「とても公平に報じると聞いていた日本のマスコミに、ガッカリしました」 プロボクシングの世界タイトルマッチで、挑戦者として来日したアルゼンチンの選手や関係者の一行が口にしていたのが、日本のスポーツ紙記者に対する不満だった。 「選手でもない人間の胸もとを盗撮して新聞に掲載して、本当にひどいと思いました」 通訳を介して聞こえてきた陣営の不満は、スポーツ紙が「推定Fカップの美人」と報じた27歳のマネジャー、ナタリア・リベロさんの扱いについてだ。 9月27日に大阪で行われたWBA世界フライ級タイトルマッチ、チャンピオンの井岡一翔と、挑戦者の同級10位・ロベルト・ドミンゴ・ソーサの試合では、戦前23日あたりからウェブ版も含めて掲載された、各紙の記事の見出しがやたらとナタリアさんについてのものだった。 「井岡に“ハニートラップ”の危機、会長『セコンドにつかれたらヤバイ』」(23日、サンケイスポーツ) 「井岡に“最胸の刺客”!F乳ハニートラップに会長KO寸前『汗かくわ』」(23日、同) 「井岡、悩殺刺客 ソーサ陣営に巨乳美女」(24日、デイリースポーツ) 「井岡陣営、F乳美人マネージャーに色々仕掛けられた!」(27日、同) 「井岡“ドキドキ計量”相手ソーサ美人マネに心拍数異変!?」(27日、スポーツニッポン) 「Fカップ・マネジャーのナタリアさん、大胆衣装も大差での敗戦にがっくり」(27日、スポーツ報知) 各紙が示し合わせたかのように「Fカップ」と胸のサイズを書き、その写真も大々的に掲載。スポーツ報知などは彼女が前かがみになったところを狙った“谷間ショット”も掲載していたが、ナタリアさんはタレントでもなんでもない一般人。父親がボクシングプロモーターであることからマネジャー業を行っているが、年末には母国で結婚を控えているだけに、日本の過熱報道には不快感を示したわけだ。 ただ、こうした記事を書いた記者のひとりに話を聞くと「そもそも挑戦者が格下すぎて、他に話題がなかったのが原因。これを煽ったのも井岡サイドだ」と反論した。 「挑戦者ソーサはもともと世界ランカーではなかったのに、井岡との試合が決まって世界ランクに入った急造ランカーで、どう見ても井岡の防衛は間違いなかったでしょ。そんな試合をどう煽れというの。そこで井岡の父親である、一法会長が『向こうのマネージャーが凄い美人や。色気でやられてしまうわ』って言い出して我々もネタにしただけ。Fカップと言い出したのは会長ではなく記者のひとりだったけどさ(笑)」 要するに、一般人女性の胸の谷間を載せて「Fカップ」と書き立てたボクシング記者たちは、勝敗の見えた試合の行方よりもこっちの方が気になっていたということか。実際、試合は井岡が余裕をもった試合運びを見せ一方的な展開で、ジャッジひとりがフルマークをつける大差の判定決着だった。 「試合後、記者のひとりが落ち込むナタリアさんをしつこく追って宿泊先まで行ったけど、さすがにアルゼンチン男性のスタッフに『やめろ』と一喝されたそうだよ(笑)。TBSの視聴率(関東平均10.8%)がいまいち伸びなかったらしいけど、美人マネジャーを特集していたら、あと3%は伸びたんじゃないの?」と前出記者。 ボクシングファンなら記者の追跡力を別の方向に生かしてほしかったと思うだろうが「美人○○」というカテゴリーが大好きなスポーツ紙に、そんな話は馬の耳に念仏か。『今をブレない。』(講談社)
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地下格闘技出身の「希望の星」渋谷莉孔の“ケンカ道”にアウトロー界からエール続々!
“地下格の星”にエール続々!――地下格闘技から世界進出を果たした渋谷莉孔(30)が10月9日、マレーシア・クアラルンプールのスタジアム・プトラで開催されるアジア最大の総合格闘技イベント『ONE Championship』に再び参戦する。今年3月に同地で行われた海外デビュー戦では、敗れはしたもののチャンピオン相手に堂々たる戦いぶりを見せ、マレーシアの観衆から“出待ち”“おっかけ”をされるほど鮮烈な印象を残した渋谷。今回の対戦相手は、ストリートファイト経験が豊富なムエタイベースのフィリピン人だという。国境を越えたケンカ屋対決は、果たしてどんな展開になるのか? 決戦を目前に控えた渋谷にインタビューを行うとともに、地下格時代の仲間たちが寄せてくれた「渋谷への応援コメント」を紹介しよう。
――海外2戦目が、ついに決まりましたね。今回はフライ級のノンタイトルマッチで、対戦相手はユージーン・トケーロという名のフィリピン人。通算成績は7勝1敗とのデータがあります。 渋谷 動画でトケーロの過去の試合をチェックしましたが、ムエタイ系のフィリピン人ですね。サウスポーで、体が柔らかくて、バネがあるタイプ。寝かされてもすぐ反発して起き上がってくる。パワー系じゃなくて、身体能力系ですね。格上ではないけど、安パイでもない。 ――渋谷選手自身も、サウスポーで体の柔らかい選手。また、トケーロ選手の紹介記事を読むと「ストリートファイトの経験が豊富」とあり、渋谷選手との共通点が何かと多いですね。 渋谷 いろんな意味で、似たタイプかも。 ――サウスポーとの試合経験は? 渋谷 ないっすね。いや、アマのとき、1回だけやったかな? とにかく、ほとんど経験がない。 ――やりづらさを感じますか? 渋谷 どこまでハングリーか、によりますね。あのへんの国のヤツらの怖いところって、ハングリーさじゃないですか。あとは、ヒジに要注意っすね。過去の動画を見ると、けっこうヒジ一発でKOしてる。ホント、ヒジの使い方が上手い。 ――渋谷選手自身は、ヒジ打ちは得意ですか? 渋谷 組んでからヒジを使うのは今のMMA(総合格闘技)では当たり前なんですけど、組んでない状態でヒジを当てる、ってのは不慣れ。それができるのはタイ人かフィリピン人だけ。ムエタイで育ってる選手のほうが断然上手いっすね。 ――それらこれらを踏まえて、今回はどのような戦い方を心がけますか? 渋谷 真っ向勝負をしつつも、上からスカすような、相手を小馬鹿にするようなテクニックを織り交ぜることになると思います。 ――前回のようにノーガード戦法を取り入れる可能性も? 渋谷 そればっかりはリングに立ってみないとわからない。当日の気分で決めますね。
――減量は順調でしょうか? 渋谷 前回の試合後にいったん85kgまで増えたけど、今は67 kgだから、残り1カ月弱であと10 kg落とせばOK(規定体重は57.1 kg)。全然、余裕っすね。 ――3月のアドリアーノ・モラエス戦から半年ほど経ちましたが、その間、技術的な上積みは? 渋谷 レスリングも、打撃も、体力も、かなり上がったっすね。“たられば”の話になりますけど、3月に今のコンディションだったら、アドリーノに勝てたっすね。半年前の自分の試合動画を見て、ああ弱いな、って思う。半年前の自分とやったら楽勝だと思います。 ――コーチの大沢ケンジさんからの評価は? 渋谷 レスリングが特に伸びたと言ってくれます。これは前回の試合の反省点なんですけど、金網に押し込まれてる時間と寝かされてる時間が長かったから、判定で不利になった。今回はその時間を減らすため、休んでから返すんじゃなく、休む間もなく返せるぐらいの瞬発力、爆発力を発揮できるよう鍛えてます。 ――最近はどのような練習を? 渋谷 オリンピックチームとかと合同練習する機会が増えたんで、心肺機能も上がりましたね。もともとスタミナはあるほうですけど、もっと爆発力を高めたいってことで、ちょっと体を変えたんですよ。 ――試合まで残り1カ月を切りましたが、ここからの過ごし方は? 渋谷 ムエタイ対策をするか、体を作るかで迷ってます。たぶんもうすぐ、アジアのどこかに数週間行って、最終調整に入ると思います。 ――会場が前回と同じというのは、心理的にラクなのでは? 渋谷 味方も多いから気分的にラクだし、体重を落としやすいという利点もありますね。前回行ったときに落とす場所とか見つけてあるんで、アタフタする要素がないです。 ――今の気分は? 渋谷 初出場で0のものを1にするのは、空想の中での戦いも多くて暗中模索って感じだった。それに比べて、1から2とか3に展開するのはある程度内容がわかってるものに挑むんで、ラクっちゃラクなんですけど、そのぶん怖さもわかってるので緊張感はありますね。でも自分は緊張感があってもいい結果を残せるタイプなんで、問題ないです。 ――前回の試合に善戦したことで、周囲の反応は変わりましたか? 渋谷 だいぶ変わったっすね。スポンサーが集まりやすくなったし、選手としては「本番に強いんだな」っていう評価がさらにワンランク上がった感じ。逆にアドリアーノの評価は下がりまくったんじゃないですか。自分とやったヤツって、みんな評価が下がるんですよ。力を出せないから。 ――地下格時代はハイペースで試合をこなしていましたが、今は年間約2試合ペースで、試合日程や対戦相手も急に決まることが多いようですね。その度に大幅な減量をしながらコンディションを整えていく作業は、つらくないですか? 渋谷 つらくはないですね。試合が趣味ならバンバン出たいでしょうけど、趣味じゃなく、稼ぐためにやってるんで。練習でさんざん人をブッ飛ばしてるから、ストレスもないっすね(笑)。 本番でも相手をブッ飛ばし、今度こそ海外初勝利を掴んでほしいものである。
アマチュア時代より一回り太くなった腕を組みながら、落ち着いた口調でインタビューに応じた渋谷。すっかりプロ格闘家の風格が漂っていた。
■“元アウトローのカリスマ”瓜田純士(35) よぅ、莉孔。今回の相手はフィリピン人か? だったらゴングが鳴る直前、相手と向き合ったときにマウスピースを外して、「今日はバロット食って来たか?」って英語で聞いてやれ。バロットってのは、ふ化直前のアヒルのタマゴを茹でたフィリピンの屋台料理。「庶民のバイアグラ」とも呼ばれ、フィリピン人なら誰もが知ってる精力剤だ。つまりさっきの言葉は、「ちゃんと角砂糖を舐めてきたか? 山登りはキツいぞ」「俺とやるんだったらしっかり精をつけておかないと、試合後に腰を振れなくなるぞ」みたいなニュアンスの、相手を貧弱扱いした挑発文句になる。この言葉を試合前にかまして、相手がカッカしてる間に打撃を入れて、ブッ倒してやれ。 勝ち負けにこだわらず全力を出し切って頑張って来い!……というエールはゴマンとあるだろうが、勝負は勝たなきゃ意味がないぜ。ルール上の勝ちなのか、自分の中での勝ちなのか、それはどっちでもいいから、とにかく勝って来い! 瓜田流に言うなら、試合に負けても名前を残せば勝ちだからな。相手や観客に対して見せ場という爪痕を残せば、それは勝ち。リングの上だから殺してもいいし、逃げてもいいし、相手の不戦勝にしてもいい。「相手に花を持たせてやった」っていう一言が勝ちになるかもしれないしな。まぁいろんな勝負のつけ方があるけど、とにかく勝って来い! 俺はお前の数段先を行ってるぞ。もっと死ぬ気で頑張って、しっかり俺について来い! あと、その日を人生最後の日と思って戦えよ。お前は前回の試合に負けたあと、リングの上で「王者をここまで追い詰めたのは世界で俺だけ。俺はいつでもどこでもケンカできるから、また呼んでくれ!」みたいなことをマイクで叫んでたが、じゃあなんで目の前にまだ相手がいるのにハイキックを入れなかったんだ? なぜ試合後に相手に噛み付かなかったんだ? 「次に繋がる」とか言ってるうちは、まだまだひよっこだぜ。次は無いと思ったほうがいい。戦場にいる兵士は次のことなんて考えないだろ。次を考えてるうちは、次を考えてない相手に負けるぞ。 もし結果的に生きて日本に帰って来られたら、お前はラッキーだな。なんでかと言うと、10月30日に俺の新刊『國殺』が竹書房から発売されるからだ。死ぬのはそれを読んでからでも遅くない。わかったか莉孔? まぁいろいろ偉そうに言ったけど、俺はお前のことが好きだぜ!
■“リアルプリズンブレイク”江田雄一(35) 何? シブリクがまた試合すんの? どこで? マレーシア? 遠いな(笑)。見に行けないよ。まぁでも一緒に練習して来た仲だから、「元アウトサイダーの意地を見せろ!」って応援しちゃうよね。俺? 相変わらずフラフラしてるよ。格闘技はまた気が向いたらやるかもな。
■“闘える放送作家”大井洋一(38) 渋谷選手は僕よりだいぶ年下ですけど、アウトサイダーでは僕の先輩にあたります。最近ではいつも練習に誘っていただいて、技術的な指導もしてもらっています。間近で見ていて思いますが、渋谷選手は「センスの塊」ですね。吸収力が高く、気持ちが強く、進化のスピードがとにかく早い。次の試合は、あっさり勝ってほしいですね。ここで苦戦するレベルの人じゃないと思っています。僕も12月のアウトサイダーに出る予定。渋谷選手に負けじと頑張りたいと思います。
■“Asiato代表”大山勇樹(39) 自分は今から6年前にアウトサイダーで渋谷と試合をしたことがあって、そのときは判定で負けたんですが、正直彼の何が強いのか、いまだによくわからない(笑)。力があるわけでもないし、見た目もああいう感じじゃないですか。でもいざ試合をすると、不思議と結果を出せるヤツなんだよなぁ。今では渋谷のことを、一ファンとして応援していますよ。地下格ファイターの代表のつもりで、思い切り暴れてきてほしいですね。 ちなみに自分は今、『Asiato』というボランティア活動団体の代表をやっています。10月4日には新木場1stRINGでチャリティーファイトを行い、収益金を恵まれない子供たちのために寄付します。よかったらみなさん、見に来てください。2009年の対戦時。右が大山で、左が渋谷。
■“池袋 弐双龍の龍帝”SHIN(32) 相手、ヒジ打ちが得意なの? じゃあヒジ折っちゃえばいいじゃん。そんで、噛み付いちゃえよ。噛み付きはダメなの? あっそう。でも余裕じゃない? 絶対勝つよね。グッチャグチャにしてほしいよね。日本ナメんなよ、って感じだよね。渋谷は昔、俺のことをブログで挑発してきたことがあって、「誰だお前? 殺すぞ!」って本気で思ってた時期もあったよ。でもいつの間にか親しくなって、今じゃ焼肉を一緒に食いに行く仲。こないだなんか、隣に並んで焼肉食って、一緒にかき氷食って、そのあと一緒にマッサージしに行ったもんね。端から見たら完全にゲイカップルだよね(笑)。ヤバいよね。最近は俺、東京を拠点に札幌でもビジネスを始めて忙しい。ストレスけっこうたまってきたから、そろそろ俺も格闘技再開すっかな。
■“人刺し裕”内藤裕(38) おい渋谷、自分の信念を曲げるんじゃねえぞ。俺からは以上だ!
■“アウトサイダー俳優”中澤達也(36) 渋谷がまさかここまで強くなるとは、思ってもいなかったですよ。だって自分と試合をした6年前、アイツはそこまで強くなかったし、おまけに変なキャラしていたじゃないですか(笑)。当時は「ガキだなぁ」と思って見ていたけど、それが今じゃ世界を舞台に戦っている。普段は可愛い弟みたいな存在だけど、格闘家として見た場合は自分らの星。「地下格闘家の鑑」だと思っています。思い切りブチかまして、今度こそ勝ってほしいですね。自分は今、俳優業を続けながら、格闘技興業を主催しています。9月14日にはホストの格闘技大会『宴–Utage』を満員御礼で成功させたばかりで、11月8日にはBumB東京スポーツ文化館で新格闘技連盟の大会『益荒男WARU』を開催します。タイトルマッチも行われるので、是非見に来てください。
■“Mr.フルボッコ”ヒロ三河(35) 「ずっちーな」って感じっすね(笑)。だって、世界を舞台に戦えるなんて、俺ら地下格闘家からしたら、最高にうらやましい話じゃないですか。「シンデレラボーイ、頑張って!」って感じっすよ。まぁ俺も今、MONDO TVで『ヒロ三河の世界をフルボッコ!』って番組をやらせてもらって、世界を舞台に戦ってはいるんだけどね(笑)。あと俺、10月4日には新木場1stRINGで、大山勇樹さん主催のチャリティーファイト『Asiato』にも出るから、時間あるヤツらは見に来てくれよ。
■“漢塾代表 千葉の不動明王”前田島純(34) 渋谷とは、いろんな地下格の会場で何度か顔を合わすうちに意気投合した感じだね。「ブッ飛んだヤツだなぁ」というのが第一印象だけど、格闘技に対しては真面目なヤツ。近くに住んでた時期もあって、当時はよく一緒に練習したな。渋谷には俺らの代表として世界で頑張ってもらって、日本の格闘界全体を引っ張って行ってほしいよ。 渋谷が世界で戦ってる間、日本は俺に任せとけ! って感じだね。俺、今も地下格でバリバリ戦ってるから。ワケあって10カ月ほどいなかった時期もあるけど(笑)、戻ってからも5〜6試合やって、全部勝ってる。10月11日には福岡で『戦~IKUSA 』って大会に出るので、応援よろしく!
■“アウトサイダー60-65kg級元王者”幕大輔(31) 渋谷君とはアウトサイダー時代にベルトを争った仲で、決勝で当たると思ってたんだけど、彼がケガして準決勝を欠場。結局、彼と公式の試合をする機会は一度もなかった。 渋谷君はもともと強いわけじゃない。ぶっちゃけ何が強いのか、いまだに謎(笑)。でも、いきなりものすごい上の世界に行っちゃった。当然、僕らの知らないところで、彼なりに血のにじむような努力をしていたんだと思います。 実は今だから言える話なんですけど、さっき言った“幻の決勝戦”の件がお互い心残りだったので、ある日、某所で渋谷君と、非公式の試合をしたことがあるんですよ。「5分1ラウンド、決着はKOか一本のみ」っていうルールで、戦ってみた。結果はドロー。そういういきさつがあるだけに、僕は彼に対してものすごく思い入れがある。ちょっと名前は出せないけど、共通の尊敬してる人のためにも、10月のマレーシアの試合には絶対に勝ってほしい。めちゃくちゃ応援してるからな! (取材・文=岡林敬太) 『ONE Championship〜TIGERS OF ASIA』 会場……スタジアム・プトラ(マレーシア・クアラルンプール) 日時……2015年10月9日(金)午後7時開始 ※現地時間 http://www.onefc.com/
今回もヤバい奴らが勢ぞろい!“不良の格闘技大会”「THE OUTSIDER第25戦」

熱いぜ!


強烈なミドルが突き刺さる


この面構え

スピードのあるブローで圧倒した
以下は、大会終了後の前田日明の記者会見から。
──大会の総括を。
前田「年々いろんな意味でレベルが上がってますね。今日は、ま~さ君なんかがそうなんですけど、彼、聞いたら今35で、格闘技始めたのが32らしいんですけど、打撃見たらすごい上手で。いやぁ、もうちょっと早くに始めてくれたらな、と思うような選手ですね。あと、若手で注目してるのが朝倉兄弟ね。19とハタチ。リングの上でも言ったんですけど、欲望や誘惑に負けずにちゃんと練習してほしいね。『センズリ、マ×コはほどほどにしとけよ』と言っときました」
──朝倉兄弟のどこが優れている?
前田「生まれつき持ってるリズムというか、スピード感というか。たぶん相当ちっちゃいときからやってたんでしょうね、いろんなことを」
──確か空手の経験者ですね。
前田「空手をやってるとしたらたぶん、フルコンタクト系じゃなくて寸止め系かな? 足の使い方がすごくいいんですよね。下半身の使い方がね。弟の海君は渋谷莉孔とやって、イケイケで前に出たところを渋谷にカウンター狙われたら危ないなと思っていたら、あにはからんや、決めかねましたからね。いやいや、楽しみですね。褒めちゃって練習しなくなるのが心配だけど、有望っちゃ有望ですよね。その他にも何人かいますけどね」
──高橋ルガー選手は3連勝ですが。
前田「すごくいい選手ですね。打撃も上手いですよね。ただ、まだグラウンドの奴と1回も当たってないんですよ。 で、今日リング上でね、『グラウンドはできる?』って聞いたら『できません』って(笑)。『全然できないんで(次の海外対抗戦は)打撃だけで行きます』って。 こういう選手はグラウンドの選手と当たって1回痛い目を見て成長するんだよね。まあ彼に限らずパンチに関しては、アウトサイダーがボクシングのスカウトの場だったらボクシング関係者が目を丸くするようなダイヤモンドの原石がいっぱいいますよね。でもグラウンドはある程度経験がないとダメ。立ってなんかやる感覚って、みんなこの世に生まれついて歩けるようになってから磨いてるんですけど、寝てどうこうってのは、やっぱりどうしても訓練がいるんですよね。もちろん生まれながらにセンスを持ってる子もいますけどね」
ここで、70-75kg級王者決定トーナメント優勝のソルジャーボーイ一樹がインタビュールームへ到着。

メインの舞台に立ったソルジャーボーイだったが……。

攻め込まれる場面も。
不良 vs 中国! 不良 vs イギリスも!! 6.9「RINGS/THE OUTSIDER」記者会見
黒石(左)と渋谷。火花バチバチ。
196センチ、120キロだけど……“大横綱”大鵬の孫・納谷幸男の格闘家転身に、マスコミの反応は?
今年1月に死去した元横綱・大鵬の納谷幸喜さん(享年72)の孫・納谷幸男(18)が格闘家を目指すことになった。門を叩いたのは、初代タイガーマスクの佐山サトルが総監を務める掣圏(せいけん)真陰流興義館。3月18日には、マスコミを集めて初稽古が公開されたが……。 「なんと言っていいか(笑)。微妙な空気に包まれていましたね」 そう苦笑するのは、スポーツ紙の格闘担当記者だ。納谷は祖父譲りの恵まれた体格で、身長は196センチ、体重は120キロ! 日本人離れしたサイズで「将来の格闘界を背負う逸材」ともいわれる。この日の初練習ではパンチやキック、寝技などに挑戦。パンチを受けた佐山は「重いし、スピードがある」と破壊力に太鼓判を押し「セメント(真剣勝負の意味)でイイものを持っている。いずれはUFCに出ていってもいい。必ず世界チャンピオンにする」と語った。 だが、間近で見ていたスポーツ紙記者の表情はさえない。 「亡くなった大鵬さんは孫の幸男くんにも相撲をやってもらいたかったらしいが、途中で向いていないことに気付き、あきらめたとか。それで親交のある佐山さんに“教育”をお願いしたというわけ。“向いていない”理由については定かではないが、この日の稽古を見ると、なんとなくわかる気がする。要はズブいんですよね(笑)」 格闘家には動体視力、運動神経、精神力、打撃力など、さまざまなモノが求められる。週刊誌記者は「センスの問題。佐山さんから寝技の指導をしてもらった際、言っていることの意味が理解できず、困惑の表情を幾度となく見せていた。打撃の練習でもサンドバッグの音はすごかったが、キレは全然。最初だから仕方ないことかもしれませんが、記者の間では『ウドの大木だな』という声も漏れていた」と明かす。 プロレスや格闘界では大横綱を祖父に持つサラブレットの納谷を祭り上げてはいるが、過度な期待は本人のプレッシャーにもなる。長い目で見守ったほうがよさそうだ。『巨人、大鵬、卵焼き―私の履歴書』
(日本経済新聞社)
非難ゴウゴウの買収劇で孤立する全日本プロレス
プロレス界に激震が走った。故ジャイアント馬場さんが立ち上げ「王道マット」として親しまれてきた全日本プロレスの“身売り”が、先月25日に明らかになったのだ。 昨年11月1日に企業再生支援会社「スピードパートナーズ」の白石伸生社長が全日の株式を100%取得。買収額は「およそ2億円」(関係者)という。 都内で行われた会見で、白石オーナーは全日プロの大改革を宣言。業界で唯一の勝ち組といわれている新日本プロレスをライバル視し「2年以内の東京ドーム進出を厳命した。今年12月か来年3月くらいになるだろう。3年以内にドームツアーもやりたい」と青写真も掲げた。 さらに「人間の限界値を超えるのがレスラー」と繰り返した白石氏は「総合格闘技もできて当然。(所属選手の参戦も)考えている。格闘技団体を丸ごと買うかも」とぶち上げた。 一方で補強や契約解除はシビアに行い、フリー選手の契約は3月で見直し、4月から“鎖国”に入るという。だが、さっそく頼みの綱である新日プロは「関わりたくない」とばかりにソッポ。三冠王者の船木誠勝は、“プロレス新聞”である東京スポーツ上で公然と白石体制批判を行った。 その背景にあるのは、白石氏がプロレス業界のために全日を買収したのではなく、あくまで自分の金儲けのために買収したと見る向きが強いからだ。 「細かい経歴は割愛しますが、要は苦しくなった企業を安値で買い叩いて、ある程度回復してきたら、よそに購入額の数倍で売る。彼のこれまでの歴史を見ると、買収と売却の繰り返し。まったく信用できませんよ」(プロレスライター) そもそも白石氏に買収を持ちかけた人物についても、批判の声が上がっている。 「元社長で全日のトップレスラーである武藤敬司が一枚噛んでいます。もともと全日は巨額の負債を抱えており、いつ潰れてもおかしくなかった。1年以上も前から武藤は“身売り先”を探していて、人を紹介すると聞いた時の口癖は『そいつ、金持ってんの?』。銭ゲバぶりは有名で、伝統ある全日を潰さないよう駆け回っていたというよりは、どうすれば儲けられるかと考えていた。その結果、白石氏と組んだんです」(プロレス担当記者) “王道マット”が消滅しなければいいが……。『全日本プロレス40年史』
(ベースボール・マガジン社)
キャバクラ通いの豪打が爆発!? 不良の格闘技大会『THE OUTSIDER第24戦』

これぞOUTSIDERという個性を見せつけた松本

ノーガードで手招きする松本に会場が沸く

最後は重そうなパウンドを落としてストップに追い込んだ

堀は、終始冷静に試合を運んだ。

激しく打ち合った宮永とヨシノリ

シバターの一瞬のスキを突いて久保の右が炸裂!

ハイレベルな攻防を繰り広げた佐野と一樹

前田日明の目に止まった雅哉(写真左)

あいかわらずのスター性を見せた渋谷















