『花のち晴れ』松田翔太の登場に沸くも、最終回を前に視聴者のフラストレーションは最高潮!?

 今夜ついに最終回を迎える、火曜ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系)。念のため触れておきますが、先週放送の第10話の視聴率は、5.2%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)という悲惨な結果でした。同時間帯にはサッカーW杯日本代表の初戦となるコロンビア戦(後半)がNHKで生中継されていましたから、致し方ない結果でしょう……。

 前回(参照記事)、晴(King & Prince・平野紫耀)の父・巌(滝藤賢一)の提案により、天馬と柔道・剣道・弓道の3種目で勝負をすることになった晴。今話では、いよいよその戦いが幕を開けます。大事な一戦はロシアだけでなく、ドラマの中でも行われていたのです。さらには、前シリーズの『花より男子』から、松田翔太演じる「F4」西門総二郎も登場し、Twitterでは「#西門さん」「#西門総二郎」がトレンド入りするなど、W杯の陰で盛り上がりを見せました。ということで、最終回前の予習がてら、今回もあらすじから振り返っていきましょう。


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■紺野さんが視聴者の気持ちを代弁

 晴に抱きしめられたことで、晴のことが好きだとやっと認めた音(杉咲花)。でも、「これで終わりにする」と自分の気持ちには蓋をして、天馬(中川大志)とちゃんと向き合いたいという音に、紺野さん(木南晴夏)は厳しく言います。

「音っちは結局、自分が傷つくのが怖いだけじゃん。周りのことばっか気にして、自分の気持ち後回しで、結局どっちつかずで、そういうのが一番人を傷つけてるって分かんない!?」

 まさにその通り。冒頭から紺野さんが全視聴者の気持ちを代弁してくれました。でも、幼いころから一緒に過ごしてきた天馬くんとの時間を失いたくないと、紺野さんの愛のこもった説教を無視して音は天馬の元へ。晴の試合も、天馬くんを応援すると約束するのでした。

 そんないつまで経っても踏ん切りがつかない音とは対称的に、晴はメグリン(飯豊まりえ)を呼び出し「どうしても江戸川が好きだ」「俺と別れてくれ」と土下座。音をかけて天馬と勝負し、負けたら音を諦めて父の言うとおりにすると約束したことを伝えます。そんなことをされたら一気に熱が冷めそうなものですが、一途なメグリンは「私にもまだチャンスがあるはず」と、晴と別れる気はないようす。どこまででも健気です。いっそのこと天馬とメグリンがくっつけばいいのに……。もちろん冗談ですが。

 

■松田翔太の壁ドン&アノ人の名前も

 柔道・剣道・弓道の3種目で全国チャンピオンの腕前を持つ天馬と勝負する晴、どう考えても無謀ですが、音だけは晴が勝つかもしれないと信じていました。そしてそんな音に感化されたC5メンバーは、筋肉キャラで武道に長けている杉丸(中田圭祐)が道場の師範代を集めたり、頭脳明晰な海斗(濱田龍臣)がトレーニングプランを組んであげたり、愛莉(今田美桜)は筋トレに付き合ってあげたりと、晴に協力します。

 さらに、家が華道の家元である一茶(鈴木仁)は、家元仲間である「F4」メンバーの一人、西門総二郎を晴の弓道の先生として招き、道明寺オタクであり、「F4」にも強い憧れを抱く晴は大興奮。「仕方ないよ、俺カッコいいから」というナルシスト発言も全然嫌味に聞こえないし、若干お年を召された感はありますが、悪い意味ではなく、さらに色気が増した印象です。左肩を出した「肌脱ぎ」と呼ばれる弓道着姿がたまらなく色っぽくて、晴同様、視聴者は大興奮だったこと間違いなしです。はい。

 西門さんの指導のおかげで、最初は弓を持つことすらままならなかった晴も、的まで弓を飛ばすことができるように。偶然、天馬の付き添いで練習場を訪れた音は、そんな晴の姿に思わず口元が緩みます。そして晴の想い人が音だと気づいた西門さんは、「最後までその気持ちに真正面からぶつかっていけよ」「人生、一期一会だ」と、おなじみの台詞で背中を押します。

 そして、晴と音の姿に、かつての道明寺(松本潤)とつくし(井上真央)の姿を重ねたのでしょう。F4きってのプレイボーイでもある西門さんは、音に壁ドンをしてからかいつつも、「君とあいつを見て思っただけ。歴史は繰り返されるなぁって」とポツリ。おなじみのハーレーにまたがり、「もしもし あきら?」と電話をかけ、「今すっごい面白いことあってさ」と楽しそうに報告します。この「あきら」とはもちろん、「F4」メンバーの美作あきら(阿部力)。残念ながら本人の出演はありませんでしたが、原作でもあきらが登場するのはまだまだ先のこと。そのほかにも西門さんの口から道明寺や花沢類の名前も登場しましたし、『花男』ファンにとってはたまらない演出だったかと思います。スタッフさんの愛を感じますね。

■自分の「しょーもなさ」に気がついた音

「好きな人に応援されたら嬉しいと思う」とメグリンに鈍感発言を浴びせた音。「それ音が言う?」と凍りついた表情のメグリンの心情たるや……。鋼のメンタルを持つメグリンもさすがに限界だったようで、晴と天馬が戦う本当の意味を音に打ち明けます。

「分かってるよね? 音が応援しなきゃいけない相手は誰なのか。天馬くんだよ?」

 ことあるごとに「しょーもない」と言ってきた音ですが、本当に「しょーもない」のは自分だとようやく気がつきます。天馬とちゃんと話そうと会いに行くと、彼は音にこう言います。

「神楽木とさえ離れれば、元の自分達に戻れる。音を幸せにするのは僕だ」

 この思いつめた天馬の言葉に、真面目で責任感の強い音は、自分が天馬を元に戻さなくてはと、天馬のそばにいることを決心するのでした。なんかもう、自分で自分の首を絞めてしまっているようにしか思えません。

 そうして迎えた晴と天馬の「武道三種 交流試合」。ルールは簡単、3番勝負で先に2番勝利したほうが勝ち。両校とも生徒が応援に駆けつけるなか、英徳の制服を着た音は、天馬の母・利恵さん(高岡早紀)と、母・由紀恵(菊池桃子)と一緒に、真っ白な制服に身を包んだ桃乃園の生徒たちに混じって天馬の応援に。会場には巌パパとメグリンの姿もあります。

 一回戦は柔道。響き渡る声援の中、いよいよ試合開始となりますが、天馬は容赦なく晴につかみかかり、あっという間に一本背負いを決めます。試合開始からほんの数十秒のことでした。挙句、手首を負傷してしまったようです。この後どうなっちゃうの……!?  というところで10話は終わりです。

 

■音へのイライラが最高潮に

 7話以降、晴と天馬くんの間を行ったりきたりして、ブレッブレな音ちゃん。冒頭の紺野さんのみならず、往生際の悪さに苛立っているのは、愛莉も同じでした。これまで音&晴推しだった愛莉ですが、9話でメグリンの一途さにかつての自分を重ね、音と晴を素直に応援できなくなってしまっています。

 そんなところに、メグリンと付き合っていたはずの晴が音のために天馬と戦うと聞けば、そりゃあ「だから最初っから愛莉は音だって言ってたのに!」と怒りたくなる気持ちもわかります。でも晴は「これ以上、自分に嘘はつけない」と、自分の弱さを認めた上で、気持ちに正直になることを選びました。

 一方の音はというと、自分の気持ちから逃げてばかり。でも、父の会社が倒産してからは、出稼ぎ中の父に代わって、世間知らずで根っからのお嬢様である母を支えながら、バイトをして苦しい家計を助けてきた音は、自然とそうなるしかなかったのかもしれません。婚約者である天馬と結ばれれば家計も今よりは楽になるだろうし、おまけに利恵さんは、音の父を化粧品部門の責任者として迎え入れ、家族3人で住める部屋も手配してくれるっていうし……。家族想いな音だからこそ、天馬のそばを離れられないんだと思います。

 それに、1話で紺野さんに暴言を言った晴を肉の塊で殴ったり、4話で家出をした愛莉を雨の中探しに行って助け出したり、カッコいい姿を見せてくれただけに、このところはウジウジしっぱなしで、良いところが全然でていなかった音。晴はとっくに腹をくくっているので、「私のためにケンカしないでー」なんてしょうもないことを言わず、自分の気持ちを1番にして行動してくれることを願いたいと思います。

 さて、いよいよ最終回。天馬信者の近衛(嘉島陸)による英徳や音への嫌がらせ事件も結局保留になったままだし、晴と天馬の勝負の行方を含めて、最後まで見守りたいと思います。きっと“晴エンド”でも“天馬エンド”でもネット上は荒れるんでしょうが……。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

脚本の“粗さ”を“胸キュン”でねじ伏せた『花のち晴れ』、キンプリ・平野紫耀の魅力が爆発中!?

 King & Prince・平野紫耀くんと杉咲花ちゃんのビミョ~な距離感がとってももどかしい火曜ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系)。第9話の視聴率は、8.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)となりました。8話で2.1ポイントもアップしましたが、今回は1.0ポイントダウン。そんなにうまくはいきませんね……。

 ただ、今夜放送の10話では、松田翔太演じる「F4」の西門総二郎が登場するそうなので、これまた盛り上がりを見せること間違いなしでしょう。と、その前に、平野くん演じる晴の魅力が爆発した9話のあらすじを振り返っていきたいと思います。

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■桃乃園はヤンデレ養成所なのか?

 前回ラスト(参照記事)で死んだ魚のような目で音(杉咲花)を抱きしめた天馬(中川大志)。大事な食事会に遅れた音に激怒し、6話ぶり(詳しくはレビューへ)にヤンデレ化か!?︎ と視聴者をゾワゾワさせましたが、ただ音がやってくるのか不安でいっぱいなだけだったようです。ブラック天馬が現れなくて、ひとまず安心です。

 ある夜、音は帰り道で何者かに顔にスプレーをかけられ目が開けられなくなったところを、天馬同様目に光のない近衛(嘉島陸)ら桃乃園の生徒会メンバーに助けられました。犯人は英徳の校門に落書きされたときと同じ、「英徳に未来はない」という言葉を残して去っていっただけに、病院に駆けつけた天馬は、メグリン(飯豊まりえ)の誕生パーティーで起きた爆発事件とも何か関係があるはずだと、晴(平野)に報告するように言いますが、晴はメグリンと付き合いたてホヤホヤ、おまけに、晴の彼女になってルンルンのメグリンに余計な心配をかけまいと、なかなか言い出せません……。

 目の調子も良くなった音は、晴が「ミシュランの三ツ星も霞む」と言い切った音の野菜炒めを食べたいという天馬のリクエストに応えて、剣道の練習をしている天馬に差し入れをしに桃乃園へとやってきました。すると、学園内でガラの悪そうな男と何やら話している近衛を発見。会話の内容と、近衛が男にお金を渡した様子から、メグリンの誕生パーティーでケーキを爆発させたのも、音を襲ったのも、すべて近衛の指示だったことが判明しました。

 しかし、いくら音が問い詰めても天馬くんを崇拝する近衛は「馳さんを悲しませるな」と、ひるむ様子はなく、天馬本人に近衛が犯人だと告げても、「桃乃園への転入を急かしたために音さんに嫌われ、こんな嘘をつかれた」と、天馬をたらし込みます。案の上、「僕の大切な仲間がそんなことするとは思えない」と音を疑う天馬にショックを受けた音は、「天馬君は信じてくれないんだね」と、その場を立ち去るのでした。

 

■いい子すぎるメグリン

 その頃、カリスマモデルである彼女の撮影現場をサプライズ訪問した晴に、メグリンは大喜び。カメラマン(喜矢武豊)に2ショットを撮影してもらったり、カフェでお茶したり、2人はデートを楽しみますが、偶然にもそこに音が通りかかります。いつもと様子が違う音を晴が気にかけていることに気付いたメグリンは、「行って!」と晴の背中を押し、紺野さん(木南晴夏)の家へ。「賭けに負けました」と、紺野さんと一緒にたこ焼きを焼いていた愛莉(今田美桜)に事情を説明するのでした。

メグリン、なんていじらしいんでしょうか(涙)。落ち込む彼女に、「愛莉のず〜っと欲しかったものパッと手に入れといて、グジグジすんじゃないわよ」と、叱咤がとびます。あまのじゃくな愛莉なりの励ましと、それに涙するメグリンめちゃくちゃエモい。「けなげすぎて泣けてくる~」と若者たちにシビれる紺野パイセンの姿は、まるで私たち視聴者のようです。そしてなんやかんやいいながら、メグリンと愛莉もいい友達になれそうな予感……。

 

■5000万円を貢ぐ男vs男らしい言葉をかける男

 さてさて、メグリンを残して音を探しに飛び出した晴は、公園のベンチに佇む音の姿を発見。音を家まで送ってくれるそうです。その途中、音に謝りに行こうとしていた天馬と近衛にバッタリ(音が晴と2人でいるところに近衛が引き会わせたのですが……)。音が泣いている理由を知った晴は、

「バカかてめぇは!」

「合ってようが外れてようが、好きな女の言ってること信じなくてどうすんだよ!」

 と、天馬につかみかかってブチ切れ。音は思わず「どうして神楽木がわたしの欲しい言葉全部くれるの?」とジーンときちゃいます。天馬くんは英徳に在学できるようにと、5,000万円もの大金をサラッと払ってくれましたが、音が欲しかったのは、お金ではなく、そういう男らしい言葉だったのかもしれません。そう思わないと、あまりに天馬くんがあまりにも不憫です。

 しかも晴はそれだけでなく、「一人にして」と言われあっさり引き返した天馬とは対照的に、「泣いてる女を一人になんてできるかよ」と、これまた無自覚で男前発言をしながら音のそばを離れませんでした。そんな晴は別れ際、音にお礼を言われてたまらず「1分だけ」と、後ろからギュッと音を抱きしめます。そして、そんなところにタイミング悪く戻ってきた天馬くん。完全なる修羅場です。焦る音が抵抗しても、「やめない」と、晴は離れようとはせず、音を抱きしめたまま、

「とられるぞ。お前がちゃんと江戸川をつかまえとかないとな」

「余裕ぶっこいてスカしてないで、こいつを一番に考えろよ」

 と宣戦布告。「じゃあな」と去っていきます。天馬くんは、「近衛も僕にとって大切な仲間だから」と、犯人は必ず見つけ出すと音に約束し、手をつなぎながら2人は晴と別の方向へ歩き出すのでした。

 いやあ~ズルいです、晴。ちょっぴりおバカでアホなところは変わりませんが、この9話において、ヘタレ要素は1ミリも感じないくらい男らしかったし、音と2人のシーンは胸キュンの連続でした。ネットの評判なんかを見ても、晴の株がグングン上がっているようですよ。天馬くん派の方には申し訳ないですが、今回ばっかりは仕方ないです。はい。

■巌パパの目的は?

 その日の夜、晴の部屋を訪ねてきた天馬。音をめぐって、男同士のバトル勃発です。

天馬「あんなふざけたまねは許さない。もう音に近づくな。お前には西留さんがいるだろ」

晴「俺は俺のしたことに責任を持つ。ちゃんとけじめをつける。俺は江戸川を諦めない」

 ド正論をぶつける天馬に対して、堂々と開き直ってみせる晴。取っ組み合いのケンカを始める2人を止めたのは、意外にも晴の父・巌(滝藤賢一)でした。それだけでなく、「10点満点でいえば5点、いや2点程度の存在だと息子に分からせてやってほしい」と、柔道・剣道・弓道の3種目で晴と勝負することを提案するんです。天馬が勝てば二度と音には近づかせないよう英徳を辞めさせ留学をさせる、晴が勝てば自由にさせるという条件付きで。3種目すべてで全国チャンピオンの天馬にとっては楽勝すぎる戦いですが、晴はその条件をのみ、ハンデなしで天馬との勝負を受けることに決めます。

「完璧な息子しかいらない」と、晴に散々口酸っぱく言い聞かせてきた巌パパ。「また子どもにひどいこと言って負け戦をさせて!」とか、「子ども同士のケンカに口を挟むな!」とか今までなら思いもしますが、今回はそうじゃなかったんですよね。思い返すと、晴が寝込んだとき執事の小林さん(志賀廣太郎)に任せればいいのに、必ず様子を見に部屋に現れたし、わざと厳しい試練を与えながらも、心のどこかで晴のことを心配していたのではないでしょうか? わざわざ我が子の惨めな姿を晒したいわけはないだろうし、巌パパの父性を信じたいところです。

 

■視聴者のモヤモヤを“胸キュン”でねじ伏せる

 正直、いきなり自分の仲間を犯人と疑われて戸惑う天馬くんに、考えたり話し合う時間も与えず、「なんで信じてくれないの」と喚く音はちょっとヒステリックに感じたし、近衛が「馳さんからの愛情を過信している」と言いたくなるのもわかります(やり方は間違えているけど)。 

 もちろん、彼女がいながら、やっぱり音が好きだと言い放った晴にも「メグリンはどうした?」とツッこまずにはいられなかったし、他にもモヤッとするところはたくさんありますが、まぁ、原作はマンガだし、ファンタジーに近い青春ラブストーリーなわけで、設定や脚本にマジレスするのも野暮な気がします。

 それに、今回は“晴がヘタレの仮面を脱ぎ捨て男を見せる”という大事な見せ場もあったし、7・8話でのオリジナル展開で溜まった視聴者の不満を、今波にノッている人気アイドル・平野くんが晴というフィルターを通し世の女子たちをときめかせることで吹き飛ばしてくれたので、それでいいんだと思います。脚本家の力技にまんまとねじ伏せられた感はありますが。グチグチ言いましたが、私も今話の晴にはグッときたので、もう細かいことは気にしないことにします。イケメンっていいな!

 さてさて、冒頭にも書いたように、10話にはアノ西門さんが登場し、打倒天馬を目指す晴の稽古をしてくれるそうです。晴と天馬、いったいどっちが勝利を、そして音を手に入れるのか、メグリンの幸せも願いつつ、テレビの前で見守りたいと思います。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

“改変で炎上”が功を奏した『花のち晴れ』、杉咲花&キンプリ・平野紫耀の「鈍感力」が視聴者を惹き付ける!?

 King & Prince・平野紫耀くん演じる晴が、飯豊まりえちゃん演じる人気モデル・メグリンと急接近し、視聴者たちをヤキモキさせている火曜ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)。

 小栗旬演じる花沢類の登場で視聴率を上げた3話以降、数字はどんどん下降傾向にありましたが、なんと、5日放送の第8話はその3話と並ぶ9.6%で、前話より2.1ポイントの大幅アップ!

 ですが、正直、その理由は全くわかりません。7話から原作のマンガにはないオリジナル展開が強くなり、脚本家のTwitterには苦情が殺到するなど、不安要素が増えましたが、今話でもそれは増す一方で、見ていてイライラしかしませんでした。

 まぁ、このドラマのメインターゲットは間違いなく女性でしょうし、女の人って修羅場とか燃えちゃうし、炎上とか大好物な人が多いような気がするので(当社比)、みなさんなんだかんだ言いながらもやっぱり続きが気になっちゃうんでしょうね……。ということで、今回もあらすじから振り返っていきます。

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■メグリンが晴の“彼女(仮)”に昇格

 嫌なことから逃げて、天馬(中川大志)に守ってもらってばっかりじゃダメだと、庶民狩りをやめた晴(平野)の姿を見て気がついた音は、「天馬くんに守られるんじゃなくて、隣で並んで歩ける人になりたい」と、桃乃園学院への転入を延期することに。

 しかし、前話で音は天馬の母・利恵(高岡早紀)に「ずっと天馬くんのそばにいたいです」としっかり誓っていますから、当然、利恵ママはお怒りです。天馬の父・一馬(テット・ワダ)と、音が婚約者にふさわしいのか見極めるため、音の母(菊池桃子)を含めた食事会の場が設けられることになりました。

 一方で、音にフラれた晴は、メグリン(飯豊)とちゃんと向き合って前に進もうと、メグリンの“彼氏(仮)”になります。“彼女(仮)”になったメグリンはもちろん、学園の株を上げるため晴とメグリンがくっつくことを望んでいた海斗(濱田龍臣)や一茶(鈴木仁)、杉丸(中田圭祐)らも2人を祝福するのでした。ただ、音と晴を応援していた愛莉(今田美桜)はものすっごく不服そうですが。

 

■鈍感&無自覚の怖さ

 ある日の放課後、天馬と映画館デートをしている音の元に、メグリンから電話が。なんでも、晴の役に立ちたいと、英徳の生徒たちのためにモデル仲間を呼んで、自らの誕生パーティーを行うそうで、学園での友達第1号の音に、その招待状を渡したいんだとか。その後、メグリンは晴とともに招待状を持って映画館にやってきました。

 そして、その流れでこれまたWデートをする流れに。前回散々だったくせに(詳しくは6話参照)、全く懲りずに『湯を沸かせないほどの冷めた愛』というどこかで聞いたような映画を4人で観たり、お店に入ってかき氷を食べたりするわけですが、笑いのツボも泣くタイミングも一緒で、楽しそうに軽口も言い合ってキャッキャしている音と晴を見るたびに、天馬とメグリンは複雑そうな顔を浮かべます。

 目の前でお互いのパートナー同士がキャッキャしているのを見せられたらたまったもんじゃありませんが、お互い「友達」として付き合っていくことにした鈍感で無自覚な音と晴は、天馬とメグリンの本心には気がつきませんし、2人とも優しいので決して責めようとはしません。見ているこっちがつらいし、キャッキャしながら楽しんでいる音と晴を見てモヤモヤしている天馬とメグリンを、画面越しに見てもどかしさを感じる……という負の連鎖が視聴者のイライラにつながっているように感じました。天馬くん、いっそのことまたヤンデレDV化してくれたら一周回って気持ちいいのに。

 

■音への好意がダダ漏れな、晴の長~い弁明

 さて、メグリンの誕生パーティーの当日、英徳に「パーティーを中止せよ」という脅迫状が届きました。天馬の両親との食事会に向かわなければならない音は仕方なくレストランへと急ぎますが、街頭に置かれた大型テレビに映ったパーティーの中継映像で、以前、英徳の校門に落書きした犯人と同じブレスレットをつけた人間が会場に紛れ込んでいるのに気がつき、英徳へダッシュ。

「神楽木! メグリン、逃げて!!」という音の声により、晴は爆弾入りケーキからメグリンを守ることができました。犯人は、C5メンバーの見事な連携プレーで無事確保され、騒然となる会場も、メグリンがサプライズ演出だと説明することで、なんとか一件落着します。

 その頃、レストランにいる天馬の両親は、時間になってもやってこない音に呆れ、食事会はすでにお開きモード。天馬がなんとかなだめていると、音、そして晴が現れました。そして、晴は「全部俺のせいです!」と遅れてしまった事情を説明&音の天馬への気持ちを代弁します。

「彼女は世界中の誰よりも馳天馬君を愛しています。

 江戸川さんはずっと心配していました。完璧な馳君に自分は釣り合わないんじゃないか、自分のせいで無理させているんじゃないかって。

 僕から見れば、もう十分馳君の気持ちに応えてるのに、まだ向き合えていないって悩んでて……。

 その末にたどりついたのが、自分らしい自分を馳君に好きになってもらいたいって、バカみたいにまっすぐな答えで。だから、今日の食事会を江戸川さんはとても大切にしていました。

 なのに……、僕が全部ぶち壊しにした。本当に江戸川さんは悪くないんです。許してやってください」

 案外チョロい一馬パパは、この晴の言葉を受け止め、「音ちゃんも素敵な友達を持ったね」と、音を許してくれた様子。しかし、天馬の表情は曇ったまま。自分が知らない音の想いと葛藤を誰よりも晴が理解していて、かつそれを音本人じゃなく、よりによって、晴の口から聞くという地獄を見せられた天馬くんの心中はいかほどでしょうか……(白目)。「今日はごめん」と切り出した音を、天馬くんは無言で抱きしめます。一切光のない、あの死んだ目で。間違いなく、ヤンデレ化の兆しです。

 晴はというと、英徳に戻り、パーティー会場で1人泣きながら野菜炒めを作っていたメグリンに謝り、「誕生日おめでとう、めぐみ」と、メグリンの念願だった“名前呼び”をプレゼントして、彼女をギュッと抱きしめるのでした。これにて8話の終了です。

 

■女子会&男子会の様子がかわいい

 今話の中で、何のストレスも感じることがなかったのは、女子会と男子会のシーンでした。女子チームは、晴を喜ばせるために野菜炒めを食べさせてあげたいメグリンの料理の勉強ついでに、音のアパートに愛莉や紺野さん(木南晴夏)も呼んで“たこパ”を開催。音にデレたり、メグリンに毒を吐きながらも晴への一途さは認めていたり、このシーンの愛莉が抜群にかわいかったです。

 男子チームはというと、愛莉以外のC5メンバーが夜のプールサイドでボーイズトーク。C5って学校以外で群れているイメージがあまりないので、杉丸の好きな人が愛莉かもしれなかったり、“脱ヘタレ”のお祝いに晴がプールに突き落とされたり、「ザ・青春」って感じです。普通の男子高校生のようにわちゃわちゃして仲良さげなところが垣間見えて、なんだか安心しました。

 

■音のみならず、晴まで“ブレブレ”

 前回のレビューで、「音のキャラがブレブレ」と書きましたが(参照記事)、今話では、晴もブレブレだったように感じます。だって、号泣しちゃうくらい音のことが好きだったのに、メグリンの“彼氏(仮)”になって、かと思えば相変わらず音が自分のことを好きになった妄想をしちゃうし、メグリンがそばにいるのに音のこと考えでぼけーっとしちゃうし。おまけに、ラストでメグリンを抱きしめたかと思えば、次回予告で、「俺は江戸川を諦めねえ!」って問題発言してるし。思わず、何がどうしてそうなったってツッコミたくなるくらいです。音への気持ちにブレがない天馬や、晴にウザがられながらもへこたれないメグリンの一途さを見習ってほしいくらい。

 音も晴とメグリンが付き合ったと知ったとき「ちょっとだけ……胸がチクンとしました」って素直に紺野さんに打ち明けていたし、自分の気持ちにはとっくに気がついているはず。「友達」って便利な言葉だなぁ~と思いました。はい。

 まぁ、原作よりもメグリンの存在を目立たせて晴とくっつけたのも、この後の展開が生きるように考慮してのことだと思いますし、これを書いている私を含め、視聴者がイライラしたりネガティブな声を上げるのも、それだけ物語に入り込んでいるからなんですよね。なんか恥ずかしいですけど。好き合ってる2人が“すれ違う”のも恋愛ドラマの醍醐味だと思うので、まんまと制作陣の策にハマっているという自覚を持って、素直な心で今夜放送の9話を楽しみたいと思います。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

“飯豊まりえ叩き”が加速する『花のち晴れ』、視聴率ダウン&イライラの原因は「無駄な改変」か

「きみは~しんでれらがーる~♪」と、平野紫耀くんら「King & Prince」が歌う主題歌もだいぶ聴き慣れてきた火曜ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)。第7話の視聴率は7.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、前回から0.8ポイントダウン。4話以降、数字が下がりっぱなしです……。

 7話からオリジナル展開に突入したため、原作ファンからは不満の声も上がっているようですし、ネット上では平野くんファンから、“メグリン”こと西留めぐみ役の飯豊まりえさんへの批判が大きくなるばかり。ドラマも終盤にさしかかりましたが、正直、期待よりも今後への不安要素が残る展開でした。というわけで、今週もあらすじから振り返ります。

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■C5が“庶民狩り”をする理由

 音(杉咲花)にフラれて落ち込む晴(平野)は、西留めぐみ(飯豊)の転入により評判が上がった英徳の株を下げたくないC5メンバー・海斗(濱田龍臣)の提案をすんなり受け入れ、“庶民狩り”を再開。音が仲良くしていたクラスメイト・麻美(牧内莉亜)がターゲットになってしまいます。音は、自分のせいだと晴を止めようとしますが、一茶(鈴木仁)と杉丸(中田圭祐)に制止されます。なんでも、晴が庶民狩りを始めたのには、あるキッカケがあったそうです。

 晴たちが高等部に上がったころ、学園は政財界を牛耳るフィクサーを父に持つという3年の森口(吉村界人)が仕切っており、彼は生徒の弱みを握って人間関係をメチャクチャにして楽しんでいたそう。晴はビビリながらも、本人に学費を滞納していることを問いただし、その結果フィクサーの息子という嘘がばれ、晴が神楽木グループの子息と知った森口は学園を去っていきました。これを知った生徒たちから持ち上げられたこともあって、晴は「正しき5人=コレクト5」のリーダーとして、英徳を守るために庶民狩りをするようになったとか。

 森口みたいな生徒はともかく、お金がないという理由だけで悪いことを一切していない無害な生徒を追い出すのってどうなの? とは思いますが、そのあたりは一茶も杉丸も承知の上。ただ、晴と海斗が学園のために頑張っていることは認めてあげようと、応援しているようです。そして、音にもそうしてほしいと2人は言います。C5の中でこの2人の影が薄いのは、一歩引いたところでみんなを見守っているからということなのかもしれません。はい。

 

■神楽木親子の溝と男前なメグリン

「神楽木家の後継者にふさわしいものを身に付けろ」と、父・巌(滝藤賢一)にオーダーメイドスーツを作ってもらい、さらに週末には食事に誘われた晴。わかりやすいくらいにおめめをキラキラさせて、お口をキュッとつり上げ喜びます(この時の強張った笑顔は、平野くんのあえての演技だと思っておきます)。

 が、その「食事」というのは、リゾートホテルチェーンのご令嬢であるメグリンを、晴の婚約者にしようと巌パパが企んだ「お見合い」でした。てっきり後継者として認めたれたと思っていた晴はショックを受けながらも、父には抗えず、「お前程度の男にはもったいない女性だ」「10点満点でいえば5点がいいところ」と、メグリンとメグリンパパの前でケチョンケチョンにされます。『花男』の道明寺(松本潤)であれば、「うるせぇババア!!!」とぶち切れていると思いますが、ヘタレ男子である晴は、黙って聞くことしかできません。そんな晴に代わって口を開いたのは、メグリン。

「晴くんの素晴らしさは数字なんかじゃ言い表せない! 私はちゃんと自分の力で晴くんの心を手に入れます! 私たちをビジネスに利用しないでください!」

 そう言って晴の手を引き、レストランを後にします。「お前かっこいいな」と思わず晴が言ってしまうくらい、とても男前でした。連絡先交換してなかった晴に、わざわざ自分の顔と連絡先がプリントされた特製ジグソーパズルを作ってプレゼントしたり、「ラブパワーMAX! 注入」と晴に体当たりしたり、ちょっとイタくてめんどくさいタイプですが、それだけじゃなくて、ブレない芯の強さを持った女の子です。

 メグリンの株が上がったこのシーン、原作にはないオリジナル展開だそうです。世間の飯豊さんに対する評判をみると、突然の“メグリン上げ”展開のように感じないこともありませんが、巌パパに啖呵を切るシーンは、『花男』のつくし(井上真央)を見ているみたいでスカッとしました。そして、このシーンがあったからこそ、後半の音と晴のシーンがとても淡白に思えてしまったんです……。

■大事なことなので2回言った音

 その後、晴が行方不明になったとメグリンに聞いた音は、なんやかんや言いながらも晴を探しに行き、前に2人で訪れた道明寺邸で発見。道明寺の母の執事である西田(デビット伊東)は、メイド頭のタマさん(佐々木すみ江)が呼んでいると、2人を中に招き入れます。

 晴は幼いころバイオリンコンクールで失敗し、「完璧な息子しかいらない」と父に言われたことから失くした信頼を取り戻そうと頑張ってきました。そのとき晴の心を支えたのが、「F4」のリーダーとして英徳を率いた道明寺だったのです。

 自分と道明寺を比べ、ますます自信をなくす晴に、西田は「F4」が“暇つぶし”で生徒のロッカーに赤札を貼り、いじめをしていたことや、一人の女性との出会いによって、仲間や学園の生徒を思いやるようになったと、道明寺の昔話を聞かせます。

西田「司坊ちゃんも最初は完璧ではなかった」
タマ「間違ったと思ったら、そこから軌道修正すればいい」

 それでもなお、まだ下を向いている晴を、最後は音が励まします。

「前にも言ったけど、完璧になろうと、悩んでもがいて必死に頑張ってる。それが神楽木の良さだと思うから。だから、神楽木らしくいてね」

 そうして2人は別れるわけですが、音のこのセリフ、メグリンの言葉に比べたらちょっと弱くないですかね? 演出的には、2話(参照記事)で音が言ったこの言葉に、晴が心をわしづかみにされたことを視聴者に思い起こさせたかったのでしょうが、だったらメグリンとのお見合いシーンは無駄のようにも思えますし、今話だけでいえば、ヒロインは完全にメグリンと言いたくなるくらい、この言葉と音に魅力を感じなかったんですよね。それは、このシーンだけでなく、他にもありました。

 

■自分の“弱さ”を認めた晴

 翌日、学園で男子生徒から花瓶を投げつけられる麻美をかばう音。そしてその上から2人をかばったのが晴でした。道明寺パワーなのか、それとも音に励まされたからのか、麻美の退学届けをビリビリに破き、「こんなダセエこと、もうやめた」とつぶやきます。

「道明寺さんみたいに英徳学園を守りたかった。英徳のリーダーになりたかった」

「でも、こんなことやってても、ますます自分にうんざりするだけだ」

「俺は全然完璧じゃねえし、馳天馬みたいにはなれねえ。ヘタレで弱っちくて……、でもそんな俺からはもう逃げねえ!」

「庶民狩りなんかしなくても、俺が英徳の品格を取り戻す。だから頼む、俺を信じてくれ! 俺に力を貸してくれ!」

 そう言って、生徒たちに頭を下げた晴。これに感動した音につられて愛莉や他の生徒からも拍手が起き、湧き上がる神楽木コール。そんな盛り上がりの中、音は学園を出て、天馬の元へ。「桃乃園には転入できません」と、衝撃発言をするのでした。

 

■ブレブレな音にイライラが募る

 音は天馬、そして天馬の母・利恵(高岡早紀)と食事に行ったとき、「“18歳になるまで英徳に居続ける”という婚約の条件を出したのは、いずれ学費を払えなくなって退学すると思っていたから」「天馬さんと音さんの婚約には反対だったし」とチクチク嫌味を言われながらも、「私はずっと天馬くんのそばにいたいです」と誓いました。そうして転入へ向けて、婚約者で彼氏の天馬(中川大志)がいる桃乃園学院に見学に訪れています。

 なのに、ここへきて「転入しません」とは……。利恵ママはもしかしたら「あらそう」と不敵な笑みを浮かべながらアッサリ許してくれるかもしれませんが、天馬くんが死んだ目になってまたヤンデレを発揮しないか、とても不安です。ブレブレなんですよね、音ちゃん。自分よりも周りの幸せを優先してしまうからこそ、晴への気持ちに気がつかないふりをして選んだ行動で結果的にいろんな人を傷つけてしまっている気がします。

 先ほども書いたように、『花男』ではつくしの真っ直ぐな正義感の強さと雑草根性が際立っていて、いろんな困難にぶつかっていく姿がスカッとして気持ちよかったので、音を見ていると、どうしてもイラッとしてしまうんですよねー。原作と違うオリジナル展開もそうですが、視聴率ダウンの原因は、音のキャラのブレもあるんじゃないかと思います。1話で肉の塊で晴を殴ったような、あれぐらいの勢いのある音ちゃんを見てみたいです。愛莉ちゃん(今田美桜)あたりが、ガツンと言ってくれるといいんですけど。

 さて、今夜放送の8話の予告によると音と晴は“お友達”になって、晴がメグリンと抱き合うようなシーンが。またまた荒れそうなニオイがプンプンしますが、生温かい目で見守りたいと思います。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

 

『花のち晴れ』飯豊まりえの折れない“鋼メンタル” 王子様キャラ・中川大志の“ヤンデレ”覚醒も……

 23日にメジャーデビューを果たしたジャニーズ期待の新星「King & Prince」平野紫耀くんが出演する『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)。第6話の視聴率は8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、0.4ポイントダウンでした。

 平野くんたちが歌うこのドラマの主題歌「シンデレラガール」は、発売初週で57.7万枚を売り上げ、6月4日付のオリコン週間シングルランキングで初登場1位を獲得! デビューシングルの初週50万枚超えは、2006年の先輩・KAT-TUNによる「Real Face」(75.4万枚を記録)以来12年2カ月ぶりなんだとか。キンプリ、すさまじい人気です。このいい流れが、ドラマのほうにも影響してくれるといいんですが……。ということで、今夜放送の7話を前に、6話のあらすじから振り返っていきたいと思います。

*前回までのレビューはこちらから

■相変わらず、ぶっとんでるメグリン

 

 前回ラストで(参照記事)付き合うこととなった音(杉咲花)と天馬(中川大志)。音の告白シーンを見てしまった晴(平野紫耀)はすっかり意気消沈。人気モデル・メグリンこと西留めぐみ(飯豊まりえ)は、ラブパワーMAXのメグリンスペシャルカレーで晴を元気づけようとしますが、そのお味は、執事の小林さん(志賀廣太郎)がダウンしてしまうほど、破壊的なものでした。

 ちなみに、晴が今一番食べたいのは、「ミシュランの三ツ星も霞む」という音が作った野菜炒め(2話参照)だそう。「そっか。じゃあ元気モリモリ作戦は失敗ってことで」とちょっぴり落ち込むメグリンですが、マズいとわかっているカレーを一口食べて、「ありがとな。わざわざ飯作りに来てくれて」と、きちんとお礼を言う晴。これにはメグリンも思わずキュンときちゃいます。

 一方、天馬と付き合うことになった音は、学校でクラスメイトに無視されても平気なくらい上機嫌だし、天馬くんからの何気ないメールにも舞い上がってしまうくらいには浮かれています。そんな音のクラスに、英徳の制服を着たメグリンが。学園の名声を上げるために晴とメグリンをくっつけたいC5メンバー・海斗(濱田龍臣)の提案によって、英徳に転入してきたそうです。メグリンの影響を受け、英徳には転入希望者が殺到。さすがカリスマモデル。そんな彼女、今週もいい具合にやばいです。

・「ねぇ、私、晴くんと付き合ってもいいんだよね?」と、ご丁寧に音にお伺いをたてるメグリン

・完璧主義の父・巌(滝藤賢一)に「(晴は)10点満点でいえば、よくて5点」「(音は)神楽木家にも前にもふさわしくない」と言われるも、何も反論できず自己嫌悪に陥る晴に、「あなたのつらくて悲しい気持ち、私が半分もらうから」と泣きながらベットに寝転ぶ晴の横にゴローンするメグリン

・前回のカレーのリベンジからか、こりもせずに、重箱に入れたとってもカラフルなお弁当(味はお察しください)を晴に食べさせるメグリン

 晴が音のことを好きなことを知っていながら、ガンガン攻める彼女。一見するとウザいしイタい感じもしますが、計算とかはまったくないし、ただ晴を元気づけようと明るく笑顔で振る舞う姿は、一周まわって、けなげでかわいく思えてきます。

 しかも彼女がすごいのは、ライバルである音を陥れようとか、そういう悪意が1ミリもないところ。遊園地でデート中の音と天馬にバッタリ会ったときも、Wデートを提案して「私はもう逃げる晴くんを見たくない」と晴を鼓舞したり、天馬につっかかる晴をたしなめたり、鋼の心を持った、素直で本当にいい子なんです。演じる飯豊さんは叩かれ気味だけど……。

 

■地獄のWデート

 

 そんなメグリンをよそに、晴は音と天馬の2ショットを見るたびイライラ。音が天馬のために気合を入れて作ったお弁当も「らしくない」と、嫌味を言ってしまいます。さらには、天馬とコーヒーカップに乗って自分が先にダウンしてしまったり、お化け屋敷では思いっきりビビッてしまったり、天馬の弱点をさらけ出すどころか、ことごとく惨敗。おまけに天馬から「音は渡さない」とけん制される始末です。

 音も、メグリンから、完璧主義で、幼い頃から神楽木家にふさわしい人間になるよう晴に“テスト”を与えてきた晴の父の話を聞き、天馬くんが隣にいながら、考えるのは晴のことばかり。お互いのことを考えてぼけーっとしている2人は、一緒に遊園地に来たパートナーを置いてすたすた歩き、そのまま観覧車の中に。どことなく気まずい雰囲気を断ち切ろうと、音が口を開きますが、いつものように2人は言い合いになってしまいます。

「俺の気持ち気付いてるくせに、知らんぷりしてんじゃねぇよ。俺が好きなのは……」

 晴がそこまで言いかけたとき、観覧車が一周して地上に到着。音は天馬とメグリンの元へ走ってそそくさと外に出て行きます。

 帰り道、赤ちゃんが乗ったベビーカーが階段から落ちていくところに遭遇し、少しでも音にいいところを見せようと体を張って赤ちゃんを助けますが、真っ先に反応したのは音ではなくメグリンで、「心臓止まるかと思った」と晴にとびつきます。音は天馬に促され、その場を離れます。その後、メグリンは晴に告白。晴は何も答えません。

■天馬のヤンデレが覚醒

 

 晴とメグリンと別れ、立ち寄ったカフェで、2人は天馬が通う桃乃園学院の生徒会メンバーにバッタリ。天馬が音とデートをしていたと聞いてあからさまに落ち込む女子生徒を心配する音は、彼女を追いかけるよう言いますが、これには聖人君子の天馬くんもさすがに怒りが爆発。

「音は何考えてんだろ? 僕のこと好きな子を慰めてほしいの? そばに寄り添ってもいいの? それで音は何も感じない? 今日一日、僕が何も感じてないと思ってる? 嫉妬したり、傷ついたりしてないって思ってる?」

 激しく、でも静かに音に怒りをぶつける天馬くん。思わず口に出ちゃったのでしょうが、普段穏やかなぶん、ちょーコワいです。でも、天馬くんのコワさはこれだけじゃないんです……。

 カフェを飛び出し、きちんと晴と話をつけた音からの呼び出しで、再び2人は会うのですが、「もう嫌な思いは絶対させない」と謝る音を、天馬くんは「もういい……分かったから」とギュッと抱きしめ、その流れで2人は初チューをキメます。音は照れたり、拒否ったりするわけでもなく、天馬くんをジッと見つめて意外にも動じません。そんな彼女に天馬くんは、「桃乃園に転校してこないか?」と突拍子もないことを言うんです。

 この流れ、暴力を振るった後に泣きながら謝った後に優しくなるDV男みたいでめちゃくちゃ怖いなと思ったんです。そりゃあ、音は英徳で散々な目に遭ってきたし、晴にとられないように自分の目が届くところにおいておきたい気持ちはわかります。でも天馬くん、別人みたいに目が死んでるんだもん。完全にイッちゃってるんだもん。

 幼いころに母・美代子(堀内敬子)を亡くした天馬くん。父・一馬(テット・ワダ)は仕事が忙しかっただろうし、秘書だった利恵さん(高岡早紀)と再婚しちゃうし、一人ぼっちになった天馬くんにとって、音は母に代わる大きな存在なんだろうと思います。だからこそ、そんな音に依存している。このまま2人が結婚したら間違いなくDV男化しちゃいそうだし、今話を見て、勝手に2人の明るい未来が見えなくなりました。天馬派のみなさんごめんなさい。でも、天馬くんは怖いけど、ヤンデレな中川くんの演技はゾッとするくらいすごくよかったので、もっと見てみたいです。はい。

 

■平野紫耀の演技は下手なのか?

 

 1話のレビュー(参照記事)で、「平野くんの棒演技が逆にイイ」と書きましたが、今話では、前言撤回したくなるシーンがありました。「あなたは私のことが好きなんですか?」と問いかける音に、晴が告白をするシーンです。

「好きだ。ずっと、頭の中はお前のことばかり」
「江戸川に好かれるにはどうしたらいいか、どうやったら触れられるか。好きで好きでたまらない」
「本当に、江戸川のことが大好きだ」

 音の目をまっすぐに見て、素直な気持ちを伝えました。もちろん、音は天馬と付き合っていますから、「大事な人にただただ笑っていてほしい」とフラれてしまいます。「こんなんで終わりかよ」と、涙をこらえきれずにボロボロ涙を流しながら引き止めようとする晴に、音は声を震わせながら「神楽木と私は、何も始まってないよ」と言い残して部屋を後にします。

「なんだこれ、俺、泣いてんのか?」と、一人になった部屋で号泣する晴、そしてバックに流れる宇多田ヒカルの「初恋」もあいまって、これまでで一番のエモさを感じました。平野くんの泣き演技は、どこまで台本にあったものなのかはわかりませんが、とても自然に感じましたし、切ない表情に思わずつられて涙が出そうになりました。

 晴はもちろん、自分の気持ちより周りを優先してしまう音や、そんな音が何よりも大事な天馬、そして音を好きな晴を支えようとするけなげなメグリン、みんなの「初恋」がぐちゃぐちゃにこじれてきた『花のち晴れ』、悪者が誰一人としていないだけに、こんなこと言っちゃアレだけど、みんなに幸せになってほしいです……。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

キンプリ・平野紫耀が脱いだ!『花のち晴れ』ジャニオタのヘイトを買う飯豊まりえの存在意義

 物語も中盤に差しかかった、火曜ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)。第5話の視聴率は、8.7%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)と、これまた0.3%ダウンの残念な結果に。

 序盤こそ、前シリーズ『花より男子』から道明寺司(松本潤)と花沢類(小栗旬)が登場しファンを沸かせましたが、正直その後はこれといった盛り上がりや話題性もなく、19.8%という『花男』の全話平均視聴率はもちろん、10%の大台に乗ることすら危うい状況です。

「F4」と比べて、5話まできても「C5」はまだイマイチパッとしませんし、物足りなさが残るのは確か。TBSさん、ここらでもういっちょ、大先輩の「F4」メンバーを出演させてみてはいかがでしょうか? ということで、今週もあらすじから振り返ります。

*前回までのレビューはこちらから

■平野紫耀のセクシーなサービスシーン

 

 前回(記事参照)なんやかんやありながらも、本当の意味で友達となった音(杉咲花)と愛莉(今田美桜)。音は、愛莉に半ば無理やり連れてこられたC5メンバー・一茶(鈴木仁)の華道パーティーで、今をときめく人気モデルの西留めぐみ、通称・メグリン(飯豊まりえ)に声をかけられている晴(「King & Prince」平野紫耀)を目撃し、プンスカしてしまいます。

「俺のラブ、受け取って」とクサすぎる台詞を吐きながら華麗に花を生ける姿に、一茶ガールズ(一茶ファンの意)たちがキャーキャー言いながらノリノリのBGMに合わせて踊りはじめるという謎空間のショーを横目に、音と晴は、お互いを意識しながらもギクシャクしたまま。

 しかもその後、パーティー会場に併設された温泉で晴とメグリンが裸で鉢合わせるという、ラッキースケベハプニングが発生。このシーン、飯豊さんというより、平野くんの細マッチョボディがあらわになったセクシーシーンだったように思います(平野担のみなさん、よかったね)。彼、顔に似合わずイイ体してました。はい。

 さてさて、メグリンの裸をバッチリ見てしまった晴は、音にはバレたくないとその事実を隠そうとしますが、翌日、英徳学園に晴の財布を届けにきたメグリンの口から、「裸見せっこした仲じゃん」とみんなの前であっさりとバラされてしまいました。自分がドハマりしているアプリゲームに出てくる推しキャラにそっくりだと、晴にベッタリなメグリンに対し、元・強火晴担の愛莉は「この女に地獄の苦しみ与えていい?」と、大きなおめめをギラつかせながらドス黒いオーラを放って威嚇しますが、一方のメグリンは、晴以外は眼中になし。周りにいた生徒たちも2人は付き合っているのかと騒ぎ立てます。

 晴に「道明寺さんの家にお詫びにいく」(詳しくは2話参照)という名の放課後デートに誘われ、ニヤケる顔を隠せていなかった音ですが、そんな2人の様子を見ていて、ヤキモチから怒りが頂点に。

「(晴が何しようが)私には関係ない」「興味ない」「邪魔」と、“好きな人に言われたら、世界中のどんな拷問よりも効果がある”(晴談)という捨てセリフを吐き、晴の前から立ち去るのでした。

 

■今週の天馬語録

 

 その後、イライラが治まらない音は、心配してくれるバイト先の紺野先輩(木南晴夏)や愛莉に強く当たってしまいます。バイトから帰宅すると、婚約者である天馬(中川大志)の母・利恵(高岡早紀)から届いたという音と晴のツーショット写真が。それを見て音の浮気を疑い、ショックでパートを休んだ母・由紀恵(菊池桃子)にも、「私は毎日必死なのに、お母さんにはそんな風に言われたくない!」と声を荒らげ、家を飛び出してしまいます。

 すると、アパートの軒先には、優しい笑顔を浮かべた天馬の姿が。利恵ママの誤解は解いておいてくれたそうです。音と由紀恵を心配して、様子を見に来てくれたのでしょう。さすが天馬くん、今週も王子様です。

「ほっとけるわけないだろ。それに、音になら傷つけられてもいい」
「いっつも音は我慢してるけど、そのままの音でぶつかってきてほしいんだ」

 音を笑わせようと、キャラに似合わない変顔をしてみせたり、何気ないやりとりで音を安心させた天馬くん。落ち着きを取り戻した音は、由紀恵と無事仲直りすることができました。何から何まで天馬くんのおかげです。天馬くんの半分は、優しさでできてるんだと思います。

 そんな天馬くんのリクエストで、お決まりの月1デートに関係なく、2人でお出かけをすることになりました。いつもは利恵ママが「天馬さんに釣りあうように」とプレゼントしてくれる全身ハイブランドで出かけますが、この日はその逆で、音が古着屋さんで天馬くんを全身コーディネートすることに。これが絶妙にダサい。なんですが、ブルーのサスペンダーや、ネイビーのバケツハット、そして音の赤いベレー帽もあいまって、2人並ぶと絵本の『ぐりとぐら』みたいで、ニコイチ感がかわいいです。

 お買い物を楽しんだ後は、水族館に。偶然にもそこではメグリンが撮影をしていました。音に気がついたメグリンは、「晴くんのこと、考え続けてもいいですか?」と音に問いかけます。音は「ご自由にどうぞ」と言って、天馬の手を引いてメグリンの前から立ち去りました。

 その後、音と天馬は何となく気まずい雰囲気に。普段はスマートに見える天馬くんですが、音のことになると自信がないし、音との間にぶ厚い壁を感じているそうです。

「これからは、一枚ずつでも壁を壊して音に近づいていくから」
「音は僕にとってずっと特別だよ」
「もし音の隣に僕がいてもいいなら、もう音を離さない」

 天馬による怒涛の甘~いセリフ口撃に、晴とメグリンのことが引っかかっていた音もすっかり心を動かされています。そりゃあ、初恋の人にこんなことを言われたら落ちないわけがないでしょう。

「誰に聞かれても胸張って、私の彼氏は天馬くんだって言いたい。私と付き合ってください」
天馬「はい」

 そんな一部始終を、「ちゃんと告って、江戸川に分からせる!」と意気込んで2人の元に駆けつけた晴と、晴の後を追ってきたメグリンが見ていました。修羅場の予感です。

 

■飯豊まりえがジャニオタのヘイトを買う

 

 さて、そんな5話のみどころはなんといっても、メグリンの登場でしょう。晴の音に対する気持ちを知っておきながら告白の練習をしようとけしかけ、自分を音に見立てて「好きだ」と言わせたり(結果、本当に好きになっちゃったパターンのやつです)、音に宣戦布告してみたり、音とケンカをしてショックで伏せっている晴の元をいきなり訪ねて、「弱った心にはハグが一番! おいで!」と両腕を広げてみたり……天真爛漫、かつなかなかしたたかな女の子だなと思うのは私だけでしょうか?

 でも、悪気はまったくなさそうなんですよね……。まさに、“天然無自覚系女子”。当初の愛莉みたいに、“腹黒系小悪魔女子”に振り切っちゃってるほうが潔い感じがするし、メグリン、女の子の敵を作りやすいタイプだと思います。いい子なんでしょうけど。

 そして飯豊さんの嫌味のない演技が、かえってあざとさを倍増させているような気がします。ネット上では、彼女に対して「ムカつく」「ウザイ」「違う人がよかった」という声も上がっているようですが、でも逆にそんな声が上がれば上がるほど、彼女が「メグリン」という嫌われ役を自分のものにしている証拠。そして、メグリンのネガキャンによって、視聴者は自然と音を応援するように誘導させられていくんだと思います。仮に、“ザ・モデル”みたいな人がきちゃったら、メグリンのナチュラルなオーラは出なかったんじゃないでしょうか。飯豊さんには、どうかポジティヴに世間の評判をとらえていただきたいなと思う次第です。

 

■動き出した晴パパと、「C5」の冷たさ

 

 メグリンの登場もさることながら、今話では、利恵ママだけでなく、晴の父・巌(滝藤賢一)も、「神楽木家にはふさわしくない」と、音の前に立ちはだかります。『花男』でも、つくし(井上真央)が道明寺の母・楓(加賀まりこ)に散々邪魔をされました。6話以降は、音と天馬、そして晴の「格差問題」も色濃く描かれていくのでしょう。

 なお、今話で引っかかったのは、愛莉を除いた他のC5メンバー3人が、晴にメグリンと付き合うようにけしかけたこと。いくら天馬のいる桃乃園学院に負けているからとはいえ、英徳の評判を上げるために、大手ホテルチェーンの令嬢でもあるメグリンとくっつけだなんて、ちょっと冷たすぎやしません?

 特に海斗(濱田龍臣)は、晴の音に対する気持ちを一番よく分かっているはず。まぁ、晴はただのヘタレ男子ですし、学園のリーダーとしてはとんでもなく頼りないので、周りが焦る気持ちもわからなくはありませんが。身内に厳しいタイプなだけで、「F4」がそうだったように、最終的には仲間の恋を応援してあげてほしいと思うのですが……。

 さて、今夜放送の6話では、音と天馬、晴とメグリンが遊園地でWデートをするようです。波乱の予感しかしませんが、どうなることやら――。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

キンプリ・平野紫耀が脱いだ!『花のち晴れ』ジャニオタのヘイトを買う飯豊まりえの存在意義

 物語も中盤に差しかかった、火曜ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)。第5話の視聴率は、8.7%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)と、これまた0.3%ダウンの残念な結果に。

 序盤こそ、前シリーズ『花より男子』から道明寺司(松本潤)と花沢類(小栗旬)が登場しファンを沸かせましたが、正直その後はこれといった盛り上がりや話題性もなく、19.8%という『花男』の全話平均視聴率はもちろん、10%の大台に乗ることすら危うい状況です。

「F4」と比べて、5話まできても「C5」はまだイマイチパッとしませんし、物足りなさが残るのは確か。TBSさん、ここらでもういっちょ、大先輩の「F4」メンバーを出演させてみてはいかがでしょうか? ということで、今週もあらすじから振り返ります。

*前回までのレビューはこちらから

■平野紫耀のセクシーなサービスシーン

 

 前回(記事参照)なんやかんやありながらも、本当の意味で友達となった音(杉咲花)と愛莉(今田美桜)。音は、愛莉に半ば無理やり連れてこられたC5メンバー・一茶(鈴木仁)の華道パーティーで、今をときめく人気モデルの西留めぐみ、通称・メグリン(飯豊まりえ)に声をかけられている晴(「King & Prince」平野紫耀)を目撃し、プンスカしてしまいます。

「俺のラブ、受け取って」とクサすぎる台詞を吐きながら華麗に花を生ける姿に、一茶ガールズ(一茶ファンの意)たちがキャーキャー言いながらノリノリのBGMに合わせて踊りはじめるという謎空間のショーを横目に、音と晴は、お互いを意識しながらもギクシャクしたまま。

 しかもその後、パーティー会場に併設された温泉で晴とメグリンが裸で鉢合わせるという、ラッキースケベハプニングが発生。このシーン、飯豊さんというより、平野くんの細マッチョボディがあらわになったセクシーシーンだったように思います(平野担のみなさん、よかったね)。彼、顔に似合わずイイ体してました。はい。

 さてさて、メグリンの裸をバッチリ見てしまった晴は、音にはバレたくないとその事実を隠そうとしますが、翌日、英徳学園に晴の財布を届けにきたメグリンの口から、「裸見せっこした仲じゃん」とみんなの前であっさりとバラされてしまいました。自分がドハマりしているアプリゲームに出てくる推しキャラにそっくりだと、晴にベッタリなメグリンに対し、元・強火晴担の愛莉は「この女に地獄の苦しみ与えていい?」と、大きなおめめをギラつかせながらドス黒いオーラを放って威嚇しますが、一方のメグリンは、晴以外は眼中になし。周りにいた生徒たちも2人は付き合っているのかと騒ぎ立てます。

 晴に「道明寺さんの家にお詫びにいく」(詳しくは2話参照)という名の放課後デートに誘われ、ニヤケる顔を隠せていなかった音ですが、そんな2人の様子を見ていて、ヤキモチから怒りが頂点に。

「(晴が何しようが)私には関係ない」「興味ない」「邪魔」と、“好きな人に言われたら、世界中のどんな拷問よりも効果がある”(晴談)という捨てセリフを吐き、晴の前から立ち去るのでした。

 

■今週の天馬語録

 

 その後、イライラが治まらない音は、心配してくれるバイト先の紺野先輩(木南晴夏)や愛莉に強く当たってしまいます。バイトから帰宅すると、婚約者である天馬(中川大志)の母・利恵(高岡早紀)から届いたという音と晴のツーショット写真が。それを見て音の浮気を疑い、ショックでパートを休んだ母・由紀恵(菊池桃子)にも、「私は毎日必死なのに、お母さんにはそんな風に言われたくない!」と声を荒らげ、家を飛び出してしまいます。

 すると、アパートの軒先には、優しい笑顔を浮かべた天馬の姿が。利恵ママの誤解は解いておいてくれたそうです。音と由紀恵を心配して、様子を見に来てくれたのでしょう。さすが天馬くん、今週も王子様です。

「ほっとけるわけないだろ。それに、音になら傷つけられてもいい」
「いっつも音は我慢してるけど、そのままの音でぶつかってきてほしいんだ」

 音を笑わせようと、キャラに似合わない変顔をしてみせたり、何気ないやりとりで音を安心させた天馬くん。落ち着きを取り戻した音は、由紀恵と無事仲直りすることができました。何から何まで天馬くんのおかげです。天馬くんの半分は、優しさでできてるんだと思います。

 そんな天馬くんのリクエストで、お決まりの月1デートに関係なく、2人でお出かけをすることになりました。いつもは利恵ママが「天馬さんに釣りあうように」とプレゼントしてくれる全身ハイブランドで出かけますが、この日はその逆で、音が古着屋さんで天馬くんを全身コーディネートすることに。これが絶妙にダサい。なんですが、ブルーのサスペンダーや、ネイビーのバケツハット、そして音の赤いベレー帽もあいまって、2人並ぶと絵本の『ぐりとぐら』みたいで、ニコイチ感がかわいいです。

 お買い物を楽しんだ後は、水族館に。偶然にもそこではメグリンが撮影をしていました。音に気がついたメグリンは、「晴くんのこと、考え続けてもいいですか?」と音に問いかけます。音は「ご自由にどうぞ」と言って、天馬の手を引いてメグリンの前から立ち去りました。

 その後、音と天馬は何となく気まずい雰囲気に。普段はスマートに見える天馬くんですが、音のことになると自信がないし、音との間にぶ厚い壁を感じているそうです。

「これからは、一枚ずつでも壁を壊して音に近づいていくから」
「音は僕にとってずっと特別だよ」
「もし音の隣に僕がいてもいいなら、もう音を離さない」

 天馬による怒涛の甘~いセリフ口撃に、晴とメグリンのことが引っかかっていた音もすっかり心を動かされています。そりゃあ、初恋の人にこんなことを言われたら落ちないわけがないでしょう。

「誰に聞かれても胸張って、私の彼氏は天馬くんだって言いたい。私と付き合ってください」
天馬「はい」

 そんな一部始終を、「ちゃんと告って、江戸川に分からせる!」と意気込んで2人の元に駆けつけた晴と、晴の後を追ってきたメグリンが見ていました。修羅場の予感です。

 

■飯豊まりえがジャニオタのヘイトを買う

 

 さて、そんな5話のみどころはなんといっても、メグリンの登場でしょう。晴の音に対する気持ちを知っておきながら告白の練習をしようとけしかけ、自分を音に見立てて「好きだ」と言わせたり(結果、本当に好きになっちゃったパターンのやつです)、音に宣戦布告してみたり、音とケンカをしてショックで伏せっている晴の元をいきなり訪ねて、「弱った心にはハグが一番! おいで!」と両腕を広げてみたり……天真爛漫、かつなかなかしたたかな女の子だなと思うのは私だけでしょうか?

 でも、悪気はまったくなさそうなんですよね……。まさに、“天然無自覚系女子”。当初の愛莉みたいに、“腹黒系小悪魔女子”に振り切っちゃってるほうが潔い感じがするし、メグリン、女の子の敵を作りやすいタイプだと思います。いい子なんでしょうけど。

 そして飯豊さんの嫌味のない演技が、かえってあざとさを倍増させているような気がします。ネット上では、彼女に対して「ムカつく」「ウザイ」「違う人がよかった」という声も上がっているようですが、でも逆にそんな声が上がれば上がるほど、彼女が「メグリン」という嫌われ役を自分のものにしている証拠。そして、メグリンのネガキャンによって、視聴者は自然と音を応援するように誘導させられていくんだと思います。仮に、“ザ・モデル”みたいな人がきちゃったら、メグリンのナチュラルなオーラは出なかったんじゃないでしょうか。飯豊さんには、どうかポジティヴに世間の評判をとらえていただきたいなと思う次第です。

 

■動き出した晴パパと、「C5」の冷たさ

 

 メグリンの登場もさることながら、今話では、利恵ママだけでなく、晴の父・巌(滝藤賢一)も、「神楽木家にはふさわしくない」と、音の前に立ちはだかります。『花男』でも、つくし(井上真央)が道明寺の母・楓(加賀まりこ)に散々邪魔をされました。6話以降は、音と天馬、そして晴の「格差問題」も色濃く描かれていくのでしょう。

 なお、今話で引っかかったのは、愛莉を除いた他のC5メンバー3人が、晴にメグリンと付き合うようにけしかけたこと。いくら天馬のいる桃乃園学院に負けているからとはいえ、英徳の評判を上げるために、大手ホテルチェーンの令嬢でもあるメグリンとくっつけだなんて、ちょっと冷たすぎやしません?

 特に海斗(濱田龍臣)は、晴の音に対する気持ちを一番よく分かっているはず。まぁ、晴はただのヘタレ男子ですし、学園のリーダーとしてはとんでもなく頼りないので、周りが焦る気持ちもわからなくはありませんが。身内に厳しいタイプなだけで、「F4」がそうだったように、最終的には仲間の恋を応援してあげてほしいと思うのですが……。

 さて、今夜放送の6話では、音と天馬、晴とメグリンが遊園地でWデートをするようです。波乱の予感しかしませんが、どうなることやら――。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

『花のち晴れ』、杉咲花のクリアファイルがファミマで余りまくり? 視聴率も微妙で、キャンペーン失敗か

『花より男子』シリーズの続編となるドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)。ヒロイン・江戸川音を杉咲花が演じ、King & Princeの平野紫耀や中川大志といった若手人気俳優がイケメンキャストとして登場、かつての花男シリーズのように大ヒットを期待するも、蓋を開けてみれば苦戦気味だ。第5話(5月15日)までの最高視聴率は第3話(5月1日放送)の9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と10%にも届いていない。

「一般的な知名度はそれほど高くない若手俳優で固めているので、注目度という点で厳しいところはあるのでしょう。この手のドラマの場合は放送中にちょっとずつ盛り上がっていき、放送終了後に出演者たちがブレークするというのがパターンですから、ある意味当然の結果ともいえる。ただ、業界内ではもうちょっと世間的に盛り上がってもいいのでは? との声も多いですがね」(テレビ誌ライター)

 そんな『花のち晴れ』を盛り上げるべく、5月9日から29日まで、ファミリーマートでタイアップキャンペーンが行われている。対象となるお菓子を含む500円以上のレシートを集めて応募すると『花のち晴れ』グッズなどが当たるというもの。さらに、対象のお菓子を2個買うと杉咲花の写真もしくは、ドラマの舞台となる英徳学園のロゴが入ったクリアファル4種のうち1枚がもらえるが、このキャンペーンがあまり盛り上がっていないというのだ。

「キャンペーン開始から10日くらい経っていますが、近所のファミマにはクリアファイルがたんまりと余っています」(30代女性)

「この前、対象のお菓子2個を買ったのですが、本来ならクリアファイル1枚だけもらえるところ、なぜかクリアファイル4種全部をもらいました。欲しがるお客さんがいないのでしょうか……」(20代女性)

「平野紫耀くんのクリアファイルだったら、店にある分を全部持って帰りたかったのに! 杉咲花ちゃんなら要らないですね……」(20代女性)

 どうやら『花のち晴れ』のクリアファイルを余らせてしまっている店舗が多いもよう。人気アニメのクリアファイルであれば、キャンペーン初日にほとんどなくなってしまうということも珍しくないので、残念ながら今回のキャンペーンは成功とは言い難い。

「単純に考えて、『花のち晴れ』の視聴者はイケメン俳優が見たい女性が多いわけで、杉咲花のクリアファイルを配ったとしても、あまり喜ばれないのが現実です。もしも平野紫耀や中川大志のクリアファイルがもらえたのであれば、あっという間に店舗からなくなっていたと思います」(マスコミ関係者)

 また、今回の『花のち晴れ』の苦戦は、杉咲花というキャスティングに理由があるという声も聞こえてくる。

「杉咲花は、若手女優の中ではアイドル系ではなく演技派路線。必ずしも学園ラブコメもので輝くようなタイプではないんですよ。そういう意味では、グッズを集めるようなファンも少ないので、クリアファイルが人気にならないのも仕方ないですね。乃木坂46とか欅坂46のメンバーあたりが主演していれば、クリアファイルくらいすぐになくなったと思いますが……」(同)

 キャンペーン展開に少々チグハグ感が否めない『花のち晴れ』。果たして、ここから巻き返すことができるのだろうか……。

『花のち晴れ』、杉咲花のクリアファイルがファミマで余りまくり? 視聴率も微妙で、キャンペーン失敗か

『花より男子』シリーズの続編となるドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)。ヒロイン・江戸川音を杉咲花が演じ、King & Princeの平野紫耀や中川大志といった若手人気俳優がイケメンキャストとして登場、かつての花男シリーズのように大ヒットを期待するも、蓋を開けてみれば苦戦気味だ。第5話(5月15日)までの最高視聴率は第3話(5月1日放送)の9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と10%にも届いていない。

「一般的な知名度はそれほど高くない若手俳優で固めているので、注目度という点で厳しいところはあるのでしょう。この手のドラマの場合は放送中にちょっとずつ盛り上がっていき、放送終了後に出演者たちがブレークするというのがパターンですから、ある意味当然の結果ともいえる。ただ、業界内ではもうちょっと世間的に盛り上がってもいいのでは? との声も多いですがね」(テレビ誌ライター)

 そんな『花のち晴れ』を盛り上げるべく、5月9日から29日まで、ファミリーマートでタイアップキャンペーンが行われている。対象となるお菓子を含む500円以上のレシートを集めて応募すると『花のち晴れ』グッズなどが当たるというもの。さらに、対象のお菓子を2個買うと杉咲花の写真もしくは、ドラマの舞台となる英徳学園のロゴが入ったクリアファル4種のうち1枚がもらえるが、このキャンペーンがあまり盛り上がっていないというのだ。

「キャンペーン開始から10日くらい経っていますが、近所のファミマにはクリアファイルがたんまりと余っています」(30代女性)

「この前、対象のお菓子2個を買ったのですが、本来ならクリアファイル1枚だけもらえるところ、なぜかクリアファイル4種全部をもらいました。欲しがるお客さんがいないのでしょうか……」(20代女性)

「平野紫耀くんのクリアファイルだったら、店にある分を全部持って帰りたかったのに! 杉咲花ちゃんなら要らないですね……」(20代女性)

 どうやら『花のち晴れ』のクリアファイルを余らせてしまっている店舗が多いもよう。人気アニメのクリアファイルであれば、キャンペーン初日にほとんどなくなってしまうということも珍しくないので、残念ながら今回のキャンペーンは成功とは言い難い。

「単純に考えて、『花のち晴れ』の視聴者はイケメン俳優が見たい女性が多いわけで、杉咲花のクリアファイルを配ったとしても、あまり喜ばれないのが現実です。もしも平野紫耀や中川大志のクリアファイルがもらえたのであれば、あっという間に店舗からなくなっていたと思います」(マスコミ関係者)

 また、今回の『花のち晴れ』の苦戦は、杉咲花というキャスティングに理由があるという声も聞こえてくる。

「杉咲花は、若手女優の中ではアイドル系ではなく演技派路線。必ずしも学園ラブコメもので輝くようなタイプではないんですよ。そういう意味では、グッズを集めるようなファンも少ないので、クリアファイルが人気にならないのも仕方ないですね。乃木坂46とか欅坂46のメンバーあたりが主演していれば、クリアファイルくらいすぐになくなったと思いますが……」(同)

 キャンペーン展開に少々チグハグ感が否めない『花のち晴れ』。果たして、ここから巻き返すことができるのだろうか……。

今田美桜の“性悪メンヘラ演技”が光る『花のち晴れ』、視聴率ダウンは『花男』のデジャヴ感? シリーズものの弊害か……

 King & Prince・平野紫耀くんのちょっと危ない滑舌とハスキーボイスがだいぶ耳に馴染んできた火曜ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系/以下、花晴れ)。ドラマが始まって以来、視聴率はうなぎのぼりでしたが、第4話の視聴率は、9.0%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、ここにきて0.4ポイントダウン。

 前回(記事参照)、バイト先の紺野先輩(木南晴夏)&ミータン(浜野謙太)カップルとのWデートで音(杉咲花)と晴(平野紫耀)が“イイ感じ”になっているところに乱入してきた愛莉(今田美桜)。今話では、音、晴、愛莉の三角関係に決着が……! 早速あらすじから振り返ります。

*前回までのレビューはこちらから

 愛莉といえば、晴をとられたくない一心で音を英徳学園から追放しようと、隠れ庶民であることを全校生徒にバラし、庶民狩りをさせた張本人。しかし、態度が急変。音に謝り、さらには友達になってほしいと音に頭を下げます。普通なら「何か下心があるんじゃ……!?」と勘ぐってしまうところですが、お人よしな音は、嘘をついて英徳に通っていたことは事実だと、愛莉を受け入れることに。

 翌日、学食でランチを共にする2人。大きなおめめに綺麗な肌、ツインテールがよく似合う、まるでお人形さんのようにかわいらしい愛莉ですが、昔は肥満児でいじめられていたとか。小学校の登山遠足で歩けなくなったとき、晴がおんぶして頂上まで連れて行ってくれたことがキッカケで、晴のために痩せて綺麗になり、C5に入ったそうです。

 一方、音が庶民狩りに遭って以来、愛莉ちゃんに超絶塩対応の晴は、C5メンバーの海斗(濱田龍臣)とともに、愛莉のあまりの態度の変わりようを怪しみます。音を気遣って、「(愛莉が何かしてきたら)殴っていいぞ。愛莉は妹みたいなもんだから」と言う晴の言葉に、一瞬顔を曇らせる愛莉。好きな人にそんなこと言われたらそりゃあ傷つくよね……。「妹みたい」って、好きな人に言われたくない言葉ベスト3に入ると思います。

 

■『花男』に欠かせない宇多田ヒカルの“泣きソング”

 

 そんな愛莉に誘われショッピングにやってきた音は、愛莉が選んだワンピースに着替えて晴を交えて3人でレストランでランチをすることに。しかし、愛莉の罠によって音は業務用冷蔵庫に閉じ込められてしまいます。携帯も圏外で助けを呼べない中、あたりを見回すと、なんとそこには婚約者である天馬(中川大志)の姿が。愛莉から連絡を受け、音を心配してやってきたところ、まんまと閉じ込められてしまったそうです。しかし、寒~い冷蔵庫に閉じ込められるというピンチに陥っても慌てることなく、音に自分のジャケットを着せて、「くっついてたらあったかい」「音と一緒に居られることがうれしい」と、紳士的かつどこかマイペースな天馬くん。

「天馬くんは私の初恋の人。この気持ちはずっと変わることはない。そう思ってた。あの日が来るまでは」「もう私は(お嬢様だった)昔の私じゃない。何もかもつりあわない。天馬くんに踏み込むのが怖いし、何もしてあげられないのがつらい」

 そんな音を、天馬くんはギュッと抱きしめて言うのです。

「何もしてないなんて言わないでよ。音だけだった。僕のそばにいてくれたのは。母さんが死んだ日から今までずっと。ずっと心に音がいて、助けられてるんだ。だから、音のことは僕が守る。絶対にだ」

 天馬くん、王子様すぎて一周回って胡散臭く感じるのは私だけでしょうか。そして純粋すぎるくらいに綺麗な心を持ったこの2人、誰がどう見てもお似合いだと思います。愛莉が仕込んだ隠しカメラの映像で2人の姿をただただ見守ることしかできない晴の心情を考えると、とても切ないしいたたまれません。そして絶妙なタイミングで流れる、宇多田ヒカルの「初恋」がこれまた、エモい。

 かつて、“ありがとう、と~君に~言われ~ると なんだ~かせ~つない♪”な「Flavor Of Life」で『花男2』を盛り上げた宇多田様。『花男』ファンであれば、どこか「Flavor Of Life」と似ているメロディーと、温かくも切ない歌声で当時のつくし(井上真央)と道明寺(松本潤)を思い出すのではないでしょうか? そして、登場人物たちの心情とリンクした歌詞が、涙腺崩壊のトリガーとなるはず(たぶん)。

■今田愛莉が目力で魅せる

 

 音と天馬を見ていられず、「愛莉!」と声を荒らげる晴に、「そうやって怒って愛莉の名前を呼べばいいんだよ。無視されるよりずっとマシ。愛理を恨んで。もっともっと愛莉で頭いっぱいにしてよ!!」と、メンへラ度数高めの愛莉ちゃんは叫びます。でも、彼女の悲痛な想いは晴には届くことなく、「お前クソだな。吐き気がするぜ。二度と俺の前に現れるな」と吐き捨て、晴は音を探しに立ち去ってしまいます。大きなおめめをひん剥いて晴につめ寄る愛莉ちゃんの姿は、鬼気迫るものがありました。晴が去った後、一人高笑いをする姿もとても痛々しく、そして晴への切ない恋心がよく表れていたように思います。

 そうして晴が冷蔵庫までかけつけると、スプリンクラーの誤作動でびしょ濡れになった音と天馬が。二度も音を危ない目に遭わされた天馬くんは「覚えておけよ」と激おこ状態。そんな彼に家まで送ってもらいながらも、音は愛莉や晴のことを気遣うのでした。

 そんな音に、「ごめんはもう禁止」「もう絶対不安になんてさせない」「僕がそばにいてほしいのは世界にただ一人、音だけだから」と、王子様発言を連発する天馬くん。流れで音の家に上がり、お嬢様育ちで世間離れしている音の母・由紀恵(菊池桃子)の料理の練習に付き合ってくれるという優しさまで見せるパーフェクトぶり。それでも音は天馬くんに告白の返事をしないので、よほど晴に惹かれているのでしょう。本人はまだ自覚していませんが。

 

■音←晴←愛莉、三角関係の結末

 

 その翌日、海斗から愛莉が行方不明になったと聞かされた音は、昔、愛莉と2人で家出したという工場の場所を晴に尋ねますが、「知らねえ」「馳天馬に素直な気持ちを伝えられて、愛莉に感謝してるのか?」と、すっかりいじけモードの晴。音は「アンタって、ほんとしょーもない」と言い残し、愛莉を探すため雨の中、街中を探し回ります。

 晴との思い出の工場にいた愛莉は、ひどく憔悴していました。そんな彼女を音は優しく抱きしめ、かつて晴がそうしたように小さい背中におぶってフラつきながらも歩き出します。そこにようやくやってきた晴。なんだかんだ言いながらも、愛莉との思い出の場所はきちんと覚えていたようです。「気持ちに応えられなくてごめん」という晴に、「大好きだったよ」と答える愛莉。大好きな人の腕の中で、愛莉の恋が終わりました。

 翌日、微熱でバイトを休んだ音の元を尋ねてきた愛莉。憎まれ口をたたきながらも、内心音のことを心配していたようです(たぶん)。サプリメントが昼食替わりだった愛莉は文句を言いながらも音が作った昼食をモリモリ食べて元気いっぱい。晴のことは吹っ切れたようです。そして、音と晴を応援すると宣言! こうして音と愛莉2人は本当の意味で友達になることができたようです。正直、あんなに酷いことをされたのに許せちゃう音の気持ちも、コロッと“音&晴派”に寝返った愛莉の気持ちも全く理解できませんが、筆者の心が汚れているせいだと思っておきます。ひとまずめでたし、めでたし。

 

■読めすぎる展開が退屈

 

 さて、主人公の恋敵となるライバルが登場して……という恋愛モノの王道展開は、前作の『花より男子』(以下、花男)でも描かれました。『花男』では、かつて「ブス」といじめられていた桜子(佐藤めぐみ)が美容整形をして綺麗になった姿で道明寺に復讐するために、つくしを利用。その後、改心した桜子はつくしの英徳での初めての友達となりました。つまり、『花のち晴れ』の愛莉=『花男』の桜子というわけです。

『花男』ファンにとっては、今回のストーリーはどこか見覚えのあるストーリーであったことは間違いないため、先の読めた展開をつまらなく感じてしまった視聴者もいたかと思いますし、視聴率の低下は、そこにも原因があったのではないかと予想します。

 これから先、視聴者を飽きさせないよう、『花男』の“デジャヴ感”をどう払拭できるかが、視聴率回復の鍵となりそうです。

 しかし、マイナス面だけではなく、今話では愛莉役の今田美桜ちゃんの振り切った演技が光っていたのも特筆しておきたい点です。ぶりっこ演技からメンヘラ演技まで、「愛莉」というキャラクターの魅力がよく伝わってきた回でした。そんな彼女は、「福岡で一番かわいい女の子」というキャッチコピーがついた現在21歳の女優さん。昨年秋クールの『民衆の敵~世の中おかしくないですか!?~』(フジテレビ系)で月9デビューを果たし、高橋一生さんとセクシーシーンを演じて話題になりました。愛莉役も「本当にお人形さんみたい」「美少女」「再現率高い」と、ネットでの評判も上々で、なかなかのハマリ役のようです。愛莉としてはもちろん、これからの彼女自身の活躍にも注目です。

 さて、今夜放送の第5話では、音の新たなライバルとなる人気モデルの西留めぐみ(飯豊まりえ)が登場! 一難去ってまた一難、四角関係の修羅場を楽しみたいと思います。
(文=どらまっ子TAROちゃん)