やっと平昌五輪が閉幕したのに……『海月姫』、ついに5%割れ! フジ月9枠ワーストへ一直線も、芳根京子には大化けのチャンス!?

“朝ドラヒロイン”芳根京子が主演を務めるフジ月9ドラマ『海月姫』の第7話が2月26日に放送され、視聴率は4.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、ついに禁断の5%割れを記録してしまった。フジの看板ドラマ枠である月9で、視聴率が5%を割り込んだのは、前クールの『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(篠原涼子主演)最終回(第10話)の4.6%以来、2度目の失態。同話から、賀来賢人が登場したが、テコ入れ効果はなかった。

 初回8.5%でスタートも、第2話6.9%→第3話5.9%と降下。第4話では7.5%まで持ち直し、上昇気流に乗ったかと思われたが、第5話5.3%、第6話5.0%と低迷。そして、第7話にして、ついにどん底へ落ちてしまった。

 ここまでの平均視聴率は6.4%まで下がり、『突然ですが、明日結婚します』(2017年1月期/西内まりや主演)の同枠ワースト視聴率6.65%をも下回る可能性が出てきた。

 第7話は、修(工藤阿須加)が月海(芳根)に告白し、蔵之介(瀬戸康史)が真意を問いただしたところ、修は「交際を求めているのではなく、月海にプロポーズしようと思っている」と突っ走ろうとしていた。そんな時、“尼~ず”が住む「天水館」に、修から月海へのプロポーズの言葉が書かれた手紙が届き、蔵之介は修のフライングに歯噛みする。一方、月海たちのブランド「ジェリーフィッシュ」は、ジジ様(木南晴夏)の提案で、ファッション界のバイヤーやスタイリストが集まるプロモーションスペースに出店。クラゲのドレスはまったく売れなかったが、アジアでセレクトショップを展開する実業家カイ・フィッシュ(賀来)が現れ、ドレスとデザインを買い取りたいと申し出る……という展開だった。

「序盤はドタバタの展開で、評価も低かったのですが、ブランドを立ち上げた第5話あたりから、がぜんおもしろくなってきました。ところが、第5話、第6話は平昌五輪の人気競技の中継とバッティングしてしまい大苦戦。第7話では、その五輪も閉幕し、視聴率も上がるかと思われましたが、自己ワーストで5%割れの惨事となってしまいました。もはや多くの視聴者が脱落してしまったということなのでしょう。次回、第8話にはにゃんこスター、元韓国アイドルの伊藤ゆみ(旧名・ICONIQ)がゲスト出演しますが、それで数字が上がるとは思えません。残り3話ですが、さすがにここから大きな巻き返しは難しいのでは?」(テレビ誌関係者)

 視聴率は低調だが、作品としては、急ごしらえで最悪だった『突然ですが』より、はるかにマシなだけに、なんとか月9ワーストだけは回避してほしいところ。

 厳しい戦いが続いているが、芳根個人としての評価は決して悪くはなく、ある意味チャンスでもあるというのだ。

「これまで芳根は清純派のイメージが強く、そういった役柄が多かったのです。しかし、『海月姫』でのなりふり構わぬ演技には、称賛の声も上がっています。これで、役の幅も広がり、オファーも増えていく気がします。それに、なかなか月9の主演を引き受ける俳優・女優がいない中、前評判の低かった『海月姫』の主演オファーを受けてくれた芳根に、フジは貸しを作った格好となりました。近いうちに、フジはヒロインクラスで、芳根を使うことになるのではないでしょうか?」(同)

 芳根は、『表参道高校合唱部!』(15年7月期/TBS系)に続き、主演した民放連ドラで2作連続爆死となりそうな気配。だが、まだ21歳になったばかりで、ランク的にも、大きなダメージはないだろう。『海月姫』は振るわなかったが、吹っ切れた演技は、この先につながりそうだ。
(文=田中七男)

視聴率4%台突入! フジ月9『海月姫』の工藤阿須加は、芳根京子以上にヒロインだ!!

 オタク女子だけが住む共同アパート・天水館を舞台に、主人公のクラゲオタク・月海(芳根京子)の恋模様などを描く月9ラブコメディ『海月姫』(フジテレビ系)。

 前回、修(工藤阿須加)が月海に好きだと告白し、盛り上がっていくはずなのに視聴率は4.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、低めで更新。若い層からは高い支持を得て評判も上がってきているようなのだが……。

 展開が早い編集などは若者向けだが、じっくり見たい層は敬遠してるのかもしれない。ベタな三角関係は大人も好きだと思うので、ここから巻き返してもらいたい。兄であるがゆえ弟の恋を応援しつつ、自らの恋心が膨らむ蔵之介(瀬戸康史)と、不器用な童貞の弟・修。あまり楽しめていない視聴者の方は、この2人の目線で見ることをお勧めします。振り返ります。

 

■月海を「フィアンセ」と呼ぶ修

 

 修に告白されて人格崩壊するほどテンパる月海は、蔵之介に電話で相談。なんの気なしに電話した月海だが、三角関係の一角を担う蔵之介は気が気じゃない。

 このままプロポーズをすると焦る修(蔵之介の異母弟)に、蔵之介は、月海がこれ以上パンクしないよう早まるなとアドバイス。月海に対する自分の気持ちが大きくなる中、弟を応援したい気持ちもありつつ、それでいて悪気ない月海に報告までされてしまい、あんなにリア充っぽいのに、オタク女と童貞男の恋に挟まれ三角関係の醍醐味にどっぷり浸かる蔵之介。

 一方、天水館住人(尼~ず)による服飾ブランド「ジェリーフィッシュ」は、ジジ(木南晴夏)が生産調整を務めだし、順調に制作を続ける。

 そこへ修からの、結婚を前提に交際してくれというマジのラブレターが届く。最初、差出人がわからず怪しい手紙だと思い、全員の前で読み上げたのは、またも蔵之介。早まるなと伝えたのに、まるで響いていない修のエネルギーがすごい。

 恋文に沸き立つ尼~ずたちの前に、今度は千恵子の母親(富山えり子・千恵子と二役)が登場。親子そっくりなのでコピーロボットだと言い出し、母親の鼻を押す安定のまやや(内田理央)の騒ぎぶり。千恵子の母を呼び寄せたのは天水館買収をもくろむデベロッパーの稲荷(泉里香)だが、出ていきたくない千恵子らは、こっそり土地の権利書を隠し、時間稼ぎ。

 その間にプロモーションスペースに出店し、売れ線のラインナップを売って大金を稼ごうと一同盛り上がる。盛り上がりのどさくさに乗じ「月海、今は恋をしてる暇なんかないからな?」と、少しずるい蔵之介。

 しかし修も月海を呼び出し、(天水館を守るため)力になるからと、ぐいぐい来る。ドラマ的には、とにかく蔵之介が「どう動くか待ち」な状況。

 月海を除く尼~ずは、天水館を守るため、月海と修をくっつけようというスタンス。

 修の父親の慶一郎(北大路欣也)は再開発側の稲荷とくっつけたいのだが、運転手の花森(要潤)には婚約指輪の購入に付き合うように言っているようで、それぞれの思惑が絡まる。そして早くも婚約する気の修のまっすぐさが少し怖い。

 修は稲荷のところへも出向き、法律では6カ月前には立ち退きを伝えないといけないと責めたて、その際も月海のことを「僕のフィアンセ」と公言、初恋をエネルギーにとにかくひた走る。

■蔵之介の「長男」っぷり

 

 告白されたことを、月海は、無神経にも蔵之介に優しい笑顔で語る。

「不思議なんです、この感覚。心の臓が激しく脈を打ち、神経が引きつるような痛みを伴い、なのになぜか不思議とつらくないんです。むしろこの痛みが心地いいんです。このまま死んじゃってもいいくらいに」

「よかったじゃん」「おめでとう、でもクラゲ服の方も頑張ってもらうからな?」と、いったん自分の感情を引っ込める蔵之介。このへんは設定変更されて「長男」となったことが生きている部分かもしれない。

 後半「私にとって蔵之介さんはクラゲのお姫様なんです」と、月海はふと口にしていた。まだ男性として意識していないのだろう。だからこそ、苦手な男性なのになんでも話せる関係になっているのだが(そもそも女装だし)。

 恋模様を交えつつ、なんとか売れそうな手頃っぽいワンピースなどを完成させるが、インド人の裁縫屋・ニーシャからは「めっちゃダサいやん」と酷評される。

 ニーシャは、ちまたに溢れるファストファッション(ユニクロとかH&Mみたいな流行デザインを低価格で作るアパレル)批判をぶちまけたあげく「この業界は、とっくに終わってんねん」と吐き捨てる。当たり前だけど、服飾系のスポンサーは入っていなかったので一安心。

 酷評され落ち込んでいた月海だが、「毒クラゲ」というコンセプトを思いつき、真っ白で物たりなかったデザインを染め上げる。

 

■父親の愛人に会いに向かった海外

 

 自分の異母兄弟である蔵之介の実母・リナにジェリーフィッシュのドレスを届ける修。まさかのイタリア・ミラノ。5話の韓国といい、意外と世界を股にかける展開だが、予算的な問題か、まったくミラノの映像はなし。

 初めての恋を謳歌している修は、父の愛人でもあるリナに初めて正面から向き合い、嫌いだったという彼女を理解しようとする。

「誰かのことを本当に好きになると愛おしくて苦しくてどうしようもなくて気持ちを抑えることができない」

「だからもう僕に謝らないでください。悪いと思わないでください」

 女性嫌いの根源となったリナに、それを伝えにきたという。恐ろしい行動力だ。

 別れ際、「蔵之介には今、恋人がいるの?」とデリケートなことを聞くリナに「大切に思っている女性はいると思います」と、蔵之介が月海にキスをしていたこと(5話)を回想しながら答える修。

 もしも蔵之介がその子(月海)とうまくいくようなことがあったら「たくさん蔵之介を愛してあげて、私の分まで」と、その子に伝えて欲しいと、酷なお願いをするリナ。これは布石になりそうだから、覚えておきましょう。

 

■あらたなイケメンが三角関係に乱入?

 

 月海が出来立ての店に向う途中、謎のイケメンが新たに登場。バイリンガルのカイ・フィッシュ(賀来賢人)は、そのまま出店を手伝うが、実は海外に150店舗ものセレクトショップを手がけるアパレルの社長であることが判明。

 3億円でドレスのデザインごと売ってほしいとの提示に「これで一発逆転だ!」と喜んだ蔵之介だが、「デザイナーのMiss月海、貴方と一緒に」と、カイは意味深な付け足し。

 金持ちの息子の蔵之介に輪をかけたハイパー金持ちで、都合よすぎるくらい渡りに船だが、ジェリーフィッシュの出店に対し「何日あったって売れません」「あそこ(出店スペース)は負け犬の集まり」と、不穏なことを平気で言う。そんなカイと蔵之介が、次回激突する模様。

 蔵之介、修、カイ・フィッシュと、まさにこの世に春といった感じのヒロイン月海だが、このドラマを見ていると、つい修を気にしてしまう。高学歴はともかく、冴えない具合は月海以上だし、実母とのことで悩みつつも自由に生きる蔵之介に対し、しがらみまみれの親の秘書を務めつつ、リナと父親の情事を目撃してしまったというトラウマを乗り越え成長していくさまは、月海以上に応援したくなるし、不器用に月海と接しながらも、たまに笑顔を見せると、ついうれしくなってしまう。

 彼こそがこのドラマの真の「ヒロイン」なのでなないか?

 最後、せっかく隠した権利書が、鳩サブレーの空き缶に入って埋められているのがあっさり稲荷に見つかってしまった。次回、修をヒロインとして楽しみつつ見てみたい。
(文=柿田太郎)

長澤まさみ、新月9『コンフィデンスマンJP』は新垣結衣の“幻影”との戦い?

 芳根京子主演の月9ドラマ『海月姫』(フジテレビ系)が大爆死中だ。視聴率はすでに3話、5話、6話で5%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。西内まりや主演『突然ですが、明日結婚します』の全話平均6.6%を下回り、月9歴代ワーストになるのが確実だろう。

 その芳根からバトンを受けるのが、4月スタートの『コンフィデンスマンJP』で主演する長澤まさみだ。その特報映像が公開されたのだが、ネット掲示板では不安視する声で埋め尽くされたという。

「長澤は詐欺師を演じ、くノ一、極道の女、マリリン・モンローなど、さまざまな扮装姿を見せています。しかし、セクシーというより『安っぽい』『コント?』『黒歴史になりそう』といったコメントが連打されており、評判はイマイチなようです」(芸能ライター)

 そんな長澤のお色気コスとともに、フジが番組の売りにしたいのが、『リーガルハイ』(フジテレビ系)の脚本を務めた古沢良太氏だ。

「特報でも古沢氏の名前を前面にアピールしていましたね。『リーガルハイ』は2012年のシーズン1は平均視聴率12.5%、13年のシーズン2は18.4%と、大人気ドラマとなりました。フジも本音ではシーズン3をやりたいのしょうが、主要キャラの元KAT-TUNの田口淳之介がジャニーズを退所したことで、実現できなくなってしまったようです」(テレビ関係者)

 とはいえ、番宣で“古沢推し”をすればするほど、視聴者の多くが『リーガルハイ』でヒロインを務めた新垣結衣を思い浮かべることだろう。

「『リーガルハイ』が男女問わず支持されて高視聴率を記録したのも、新垣の明るさ、華やかさ、清潔さがあったからこそ。舞台『キャバレー』では、長澤の露出過多なガーターベルト姿がハマり、話題になりましたが、ドラマではこうしたセクシーな姿は下品に見えてしまう可能性もある。自慢のFカップバストが揺れれば男性視聴者は喜ぶでしょうが、女性には敬遠されてしまう可能性もありそうです」(同)

 火中の栗を拾った長澤、視聴者から「やっぱりガッキーが見たかった」と言われなければいいが……。

長澤まさみ、新月9『コンフィデンスマンJP』は新垣結衣の“幻影”との戦い?

 芳根京子主演の月9ドラマ『海月姫』(フジテレビ系)が大爆死中だ。視聴率はすでに3話、5話、6話で5%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。西内まりや主演『突然ですが、明日結婚します』の全話平均6.6%を下回り、月9歴代ワーストになるのが確実だろう。

 その芳根からバトンを受けるのが、4月スタートの『コンフィデンスマンJP』で主演する長澤まさみだ。その特報映像が公開されたのだが、ネット掲示板では不安視する声で埋め尽くされたという。

「長澤は詐欺師を演じ、くノ一、極道の女、マリリン・モンローなど、さまざまな扮装姿を見せています。しかし、セクシーというより『安っぽい』『コント?』『黒歴史になりそう』といったコメントが連打されており、評判はイマイチなようです」(芸能ライター)

 そんな長澤のお色気コスとともに、フジが番組の売りにしたいのが、『リーガルハイ』(フジテレビ系)の脚本を務めた古沢良太氏だ。

「特報でも古沢氏の名前を前面にアピールしていましたね。『リーガルハイ』は2012年のシーズン1は平均視聴率12.5%、13年のシーズン2は18.4%と、大人気ドラマとなりました。フジも本音ではシーズン3をやりたいのしょうが、主要キャラの元KAT-TUNの田口淳之介がジャニーズを退所したことで、実現できなくなってしまったようです」(テレビ関係者)

 とはいえ、番宣で“古沢推し”をすればするほど、視聴者の多くが『リーガルハイ』でヒロインを務めた新垣結衣を思い浮かべることだろう。

「『リーガルハイ』が男女問わず支持されて高視聴率を記録したのも、新垣の明るさ、華やかさ、清潔さがあったからこそ。舞台『キャバレー』では、長澤の露出過多なガーターベルト姿がハマり、話題になりましたが、ドラマではこうしたセクシーな姿は下品に見えてしまう可能性もある。自慢のFカップバストが揺れれば男性視聴者は喜ぶでしょうが、女性には敬遠されてしまう可能性もありそうです」(同)

 火中の栗を拾った長澤、視聴者から「やっぱりガッキーが見たかった」と言われなければいいが……。

江口のりこの“黒塗り”インド人メイクは大丈夫? 勝手に心配になるフジテレビ月9『海月姫』

 オタク女子だけが住む共同アパート・天水館を舞台に、主人公のクラゲオタク・月海(芳根京子)の恋模様などを描く月9ラブコメディ『海月姫』(フジテレビ系)。視聴率は今回も平昌冬季五輪の女子パシュートや女子カーリングを裏に、5.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、やや下落。振り返ります。

 

■蔵之介が新聞の一面に

 

 前回ファッションショーの成功後、思わず月海にキスしてしまった蔵之介(瀬戸康史)。翌日、当然意識しまくる月海だが、外国では普通の「挨拶みたいなもん」だとごまかす蔵之介。蔵之介も実は意識しまくりなのだが、ここの進展は一旦保留。

 それはそうと、蔵之介のファッションショーでの告白が「鯉淵元大臣長男 女装男子 告白!」と翌日のスポーツ紙の一面を飾る騒ぎに。天水地区の再開発反対も表明したので、再開発推進を表明していた慶一郎(北大路欣也)の事務所には電話が殺到し、秘書である修(工藤阿須加)は対応に追われる。マスコミに囲まれているので自宅から出るなと慶一郎に言われた蔵之介だが、平然とカメラ前に現れ、前回立ち上げたブランド「ジェリーフィッシュ」のクラゲドレスを着て宣伝する豪胆ぶり。これにより急遽作ったジェリーフィッシュのホームページにも購入依頼が舞い込み、尼~ず全員でのドレス作りが始まる。

 カメラ前では女装は趣味だと語ったが、天水館住民(月海を除く尼~ず)には「女だけど(ベル薔薇の)オスカル的に長男って言ってるだけ」(千絵子)だと思わせてごまかす。原作漫画だと、リアリティよりノリ重視なので気にならないが、ドラマだとごまかしの連続が少々気になる。

 月海との進展が膠着状態だった修だが、2人きりでファミレスで会話するなど、今回は積極的。

 そこで異母兄弟である兄の蔵之介が、幼少のころ、いじめられていた自分を助けてくれた思い出を語る。

 母と別れ「本当は誰よりも寂しいはずなのに」「本当の気持ちはどこにあるのか」「遠慮してないか」と兄の気持ちを慮る修。

 ここで本来の目的であった、蔵之介の母(リナ・若村麻由美)にこっそり頼まれていたクラゲドレスの購入を月海に依頼。リナとの約束で蔵之介には内緒のため「これは僕と月海さんの2人だけの秘密です」と頼むが、その言葉に月海はクラクラ。ああ、三角関係。

 

■江口のり子がインド人に

 

 そんな中、蔵之介は、インドでは単価が安く生地も豊富とのことでインドの縫製会社に勤めるインド人・ニーシャ(江口のりこ)を連れてくる。

「MISIAちゃうで? 歌下手やからな?」と、コテコテの関西ノリに怯える内弁慶の尼~ずたちを前に、オーダーメイドしかない偏ったラインナップや生産管理の重要性を指摘、改善を指示するニーシャ。顔の作り的にまったく(いわゆる)インド人っぽくはないのだが、なんとなく今の江口の勢いでインド人ぽくなっている。インドは人種の坩堝なので南インドにはいそうといえばいそうなのだが、顔を黒く塗っているので、昨年大おおみそかに放送された『ガキ使SP』(日本テレビ系)でエディ・マーフィーをまねた時のように問題にされないか(参照記事)、勝手に心配してしまう。

 それはさておき、ニーシャの指示を受け、立て直しを焦る蔵之介と、もはやいっぱいいっぱいの尼~ずが衝突。

 特にまやや(内田理央)とばんば(松井玲奈)は「服を作ったって、楽しいのはお前と月海だけだ」(まやや)「どうせ作ったって自分らが着れる服なんてないしな」(ばんば)と重症。尼~ずピンチ。

 突っ走ってしまったことを反省する月海に、仲間意識を高めるために決起集会開催などのアドバイスを送る修。やはり今回は一味違う。

「これからは何かあったらすぐに僕に相談してください。泣いたりする前に必ず!」と、もはやプロポーズぎみの修。

 月海は、居場所のなかった自分を受け入れてくれた天水館と尼~ずへの感謝を語りつつ、デモの開催を、まややとばんばに持ちかける。

「機会がないからやってないだけで、機会があればやってみたかったこと1位」だと、デモに食いつくまややと「昭和の国鉄ストライキ並みのデモをやってみたい」というばんばは、コロリと機嫌が回復。デモに挑むため、それぞれ思い思いのコスプレのような衣装を作りだすが、盛り上がる尼~ずを見て、着たい服を作ることの楽しさから何かヒントを見つけたっぽい蔵之介。

 ちなみに、まややは諸葛亮孔明、月海はクラゲと原作通りの格好だが、ばんばは「近畿周遊キンキちゃん」というキャラクター→近江鉄道のゆるキャラ「駅長がちゃこん」、ジジ様は、笠智衆(男はつらいよの時の御前様)→制服姿の海兵隊員と、視聴者にわかりやすく(?)原作からマイナーチェンジ。ばんばの手下のようになっている運転手の花森(要潤)は、時代関係なく変わらず月光仮面でした。

■修の月海への告白

 

 翌日、再開発を目論むグローバル・シティ・クリエイト(デベロッパー稲荷・泉里香のいる会社)の前で再開発反対デモを開始するが、「無許可のデモだ」と警備員らに追っ払われそうになった瞬間、修が先回りして取っていたデモ許可証を持って登場、みごとな王子様ぶり。

 これに対し稲荷は「色ボケしてんじゃないわよ」と嫉妬する乙女ぶり。本格的に参戦して4角関係になって欲しい。

「大丈夫です、何かあっても僕がなんとかします。だから安心して行ってらっしゃい」と送り出し、あげく帰り道では再開発反対派への寄り添う気持ちを語りつつ、「月見さん、好きです」と、ついに修が告白。今回は完全に蔵之介が守りで、修が攻めという構図。

 このまま、蔵之介は自分の気持ちを抑えるのか、それとも……。月海も修への好意を強く自覚しているので、もはや蔵之介の付け入る隙はなさそうだが……。

 そして天水館所有者である千絵子の母親(富山えり子・2役)の前に再度、稲荷が現れるところで6話は終了。

 羽生結弦の追っかけである千絵子の母は、前回、稲荷にオリンピックのチケットをもらって大喜びしていたので、ということは羽生の金メダル獲得時には会場にいたことになる。前回もオリンピック(羽生)ネタを差し込んでいたので、今回も羽生金獲得にちなみ、一部分だけでも話題が熱いうちに何か差し込んで欲しかったと思ってしまいました。ちなみに千絵子の母のおっかけは、原作ではぺ・ヨンジュン、映画ではチャン・グンソク、そしてドラマで羽生結弦と、見事その時代の世相に合わせている。

 今回、再開発にまつわるいざこざと同時に、月海の過去の思い出が語られた。

 幼少時、クラゲに夢中になるあまり、仲間が離れて行ってしまっていた月海の苦い過去。今回もまたか……と思いかけたところに、修のアドバイスや許可証取得の助け舟。トラウマを払拭してくれるほどの修の活躍に、もう2人の仲はこのまま固まってもおかしくないと思うのだが。

 気になるのは、傍若無人で怖いものなしっぽい蔵之介の素顔を、月海が知ったこと。幼少時、実の母と別れて暮らすことになった際に、泣きわめいたり、時々それ以降も一人でこっそり泣いていたという蔵之介の意外な一面を聞いたことで、月海の気持ちはどうなるのか。しかし、蔵之介の弱さや、強がりつつ自分(修)を助けてくれた蔵之介の優しさを、うれしそうに教えてくれたのは当の修で、月海は異母兄弟ながらお互いを思い合う2人の関係を知ったことになる。

 これを踏まえての次回の展開に期待しましょう。
(文=柿田太郎)

長澤まさみに託された“月9”の命運……4月期『コンフィデンスマンJP』早くも映画化内定か

 4月にスタートする女優・長澤まさみ主演の月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)に、“映画化内定”のウワサがささやかれている。

 同ドラマは、天才的な頭脳でどんな専門知識でも短期間でマスターできるという、長澤演じる詐欺師の「ダー子」が、さまざまな職業に就く人物に変装して事件を解決していくというもの。脚本はドラマ『リーガル・ハイ』シリーズ(同)などを手掛けた古沢良太氏が担当。推定Gカップといわれる長澤のコスプレ衣装とともに、ドラマ放送前から期待が高まっている。

「フジとしても看板枠の“月9”復活をもくろんでいるようです。実は、すでに劇場版の話も決まっています」

 そう明かすのは、芸能プロ関係者。放送開始前なのに映画化の話が決まっているのだから、フジがどれほど前のめりになっているかがうかがい知れる。だが、逆にいえば、それだけ“月9”の命運が長澤にかかっているということだ。

「月9は今期『海月姫』が5話までの全話平均6.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大コケ中。2016~17年に放送された8作中7作が1ケタ視聴率を記録するなど、枠そのものがいつ廃止されてもおかしくない状態です。長澤の『コンフィデンスマンJP』がコケるようなことがあれば、一気に月9枠廃止へと舵が切られるかもしれません」(芸能デスク)

 月9復活ののろしとなるか、それともトドメを刺すのか、4月からの同ドラマに注目だ。

せっかく盛り上がったのに……芳根京子主演『海月姫』が自己最低視聴率更新も、次回に期待大?

 芳根京子主演のフジ月9ドラマ『海月姫』の第5話が12日、15分拡大で放送され、視聴率は5.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と低迷した。

 初回8.6%で発進し、以後、6.9%、5.9%と降下したが、第4話で7.5%まで回復。第5話では、さらなるアップが期待されたものの、自己最低記録を更新してしまった。

 今話は、同時間帯に、NHK総合で高梨沙羅選手が出場した平昌五輪「スキージャンプ女子ノーマルヒル」(19.6%)、テレビ東京系で高木美帆選手が出場した同「スピードスケート女子1500メートル」(13.0%)が中継されていたため、そのあおりを食ったものと思われる。同日、平均10%を超える『報道ステーション』(テレビ朝日系)が4.4%まで落ち込んだことを思えば、『海月姫』の急降下も致し方なさそうだ。

 第5話は、天水地区再開発により、取り壊しの危機に瀕する「天水館」を救う資金を捻出すべく、蔵之介(瀬戸康史)と月海(芳根)は、クラゲのドレスを作って販売するプランを立てていた。前話で反対していた“尼~ズ”のまやや(内田理央)や、ばんばさん(松井玲奈)も同意。「天水館」で、立ち上げたブランド・ジェリーフィッシュのファッションショーを行うことになった。

 モデルには、蔵之介が見込んだまややが指名され、嫌がる本人を説き伏せた。まややは常に前髪で目元を隠していたが、ついに目を出してメイクを施し、その美貌がやっと露わになる。だが、ショーが始まっても、父・慶一郎(北大路欣也)の議員生活30周年パーティーに行った蔵之介がなかなか帰ってこず。まややがジュースをドレスにこぼすといったハプニングもあったが、ショーはなんとか無事成功。ラストシーンでは、月海に恋心を抱く、蔵之介の弟・修(工藤阿須加)が陰で見ているなか、蔵之介が月海にキスをするというシーンでエンディング。ここから、鯉淵兄弟と月海の三角関係に突入する気配を感じさせた。

 過去最高ともいえる盛り上がりを見せ、ネット上でも「こんなおもしろいドラマ、視聴率が悪いからって、打ち切らないで!」「久々の月9ヒット作。単純におもしろい。月9じゃなかったら、もっと視聴率よかったかも」「こんなに素敵でホロッとするラブコメは久しぶり」「今クールで一番おもしろい。月9をちゃんと欠かさず見てるのは数年ぶり」「今回も堪能できた。まややの見事な変身ぶりがすごかった」といった声が聞かれ、視聴者の満足度はかなり高かったようだ。

 第6話では、新たなキャストとして、ブレーク中の“名脇役”江口のりこが、流暢な関西弁をあやつる縫製会社を営むインド人・ニーシャ役で登場。第5話のラストで出演した、蔵之介の実母・リナ役の若村麻由美も引き続き登場するだけに、次回は視聴率大幅アップの期待も高まるところ。

 だが、次回はNHK総合で「スキージャンプ男子団体」、日本テレビ系では「カーリング女子 日本×スウェーデン」、テレビ朝日系では「スピードスケート女子団体パシュード/同男子500メートル」の五輪中継が裏で放送されるため、再び苦戦が予想される。TBS系では低迷する『ペコジャニ∞!2時間スペシャル』がオンエアされるだけに、『海月姫』と低レベルの争いになる可能性が高そうで、5%割れの危機ともいえそうだ。

「五輪の注目種目の生中継と、ドラマとでは、リアルタイムの視聴率で勝負にならないでしょう。スポーツは結果がわかっていて、後で見てもつまらないけど、ドラマは録画して、後で見ればいいのですから。次回はほかの3局で五輪中継をするわけで苦戦は必至。ただ、録画再生で見る視聴者が増えれば、第7話につながって期待できるのではないでしょうか……」(テレビ誌関係者)

 第5話が5.3%まで落ちたため、全話平均視聴率は6.85%まで下がってしまった。同枠ワーストは2016年1月期『突然ですが、明日結婚します』(西内まりや主演)の平均6.65%で、最低記録更新の可能性も出てきたが、ここから先に巻き返しを図ってくれることを願いたいものだ。
(文=田中七男)

せっかく盛り上がったのに……芳根京子主演『海月姫』が自己最低視聴率更新も、次回に期待大?

 芳根京子主演のフジ月9ドラマ『海月姫』の第5話が12日、15分拡大で放送され、視聴率は5.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と低迷した。

 初回8.6%で発進し、以後、6.9%、5.9%と降下したが、第4話で7.5%まで回復。第5話では、さらなるアップが期待されたものの、自己最低記録を更新してしまった。

 今話は、同時間帯に、NHK総合で高梨沙羅選手が出場した平昌五輪「スキージャンプ女子ノーマルヒル」(19.6%)、テレビ東京系で高木美帆選手が出場した同「スピードスケート女子1500メートル」(13.0%)が中継されていたため、そのあおりを食ったものと思われる。同日、平均10%を超える『報道ステーション』(テレビ朝日系)が4.4%まで落ち込んだことを思えば、『海月姫』の急降下も致し方なさそうだ。

 第5話は、天水地区再開発により、取り壊しの危機に瀕する「天水館」を救う資金を捻出すべく、蔵之介(瀬戸康史)と月海(芳根)は、クラゲのドレスを作って販売するプランを立てていた。前話で反対していた“尼~ズ”のまやや(内田理央)や、ばんばさん(松井玲奈)も同意。「天水館」で、立ち上げたブランド・ジェリーフィッシュのファッションショーを行うことになった。

 モデルには、蔵之介が見込んだまややが指名され、嫌がる本人を説き伏せた。まややは常に前髪で目元を隠していたが、ついに目を出してメイクを施し、その美貌がやっと露わになる。だが、ショーが始まっても、父・慶一郎(北大路欣也)の議員生活30周年パーティーに行った蔵之介がなかなか帰ってこず。まややがジュースをドレスにこぼすといったハプニングもあったが、ショーはなんとか無事成功。ラストシーンでは、月海に恋心を抱く、蔵之介の弟・修(工藤阿須加)が陰で見ているなか、蔵之介が月海にキスをするというシーンでエンディング。ここから、鯉淵兄弟と月海の三角関係に突入する気配を感じさせた。

 過去最高ともいえる盛り上がりを見せ、ネット上でも「こんなおもしろいドラマ、視聴率が悪いからって、打ち切らないで!」「久々の月9ヒット作。単純におもしろい。月9じゃなかったら、もっと視聴率よかったかも」「こんなに素敵でホロッとするラブコメは久しぶり」「今クールで一番おもしろい。月9をちゃんと欠かさず見てるのは数年ぶり」「今回も堪能できた。まややの見事な変身ぶりがすごかった」といった声が聞かれ、視聴者の満足度はかなり高かったようだ。

 第6話では、新たなキャストとして、ブレーク中の“名脇役”江口のりこが、流暢な関西弁をあやつる縫製会社を営むインド人・ニーシャ役で登場。第5話のラストで出演した、蔵之介の実母・リナ役の若村麻由美も引き続き登場するだけに、次回は視聴率大幅アップの期待も高まるところ。

 だが、次回はNHK総合で「スキージャンプ男子団体」、日本テレビ系では「カーリング女子 日本×スウェーデン」、テレビ朝日系では「スピードスケート女子団体パシュード/同男子500メートル」の五輪中継が裏で放送されるため、再び苦戦が予想される。TBS系では低迷する『ペコジャニ∞!2時間スペシャル』がオンエアされるだけに、『海月姫』と低レベルの争いになる可能性が高そうで、5%割れの危機ともいえそうだ。

「五輪の注目種目の生中継と、ドラマとでは、リアルタイムの視聴率で勝負にならないでしょう。スポーツは結果がわかっていて、後で見てもつまらないけど、ドラマは録画して、後で見ればいいのですから。次回はほかの3局で五輪中継をするわけで苦戦は必至。ただ、録画再生で見る視聴者が増えれば、第7話につながって期待できるのではないでしょうか……」(テレビ誌関係者)

 第5話が5.3%まで落ちたため、全話平均視聴率は6.85%まで下がってしまった。同枠ワーストは2016年1月期『突然ですが、明日結婚します』(西内まりや主演)の平均6.65%で、最低記録更新の可能性も出てきたが、ここから先に巻き返しを図ってくれることを願いたいものだ。
(文=田中七男)

まさかのソウルロケも実らず……平昌五輪の裏で月9『海月姫』視聴率急落の5.3%!

 オタク女子だけが住む共同アパート・天水館を舞台に、主人公のクラゲオタク・月海(芳根京子)の恋模様などを描く月9ラブコメディ『海月姫』(フジテレビ系)。女装イケメンの蔵之介(瀬戸康史)と童貞エリート・修(工藤阿須加)の異母兄弟との三角関係が動きだす第5話は視聴率5.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。先週7.5%まで上昇したのだが、裏の平昌五輪スケート中継に押されダウン。オリンピック以上に激動だった内容を振り返りましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

■五輪を意識し韓国ロケ

 

 裏の五輪を意識し、まさかのソウルロケ(「韓国ソウル」の太字テロップ付き)からスタート。本気で天水館を買収に動き出したデベロッパーの稲荷翔子(泉里香)は、天水館のオーナーである千絵子(富山えり子)の母親(そっくりだと思ったら富山の一人二役)に会いに訪韓。羽生結弦のおっかけをしている母親に男子フィギアのプレミアチケットを渡し、がっちりハートを掴む。遊んでますねー。

 父親の慶一郎(北大路欣也)が、自身の議員生活30周年パーティで、再開発賛成派であることを表明すると聞いた蔵之介は、その日に、前回立ち上げたファッションブランド(ジェリーフィッシュ)のショーをすることを天水館の住人(尼~ず)に提案。ブランドで儲けた金で、買収を阻止する狙い。当初、反対していた住人も『蒼天航路』全巻購入(まやや=内田理央)やプラレール購入(ばんば=松井玲奈)に目が眩み従う。

 人形マニアの千絵子の友人である人形ドレス裁縫の達人・ノムさん(安達祐実)も仲間に加わり、ドレス作りは順調に進行。「人形を人間だと思っていて、人間を虫けらだと思っている」安達祐実の年齢不詳ぶりや、地に足ついたオタク演技ぶりが見事。さすが祐実……恐ろしい子。

 ショー間際に裁縫が間に合わなくなった際も、まややの皮膚に直接裁断した布を木工用ボンドで貼り付ける技で乗り切る。これは人形のドレスによく使われる手法だという。さすが、ノムさん。

 蔵之介は、お抱え運転手・花森(要潤)が自分を監視していることを知り、慶一郎を問い詰めるが、慶一郎も自分の妨害をするなと言い返す。「何がしたいかわからぬが、やりたいことがあるならそれ相応の力を持ってからにしなさい」と見下す慶一郎に「オヤジには一生かかってもわかならいよ、俺のやりたいことなんて」と吐き捨てる蔵之介。愛人の子であるがゆえの根の深さ。

 でき上がったショー用のドレスをモデルとなる蔵之介の不在時に、スタイルの良いまややに代理で試着させサイズ調整するが、三国志オタクのまややは「曹操に縊り(くびり)殺された呂布の気持ちが初めてわかったぞー!」と嫌がる。今回特に多かった“まやや語録”を、どれだけの人が正確に聞き取れているのかは謎だし、「三国志監修」的な人がいるのかも謎だ。

 蔵之介のしてることが気になる修。「あの場所を守るためだ」という蔵之介に「お父さんも兄貴のいうことなら聞くと思う」「お父さんが期待してるのは兄貴の方だって僕もそう思っている。政治家に向いているのは兄貴だって」。

 愛人の子どもという出自であったり、兄の奔放さであったり、それぞれにコンプレックスを抱える(異母)兄弟。

 頭でっかちで自由に行動できない修を見越してか、母・容子(床嶋佳子)は「好きなことをすればいいのよ」「お父さんだって蔵之介だって私だって、みんな好きなように生きてるんだから」と声をかける。これが修の行動にどう影響するのか。

 月海のふとした提案から天水館でのショー開催が決定。

 そのモデル体型を見破っていた蔵之介が、まややもモデルとして一緒にショーに出演することを提案するも、まややは頑なに拒絶。部屋に閉じこもって、その理由を語るシーンが悲しい。

「『殺し屋』だ。小・中・高と続いた俺のあだ名だ。だから俺は高一の二学期から目を前髪で隠すようになってそこからは竹ボウキと呼ばれるようになった」

「俺は嫌いなんだ。この目も、ぎょろっとした身体も」

 千絵子は自分は小・中・高とあだ名が「ハム」だったと励ますが、原作では「大山のぶ代」で、それがドラマで使えないことも悲しい。自らに自信のない自分たちが安心して過ごせる天水館を守るためにとの千絵子の励ましが響き、立ち直るまやや。

 普段イカれすぎてるまややが弱音を吐き出すこのシーンは、原作でも筆者は一番と言っていいくらい好きなシーンだが、やはりうざいと思ってた人が弱いところを見せるのはズルい。

■まややが美人に!

 

 そして慶一郎のパーティ当日であり、天水館のショーの当日。蔵之介は何を思ったか父のパーティに自ら参加、なかなかショー会場である天水館に姿を現さない。

 蔵之介の後輩・琴音(最上もが)も手伝いに駆けつけたり、花森にいたってはショーの司会をノリノリでこなし、まややは、来ていない蔵之介の分まで、実は美人の素顔をさらし見事にモデルを務め上げる。

 衣装にジュースをこぼしてしまい、汚れを落とす間に客も帰ってしまい、絶体絶命のピンチ。そこに蔵之介がパーティ客を大勢引き連れ駆けつけるという、ドラゴンボールで最後に悟空が駆けつけるような、あの主役登場感。

 原作では最初から蔵之介は天水館にいるのだが、見せ場を最後に作らねばならないドラマこその改変でしょう。

 女装モードの蔵之介はショーの最中に自分が慶一郎の長男であることを明かし、客の興味を引きつけたところで、自分らのアトリエである天水館を守るため、再開発に反対だと表明。この「発表」を餌に、父のパーティの客を連れてきたのだ。思わず拍手をする修。

 こういった大胆な行動がリナ(慶一郎の愛人で蔵之介の実の母)にそっくりだと慶一郎の前で笑顔で語る妻・容子。容子は修の実の母であり、蔵之介の義母(戸籍上は母?)にあたるのだが、懐がデカい。

 妻にそう言われ思うところがあるのか、慶一郎はこっそりショーを見学。蔵之介の「反対表明」も聞いていたようだ。

 仕事のために修に色仕掛けをしていた稲荷は「兄に変な真似したら僕は許しませんよ?」と修に強く言われ「何よ……」としか言えない。まっすぐな修に真正面から叱られ、もう完全に好きになっちゃってる様子。都合よく稲荷が修に落ちていくのが可愛く見えてしまうのは、筆者が完全に男目線だからでしょうか。

 映画版で稲荷を演じていた片瀬那奈の弾けたバブリーっぷりがあまりにハマっていたので、イマイチ泉里香に物足りなさを感じていたのだが、弱さが混じる演技がいいですね。

 ショー終了後、蔵之介が来なかったらと思うと不安だったとの思いを伝える月海に、思わずキスをする蔵之介。そして、それを目撃してしまう修。月9らしくなってきました。

 そして、イタリア・ミラノでネット配信されていた映像を見ていたリナ(若村麻由美)から修の元に電話がかかってきたところで、今週はお開き。

 今回は恋模様や蔵之介の家庭事情を除くとファッションショーでまややが活躍するのが山場ですが、前髪を上げて美人になるのを逆算して内田理央を配役していたのを、ようやく回収。映画版でも太田莉菜が同じ逆算ありきで配役されてましたが、これはこれでもちろんいいシーンなのですが、結局美人に戻るだけなのが少し残念。せっかくなら「美人」のイメージのないくらいの「殺し屋」や「竹ぼうき」的な役者を、堂々と美人に見せてしまう(感じさせてしまう)くらいの逆算ではない演出パターンも何かで見てみたいものです。

 そして、主題歌ににゃんこスターが参加していることが先週発表され、一瞬なんでだろうと思ったけど、なるほど瀬戸がワタナベエンターテインメントだからなんですね。さすがキッチリ入れ込んできますね。

 ショーも終わり、次回からは2部とも言える後半がスタート。馴染んできたからか、全体にキャスト同士の雰囲気もよくなっている感じがします。さて、次回もオリンピックネタはあるのか? 楽しみです。
(文=柿田太郎)

低空飛行続くフジテレビ月9『海月姫』芳根京子の「覚醒」と脇役たちの“味”がいい!

 オタク女子だけが住む共同アパート・天水館を舞台に、主人公のクラゲオタク・月海(芳根京子)の恋模様などを描くラブコメディ『海月姫』(フジテレビ系)。第4話は視聴率7.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と1.6ポイントの上昇! 振り返ります。

(前回までのレビューはこちらから)

 

■ドラマ始まって以来の重い空気

 

 千絵子(富山えり子)やジジ(木南晴夏)に男では疑われる蔵之介(瀬戸康史)。しかし、男子が欲しかった政治家の家系の方針で、鯉淵家内では「蔵之介」という男として扱われており、本当は「蔵子」という女であるという、ヤケクソな言い逃れを試みる。これに千絵子は「あの子はね、ベルばらのオスカルだったのよ」と涙ながらに信じ込み、危機一髪のピンチを乗り切る。

 その疑惑の説明を受ける際、蔵之介が千絵子らに北京ダックをご馳走したと知ったまやや(内田理央)とばんば(松井玲奈)は、蔵之介に連絡しにかかる。

 クラブ(チャラい方)に遊びにきている女装した蔵之介の元に、北京ダックに目が眩んだまやや・ばんばと巻き添えを食らった月海が到着。

 バタフライというクラブ名を蝶々マニアの集いだと思って駆けつけたが、蔵之介のオシャレな後輩ら(クリエイティブ臭のする社会人)に見た目を笑われ、固まってしまう場違いクラブの3オタク。

 蔵之介は3人のことを「友達」だと庇い、クラブを出てご馳走を食べに行こうと誘うも、ばんばもまややも強く拒絶して帰宅。月海も従う。

「私たちとは住む世界が違う。あの人たちはあっち側の人間なんだから」と考えながら、手の甲に付いたクラブの入場スタンプを洗う月海。ばんば・まややが拒絶したのも、そこなのだろう。

 そんな中、蔵之介の後輩・桐山琴音(最上もが)が、今度プロデュースをするミュージックビデオの衣装にクラゲドレスを使いたいと申し出、他のダンサーの衣装も天水館の住人(尼~ず)で作ることに。もちろん毎度のごとく蔵之介が決めたことで、それで買収されそうな天水館を救おうという狙い。

 しかし、クラブでの件があるからかばんばとまややは拒絶。

「お前が来てから天水館の生活が壊れた」「早くあっちの世界に帰れ」と蔵之介を追い出しにかかるばんば。ドラマ始まって以来、初めての重い空気。

 

■稲荷が本気で修を好きに?

 

 一方、蔵之介の父で議員の鯉淵慶一郎(北大路欣也)は、出世のため天水地区再開発を進めたい考えで、息子で秘書の修(蔵之介の弟・工藤阿須加)に色仕掛け丸出しのデベロッパー・稲荷翔子(泉里香)と繋がることを暗に提案する。月海を想い、悩む修。

 前回、稲荷との誤解を解こうと修が天水館にやってきたが、そのとき修に会わなかった心情を語る月海。

「悲しいことや嫌なことがあったときは、心の中にある小さな箱に閉じ込めて(中略)ガムテープでぐるぐるに巻いてして二度と開かないようにしてしまえば、それは忘れたのと同じ」

 修への誤解を解くため、2人で会う機会をセッティングする蔵之介。今のところ完全に弟の恋をサポートする体制だ。

 しかし、稲荷は電話で自殺をほのめかし修をテンパらせ誘導、簡単に引っかかり月海との待ち合わせをすっぽかす修。女性に免疫がないが故の悲劇。

 修が駆けつけるや否やドッキリだとチャラけて種明かしをする稲荷。その瞬間、本気で心配した修のビンタが炸裂。

「バカヤロー!」これにより稲荷が本気で修を好きになりだすという例の展開。

 

■ばんばさんが男前

 

 蔵子(蔵之介)のいない尼~ずだけの天水館の食卓は、どこか元気がない。

 特に、蔵子にきつく当たったばんばは元気がなかったが、夜が明けると一心不乱にドレスのデザインをするばんばの姿が。

「蔵子を呼べ!」

 この時のばんばは、かなり男前。しかしドレスは新幹線を模した鉄オタでも着なそうな鉄オタ風味。ドラマ開始以来初めてばんばの男前な人物像が掘り下げられ、もっとこういうのがあってもいいのにと感じました。

 ばんばのデザインは採用されなかったが、前向きなばんばをきっかけに月海が「覚醒」、クラゲデザインを量産、なんとか2日で10着完成させる。ハサミを居合抜きのように振り回し立ち回る月海の姿がイカす。

 ここで初めて自分が愛人の子で、修とは異母兄弟であることなどが蔵之介から月海に語られる。ドレスに惹かれるのも、母親が舞台女優だったかららしい。

 養育費を払うのではなく、蔵之介を引き取ったのは代々政治家だから男はいくらでも欲しかったかららしい。設定変更の説明に聞こえなくもないが、もやもやをスッキリさせる。

「でも俺は母さんの近くに居たかった」

 もし自分が女だったら、母親の近くにいられたこと、母親の残したアクセサリー等があったことなどから女物の服に興味を持ったのではと、蔵之介は自己分析。母親は今現在どこにいるのかもわからないという。

 高級焼肉に連れていくと騙して、前回のように尼~ず全員をドレスアップさせ、琴音のMV撮影現場に連れていく蔵之介。場違いだと帰りたがる月海らに蔵之介は言う。

「前に言ったよね? オシャレは強く生きるための武器だって」

「今のみんなは武器を手にしてるんだから大丈夫」

「その証拠に、琴音が月海たちを見ても、前に会った人たちだって気付かなかったでしょ?」

 このたびたび出てくる「オシャレ=武器」理論。わかるようなわからないような……素直に納得したくないような部分もある。これは言ってる作家を受け入れられるかどうかという問題になってくるのだろうか。

 今回のMVに使用したドレス11着を元にブランドを立ち上げるという。ブランド名はジェリーフィッシュ(クラゲ)。

 

■三角関係がよりくっきりと

 

 自分のような人間と一緒にいて恥ずかしくないのか? といつまでも卑屈な月海に「俺が月海を変身させてるのは、普段の月海が恥ずかしいって思ってるからじゃない! 月海が本当はかわいい女の子だって思ってるからだろ?」と本音を言ってしまってから照れる蔵之介。

 そういえば、修に待ち合わせをすっぽかされた月海を迎えに来た蔵之介は、涙を我慢し、明るく努める月海をまっすぐに見つめていた。この「告白」で、月海は初めて蔵之介を意識しだし、蔵之介もドキドキしだし、いびつな三角関係がより明確に。

 これは、映画『恋しくて』(1987年)や漫画『タッチ』(小学館)など、恋に不器用な友人(兄弟)のためにいろいろレクチャーしたり譲ったりするが、影武者なり裏方のつもりだった自分の気持ちがどんどん大きくなって世話を焼くほどに苦しむという、距離の近い者同士がいる三角関係の王道パターンで、筆者はこの感じが好みなので、とことん苦しむのを期待したい。

 その頃、天水地区再開発を進めたい慶一郎は稲荷と会食の場に騙し打ちで修を同席させ、修が買収用地に住む月海に恋していることに触れる。

「政治に個人的な感情を持ち込まれては困る」「その通りだと思います」とシンクロする古狸と女狐。むしろ「個人的な感情に政治を持ち込んでる」だけなのだが、真面目な修はどうするのか。

 最後は、重機で天水館が取り壊されるような煽り方で来週へ。

 今回はギャグ的なパートよりシリアスな部分が多く、やや新鮮な回。ようやく話が繋がってきた感じなので、ここから物語的には見やすくなるのではないでしょうか?

 あと、このドラマは尼~ずキャストのなりきりぶりの評判が悪くないのだが、他の脇役がいい味を出している。鯉淵家の運転手・花森役の要潤は律儀なギャップある壊れ方が似合ってるし、稲荷の同僚の佐々木公平役の安井順平(元アクシャン)は「あれはあれで」人を食ったいい味を出している。

 次回はさらに新キャラも登場するし、彼らにも今回のばんばのようないい見せ場が今後あることを期待しつつ、来週へ。
(文=柿田太郎)