中居正広の全裸写真が流出寸前!? 「”小粒の状態”だったら嫌」

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おれっちのアレ撮ったべ!

 1995年にスタートし、今年で15周年を迎えるラジオ番組『中居正広のSome girl' SMAP』(ニッポン放送)。毎回仕事やプライベートでの近況などを話してくれるのだが、そのアイドルらしからぬ飾らない語り口が、ファンにも好評の長寿番組だ。

 15日の放送分でも、6月の上海万博ライブについて「僕も新聞かテレビでやってるの見て。SMAPが上海でライブやる......やるの? ほんとに? これって噂? マジ? みたいな」「いつやるの? 日曜日じゃん! 俺レギュラーないのに、休みの日にすんの? 日帰り? 一泊とかすんのかなぁ......調整中?」と、詳細がまだまったく決まっていない舞台裏を明かしてみたり、愛用中のパジャマが「7~8年着ているせいか、ボタン穴がゆるくなっている」話、東京から地元へ行く際に渋滞を回避できる近道がある、という話など、ゆる~い話題がてんこもり。

 そんななか、中居がおもむろに切り出したのが、芸能人なら他人事とは思えないこんな話題。

Wコロン・ねづっち 「整いました!」なぞかけ芸が時代にハマった深い理由

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ねづっちです!
 現代のテレビバラエティーの世界では、「うまいことを言う」という技術の価値が軽視されがちである。駄洒落は「おやじギャグ」として忌み嫌われているし、1つの言葉に2つの意味を持たせて笑いを取るという手法もそれほど一般的ではない。テレビに出る若手芸人が、トークやネタの一部に、このような言葉遊びをさりげなく忍ばせたりするケースはある。だが、それはあくまでも例外にすぎない。ほとんどの芸人は、テレビの中でそういう方向性の笑いを追求したりはしない。  その大きな理由としては、言葉遊びによる笑いの多くが、理解するのに多少の時間を要する「考えオチ」の笑いであり、瞬間的な爆発力が求められるテレビの世界とは相性が悪い、ということがある。今どきの視聴者には、「考えて納得して笑う」というプロセスをいちいちたどってもらうことは期待できないのだ。  落語のオチにあたる「サゲ」の多くには、ダブルミーニングを使った言葉遊びが含まれているし、落語家が余興や大喜利でなぞかけを披露するのは珍しいことではない。「うまいことを言う」という技術は、寄席の世界では生きながらえているが、テレビの世界ではほぼ死滅していたのだ。  そんな中で、Wコロンのねづっちが「なぞかけ芸」で注目を集めているというのは、時代に逆行するようにも見える驚くべき事態である。彼は、浅草を中心に活動する漫才師であり、「バッチグー」などと古臭い死語を連発して、やたらとなぞかけを言いたがる「なぞかけ漫才」を持ち芸としている。漫才の中では、自慢げになぞかけを披露するねづっちのズレっぷりに相方の木曽さんちゅうがツッコむという形で、一種の飛び道具としてなぞかけが用いられている。  そんな彼が、『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)『アメトーーク』(テレビ朝日系)などの番組で、与えられたお題で瞬時になぞかけを返す技を披露したところ、それが話題を呼んだのである。彼は、幼い頃から鍛え上げた「うまいことを言う能力」によって、驚異的な速さでなぞかけを繰り出すことで、言葉遊びをテレビで通用するエンターテイメントにしてしまった。速さだけを追い求めることによって、時代遅れの言葉遊び芸が、新たな感心と感動を呼び起こしたのである。  彼がブレイクした要因の1つには、「なぞかけ」を巧妙にパッケージングしたことが挙げられる。なぞかけとは本来、単発で披露されるものであり、ネタを披露したらあとはそれぞれの受け手にその意味を考えてもらうことしかできない。いわば、本来のなぞかけ芸は、かなりの割合で「お客さん任せ」の芸になってしまいがちなのである。  だが、彼は、それを分かりやすく見せるためのフォーマット作りにこだわった。なぞかけネタが頭の中でまとまると、すかさず元気よく「整いました!」と声を張り上げる。そして、ネタを披露し終わると襟元を立てて、「ねづっちです!」と決めポーズを作る。この一連の流れができたことで、なぞかけパフォーマンスの型が明快になり、誰もが楽しめるようになった。  さらに言えば、ここで最も重要なのは、「整いました!」「ねづっちです!」と言うときの彼の屈託のない笑顔である。うまいことを言う人間は、往々にして「してやったり」という表情、いわゆる「どや顔」をしてしまいがちだ。それが見えてしまうと、観客はうまいことを言うことの面白さをなかなか素直に受け入れてはくれなくなる。だが、ねづっちは素直になぞかけを愛し、うまいことを言うことそのものの快楽に溺れている。そんな彼の無邪気な笑顔が、時代を超越して見る者を圧倒するのである。  なぞかけブームを牽引するねづっちは、持ち前の超絶技巧によって、うまいことを言うことの価値を現代によみがえらせてしまった。お笑い界の「音速の貴公子」は、昭和の香り漂う芸風で今日も淡々となぞかけを整えている。 (文=お笑い評論家・ラリー遠田)
なぞかけで「脳活」!―脳を活性化させるドリル付き 若年性アルツハイマー予防に。 amazon_associate_logo.jpg
●連載「この芸人を見よ!」INDEX 【第78回】所ジョージ  突出した安定感を生み出すボーダレスな「私の世界」 【第77回】土田晃之  元ヤン、家電、ガンダム......でも嫌われない「ひな壇の神」の冴えたやりかた 【第75回】タカアンドトシ  非関西系漫才のツッコミ新境地「欧米か!」が生まれた理由 【第74回】キングコング西野亮廣  嫌われるには理由がある!? 天才を悩ませる「出た杭の憂鬱」 【第73回】椿鬼奴  虚栄心から自由になった女芸人の「自然体が放散する魅力」とは 【第72回】萩本欽一  テレビを作り、テレビに呑み込まれた「巨人の功罪」 【第71回】アンガールズ  キモカワ芸人が精緻に切り出した「人生のNGシーン」に宿る笑い 【第70回】エハラマサヒロ   「究極の器用貧乏芸人」が無限の笑いをコラージュする 【第69回】なだぎ武 R-1二連覇を成した演技派芸人の「本当の運命の出会い」とは 【第68回】いとうあさこ 悲観なき自虐を操る「アラフォー女性のしたたかなリアル」 【第67回】チュートリアル M-1完全優勝を勝ち取った「ひとつもボケない」漫才進化論 【第66回】松村邦洋 己を棄てて己を活かす「笑われる天才」が生きる道 【第65回】キャイ~ン・ウド鈴木 20年目の変わらぬ想い──「満面の笑顔で愛を叫ぶ」 【第64回】しずる 緻密なマーケティングと確かな演技力で突っ走る「腐女子枠のプリンス」 【第63回】青木さやか 仕事も家庭も......不器用に体現する「現代女性の映し鏡」 【第62回】 今田耕司 好きな司会者第3位にランクされる「代弁者としての3つの極意」 【第61回】我が家 「変幻自在のローテーション」が3人のキャラ薄をメリットに転化する 【第60回】ハライチ "ツッコミ"を棄てた関東M-1新世代が生み出す「面の笑い」とは? 【第59回】出川哲朗 稀代のリアクション芸人が「計算を超えた奇跡」を起こし続ける理由 【第58回】中川家 すべてはここから始まった!? 兄弟が奏でる「舞台芸と楽屋芸のハイブリッド」 【第57回】板尾創路 笑いの神に愛された男が泰然と歩む「天然と計算の境界線」 【第56回】清水ミチコ 対象者の心を浮き彫りにする「ものまねを超えた賢人の不真面目芸」 【第55回】とんねるず 暴れ放題で天下を取った「学生ノリと楽屋オチの帝王学」 【第54回】友近 孤高の女芸人が体現する「女としての業と生き様」 【第53回】ウンナン内村光良 受け継がれゆく遺伝子「終わらないコント愛」 【第52回】モンスターエンジン 結成2年でシーンを席巻する「高次元のバランス」 【第51回】関根勤 再評価される「妄想力」ひとり遊びが共感を呼ぶ2つの理由 【第50回】南海キャンディーズ しずちゃんを化けさせた山里亮太の「コンビ愛という魔法」 【第49回】フットボールアワー 無限の可能性を秘めた「ブサイクという隠れみの」 【第48回】ますだおかだ 「陽気なスベリ芸」という無敵のキャラクターが司る進化 【第47回】ナインティナイン あえて引き受ける「テレビ芸人としてのヒーロー像」 【第46回】インパルス タフなツッコミで狂気を切り崩す「極上のスリルを笑う世界」 【第45回】アンタッチャブル 「過剰なる気迫」がテレビサイズを突き抜ける 【第44回】おぎやはぎ 「場の空気を引き込む力」が放散し続ける規格外の違和感 【第43回】志村けん 「進化する全年齢型の笑い」が観る者を童心に帰らせる 【第42回】はるな愛 「すべてをさらして明るく美しく」新時代のオネエキャラ 【第41回】明石家さんま テレビが生んだ「史上最大お笑い怪獣」の行く末 【第40回】ブラックマヨネーズ コンプレックスを笑いに転化する「受け止める側の覚悟」 【第39回】笑い飯 Wボケ強行突破に見る「笑わせる者」としての誇りと闘争心 【第38回】笑福亭鶴瓶 愛されアナーキストが極めた「玄人による素人話芸」とは 【第37回】島田紳助 "永遠の二番手"を時代のトップに押し上げた「笑いと泣きの黄金率」 【第36回】東野幸治 氷の心を持つ芸人・東野幸治が生み出す「笑いの共犯関係」とは 【第35回】ハリセンボン 徹底した自己分析で見せる「ブス芸人の向こう側」 【第34回】FUJIWARA くすぶり続けたオールマイティ芸人の「二段構えの臨界点」 【第33回】ロンブー淳 の「不気味なる奔放」テレ朝『ロンドンハーツ』が嫌われる理由 【第32回】柳原可奈子 が切り拓くお笑い男女平等社会「女は笑いに向いているか?」 【第31回】松本人志 結婚発表で突如訪れたカリスマの「幼年期の終わり」 【第30回】はんにゃ アイドル人気を裏打ちする「喜劇人としての身体能力」 【第29回】ビートたけし が放った『FAMOSO』は新世紀版「たけしの挑戦状」か 【第28回】NON STYLE M-1王者が手にした「もうひとつの称号」とは 【第27回】ダチョウ倶楽部・上島竜兵 が"竜兵会"で体現する「新たなリーダー像」 【第26回】品川祐 人気者なのに愛されない芸人の「がむしゃらなリアル」 【第25回】タモリ アコムCM出演で失望? 既存イメージと「タモリ的なるもの」 【第24回】ケンドーコバヤシ 「時代が追いついてきた」彼がすべらない3つの理由 【第23回】カンニング竹山 「理由なき怒りの刃」を収めた先に見る未来 【第22回】ナイツ 「星を継ぐ者」古臭さを武器に変えた浅草最強の新世代 【第21回】立川談志 孤高の家元が歩み続ける「死にぞこないの夢」の中 【第20回】バカリズム 業界内も絶賛する「フォーマット」としての革新性 【第19回】劇団ひとり 結婚会見に垣間見た芸人の「フェイクとリアル」 【第18回】オードリー 挫折の末に磨き上げた「春日」その比類なき存在 【第17回】千原兄弟 東京進出13年目 「真のブレイク」とは 【第16回】狩野英孝 「レッドカーペットの申し子」の進化するスベリキャラ 【第15回】サンドウィッチマン 「ドラマとしてのM-1」を体現した前王者 【第14回】小島よしお 「キング・オブ・一発屋」のキャラクター戦略 【第13回】U字工事 M-1決勝出場「北関東の星」が急成長を遂げた理由 【第12回】江頭2:50 空気を読んで無茶をやる「笑いの求道者」 【第11回】バナナマン 実力派を変革に導いた「ブサイク顔面芸」の衝撃 【第10回】山本高広 「偶像は死んだ」ものまね芸人の破壊力 【第09回】東京03 三者三様のキャラクターが描き出す「日常のリアル」 【第08回】ジャルジャル 「コント冬の時代」に生れ落ちた寵児 【第07回】爆笑問題・太田光 誤解を恐れない「なんちゃってインテリ」 【第06回】世界のナベアツ 「アホを突き詰める」究極のオリジナリティ 【第05回】伊集院光 ラジオキングが磨き上げた「空気を形にする力」 【第04回】鳥居みゆき 強靭な妄想キャラを支える「比類なき覚悟」 【第03回】くりぃむしちゅー有田哲平 が見せる「引き芸の境地」 【第02回】オリエンタルラジオ 「華やかな挫折の先に」 【第01回】有吉弘行 が手にした「毒舌の免罪符」

メガネが似合う、細マッチョ♪ 鈴木拡樹クンの魅惑のボディを堪能あれ

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笑顔が超カワイイ鈴木拡樹クン

 サイゾーウーマンがイチオシする若手俳優を紹介!! 今回は、2007年のデビュー以降、『仮面ライダーディケイド』(テレビ朝日系)、舞台『最遊記歌劇伝』などの話題作に続々出演し、その変幻自在な演技に注目度上昇中の鈴木拡樹クンの登場です。セクシーな写真と、アイドル誌顔負けの一問一答で彼の魅力を感じとっちゃってください♪

Q1 名前は?

鈴木拡樹(すずきひろき)、本名です。

Q2 身長は?

173cm。まだ伸びると信じています。目標は180cm(笑)

Q3 体重は

53kg。久しぶりに会った方に「痩せた?」って聞かれますが、1kg上下するだけで平均53kgです。

全国のプラザ、オンラインショップで利用可能♪ ギフトカードをプレゼント

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 いつ足を運んでも必ず欲しいものが見つかる、かわいい輸入雑貨を取り揃えるプラザ。世界中からセレクトされた、お菓子、家庭用品から化粧品まで、幅広い品揃えが魅力的ですよね。現在は夏に向けて、ビーチサンダルからTシャツまでワクワクする商品を展開中。

馬車馬のように働く小室哲哉、沢尻エリカをプロデュースする可能性も

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右:写真集『ERIKA2007』SDP、
左『小室哲哉 深層の美意識』講談社
【メンズサイゾーより】  2008年11月、詐欺容疑で逮捕され、翌年5月に大阪地方裁判所より懲役3年、執行猶予5年の有罪判決が言い渡された小室哲哉(51)。その後、エイベックスと専属契約を結び、今年に入って活動を本格化させてきたが、復帰第一作としてリリースした「Dream After Dream 〜夢から醒めた夢〜/逢いたい理由」(AAA)がオリコンウィークリーチャートで1位に輝き、ついに完全復活した。この「オリコン1位」には、「エイベックスが自社社員によってCDを買い占めたため」「ランキング操作があった」などの疑惑もあるが、小室本人は8年5カ月ぶりの首位獲得に「43回目の1位だけど、今回が一番うれしい」と大喜び。制作のモチベーションも大いに上がったのではないだろうか。  6月には森進一への提供楽曲が発売されること、また7月に発売される北乃きいの2ndシングル「花束」をプロデュースしたことも明らかになっており、その他にも関西の"ドン"やしきたかじんへの楽曲提供(作詞は秋元康)......

「学生に抱き寄せられた」……更年期世代の現実を語る「日経ヘルス プルミエ」

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「日経ヘルス プルミエ」7月号/日経BP社

 ポップス界の女王、松任谷由実が表紙の今月号。70年代の空気感を見事曲に押し込んで、圧倒的な支持を得ていた女王も、更年期女性の象徴「日経ヘルス プルミエ」に登場するとは......。大分、ご自身でも"大人になった"ことを痛感されているようで、

「若いころは、少々の機嫌の悪さは『もてアイテム』にもなった(笑)。でも、だんだんそうはいかなくなります(中略)これからのモットーは『機嫌のいい女』ですね」

 と語っておられます。不機嫌でもチヤホヤしてもらえたのは、ユーミンが若かったからではなく、単に金になったからではないかと、最近の沢尻エリカを見て思いますがね。芸能界は怖い怖い。それでは、内容のご紹介にいきましょう。

“映画祭男”小林政広監督が大放談!「ボクはもう怖いものがないんです」

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『バッシング』『愛の予感』などの自主映画が欧州の映画祭で高く評価された小林政広監督
。「今回は映画祭出品ということを意識せず、自分の撮りたいものをようやく撮ることができた」と『春との旅』の手応えを語る。
 ようやく春がやってきた。低予算ながら気骨のある映画を地道に作り続けてきた小林政広監督のもとに春がやってきた。イラク邦人人質事件をめぐる日本国内のヒステリックな世論を題材にした『バッシング』(05)、佐世保市で起きた小学生による刺殺事件にインスパイアされた『愛の予感』(07)など、超シリアスな作品を小林監督は自主映画として作り続けてきた。『バッシング』はカンヌ映画祭でコンペイン、『愛の予感』はロカルノ映画祭でグランプリを含む4冠受賞するなど、そのストイックな映画づくりの姿勢は海外の映画祭で高く評価されているものの、国内での評価には必ずしも比例していない状態だった。ところが、だ。新作『春との旅』は脚本を読んで出演を快諾した仲代達矢が主演、孫娘役にはヒット作『フラガール』(06)で好演した徳永えりを起用。そして2人が旅先で会うのは、大滝秀治、菅井きん、小林薫、田中裕子、淡島千景、柄本明、美保純、香川照之、戸田菜穂......と実力派俳優ばかりのオールスターキャストなのだ。『愛の予感』は男優の都合がつかず、小林監督自身が主演したことを考えると、なんという豪華さ、賑やかさではないか。小林監督もいつになく、明るい面持ちなのだ。映画づくりにおいて突き抜けた感のある小林監督が胸の内を語った。 ──小林監督、今までになくめでたい作品ですね。 小林政広監督(以下、小林) そうだね(笑)。昔はよく、東映や松竹でオールスターの正月映画を上映していたでしょ? あれの第2弾って感じ。正月映画第1弾は『男はつらいよ』みたいな娯楽映画だけど、正月映画第2弾は社会派ドラマが交じったりしていたでしょ。ああいう感じを狙ったものです。 ──北海道の小さな漁村で50年間もニシンの大群が来ることを待ち続けた漁師・忠男(仲代達矢)と孫娘のロードムービー。忠男の頑固で一途なところが小林監督と似ていますね? 小林 うん、まぁ、登場人物は自分自身の分身でもあるわけです。それに主人公の忠男はニシンを待ち続けた漁師だけれども、それは映画の世界の話でもあるんです。50年前の映画全盛期には映画館にお客さんが入り切れないほど押し寄せてきて、段ボール箱へ札束を足で踏んづけて入れていた。あの世代は、「夢よ、もう一度」と今も映画界にしがみついている。そういうのと重ね合わせたものですね。 ──これだけの豪華キャスト、現場でかなり気を遣ったのでは? 小林 気だけは、死ぬほど遣いましたね(苦笑)。これまでもキャストに気を遣うのがイヤになって、次の作品では若い子を起用したりしていたんだけど、今回はもうその反動も起きないぐらい。すべてを出し尽くした感じですよ(笑)。役づくりというのは、役者と一緒に細かい線を手繰り寄せていくような作業なんだけど、気の合わない役者だと時間ばかりかかるもの。こういうと僭越なんだけど、仲代達矢さんとは気が合った。ちゃんと応えてくれた。現場もね、仲代さんと他の役者さんたちとの手合わせを観戦するような面白さがありましたよ。 ──ベテラン俳優同士の間で静かに火花が散る現場ですね。
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小林 これだけのキャリアの方たちが集まってくれたので、撮影そのものは心配することはそうなかったけれど、スタッフに対してボクは怒鳴っていました。カメラの前にいる人たちって、カメラの後ろ側が全部見えるものなんですよ。気を抜いているスタッフがひとりでもいるとダメ。いい芝居が生まれないものなんです。あんまりボクが厳しいから、逃げ出したスタッフもいるくらいです。 ──キャストは豪華ですが、祖父の世話をしていた孫娘・春(徳永えり)が東京に出て働くために、祖父を親戚の誰かに引き取ってもらおうという"現代の姥捨て"という非常にシビアなテーマ。 小林 10年前から温めていた脚本だけど、以前はユルいものを考えていたんです。おじいちゃんと孫娘のちょっとファンタジックなロードムービーを考えていた。でも脚本を書き直しながら、自分自身がもっと切実になれるテーマを盛り込まないと1本の映画にはならないと考えるようになったんです。そう考えている間に、『バッシング』や『愛の予感』を作ったわけです。『バッシング』『愛の予感』は映画的なリアリティーをとことん突き詰めてみようと考えて撮った作品。やはり、そういうシリアスな作品を撮ってきたことで、今回の『春との旅』も生まれたんだと思います。下手すれば、これだけの俳優がそろっていれば、何もしないでも映画はできたと思いますよ。もっと、多くの人が見易い映画になっていたかもしれない。でも、そんな映画はボクは撮りたくなかったし、やる意味がないと思ったんです。お客さんの心に届く作品にならないだろうなとね。 ──やはり、これだけのキャストが顔を合わせたのは、カンヌ映画祭やロカルノ映画祭での実績が功を奏したわけですか? 小林 そう思いたいですね。やっぱり、映画祭での受賞は自信になりました。自主映画でね、作っていると次第に自信がなくなってくるんです。デビュー作『CLOSING TIME』(96)の頃は周囲に応援してくれる人がいたけど、映画を撮り続けているうちに、励まして支えてくれる人がいなくなっちゃった(苦笑)。監督が自信を失ったら映画は作れません。そういう意味では、映画祭で認められたのは自信を繋ぎ止めるという効果はありました。現場では、なるべくエラソーにしていましたよ。そうじゃないと保たない。潰れてしまいそうだった。特に今回は家族がテーマでしょ。俳優にしろスタッフにしろ、兄妹や家族がいるわけですから、ヘタなことは言えなかった。トンチンカンなことを言って、「監督のくせに、何も分かってないな」と思われたら、こういう映画は撮れませんしね。結局、映画ってのは自分に身の覚えのあることじゃないと撮れないんです。自分自身の抱えていることしか、映画にできないものなんです。 ──昨年は葬式費用を持たない少年が自分の手で母親の遺体を葬る『ワカラナイ』(08)に加え、エグザイルの眞木大輔主演作『白夜』(09)も劇場公開。そして、今年はオールスターキャストの『春との旅』。小林作品がここに来て、ずいぶん自由度が増したように思います。 小林 『春との旅』もずいぶん温めた脚本だけど、『白夜』はもう20年前に書いた脚本。ずっとやりたかった企画だったけど、2人芝居で長台詞があり、誰も俳優が引き受けてくれなかった。それがエグザイルの眞木大輔が演じられる脚本はないか、ということで決まったんです。ボクは「え、エグザイルって何?」って感じだったんだけどね(笑)。撮影が始まるときには『春との旅』の撮影も決まったんで、望遠カメラを使っての隠し撮り風のシーンなどを試したりもしました。『ワカラナイ』は、『バッシング』『愛の予感』に続くシリアス3部作のつもりで撮ったもの。でも、これも『春との旅』が頭にあったので、ちょっと甘くなってしまった(苦笑)。もっと、辛口に徹するつもりだったんだけどね。欲が出て、お客さんを泣かせようと考えてしまった(笑)。年をとっちゃったのかな? ──いい意味で、マイルドになったと考えましょうよ。
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寒村で肩を寄せ合うように暮らしてきた忠男
(仲代達矢)と孫娘の春(徳永えり)。春の職場
がなくなったことから、忠男を預かってくれる
親戚を探す"姥捨て"の旅に出る。
(c)2010『春との旅』フィルムパートナーズ/
ラテルナ/モンキープロダクションズ
小林 なんかね、ここ最近、自分にとって怖い人がいなくなったんですよ。父親が亡くなり、フォーク歌手時代のボクの師匠だった高田渡さんも亡くなった。それに『殺し』(00)、『歩く、人』(01)に出演してくれた緒形拳さんも亡くなった。もう、ボクは怖いもの知らずですよ。それまでは、こんなことしたら何か言われるかなと気にしている部分があり、どこか遠慮がちになっていた。でも、今はニシン漁の夢だけを追い続けた忠男と同じように、映画以外のことは、もうどうなってもいいやぐらいの気構えなんですよ(笑)。 ──怖いもの知らず、ですか。05年に出版した『映画監督小林政広の日記』(キネマ旬報社)では血糖値が高いことに触れていましたが、最近お酒のほうは? 小林 飲んでますよ(笑)。以前ほど、もう飲めなくなりましたけど。アルコール依存症の刑事を主人公にした『フリック』(04)の撮影の頃は医者から禁じられて酒は飲まないようにしてましたが、『春との旅』の撮影時は昼から飲んでました(笑)。もちろん、コンテが決まってるときだけですよ。コンテが決まってなかったら、酒どころじゃありませんから。撮影中はテンションが上がるから、体に良くないね(苦笑)。いつ体が動かなくなるか分からないからね、これからはメジャーとかマイナーとか関係なく、どんどん撮っていこうと思っているんですよ。映画祭に出品するときは、やはりどこか映画祭を意識して作っている部分があった。これからは、あまりそういうことも考えずに、自分の撮りたい映画を撮ってやろうと思います。今回はそれが、ようやくできたんじゃないかな。これからはね、内へ内へと内向するものじゃなくて、外に向かってバァーンと広がっていくような作品を作っていきますよ。  フォーク歌手、郵便局員、シナリオライターと仕事を転々としながらも、「トリュフォーのように自分で映画を撮りたい」という夢を追い詰めて追い詰めて自分のものにした小林監督。監督デビューしてからも、低予算の中で最大限の効果を得るスタイルを模索し続け、独自の境地に至った感がある。『春との旅』は辛口ドラマながら、温かい感触が残る作品だ。苦節の末に暖かい春が訪れた。今までの小林監督作になく、観た人の気持ちを和ませる作品なのだ。 (取材・文=長野辰次) ●『春との旅』 原作・脚本・監督/小林政広 出演/仲代達矢、徳永えり、大滝秀治、菅井きん、小林薫、田中裕子、淡島千景、柄本明、美保純、戸田菜穂、香川照之 配給/ティ・ジョイ、アスミック・エース 5月22日(土)より全国ロードショー <http://www.haru-tabi.com> ●こばやし・まさひろ 1954年東京都本郷出身。フォーク歌手、郵便局員、シナリオライターなどを経て、『CLOSIN TIME』(96)で監督デビュー、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞。『海賊版=BOOTLEG FILM』(99)、『殺し』(00)、『歩く、人』(01)で3年連続カンヌ映画祭出品の快挙を果たす。『女理髪師の恋』(03)はロカルノ映画祭特別大賞受賞。『バッシング』(05)はカンヌ映画祭のコンペ部門に選出。『愛の予感』(07)はロカルノ映画祭でグランプリを含む4冠に輝く。4月に本作のヒロイン・春のその後を描いた小説『春との旅』(毎日新聞社)を上梓した。
ワカラナイ 誰か教えて。 amazon_associate_logo.jpg
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