毛穴汚れは落ちず、泡は5秒で消える虚しさ……分解酵素配合の「suisai」【本当はヤバイ洗顔料】

――「洗うだけでスキンケア」「角栓まで落とす」「潤いを与える」……洗顔料やクレンジングに躍るキャッチコピーは良いことばかり。でも、本当に肌にいいの? そこで、定番&人気のアイテムを、化粧品の成分解析で知られるかずのすけ氏と、化粧品検定一級で化粧品開発の経験を持つ安藤美和子氏(「アンチエイジングの神様」)が大検証!

■肌のザラつきには手応えも、毛穴汚れまでは取れない
suisai-hontai【商品名】suisai ビューティクリアパウダーウォッシュ(0.4g×32個/オープンプライス:実勢2,000円前後)

【PRコピー】毛穴の黒ずみ汚れ・角栓・ザラつき、古い角質をきれいに取り去り、つるつるスベスベ肌に洗い上げる

<総合評価(A~D) C>

◎全成分
タルク、ココイルイセチオン酸Na、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、ラウロイルグルタミン酸Na、ミリストイルグルタミン酸Na、ラウリン酸K、カラギーナン、シルク、水、メチコン、BG、イソステアリルアルコール、BHT、エタノール、ポリクオタニウム-51、乳酸桿菌/豆乳発酵液、オランダカラシエキス、乳酸、水酸化K、プロテアーゼ、リパーゼ、メチルパラベン、フェノキシエタノール

<かずのすけ氏の成分解析評価>
 「タルク(白色パウダー)」が主成分になっている珍しいパウダー洗顔です。主な洗浄成分は、弱酸性~中性固形洗剤の「ココイルイセチオン酸Na」で、その他スルホン酸系・アミノ酸系・石けん系なども複合的に配合しています。

 基本的な洗浄力は中の上ながら、タンパク質分解酵素「プロテアーゼ」が配合されているため、洗浄力が補強されている点に注意。毛穴汚れなどを強力に分解する力がある一方で、酵素系の使いすぎは肌のタンパク質も傷つけるため、肌にはかえって負担になる懸念があります。

 毛穴汚れが気になる際に、たまに使う程度の利用頻度を推奨します。

<安藤美和子氏の使用感評価>
◎使用感レビュー
・汚れ落ち:★★★★︎☆
 肌がキュキュッとする程、皮脂汚れを落とすことができました。肌表面のザラつきも少し落ちたような気がします。

・保湿力:★★☆☆☆
suisaisuisai_1 普通肌で試したところ、すっきり感が強い使用感でした。洗顔後しばらくすると、肌表面に膜を張ったようなつっぱり感がありました。

・泡立ち:★☆☆☆☆
suisaisuisai_2 粉が水を含みながら泡立ちますが、泡を立てている最中も手からこぼれ落ちそうになる弱めの泡立ちです。

・ 泡の持続力:★☆☆☆☆
suisaisuisai_3
 元から頼りない泡でしたが、洗顔を5秒ほど続けると泡は消えました。

・  毛穴の汚れ落ち(商品のPRポイント):★☆☆☆☆
 毛穴の汚れは落ちず、毛穴の黒ずみは残ったままでした。

◎口コミ評価
○良い口コミの傾向

・ 肌がすべすべになる
・ 今までの洗顔と全然違う
・ 泡立ちもよくて使いやすい

×悪い口コミの傾向

・ しみる
・ 肌に赤みが出た
・ 普通の洗顔と変わらない

◎結論:普通肌〜脂性肌でザラつきが気になる方におすすめ!
 毛穴に詰まった汚れを落とすことを期待して使用すると、ガッカリしそうです。また、肌の弱い方には刺激が強すぎる場合があるので、肌に異変を感じたら、すぐに洗い流しましょう。一方、普通肌〜脂性肌で皮脂量が多く、肌がザラつきやすい方にはおすすめです。ただし、コスパが悪いので週に一度のスペシャルケアで取り入れる程度で良いと思います。

<検証者プロフィール>
かずのすけ
横浜国立大学大学院卒。環境学修士・教育学学士。現在は研究活動と併行し、化粧品の企画開発、セミナー講師、執筆業などを行う。著書に『化学者が美肌コスメを選んだら』(三五館)『間違いだらけの化粧品選び 自分史上最高の美肌づくり』(リンダパブリッシャーズ)。ブログ「かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

安藤美和子(あんどう・みわこ)
化粧品開発の経験とネットワークを活かし、医師、エステティシャン、スポーツトレーナー、美容部員、美容師、など美と健康の専門家を組織化。「アンチエイジングの神様」サイトを立ち上げ、編集ディレクターを務める。サプリメントアドバイザー、化粧品検定一級の有資格者で、雑誌やWEBメディアへの寄稿も行う。

透明感は増さないし、目&皮膚刺激に要注意「うる落ち水クレンジング」【本当はヤバイクレンジング】

――「洗うだけでスキンケア」「角栓まで落とす」「潤いを与える」……洗顔料やクレンジングに躍るキャッチコピーは良いことばかり。でも、本当に肌にいいの? そこで、定番&人気のアイテムを、化粧品の成分解析で知られるかずのすけ氏と、化粧品検定一級で化粧品開発の経験を持つ安藤美和子氏(「アンチエイジングの神様」)が大検証!

■トーンアップは感じられず、主成分は目&皮膚刺激アリbifesta-mizu

【商品名】マンダム Bifesta うる落ち水クレンジングローション ブライトアップ(300ml/希望小売価格税込1,080円)
【PRコピー】メラニン角質も毛穴の汚れもすっきり!/保湿型ビタミンCとAHAの一種の乳酸配合で、透明感のある素肌へ導きます

総合評価(A~D) C

◎全成分
水、DPG、PEG-6(カプリル酸/カプリン酸)グリセリズ、PEG/PPG/ポリプチレングリコール-8/5/3グリセリン、ジイソステアリン酸PEG-20グリセリル、PEG-400、グリセリン、ビスグリセリルアスコルビン酸、乳酸、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、クエン酸Na、クエン酸、EDTA-2Na、ココイルアルギニンエチルPCA、フェノキシエタノール

<かずのすけ氏の成分解析評価>
 「DPG(ジプロピレングリコール)」を主成分に、非イオン系界面活性剤を多種配合した典型的リキッドクレンジングになります。DPGは目にしみる成分なので、アイメイクを落とす際には目に入らないように注意しましょう。敏感肌の刺激になる成分でもあります。

 「PEG~」のような長い名前の成分も、非イオン系界面活性剤でメイク落とし成分です。この成分自体に皮膚刺激はありませんが、リキッドベースでは界面活性剤の力のみでメイクを落とすので、洗浄力がどうしても落ちる&メイク落としに時間がかかるのが欠点です。オイル系に比べると肌への摩擦も増えてしまいます。

 薄いメイクなどの場合にはW洗顔不要で、手軽にメイク落としができるのはメリットです。主成分が目&皮膚刺激の成分である点が大きな減点ポイントになります。

<安藤美和子氏の使用感評価>
◎使用感レビュー
・汚れ落ち★★☆☆☆

uruochi_01 コットンにたっぷり含ませてふき取ると、メイクが浮くように落ちました。ただし、口紅とアイライナーは残ってしまったので数回に分けて落とす必要があります(ゴシゴシ落とすのは過剰な刺激になるので絶対にNGです)。

・保湿力★★★★☆
uruochi_02
 乾燥肌で試したところ使用後はつっぱり感もなく、肌がしっとりしました。時間が経つにつれて少しずつ乾燥を感じましたが、肌がカピカピするほどではありません(使用後はすぐに乳液・クリーム保湿してください)。

・ヌルつきのなさ★★★★★
 洗い流しのいらないタイプなのでヌルつきはなく、使用後は肌がもちもちします。化粧水効果があるのも納得できる使用感です。

・テクスチャー★★★☆☆
 水のようにシャバシャバしたテクスチャーです。ポンプから勢いよく出るので、飛び散らないように注意してください。

・トーンアップ(PRポイント)★☆☆☆☆
uruochi_03 肌表面についた汚れが一緒にふきとられることで、多少明るくなる感じはありましたが、肌そのもののトーンアップは感じられませんでした。

◎口コミ評価
○良い口コミの傾向
・帰宅してすぐ使えるのでラク
・目元のメイクもしっかり落ちる
・まつげエクステにも使えて嬉しい

×悪い口コミ
・メイクは落ちるがうるおいはない
・マスカラは落ちない
・コットンを何枚も使うのでもったいない

◎結論:肌が強く、夜遅くの帰宅が多い人におすすめ!
 ふきとりタイプなので、コットン繊維も肌の刺激になる敏感肌には向きません。また、クレンジング力が弱いので、しっかり落とせてもナチュラルメイクまでと考えてください。

 一方、洗い流し不要なうえ、これ1つでクレンジングと化粧水の効果があるので、夜遅くに疲れて帰宅する人や、メイクをしたまま寝てしまうことが多い人は重宝するでしょう。乾燥肌は敏感肌と隣り合わせなのであまりおすすめはできませんが、メイクしたまま寝るよりはよっぽど肌には効果的です。

<検証者プロフィール>
かずのすけ
横浜国立大学大学院卒。環境学修士・教育学学士。現在は研究活動と併行し、化粧品の企画開発、セミナー講師、執筆業などを行う。著書に『化学者が美肌コスメを選んだら』(三五館)『間違いだらけの化粧品選び 自分史上最高の美肌づくり』(リンダパブリッシャーズ)。ブログ「かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

安藤美和子(あんどう・みわこ)
化粧品開発の経験とネットワークを活かし、医師、エステティシャン、スポーツトレーナー、美容部員、美容師、など美と健康の専門家を組織化。「アンチエイジングの神様」サイトを立ち上げ、編集ディレクターを務める。サプリメントアドバイザー、化粧品検定一級の有資格者で、雑誌やWEBメディアへの寄稿も行う。

“ふっくらもち肌”は1分間だけ、イソフラボン配合の「なめらか本舗」【本当はヤバい洗顔料】

――「洗うだけでスキンケア」「角栓まで落とす」「潤いを与える」……洗顔料やクレンジングに躍るキャッチコピーは良いことばかり。でも、本当に肌にいいの? そこで、定番&人気のアイテムを、化粧品の成分解析で知られるかずのすけ氏と、化粧品検定一級で化粧品開発の経験を持つ安藤美和子氏(「アンチエイジングの神様」)が大検証!

■メイクは落ちないし、もっちり肌は1分間のまやかし
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【商品名】常盤薬品 なめらか本舗 クレンジング洗顔(150g/税込み756円)
【PRコピー】メイクも落とせる/保湿成分である豆乳イソフラボンを配合し、ふっくらもち肌へ/ふわふわの泡立ち

総合評価(A~D) C

◎全成分
水、グリセリン、ミリスチン酸、パルミチン酸、水酸化K、ステアリン酸、ステアリン酸グリセリル、ジグリセリン、豆乳発酵液、ダイズ種子エキス、ダイズタンパク、トコフェロール、BG、エタノール、コカミドプロピルペタイン

<かずのすけ氏の成分解析評価>
 [グリセリン、ミリスチン酸、パルミチン酸、水酸化K、ステアリン酸]
 上記の表記で石けんを表していて、石けんの原料である「脂肪酸・グリセリン・アルカリ剤」に分けて記載してあります。肌の刺激になる「ラウリン酸」を除去した石けんなので、一般的な石けん系洗顔料より、やや低刺激になっています。

 ただし、あくまで石けんなので弱アルカリ性+高脱脂力はあまり変わりません。また、クレンジング用の「ステアリン酸グリセリル」も添加されているので、通常の石けんよりは、メイク落としも可能な設計になっています(その分、脱脂力も高い)。アルカリ性+高脱脂力なので、敏感肌や乾燥肌には、あまり向かない洗顔といえそうです。

<安藤美和子氏の使用感評価>
◎使用感レビュー

・汚れ落ち:★★★★︎☆
さっぱりと爽快感のある洗い心地で、皮脂のベタつきも綺麗に洗い流してくれました。スキンケアとしては強めの洗浄力です。

・保湿力:★★☆☆☆

普通肌で試したところ、洗顔直後は肌がもっちりしたように感じましたが、1分程度たつと一気にパリッとしました。保湿力は弱めの印象です。

・泡立ち:★★★☆☆
namerakahonpo_2
密度の高いしっかりとした泡立ちですが、泡が立つまでに時間がかかりました。

・ 泡の持続力:★★★★☆
namerakahonpo_3
濃密な泡は最後まで潰れることなく洗顔することができました。

・ メイク落ち(商品のPRポイント):★★★☆☆
namerakahonpo_4
ナチュラルメイクであれば問題なくオフすることができます。しかし、メイク顔料には油分も含まれているため、専用クレンジングを使用するのがオススメです。

◎口コミ評価
○良い口コミの傾向

・  泡がモコモコで気持ち良い
・  さっぱり洗える
・  肌のトラブルが減った

×悪い口コミの傾向

・  毛穴汚れは取れない
・  肌がつっぱる(手もキュッとなる)
・  クレンジングにはならない

◎結論:洗浄力が高いので乾燥肌・敏感肌の方は要注意!
 洗顔時の手がキュキュッとなるほど洗浄力が高いです。普通肌の私が乾燥を感じたので、乾燥肌・敏感肌の方は要注意です。使用するのであれば洗顔後、念入りな保湿をしましょう。

<検証者プロフィール>
かずのすけ
横浜国立大学大学院卒。環境学修士・教育学学士。現在は研究活動と併行し、化粧品の企画開発、セミナー講師、執筆業などを行う。著書に『化学者が美肌コスメを選んだら』(三五館)『間違いだらけの化粧品選び 自分史上最高の美肌づくり』(リンダパブリッシャーズ)。ブログ「かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

安藤美和子(あんどう・みわこ)
化粧品開発の経験とネットワークを活かし、医師、エステティシャン、スポーツトレーナー、美容部員、美容師、など美と健康の専門家を組織化。「アンチエイジングの神様サイトを立ち上げ、編集ディレクターを務める。サプリメントアドバイザー、化粧品検定一級の有資格者で、雑誌やWEBメディアへの寄稿も行う。

“ふっくらもち肌”は1分間だけ、イソフラボン配合の「なめらか本舗」【本当はヤバい洗顔料】

――「洗うだけでスキンケア」「角栓まで落とす」「潤いを与える」……洗顔料やクレンジングに躍るキャッチコピーは良いことばかり。でも、本当に肌にいいの? そこで、定番&人気のアイテムを、化粧品の成分解析で知られるかずのすけ氏と、化粧品検定一級で化粧品開発の経験を持つ安藤美和子氏(「アンチエイジングの神様」)が大検証!

■メイクは落ちないし、もっちり肌は1分間のまやかし
namerakahonpo
【商品名】常盤薬品 なめらか本舗 クレンジング洗顔(150g/税込み756円)
【PRコピー】メイクも落とせる/保湿成分である豆乳イソフラボンを配合し、ふっくらもち肌へ/ふわふわの泡立ち

総合評価(A~D) C

◎全成分
水、グリセリン、ミリスチン酸、パルミチン酸、水酸化K、ステアリン酸、ステアリン酸グリセリル、ジグリセリン、豆乳発酵液、ダイズ種子エキス、ダイズタンパク、トコフェロール、BG、エタノール、コカミドプロピルペタイン

<かずのすけ氏の成分解析評価>
 [グリセリン、ミリスチン酸、パルミチン酸、水酸化K、ステアリン酸]
 上記の表記で石けんを表していて、石けんの原料である「脂肪酸・グリセリン・アルカリ剤」に分けて記載してあります。肌の刺激になる「ラウリン酸」を除去した石けんなので、一般的な石けん系洗顔料より、やや低刺激になっています。

 ただし、あくまで石けんなので弱アルカリ性+高脱脂力はあまり変わりません。また、クレンジング用の「ステアリン酸グリセリル」も添加されているので、通常の石けんよりは、メイク落としも可能な設計になっています(その分、脱脂力も高い)。アルカリ性+高脱脂力なので、敏感肌や乾燥肌には、あまり向かない洗顔といえそうです。

<安藤美和子氏の使用感評価>
◎使用感レビュー

・汚れ落ち:★★★★︎☆
さっぱりと爽快感のある洗い心地で、皮脂のベタつきも綺麗に洗い流してくれました。スキンケアとしては強めの洗浄力です。

・保湿力:★★☆☆☆

普通肌で試したところ、洗顔直後は肌がもっちりしたように感じましたが、1分程度たつと一気にパリッとしました。保湿力は弱めの印象です。

・泡立ち:★★★☆☆
namerakahonpo_2
密度の高いしっかりとした泡立ちですが、泡が立つまでに時間がかかりました。

・ 泡の持続力:★★★★☆
namerakahonpo_3
濃密な泡は最後まで潰れることなく洗顔することができました。

・ メイク落ち(商品のPRポイント):★★★☆☆
namerakahonpo_4
ナチュラルメイクであれば問題なくオフすることができます。しかし、メイク顔料には油分も含まれているため、専用クレンジングを使用するのがオススメです。

◎口コミ評価
○良い口コミの傾向

・  泡がモコモコで気持ち良い
・  さっぱり洗える
・  肌のトラブルが減った

×悪い口コミの傾向

・  毛穴汚れは取れない
・  肌がつっぱる(手もキュッとなる)
・  クレンジングにはならない

◎結論:洗浄力が高いので乾燥肌・敏感肌の方は要注意!
 洗顔時の手がキュキュッとなるほど洗浄力が高いです。普通肌の私が乾燥を感じたので、乾燥肌・敏感肌の方は要注意です。使用するのであれば洗顔後、念入りな保湿をしましょう。

<検証者プロフィール>
かずのすけ
横浜国立大学大学院卒。環境学修士・教育学学士。現在は研究活動と併行し、化粧品の企画開発、セミナー講師、執筆業などを行う。著書に『化学者が美肌コスメを選んだら』(三五館)『間違いだらけの化粧品選び 自分史上最高の美肌づくり』(リンダパブリッシャーズ)。ブログ「かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

安藤美和子(あんどう・みわこ)
化粧品開発の経験とネットワークを活かし、医師、エステティシャン、スポーツトレーナー、美容部員、美容師、など美と健康の専門家を組織化。「アンチエイジングの神様サイトを立ち上げ、編集ディレクターを務める。サプリメントアドバイザー、化粧品検定一級の有資格者で、雑誌やWEBメディアへの寄稿も行う。

セラミド保湿というも保湿力低め!? 泡が水っぽくてスカスカな「キュレル」【本当はヤバい洗顔料】

――「洗うだけでスキンケア」「角栓まで落とす」「潤いを与える」……洗顔料やクレンジングに躍るキャッチコピーは良いことばかり。でも、本当に肌にいいの? そこで、定番&人気のアイテムを、化粧品の成分解析で知られるかずのすけ氏と、化粧品検定一級で化粧品開発の経験を持つ安藤美和子氏(「アンチエイジングの神様」)が大検証!

■セラミド保湿というも保湿力低め、泡が水っぽくてスカスカな洗顔料

【商品名】花王 キュレル 泡洗顔(150ml/メーカー希望小売価格が未設定)
【PRコピー】肌の必須成分「セラミド」を守って洗う/大切な潤いは奪わず、肌荒れの原因ともなる汗や汚れはすっきり洗い流す/肌荒れを防ぐ(消炎剤配合)

総合評価 B

<かずのすけ氏の成分解析評価>
◎主な洗浄成分は?
ラウロイルアスパラギン酸Na

 抗炎症作用の有効成分「グリチルリチン酸2K」が配合されているため、こちらは医薬部外品の薬用洗顔料になっています。洗浄成分はアミノ酸系洗浄成分の「ラウロイルアスパラギン酸Na」が主体に配合されており、これは敏感肌向けの洗浄剤なので洗浄力はあまり高くありませんが、低刺激の設計です。

 敏感肌配慮の洗顔料としては、一般的なドラッグストア商品の中では、とても高水準の商品といえるでしょう。ただし、デメリットとして「泡タイプ」の洗顔料は元の洗剤濃度が薄いため減りが早く、コスパは△。また、アミノ酸系の低刺激洗浄成分のデメリットとしては、高い洗浄力や豊かな泡立ちが見込めないという点もあります。しっかりさっぱり洗いたい方には不向きと言えそうです。

<安藤美和子氏の使用感評価>
◎使用感レビュー

・汚れ落ち:★★★☆☆

 洗顔後は肌がワントーン明るくなりました。毛穴に詰まった汚れ落ちは△でしたが、皮脂のベタつきは綺麗に洗い流してくれてスッキリします。

・保湿力:★★☆☆☆
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 普通肌で試したところ、洗顔後は皮脂も取れてキュッとする感覚でした。乾燥肌の場合は、肌につっぱりを感じることがありそうです。

・泡立ち:★★★★★
curel_03
 プッシュ式で手間なく泡洗顔できるのは高評価です。しかし、泡は水っぽく一円玉すら支えられないのが残念でした。

・ 泡の持続力:★☆☆☆☆
curel_04
 泡は水気が多くすぐに潰れる。ふわふわだった泡は、すぐ潰れてしまいました。15秒ほど洗浄すると水っぽい、スカスカの泡になります

・ 肌刺激の少なさ(商品のPRポイント):★★☆☆☆
 浸透保湿でセラミドケアと記載されていますが、保湿力は低めでさっぱりとした洗い上がりです。泡もゆるめで水っぽいので、洗顔時の摩擦で肌に刺激を与えてしまう可能性が高いです。

◎口コミ評価
○良い口コミの傾向
・洗顔後は肌がスッキリする
・詰め替え用があるのが嬉しい
・リピートしている
 肌のスッキリ感に満足している傾向です。また、泡で出てきて使用しやすいことも加わりリピーターが多い印象です。詰め替え用も販売されており、コスパよく使用できるのも人気の理由に感じます。

×悪い口コミの傾向
・頼りない泡ですぐにしぼむ
・洗い上がりがぬるっとする
・可もなく不可もなく……微妙だった
 一方で、泡で出てくるのはうれしいが、泡の質が悪いという口コミが多かったです。確かにキメが粗く、すぐにしぼむ泡だったので低評価なのが否めません。ぬるっと感じる方が多かったのは、泡切れの悪さが原因だと考えられます。

◎結論:簡単にさっぱりと洗い上げたい方におすすめ!
 敏感肌を考えた洗顔と言われていますが、実際は洗浄力が程よくあるさっぱり系の洗顔です。また、ポンプ式ですが、泡のキメは荒くつぶれやすいのが難点です。もっちりとした泡で洗いたい方、高保湿を期待する方には、おすすめできません。しかし、だから悪いということではなく、値段の割には良い洗顔料だと感じました。極度な乾燥肌・敏感肌でない限りは充分満足して使えそうです。詰め替え用があり、コスパ◎なのもうれしいですね。

<検証者プロフィール>
かずのすけ
横浜国立大学大学院卒。環境学修士・教育学学士。現在は研究活動と併行し、化粧品の企画開発、セミナー講師、執筆業などを行う。著書に『化学者が美肌コスメを選んだら』(三五館)『間違いだらけの化粧品選び 自分史上最高の美肌づくり』(リンダパブリッシャーズ)。ブログ「かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

安藤美和子(あんどう・みわこ)
化粧品開発の経験とネットワークを活かし、医師、エステティシャン、スポーツトレーナー、美容部員、美容師、など美と健康の専門家を組織化。「アンチエイジングの神様サイトを立ち上げ、編集ディレクターを務める。サプリメントアドバイザー、化粧品検定一級の有資格者で、雑誌やWEBメディアへの寄稿も行う。

口コミ大人気の「ハイピッチクレンジングオイル」をぶった斬り【連載:本当はヤバいクレンジング】

――「洗うだけでスキンケア」「角栓まで落とす」「潤いを与える」……洗顔料やクレンジングに躍るキャッチコピーは良いことばかり。でも、本当に肌にいいの? そこで、定番&人気のアイテムを、化粧品の成分解析で知られるかずのすけ氏と、化粧品検定一級で化粧品開発の経験を持つ安藤美和子氏(「アンチエイジングの神様)が大検証!

■角栓までは落とせないし、保湿力は弱い、特別優秀なところはないクレンジングオイル

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【商品名】黒龍堂 ハイピッチ ディープクレンジングオイルW(190ml/900円※税抜価格)
【PRコピー】マスカラも角栓も一度に落とせるクレンジング力/ニキビになりにくい!やさしさを考えた処方

総合評価 C-

<かずのすけ氏の成分解析評価>
◎主な洗浄成分は?
ミネラルオイル、パルミチン酸エチルヘキシル

 特筆すべきは「ミネラルオイル」。強力な油性基剤で脱脂作用が強いです。低価格クレンジングの主成分は基本的にこれですが、一般に「オイルクレンジングは乾燥する」といわれている、大本の原因がこの成分になります。安い原料のため、市販商品はどれもこれもこの成分が主成分です。そのほかに配合されている、ラウリン酸PEG-12、オレイン酸ポリグリセリル2、デシルグルコシドはすべて乳化用界面活性剤です。界面活性剤や油剤自体に刺激性などはないのですが、脱脂力が高すぎることから乾燥肌や敏感肌には不向きのクレンジングです。素早くメイク落としをするのがポイント。

 ただ、ミネラルオイル100%ではなくて、合成エステル(パルミチン酸エチルヘキシル)を添加しているので、ミネラルオイルオンリー処方よりはややマシ。とはいえ、主成分にミネラルオイルを選んでいる時点で「やさしさを考えている」とは、あまり思えません。商品名に「ハイピッチ」とあるので、それなりにパワフルなクレンジングという想定のもと作られているのかもしれませんね。

<安藤美和子氏の使用感評価>
◎使用感レビュー
汚れ落ち:★★★☆☆hipitch_01-anti マスカラの繊維もラメもキレイに落ちました。ただ、ウォータープルーフアイライナーだけはやや落ちにくいのが難点です。目元にはたっぷり使った方が良いでしょう。

・保湿力:★★☆☆☆

 肌のうるおいが38.5%の乾燥気味の肌で試したところ、すすいだ後にややつっぱりを感じました。お風呂場では肌が濡れているので気づきにくいですが、実際は肌が乾燥している可能性もあるでしょう。保湿力が弱いので乾燥肌には向きません。

ヌルつきのなさ:★★★★★
 洗い流した後のヌルヌル感はまったくありません。すすぎやすいクレンジングですね。また、オイル特有の重さもないので不快感もまったくありません。

テクスチャー:★★★☆☆
hipitch_03-anti サラサラして、オイルの持続力もあるので途中でオイルを足す必要もありません。柑橘系の香りがしっかりするので、その点で好みは分かれるかもしれませんね。

角栓まで取れる(商品のPRポイント):★☆☆☆☆
 毛穴に入ったファンデーションなどメイクは落ちても、残念ながら角栓まで落とすことはできませんでした。過度な期待はしない方がよいでしょう。

◎口コミ評価
○良い口コミの傾向
・どんなメイクでもしっかり落ちる
・まつ毛エクステにも使えてうれしい
・オイルなのにカサつかない
 満足度がとても高かったです。1本900円程度かつ詰め替えもあるので、コスパの良さからリピーターも多い傾向です。

×悪い口コミの傾向
・秋冬は使った後、乾燥する
・使用後に肌がつっぱる
・香りが苦手
 数少ない悪い口コミの中で目立ったのは乾燥に対するものでした。そもそもクレンジングの中でもオイルタイプは乾燥しがちなので致し方ない気もします。

◎結論:コスパ重視の普通肌〜脂性肌の人向け!
 肌のうるおいを奪ってしまうので、乾燥肌の人には向きません。普通肌〜脂性肌の人向きのクレンジングといえます。また、何かが特別優れているわけではありませんが、基本的な機能は果たすのでコスパ重視の方にはおすすめです。ただし、ウォータープルーフアイライナーが落ちにくかったので、濃いメイクが好きな方は、ハイピッチをコットンにたっぷり含ませて丁寧に落とすか、目元だけポイントリムーバーを使った方がよいでしょう。

<検証者プロフィール>
かずのすけ

横浜国立大学大学院卒。環境学修士・教育学学士。現在は研究活動と並行し、化粧品の企画開発、セミナー講師、執筆業などを行う。著書に『化学者が美肌コスメを選んだら』(三五館)『間違いだらけの化粧品選び 自分史上最高の美肌づくり』(リンダパブリッシャーズ)。ブログ「かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき」

安藤美和子(あんどう・みわこ)
化粧品開発の経験とネットワークを生かし、医師、エステティシャン、スポーツトレーナー、美容部員、美容師、など美と健康の専門家を組織化。「アンチエイジングの神様」サイトを立ち上げ、編集ディレクターを務める。サプリメントアドバイザー、化粧品検定一級の有資格者で、雑誌やWEBメディアへの寄稿も行う。