Jリーグファンがある意味で一番熱狂する残留争いが、いよいよ佳境を迎えている。昨年はコロナ禍の特殊な状況でシーズンが行われ、降格チームがなかったため、今年は一気に4チームが自動降格する過酷なルール。第35節終了時点で、徳島、大分、仙台、横浜FCが降格圏に入っている。
「現時点ではまだ4チームとも残留の可能性はありますが、19位の仙台と20位の横浜FCの勝ち点は27で、ギリギリで…
Jリーグファンがある意味で一番熱狂する残留争いが、いよいよ佳境を迎えている。昨年はコロナ禍の特殊な状況でシーズンが行われ、降格チームがなかったため、今年は一気に4チームが自動降格する過酷なルール。第35節終了時点で、徳島、大分、仙台、横浜FCが降格圏に入っている。
「現時点ではまだ4チームとも残留の可能性はありますが、19位の仙台と20位の横浜FCの勝ち点は27で、ギリギリで…
サッカーJ2の全日程が終了し、三浦知良が所属する横浜FCの13年ぶりのJ1昇格が決定。異例の“おっさん軍団”が来季はJ1で戦うことになる。
22チームがホーム・アンド・アウェーで試合を戦い、全42試合を消化するJ2は、“世界一過酷”とも言われるリーグ。そこでJ1に自動昇格できる切符をつかんだのは横浜FCだった。2007年にJ1に昇格した際は、4勝26敗とJ1常連クラブとの圧倒的な力を見せつけられて1年で降格。その後J2でも下位に甘んじていたが、昨年3位と巻き返し、今シーズンは2位で昇格を決めた。そんなチームを支えたのが、他に例を見ない年齢構成の布陣だ。フリーのスポーツライターがいう。
「横浜FCの特徴は、経験豊富な選手が非常に多いことです。J2は、熱心なサッカーファンでないと知らない選手が大半なのが当たり前ですが、横浜FCには三浦知良を筆頭に、中村俊輔、南雄太、松井大輔、伊野波雅彦など、W杯経験者や日本代表経験者がゴロゴロおり、2011年に柏でMVPに輝いたレアンドロ・ドミンゲスもいます。
ただ、見ての通り、年齢も非常に高く、三浦が52歳、中村が41歳、南が40歳、松井が38歳、伊野波が34歳で、助っ人のレアンドロ・ドミンゲス、イバ、ヨアンピンも30代半ばですから、平均年齢の高さはかなりのものです。かつては城彰二、久保竜彦、大黒将志がいた時期もありますし、旬が過ぎても知名度があって客を呼べる選手を取るのが1つのスタイルとして定着しています」(スポーツライター)
Jリーガーの選手寿命は短く、平均在籍年数は2~3年、平均引退年齢は25~26歳だ。その一方で三浦知良は、横浜FCだけで15年、来年には53歳となる。気になる“キングカズ”の去就はどうなるのか? 週刊誌のスポーツ担当記者がいう。
「ずっとJ2にいた横浜FCが三浦知良を切らなかったのは、ひとえに“カズ”の広告効果でしょう。通常ならJ2のチームなどめったに話題になりませんが、カズなら試合に出ただけでもニュースになりますし、もし点でも取れば、NHKの19時のニュースでも報じられますから、ベンチの1枠を埋めるぐらいの価値は十二分にあります。来季はJ1昇格で注目度は一気に増しますし、経営判断としても、ここでクビにする選択肢はないでしょう。昇格後のインタビューを見ると、本人はやる気満々ですし、開幕前に“今季でラスト”と宣言すれば客も呼べますから、J1を花道に引退コースじゃないですか」(スポーツ担当記者)三浦知
来季はJ1でカズダンスを踊る姿が見られるかも?
今月26日に51歳の誕生日を迎えた、サッカーJ2・横浜FCのFW三浦知良、通称キングカズ。
イタリアのサッカー情報サイト「トゥット・メルカート・ウェブ」は「カズヨシ・ミウラ……世界を股にかけ、イタリアに最初に上陸した日本人選手」という特集を組み、元イタリア代表のファンタジスタであるアレッサンドロ・デル・ピエロも、自身のTwitterで「50歳でゴールを決めた。51歳でもゴールを決めて、おそらく80歳になってもゴールを決めてくれるだろう!」と、カズにエールを送っている。
世界中のサッカー選手たちから敬意を示されるカズだが、2016年シーズンは20試合に出場したものの2得点。12試合の出場にとどまった17年は。1得点しか挙げられなかった。
もちろん、カズはベテランとして若手に規範を示すなど、チームにも数字以上のメリットがあるのだろうが、選手としての価値はどのように見られているのだろうか。サッカーライターに聞いた。
「現代サッカーのFWには、裏に抜けられるスピードか、攻撃の起点となって身体を張れるスピード、もしくはテクニックが必要になります。スピードがないと思われているテクニカル系のFWにも、一瞬のキレはあるんです。例えば、名古屋グランパスエイトにいた晩年のストイコビッチもキレがなくなって、活躍できなくなり引退した。今のカズさんにキレはないですよね。それが得点数に現れていますよ」
とはいえ、マンチェスター・ユナイテッドFCなどで活躍したFWドワイト・ヨークのように、スピードが衰えた晩年になってポジションをボランチなどに変更し、活躍した選手たちがいるように、カズもポジション変更すれば、まだまだ輝けるのではないか。実際に08年シーズンには、カズをよく知る都並敏史監督はMFとして起用した。FWからポジションを変えることで生き残る道はないのだろうか?
「カズさんは、ピッチを俯瞰する能力は……日本だと川崎フロンターレの中村憲剛やジュビロ磐田の中村俊輔のような“目”を持つ選手ではない。使われて生きるタイプで、全盛期も、ペナルティーエリア付近でプレーすることで得点を量産していました。本人もそれをわかっているからこそ、監督業などに興味を示さないのだと思います。監督には高い戦術眼が必要ですからね」(同)
そうなるとカズが生き残る道はFWしかないということになるが、現状でチームを勝利に導く能力があるかは懐疑的にならざるを得ない。横浜FCは資金力がないクラブではないにもかかわらず、08年以降、12年を除き、中位以下に沈んでいるのが物語っている。だが、「横浜FCの筆頭株主であるLEOCは、人気のあるカズがケガなくプレーできている間は絶対に切らないだろう」と、前出サッカーライターは明かす。
カズはまだまだ現役を続けるだろうが、それがチームにとって本当にいいのか、祝福ムードとは裏腹に微妙なところではある。
(文=TV Journal編集部)
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