森保監督には戦術がない? 堂安律のコメントから見えてくる「サッカー日本代表の課題」

 あまりにも無策な敗戦だった。東アジアE-1選手権の最終戦を首位で迎えた日本は、2位の韓国に対して引き分け以上で優勝というアドバンテージを持って試合に臨んだ。

 しかし、そのアドバンテージをまったく生かすことができなかった。立ち上がりから韓国は3トップ気味にして、日本の3バックにハイプレッシャーをかける。これに対して日本はなすすべもなく、防戦一方に。さらに、警戒していたセットプレーでも韓国に力負け。ポストに二度助けられて失点は免れたが、前半は完全な韓国ペースとなった。そして、ボールを奪われるとバックラインがずるずると下がる癖が直らず、28分にはファン・インボムにミドルシュートを決められてしまう。

 後半、優勝するために得点が必要になった日本だが、前からのプレッシングもハマらなければ、攻撃も構築できなかった。シュート数は韓国の半分以下 で、決定機は皆無。むしろ、カウンターからピンチを迎え、76分には絶体絶命のシーンを作られる最悪の展開だった。

 なぜ、このような展開になってしまったのか? それをひもとくのが、8日に放送された『密着180日 なぜ森保一は日本代表監督なのか』(フジテレビ系)での、日本代表MF・堂安律のコメントだ。

「たぶん、森保さんは、メチャクチャ戦術あると思うし、僕は。(森保監督は)やりたいサッカーがたくさんあると思うんですが、僕たちの個性を最大限に生かしながら、少しずつ戦術を浸透させていくのが監督のやり方だと思う」

 つまり、森保監督は、現時点では日本代表に細かい戦術を用意していないということだ。これについて、サッカーライターに聞いた。

「堂安の証言と、森保監督の言う“ロシアW杯の西野朗戦術の継承”を照らし合わせると、森保監督は守備に対する簡単な約束事しか用意していないと思います。確かに、スペインやブラジルは大枠の戦術を与えて選手の個を生かしますが、それはトップレベルの戦術理解度を持った選手だから。しかし、日本は欧州や南米に比べ、戦術理解度は低い。ロシアW杯では、戦術理解度の高い、スペインでプレーしていた乾貴士と、一時期はマンチェスター・ ユナイテッドにまで上り詰めた香川真司らがいたから功を奏しましたが、それを今後も日本代表のベースにするのは無策と同じです。それこそ、ジーコジャパンと同じ結果になりますよ」

 森保監督が細かな戦術を用意していないからこそ、招集した選手の明暗が分かれてしまう。たとえば、戦術理解度の高い大島僚太は輝けたが、戦術理解度が低くイングランドで通用しなかった井手口陽介は消えてしまう。また、チームの骨格がないから、今がピークともいえるJリーグMVPの仲川輝人を生かすこともできない。

 堂安の何気ない森保監督批評によって日本代表の内情が明らかになったが、森保監督がこのままのマネジメントを続けるのであれば、解任すべきだろう。

(文=TV Journal編集部)

サッカー日本代表”65年ぶりの大失態”で森保一監督に不信感「ハリル解任前くらいヤバイ」

 サッカー日本代表が65年ぶりの大失態を見せてしまった。なんとホーム開催の国際Aマッチ「キリンチャレンジカップ2019」ベネズエラ戦で、前半のうちに4失点を喫してしまったのだ。1954年、日本サッカー黎明期以来の大惨事である。

 もちろん、相手がフランスやブラジルであれば、4失点も致し方ない。しかし、今回はW杯にも出場したことのないベネズエラである。決して格下ではないが、日本がW杯で同組になったとすれば、勝ちを狙わなければいけない。そんな相手に4失点ということもあり、森保一監督への不満の声が爆発した。

 たとえば、元日本代表でサッカー解説者の宮澤ミシェル氏は「おいおい早く日本も4-3-3にして、人数を合わせてあげてくれよ、何処で何で崩されてるか解るだろう、相手が強いわけだから、横幅も空きすぎだろう、前を向いての守備をさせてあげてくれよ!」(原文ママ)とツイートしている。宮澤氏がここまで強い口調でのツイートをするのは珍しく、しかも試合中だった。いかに森保監督率いる日本代表がボロボロだったかが伝わってくる。そして、多くのサッカー関係者たちが宮澤氏に同調している。

「ベネズエラ戦だけでなく、この1週間、日本代表は散々でした。ベネズエラ戦前のW杯アジア予選のキルギス戦は、2-0で勝利したものの、超格下相手に弱点を突かれました。決定機も作られ、引き分けでもおかしくない内容だった。さらに、その後に行われたU-22日本代表も、コロンビアに0-2と敗戦。しかも数字以上の惨敗で、決定機はおろか、攻撃の形すら作れなかった。『ハリル監督解任前くらいヤバイ』なんて声も上がってますよ」(サッカーライター)

 この声に連動するように、ベネズエラ戦翌日、ほぼすべてのメディアが日本代表を糾弾した。選手たち自身も批判はやむなしと感じていたようで、MF柴崎岳は「僕の責任」と反省を口にしている。誰がどう見ても、森保監督の采配はズタボロだった。

 ただ、ここでひとつ疑問が生じてくる。なぜ森保監督は日本代表監督に就任したのか? 日本サッカー協会(JFA)は、森保監督に何を期待していたのだろうか?

「森保監督の強みは守備です。世界的にも珍しいミハイロ・ペトロビッチ監督(現:北海道コンサドーレ札幌)の攻撃的な3-4-2-1システムをサンフレッチェ広島時代に引き継ぎ、守備のエッセンスを加えることで、4年間で3度のリーグ制覇という偉業を達成。そのサッカーを期待され、2017年10月にU-22代表監督に就任ししました。そして、翌年のロシアW杯で西野朗監督が成功すると、JFA幹部から『後任も日本人がいい』という声が上がり、日本代表監督も兼任することに。しかし、森保監督は、日本代表ではU-22の戦術は封印。口癖は『西野スタイルをベースに』であり、具体的にどのようなサッカーを描いているかわからない。守備の堅固さはありましたが、その守備も、メンバーが替わっただけで崩壊してしまったことに危機感を覚えています」(同)

 守備の得意な森保監督が、ベネズエラ相手に修正できないままに4失点を喫した。この事実が、「森保監督の言う“西野スタイル”とはなんなのか?」と、関係者の懐疑心を生んでいる。来月行われるEAFF E-1 サッカー選手権の結果と内容次第で、解任論がブチ上がりそうだ。

(文=TV Jorunal編集部)

サッカー日本代表”65年ぶりの大失態”で森保一監督に不信感「ハリル解任前くらいヤバイ」

 サッカー日本代表が65年ぶりの大失態を見せてしまった。なんとホーム開催の国際Aマッチ「キリンチャレンジカップ2019」ベネズエラ戦で、前半のうちに4失点を喫してしまったのだ。1954年、日本サッカー黎明期以来の大惨事である。

 もちろん、相手がフランスやブラジルであれば、4失点も致し方ない。しかし、今回はW杯にも出場したことのないベネズエラである。決して格下ではないが、日本がW杯で同組になったとすれば、勝ちを狙わなければいけない。そんな相手に4失点ということもあり、森保一監督への不満の声が爆発した。

 たとえば、元日本代表でサッカー解説者の宮澤ミシェル氏は「おいおい早く日本も4-3-3にして、人数を合わせてあげてくれよ、何処で何で崩されてるか解るだろう、相手が強いわけだから、横幅も空きすぎだろう、前を向いての守備をさせてあげてくれよ!」(原文ママ)とツイートしている。宮澤氏がここまで強い口調でのツイートをするのは珍しく、しかも試合中だった。いかに森保監督率いる日本代表がボロボロだったかが伝わってくる。そして、多くのサッカー関係者たちが宮澤氏に同調している。

「ベネズエラ戦だけでなく、この1週間、日本代表は散々でした。ベネズエラ戦前のW杯アジア予選のキルギス戦は、2-0で勝利したものの、超格下相手に弱点を突かれました。決定機も作られ、引き分けでもおかしくない内容だった。さらに、その後に行われたU-22日本代表も、コロンビアに0-2と敗戦。しかも数字以上の惨敗で、決定機はおろか、攻撃の形すら作れなかった。『ハリル監督解任前くらいヤバイ』なんて声も上がってますよ」(サッカーライター)

 この声に連動するように、ベネズエラ戦翌日、ほぼすべてのメディアが日本代表を糾弾した。選手たち自身も批判はやむなしと感じていたようで、MF柴崎岳は「僕の責任」と反省を口にしている。誰がどう見ても、森保監督の采配はズタボロだった。

 ただ、ここでひとつ疑問が生じてくる。なぜ森保監督は日本代表監督に就任したのか? 日本サッカー協会(JFA)は、森保監督に何を期待していたのだろうか?

「森保監督の強みは守備です。世界的にも珍しいミハイロ・ペトロビッチ監督(現:北海道コンサドーレ札幌)の攻撃的な3-4-2-1システムをサンフレッチェ広島時代に引き継ぎ、守備のエッセンスを加えることで、4年間で3度のリーグ制覇という偉業を達成。そのサッカーを期待され、2017年10月にU-22代表監督に就任ししました。そして、翌年のロシアW杯で西野朗監督が成功すると、JFA幹部から『後任も日本人がいい』という声が上がり、日本代表監督も兼任することに。しかし、森保監督は、日本代表ではU-22の戦術は封印。口癖は『西野スタイルをベースに』であり、具体的にどのようなサッカーを描いているかわからない。守備の堅固さはありましたが、その守備も、メンバーが替わっただけで崩壊してしまったことに危機感を覚えています」(同)

 守備の得意な森保監督が、ベネズエラ相手に修正できないままに4失点を喫した。この事実が、「森保監督の言う“西野スタイル”とはなんなのか?」と、関係者の懐疑心を生んでいる。来月行われるEAFF E-1 サッカー選手権の結果と内容次第で、解任論がブチ上がりそうだ。

(文=TV Jorunal編集部)

森保ジャパン、モンゴルに圧勝できてタジキスタンに苦戦した理由とは?

 ついに、森保一監督率いるサッカー日本代表が爆発した。

 ウルグアイなど強豪国相手にはいいサッカーを見せ、対等な戦いで世界を驚かせた森保ジャパンだが、ベトナムなど格下相手にも同等の戦いで際どい試合をしてしまう。それはまるで鐘のようで、相手チームが強く突けば大きな音が出るのだが、相手チームが弱いと音色も小さくなる。ゆえに、アジアの大会では退屈な試合が続いてしまっていた。

 そんな森保ジャパンが、FIFAワールドカップ2022カタール大会アジア2次予選で圧倒的なサッカーを見せた。モンゴル相手に6-0という大勝以上に、シュート数の32-0というのが圧勝を物語っている。大迫勇也の代わりにワントップに入った永井謙佑が、縦へのスピードという自身の持ち味で早いタイミングでのボックスへの進入というバリエーションを作れば、堂安律に代わって右ウイングに入った伊東純也も縦への動きで攻撃に幅を作った。連動した攻撃に加え、セットプレーにおけるトリックプレーも豊富なパターンを成功させ、スタンダードな戦術や交代に疑問の声が上がっていた森保監督の真価を見せる試合となった。

 そして、内容の伴った試合をすれば視聴者もついてくる。モンゴル戦は10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だった視聴率も、次戦となったタジキスタン戦では13.5%まで伸びた。

 だが、そのタジキスタン戦では散々な結果となってしまった。前半の見せ場といえばセットプレーのみ。そのセットプレーも鮮やかなトリックプレーというよりは、フィジカルをごり押しした結果論的な内容だった。本来であれば、ダイレクトを使いながらボールを回し、サイドチェンジを使って相手をずらし、作ったギャップに連動して攻略すべきだった。

 しかし、いつもの各駅停車のパス回しに逆戻りし、試合は一進一退の展開に。後半に入ってから、中央で釣り出すようなパス回しをしながら、外、ダイレクトを交えたプレーで南野拓実の2得点、浅野拓磨のダメ押し点で3-0と勝利したが、決して観客をエキサイトさせるような内容ではなかった。なぜ、このような試合になってしまったのか? サッカー関係者に話を訊いた。

「やはりワントップ問題が大きいですね。モンゴル戦は日本が良かったというより、相手が弱すぎたため、ワントップ問題は浮き彫りにならなかった。ただ、FIFAランク183位のモンゴルならまだしも、115位のタジキスタンになると、ワントップ問題が再燃してしまうということです。タジキスタン戦の鎌田大地は、キープ力を生かそうという頑張りは見えましたが、前半にはボールを奪われ、あわや失点かというミスをしてしまった。大迫のような存在感がなく、鎌田に呼応するように、ワントップとの連携が得意な堂安も消えていました。大迫の代わりとなるワントップを見つけるか、別の戦術を用意しないと、どこかで痛い目を見るかもしれません」

 先日、話を訊いた元日本代表選手も「選手交代をうまく使って、大迫の代わりとなる選手を見つけてほしい」と嘆いていた(参照記事)が、その課題はいまだにクリアされていないようだ。

(文=TV journal編集部)

森保ジャパン、モンゴルに圧勝できてタジキスタンに苦戦した理由とは?

 ついに、森保一監督率いるサッカー日本代表が爆発した。

 ウルグアイなど強豪国相手にはいいサッカーを見せ、対等な戦いで世界を驚かせた森保ジャパンだが、ベトナムなど格下相手にも同等の戦いで際どい試合をしてしまう。それはまるで鐘のようで、相手チームが強く突けば大きな音が出るのだが、相手チームが弱いと音色も小さくなる。ゆえに、アジアの大会では退屈な試合が続いてしまっていた。

 そんな森保ジャパンが、FIFAワールドカップ2022カタール大会アジア2次予選で圧倒的なサッカーを見せた。モンゴル相手に6-0という大勝以上に、シュート数の32-0というのが圧勝を物語っている。大迫勇也の代わりにワントップに入った永井謙佑が、縦へのスピードという自身の持ち味で早いタイミングでのボックスへの進入というバリエーションを作れば、堂安律に代わって右ウイングに入った伊東純也も縦への動きで攻撃に幅を作った。連動した攻撃に加え、セットプレーにおけるトリックプレーも豊富なパターンを成功させ、スタンダードな戦術や交代に疑問の声が上がっていた森保監督の真価を見せる試合となった。

 そして、内容の伴った試合をすれば視聴者もついてくる。モンゴル戦は10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だった視聴率も、次戦となったタジキスタン戦では13.5%まで伸びた。

 だが、そのタジキスタン戦では散々な結果となってしまった。前半の見せ場といえばセットプレーのみ。そのセットプレーも鮮やかなトリックプレーというよりは、フィジカルをごり押しした結果論的な内容だった。本来であれば、ダイレクトを使いながらボールを回し、サイドチェンジを使って相手をずらし、作ったギャップに連動して攻略すべきだった。

 しかし、いつもの各駅停車のパス回しに逆戻りし、試合は一進一退の展開に。後半に入ってから、中央で釣り出すようなパス回しをしながら、外、ダイレクトを交えたプレーで南野拓実の2得点、浅野拓磨のダメ押し点で3-0と勝利したが、決して観客をエキサイトさせるような内容ではなかった。なぜ、このような試合になってしまったのか? サッカー関係者に話を訊いた。

「やはりワントップ問題が大きいですね。モンゴル戦は日本が良かったというより、相手が弱すぎたため、ワントップ問題は浮き彫りにならなかった。ただ、FIFAランク183位のモンゴルならまだしも、115位のタジキスタンになると、ワントップ問題が再燃してしまうということです。タジキスタン戦の鎌田大地は、キープ力を生かそうという頑張りは見えましたが、前半にはボールを奪われ、あわや失点かというミスをしてしまった。大迫のような存在感がなく、鎌田に呼応するように、ワントップとの連携が得意な堂安も消えていました。大迫の代わりとなるワントップを見つけるか、別の戦術を用意しないと、どこかで痛い目を見るかもしれません」

 先日、話を訊いた元日本代表選手も「選手交代をうまく使って、大迫の代わりとなる選手を見つけてほしい」と嘆いていた(参照記事)が、その課題はいまだにクリアされていないようだ。

(文=TV journal編集部)

森保ジャパンに黄色信号? 浮き彫りになる、ジーコジャパンとの共通点

 平成最後のサッカー日本代表戦が終わった。

 例年通り、2試合の開催となったキリンチャレンジカップの対戦相手は、コロンビアとボリビア。両国とも6月に日本代表が臨む「CONMEBOLコパアメリカブラジル2019」を意識してのマッチメイクである。

 そんな日本代表だが、ワールドカップロシア大会の再戦となったコロンビアには0-1で敗れ、ボリビアには1-0で勝利した。結果だけ見れば悲観する必要はなさそうだが、サッカーライターたちは、この2試合をどう見たのだろうか?

「まずコロンビア戦では、守備は良かったと思います。全体で連動して相手をサイドに追い込み、狙ったポイントでボールを奪えていました。一方の攻撃は、1月のアジアカップより良くなっていましたが、それは中島翔哉がケガから復帰したため。依然として、連動して相手の守備を崩す攻撃は見られませんでした。中島のドリブルがアクセントになっていただけで、チームとしての上積みはありませんでした」

 コロンビア戦後に柴崎岳が「シュートチャンスが多かったことは評価できる」としながらも、「得点チャンスにフォーカスにできるほど良い試合ではなかった」とも付け加えたのは、前出のライターが指摘した背景があるのだろう。ボールを回してシュートは打てているが、チームとして決定打がない。それはボリビア戦も同様なのだろうか?

「ボリビア戦の23分、ビルドアップからサイドチェンジして乾貴士が決定機を迎えたシーンは、コロンビア戦にはなかった攻撃です。ですが、そのひとつだけ。つまり、オーガナイズされている守備とは違い、攻撃は上積みがない。悪く言えば選手任せで、その象徴が宇佐美貴史でしょう。個人戦術の高い香川真司や乾と違い、戦術眼の低い宇佐美のようなアタッカーは試合から消えてしまいます。チームとしての攻撃パターンがないから、中島がいないとトーンダウンしますし、宇佐美のような選手も出てきてしまうんです」(同)

 この指摘を聞いていて、過去にも同じような日本代表があったことを思い出した。ジーコジャパンである。パスは足元ばかりで、出場する選手のパフォーマンスに左右される。もちろん、ジーコジャパンとは違い、森保ジャパンの守備は整備されているのだが、過去の日本代表も守備は及第点だった。問題は攻守のバランスで、森保ジャパンの攻撃は行き詰まっている。森保一監督の日本代表がこのままの状態なら、かなり危険な状態ではないだろうか?

(文=TV Journal編集部)

使えるFWは大迫だけ? アジアカップで明らかになった、森保ジャパン”2つの問題点”

 なんとも後味の悪い幕切れとなった。

 AFCアジアカップ2019UAEでの日本代表の戦いぶりは、優勝するためだけのサッカーだった。エンタテインメントという花よりも、結果という実を取る。それが最も表れたのが、ラウンド16のサウジアラビア戦だ。日本のポゼッション率が、アジアのチーム相手に20%台まで落ちるなんて、1980年代にタイムスリップしたようである。

 それでも優勝すれば、なんの問題もない。日本が勝者のメンタリティーを手に入れた証明ともなる。パッとしなかったサウジアラビア戦や準々決勝のベトナム戦を経て、準決勝のイラン戦ではポゼッション率でも53%、それに比例するように3-0で打ち破った。グループリーグから準々決勝までの地味な戦いは、準決勝と決勝のため。誰もが日本に期待をしていた。

 しかし、終わってみればカタール相手に1-3で完敗。ふがいない内容に、エースの大迫勇也は試合終了と同時にドレッシングルームに戻ってしまったくらいだ。なぜ、日本は決勝でカタール相手に惨敗したのか? サッカーライターに聞いた。

「ひとつは、カタールがかなり日本の研究をしてきたこと。5-3-1-1のシステムのカタールに対し、4-2-3-1の日本のプレスがハマらなかった。これは森保一監督や選手たちも感じていたみたいですが、ピッチ内での選手たちの個人戦術に対応を任せてしまった。結果、後手となり、フィットする前に2点を奪われてしまいました。もうひとつは、カタール戦でコンディションのピークがくると思いきや、期待の堂安律や、ロシアW杯で大活躍を見せた柴崎岳にキレがなかった」

 それらの原因となっているのが、キャプテンを務めた吉田麻也が語ったように、優勝候補のイランに勝ったことによる油断もあったかもしれない。イランに3-0で勝てて、カタールに負けるはずはない。そういった甘さが優勝を遠ざけた。勝者のメンタリティーと真逆である。

 また、今回の敗戦には、将来への不安が垣間見えたとサッカー関係者は指摘する。

「森保監督のサッカーには、Jリーグ得点王だった佐藤寿人や外国人のパワフルなFWが欠かせない。今回も、大迫がいないと一気にチームパフォーマンスが低下しました。軸となるFW候補が大迫しかいないことが浮き彫りになりました。Jリーグクラブであれば、外国人選手を移籍で獲得できますが、日本代表ではそうはいかない。森保監督のクビはFWにかかっています。そしてもうひとつが、日本代表人気です。決勝戦の視聴率は21.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でしたが、2011年の決勝の時は33.1%でした。同じ時間帯なのに10%以上も視聴率が違うとなると、“森保ジャパンはつまらない”というレッテルを貼られている可能性もあります」

 花を捨てたのに、実も取れなかった森保ジャパン。前途多難である。

(文=TV Journal編集部)

使えるFWは大迫だけ? アジアカップで明らかになった、森保ジャパン”2つの問題点”

 なんとも後味の悪い幕切れとなった。

 AFCアジアカップ2019UAEでの日本代表の戦いぶりは、優勝するためだけのサッカーだった。エンタテインメントという花よりも、結果という実を取る。それが最も表れたのが、ラウンド16のサウジアラビア戦だ。日本のポゼッション率が、アジアのチーム相手に20%台まで落ちるなんて、1980年代にタイムスリップしたようである。

 それでも優勝すれば、なんの問題もない。日本が勝者のメンタリティーを手に入れた証明ともなる。パッとしなかったサウジアラビア戦や準々決勝のベトナム戦を経て、準決勝のイラン戦ではポゼッション率でも53%、それに比例するように3-0で打ち破った。グループリーグから準々決勝までの地味な戦いは、準決勝と決勝のため。誰もが日本に期待をしていた。

 しかし、終わってみればカタール相手に1-3で完敗。ふがいない内容に、エースの大迫勇也は試合終了と同時にドレッシングルームに戻ってしまったくらいだ。なぜ、日本は決勝でカタール相手に惨敗したのか? サッカーライターに聞いた。

「ひとつは、カタールがかなり日本の研究をしてきたこと。5-3-1-1のシステムのカタールに対し、4-2-3-1の日本のプレスがハマらなかった。これは森保一監督や選手たちも感じていたみたいですが、ピッチ内での選手たちの個人戦術に対応を任せてしまった。結果、後手となり、フィットする前に2点を奪われてしまいました。もうひとつは、カタール戦でコンディションのピークがくると思いきや、期待の堂安律や、ロシアW杯で大活躍を見せた柴崎岳にキレがなかった」

 それらの原因となっているのが、キャプテンを務めた吉田麻也が語ったように、優勝候補のイランに勝ったことによる油断もあったかもしれない。イランに3-0で勝てて、カタールに負けるはずはない。そういった甘さが優勝を遠ざけた。勝者のメンタリティーと真逆である。

 また、今回の敗戦には、将来への不安が垣間見えたとサッカー関係者は指摘する。

「森保監督のサッカーには、Jリーグ得点王だった佐藤寿人や外国人のパワフルなFWが欠かせない。今回も、大迫がいないと一気にチームパフォーマンスが低下しました。軸となるFW候補が大迫しかいないことが浮き彫りになりました。Jリーグクラブであれば、外国人選手を移籍で獲得できますが、日本代表ではそうはいかない。森保監督のクビはFWにかかっています。そしてもうひとつが、日本代表人気です。決勝戦の視聴率は21.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でしたが、2011年の決勝の時は33.1%でした。同じ時間帯なのに10%以上も視聴率が違うとなると、“森保ジャパンはつまらない”というレッテルを貼られている可能性もあります」

 花を捨てたのに、実も取れなかった森保ジャパン。前途多難である。

(文=TV Journal編集部)

クリンスマン? 森保一? 日本代表新監督を巡り「スポニチVS日刊」で真っ向対立中!

 サッカー日本代表新監督の名前を巡り、スポーツ紙の威信を賭けた報道合戦が連日繰り広げられている。

 すでにW杯ロシア大会で日本を決勝トーナメントに導いた西野朗監督の退任が発表されており、4年後「ベスト8入り」に導いてくれるであろう指揮官の名前が、日本中の関心事であることは間違いない。

 報道合戦の中でも顕著なのが、スポーツニッポンと日刊スポーツの意地の張り合いだ。

「スポニチは、もっとも早い7月3日の段階で、『後任は前ドイツ代表監督のクリンスマン氏が決定的』と報じています。さらに、5日には元浦和監督ブッフバルトがクリンスマン氏のサポート役として入閣すると続報。どこよりも具体的な情報を盛り込んでおり、他紙を一歩リードしている印象を与えています」(週刊誌記者)

 主要スポーツ紙の多くも、スポニチに続く形でクリンスマン新監督が最有力だとしているが、これに真っ向から異を唱えているのが日刊スポーツである。

「各紙がクリンスマン一色になった後でも、日刊だけは『森保一氏を軸とした日本人監督』『協会は日本人監督の継続路線は貫く構え』との姿勢を崩していません。クリンスマン氏については、あくまで『日本代表の次期監督選定に当たり、日本協会側に売り込んでいる外国人100人超の1人』という位置づけで、6日に日本のメディアがクリンスマン氏に直撃した際にも、<『日本の監督になるのか』クリンスマン氏応じず>と、否定的な報じ方をしています」

 また、当のクリンスマン氏も7日、自らのTwitterで「日本で指導するという『うわさ』は真実ではない」とつぶやくなど、事態は混迷を極めている。

 日本サッカー協会は「国籍にかかわらず日本人の良さを引き出せる人」の基準で、20日に技術委員会を開いて協議するとしている。26日の理事会で正式発表される見込みだが、このスポニチVS日刊のスクープ合戦で、どちらが読者の信用を勝ち取るのか見物だ。