20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋"を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!
【煩悩003-16】Eさんの煩悩部屋・最終章ーー枯れた鉢から花が咲いた!(Eさん・32歳)
2018年の終わりは、第3回目のクライアント・東京都世田谷区の2DKに住むEさん(32歳)のお部屋・最終章です。
汚部屋を埋め尽くす“ゴミ”を、4日間にわたって処分しました。ただ捨てるだけでは、リバウンドしてしまいます。なぜ増えたのか、なぜ捨てられなかったのか。モノと向き合いながら、Eさんにとって「片付けやすい仕組み」も作りました。
Eさんは、いつも末端が輝いていました。髪の毛先、まつ毛のカール、指先のネイルなど、美容ケアがいつでも行き届いているのです。 本当に、汚部屋の住人とは思えない女性でした。よく「ズボラだから片付かない」と卑下するのですが、彼女の指先を見るとリンクしませんよね。
「ズボラ女」と自称する皆さま、まったく関係ありませんよ!
前回の「年末の断捨離」でも触れたように、10の呪縛を解き「やり方・捨て方」がわかれば出来るのです。あとは、集中する時間を作るだけ!
写真は、Eさん宅のベランダです。枯れた花や鉢植えが、無残に放置されていました。
趣味の世界でも、園芸は難しいものだと聞きます。細やかな手入れが必要なことから、心の余裕なども関係するのでしょう。彼女の状況が垣間見える汚スポットでした。
それが、3回目の訪問時には……!
Eさん自身で不要なモノを処分して、趣味の園芸を再スタートする準備をしていました!
枯れたように見えていた鉢からは、赤い花も咲いていました。今、生きている植物だけを残して、他のモノはすっぱりと手放しています。
このように、モノを手放した効果で「本当にやりたかったこと」に向き合えるようになります。部屋の中から余分なモノを排除すると、頭の中の散らかりもスッキリします。
【ビフォーアフター】日中でも暗かったダイニングは……
初めて訪問した時の、Eさんのダイニングスペース【煩悩003-1】には、暗い影がつきまとっていました。
人間は、暗い部屋に住み続けると心が壊れてしまうそうです。モノの影が暗い闇を作り、お金・体力・精神・時間までも奪い続けます。この空間に他人が加わると、言い争いまで起こります。
不要なモノを取り除くと、光が注ぐ部屋に変わります。この時、床もしっかりと拭き掃除をすると空気が変わります。
部屋がリセットできたら、ぜひ、お香などを炊いてみてください。筆者はいつも、浄化パワーを持つホワイトセージを焚くようにしています(※)。部屋が汚れている時に炊くと、煙がモクモクと上がるので、視覚的にも”汚れ”が実感できます。多数の人間が出入りする治療院などでは、1日の終わりの儀式として炊いたりもするそうです。ホワイトセージのほか、香木のヒノキやパロサントウッドも、浄化作用に優れたアイテムです。
※筆者は、そこまで信仰深くはないのですが、掃除の神様だけは熱心に信じております。
もうひとつ、過去を捨てる儀式も実践しました。Eさんの「ストリッパー時代の衣装」です!
バニーちゃんから、ミニスカポリス、ミニーちゃん、セーラー服など……彼女の部屋の中には、多くの女性の夢が詰まっていました。
状態の良いままで、まだまだ使えそうなモノばかりですが……。「これが1番、捨てたいモノでしたから。本当にありがとうございました」と、Eさん。
ひとつも未練なく、あっさりと処分されました。
最終日の儀式には、Eさんと筆者に加えて、担当のA子さんも来ていたのですが、興奮したA子さんが持ち帰ろうとしたほど、魅惑的なアイテムでしたよ。ネガティブな気持ちが入ったモノは、譲るのもNGなのでご注意を!
ひとつの世界が終わりきったとき、新しい世界の扉が開きます。すべては「捨てる」からはじまります。心が晴れないと悩んだとき、モノを買うより先に手放してみてください。
散漫していた煩悩が、ひとつの夢へと集約されますように。
P.S. 今年は、3人のクライアント様に出会いました。片付け後はそれぞれ、結婚、転職成功、ヨーロッパ旅行と、夢を着実に叶えています。
――「30代女子の『煩悩部屋』ビフォーアフター」は次回お休みとなります。1月14日(月)の更新をお楽しみに!
<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
<Instagramはこちらから>
●Eさんのお部屋・バックナンバーはこちら
<リビング編>
【3-001】“多すぎる欲望”に埋もれた30女の汚部屋
【3-002】「捨てられない!」で溢れた30女リビング
【3-003】封印されし「ミニクローゼット」を断捨離
【3-004】ネットワークビジネスの「不良在庫」を断捨離!
<キッチン編>
【3-005】「腐ったザクロ」と「モノ」に溢れる汚キッチンを清掃!
【3-006】“無料”と“流行”に汚染された30女の汚台所
【3-007】30女キッチンの「吊り戸棚」を800円で整理
【3-008】レシートまみれの「キッチンカウンター」
【3-009】ゴミに埋まる「キッチンテーブル塚」
【3-010】動画で見る「汚DK」ビフォーアフター!
<ベッドルーム編>
【3-011】動線最悪の「汚ベッド」を配置換え!
【3-012】ハンガーは「40本」あればいい!?
【3-013】汚化粧スペースは「高級ゴミの山」!?
【3-014】30女の物欲を止める「3つのルール」
【3-015】シューズボックスを大掃除!
<片付けに悩む[30代・ひとり暮らしの女性]を大募集>
自分のお部屋を片付けたい、都内近郊在住の30代女性を募集。収納ライターのito makiさんが、30代女性・ひとり暮らしの「煩悩部屋」を一掃いたします。URL先の応募要項をご一読の上、ふるってご応募ください!


[捨て方] 存在すら忘れていたなら、感謝の気持ちを込めて紙袋へ入れ、処分します。どうしても気になる方は、最寄りの人形供養を調べてみてください。もう一度愛したいという人は、お洗濯してあげて!
[捨て方] モノを「使わなかった理由」をよく考えて、処分しましょう。その後の「モノの買い方」を改めることで、未来のもったいない(消費や物欲)が減ります。

[捨て方] 保管しているだけなら、新年から普段使いに下ろしましょう。1年以上放置しているなら、今後も使うことはありません。写真を撮って手放します。
[捨て方] 試しに黒のボールペンを集めてください。紙に書いて、書きにくいとストレスを感じたら処分。ポジティブな感情を持つモノを、適量だけ残します。
[捨て方] すでに、デザインも流行遅れで色褪せています。いさぎよく断捨離を! 捨てる覚悟が身につくので、他のアイテムも捨てやすくなります。
[捨て方] 定数や枠を決めて、それよりあふれたモノを処分します。ホテルの備品や無料のモノは、今後持ち帰らないポリシーを!
[捨て方]「思い出ボックス」という箱※に入れて、期限を設定して、保管します。期限が来た時、再度向き合って判断しましょう。いつしか、簡単に手放せる時が来ます。
玄関は、上記の「3つのルール」を心がけたい「パワースポット」です。
残すモノを本棚へ収納するとき、上記の「3つのポイント」を意識すると、自分が無意識に行ってしまう「モノを増やす癖」を制限できます。
1つめのポイントは「ざっくりBOX」です。こちらは、IKEAのALGOTワイヤーバスケット(500円/税込)を3つ用意しました。中には、靴の空き箱を使って「モノの住所」を作りました。毎日使う下着やタオルを収納しています。
2つめのポイントは「吊るす収納」です。服を畳みたくない人は、吊り下げることを1番に考えましょう。
クローゼットの下段は、かがむ姿勢で出し入れするのでモノグサになりがちです。上段は「よく着る服」を用意して、下段には「使用頻度の低い服」を収納しました。
収納グッズを購入するときに、こうした「4段チェスト」を選択する方が多いのですが、筆者はあまりおすすめしていません。購入したときは問題なかったとしても、引っ越した時、次の置き場所に困るケースが多く見られるからです。一人暮らしなら、セパレートタイプの収納グッズを選んだほうが身軽で簡単です。
Cさんの、本を山積みにしてしまう癖を防止するために「大切なモノ=ポスター」を置きました。しかも、客人に見られたくないタイトルの目隠しにもなります。筆者的には、大好きなキャラに見られている感が、キレイを維持する効果を発揮するかもと期待! ポスターの収納に使用したのは、IKEAのフィスクボーのフレーム(999円/税込)です。
使いにくかったPCデスクは、衣類が置かれていたキッチンへと移動しました。4段チェストに詰め込んでいた文房具も、厳選された使いやすいモノだけを選んでデスク上に置きました。これなら、ワンアクションで取り出すことができます。
Cさんのように、日々の掃除が面倒なタイプは「モノを床置しない」ようにします。ケーブル類などは、ファイルボックス(100円/税抜)にまとめて「片手で持ち上げられるモノ」にすると、掃除の負担も軽くなります。
