今注目される仏教大論争「最澄vs.徳一」議論が成立しない現代人が学ぶべき“マナー”とは?

 『最澄と徳一 仏教史上最大の対決』(岩波新書)という本が発売前から話題を呼んでいた。天台宗を開いた最澄は、真言宗の開祖・空海とともに平安仏教を代表する存在として教科書にも登場するが、法相宗の徳一は一般的な知名度はあまりない。

 なかなかマニアックなトピックにも思えるこの2人の論争について、なぜ今、注目が集まっているのか。…

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“在野の論考”こそ面白い!! ディープな歴史雑誌の世界

――歴史ファン以外にはあまりなじみがないかもしれないが、実は幅広いテーマを扱う歴史雑誌の数々。これらの雑誌こそ歴史研究を下支えしているのだが、歴史ファン向けと歴史研究者向けの雑誌では、お互いの間に溝があるという話も……。ここではそんな歴史雑誌の世界をのぞいてみたい。(続きを読む

ブームじゃなくリヴァイバル!? 入浴文化で考察するサウナ愛

──アートと融合した幻想的なサウナ空間が話題となったり、コロナ禍において個室(ソロ)やプライベート(貸切)空間を提供する施設が増えるなど、もはや一過性のブームとは言い切れなくなったサウナ。もしかして日本の入浴の歴史をさかのぼれば、そこに隆盛のヒントが隠されている……!?(続きを読む

推古天皇“中継ぎ説”を覆したのは新史料ではなかった 歴史学に染み付いたジェンダーバイアスという罠

 昨秋、国立歴史民俗博物館で開催された「性差の日本史」展が大きな反響を呼んだ。ジェンダーという観点から、歴史の新たな側面を照らす展示となった。歴史学という学問の世界そのものもジェンダーバイアスと無縁ではない――。(続きを読む

ラップと日本史の親和性  KOHEI JAPAN、かく語りき

――自他共に認める日本史フリーク、KOHEI JAPAN。生業はラッパー兼料理人。過去にリリースした作品の宣材写真やアートワークからもわかるように、浮世絵を模したり、和装でしゃれ込んだり。そんなヒップホップ街道を歩む一方で、大山街道への造詣も深く、なによりラッパーとしての懐が深い。「もともと日本史に興味はなかった」と語った彼が、そこに没頭し、楽曲にまでその影響を落とし込むに至…

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関東大震災「朝鮮人虐殺」を起こした自警団とは――ラムザイヤーも信じたフェイニクニュースの真相

 1923年9月1日に起こった関東大震災の混乱の中で発生した日本人による朝鮮人虐殺に関して、日本では根強く「大量虐殺を物語る公文書はない」「流言は根拠のないデマではなかった」「殺された朝鮮人はいたが犯罪者で、日本人の正当防衛だ」と主張する否定論・正当化論がある。小池百合子東京都知事が朝鮮人虐殺の慰霊行事に送る追悼文を取りやめるなど、政治の世界でもその信奉者が存在する。

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