安倍晋三元首相が7月8日、亡くなった。街頭演説中に銃撃されるという衝撃的な事件だった。
犯人はすぐさま逮捕され、事件の背景が少しずつ明らかになってきている。現時点で報じられている範囲では、犯人の母親は「統一教会」(現・世界平和統一家庭連合)の熱心な信者で、これにより家庭崩壊を起こしたことから犯人は同教団への怒りを抱き、安倍氏と同教団のつながりを疑い、凶行に及んだとされている…
安倍晋三元首相が7月8日、亡くなった。街頭演説中に銃撃されるという衝撃的な事件だった。
犯人はすぐさま逮捕され、事件の背景が少しずつ明らかになってきている。現時点で報じられている範囲では、犯人の母親は「統一教会」(現・世界平和統一家庭連合)の熱心な信者で、これにより家庭崩壊を起こしたことから犯人は同教団への怒りを抱き、安倍氏と同教団のつながりを疑い、凶行に及んだとされている…
炎上が続いている「桜を見る会」をめぐる騒動。安倍晋三首相の後援会によるニューオータニでの“接待”疑惑や昭恵夫人の「推薦枠」の存在など、安倍首相が会を私物化していたことを示す状況証拠が次々と明らかになっている。さらに、野党が要求する招待者名簿を破棄するという証拠隠滅の意図をうかがわせるような政権の動きにも批判が集まっている。そんななか、一連の騒動の中でも大きな注目点となっているのが、会への反社会的勢力の介入だ。
「悪質なマルチ商法を展開していたとして警視庁が強制捜査に踏み切った『ジャパンライフ』の会長が招待されていたことがすでに明らかになっていますが、この件については、会への招待状が会員集めに悪用されていたという疑いまで出ています。会にはこの会社以外にも素性の知れない輩が出入りしており、その中には警察当局が『半グレ』としてマークする連中もいたという話です」(全国紙社会部記者)
永田町では、会に出入りしていたとされるその「半グレ」の素性を暴露する怪文書も出回り、マスコミ関係者を騒然とさせた。この件は一部週刊誌でも報じられたが、その余波を受けたのが東京から遠く離れた沖縄である。
「怪文書に登場した『半グレ』とされる人物が活動拠点としていたのが沖縄だったからです。実は、沖縄ではいま、こうした『半グレ』と呼ばれる連中が勢力を伸ばしており、地元の沖縄県警が警戒を強めています。県警はこの『半グレ』について極秘裏にリストまで作成し、その関係先や資金源などの洗い出しを進めているようです」(同)
沖縄の「半グレ」事情ににわかに注目が集まったことで、とばっちりを食ったのが、沖縄選出の今井絵理子参議院議員だ。アイドルグループSPEEDの元メンバーで、2016年に自民党から比例区で出馬し、見事初当選を果たした今井氏。「安倍チルドレン」のひとりとしても知られる彼女の地元での”黒い交際”が週刊誌のターゲットになったのだ。
「県警がマークする『半グレ』の組織は全部で3グループとされています。そのひとつのリーダー格と目されている男性と一緒に写る写真が誌面に掲載されたのです。この人物は過去に監禁事件を起こしたり、暴力団とのつながりも指摘されるいわくつきの人物。彼が取り仕切っているとされるグループは、ヤミ金などの非合法なシノギをする一方で地下格闘技イベントを主宰。正規の事業も展開し、地元政治家に献金を重ねるなど、表と裏の顔を併せ持つというのが県警の見立てです」(同)
関係者によると、今井氏と写真に収まっている男性が所属するグループはメンバー数が十数人。県内で活動し、外国人向けの民泊事業や居酒屋経営などで利益を得ているとされる。「桜を見る会」への出席が取り沙汰された人物が所属するグループは20~30人ほどが所属し、宮古島や石垣島で飲食店やダイビングショップなどを経営し、資金を得る一方、県内の暴力団とのつながりも指摘されている。残りのひとつが本島中部を拠点に40数名が在籍するグループで、メンバーが中古車販売や飲食店、レジャー産業、金融業、建設業を営む一方で、県外の暴力団や半グレグループと連携し、振り込め詐欺の「出し子」や「受け子」の供給源になっているとの指摘もあるという。
「沖縄はいま、インバウンドブームに乗って観光業が絶好調。加えて地価の上昇率も日本一となっており、県警がマークする半グレ以外にも、県内外からさまざまな勢力が進出してきているのです」(同)
今後、さらなる騒動の発火点になる可能性もゼロではないようだ。
街がクリスマスムードに包まれているというのに、永田町だけは桜、桜とかまびすしかったわけだが、臨時国会が閉幕に近づき、安倍官邸はこの疑惑を乗り越えたように見える。
安倍首相主催の「桜を見る会」の問題である。
それにしても、森友・加計問題を彷彿とさせる後味の悪さだった。「桜」取材に忙殺された政治部記者が嘆息する。
「いずれも決して『巨悪』でなく、安倍総理や夫妻がちょっと権力を私物化してしまっただけ。安倍首相がきちんと事実を認めて謝りさえすれば良かったが、まずいのは役所側で、それらを”合法化”させたいあまり、行き当たりばったりの理論武装を始めてドツボにハマってしまった。森友問題で自殺者を出したトラウマがあったからか、桜を見る会は、即座に来年の中止が決まりましたが、役所の”忖度”は相変わらず。野党の資料要求当日に、招待者名簿がシュレッダーにかけられたり、さらにその言い訳をするため、安倍首相に『障害者職員の勤務時間を調整して、たまたまその時期になった』と答弁させました」
子どもでもウソとわかる答弁のオンパレードだったのに、事態が収束に向かっているのはなぜなのか。
2つの重要資料、すなわち、シュレッダーにかけられた内閣府作成の「安倍首相枠」の招待者名簿、安倍後援会による前夜祭のホテルニューオータニの明細書、がなかなか出てこないためだ。
「招待者には、安倍首相の後援者だけでなく、単に名刺交換をしただけの反社会勢力も含まれると見られています。安倍首相は『サーバーでデータ保存し、その廃棄後は復元できない』と答弁しましたが、その生データがあれば、ツッコミどころ満載となります。前夜祭は1人会費5,000円という高級ホテルのパーティにしては格安の設定で、安倍首相サイドが不足分を持ったのではと疑われています。これは有権者への寄付にあたり、公選法違反。安倍首相は明細書はないと言い放ちましたが、そんなはずはないですし、当然ホテル側が保管しています」(前出の記者)
森友問題は財務省が公文書を改ざんしていたことを朝日新聞がキャッチしたことで、加計問題は前川喜平・前文科次官の告発があって、「疑獄化」した。
「そうならないのは、内閣府が『ホッチキス官庁』だからですよ」
前出の記者が解説する。
「財務省にせよ文科省にせよ、官僚人生すべてを捧げる人ばかりで、省への愛があり、だからこそ真実をメディアに告発したくなるのでしょう。一方内閣府は、『ホッチキス』と揶揄される省庁の寄せ集め集団。今の山崎重孝次官は自治省(現総務省)出身ですしね。職員の告発を期待するのは難しそうです」
ニューオータニの明細書となると、よりハードルが上がる。
「ホテルマンが客の個人情報を出すなどご法度。一発でクビです。そもそも、安倍事務所のようなお得意様にサービスするのは当然で、値段設定はかなり安くしているはず。ただそれが明るみになると、正規料金で利用する他の顧客を怒らせることになる。つまり、安倍事務所、ホテルの双方が、明細は出さないという方針で一致しているのです」(同前)
野党は来年の通常国会でも追及を続ける方針だが、そこまで世の関心が続くかどうかは、この資料がカギを握っているといえる。
総理大臣主催の「桜を見る会」問題の余波が収まらない。
安倍晋三首相の講演会関係者が多数招待されていたことが明らかになったほか、昭恵夫人の「枠」があることまでもが発覚。野党は公的行事の「私物化」疑惑を徹底追及している。さらには、悪質なマルチ商法を行っていた疑いがあるとして警視庁が強制捜査を行っていたジャパンライフの元会長や、「反社会的勢力」としてマークする人物も招待されていたことも、問題をさらに炎上させている。
「『桜を見る会』問題がメディアで盛んに報じられるようになったのは11月初旬。しんぶん赤旗の報道をもとに、共産党議員が参院予算委員会で取り上げたことで一気に火がついた。途中で女優・沢尻エリカの薬物逮捕という大ニュースもあったものの、スキャンダルにかき消されることもなく、いまだに官邸は野党やメディアの厳しい追及で劣勢に立たされたままです」(週刊誌記者)
そんな中、これまで安倍首相に好意的な報道を続けてきた、産経新聞などのいわゆる「アベ友」メディアは、「鳩山由紀夫政権時代にも会への後援会関係者の招待があった」として、「ブーメラン」などと旧民主党を揶揄する際に使われるお決まりのフレーズを連発しながら「批判返し」の論陣を張っている。
しかし、こうした援護射撃は、既存メディアを使ったものばかりではなさそうだ。「桜を見る会」問題が報じられて以降、FacebookなどのSNS上では奇妙な現象が起きているのだ。
「Facebookのタイムラインには、自身やオンラインでつながった知人・友人の書き込み以外にも、広告と連動した動画やニュースサイト、ゲームアプリの宣伝など、さまざまなコンテンツが表示されます。そうしたコンテンツの一種で、『桜を見る会』の報道が盛り上がって以降、ある傾向に沿った記事ばかりを大量に垂れ流すニュースサイトが目立つようになってきたんです」(前出記者)
例えば、「Share News Japan」なるニュースサイトもそのひとつだ。サイトでは「時事」「話題」「芸能」「スポーツ」の各ジャンルで記事を配信。「政治・経済情報を中心に、ニュースとネット上の反応を見やすくまとめてお届けするウェブメディア」を自称しているが、「その実態は、ネット上の情報を寄せ集めて記事の体裁を整えて配信する、いわゆる『まとめサイト』の一種」(同)だという。
サイトに掲載されている情報によると代表者は「SAITO」となっているが、運営元の住所や連絡先の記載はなく、その正体は判然としない。なにより不気味なのが、「桜を見る会」についてやたら大量の記事を配信しているのと、その多くが「アベ友」メディアと同様に、疑惑を追及するというよりも、旧民主党など野党の過去の行状をあげつらう情報が目立つという点だ。
たとえば11月28日に配信された記事のタイトルはこうだ。
【「桜を見る会」反社出席】ほんこんさん「民主党政権時、反社が官邸に出入りしてた事なかった?あと2人の女性野党議員が静かなのは何故?」
内容は、吉本芸人のほんこんのTwitterの投稿とそれに対する世間の反応を紹介するというもので、「2人の女性野党議員」の名前こそ明かしていないが、その「2人」が、過去に二重国籍問題でバッシングを受けた蓮舫議員や警察当局の捜査対象となったセメント業者との関係が週刊誌に取り上げられた辻元清美議員であることをほのめかしている。
ほかにも、ネット右翼的発言が目立つ美容整形外科医・高須克弥院長による野党批判のTwitter投稿を取り上げるなど、「野党叩き」の論調がとにかく目立つのだ。
「配信する記事には、不確かな情報や明らかなデマも含まれている。記事の中で批判のターゲットとしている議員の名前を明かさないのは、訴訟リスクを考えてのことでしょう。野党のネガティブな情報ばかりが流されているのには、なんらかの意図を感じます。自民党はSEO対策を請け負う業者と契約するなど、インターネット対策に以前から力を入れていると聞きます。出所不明の怪しいサイトの暗躍に、官邸や与党側にくみする勢力の関与があってもおかしくはありません」(前出記者)
ネットの世界には、有象無象が跋扈しているということを肝に銘じておいたほうがよさそうだ。
(文=伊芸有象)
この国の政治家は、国民のことを考えているのだろうか。
現在開催されている国会では、およそ経済政策についてまともな議論がなされていると言い難い状況だ。一つずつみていこう。
まず10月1日から消費税率が2%引き上げられ10%となった。消費税の1%引き上げによる税収増加は約2兆円。今回の2%の引き上げで4兆円の税収増となる。
2019年だけでも、4兆円(1年間の増収額)÷12カ月×3カ月(10、11、12月分)=約1兆円の税収増になる。それでも政府は2019年度の税収見込み額が不足すると予想しており、赤字国債の発行を検討している。
増税をおこなっても税収不足となる点について、国会ではほとんど議論もされていない状況だ。
さらにワシントンポストなど米国の複数のメディアでは、トランプ米政権が2021年度以降の在日米軍駐留経費の日本側負担(いわゆる“思いやり”予算)について、現状の約4.5倍に当たる年約80億ドル(約8640億円)への増額を求めていると報じている。現在でも、その“思いやり”予算は米軍基地に関連する人件費や水道光熱費などで年平均約1893億円を日本が負担している。
消費増税を国民に迫り、国民の痛みを伴った血税を、米国側の要求額通りではないにしろ、その思惑に配慮して増額し、差し出すことになる可能性は高い。
この“思いやり”予算は、日米交渉で決定されることになっているが、その日米交渉が年末に迫っているにも関わらず、こちらもほとんど議論がかわされている様子はない。
日米交渉では、日米貿易協定の締結問題もある。9月25日、安倍晋三首相とトランプ米大統領は首脳会談で日米貿易協定締結を最終合意し、合意確認文書に署名した。
日本側はコメの無関税輸入枠導入を見送った一方、米国産の牛・豚肉はTPP(環太平洋連携協定)と同水準の関税に引き下げる。日本は約72億ドル(約7760億円)相当の米農産物について関税を撤廃ないし削減。米国側は産業機械や化学品、鉄鋼製品など自動車を除く工業品について関税を撤廃、削減する。
日米貿易協定は合意確認文書への署名は行われたが、正式な協定書への署名を残している。この日米貿易で最重要課題である日米貿易協定の締結についても、議論がされていない。
11月11日、2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長は日本記者クラブ(東京・千代田)で記者会見し、再生医療用のiPS細胞作製を支援する政府の大型研究予算が2022年度で終わる予定であることを明らかにし、「いきなり(政府の支援を)ゼロにするのは相当理不尽だ」と支援継続を求めた。
政府は山中氏がノーベル賞を受賞した2012年から10年間でiPS細胞研究などに総額1100億円を拠出することを決めた。今回の予算終了について山中氏は、「一部の官僚の考え」と断った上で、「(政府の専門家会議など)透明性の高い議論での決定なら納得だが、違うところで話が決まってしまうと理由もよくわからない」と不満をぶつけた。
「iPS細胞」は現在、米国なども研究開発に参入し、世界中で国際競争が行われている。世界をリードする研究開発に対して、国の隆盛を考えなければならない政治家が、まともな議論もせずに予算の打ち切りを決めようとしているありさまだ。
10月4日に召集された第200回国会(臨時国会)は12月9日で会期が終了となる。少なくとも、筆者にはこの臨時国会で最重要テーマとして取り上げられているのは、安倍首相主催の「桜を見る会」の問題だ。確かに「桜を見る会」の問題も重要だろう。
しかし、国会の開催運営には1日3億円の経費がかかる。5000万円と言われる「桜を見る会」の経費と政治資金問題を追及するために、1日3億円の経費をかけ、何日も国会を行っていることに愚には憤りを感じざるを得ない。
金額の問題ではないにしろ、重要課題が山積しているにも関わらず、政治家、特に野党はその存在感を示すために「桜を見る会」問題の追及に固執している。
政治は国民の生活の安定と向上のために行われるべきであり、国会はそのための問題を審議し、決める役割を担っている。ところが、政党の存在感を示すために、国民にとっては重要な問題をないがしろにし、国民の税金を無駄使いしている。
臨時国会は後半戦に突入しているが、このままでは国会召集日から会期終了までの47日(会期日数)×3億円(1日の国会運営費)=141億円が“どぶに捨てられる”ことにもなりかねない。
在職日数が歴代トップとなった安倍晋三首相が窮地に立たされている。首相が主催する「桜を見る会」について、安倍首相の後援会関係者が多数招待され、与党自民党の「枠」が大量に設けられていたことが発覚。参加費5,000円という破格の値段で名門ホテルのニューオータニで飲み食いできるという「前夜祭」の内容も問題視され、公職選挙法違反の疑いも指摘されているのだ。
「『桜を見る会』については、政府関係者以外に、私人である昭恵夫人の推薦枠まであることも明らかになり、首相の身内びいきの体質がもろに出た格好。野党は、安倍首相が自身の支持者への接待や政権の力を誇示する場と化していた会の実態を今後も徹底追及する構えで、問題はさらに長引きそうな気配だ」(大手紙記者)
20日には、参院本会議での答弁で安倍首相がこれまで否定していた招待客の人選への関与を認めた。推薦枠は1,000人規模に達していたとされ、「私物化」の構図がさらに浮き彫りになった。
そんな中、この会をめぐって、さらなる疑惑が取り沙汰されている。
「そもそもこの問題が注目されるようになったのは、会の予算が安倍政権になった2014年以降に急増していたことが問題視されたのがきっかけ。従来は2,000万円未満だった予算が来年度要求額で5,000万円超にまで膨れ上がったのに至り、ついに大炎上した。その原因として一部で取り沙汰されているのが、招待された芸能人にギャラが支払われていたのではないか、という疑惑です」(週刊誌記者)
安倍政権になってから、「桜を見る会」に多くの芸能人が登場し、安倍首相と和気あいあいとした雰囲気で写真に収まるのが恒例行事のようになっているのは、衆目の一致するところだ。
そのメンツの中には、AKB48やももいろクローバーZといったアイドルの姿もあるが、人気者が参加する背景に「出演料」が介在している疑いがあるというのだ。
「永田町界隈で、自民党系の外郭団体に、芸能人の手配を請け負う人物がいるという話が拡散している。芸能人にもランクがあり、その人気などに応じて『ギャラなし』と『ギャラあり』とで分けられているという話です。官邸側からオーダーを受けて芸能人を手配することもあるとされ、このギャラの支払いが膨れ上がったために予算がオーバーしたのではないかというのです」(同)
現在、この疑惑は複数の週刊誌が追っているといわれ、新たな問題に発展する可能性をはらんでいる。今後の展開からますます目が離せなくなりそうだ。
(文=木島洋三)
在職日数が歴代トップとなった安倍晋三首相が窮地に立たされている。首相が主催する「桜を見る会」について、安倍首相の後援会関係者が多数招待され、与党自民党の「枠」が大量に設けられていたことが発覚。参加費5,000円という破格の値段で名門ホテルのニューオータニで飲み食いできるという「前夜祭」の内容も問題視され、公職選挙法違反の疑いも指摘されているのだ。
「『桜を見る会』については、政府関係者以外に、私人である昭恵夫人の推薦枠まであることも明らかになり、首相の身内びいきの体質がもろに出た格好。野党は、安倍首相が自身の支持者への接待や政権の力を誇示する場と化していた会の実態を今後も徹底追及する構えで、問題はさらに長引きそうな気配だ」(大手紙記者)
20日には、参院本会議での答弁で安倍首相がこれまで否定していた招待客の人選への関与を認めた。推薦枠は1,000人規模に達していたとされ、「私物化」の構図がさらに浮き彫りになった。
そんな中、この会をめぐって、さらなる疑惑が取り沙汰されている。
「そもそもこの問題が注目されるようになったのは、会の予算が安倍政権になった2014年以降に急増していたことが問題視されたのがきっかけ。従来は2,000万円未満だった予算が来年度要求額で5,000万円超にまで膨れ上がったのに至り、ついに大炎上した。その原因として一部で取り沙汰されているのが、招待された芸能人にギャラが支払われていたのではないか、という疑惑です」(週刊誌記者)
安倍政権になってから、「桜を見る会」に多くの芸能人が登場し、安倍首相と和気あいあいとした雰囲気で写真に収まるのが恒例行事のようになっているのは、衆目の一致するところだ。
そのメンツの中には、AKB48やももいろクローバーZといったアイドルの姿もあるが、人気者が参加する背景に「出演料」が介在している疑いがあるというのだ。
「永田町界隈で、自民党系の外郭団体に、芸能人の手配を請け負う人物がいるという話が拡散している。芸能人にもランクがあり、その人気などに応じて『ギャラなし』と『ギャラあり』とで分けられているという話です。官邸側からオーダーを受けて芸能人を手配することもあるとされ、このギャラの支払いが膨れ上がったために予算がオーバーしたのではないかというのです」(同)
現在、この疑惑は複数の週刊誌が追っているといわれ、新たな問題に発展する可能性をはらんでいる。今後の展開からますます目が離せなくなりそうだ。
(文=木島洋三)
”文春砲”などの報道におんぶに抱っこだった野党が、痛快なスクープを飛ばした。
共産党・田村智子参院議員が11月8日の参院予算委員会で、毎年4月に新宿御苑で開かれる内閣総理大臣が主催する「桜を見る会」が近年、安倍晋三総理に私物化されているのではないかと追及した問題だ。
「本来、朝日新聞や東京新聞あたりが調査報道するべき話ですが」と、社会部記者が嫉妬まじりに解説する。
「2014年に1万3,700人だった参加者数は毎年増え続け19年は約1万8,200人に。支出額は14年の3,005万円から19年は5,518万円に急増。しかも政府は来春の開催に向け約5,700万円を要求しています。田村氏はそこに目をつけ、安倍総理が今年、地元・山口県の後援会員850人を招いた事実を関係者のブログなどで丹念に拾った上、共産党機関紙の『赤旗』記者の取材を加え、じりじりと安倍総理を追い詰めたのです。その30分に渡る質疑は法廷ドラマを地で行くやり取りで、動画が一気に拡散。野党は合同で追及チームを始動させました」
そもそも「桜を見る会」の参加者枠に「政治家枠」があることは、野党議員とて自明のこと。政権中枢に近い国会議員ほど多くの「枠」が割り振られ、民主党政権時は民主党員も恩恵に授かってきた。
「有名人ばかり来るとあって、家族や後援者を呼べば喜びますしね。ここだけの話、懇意のホステスを呼ぶ議員もいますよ。といってもせいぜい数人~数十人といったところで、安倍総理の850人は常軌を逸している。自身の後援会活動のために公金を投入しているとの批判は的を射ています」(ベテラン秘書)
問題をややこしくしているのは、招待者は皇族、大使、国会議員、都道府県知事といった公人の他に「各界の代表者」がおり、建前上、それらは各省庁からの意見を踏まえて、内閣府、内閣官房が取りまとめているという点。芸能人が招かれるのはそのためだが、国会議員の後援者を「各界の代表者」とくくるには無理がある。
安倍氏は「私が取りまとめたことはない」「PTA役員の人もおり、後援会の方と重複する場合もある」と子ども騙しの答弁をする一方、政府参考人の内閣府官房長が「招待者名簿は廃棄した」と述べたものだから、森友学園問題を彷彿とさせる展開に。関係者がブログなどの投稿を次々と削除する事態になっている。
こうした中、逆ギレ気味に”参戦”してきたのが、三原じゅん子参院議員である。
「この件は内閣府のルールに則って、招待された人が出席したまでです。しかしながら番組での二人の母への発言は許しがたい侮辱発言だと思います。厳重に抗議します!」
こうツイートしたのは、11月12日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)でコメンテーターの玉川徹氏が「(三原氏の母や叔母が会に参加していたことに触れ)三原じゅん子さんのお母さんにどういう功労があるの」と述べた、というネット記事に対してだった。
政治部記者が指摘する。
「政治家が親族のことで抗議するのは、情に訴えるための常とう手段ですが、これには『どうして「侮辱」になるんでしょうか?』と書き込まれるなど、ピントがずれている。番組が三原事務所から『回答がなかった』とした点について、三原氏は『昨夜に私の事務所に別人の議員宛ての文書が届いていていた』と応戦、『内閣府のルールに則り招待されたまでです』と三原氏がさらに書き込むと、『そのルールが知りたいのですが』と突っ込まれ、炎上騒ぎとなっています」
三原氏といえば、今年6月の参院本会議で「愚か者の所業とのそしりは免れません。恥を知りなさい」と野党を野太い声でこき下ろし、『3年B組金八先生』(TBS系)での「顔はやばいよ、ボディーやりな」もかくやの存在感を示した。
「丸川珠代参院議員は野党時代、『この愚か者めが』と委員会質疑で叫んだことがクローズアップされ、政権復帰後に入閣を果たしています。要はこうした”武闘派”の女性が安倍総理に重用される傾向があり、三原氏もその波に乗ろうとしているのでしょう。今回、防戦一方の安倍氏を、三原氏が火だるまになって援護射撃していることからは、入閣への野心が透けて見えます」
まさしく、安倍長期政権のボディーに入った一撃で、「桜疑惑」は当分続きそうだ。
季節外れの「花見」の話題が世間を賑わせている。毎春開催される首相主催の「桜を見る会」について、「税金の私物化ではないか」との指摘が登場。野党が攻勢を強めている。
桜を見る会は毎年4月、桜の名所として有名な新宿御苑(東京都新宿区)で開催されているものだ。しかし、共産党の田村智子議員が8日の参院予算委員会で、安倍政権になってから参加者数と支出額が急増していること、さらに後援会員を多数招いていることなどを指摘。与党内からも批判の声が上がっており、安倍首相は説明を迫られる事態になっている。週刊誌の政治担当記者が言う。
「桜を見る会自体は歴史があり、民主党政権時代の鳩山首相のときにも開催されています。“税金で花見なんて”という声はかねてよりありましたが、各国の大使や皇族なども招かれるイベントで、政府は“必要な公式行事である”とのスタンスを崩していません。毎年、旬な人物が招かれるため、芸能人としては1つのステータスになっており、ワイドショーなどでもその様子は取り上げられますが、数年前にキャバ嬢が招かれたことが話題になるなど、人選に関しては疑問点も多く、論争は簡単には収まらないでしょう」(政治担当記者)
花見と言っても、今年度の参加者は約1万8,000人で、費用は5,700万円以上。公金の使い方として適切かどうか、国民が納得する説明をする必要はありそうだが、かつて桜を見る会に実際に出席したOさん(60代・女性)は、これだけお金がかかる理由の一端を見たという。Oさんは夫が地元の政治家と懇意であり、夫婦揃って招かれている。
「私が会に出席したのは数年前のことです。会場では、紅白に出場するような歌手や五輪のメダリストなども見かけましたが、印象に残っているのは食事です。会場には日本酒やビール、お団子、いなり寿司、焼き鳥、サンドウィッチ、洋菓子、和菓子などが用意されていました。しかしほぼ取り放題なので、お菓子類などは早いもの勝ちで、お饅頭のパックを20個以上もカバンに詰め込んだり、料理を詰めるタッパーを持参してきている“プロ”もいました。きっとお土産にするのでしょう。今回の騒動を見て、『確かにあれならお金がかかるはず』と、思い出しました」(Oさん)
バイキングの料理を持ち帰るのは庶民のささやかな願望だが、基本的にはマナー違反であるのも事実。まさかそれが首相主催のパーティーで行われていたとは……。やはり野党が指摘するように、招待客の人選はしっかり考えたほうが良さそうだ。
季節外れの「花見」の話題が世間を賑わせている。毎春開催される首相主催の「桜を見る会」について、「税金の私物化ではないか」との指摘が登場。野党が攻勢を強めている。
桜を見る会は毎年4月、桜の名所として有名な新宿御苑(東京都新宿区)で開催されているものだ。しかし、共産党の田村智子議員が8日の参院予算委員会で、安倍政権になってから参加者数と支出額が急増していること、さらに後援会員を多数招いていることなどを指摘。与党内からも批判の声が上がっており、安倍首相は説明を迫られる事態になっている。週刊誌の政治担当記者が言う。
「桜を見る会自体は歴史があり、民主党政権時代の鳩山首相のときにも開催されています。“税金で花見なんて”という声はかねてよりありましたが、各国の大使や皇族なども招かれるイベントで、政府は“必要な公式行事である”とのスタンスを崩していません。毎年、旬な人物が招かれるため、芸能人としては1つのステータスになっており、ワイドショーなどでもその様子は取り上げられますが、数年前にキャバ嬢が招かれたことが話題になるなど、人選に関しては疑問点も多く、論争は簡単には収まらないでしょう」(政治担当記者)
花見と言っても、今年度の参加者は約1万8,000人で、費用は5,700万円以上。公金の使い方として適切かどうか、国民が納得する説明をする必要はありそうだが、かつて桜を見る会に実際に出席したOさん(60代・女性)は、これだけお金がかかる理由の一端を見たという。Oさんは夫が地元の政治家と懇意であり、夫婦揃って招かれている。
「私が会に出席したのは数年前のことです。会場では、紅白に出場するような歌手や五輪のメダリストなども見かけましたが、印象に残っているのは食事です。会場には日本酒やビール、お団子、いなり寿司、焼き鳥、サンドウィッチ、洋菓子、和菓子などが用意されていました。しかしほぼ取り放題なので、お菓子類などは早いもの勝ちで、お饅頭のパックを20個以上もカバンに詰め込んだり、料理を詰めるタッパーを持参してきている“プロ”もいました。きっとお土産にするのでしょう。今回の騒動を見て、『確かにあれならお金がかかるはず』と、思い出しました」(Oさん)
バイキングの料理を持ち帰るのは庶民のささやかな願望だが、基本的にはマナー違反であるのも事実。まさかそれが首相主催のパーティーで行われていたとは……。やはり野党が指摘するように、招待客の人選はしっかり考えたほうが良さそうだ。
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