2020年は祝日大移動! オリンピックの混乱を避けて……都民が考える“東京脱出計画”

 なんで休日が、こんなことになってしまうのか。2020年東京五輪のために休日を大移動する法案が賛成多数で可決し、早くも波乱を生んでいる。

 この「改正五輪特別措置法」は、東京五輪前後の混乱を避けるために、開会式と閉会式の前後に休日を設けるもの。これにより、開会式の前後は4連休。閉会式の前後は3連休となる。

 それだけ聞けば、連休が増えることを喜ぶ人も多いはず。でも実際には「なぜ、そうなった?」と文句の一つも垂れたくなる内容になっている。

 というのも新たに休日を増やすのではなく「海の日」(7月第3月曜)、「山の日」(8月11日)、「体育の日」(10月第2月曜)を、移動させて五輪連休を設けるからだ。

 つまり、2020年に限ってこれら通常の連休はなくなってしまうことになる。

 法案の目的は東京の混雑緩和なのだが、これには地方民から「首都圏だけやれば十分なことを、なぜ全国でやるのか」などの怒りの声も。また、すでに従来のカレンダーで計画されているイベントもあり、変更を余儀なくされる騒動にもなっている。

 とりわけ批判の対象になっているのが「体育の日」の移動だ。これによって10月は土日以外に休日がなくなってしまうのである。現状でも6月は土日以外には休日がなくえも言われぬ絶望感を持っている人が多い。それに加えて10月ともなると、絶望感はより高まることに。また、秋の行楽シーズンに休日が減ることに危機感を覚える観光地もある。

 一方で「もはや国の決定は動かせない」として、新たなビジネスの計画を練る業界も。

「東京五輪のシーズン。混乱を避けて東京から脱出しようと考える都民は、相当な数に上るハズです。連休が確定したことで、ここにターゲットを絞った集客戦略が活発になるでしょう」(旅行代理店)

 まだ具体的な商品戦略は明らかになっていないが、お盆を先取りする形で「オリンピックは温泉を楽しみながらテレビで」というような長期滞在のプランなどを計画している温泉地もあるという。

「鎌倉のような観光地では、連休になると混雑を避けて旅行に出かける住人が多いんですが、このような現象が東京全体で起こると思っています」(同)

 五輪の混乱の中で、会社に出勤しても仕事にならないことも予測される2020年夏。今から、東京脱出計画を進めておいたほうがよいかも!?
(文=特別取材班)

「東京ビッグサイト問題」完全に手詰まりの中で探る改善策の行方……日本展示会協会が解決に向けて開催した集会の空気

「これは決起集会なのか?」

「シャンシャンで終わらせるだけだろう」

「ビールでも振る舞って帰す気じゃないのか」

 参加した関連業者からは、さまざまな不安の入り交じった声が聞こえてきた。

 2020年東京オリンピック・パラリンピックが原因の東京ビッグサイト使用制限問題。ギリギリまで打開策を探っている日本展示会協会が5月29日に開催した「ビッグサイト問題」に関する議論・要望・意見交換会」。集まった500人余りの展示会主催者と関連業者の顔は、決して明るくはなかった。

 東京五輪にあたって東京ビッグサイトがメディアセンターとして利用されるために、同施設でのイベント開催が不可能になる。そんな問題が浮上したのは15年のことだ。

 以来、主催者を中心に組織される日本展示会協会は、東京都などに改善策を要求。東京ビッグサイトで開催される、さまざまな展示会が主たる業務になっているディスプレイ業や印刷業者など関連業者による都庁デモなども繰り返し行われてきた。

 だが、東京ビッグサイトをメディアセンターとして利用する方針は変わらなかった。東京都では、東京ビッグサイトから1.5キロほど離れた青海の都有地に仮設展示棟を建設するなどの「善処」を示した、けれども、それらは業者側にとっては焼け石に水。19年以降の各種催しの規模縮小や中止は避けられない。

 日本展示会協会によれば、19年4月から20年11月まで、東京ビッグサイトの平均利用可能面積は35%まで縮小。関連企業8万2,000社が影響を受け、2.2兆円の損失が見込まれるとしている。

 日本展示会協会では「最後のチャンス」として、改めて東京都に要望を届ける方針を打ち出しており、その一貫として開催されたのが、今回の「議論・要望・意見交換会」であった。

 これまで、この問題では幾度も「タイムリミット」「最後のチャンス」という言葉は使われてきた。けれども、いよいよ本当に手詰まりになる時が迫っている。

 東京ビッグサイトを管轄する東京都が、最大限の「善処」として青海に仮設展示棟をつくることを決めた。けれども、これもまったく十分ではない。

 むしろ、これは主催者と関連業者に、余計に不満と不安を募らせる原因となっている。まず、その設備が問題だ。東京都では面積は2万3,000平方メートルあるとするが、ここにレストランや受付、控え室などを準備すると、有効面積は1万8,000平方メートル程度と、現在の西展示棟の半分ほどにしかならない。また、トラックヤードなどの設備も十分ではなく、搬入搬出にも困難が見込まれる。

 このような状況で、果たして来場者が集まる展示会が可能なのか? そんな不満と不安が渦巻いているのだ。

 完全に手詰まりともいえる状況。だが参加者が自由な発言を交わす場であるはずの「議論・要望・意見交換会」は、まったく振るわなかった。参加者からは、冒頭に記したような声が次々と漏れていた。中には「これはガス抜きか」と、こぼす関連業者もあった。

 もう、どうにも手遅れなのは薄々わかっている。でも、関連業者には、まだ仕事は通常通り回っているという現状がある。それが、余計に不信を生んでいるように見える。

 ある関連業者は、こんな言葉を漏らした。

「今のところは、仕事はいつも通りです。でも、主催者には来年、再来年の開催予定が決まっているはず。どのタイミングで仕事が減ることになるのか……」

 これまでの取材の中では、問題が浮上して以降、日本展示会協会や関連業者による解決に向けた動きそのものが作戦ミスだったと指摘する人もいる。

 ただ、今さらそれを指摘しても、なんら事態は改善しない。もはや降りられないレールを進みつつある中で、どうやって被害を最小限に減らすか。それが、これからの課題となっていくだろう。

 なお、これまで問題の解決を口にしてきた、幾人もの政治家や、その関係者の姿が会場には見られなかったことは記憶しておきたい。
(文=昼間たかし)

「東京ビッグサイト問題」完全に手詰まりの中で探る改善策の行方……日本展示会協会が解決に向けて開催した集会の空気

「これは決起集会なのか?」

「シャンシャンで終わらせるだけだろう」

「ビールでも振る舞って帰す気じゃないのか」

 参加した関連業者からは、さまざまな不安の入り交じった声が聞こえてきた。

 2020年東京オリンピック・パラリンピックが原因の東京ビッグサイト使用制限問題。ギリギリまで打開策を探っている日本展示会協会が5月29日に開催した「ビッグサイト問題」に関する議論・要望・意見交換会」。集まった500人余りの展示会主催者と関連業者の顔は、決して明るくはなかった。

 東京五輪にあたって東京ビッグサイトがメディアセンターとして利用されるために、同施設でのイベント開催が不可能になる。そんな問題が浮上したのは15年のことだ。

 以来、主催者を中心に組織される日本展示会協会は、東京都などに改善策を要求。東京ビッグサイトで開催される、さまざまな展示会が主たる業務になっているディスプレイ業や印刷業者など関連業者による都庁デモなども繰り返し行われてきた。

 だが、東京ビッグサイトをメディアセンターとして利用する方針は変わらなかった。東京都では、東京ビッグサイトから1.5キロほど離れた青海の都有地に仮設展示棟を建設するなどの「善処」を示した、けれども、それらは業者側にとっては焼け石に水。19年以降の各種催しの規模縮小や中止は避けられない。

 日本展示会協会によれば、19年4月から20年11月まで、東京ビッグサイトの平均利用可能面積は35%まで縮小。関連企業8万2,000社が影響を受け、2.2兆円の損失が見込まれるとしている。

 日本展示会協会では「最後のチャンス」として、改めて東京都に要望を届ける方針を打ち出しており、その一貫として開催されたのが、今回の「議論・要望・意見交換会」であった。

 これまで、この問題では幾度も「タイムリミット」「最後のチャンス」という言葉は使われてきた。けれども、いよいよ本当に手詰まりになる時が迫っている。

 東京ビッグサイトを管轄する東京都が、最大限の「善処」として青海に仮設展示棟をつくることを決めた。けれども、これもまったく十分ではない。

 むしろ、これは主催者と関連業者に、余計に不満と不安を募らせる原因となっている。まず、その設備が問題だ。東京都では面積は2万3,000平方メートルあるとするが、ここにレストランや受付、控え室などを準備すると、有効面積は1万8,000平方メートル程度と、現在の西展示棟の半分ほどにしかならない。また、トラックヤードなどの設備も十分ではなく、搬入搬出にも困難が見込まれる。

 このような状況で、果たして来場者が集まる展示会が可能なのか? そんな不満と不安が渦巻いているのだ。

 完全に手詰まりともいえる状況。だが参加者が自由な発言を交わす場であるはずの「議論・要望・意見交換会」は、まったく振るわなかった。参加者からは、冒頭に記したような声が次々と漏れていた。中には「これはガス抜きか」と、こぼす関連業者もあった。

 もう、どうにも手遅れなのは薄々わかっている。でも、関連業者には、まだ仕事は通常通り回っているという現状がある。それが、余計に不信を生んでいるように見える。

 ある関連業者は、こんな言葉を漏らした。

「今のところは、仕事はいつも通りです。でも、主催者には来年、再来年の開催予定が決まっているはず。どのタイミングで仕事が減ることになるのか……」

 これまでの取材の中では、問題が浮上して以降、日本展示会協会や関連業者による解決に向けた動きそのものが作戦ミスだったと指摘する人もいる。

 ただ、今さらそれを指摘しても、なんら事態は改善しない。もはや降りられないレールを進みつつある中で、どうやって被害を最小限に減らすか。それが、これからの課題となっていくだろう。

 なお、これまで問題の解決を口にしてきた、幾人もの政治家や、その関係者の姿が会場には見られなかったことは記憶しておきたい。
(文=昼間たかし)

NHK局内から不満の声が爆発! 東京五輪に向け、各局で相次ぐ「スポーツニュース」不可解な刷新

 在京テレビキー局が2020年の東京五輪に向けて、各スポーツ番組を刷新している。今年4月からはフジテレビ系で『S-PARK(スパーク)』がスタート。メインキャスターの1人に、入社4年目の宮司愛海アナを投入した。

「スポーツ取材がほとんど未経験の宮司アナですが、本人は割とやる気があり、現場もそれをフォローしようと前向きです。6月のサッカーロシアワールドカップも、現地取材に赴く予定と聞いています」(フジテレビ関係者)

 近年、スポーツ枠では3年先輩にあたる宮澤智アナが担当していたが、今春より『めざましどようび』のメインキャスターを務めることになった。

「東京五輪まであと2年ということで、スポーツを担当しているアナウンサーは皆、なんからの形で関わりたいと思うのが本音。宮澤アナもこのタイミングでの“異動”には、心を痛めているようだ」(同)

 一方で、局内でも首をかしげる起用ともっぱら評判なのが、NHKの『サタデースポーツ』『サンデースポーツ2020』。こちらも入社4年目の副島萌生アナが投入されたが、問題視されているのが、『サンデー』でともにキャスターを務めている大越健介氏のほうだ。

 記者として入局していたが、10年に『ニュースウォッチ9』のキャスターとして抜擢。その個性的な主張なども影響してか、5年後には番組を卒業していたが、今回、東京大学野球部出身とはいえ本職ではないスポーツ番組でのキャスター復帰となった。

「日本では1964年以来の夏季五輪だけに、どんな形であれ携わりたいアナウンサーは思っている以上に多い。だけど、アナウンサーではない大越さんが起用されたので、関係者の間では『納得いかない』『なぜ、あの人なんだ』という不満はかなりある」(民放制作会社関係者)

 両番組ともスタートから間もないが、今年はサッカーワールドカップがあり、来年にはラグビーワールドカップが日本で開催される。20年までスポーツのビッグイベントが目白押しだけに、番組の顔を中心に各自の色を全面に打ち出すスタンスが求められそうだ。

関ジャニ∞・村上信五、やっぱり“休演”は東京五輪視野!? マスコミに「オリンピック」発言連発

 2020年の東京オリンピックまであと約2年となり、芸能界でも特番を仕切る司会者をめぐって、さまざまな思惑が動いているという。

 そんな中、そのトーク力の高さから“候補”の1人ともいわれている関ジャニ∞・村上信五が18日、1人舞台『If or …X』のマスコミ向けの取材で、東京五輪を意識したコメントを連発した。

「『If or …』は、村上が2009年から毎年続けているシリーズ。この日は、ジャニーズイジリを積極的に採用しているこの舞台らしく『手越祐也が最近おとなしい。ぜひワイドショーでも使っていただきたい』などと軽口を叩いていました。今回は通算上演300回を迎えるということで数多くのマスコミが集められましたが、フタを開けてみると、同公演千秋楽をもって舞台は“充電期間”に入ることが明かされ、記者たちを驚かせていました」(ワイドショー関係者)

 この“充電期間”について、村上の口からも説明もされたというが……。

「舞台上で、観客へ向けて『後輩が増えてきて、この空いた期間、後輩が何かできる場になればいい』『クオリティーを保つ自信がない』と聞こえのよいことを言っていたんです。ですが、囲み取材になった際に記者がさらに突っ込んで聞くと『オリンピック終わって、それを踏まえてどうなっているか』『(続編は)2021年以降ということで』『2年は、ちょっと仕事を頑張りたいですね』『2020年の東京オリンピックを過ぎてからの形で』と、やたら五輪を意識した発言ばかりでした。何か仕事を狙っているのか、もう大きな仕事が入っているんじゃ……とも思わせる言動でしたね」(同)

 また、くしくも昨年10月に「フライデー」(講談社)で、村上のマンションに“お泊まり”報道された小島瑠璃子が3月6日発売の「女性自身」(光文社)で竹内涼真似の高身長イケメンとのデート報道がされたが、小島も選挙番組で“こじるり無双”と呼ばれるほどの手腕を見せているだけに、“五輪枠”をめぐってバッティング……という事態が起こるのかも?

時間切れ・東京ビッグサイト会場問題に関係者の新たな動き「もう政治家には……」

 タイムリミットを過ぎ、最悪の事態を回避すべく模索が続いている。

 昨年、注目を集めた東京五輪開催とその前後の期間を含め東京ビッグサイトが使用できなくなる問題。今年2月には「展示会産業で働く人々の生活と雇用を守る会」が、問題の解決を訴えて、3回目となるデモを実施したが、事態が動くことはなかった。まもなく年度も替わり、問題はなんら解決できないままに時間切れとなる見込みだ。

 東京ビッグサイトの使用制限による各種展示会・イベントの開催規模縮小や中止による損害は、2兆円規模になるといわれている。

 昨年来、幾人かの政治家らが「私が、問題を解決する」と公言したものの、今ではまったく沈黙してしまっている。今のところ、そうした政治家に面と向かった批判はみられない。ただ、それはあくまで表向きの話。

 関係者からは幾人かの政治家らを名指しで「解決できないから、フェードアウトを決め込んでいる」と呆れの言葉を聞いたこともある。

 とはいえ、そうした無責任な政治家たちを批判したところで倒産を免れるわけではない。今、展示会業界の関係者らの間では被害を最小限に抑えるための、さまざまな動きが水面下で進んでいる。

「東京ビッグサイト規模の展示会場というものは、残念ながらありません。でも、中小の会場であれば首都圏にはいくつもあります。そうした会場をフル活用して、損失を免れることができないか検討が続いているのです」(業界関係者)

 現在のところ、そうした会場を用いて、どの程度の催しを開催することができるのか検討は続いている。以前の記事で記した、同人誌即売会を中小の会場に分散、かつ土曜日開催も視野に入れるのも、そのひとつといえる。

 おそらくは殺到するであろう各種の催しを、どのように割り振っていくのか。それは業者間よりも東京都が音頭を取る形が望ましいという声もある。

 このままでは、五輪倒産する企業も現実のものとなり、怨念が生まれるのは必至。

 運動が成果を挙げられなかった中で、展示会や関連業者が、どのような形で難局を乗り切っていくのか。今後は、その動向も取材していくことにする。
(文=昼間たかし)

「雨が降ったら来ない」ニュータイプ参加者も増加!? 会場使用制限で、コミックマーケットに新たな懸念も

 雨が降ろうが槍が降ろうが、薄い本のためには、どんな苦労も厭わない……。そんなコミックマーケット参加者は、過去のものになろうとしているのか。

 万人の納得する解決案の出せないまま、時間だけが過ぎている東京五輪に伴う東京ビッグサイトの使用制限問題。その中で、どう運営されるのかさまざまな臆測が飛び交っているのが、同人誌即売会・コミックマーケットである。

 すでに2020年の夏は使用できないことが確定。その代替として、同年はゴールデンウィーク時期の変則開催が決まっているコミックマーケットだが、使用制限の影響は同年だけに限ったものではない。早くも来年の夏・冬のコミケでは、東展示棟が工事のために使用不可に。開催場所は、西展示棟と新たに建設される南展示棟。そして、青海の仮設展示棟となる。

 青海に建設される仮設展示棟は、東京ビッグサイトからは、ゆりかもめ・りんかい線ともに駅ひとつ分の距離。約2キロあまり離れている。その距離ゆえに実際に、運用した場合にどんな事態が起こるか、懸念する声が増えているのだ。

 ある程度経験を積んだ参加者ならば「どんな困難があっても参加するのがコミケ」「むしろ、困難は思い出」と考えるだろう。しかし、そうしたオールドタイプな参加者は、もう少数派になっているようだ。

「昨年の夏コミは悪天候に見舞われました。幸いにも台風の直撃は避けられたのですが、それだけで参加者が減ったんです」(コミケ関係者)

 昨年と一昨年の夏コミの来場者数は、次のようになっている。

■コミックマーケット90
・1日目 15万人
・2日目 17万人
・3日目 21万人

■コミックマーケット92
・1日目 16万人
・2日目 15万人
・3日目 19万人

 1日目は、企業ブースへの熱意を燃やす参加者のためか、むしろ増加しているのだが、2日目、3日目は2万人ほど参加者が減っている。

「最近は、雨が降るだけで来ない参加者が一定数で存在しています。そうした人々が使用制限で使い勝手も悪く規模も小さくなった時に来るのかどうか……」(前述関係者)

 通販や同人誌ショップ、ダウンロード販売など、同人誌を入手する方法は多様化している。あえてコミケに足を運ばなくても……という人々も、一定数いるのだろう。やはり、東京五輪は同人誌文化に悪影響を及ぼすのか。
(文=コミケ取材班)

元SMAP・中居正広にささやかれる“2020年問題”……「五輪は平昌で最後?」

 中居正広の五輪は平昌で見納め?

 2月9日に開催した平昌冬季五輪でTBS系メインキャスターを務めている中居だが、業界関係者の間では「ジャニーズの2020年問題」が話題になっているという。

 中居は04年のアテネ五輪から夏冬を通じて8大会連続でのメインキャスターとなったが、その裏ではキナ臭い動きがあったようなのだ。芸能関係者が明かす。

「嵐・櫻井翔の日テレ系五輪キャスター就任は12月中旬に発表されており、他局も昨年末には陣容が決まっていた。ところが、中居のキャスター就任が発表されたのは、五輪開催1カ月前の1月9日。実は、ジャニーズはギリギリまで、関ジャニ∞などほかのタレントをプッシュしていたといいます。しかし、スポンサーとの調整がつかず、結局、中居を外すことができなかった」

 この人物によれば、SMAP解散騒動の末にジャニーズ残留を決めた中居だが、事務所内には「中居こそ戦犯」という空気があるのだという。実際、最近の中居はCM契約がゼロになるなど、活躍の場が解散前よりも狭まっている印象だ。

「各局では、20年東京五輪のキャスター選考が始まっています。すでに日テレが櫻井、TBSがTOKIO・国分太一、テレ朝が東山紀之、フジが関ジャニ∞メンバーで内定といわれており、中居は外れる可能性が高いのだとか。中居は東京五輪キャスターに並々ならぬ意欲を燃やしていて、それがジャニーズ残留の一因になっているともいわれていました。もしその夢がかなわないとなれば、今度こそジャニーズを退所するのでは――と、業界関係者が注目しているというわけです」(同)

 日本選手の活躍と共に、中居の雄姿も目に焼き付けておいたほうがよさそうだ。

東京ビッグサイト問題抗議デモは、これが最後? シュプレヒコールは、やり場のない怒りへ……

 問題の解決に向けた糸口もないまま、関係者の苦悩だけが深刻なものになっている。昨年の6月以来、3回目となる東京ビッグサイト問題抗議デモ。報道関係者に向けた案内には「これが最後となる可能性もある」と、悲痛な叫びと受け取れる一文までもが綴られていた。

 東京オリンピック・パラリンピックを理由とした東京ビッグサイトの使用制限。それに伴う各種展示会・イベントの開催規模縮小や中止が、2兆円規模の損失をもたらすことが知られるようになって3年あまりになる。この間、昨年4月には使用制限期間のわずかな短縮が提示される動きもあった。

 けれども、抜本的な解決にはなっていない。展示会のディスプレイを施工する業者、同人誌印刷会社からケータリング業者まで、多数の産業が「使用制限で損をする」というのは、逃れられない未来になっているのだ。

 デモを主催する「展示会産業で働く人々の生活と雇用を守る会」の下茂貴樹氏は、以下のように語る。

「今は、仕事で毎週のように東京ビッグサイトに行っている。これがなくなってしまうということは、倒産する会社も出てくるということです。東京ビッグサイトが使えないからと、その時期だけ別の仕事ができるわけじゃないんですよ」

 今回「これが最後となる可能性」とまで記したのは、もう軌道修正を検討する時間も極めて少ないからだ。

「2019年には、東京ビッグサイトを五輪のメディアセンターとして使用するための工事も本格化します。ですから、もうあと数カ月で解決しなければ時間切れになってしまうのです」(同)

 どうしようもないままで損失を被り、ともすれば会社が倒産する未来だけが近づいている。

 確かに、この問題をめぐっては、直接東京ビッグサイトから会場を借りるイベント主催企業と関連企業との温度差、問題解決に向けたアプローチの手法や、その取捨選択など、さまざまな問題もあったことは否めない。このデモ自体が、解決に向けた直接的な糸口になるかもわからない。

 それでも、損することを規定路線にされてしまった人々が「そんなのやってられるか!!」と、声を出さずにはいられない心情をくみ取らずにはいられない。

 デモに参加したイベント関連事業を営む会社社長は語る。

「誰に言えばいいのか……。騒いでも、受け止める主体が定かではないのは確かです。それでも……」

 どうしようもない怒りの炎は、果たしてごうごうと燃え上がるのだろうか。引き続き、この問題を追っていくことにする。
(文=昼間たかし)

最大45%減の予測も……2020年5月コミケ開催で、同人印刷会社の経営危機は不可避に!

 昨年末に発表された、2020年東京五輪による東京ビッグサイト使用制限に対する同人誌即売会側の対応。

 現在、明らかにされている情報では、コミックマーケット準備会を中心に企業・主催者の協同によって『DOUJIN JAPAN 2020(仮)・コミックマーケット98』が2020年のゴールデンウィーク期間中に開催されることが決まっている。

 告知文では、極めて前向きな姿勢が示されているが、現状決まっているのは協同で同人誌即売会を開催することだけ。即売会関係者は「まだ、運営方法や内容はまったく決まっていない」と話す。

 もはや、東京五輪の前後を含めた期間の東京ビッグサイトの使用制限が不可避な中で、苦肉の策として決まったこのイベント。それでも、開催規模の縮小により関連産業への打撃は避けることができない。

 中でも苦境に陥ることが避けられないのは、同人印刷会社である。

 一昨年、筆者の取材に「全国の同人誌印刷業の売上は年間150億円=約2年間で300億円。60億円~90億円の売上の減少がありえる」と話していた同人印刷の老舗・緑陽社の武川優氏に改めて訊ねたところ、次のような予測を示された。

1:楽観的にみて、マイナス22%

スペース数で単純に減少額を算出。ただし、赤ブー(赤ブーブー通信社)が土曜開催などを積極的に取り組んだ場合を想定

2:悲観的にみて、マイナス36%

上記1にプラスして、値引き合戦が開始され、全社の売上が長期間下がることを想定

3:もっと悲観的にみて、マイナス45%

サークルが発行部数を絞ると想定。スペースが20%減った場合に、発行部数自体を10%や20%絞ることなど……スペースの減少以上にサークルの気分が消沈すると場合を想定

 もしも、3のような状況になってしまった場合、経営危機に陥る同人印刷会社が出る可能性は否めない。また、起こり得るだろう値引き合戦で、業界全体が損をする可能性も十分にある。さらに、近年進んでいる同人誌の電子書籍での販売が加速し、同人誌即売会そのものが勢いを失う可能性も予測される。

 すでに、コミケなど大規模即売会の時期に併せて、紙での販売と、ほぼ同時に電子版を発行する同人サークルも増えている情勢。これは、同人文化そのものの危機ともいえる。

 これまで記事に記してきた通り、東京ビッグサイトの使用制限は、同人誌即売会に限らない多様な産業の問題。いまだ「東館の全面使用」を求めるさまざまな動きは模索されているが、見通しは決して明るくはない。

 昨年末、この問題に詳しい木曽崇氏と共に集会を持った大田区のおぎの稔区議は語る。

「木曽さんの発言にもありましたが、メディアセンターが東京ビッグサイトに置かれる以上、周辺の警備も強化され大規模イベントなど行えません。東館の全面使用は困難なのではないでしょうか。首都圏各地の会場を確保し、うまく配分していくことも考えなくてはならないでしょう」

 同人誌即売会に限っていえば、東京五輪は、まったくの邪魔者。これによって、勢いを失っていくことも避けられないだろう。

 でも、筆者は考える。例え勢いを失おうとも、同人誌即売会が消え去ることはない。熱い魂が続く限りは、どんなに小さくなろうとも文化は続く。1980年、コミケと袂を分かち生まれた同人誌即売会「まんが ギャラリー&マーケット(MGM)」は、その規模を公民館の一室程度にまで縮小しながらも、いまだ続いている……今、同人文化の担い手たちにできることは何か?
(文=昼間たかし)