栄華を極めた島田紳助の「引き際」

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【メンズサイゾーより】  2004年、所属先の吉本興業の女性社員に暴行を加え怪我をさせた事件で、被害女性に損害賠償を求められていた島田紳助。かれこれ6年の歳月を経て、ようやく判決が出た。被害者の女性は紳助および吉本興業に合計約1億円の損害賠償などを求めていたが、東京地裁は21日、約1,000万円の支払いを命じた。  事件は04年10月25日午後3時ごろ、大阪市の朝日放送内で起こった。紳助は、女性の発言に腹を立て、彼女の腕を引っ張り、控室に連れ込んだ。自身の手や彼女のリュックサックで女性の頭を殴ったほか、髪をつかむなどして頭を壁に打ち付け......
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【アーカイブ】長井健司氏銃撃事件などから見える「マスメディア報道の限界」

 サイゾーテレビ内の企画「サイゾー×APF THE ハードトーク」。その第2弾は、APF通信社の代表である山路徹氏と、脳機能学者の苫米地英人氏の特別対談をお送りします。テーマは、「マスメディア報道の限界と、ネットによる報道革命」。  まず、2人が語り合ったのは、3年前にミャンマーの反政府デモを取材中に、軍兵士に射殺されたジャーナリスト・長井健司さんについて。APF所属だった長井さんは、苫米地氏の友人でもあったという。  いまだ事件の真相も明らかにされず、長井さんの遺品であるビデオカメラも返却されていないという現状の裏で、日本政府や外務省は何をしてきたのか? 真相究明、ビデオ奪還のために何をすべきなのか? 長井さんが殺されたことも問題だが、国内でのその対応の劣悪さこそが、日本が抱える大きな問題といえそうだ。  そうした状況に対して、長年、報道の前線にいた山路氏が近年感じる「マスメディア報道の限界」、そして今、報道の現場、それを受ける市民側に何が起こっているのか?を語る。  一方、苫米地氏は、インターネット技術による報道革命を提唱するひとり。同氏が開発したKeyHoleTVは、どのような可能性を持った技術なのか? そして、現在のテレビ技術や放送行政が抱える致命的欠陥を指摘する。  対談の最後は、今年はじめ、メディア業界でニュースになった「ブラックノート報道」について。この問題は、ブラックノートと呼ばれる偽造紙幣をネタに巨額詐欺を働く外国人容疑者をAPFのスタッフが取材する際、車に発信機を仕掛けたり、容疑者宛の郵便物を無断で開封したりしたことが不適切であると批判されたというもの。これを受けて、番組を放送したTBSが謝罪する事態に至ったのだ。報道の自由、取材の公益性と違法性、報道マンの倫理観、容疑者の人権......報道が抱えるさまざま観点が錯綜した同問題について、当事者である山路氏が答える。  硬軟が激しく入り乱れるサイゾーテレビでしか見られないラディカルな放談をお楽しみください。 【サイゾー×APF THEハードトーク】「マスメディア報道の限界とネットによる報道革命〈長井健司編〉」 http://www.nicovideo.jp/watch/1285154469 【サイゾー×APF THEハードトーク】 「マスメディア報道の限界とネットによる報道革命〈ブラックノート編〉」(こちらは有料になります) http://www.nicovideo.jp/watch/1285154726 【関連記事】 【アップストア1位記念】苫米地英人氏の限定ライブに30名様無料ご招待! http://www.cyzo.com/2010/09/130tomabechi.html ミャンマーで殉職した長井健司さんの追悼イベント開催 話題のジャーナリストも続々登場 http://www.cyzo.com/2010/09/post_5507.html

<戦場カメラマン・渡部陽一トークライブ>第2回開催! アフガンの惨状を緊急報告

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 今、もっともメディアで旬な人物ともいっていい戦場カメラマン・渡部陽一さんの第2回のトークライブの開催が10月3日に決定しました。8月末に行われた第1回「マスメディアでは語れない戦場の真実」は大好評を得て、会場は超満員。その模様は、現在、サイゾーテレビで公開中です(http://www.cyzo.com/2010/09/post_5412.html)。  第2回は、10月1~3日に行われる「追悼・長井健司記者 映像・遺品展&トークショー」(http://www.cyzo.com/2010/09/post_5507.html)の一環として行われます。  アフガニスタンに駐留している米軍の従軍取材を終えて帰国したばかりの渡部さんが、アフガンの知られざる実態と最新情報、さらに前回より踏み込んで、マスメディアでは語れない戦場の真実を緊急報告! これまでアフガンで撮影した映像の中で"ある理由"により未公開となっていた現地の仰天・衝撃映像も特別上映します。バラエティ番組では知ることのできない、渡部さんの「命がけの仕事」が持つ重みを体験してください。 追悼・長井健司記者 映像・遺品展&トークショー<特別企画> サイゾー×APF <THE ハードトーク> 渡部陽一(戦場カメラマン)×山路徹(APF通信社 代表) 「カメラマンがとらえた"驚くべきアフガンの実態"」 ■日時 2010年10月3日(日) 午前11時半開場、12時開演、午後1時30分終了予定 ※今回は、インターネットによる生放送はいたしません。 ■会場 渋谷区道玄坂(詳細は参加者にお知らせします) ■ゲスト 渡部陽一 静岡県富士市出身/1972年9月1日生まれ/明治学院大学法学部卒業 <http://yoichi-watanabe.com/> ■司会 APF通信社代表 山路徹 <http://www.apfnews.com/> ■入場料金 3,000円(税込) 先着70名様限定 ■応募方法 参加希望者は、こちらのフォームからご応募ください。先着70名様に「ご招待メール」を返信させていただきます。 ■主催 株式会社サイゾー ■企画・制作 株式会社APF通信社

「モチーフは髪の毛と指」 絵本で読む、束芋『惡人』の世界

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現代社会の断片的風景を独特の感性で切り取る現代美術家・束芋。
 手は口ほどにモノを言う。目ではない、手。最近映画も公開され、各地で話題となっている吉田修一の小説『悪人』の挿画を手がけたアーティストの束芋が、同タイトルの画集を上梓した。とある殺人事件の裏側に果てしなく広がる淋しさ、怒り、孤独を丁寧に描き出し「本当の悪人とは誰か?」を問う。束芋が描く手は、なんとまあおしゃべりなことか。触る、抱く、叩く、掴む、指さす、突く、ねじる、握りしめる、締め上げる......。墨とペンで輪郭と影が強調された、表情豊かな「手」は、人の感情の奥底にある暗部をえぐり出し独特なリアリティを放ち私たちに迫ってくる。絵と小説の断章から、小説とはまた違った世界を作り上げた束芋に、作品について、悪人について話を伺った。 ──まず新聞連載が始まった時のことをお尋ねします。最初にリクエストされたこと。それを受けて、ご自身の中で決められたルールのようなものがあれば教えていただきたく。 束芋 わたしが挿絵画家ではないということは、担当の方から吉田(修一)さんに伝わっていて、その上で吉田さんが新聞小説『悪人』に私の絵の雰囲気を選んで下さいました。当初から吉田さんは「絵は絵の世界で自由にやって下さい」と。その言葉があったからこの挿絵のお仕事を受けることに決めました。ルールとしては、連載担当者からの「束芋さんは、男前は描けませんよね」というもっともな言葉を受け、"顔を描かない(特に目を描かない)"という決まりごとを作りました。また、細切れに連載される新聞小説は、第一話を受けて第二話は展開し、そして第三話に続いていく。それを目に見える形にしたいと考え、私が原画を描く際のルールとして横長の和紙に右から左に描いていく。絵は右から左に流れ、時間軸も右から左で、繋がる絵は展開するストーリーを表現し、最終話まで連ねると長い長い絵巻物になるように描いていきました。絵を繋げていくためのモチーフとしては、私の日頃の描く対象物でもある髪の毛と手(指)を使いました。もちろん、毎回の絵は吉田さんの原稿がきてから、小説を読み込んで描きました。自身がその空間にある空気の粒子になった気分でぐるぐる見渡したとき、目につくモチーフや風景を描いています。 ──『悪人』は、誰もが持つ鬱屈とした、行き場のない感情が克明に描かれていて、主役は清水祐一なんだけれども、登場人物すべてに感情移入ができる、不思議な小説でした。純愛小説というよりは社会や哲学の色が強く、ジャーナリズムとは何かということも考えさせられました。束芋さんはこの小説をどうお読みになりましたか? 束芋 私もさまざまな登場人物に感情移入してしまいました。当初は殺された(石橋)佳乃に感情移入していたのですが、この作品の一人をモチーフにしてインスタレーション作品を作りたいと吉田さんにお話して、それをご快諾いただいてから実際に制作に入ったとき、私の興味の対象はストーリーの展開にそれほど絡んできていないように見える金子美保という存在に移行していきました。私は読んでいる間、この金子美保という存在は、私自身と同年代だと勝手に思い込んで読んでいました。  ヘルス嬢として働いていたときも祐一が自分に本気になってきたのを感じて、逃げてしまう彼女。頑張って小料理屋をオープンしたのに、過労で倒れてしまい、店は長期休業。病院で祐一を見て逃げる彼女や、思い切って祐一に声を掛けてみたものの、拒絶される彼女。超えるべきハードルを超えることなく彼女の人生は続いていく。その中途半端さや、フワフワした感じから同世代感を得たのだと思います。『悪人』のストーリーの中では、彼女の人生は点でしか描かれていない。その点と点の間には、祐一と出会ったように、他にもいろいろな出会いがあるのだし、祐一に拒絶されたその後も、彼女の人生は続いていく。そういったことを考えると、彼女の『悪人』の中での扱いは、私自身が出会った多くの女性のようでもあるし、多くの人が出会った私自身のようでもある。吉田さんはヘルス嬢という少し特異な職業を彼女にあてがうことで、"とっても普通の女"を描いたように感じられ、劇的な最後を迎える「悪人」の重要な鍵を握る佳乃よりも、点の存在しかない美保に私は共感するようになっていました。そして私にとって大切な作品となる「油断髪(ゆだんがみ)」(※)ができたのです。  この『悪人』という小説は一人を切り出しても凄い存在感を持ち続けます。だからこそ、全ての人物に感情移入ができ、そして誰が惡人だったのかという強い問いかけを残すのだと思います。感情移入した登場人物の存在により、その問いかけを自分のこととして考えてしまうからこそ、哲学の域にまで及ぶのではないでしょうか。吉田さんのすごさですね。 ──一番印象に残っているシーンを教えてください。また、描写に悩んでしまった、描きにくかったシーンはありましたか? 束芋 印象に残っているシーンは......全部なんです。やっぱり全てのシーンを精一杯描いたので、全て鮮明に思い出せてしまいます。描きにくかったシーンは、ラブホテルのシーンです。性描写が描きにくかったというのではなく、主人公二人がなかなかラブホから出てくれないんです。(10話分近く)最初に書いたように、私はその空間にある空気の粒子になった気分でぐるぐる見渡したとき、目につくモチーフや風景を描いているので、一カ所に複数話も居られると、描けるものが無くなってしまいます。目をよくよくこらして、ぐるぐるぐるぐる回って何とか採取しましたが。 ──絵本の企画というのは、どういった経緯で持ち上がってきたのでしょう? 束芋 元々、全部揃ったら作品集を作りたいという漠然とした思いはありました。2007年に友人が、新聞連載時の絵を切り抜いて文庫本サイズのノートに貼って、「この本に題字を描いて」と持ってきてくれたんです。その文庫サイズの重量感、新聞を切り抜いた感じがものすごく良くて、「こんなの作りたい!」と火がつきました。作っていくうちに、ただの作品集ではなく、絵本にしたいと思い、原画の状態とも新聞連載時とも違う世界を作っていきたいと思い、絵を再構成していき、吉田さんの承諾を得て文章をピックアップし、絵の一部としてレイアウトしていきました。吉田さんのご協力なしでは不可能な企画です。 ──小説に絵があるという連載とは違い、絵と断章からシーンをつないでストーリーを作るのは、映画やアニメーションに近いような気がします。絵本を作っていくにあたって、注意されたところを教えてください。 束芋 絵本としてページをめくる面白さは大切にしました。特に観音のページなどは、二次元の絵が開くという行為で三次元になる瞬間があります。その空間的な広がりを考えることは、とっても楽しませてもらいました。注意したことは、何が一番この絵本「惡人」に合うのかということ。紙質や本の重量感、表紙やカバーの関係性など。普通、本を作るときには当たり前のように誰でも考えることですね。 ──海、涙、血、スープ、珈琲、体液といったような水にまつわるモチーフや物が溶け出していき融合するようなイメージが多かったような気がします。登場人物の心に潜むじっとりとした感情がよく現れていました。液体に対して何か特別な思い入れがあったのでしょうか。 束芋 以前スウェーデンで個展をさせてもらったとき、インタビュアーに同じように聞かれ初めて気がついたのですが、私のインスタレーション作品にも液体が頻繁に登場します。そのとき、考えてみたのですが、液体は流動体であり、その液体の形はその液体の入っている容器の形で決まります。そこに容器を描かなくても、液体の形でそこに存在する見えない物体を感じることができ、液体が動くことによって、その容器に何かが起こったことを意味します。例えば、容器に穴があいたら、液体はその外に流れていく。そしてその外側の容器の形に定着する。また、液体が移動した先にはそれなりの空間が存在することも示唆します。そういった液体の動きを利用して、言葉でも描くことでも表現できなかった何かを表現できるようになったのです。『惡人』の中に登場する液体は必ずしもそういったことを含んでいるわけではありませんが、流動体は何かの媒体として、大いに利用させてもらっています。 (取材・文=上條桂子) (※)の「油断髪」は本年横浜美術館、国立国際美術館で開催された「束芋─断面の世代」にて展示された。 ●束芋(たばいも) 1975年兵庫県生まれ、長野県在住。1999年、京都造形芸術大学卒業。99年、映像インスタレーション《にっぽんの台所》が、キリンコンテンポラリー・アワード99最優秀作品賞を受賞。01年、第1回横浜トリエンナーレで最年少の作家として出品。以後、2002年、サンパウロ・ビエンナーレ、06年、シドニー・ビエンナーレ、07年、ヴェネチア・ビエンナーレ(イタリア 館)など数々の国際展やグループ展に出品。06年、原美術館、パリのカルティエ現代美術館で個展を開催。2010年には、横浜美術館、国立国際美術館で初めての大規模個展を行った。11年のベネチアビエンナーレでは、日本館への出品が予定されている。
惡人 束芋が初めて新聞連載小説の挿絵を担当した吉田修一の代表作『悪人』に描き下ろした作品群を一挙に収録。指、髪の毛、内臓などをモチーフとする独自の作風が、小説のテクストと化学反応することで新たな深化を遂げる。横浜と大阪で開催の大規模な展覧会「断面の世代」で公開されたモノクロの原画を連載時のカラーで再現。 1890円(税込)/朝日新聞出版刊。 amazon_associate_logo.jpg
悪人(上) ブッキーまさかの金髪。 amazon_associate_logo.jpg
悪人(下) ふかっちゃん! amazon_associate_logo.jpg
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