(イラスト/別珍嘆)
女子たちは本格的に「こじらせて」いた
雨宮まみ氏の『女子をこじらせて』(ポット出版)は、とてつもなく面白い自叙伝だ。女の半生を自ら描いた書籍の中でも、指折りの濃密さと切実さ。『ハダカの美奈子』(講談社)をなんとなく買う経済力があるみなさまには、是非、本書を購入し、消費されるための露悪として軽薄にはやり過ごせない【少女の重力】をご堪能いただきたい。
(イラスト/別珍嘆)
女子たちは本格的に「こじらせて」いた
雨宮まみ氏の『女子をこじらせて』(ポット出版)は、とてつもなく面白い自叙伝だ。女の半生を自ら描いた書籍の中でも、指折りの濃密さと切実さ。『ハダカの美奈子』(講談社)をなんとなく買う経済力があるみなさまには、是非、本書を購入し、消費されるための露悪として軽薄にはやり過ごせない【少女の重力】をご堪能いただきたい。
(イラスト/別珍嘆)
■モテるための「私、Mだから」宣言
女が、好きな男に対して言う「私、Mだから」が、本来のSMの性的嗜好とは全く関係のない【恋愛活動におけるモテアピール】として定番化して久しい。その基板には、
・ 男は、潤んだ瞳で下から見上げてやると喜ぶ
・ 敷居の低さを主張して男の警戒心を解く
・ 男の上から目線を歓迎する構えがあることを強調する
・ 特に理由もなく、女性誌の「合コン必勝法」に書かれてあった「M女はモテる」を実践している
(イラスト/別珍嘆)
プライドと思いこみを捨てなければかなわない大人の恋など地球にない
かねてより、『an・an』(マガジンハウス)の恋愛特集、セックス特集は、等身大の女性の観点より多いに逸れた恋とセックスの定義を、万人が遠慮なく突っ込んで大笑いするために提供される【『an・an』流、突っ込みどころ満載エンタテインメント】であると解釈していたため、そこに書かれた一言一句を拾い、大笑いこそするものの、苦言を呈したことは一度もなかったのだが。
直子の演技、振り切ってた。
「女」と「笑い」の暗い関係
先日、焼酎のヘルシア緑茶割りをがぶ飲みしながら原稿を書き、一息ついてテレビをつけたところ、シェービングクリームを顔に塗りたくった篠原涼子がカミソリを頬にあて、剃り終えた暁にドレスアップスタイルに変身するというギャップ描写も虚しく、ビフォアアフター共に変わらず美しい彼女がそこにいるだけの映像が流れた。ドラマ『ラスト・シンデレラ』(フジテレビ系)のオープニング映像である。
気になって公式サイトにアクセスしてみると、「ちょっとエッチな大人の恋物語」というキャッチフレーズとともに、「パワフルにエネルギッシュに頑張る”オス化女子”たちの実態をリアルに描き出します」(イントロダクションより引用)という説明があった。サブタイトルには「おやじ女子」、「おやじ女」というネーミングが登場する。
イラスト/別珍嘆
その昔、30歳以上で子どものいない未婚女性を一刀両断「負け犬」と看破した酒井順子先生による『負け犬の遠吠え』(講談社)が一世を風靡した。当時ちょうど30歳に差しかかる年頃で子どももペットもいない未婚の私は、条件の該当者として大変生意気な感想を抱いた。
① なぜ、括るのか
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