爆笑問題「#太田光をテレビに出すな」余裕発言直後に事務所声明のダブスタ

 爆笑問題がメインMCを務める情報・ワイドショー番組『サンデージャポン』(TBS系/以下、サンジャポ)での太田光の発言が、またもや逆風にさらされている。ネット上では「#太田光をテレビに出すな」というハッシュタグがトレンドになるほど。

 この大炎上について、13日深夜に出演した『JUNK爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)では、太田自身が「バカだな、あいつらも。俺がもっと傷つくハ…

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爆笑問題「#太田光をテレビに出すな」余裕発言直後に事務所声明のダブスタ

 爆笑問題がメインMCを務める情報・ワイドショー番組『サンデージャポン』(TBS系/以下、サンジャポ)での太田光の発言が、またもや逆風にさらされている。ネット上では「#太田光をテレビに出すな」というハッシュタグがトレンドになるほど。

 この大炎上について、13日深夜に出演した『JUNK爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)では、太田自身が「バカだな、あいつらも。俺がもっと傷つくハ…

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嵐・二宮和也、『ハンドク!!!』から『マイファミリー』まで変わらぬ刺々しさ――見ていてイラッとする俳優としての“魅力”

――ドラマにはいつも時代と生きる“俳優”がいる。『キャラクタードラマの誕生』(河出書房新社)『テレビドラマクロニクル1990→2020』(PLANETS)などの著書で知られるドラマ評論家・成馬零一氏が、“俳優”にスポットを当てて過去の名作ドラマをレビューする。

 今春クールに「日曜劇場」枠で放送された『マイファミリー』(TBS系)は、嵐・二宮和也にとって久しぶりの連続ドラマ主演だったが、全話平均世帯視聴率12.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。同クール一番のヒット作となり、俳優としての存在感を見せつけた。

 二宮が演じたのは、ゲーム会社の社長・鳴沢温人。多忙な温人は、家族をないがしろにしていたため、夫婦仲は冷めきっていた。そんなある日、娘が何者かに誘拐されてしまう。子どもの誘拐事件を軸にした物語は、犯人を予想する「考察ドラマ」としてSNS上で盛り上がりをみせたが、何より、誘拐事件に立ち向かうことで家族の絆を取り戻し、父親として成長する温人の姿が魅力的だった。

 2007年放送の学園ドラマ『山田太郎ものがたり』(同)で共演した多部未華子が妻役を務めたこともあってか、大人になった二宮の魅力を印象付けることにもなったが、むしろ強調されていたのは、大人になりきれない温人のふてぶてしい姿。国民的アイドルグループ「嵐」のメンバーでありながら、見ていてイラッとするようなトゲのある男を演じられることこそが、俳優・二宮和也の魅力だと改めて感じた。

 そんな二宮の存在を筆者が強く意識した作品は、01年放送の医療ドラマ『ハンドク!!!』(同)だ。

 本作は、最新医療のシステムを備えた杉田玄百記念病院(SMH)で働く半人前の医者(ハンドク)たちの成長を描いた作品。池袋の元チーマーで、人一倍熱い信念を持つ主人公の研修医・狭間一番を長瀬智也が演じ、彼の出世作といえる『池袋ウエストゲートパーク』(00年、同)の演出を手掛けた堤幸彦氏が、『ハンドク!!!』でもチーフ演出を務めた。

 そのため『ハンドク!!!』は、“『池袋ウエストゲートパーク』テイストの医療ドラマ”といった趣で、同作で開眼した長瀬の勢いのある芝居が印象に残るドラマだったことは間違いない。しかし、脇役でありながら長瀬に迫る圧倒的な存在感を示したのが、一番の舎弟・坂口信幸(ノブ)を演じた二宮だった。

 ノブは身寄りがなく、住み込みで新聞配達の仕事をしているチンピラだが、普段は軽薄で情けない男。しかし彼には裏の顔があり、チーマー仲間からは「4号線の鬼殺しのノブ」と呼ばれ、恐れられていた。ヘラヘラしているかと思いきや、突然凄みを効かせてブチ切れるノブの“ヤバさ”は、『ハンドク!!!』に不穏な緊張感を与えた。

 ちなみに、堤氏は当時、『ケイゾク』(1999年、TBS系)や『池袋』、そして『TRICK』(2000年、テレビ朝日系)といったヒット作を立て続けに演出し、飛ぶ鳥を落とす勢いの映像作家だった。『ハンドク!!!』では、「医者は患者の体を治すことはできても、心を救うことはできない」というエピソードが、乾いた映像とブラックな笑いを通して繰り返し描かれる。

 『堤っ』(角川書店)に収録された『ハンドク!!!』プロデューサー・植田博樹氏と堤氏の対談の中で、堤氏が20代の時に体験した亡き妻の闘病生活が、本作を作るきっかけだったと植田氏は語っている。高額の医療費を払えるかどうかで医者の態度が豹変する経験をした堤氏は、すべてが終わった時に「死に対して無感情」になったという。

 当時、堤氏が感じた「人の命は平等ではない」「受けられる医療には貧富の格差がある」という辛辣な死生観は、『ハンドク!!!』の根底に流れているテーマだ。すっかり人気俳優となった高橋一生がゲスト出演した、第7話は特に象徴的だといえる。

 ノブは動脈瘤で盲目となった親友・南野風(高橋)を、SMHで診てもらえないかと一番に持ち掛ける。その後、一番がダメ元で院長の新堂一子(沢村一樹)に相談すると、風の入院を承諾。しかし、新堂の目的は、SMHを取材するジャーナリスト・筑前哲一郎(升毅)の息子で、心臓病の正一郎(郭智博)のドナー候補者に、風を仕立てること。正一郎と仲良くなった風は、“正一郎のために、自分の心臓を移植してくれ”という遺言を残して急逝。新堂は風が亡くなるとすぐに手術を行い、正一郎の心臓移植を成功させた。

 その後、風に遺書を書くよう仕向けたのが新堂だと知ったノブは、SMHに潜り込み、新堂を背後からナイフで刺す。この場面のノブは、今風に言うと「無敵の人」の凶行を思わせる。ノブのようなキレた若者を演じさせると、当時の二宮は水を得た魚のようだった。

 新堂を刺したあと、ノブは逃亡。しかし、その途中でバイクに跳ね飛ばされ重体となり、最後は場末の病院で一番に看取られて絶命する。ノブは「生まれてこなければよかった」と言いながら死んでいくのだが、貧富の差に翻弄された末、まともな医療を受けられずに死んでいくその姿は、コロナ禍で医療現場の逼迫が叫ばれる2022年に見るほうが切実に響く。

 物語はその後、もう一山あるのだが、ノブが死ぬまでの展開があまりにも衝撃的で救いがなかったため、印象は薄い。二宮の凄みのある芝居が『ハンドク!!!』というドラマを食ってしまったように感じた。

 ノブ役で鮮烈な演技を見せた二宮は、その後、俳優として大きく飛躍する。03年には蜷川幸雄監督の映画『青の炎』で主演を務め、06年にはクリント・イーストウッド監督の映画『硫黄島からの手紙』に出演し、国外からも注目された。

 さらにテレビドラマでも、03年の『STAND UP!!』、08年の『流星の絆』(ともにTBS系)などで主演を務め、当時は若手俳優のホープとして活躍。00年代は、どこか影のある若者を演じさせると、二宮の右に出るものはいなかった。

 嵐の活動が多忙だったためか、10年代は連続ドラマへの出演が減少。そんな中で主演を務めた『マイファミリー』に、『ハンドク!!!』で演じたノブの片鱗がうかがえ、あの頃の“ヤバい二宮”はいまだに健在だと示してくれたのだ。

 来年、二宮は40歳になる。大人になっても丸くならず、影のある刺々しい人物を演じ続けてほしい。
(成馬零一)

日テレ『ミヤネ屋』、泉ピン子のゲスト出演で波紋! 「生放送に向いてない」言動とは?

 7月5日に放送された情報番組『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)に、女優の泉ピン子がゲスト出演。ペットにまつわる発言があったのだが、視聴者から批判が続出している。

 この日、番組では「熱中症」について特集。専門家として医師が出演し、今年は猛暑日が多く、例年にないほど熱中症で搬送される人が増えていることや、熱中症と新型コロナウイルスの見分けが難しいため、併発している場合もあるなどと説明した。

「また、同1日に急逝した女優の野村昭子さんの死因が熱中症であったことにも触れ、国民的ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)で共演していた泉は、『(同作の前から)ずっと親子(の役を)やってて、熱中症って信じられない』と悲しみをあらわに。さらに、『あんまりお水飲まない。お酒ばっかりの記憶があって』と野村さんの印象を振り返っていました」(芸能ライター)

 その後、番組MCの宮根誠司から、自身はきちんと水分補給しているのか聞かれた泉は、「いっぱい飲みます」と返答。続けて、愛犬のダックスフンドを散歩した際のエピソードを語り始めた。

「泉は『ちゃんと夕方に行った』と前置きしつつ、『帰ってきたら“バタン”って倒れたんで(病院に)連れてったら、犬が熱中症だっていうの。犬も熱中症になるんですよ』と驚いた様子で告白。その後、医師から地面の付近を歩くペットは輻射熱の影響を受けやすく、熱中症になる危険が高いとの説明がありました」(同)

 なお医師は、その対策としてペットを抱えて散歩をした人が、犬の体温などを受けて熱中症になった例があると紹介。この話を聞いた泉は大笑いし、自身も同様の経験があったと明かしていた。

 一連の泉の言動に対して、ネット上には「犬を飼う人なら、ダックスが熱中症になりやすいのは常識じゃないの?」「こういう知識がないのに犬を飼うべきじゃない」などと批判が噴出。また、番組全体を通しても「ピン子さん、コメントや笑うタイミングがズレすぎ」「今日の放送、見ててハラハラした。ピン子さんは生放送に向いてないと思う」といった声が見受けられた。

 泉といえば、先月29日に放送されたバラエティ特番『決断の瞬間に密着!いきざま大図鑑』(日本テレビ系)に出演した際の発言が、ネット上で波紋を広げたばかりだ。

「『渡る世間は鬼ばかり』の脚本家で、泉にとって“恩師”ともいえる関係の橋田壽賀子さんが昨年亡くなり、遺骨を分けてもらったそう。その後、『自分の体の中の一部に入れておきたい』と考え、遺骨を食べたと告白していました。このエピソードにネット上では『骨を食べるのはさすがに引く』『これは“いい話”じゃないでしょ』などと、衝撃を受ける声が多数上がることに。一方で、6月16日と翌週23日発売の『週刊新潮』(新潮社)は、泉の“虚言”について報道。橋田さんの関係者が『ピン子さんは遺骨を持っていない』と証言を寄せており、そもそも『いきざま大図鑑』で語ったエピソードが本当なのかわからない状況です」(同)

 今回の『ミヤネ屋』での発言も、泉が“盛った”可能性はあるかもしれない。とはいえ、ペットに関して無知を晒した発言には、視聴者が不快感を覚えるのも仕方のないことだろう。

『マイファミリー』ラスト15分、圧巻の大どんでん返し! 信頼の「日曜劇場の賀来賢人」

 二宮和也主演のTBS日曜劇場『マイファミリー』の第2話が4月17日に放送され、視聴率は第1話を上回る12.8%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)と好調を記録した。

 娘を誘拐された温人(二宮和也)と未知留(多部未華子)の鳴沢夫婦。警察に連絡するなという犯人の意向に背き、身代金の受け渡しの過程で警察が関与していることがばれてしまい、鳴沢夫婦が警察を排除することを決めた前回。今回も…

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『家事ヤロウ!!!』【焼肉のたれで作る『漬けマグロ』】、叙々苑のたれのうまさに感動! 安い刺身も高級感が出るぞ

料理がまったくできない主婦の私。料理は夫担当になっていますが、子どもが大きくなるにつれ、私も作らなアカンときに見舞われるように。まずはSNSで人気の簡単レシピから料理にチャレンジ!

今日のレシピ:【焼肉のたれで作る『漬けマグロ』】『家事ヤロウ!!!』

 『家事ヤロウ!!!』(テレビ朝日系)のインスタグラムを遡って見てみると、なんでこれ作ってないのだろう? と思う、簡単すぎるレシピを発見した。叙々苑の焼肉のたれにマグロを漬けて食べるだけ。これは「叙々苑の焼肉のタレ」のうまさだけを頼りに作るレシピに間違いない! 

 さっそくスーパーに叙々苑の焼肉のタレを買いに走ったら、めっちゃ高い。焼肉のタレの価格、680円です。あまりの高値に一瞬おののき、「我が家は焼肉屋さん」のタレなら確か冷蔵庫にあったよね……。と私の心で悪魔がささやいた。しかし、このレシピは多分、叙々苑のタレがあってこそ生きるレシピなはず。意を決して叙々苑の焼肉のタレを購入! 作ってみました!

材料 分量
マグロの刺身 6〜7枚
焼肉のたれ 50ml
卵黄 お好みで

(レシピは『家事ヤロウ!!!』公式アカウントより)

 実際に作ってみましょう! 材料はシンプルです。マグロの刺身と叙々苑の焼肉のタレだけ。

 作り方は簡単。

(1)マグロの刺身(6〜7枚)を保存容器に敷き詰め、焼肉のたれ(50ml)をまんべんなくかけてフタをする
(2)冷蔵庫で30分寝かせたら完成!

 「ほかに味付けしないの!?」と不安になりましたが、さっそくマグロを焼肉のタレに漬けてみることにしました。

  マグロの刺身に焼肉のたれをかけて、フタをして寝かせたら完成! 見ての通りですが簡単です。

 

 見た目はただのマグロの刺身ですが、焼肉のタレには白ゴマが入っており、叙々苑の焼肉のタレの原材料を見てみると【しょうゆ・砂糖・みりん・食用ごま油・ニンニク・ごま・黒胡椒・食塩】が入っています。

 なんだか普通の低価格の焼肉のタレと中身や味付けは同じ気もするが、ここまできたのだから食べよう。ちなみに、インスタによると「焼肉のたれはみりんと醤油が入っているものがおすすめ!」とのこと。

 普通の漬けマグロにして食べるには、もったいない気がしたのでご飯を入れて丼にしてみました。「食べる前に卵黄をトッピングするとユッケ風に!」とインスタに書かれていたので、素直に卵黄も乗せてみました。お好みでネギもトッピング。

 雰囲気は良いのではないでしょうか? 食べてみました!

 さっそく食べた感想は「甘い」。マグロが甘いのです。

 叙々苑のタレは数種類出ているようですが、今回使った焼肉のタレは非常に甘めでした。焼肉のタレにマグロの刺身をつけるなんて……と半信半疑でしたが、意外といけます。卵黄のおかげかネットリした食感がおいしいのですが、その前に「叙々苑の焼肉のタレ」のうまさに感動しました。高いだけある。

 安い肉も安いマグロの刺身も一気に高級感が出る叙々苑のタレ。この組み合わせはエバラやモランボンの焼肉タレでも活用できるのでは? と思いました。

【総評】
もう一度作りたい度:★★★☆☆(このレシピだけのために叙々苑のタレを買うのは正直、気が引けます)
ズボラ主婦でも再現可能度:★★★★★
子どもウケまたは夫ウケ:★★☆☆☆

ジャニーズか、元SMAPか……『めちゃイケ』後番組で、フジテレビが苦悩中!

 ジャニーズか元SMAPか……フジテレビが、今年3月で終了する『めちゃ×2イケてるッ!』の後番組をめぐって、究極の選択を迫られている。

 1月2日に放送された『めちゃ×2イケてるッ!中居&ナイナイ日本一周FINAL』は視聴率6.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の大爆死となったが、数字とは裏腹に、番組を観たSMAPファンからは歓喜の声が上がったという。いったいどういうことか?

「今回、番組のサブタイトルが『日本一周72時間ホンネの旅』となっており、元SMAPで『新しい地図』の稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が出演し話題となった『72時間ホンネテレビ』(AbemaTV)を意識していたのは明らか。以前から『めちゃイケ』の後番組が元SMAP3人による旅番組になるのではないかとのウワサが流れていたため、番組で『ホンネテレビ』というフレーズが連呼されたのは、それを示唆しているのでは? と、ファンは期待したようですね。実際、1月5日発売の『女性セブン』(小学館)には、『めちゃイケ』、もしくは『とんねるずのみなさんのおかげでした』の後番組として、稲垣ら3人が出演する新番組が提案されているというテレビ関係者の証言が載っています。昨年、3人の所属事務所である『カレン』にフジの敏腕スタッフが合流し、同局に営業をかけているようです」(テレビ関係者)

 実際、最近のフジは、テレビ東京に視聴率で追い抜かれてもおかしくない位置まで転落しているだけに、もし3人の番組が始まるとなれば、世間から大きな注目を集めるのは間違いない。しかし一方で3、人を起用すればジャニーズ事務所を刺激することは分かりきっており、そのようなキャスティングをフジがするのかは疑問だ。

「香取がレギュラー出演していた『おじゃMAP!!』を3月で終了させるなど、フジはジャニーズへの忠誠心を見せようとしていた。しかし、ジャニーズサイドは嵐・相葉雅紀が主演した月9ドラマ『貴族探偵』の低視聴率ぶりにあきれ返り、フジと距離を置きつつある。フジとしても、局全体が低調な今の状態ではお金をかけた番組は作れないうえに、ジャニーズを起用しても数字が取れないとあって、二の足を踏んでいる。そこに、かつてなら考えられないほどの低予算で元SMAP3人を起用できるという話が来たのですから、飛びつきたいのがホンネでしょう」(同)

 苦境のフジがどういう選択をするのか注目だ。

「渋谷系」とは日本版アシッドジャズだった!? 若杉実の労作が提示する“DJ文化”という視点

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若杉 実『渋谷系』(シンコーミュージック)

【リアルサウンドより】

 ムーヴメントとはいっても東京の局所で流行っていた音楽という程度の緩いカテゴライズに過ぎず、にもかかわらずその音楽的なイメージと全体像が当時は何となく共有されていて、影響というか余波もいまだに尾を引いている——渋谷系というのはつくづく捉えどころがあるようなないような現象だった。

 むろん個人的な印象に過ぎないが、ある世代以上には日本ポピュラー音楽史上看過できない変革として刻印されているのに、ある世代以下になると、大きく誤解していたり、そもそも知らない人すらいたりするという具合に、今日となっては受け止め方に極端な温度差が感じられる歴史上の出来事でもある。

 本書『渋谷系』は、そんなヌエのような渋谷系の総体を描き出そうとした、初めての単行本である。そう、初めての、なのだ。

 90年代を彩った大きなムーヴメントだったことは間違いないのに、雑誌やムックの特集みたいなものはあっても、歴史として正面から取り組んだ書籍がこれまで登場しなかったのは、渋谷系というブームのそうした扱いづらさと、イメージの多様さゆえのことだろう。一家言あるうるさ型が多そうだから敬遠されていた節もあると思われるが(笑)。

渋谷系=DJ文化

 本書の描く渋谷系もまた、一般的なイメージからすると特異に映るかもしれない。何しろこの本には、いわゆる渋谷系の代表選手とされる人たち、フリッパーズ・ギター(小沢健二、小山田圭吾)、ピチカート・ファイヴ、オリジナル・ラヴ、サニーデイ・サービスといった名前は、もちろん登場しはするのだが、それほど多く出てこないのだ。

 ページを割かれているのは、むしろ、レコード店やDJバー、クラブなどについてであり、そこで行き交っていた人々についてである。

 渋谷という街が、なぜ、どのようにして特別で独特な場所として成り立ったか、レコード店やDJバー、クラブという場を介して人々がいかに交錯したか、そのプロセスでどのような音楽や文化が生まれていったか。そうした動きの全体を、当事者の証言を集めて捉えることに力は注がれている。

 言い換えれば著者は、渋谷系という現象を、渋谷という場所を舞台に蠢いていた音楽や文化の流転の、ひとつの現れと見なしているのだ。それは、あとがきに「当初あった“バック・トゥ・ザ・90’S”的企画がいつのまにやら“渋谷系”に差し替えられ」たとあることからもうかがうことができる。

 レコード店、DJバー、クラブに焦点が当てられているのは、渋谷系、ひいてはその現象を生み出すにいたった渋谷の音楽文化の本質は「中古レコード文化」だった、もっと端的にはDJ文化だったと捉えられているからだ。

 この見立てには、著者が長年レアグルーヴを軸に活動してきた音楽ジャーナリスト、DJであるという背景が一役買っていようが、渋谷系を過去の音楽的資産の再解釈・再構築だとする既存の見方ともよく合致する。

 ちょっと脱線するが、ウルトラ・ヴァイヴから「渋谷ジャズ維新」というコンピレーション・シリーズが出ている。まあ、レア音源を発掘するシリーズで、何枚か買ったのだけれど、「ジャズ」といいつつジャズには聞こえないものが多いし、そもそもなぜ「渋谷」なんだろうとずっと不思議に思っていた(ライナーを読まないせいだ)。このコンピ・シリーズを手掛けているのは、本書の著者・若杉実なのだ。今回そのことに気づき、ようやく「渋谷」という冠と、「ジャズ」の解釈の幅の広さに合点がいったのだった。

渋谷系のすべて

 さて、そんな視点で書かれた本書は、まず70年代の渋谷から始まる。当時の渋谷を音楽的に彩ったのは、はっぴいえんどの風都市の拠点となった百軒店のBYGやブラック・ホークといったロック喫茶、道玄坂のヤマハなどだ。80年代に入る頃から輸入中古レコード店が登場しだし、その草分けのマンハッタンレコードが移転したことで、90年代、渋谷は宇田川町界隈を中心に「世界一レコード店が多い」街となりギネスブックに載るまでになる。HMVの開店は90年のことだ。

 西武と東急の開発競争により、渋谷が若者の街として急激に発展したことが背景にはあったわけだが、湾岸戦争を境に、バブルで円安傾向だったのが円高傾向に転じたことがレコード輸入販売業者にとって追い風になり、渋谷を世界一のレコード街にしたのだと著者は分析している。

 ともあれそのような土壌で、DJバーやクラブを舞台に、ラウンジやレアグルーヴといったDJカルチャーが花開くことになる。なかでも、91年8月にDJバー・インクスティックで開催されたイベント「サバービア」が極めて重大な事件として特記されている。

「この日ぼくは、最初にして最後、最大だったかもしれない渋谷系というものを全身で吸収することになる」
「『渋谷系とはなにか?』という問いかけに対する答えはそれほど自信があるわけでもない。しかし、記憶を映像化できるならこの1日の体験とともに『これがすべて』と胸を張って言える自信がある」

 主催者はフリーペーパー『サバービア・スイーツ』を発行していた橋本徹、バーのプロデューサーはいまや大御所のDJ小林径で、著者はその日、初対面の小林に誘われてこのイベントを訪れたのだった。

 エレベーターを降り、すし詰めの人をかき分けて店内に進んだ著者は、小沢健二と渡辺満里奈にいきなり遭遇する。著者の顔を見た満里奈は小沢に「あれ、田島〔貴男〕くんの弟?」と漏らしたそうだ。ゲストには、小沢に加えて、小山田圭吾、小西康陽、高波敬太郎、サエキけんぞう、高橋健太郎という、渋谷系のキーパーソンを含む面々が並んでいた。サエキもこの日のことを『ほぼ日刊イトイ新聞』の連載「総武線猿紀行」に記している(https://www.1101.com/saeki/archive/2001-06-21.html)。

 客の大半が床に座り込み、オーケストラやストリングス、効果音のようなものに耳を傾けている——「それまでヒップホップやレアグルーヴ、ディスコ系のクラブイベントしか知らなかったぼくにとって、こうしたスタイルが異質に感じられたのも無理はなかった」。

「サバービア」のこのイベントは、「渋谷系」という言葉で示されることになる価値の転換を、これ以上ないほどに体現した出来事だったということだろう。

 だが、91年のこの時点で、「渋谷系」という言葉はまだ存在していない。

「渋谷系」の登場

 「渋谷系」が初めてメディアに登場したのは、セゾングループが発行していたタウン誌『apo』93年11月9日号。

「センター街あたりじゃあたりまえ “渋谷系”ミュージックって、なに?」

 見出しのこんな文章で使われたのが初出だとされている。執筆者は、当時はミニコミだった『バァフアウト!』を発行していた山崎二郎だ。

 こんな逸話も紹介されている。

 93年の春、フリッパーズを解散した小山田圭吾が、馴染みのレコード店、渋谷ゼストに来て、こういったのだという。

「これからは“渋谷系”というのがくるらしい」

 ゼストはカジヒデキもバイトしていた、ネオアコの聖地と呼ばれたレコ屋だ。小山田がそう話した店員は、渋谷系を代表するレーベル、エスカレーター・レコーズを興した仲真史。渋谷系の筆頭となる小山田が、渋谷系の要人となる仲に、渋谷系の聖地となる場所で、「渋谷系というのがくるらしいよ」などと他人事のように話していたわけで、じわじわ来るエピソードである。

 小山田は、渋谷系という言葉を雑誌編集者から聞いたそうだ。山崎も打ち合わせの時『apo』編集者から教えられたのだという。その頃「渋谷系」は業界内ではすでに流布していて、たまたま最初に書き留めたのが山崎だったわけだ。

 著者は「口コミ」から生まれた言葉だと片付けて、それ以上の追究はあっさり放棄している。渋谷系の謎を究明するのが目的なのではないという著者のスタンスがよく現れているといえよう。

渋谷系とは日本版アシッドジャズである!?

 したがって後半は、DJ文化がどのような変遷をたどり、どのような側面が渋谷系と呼ばれる音楽に結実していったかをひもとくことが課題の中心となる。

 ある意味で、著者自身の経験を現在の視座から捉え直すのに似た作業であるためか、詳細ではあるのだが、取り散らかった印象がないではない。評者なりに大づかみにまとめるならこうなるだろうか。

 まず80年代に芽生えたDIY意識が前提とされる。具体的には、貸しレコードで自分なりのライブラリーをつくることや、インディーズ・レーベルやフリーペーパー、カセットマガジンといった手作りのオルタナティブなメディアが登場することなどだ。特に重視されているのは、桑原茂一の主催するフリーペーパー『ディクショナリー』(88年創刊)で、DJ登竜門的な性格も持っていたこの雑誌は、沖野修也やU.F.O.の松浦俊夫など90年代に繋がる人材を輩出した。また、90年代以降は渋谷系の人脈カタログの様相を呈するようになる。

 この時代に培われたDIY意識は、90年代にマッキントッシュが普及することによって増幅、拡散していく。『サバービア・スイート』の橋本徹は、渋谷系とは「マック以降、インターネット以前」のものだったとしている。批判的な目に晒されずにアイディアを試すことのできる環境がその時期あったということである。

 その一方で、モッズからアシッドジャズへの流れ、伝説的な下北沢ズー/スリッツ、京都のDJ〜クラブシーンなど同時多発的な動きが渋谷に集約されていく様子が描かれる。モッズ〜アシッドジャズという流れはとりわけ重視されていて、著者は「渋谷系とは、とりもなおさず日本版アシッドジャズではないか、というのがぼくなりの持論だ」とまで書いている。

「88年から音楽メディアがCDに代替し、それにともない旧譜、名盤、レア盤の類がいっきに再発された流れは、東京・ロンドンを中心とした都市部の文化水準をいっきに向上させた。アシッドジャズも渋谷系もその時代が重複する」

 初期フリッパーズの音楽性はネオアコとされることが多いが、田島貴男などをパンクと評する者もいた。アシッドジャズとオリジナル・ラヴならダイレクトに繋がっている印象があるが、アシッドジャズとフリッパーズ、パンクとフリッパーズはなかなか繋げて考えにくい。再発により豊穣な音楽資産が水平なアーカイヴとなった地点において、DIY精神とDJ感覚に基づく意識で音楽を作り始めたという共通性の背後にモッズの精神性があり、また、そうした行為がパンクが形骸化した状況に対するカウンターとして本質的にパンクだったと解釈すればいいだろうか。

 正直なところかなり整理しにくい本で、読む分にはそうでもないのだけれど、書評となると、どこをどう抽出してどう繋げればいいのか悩むことしばしだった。結局、渋谷系というのは、どこかの誰かがパッケージするために生み出した言葉に過ぎないわけで、パッケージング以前の現実がその器に合わせて動いていたはずもなく、話があちこちするのは当然ではあるのだろう。

 全体を通して見て、やはりDJ〜クラブカルチャーに偏向している嫌いがないではない。だが、偏った部分があったとしても、ここを叩き台に、後続の渋谷系本が肉付けを補っていけばいい話だ。同時代を現場で体験してきた者による渋谷系総括として得難い一冊といえるのではないかと思う。

■栗原裕一郎
評論家。文芸、音楽、芸能、経済学あたりで文筆活動を行う。『〈盗作〉の文学史』で日本推理作家協会賞受賞。近著に『石原慎太郎を読んでみた』(豊崎由美氏との共著)。Twitter

「メイサ殺す!」F1彼氏を"奪還"したあびる優 モナコ社交界デビューは大丈夫?

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「週刊女性」(主婦と生活社)3月20日号より
 このところ、メディアの話題を独占していたオセロ・中島知子の女性霊能者による洗脳問題。中島の両親や所属事務所サイドが中島を"奪還"したことを発表し、ひとまず騒動は収束したが、中島問題よりもひと足早く"奪還"劇を繰り広げていたのがタレントのあびる優だ。 「おととし10月にF1レーサーの小林可夢偉との交際が発覚。昨シーズンは可夢偉のレースを世界各地で観戦し、結婚秒読みとも言われていた。ところが、昨年秋に女性誌で可夢偉と、先ごろ赤西仁とデキ婚を発表した黒木メイサのお忍び温泉旅行が発覚。しかし、あびるはそれに動じることなく可夢偉を待ち続け、そのうち黒木からの"奪還"に成功。いまやすっかり元サヤに収まったようだ」(スポーツ紙デスク)  一部週刊誌などによると、あびるは「あれはただの浮気。メイサ殺す!」と周囲に言い放ち、メイサが来ると困るので、可夢偉の自宅マンションに陣取り"迎撃"の準備を整えるなど涙ぐましい努力の末、"奪還"に成功したようだ。 「DA PUMPのISSA、山下智久、KAT-TUNの田中聖、元東方神起でJYJのジェジュンらと浮き名を流してきたあびるだが、徹底的に交際相手に尽くすようで、別れた男もなかなかあびるのことを忘れられないようだ。山下と田中はあびるをめぐってカラオケボックスで殴り合いのケンカをしたこともあったほど。あまりにも男たちを虜にするので、"魔性の女"とも言われている」(芸能プロ関係者)  そんなあびるだが、「週刊女性」(主婦と生活社)3月20日号によると、可夢偉とともに近々、F1レースも開催され多くのセレブたちが住むモナコに移住するというのだ。  可夢偉のマネジャーは同誌の取材に対し、「今月からですね。3月のいつからかはわかりませんが」とあっさり移住を認めたものの、あびると一緒かどうかについては言葉を濁した。一方、直撃を受けたあびるは「たぶん、(部屋を)借りられたらそうするんじゃないですか」とモナコに同行することを半ば認め、気になる結婚については「まだまだこれからって感じです......。私たちのペースで、それは考えたい」と語るにとどまったものの、結婚を前提にしたモナコ移住であることをうかがわせた。 「F1レーサーと芸能人の結婚といえば、F1の人気絶頂期に活躍したジャン・アレジと結婚したゴクミこと後藤久美子。籍は入れてない事実婚だが、アレジの地元・フランスの大豪邸に3人の子どもと暮らし、多くの女性の憧れの存在となった。あびるといえば、深夜番組で幼いころの万引きをうっかり告白した騒動が記憶に新しい。F1レーサーの妻ともなればセレブが集うパーティーに頻繁に参加しなければいけないので、自然と品格も漂ってくるはずだが......」(ファッション誌関係者)  日本ではかなり"やんちゃ"なキャラだったあびるだが、海外の社交界でどんな立ち振る舞いを見せるだろうか。
月刊あびる優 勝ち組。 amazon_associate_logo.jpg
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