「電信柱が並んでいる写真かと錯覚する」 “ガッカリ写真集”が話題になった女性芸能人たち

 昨年放送のNHK連続ドラマ小説『半分、青い。』でヒロインを務め上げてブレイクを果たした、女優の永野芽郁。今年3月には初写真集『moment』(SDP)が発売されるのだが、先行ショットを見た人たちからは「ガッカリ」との声が上がっている。

 同写真集は、永野自身が全てセルフスタイリングを行った渾身の一冊。カジュアルな印象のスタイルから少し大人っぽいスタイルまで、彼女が選んで集めた私服をオシャレに着こなす姿が収録されているという。

 先行ショットでは、ビキニ姿で肌を露出した1枚を公開。しかし、これを見た人たちからは、「乃木坂の写真集を見習えよ。いい脱ぎっぷりしてるぞ」「なにこのガッカリショット。露出なしの写真集って誰得なの?」「自分で選んだ私服とか、そういうのはたいてい期待できないよな」など落胆の声が続出していた。

 今回は永野のように、“ガッカリ写真集”が話題になった女性芸能人たちをご紹介していこう。

 

●堀北真希

 2017年に事務所を退所し、芸能活動を休止した堀北真希も“ガッカリ写真集”が話題になったことがある。13年9月に発売された写真集『Dramatic』(マガジンハウス)は、堀北にとって5年ぶりとなる一冊。清純派女優として名を轟かせていた彼女が、大胆な下着ショットやドレス姿を披露して注目を集めていた。

 しかし同作の購入者からは、「セクシーさを前面に出そうとしてるんだろうがすべてが微妙に残念」「オシャレでキレイなファッション誌の上位互換って感じ」「表紙の写真に惹かれて買っちゃうと後悔するぞ!」「立ち姿ばっかりで、電信柱が並んでいる写真かと錯覚する。女性の大人部分が表現されていない」など不評の声が。清純派路線を歩んできた彼女の“中途半端なセクシーショット”に不満を募らせる人も多かったようだ。

 

●深田恭子

 今月15日から、主演ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)が放送中の女優・深田恭子。グラマラスボディが男女問わず人気な彼女も、ガッカリ写真集が話題になっていた。深田に落胆の声が上がったのは、2014年に発売された写真集『Down to earth』(ワニブックス)でのこと。

 同写真で深田は、白ビキニでサーフィンを楽しむ姿などを公開。アスリートのように引き締まった体がウリの一冊として注目を集めていた。しかし引き締まった彼女の体を見た人たちからは、「深キョンはむっちりなのが良かったのに……」「セクシーさやエロさを求める人には消化不良だと思う」「スリムな深キョンなんて……」などの声が続出。彼女は少しふくよかなほうが好評なのかもしれない。

菅田将暉の“共演者キラー”ぶりに芸能界は戦々恐々! 次は永野芽郁が狙われる!?

 ドラマ終了後、ホットなニュースが飛び込んでくるのだろうか。

 1月13日放送の菅田将暉主演のドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)第2話の平均視聴率が10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、初回10.2%から上昇した。

 菅田はゴールデン・プライム帯の民放連ドラ初単独主演。自殺した女子生徒の死の真相を暴くため、生徒29人を人質にとる異色の教師役を演じている。菅田に監禁される生徒役のヒロインは永野芽郁。2017年公開の映画『帝一の國』では恋人役を演じているとあって、息もピッタリな様子だ。

「現在、母親と2人暮らしをしているという永野は、男性との浮いた話がひとつもなく、ファンからは“処女説”もささやかれる清純派。そんな彼女を、とある芸人が狙っているとのウワサが持ち上がったことで、警戒した所属事務所はマネジャーを増員して彼女をガードしていると聞きます」(テレビ関係者)

 心配なのは芸人だけではない。菅田といえば、名うての“共演者キラー”として知られ、流した浮名は枚挙に暇がないほど。

「昨年2月にお泊まりデートがスクープされた菜々緒とは、9月頃に破局しているようです。他にも本田翼、小松菜奈、門脇麦、二階堂ふみなど、共演した女優とは、ことごとく熱愛に発展している。永野とは映画で共演していますが、菅田はある程度のレベルに達した女優でないと手を出さないのが特徴。その後、永野はNHK朝ドラ『半分、青い。』の主演で知名度は全国区となりましたから、菅田の毒牙にかからなないかと、ファンも心配しているようです」(芸能記者)

 永野の所属事務所は、さらにガードを固めたほうがよさそうだ。

菅田将暉主演『3年A組』初回は謎だらけ……エンドロールがあぶり出すクラスの闇

 1月6日、『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)がスタートした。タイトル自体は金八先生を意識したものと容易に察することができるが、内容はあまりにも違った。

 菅田将暉扮する3年A組の担任教師・柊一颯(ひいらぎいぶき)が生徒たちへ宣言した「今から皆さんには人質になってもらいます」というセリフから映画『バトル・ロワイアル』をイメージしがちだが、それも違う。映画『悪の教典』に近いものを感じるが、まだ結論付けたくない。ショッキングなシーンが連続した初回だったが、実のところ、まだ伏線が提示されるばかりの段階である。

■初日でクラス全員を敵に回してしまったさくら

 半年前、A組の生徒である景山澪奈(上白石萌歌)が自殺した。

「なぜ、景山澪奈は死んでしまったか。その理由を夜の8時までに導き出せたら、みんなをここから解放してあげよう。不正解の場合、誰か1人死んでもらう」(柊)

 ちなみに、この宣言が行われたのは朝の9時だ。『3年A組』は、サスペンスや残酷ショーといった類いのドラマではない。ちゃんと、柊は11時間ものシンキングタイムを与えている。彼の狙いは、生徒に考えさせること。やはり、授業を行おうとしているのだ。

 本作は各話ごとに「Day-1」「Day-2」とナンバリングされており、どうやら1話ごとに1日ずつ進んでいくようだ。1日目でフォーカスされたのは、茅野さくら(永野芽郁)と宇佐美香帆(川栄李奈)の2人だった。

 水泳の全国大会で優勝した経験を持つ澪奈に憧れを抱いていたさくら。澪奈とさくらは友達になった。それ以前、澪奈は香帆と仲が良かったが、澪奈はさくらを優先するようになる。香帆から声を掛けられても「先約あるから」とその誘いを振り、見せつけるようにさくらと一緒に下校する澪奈。2人の後ろ姿を見る香帆が嫉妬に燃えている。かわいさ余って憎さ百倍。のちにA組で澪奈へのいじめが勃発するが、その中心人物は香帆だった。

 香帆の澪奈への執着は、1日目の様子のそこかしこに表れていた。クラスメイトから「よく(澪奈と)一緒に帰ってたじゃん」と聞かれると、いじめの首謀者にもかかわらず「この中じゃ一番仲良かったかな」と返し、他の生徒が「景山さんと友達だったのは茅野ちゃんでしょ?」と発言すると、なぜか香帆が「別にさくらだってそこまで仲良かったわけじゃないよ」とシャットアウト。さくらがいじめに遭っていた澪奈への態度を悔やむと「自分が一番の親友みたいに語っちゃってさあ! そういうの、マジでむかつくんだけど」と激高する香帆。

 香帆とさくらは危うい関係性だ。「私のほうが澪奈と仲良かった!」という嫉妬の感情を香帆はさくらに抱いている。

 生前の澪奈にはドーピングのうわさが立てられていた。自殺を選んだ彼女に対し、「卑怯な真似してまで1位になろうとしたあいつにムカついたから、しゃべりたくなかっただけ」「薬使うような奴と仲良くなれねえよな」とクラス中が罵詈雑言をやめない。「あんな奴、死んで当然だったんだよ」と暴言を吐く甲斐隼人(片寄涼太)に、とうとう我慢ならなくなったさくらは、「ふざけんじゃねえ!」と膝蹴りを入れた。

 香帆も甲斐もスクールカーストのトップで、さくらは下位だ。さくらは2人を敵に回し、初日からいきなり「さくらvs他のクラスメイト」という状況に陥った。これから10日間、教室に閉じ込められて共同生活を強いられる3年A組。明日からのさくらを思うと、地獄の日々が容易に想像できてしまい、つらいのだが。

■エンドロールがあぶり出すA組の闇

 A組の面々が、とにかくクズすぎる。誰か1人が死ぬというのに、澪奈の自殺の原因について真面目に考えない。「水泳絡みが自殺の原因」と浅い答えで結論付け、答えに窮す回答者のさくらに「さっきの言えばいいんじゃない」「あれでいいと思うけど」と圧をかける無責任さ。「あれでいい」レベルの答えじゃダメなのに、当事者意識がまるでない。

 さらに、「死んで当然だった」と吐き捨てる冷たさ。澪奈の自殺原因を言い当てられなかったさくらを指さし「茅野を殺れよ。答えを外したのはこいつなんだから!」と主張する身勝手さ。

 柊は、涙を流して生徒たちを怒鳴った。

「自分が助かれば、他人がどうなっても構わない。イカれてるね~。どうしてそんな、貧しい考えが生まれるのか。モラルの欠如、アイデンティティの拡散。要は、中身が空っぽなんだよ!」

「お前たちは、さっきの茅野を見ても何も思わなかったのか? 景山の死から目を背けていた自分を奮い立たせて、向き合おうとした茅野を見ても……何も思わなかったのか!? 過去の自分が、今の自分を作る! だから、過去から逃げてるお前も、お前も、お前も、極めて幼稚なガキのまま成長が止まってるってわけだ。そんな奴らが、一体何から卒業するって言うんだよ!」

「なぜ、景山澪奈は死ななければならなかったのか? これから、彼女の生きざまを通して、お前らの考えがいかに脆く、弱いものなのか、思い知らせてやる」

「変わるんだ。悪にまみれたナイフで、汚れなき弱者を傷付けないように、変わるんだよ! ……変わってくれ」

 先がまったく読めないこのドラマだが、人質にとってまで柊が生徒に教えたいことは、間違いなくこの熱弁に凝縮されている。

 柊は宣言通りに1人の生徒を刺殺したが、これだって怪しい。自殺の原因を考えさせ、生まれ変わるよう説く彼が人を殺めるとは思えない。柊は美術教師だ。殺したように見せかけるのはお手の物。血糊メイクだって簡単に施せるだろう。じゃないと、彼の理念に反するではないか。

 初回、筆者の印象に最も強く残ったのは、エンディングのスタッフロールだった。クロマニヨンズのアップテンポな曲をバックに映し出されるのは、仲良さげな学校生活を送るA組の写真。「澪奈は死んで当然」「茅野を殺れよ」と平気で口にするほどの薄っぺらい関係性なのに、外ヅラはこんなにも楽しそう。闇を隠し、表面上は明るく振る舞う日常を見事に切り取っている。

 でも、本当のA組はこんなんじゃない。だから、現実とのギャップにゾッとするのだ。この闇をあぶり出し、変わるよう促すのが柊の目的であり願いである。

(文=寺西ジャジューカ)

永野芽郁の“手抜き写真集”に大ブーイング!?「露出度が低すぎる!」「出し惜しみするな!」

 昨年上半期のNHK連続小説『半分、青い。』のヒロインとしてブレークを果たした、女優の永野芽郁が3月に初写真集を発表する。それに先立ち、各メディアで先行カットも公開されているのだが、これが思いのほか不評なのだ。

「水着やランジェリーもなく、露出度が低すぎるとの声がもっぱらです。衣装は全て永野自身で選んだ私服との触れ込みですが、読者が見たいのはそんなものじゃないですからね。胸の谷間ひとつも見せないようでは、『出し惜しみするな!』と言いたくもなりますよ。もっとも、最近の女優の写真集は一般的に露出度が低い。だから、売れないんですけどね」(芸能ライター)

 ちなみに、昨年の写真集売り上げのトップ10を見ると、1位の『乃木坂46写真集 乃木撮 VOL.01』(講談社)をはじめ、10作中9作が乃木坂46と欅坂46の坂道シリーズ関連。唯一女優としては、石田ゆり子の『Lily-日々のカケラ-』(文藝春秋)が3位にランクインしているのみだ。

「坂道シリーズの写真集が支持を集めているのは、単に彼女たちが人気のピークにあるから、というだけではありません。雑誌グラビアなど、普段はNGの水着やランジェリー姿を写真集では大胆に解禁するという露出度の高さがあるからこそ売れているんです。清楚が売りの彼女たちが写真集のためにここまで体を張っているのに、同世代の永野の写真集は水着のカットもないわけですから、“手抜き”と言ってもいい」(同)

 昨年は2月に香里奈が『G香里奈』(ギャンビット)、7月に吉岡里帆『so long』(集英社)、12月に山本美月が『Mizuki』(宝島社)といった具合に、話題の女優たちがそれぞれ写真集を発表したが、いずれも露出度が低く、世間の不興を買った。

「香里奈は例の“Tバック大股開き”スキャンダルで失うものがないくせに、露出度ゼロのオシャレなだけの写真集でした。吉岡は、そのあざとさが女性層に嫌われ、男性ファンしかいないにもかかわらず、それまでグラビアでさんざん披露してきた巨乳水着カットを写真集では一切封印。さらに“いつまでもブレークしない美人女優”との異名を取る山本に至っては、ヘソ出しレベルの露出度。本気で売れる気があるのか、問い質したいぐらいです。前述の永野もそうですが、恐らく彼女たちが目指しているのは、石田のように同性に売れる写真集なのでしょう。しかし、石田が売れたのは、49歳でも衰えない美貌を誇る彼女のライフスタイルに世の女性たちの関心が集まったためで、単に人気があるだとか、オシャレであるだとかではないのです。そのあたりを永野たちは履き違えていて、自身のニーズがわかっておらず、“読者不在”の写真集を作り続けているわけです」(同)

 こうしてみると、接触商法でとかく批判されがちな坂道シリーズだが、“顧客満足度”という点でもっと評価されてもいいだろう。永野らも女優の座に胡座をかいていないで、男性ファンのニーズにキッチリ応える写真集を作る努力をするべきではないか。

永野芽郁、朝ドラ後初の連ドラは日テレ“死に枠”……この判断は吉と出るか凶と出るか?

 全話平均21.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマークするなど、大ヒットとなった、NHK連続ドラマ小説『半分、青い。』でヒロインを務めた永野芽郁が、来年1月期の日本テレビ系日曜ドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』でヒロインに起用されることがわかった。

 同ドラマの主演は菅田将暉が務める。菅田は深夜ドラマ『民王』『dele』(共にテレビ朝日系)でダブル主演したことはあるが、プライム帯の連ドラでは初の単独主演となる。

 朝ドラでヒロインを務めた後、どう売り出していくかは所属事務所の判断となる。永野と同じスターダストプロモーション所属で、『わろてんか』(昨年後期)でヒロインに抜擢された葵わかなの場合は典型的な“失敗例”といえそう。

 葵は朝ドラ終了後、ブランクを置かずに、TBS系『ブラックペアン』(嵐・二宮和也主演)でヒロインに起用され、看護師役を演じたが、今ひとつ存在感を示すことができなかった。同じ看護師の通称ねこちゃん役で出演した趣里の方が、葵よりはるかにインパクトを残したものだ。

 その後、葵は8月に公開された映画『青夏 きみに恋した30日』(佐野勇斗とのダブル主演)で主演したが、壮絶な大爆死に終わり、その業界評は早くも大暴落。最近ではCMで見かけることはあっても、テレビに出演する機会がほとんどなくなった。この事態に、事務所としては、今後、葵をどう売っていけばいいのか頭を悩ませているようだ。

『べっぴんさん』(16年後期)でヒロインを務めた芳根京子も、朝ドラ直後に、TBS系『小さな巨人』(長谷川博己主演)でヒロインに起用されたが、その後、伸び悩んだ感が否めない。

 そこで、永野の場合はどうなるのだろうか? 永野が出演する日テレの日曜ドラマは“死に枠”と称されるほど、視聴率が振るわない枠だ。今期の賀来賢人主演『今日から俺は!!』こそ、第5話までの平均が9.2%と健闘しているが、7月期のNEWS・加藤シゲアキ主演『ゼロ 一獲千金ゲーム』が全話平均6.6%に沈むなど、6~7%台が“定位置”になっている。

「せっかく朝ドラでブレークしたのに、その次の出演ドラマが振るわなければ、評価を落としてしまいかねません。その意味で、わざわざ“死に枠”を選択した、永野の事務所の判断には疑問符もつきます。ましてや、日テレはほかの民放局より、ドラマの出演料が安いので、ドラマが振るわなければ、踏んだり蹴ったりになります。逆に言えば、この難しい枠で、評価をさらに上げられれば、してやったりとなりますが……」(スポーツ紙記者)

 ポイントになりそうなのは、コンビを組むのが、“演技派”として定評がある菅田だという点だろう。『3年A組』は卒業まで残り10日となった高校が舞台。教師・柊一颯(菅田)が「最後の授業」で、29人の生徒を人質に取り、数カ月前に自殺した1人の生徒の死の真相に、10日間向き合う日々を描いた作品だ。永野は、人質に取られる1人の女子高生・茅野さくら役を演じる。

「朝ドラ終了から1クール空いてますので、視聴者が『永野が出るドラマなら見たい』と思わせる動機付けにはなります。永野は菅田と同様、演技派ですので、脚本次第ではありますが、クオリティーの高い作品になる可能性も十分。従って、視聴率が1ケタ台に終わっても評価は下がらないかもしれません。もし2ケタに乗せようものなら、永野の評価は一気に跳ね上がるでしょう」(テレビ誌関係者)

 視聴率のみならず、作品の完成度も問われそうな『3年A組』。あえて、“死に枠”への出演を決めた永野の事務所の判断は、果たして、吉と出るか凶と出るか?
(文=田中七男)

 

NHK朝ドラ『半分、青い。』で化けた! 永野芽郁が名実ともに”若手No.1女優”へ急成長中

 永野芽郁というと、映画『俺物語!!』で演じた、ふわっとした天然系のお嬢様というイメージが強かった。

 紙袋をかぶった男子高校生を好きになる女子高生を演じた連続ドラマ『こえ恋』(テレビ東京系)もそうだが、リアルな女性よりは現実感のない浮世離れしたキャラクターを演じた時の印象のほうが強く、NHK連続テレビ小説の『半分、青い。』もその路線を踏襲するのかと思っていた。

 しかし、本作で永野が演じる楡野鈴愛(にれの・すずめ)は一筋縄では行かない複雑な個性を持った女性で、しかも年齢を重ねることで、どんどん変化していく。

 そんな鈴愛を演じることで永野もまた、今までの殻を脱ぎ捨て、どんどん女優として成長しているのが、手に取るようにわかる。

 左耳が聞こえないという障害を抱える鈴愛は高校卒業後、故郷の岐阜から上京し、漫画家・秋風羽織(豊川悦司)のアシスタントとして働くことになる。数年の下積みののち、やがて漫画家デビュー。しかし、連載はマンネリ化した末に打ち切られ、やがて才能の限界を感じ、漫画家を辞めることになる。一方、幼なじみで、誰よりも深いつながりのあった萩尾律(佐藤健)も結婚してしまう。

 その後、100円ショップで働くようになった鈴愛はバイト先にやってきた森山涼次(間宮祥太朗)と知り合う。映画会社で助監督として働く涼次と意気投合した鈴愛は、出会って6日で結婚。しかし、一見優しい涼次には優柔不断なところがあり、2人のお金を映画製作資金に使ってしまう。

 今までは、おっとりとしたイメージが強かった永野だったが、本作の鈴愛はアクティブ。同時に朝ドラヒロインとしては型破りの存在というか、とても生々しいところがある。夢を持った前向きな女性という意味では朝ドラヒロインの類型に見えるが、脚本の北川悦吏子は鈴愛を単なるいい子として描いていない。それが一番表れているのが、律との関係だろう。鈴愛は律との関係は特別なものだが、恋愛は別だと考えており、別の人を2回好きになっている。

 これは朝ドラヒロインとしては軽薄に見えるが、普通の女性としてはよくある感覚だろう。涼次に「28年間、一途に律を思っていたが失恋した」と話す鈴愛に対して、ナレーションで「自分の都合のいいとこだけつなげて、ストーリーねじ曲げてます。こういう人っているわよね」とツッコまれる始末。

 涼次との結婚も、30歳が迫る焦りから勢いでしたもので、そういう打算的な弱さがあるところが、逆に魅力的に見える。ちなみに、涼次との結婚までの流れが描かれた第15週のタイトルは「すがりたい!」である。

 鈴愛は、女としてズルい部分も持ち合わせているが、嫌な感じにならない。それは、そのズルさを肝心な場面で使いこなせないズッコケたところがあるからだろう。

 複雑で多面的な鈴愛を愛おしい存在として演じられる永野のコメディエンヌとしての才能には、特筆すべきものがある。ゆくゆくは、綾瀬はるかのような女優になっていくのかもしれない。

 SNSでは鈴愛が激しく口論する場面や、感情をあらわにする長台詞のシーンが話題だが、何より驚くのは、一人の女性が年を重ねていく様子をしっかり演じ分けていることだろう。

 物語は鈴愛の生まれた1971年から始まり、現在は2000年となっており、最終的に物語は現代に向かっている。女の一代記は朝ドラの王道だが、昭和ではなく平成日本が物語の中心だというのが本作の面白いところだろう。

 物語は幼少期から始まり、高校時代、漫画家として生きた20代、そして第2の人生といえる結婚時代と時間が経過していくのだが、永野は時代ごとの鈴愛の変化を見事に演じ分けている。

 特に漫画家としてデビューした後、4年たって再会した律との出会いと別れの後、すぐに4年がたち、28歳になった鈴愛が仕事もままならず、律も結婚してしまったことで精神的に追い詰められて、最終的に夢を諦めるに至る過程の弱っていく様は圧巻だった。

 現在の鈴愛は、秋風先生の元にやってきた時とは比べ物にならないくらい顔が疲れている。仕事にも恋愛にも自信なさげで、だからこそ、“だめんず”とわかっていても涼次にすがってしまう。

 うまい俳優は、細かい仕草やしゃべり方の背後に、そのキャラクターが今までどういう人生を歩んできたかを感じさせるものだが、永野の演技を見ていると、描かれていない鈴愛の空白の時間を想像することができる。おそらく演出サイドが北川の脚本の意図を読み取り、的確に指導しているのだろうが、何より永野が多面的な存在である鈴愛を自分のものにしているのが、よくわかる。

 ドラマは折り返し地点を過ぎたところで、まだ約2カ月、残っている。一人の女優が少女から晩年まで演じるタイプの朝ドラは、後半に行くに従って無理が出てくるものだが、永野なら、年齢の変化を的確に演じられるはずだ。

(文=成馬零一)

●なりま・れいいち
1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。

◆「女優の花道」過去記事はこちらから◆

現/前・朝ドラヒロインの永野芽郁と葵わかな “視聴者評”で大差がついたワケとは?

 オリコンが「2018年上半期ブレイク女優ランキング」を発表。1位に輝いたのは、現在放送中のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』でヒロインを務める永野芽郁だった。一方、3月で終了した朝ドラ『わろてんか』のヒロイン・葵わかなは5位で、2人の間には大きな差ができてしまった。

 同ランキングは、全国の10代から50代のオリコンモニター1,000名にアンケート調査を行ったもの。1位、5位以外のトップ10は、2位=川栄李奈、3位=広瀬アリス、4位=杉咲花、6位=浜辺美波、7位=橋本環奈、8位=今田美桜、9位=高橋メアリージュン、10位=中条あやみという顔ぶれだった。

 首位に立った永野が主演する『半分、青い。』は、まだスタートして3カ月。先にヒロインを務めた葵の『わろてんか』は、全話平均視聴率20.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で大台を突破。葵は4月期には高視聴率ドラマ『ブラックペアン』(TBS系/嵐・二宮和也主演)でヒロインに起用され、頻繁にCMにも登場しているだけに、現時点におけるお茶の間での認知度は、永野より葵の方が上と思われたが、ランキングの結果はまるで逆となった。それでは“視聴者評”で、この2人に大差がついてしまったのは、なぜだろうか?

「確かに葵も、それなりの経験を積んで朝ドラヒロインに選ばれ、無難に役をこなしました。ただ、ちょっと地味めで、『わろてんか』に脇役で出演したアリスより、ランキングは下になってしまいました。その点、視聴者が目を見張っているのが、永野の圧倒的な演技力でしょうね。彼女はまだ高校を卒業したばかりの18歳ですが、その抜きんでた演技力は、1歳年上の葵を完全に凌駕してしまいました。永野は2009年に子役で女優デビューしていますが、NHK大河ドラマ『八重の桜』(13年)、『真田丸』(16年)に出演したり、鈴木亮平主演映画『俺物語!!』(15年)でヒロインを務めたりで、場数を踏んできました。昨年は映画『ひるなかの流星』で主演したほか、『PARKS パークス』『帝一の國』『ピーチガール』『ミックス。』といった話題作に、いずれも重要な役どころで出演し、着実にキャリアを積んできました。ドラマでは、深夜帯ながら、テレビ東京系『こえ恋』(16年)で主演し、『僕たちがやりました』(フジテレビ系/17年)ではヒロインに起用されるなど、朝ドラの撮影に入るまでに、十分なステップアップを図れたことが大きいでしょうね。それに朝ドラの主たる視聴者は主婦層。葵のような“美人顔”より、どこにでもいそうな普通っぽいルックスの永野の方が、同性に支持されやすいという側面もあると思います」(テレビ誌関係者)

『半分、青い。』は、まだまだ3カ月近く放送が残っているが、すでに視聴者のハートをガッチリつかんでいるだけに、朝ドラ後の永野には期待大。近年の朝ドラヒロインでは“出世頭”となった波瑠のように、“大化け”する可能性は高そうだ。

(文=田中七男)

永野芽郁、朝ドラ演技好評価で人気上昇中も、懸念される“親との関係”「土屋太鳳の二の舞いにだけは……」

 NHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』が5週連続で視聴率20%超(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するなど快進撃を続ける中、そのフレッシュな魅力で人気急上昇中のヒロイン、永野芽郁。まだ高校を卒業したばかりの18歳と若いものの、その確かな演技力と瑞々しい魅力で「本当に演技が自然で上手」「数いる若手女優の中でも抜きん出ていて期待が持てる」と評価はうなぎのぼりだ。

「永野さんといえば、朝ドラに出る前は深田恭子さんと多部未華子さんと三姉妹役で出ていたUQモバイルのCMで『あの子は誰?』と話題でしたが、ここに来てブレイク中です。自分も忙しい中、深田さんを誘って多部さんの舞台『ニンゲン御破算』を観に行くなど、先輩思いで勉強熱心なところが業界で高評価です」(芸能事務所勤務)

 『半分、青い。』の撮影現場でも明るく振る舞い、ムードーメーカー的役割を果たしていることが報道されるなど、いい話しか聞こえてない永野。しかし、そんな隙なしの彼女において、唯一懸念されている点が「母親との仲の良さ」なのだという。

 永野は母親と非常に仲が良く、現在も都内の実家から渋谷のNHKスタジオに通っている。岐阜でのロケの時は、朝のドラマ放送の3分前に母から「これから始まるよ」というメールが入っていたといい、放送が終わった後は電話で“反省会”をしていたというエピソードを「女性自身」(光文社)が報じており、かなり母親が娘の芸能活動に熱心であることが伝わってくる。

 親の過度の干渉がタレントの仕事に支障をきたすことはままあり、たとえば同じく朝ドラ女優の土屋太鳳は母親の干渉が厳しいことで有名だ。

「土屋さんの母親がけっこうなステージママなのは業界では知られた話。土屋さんが一時期女子高生の役ばかりをしていましたが、あれは母親が仕事の内容に口を挟むようになったからだという話です」(テレビ局勤務) 

  そんな中、永野も“第2の土屋”になってしまうのではと不安視する声もあるという。

「母親にいろいろ相談するタイプの女優は、親の目を気にするため、悪役であったり、濡れ場や露出をしなければならないなどの過激な役に挑戦しないことがある。それで守りに入ってしまい、女優として伸び悩むなんてこともあるんです。永野さんは著書『永野芽郁 in 半分、青い。』(東京ニュース通信社)にて、“母に「嫌になったら辞めてもいい」と言われている”と書いているので、そこまでうるさいステージママというわけではなさそうですがね」(芸能事務所勤務)

 このような声があるものの、まだ18歳と若いゆえ、母親に逐一相談してしまうのも仕方がない部分も。彼女の女優としての実力を評価する声は多数あがっているので、女優としての自信をつけ、“独り立ち”をする日もそう遠くはなさそうだ。

永野芽郁のせいで、女優廃業?“歌手”のんが「大迷走中」

 所属事務所・レプロエンタテインメントから独立して2年近くがたつが、“ミュージシャン”に転身していたことに驚いたファンも多かったようだ。

 現在は「創作あーちすと」の肩書で活動しているのん(能年玲奈)が、自身のバンド「のんシガレッツ」を率いて、5月8日に東京・渋谷のクラブでワンマンライブを開催。5月9日には、1stアルバム『スーパーヒーローズ』もリリースした。

「のんが音楽活動を本格的にスタートさせて、約1年が経過。独立後は、声優、絵本作家、舞台での活動もありましたが、最近の動きを見ると、『ロックミュージシャン』がメインとなりつつあるようです。ワンマンライブでは5都市でのツアー開催も発表され、1stアルバムでは高橋幸宏、矢野顕子、大友良英、真島昌利、尾崎亜美といった豪華なメンツが制作に参加している。事実上のフリー状態なのに、いったいどこからそんなお金が出てくるのか気になるほど、羽振りの良さが目立ちます」(音楽ライター)

「ミュージシャン」がのんの目指す活動であればいいのだが、独立時には「女優を中心に活動していきたい」と繰り返しており、それがかなっていない状況をほかで埋めようとしているように見えなくもない。実際、YouTubeにアップされている彼女の歌声を聴いた視聴者からは、「動画見たけど、歌が下手すぎて衝撃だった」「文化祭のガールズバンドレベル」「彼女にロックなんか求めてない」といった声が上がり“これじゃない感”を募らせているようだ。

 思うような女優活動ができない理由は、「独立」以外にもあるようだ。ドラマ関係者が言う。

「のんと顔立ちが似ていて透明感もそっくりな、永野芽郁の出現が大きかったですね。ネット上では『のんの上位互換』という声も出ています。のんと入れ替わる形で永野は大ブレイク。主演するNHK朝ドラ『半分、青い。』は視聴率20%前後(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と絶好調です。ポジションを奪われたことで、需要そのものがなくなってしまった」

 豪華な“バック”の中から、再びのんをスターダムに押し上げてくれる「スーパーヒーロー」は現れるのだろうか?

朝ドラ『半分、青い。』佐藤健ファンが悲鳴! 子役の演技続く状況に、視聴者イライラMAXへ!?

 4月2日に放送開始したNHK連続ドラマ小説『半分、青い。』に、視聴者のイライラが募っているようだ。というのは、子役による演技が続き、主人公・鈴愛役の永野芽郁、その幼なじみ・律役の佐藤健が、なかなか登場せず。佐藤のファンからは悲鳴も上がっている模様だ。

 朝ドラで、主人公の幼少期を描く場合は、1週で終わるのが一般的。それに対し、同ドラマでは、初回に永野、佐藤が登場したが、その後は子役による演技が続いている。第2週に入っても、その状況は変わらず。

 ヒロインの永野は、まだネームバリューが低いが、相手役の佐藤は人気者で、いわば“視聴率要員”だ。ここしばらく、佐藤は映画に軸足を置いていたため、ドラマ出演自体が、主演ドラマ『天皇の料理番』(TBS系/2015年4月期)以来、約3年ぶり。そのため、『半分、青い。』は、佐藤のファンにとっては、待ちに待った作品だったのだ。

 子役による演技が続く状況は、視聴率という“結果”に如実に表れている。初回は21.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と好発進し、第4話まで20%台をキープしたが、第5話で19.7%と大台割れ。第6話では17.8%まで落ち込んでしまった。

 2週目に入っても、第7話、第8話と19%台。第9話は20.5%で、5話ぶりに大台に戻したが、現状で視聴率はかんばしいものではない。

「脚本は、『素顔のままで』『あすなろ白書』『ロングバケーション』(いずれもフジテレビ系)、『ビューティフルライフ』(TBS系)など、数多くのヒット作をもつ北川悦吏子氏が担当しています。ただ、北川氏はこれだけ長いスパンのドラマを書くのは初めて。ヒロインの幼少期をていねいに描くため、このような脚本になっているのでしょうが、さすがに視聴者のイライラもMAXに達しそうです」(テレビ誌関係者)

 ある意味、6カ月という放送期間を考慮した脚本といえそうだが、子役による演技が続けば、視聴率に響いてしまうのは自明の理だ。

「朝ドラの視聴率は、とかく“視聴習慣”が影響してきます。いったん、高視聴率をキープできれば、内容が薄くても、しばらく好調が続きます。逆に、一度数字を落としてしまうと、おもしろくても、なかなか視聴率は回復しません。ですから、ここで佐藤が登場しても、一気に視聴率が上向くとはかぎらないでしょう」(同)

 朝ドラの全話平均視聴率は、15年後期『あさが来た』から、前作『わろてんか』まで、5作連続で20%超えを果たしている。『半分、青い。』は、その“いい流れ”を止めたくないところ。この序盤の低迷が、あとあと響かなければいいのだが……。
(文=田中七男)