“中国化”する池袋の雑居ビル……「ドラッグ拠点」を、暴力団がそのままマフィアに譲渡か

 東京・池袋の雑居ビルが「中国化」しているという。

 ビルのすぐ近くにある中華料理店の店主は「ここ数年で中国人客が倍増した」と話しており、昨年9月まで同ビルに入居していた警備業者も「中国エステの店が複数あって、エステ嬢と思われる女性の出入りが多く、全体の7割以上が中国系で占められている」と明かす。

 この警備業者は約10年間の入居期間中、6年ほど前からオフィスのあった階に中国人業者の入居が増え、最終的には自社以外すべてが中国系となり、「アルバイトの面接にくる人とか、ウチの訪問者が気味悪がるので」と転居を決めたという。

「ウチが出た後に入ったのも、中国人の貿易業者でした」(同)

 ビルはJR池袋駅から徒歩圏内の10階建て。現地に行ってみると、確かに、異様なまでに中国系業者の入居が多い。中国人向けのビザ申請やビジネス支援を行う行政書士や、中国人の日本旅行を扱う旅行会社、中国物産店などなど、中国系業者だらけ。さらには中国系の風俗店を仕切るオフィスまでが入居しているという話も聞けた。

 廊下には「請保持安静」(静かにしましょう)という中国語の張り紙があり、ビル内部ですれ違った数名の集団も、また中国語で会話をしていた。中国系企業が多数集まったからといって問題があるわけではないが、入居者の間では、こんなウワサがささやかれる。

「日本の暴力団が追放されて、ビルの所有権が中国マフィアに渡り、日本の警察も容易に手が出せない治外法権と化しているようだ」

 そこでビルの所有者を調べると、オーナーは中国人ではなく、日本の不動産会社だったのだが、暴力団の動向などアウトロー事情に詳しいフリーライターの高山登氏によると「そのビル周辺はかつて広域暴力団が縄張りを持っていて、闇金業者などを運営していたところ、規制法や暴力団追放キャンペーンなどで摘発が相次ぎ、そこに中国系のマフィアがかなり出入りするようになった」という。

「中国マフィアと暴力団の関係はハッキリしないところが多いのですが、物騒な事件があった話はあまり聞かないので、縄張りの譲渡があったのかもしれないです」(同)

 このビル、実は2014年にある事件で注目を浴びたこともあった。池袋駅近くで当時「脱法ハーブ」と呼ばれた危険ドラッグを吸った男が錯乱して車で暴走、死亡事故を起こしたのだが、男が日ごろドラッグを購入していた店のひとつが、このビル内にあったのだ。

 そのため事件直後は一部マスコミなどが店を訪れ、関係者のテレビインタビューも流れた。結局、その店は早々に閉店して退去したが、当時取材した週刊誌記者によると「ドラッグを売る店はなくなっても、材料の仕入れ業者がそのままだった」という。つまりはドラッグの「材料仕入れ・製造・販売」が、このビル内で完結していたようなのだ。

「そのあたり聞き込みを続けていたら、中国の不良集団『東北グループ』と呼ばれる連中の存在が浮かんだんですが、この集団の内部抗争があったりで、怖がって日本人の業者が次々に出て行ってしまい、なお中国人だらけになったようです」(同)

 このビルに限らず、池袋は近年、中国系の進出が目立ち「チャイナタウン化」しているとも言われる。問題のビルのように、気がつけば場所ごと乗っ取られていた……なんてことにならないか不安もあるが、入居している中国系業者に話を聞こうとしたが、申し入れた5件とも交渉の余地なく断られ、その対応もまた異様だった。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

島田紳助の「復活」はない――“元ヤクザ”の政治家がいた時代とは違う世間の目

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■ヤクザが地元政治家の選挙応援

 総選挙、終わりましたね。台風が来ていたこともあり、期日前投票は過去最多だそうですが、投票率そのものは戦後2番目に低かったそうで、残念でした。

 オットが存命していて、なおかつシャバにいた2000年代くらいまでは、ヤクザによる地元の政治家の選挙応援は、大っぴらでございました。2003年4月には「暴力団であろうと有権者という意味においては日本国民の1人」と、当時の福田康夫官房長官がおっしゃって、話題になったこともあります。これは、今はなき政党のチョンマゲ議員さんが、私設秘書さんのお給料を「暴力団関係」の会社に肩代わりしてもらっていたことが発覚したのを受けてのご発言でした。

 これに対して、「暴力団員も国民か!」と、やっぱり今はない政党の代表者さんがキレていたことにはガッカリでしたね。日本国民だから、悪いことをすると日本の法律で裁かれるんです。まあ今は、秘書さんのお給料を肩代わりできるような、羽振りのいい不良は少ないと思いますけど。

 これはけっこう前のお話なんですが、最近でもドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』(16年公開)では、政治家らしい方から“投票のお願い”っぽいお電話があって、親分が子分さんたちに指示して、ご自身も投票に行く場面がありましたね。こういう形での協力は、今はオープンにはできませんが、まだやってるはずです。

 まあ組には選挙権のない在日もいますけど、不良だって税金を払ってますしね。公営ギャンブルやお酒やタバコの税金は、カタギさんより断然多く払っているのですから、どんどん投票しなくてはです。

 かつての大物の政治家たちは、裏社会ときちんと付き合うことも、わきまえておられましたよね。というか「元ヤクザ」の政治家もいらっしゃいました。なんともおおらかな時代があったものです。

 12年に亡くなったハマコーこと浜田幸一さん(自民党)は、「元ヤクザ」をカミングアウトしつつ、農水政務次官や防衛政務次官などを歴任されています。今では考えられませんね。そんなハマコーさんは傷害事件を起こして服役、出所したら所属していた組がなくなっていたのだとか。某大親分に相談して右翼の重鎮・児玉誉士夫さんを紹介されたのだそうです。

 で、書生のようなことをしながら勉強して、町議からスタート、児玉さんのほか、実業家の小佐野賢治さんや政治活動家・笹川良一さんなどの支援を受けて、衆議院選挙に立候補、当選7回ですから、なかなかのものです。1980年にはラスベガスのカジノで一晩に5億円近いお金をスッたのも話題になりました。お金を立て替えたのは小佐野さんだったと聞いています。これも今はムリですね。

 ヤクザだったことを隠さず、「私のような者が再びチャレンジできないような社会をつくってはいけない」と言っていたそうで、それはその通りです。

■島田紳助さんの「復活」はない?

 そんなことを書いていたら、島田紳助さんのインタビューが「週刊文春」(文藝春秋)に掲載されたとのニュースが報じられていました。ざっと読むと、「今の生活が充実しているので、芸能界に戻る必要性を感じない」「『暴力団員』とは交際していない」とのこと。今もニュースバリューがあるのは、さすがです。

 人気があるんですから、復帰されればいいと思いますが、これが「暴力団排除」ということなのでしょう。実は、「暴力団」以上に問題なのは、「暴力団排除」なのです。

 ちなみに極妻仲間に、大物の親分の元姐さんがいますが、親分が亡くなられた時には、政界・芸能界からたくさんの弔電が届いたとおっしゃっていました。以前から「交際」のうわさの絶えない歌手のM・Cさんは、ご本人が見えたそうです。元姐さんから「H・Tはシャブ屋のパシリだったよ」と普通に言われて、「大物は違うなあ」と驚きました。こちらも今は昔、のお話です。

島田紳助の「復活」はない――“元ヤクザ”の政治家がいた時代とは違う世間の目

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■ヤクザが地元政治家の選挙応援

 総選挙、終わりましたね。台風が来ていたこともあり、期日前投票は過去最多だそうですが、投票率そのものは戦後2番目に低かったそうで、残念でした。

 オットが存命していて、なおかつシャバにいた2000年代くらいまでは、ヤクザによる地元の政治家の選挙応援は、大っぴらでございました。2003年4月には「暴力団であろうと有権者という意味においては日本国民の1人」と、当時の福田康夫官房長官がおっしゃって、話題になったこともあります。これは、今はなき政党のチョンマゲ議員さんが、私設秘書さんのお給料を「暴力団関係」の会社に肩代わりしてもらっていたことが発覚したのを受けてのご発言でした。

 これに対して、「暴力団員も国民か!」と、やっぱり今はない政党の代表者さんがキレていたことにはガッカリでしたね。日本国民だから、悪いことをすると日本の法律で裁かれるんです。まあ今は、秘書さんのお給料を肩代わりできるような、羽振りのいい不良は少ないと思いますけど。

 これはけっこう前のお話なんですが、最近でもドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』(16年公開)では、政治家らしい方から“投票のお願い”っぽいお電話があって、親分が子分さんたちに指示して、ご自身も投票に行く場面がありましたね。こういう形での協力は、今はオープンにはできませんが、まだやってるはずです。

 まあ組には選挙権のない在日もいますけど、不良だって税金を払ってますしね。公営ギャンブルやお酒やタバコの税金は、カタギさんより断然多く払っているのですから、どんどん投票しなくてはです。

 かつての大物の政治家たちは、裏社会ときちんと付き合うことも、わきまえておられましたよね。というか「元ヤクザ」の政治家もいらっしゃいました。なんともおおらかな時代があったものです。

 12年に亡くなったハマコーこと浜田幸一さん(自民党)は、「元ヤクザ」をカミングアウトしつつ、農水政務次官や防衛政務次官などを歴任されています。今では考えられませんね。そんなハマコーさんは傷害事件を起こして服役、出所したら所属していた組がなくなっていたのだとか。某大親分に相談して右翼の重鎮・児玉誉士夫さんを紹介されたのだそうです。

 で、書生のようなことをしながら勉強して、町議からスタート、児玉さんのほか、実業家の小佐野賢治さんや政治活動家・笹川良一さんなどの支援を受けて、衆議院選挙に立候補、当選7回ですから、なかなかのものです。1980年にはラスベガスのカジノで一晩に5億円近いお金をスッたのも話題になりました。お金を立て替えたのは小佐野さんだったと聞いています。これも今はムリですね。

 ヤクザだったことを隠さず、「私のような者が再びチャレンジできないような社会をつくってはいけない」と言っていたそうで、それはその通りです。

■島田紳助さんの「復活」はない?

 そんなことを書いていたら、島田紳助さんのインタビューが「週刊文春」(文藝春秋)に掲載されたとのニュースが報じられていました。ざっと読むと、「今の生活が充実しているので、芸能界に戻る必要性を感じない」「『暴力団員』とは交際していない」とのこと。今もニュースバリューがあるのは、さすがです。

 人気があるんですから、復帰されればいいと思いますが、これが「暴力団排除」ということなのでしょう。実は、「暴力団」以上に問題なのは、「暴力団排除」なのです。

 ちなみに極妻仲間に、大物の親分の元姐さんがいますが、親分が亡くなられた時には、政界・芸能界からたくさんの弔電が届いたとおっしゃっていました。以前から「交際」のうわさの絶えない歌手のM・Cさんは、ご本人が見えたそうです。元姐さんから「H・Tはシャブ屋のパシリだったよ」と普通に言われて、「大物は違うなあ」と驚きました。こちらも今は昔、のお話です。

ASKAもアソコに隠せばバレなかった? 絶対に見つからない「覚醒剤の置き場所」

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■覚醒剤で「被害者」が出ることも

 8月に起こった新宿・歌舞伎町のひき逃げ事件で、逮捕された自営業者が覚醒剤を使っていたことも報道されてましたね。被害者を20メートルくらい引きずったそうですが、シャブやってると、こういう時に正常な判断ができなくなるんです。

 覚醒剤は「被害者なき犯罪」といわれますが、実際には、こういう形で被害者が出ることもあるので、やっぱりシャブは「ダメ、絶対」ですね。とはいえやめるのは難しいもの。私はおかげさまでやめられたので、苦しんでいる方の力になってあげたいですね。

■ヤクザ事務所にはシャブもチャカもない

 覚醒剤に関するニュースで印象に残ったのは、盗んだバイクに覚醒剤(シャブ)や拳銃(チャカ)が隠されていたケースを、テレビ局が「意外な隠し場所」と報道していたことです。

 これは、意外でも何でもないんですよ。だって、組事務所の場所は警察にバレバレで、そんなところにシャブやチャカを誰が置くもんですか。

 話はそれますが、ヤクザの事務所は、ほんと減りましたね。暴力団排除条例で賃貸契約ができず、いくつかの組織でシェアしている例もあるそうです。いいか悪いかは別にして、戦後の貧しい時代の組事務所は、不良たちが集まって、ごはんを食べたり、チンチロリンなどの博奕をやって仲よく過ごす「場」みたいな意味もありました。「行き場のない人たち」が集まれたんですよ。悪いこともするけど(笑)。

 だから、抗争事件が多かった頃も、武器やシャブがゴッソリ……ということはなかったと思いますよ。親分衆はみんなアジトみたいなところを持っていて、シャブやチャカはそこから随時持って行くんです。

 そういえば「抗争で死ぬかもしれんし、長い懲役に行くかもしれんから」と、アジトに彫師さんを呼んで、全身ウン百万円の刺青を仕上げさせた親分もいましたね。本当に素敵すぎます……。

 シャブやチャカの隠し場所として、家族名義のリゾートマンションの駐車場なんて、王道中の王道ですが、駅のコインロッカーを使うこともあります。「シャブ保管庫」や「武器庫」としてギョーカイで有名なロッカーもありました。

 私の場合は、クルマの車体下につけるような強力マグネットのケースも使ってました。郵便受けとかにもつけられるんで、運んだり隠したりするのには重宝でした。ずっと置いておくのには向いていないですが、一回も落としたり、なくしたりしたことはないですね。

 ムショでは、「シャブをどこに隠していたか」というような自慢めいた話もよくしていましたが、やっぱりマグネットで車体の下に入れる人はいましたね。昔はおおらかで、けっこう自宅に置いている人もいて、「夫が勝手に私のシャブを食ってたからケンカになった」とか、そんな話も聞きました。

 あとは子どもが使わなくなった通園バッグの再利用とか、食べ終わったクッキーの缶とか、すぐバレそうなところばっかりです。ASKAさんも、書斎の引き出しに入れてはったと報道されていましたね。もしかすると、バレて、パクられて、ラクになりたかったのかも?

 それと、たまに外国人がコンドームに入れた薬物をアソコに入れてて、空港でパクられたりしてますが、さすがに日本人はそういうのはないですね。ちなみに昔はヤクザもお金があったので、ヨットやクルーザーなんかにもよく置いてました。でも、あんまりリゾート感あふれるところは遠いので、取りに行くのがタイヘンです。要するに、隠さなあかんもんは邪魔臭いので、持たないほうがええということです。

nakanorumi_portrait中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)

ASKAもアソコに隠せばバレなかった? 絶対に見つからない「覚醒剤の置き場所」

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■覚醒剤で「被害者」が出ることも

 8月に起こった新宿・歌舞伎町のひき逃げ事件で、逮捕された自営業者が覚醒剤を使っていたことも報道されてましたね。被害者を20メートルくらい引きずったそうですが、シャブやってると、こういう時に正常な判断ができなくなるんです。

 覚醒剤は「被害者なき犯罪」といわれますが、実際には、こういう形で被害者が出ることもあるので、やっぱりシャブは「ダメ、絶対」ですね。とはいえやめるのは難しいもの。私はおかげさまでやめられたので、苦しんでいる方の力になってあげたいですね。

■ヤクザ事務所にはシャブもチャカもない

 覚醒剤に関するニュースで印象に残ったのは、盗んだバイクに覚醒剤(シャブ)や拳銃(チャカ)が隠されていたケースを、テレビ局が「意外な隠し場所」と報道していたことです。

 これは、意外でも何でもないんですよ。だって、組事務所の場所は警察にバレバレで、そんなところにシャブやチャカを誰が置くもんですか。

 話はそれますが、ヤクザの事務所は、ほんと減りましたね。暴力団排除条例で賃貸契約ができず、いくつかの組織でシェアしている例もあるそうです。いいか悪いかは別にして、戦後の貧しい時代の組事務所は、不良たちが集まって、ごはんを食べたり、チンチロリンなどの博奕をやって仲よく過ごす「場」みたいな意味もありました。「行き場のない人たち」が集まれたんですよ。悪いこともするけど(笑)。

 だから、抗争事件が多かった頃も、武器やシャブがゴッソリ……ということはなかったと思いますよ。親分衆はみんなアジトみたいなところを持っていて、シャブやチャカはそこから随時持って行くんです。

 そういえば「抗争で死ぬかもしれんし、長い懲役に行くかもしれんから」と、アジトに彫師さんを呼んで、全身ウン百万円の刺青を仕上げさせた親分もいましたね。本当に素敵すぎます……。

 シャブやチャカの隠し場所として、家族名義のリゾートマンションの駐車場なんて、王道中の王道ですが、駅のコインロッカーを使うこともあります。「シャブ保管庫」や「武器庫」としてギョーカイで有名なロッカーもありました。

 私の場合は、クルマの車体下につけるような強力マグネットのケースも使ってました。郵便受けとかにもつけられるんで、運んだり隠したりするのには重宝でした。ずっと置いておくのには向いていないですが、一回も落としたり、なくしたりしたことはないですね。

 ムショでは、「シャブをどこに隠していたか」というような自慢めいた話もよくしていましたが、やっぱりマグネットで車体の下に入れる人はいましたね。昔はおおらかで、けっこう自宅に置いている人もいて、「夫が勝手に私のシャブを食ってたからケンカになった」とか、そんな話も聞きました。

 あとは子どもが使わなくなった通園バッグの再利用とか、食べ終わったクッキーの缶とか、すぐバレそうなところばっかりです。ASKAさんも、書斎の引き出しに入れてはったと報道されていましたね。もしかすると、バレて、パクられて、ラクになりたかったのかも?

 それと、たまに外国人がコンドームに入れた薬物をアソコに入れてて、空港でパクられたりしてますが、さすがに日本人はそういうのはないですね。ちなみに昔はヤクザもお金があったので、ヨットやクルーザーなんかにもよく置いてました。でも、あんまりリゾート感あふれるところは遠いので、取りに行くのがタイヘンです。要するに、隠さなあかんもんは邪魔臭いので、持たないほうがええということです。

nakanorumi_portrait中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)

「山口組」抗争勃発、その時、極妻は……? 紙袋で拳銃とお金を届けたことも

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■「任侠山口組」を巡って殺人事件が勃発

 恐れていた事態が起こってしまいました。9月12日、神戸市内で「任侠山口組」の織田絆誠(おだ・よしのり)代表を狙ったヒットマンが、織田代表のボディガードを射殺してしまったのです。

 ご存じの方も多いと思いますが、「任侠山口組」は、この春に神戸山口組から離脱を表明して誕生した新しい組織です。当初は「任俠団体山口組」でしたね。2015年夏に山口組から分裂した神戸山口組は、山口組の中でも最大派閥の山健組を中心に構成されていて、織田代表自身も山健組の副組長と神戸山口組の若頭代行という要職にありました。若頭とは事実上のナンバー2なんですが、自民党でいうと、副総理で麻生派を束ねる麻生太郎さんみたいなイメージでしょうか。

 まだお若くて要職にあった織田代表が神戸山口組を割って出たのは、それなりの理由と覚悟がおありだったのでしょうが、まさに骨肉の争いです。

■たまりにたまった不満が爆発?

 2年前の分裂から大規模抗争のうわさはありましたが、今まで起こっていませんでした。抗争となれば、今は実行犯だけでなくトップにも責任が及びますから、慎重にならざるを得ないのです。みんな慎重だったのに、なぜ今回はトップが狙われる事態になってしまったのでしょうか?

 背景には、やはり暴力団排除があると思います。昨今の暴排で、シノギがない組員たちは本当に困っています。足を洗ったところで「元暴力団員」を雇ってくれるところなんて限られていますし、ヤクザの世界は「去るも地獄、残るも地獄」なんです。

 そんな中ですから、「せめてトップのタマをトって(殺して)男前になろう」と考える若い衆が出てくるだろうといううわさは以前からありました。自分の親分に迷惑がかかるので、自粛してきたのでしょうが、不満がたまって、それも限界というところだと思います。実行犯はまだわかっていませんが、この記事が掲載される頃は逮捕されているかもしれませんね。今後はどうなるでしょうか。

 山健組には「団結・報復・沈黙」という会則があることで知られています。代表が狙われた仁侠山口組は黙っていないでしょう。報復行為があれば「抗争」と認定され、事務所の使用禁止だけでなく、双方のトップの逮捕もあるでしょう。

 前置きが長くなりました。オットたちが抗争状態になった時、極妻はどうしているのでしょうか?

 山健組関係者の極妻さんに電話をしたら、「まだわかんない。ウチまでは来ないだろうし」と言っていました。家族を狙うのはご法度ですが、以前は自宅を狙ったり、家族や若い衆とレストランなどにいるところを狙ったりというのは、結構あったんですよ。確かに、今はないかもしれませんね。

 昭和の頃は、奥様の目の前での射殺もガチでありましたし、誤射で奥様が死傷される場合もありました。なので、実家に帰れる人は帰ったり、遠方や海外のホテルに子どもと避難したりしていることも割とあるんです。

 一方で、奥様が鰻屋さんとかの紙袋に拳銃と逃走用のお金を入れて、潜伏中の若い衆に届けることもありました。私はやってませんが、映画みたいですよね。

 こういうのはバブル前後のお話ですが、もっと昔の昭和になりますと、極妻たちは抗争直前に、おにぎりの炊き出しをしていたそうです。お父様が組長だった作家・宮崎学さんの『突破者―戦後史の陰を駆け抜けた50年』(幻冬舎アウトロー文庫)にも書かれています。しかも道具(武器)は拳銃だけではなく、竹槍も使ったとか。牧歌的でいいですよね(よくないか)。

 抗争でちょっと寂しいのは、それまで仲よしだった姐さんたちが、オットたちの対立によって連絡が取れなくなること。それが面倒で、最初から親しくしない方もいらっしゃいます。今はLINEなどでつながれるので、昔ほど寂しくはないですね。

 ちなみに命を狙われる可能性の高い親分衆は、今もほかの地域に移動することが多いのですが、そういう時に連れて行くのは、ほとんど正妻ではなく愛人さんです。オットがいないと気はラクですけど、いい気持ちはしませんね(笑)。

 末筆ながら、この度の被害者さんに合掌させていただきます。

「山口組」抗争勃発、その時、極妻は……? 紙袋で拳銃とお金を届けたことも

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■「任侠山口組」を巡って殺人事件が勃発

 恐れていた事態が起こってしまいました。9月12日、神戸市内で「任侠山口組」の織田絆誠(おだ・よしのり)代表を狙ったヒットマンが、織田代表のボディガードを射殺してしまったのです。

 ご存じの方も多いと思いますが、「任侠山口組」は、この春に神戸山口組から離脱を表明して誕生した新しい組織です。当初は「任俠団体山口組」でしたね。2015年夏に山口組から分裂した神戸山口組は、山口組の中でも最大派閥の山健組を中心に構成されていて、織田代表自身も山健組の副組長と神戸山口組の若頭代行という要職にありました。若頭とは事実上のナンバー2なんですが、自民党でいうと、副総理で麻生派を束ねる麻生太郎さんみたいなイメージでしょうか。

 まだお若くて要職にあった織田代表が神戸山口組を割って出たのは、それなりの理由と覚悟がおありだったのでしょうが、まさに骨肉の争いです。

■たまりにたまった不満が爆発?

 2年前の分裂から大規模抗争のうわさはありましたが、今まで起こっていませんでした。抗争となれば、今は実行犯だけでなくトップにも責任が及びますから、慎重にならざるを得ないのです。みんな慎重だったのに、なぜ今回はトップが狙われる事態になってしまったのでしょうか?

 背景には、やはり暴力団排除があると思います。昨今の暴排で、シノギがない組員たちは本当に困っています。足を洗ったところで「元暴力団員」を雇ってくれるところなんて限られていますし、ヤクザの世界は「去るも地獄、残るも地獄」なんです。

 そんな中ですから、「せめてトップのタマをトって(殺して)男前になろう」と考える若い衆が出てくるだろうといううわさは以前からありました。自分の親分に迷惑がかかるので、自粛してきたのでしょうが、不満がたまって、それも限界というところだと思います。実行犯はまだわかっていませんが、この記事が掲載される頃は逮捕されているかもしれませんね。今後はどうなるでしょうか。

 山健組には「団結・報復・沈黙」という会則があることで知られています。代表が狙われた仁侠山口組は黙っていないでしょう。報復行為があれば「抗争」と認定され、事務所の使用禁止だけでなく、双方のトップの逮捕もあるでしょう。

 前置きが長くなりました。オットたちが抗争状態になった時、極妻はどうしているのでしょうか?

 山健組関係者の極妻さんに電話をしたら、「まだわかんない。ウチまでは来ないだろうし」と言っていました。家族を狙うのはご法度ですが、以前は自宅を狙ったり、家族や若い衆とレストランなどにいるところを狙ったりというのは、結構あったんですよ。確かに、今はないかもしれませんね。

 昭和の頃は、奥様の目の前での射殺もガチでありましたし、誤射で奥様が死傷される場合もありました。なので、実家に帰れる人は帰ったり、遠方や海外のホテルに子どもと避難したりしていることも割とあるんです。

 一方で、奥様が鰻屋さんとかの紙袋に拳銃と逃走用のお金を入れて、潜伏中の若い衆に届けることもありました。私はやってませんが、映画みたいですよね。

 こういうのはバブル前後のお話ですが、もっと昔の昭和になりますと、極妻たちは抗争直前に、おにぎりの炊き出しをしていたそうです。お父様が組長だった作家・宮崎学さんの『突破者―戦後史の陰を駆け抜けた50年』(幻冬舎アウトロー文庫)にも書かれています。しかも道具(武器)は拳銃だけではなく、竹槍も使ったとか。牧歌的でいいですよね(よくないか)。

 抗争でちょっと寂しいのは、それまで仲よしだった姐さんたちが、オットたちの対立によって連絡が取れなくなること。それが面倒で、最初から親しくしない方もいらっしゃいます。今はLINEなどでつながれるので、昔ほど寂しくはないですね。

 ちなみに命を狙われる可能性の高い親分衆は、今もほかの地域に移動することが多いのですが、そういう時に連れて行くのは、ほとんど正妻ではなく愛人さんです。オットがいないと気はラクですけど、いい気持ちはしませんね(笑)。

 末筆ながら、この度の被害者さんに合掌させていただきます。

ヤクザが好む「愛人顔」って、どんな顔? 橋本マナミよりあの人! 

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■「ヤクザの愛人になりたい」女性はお金目当て

 前回は主に正妻のことを書かせていただきましたので、今回は愛人さんのお話です。

 愛人のいないヤクザはまずいませんが、最近はやりの不倫報道を見ていると、カタギさんの事情もほとんど変わりありませんね。だって、ヤクザ社会で起こっていることは、金銭絡みと愛欲がほとんどで、金額や実力行使(笑)の面で振れ幅が大きい以外はカタギさんと同じなんです。

 最近は、特に世知辛い世の中ですから、古女房(や古亭主)とケンカするよりも新しい恋をしたいという気持ちになるのもわからないでもないですが、古女房としては、やはり面白くはありません。

 まあ職場での不倫はともかく、「ヤクザの愛人になりたい」という人は、ほぼ100%お金が目当てですから、シノギ(お金を得る手段)が細くなっている今となっては、愛人希望者はほとんどいないでしょうね。それでも、親分衆の中にはビックリするほどきれいなカノジョ(愛人さん)を連れている方も、まだいらっしゃいます。たいしたものですね。

■“あんな顔してキメセク”というギャップが……

 正妻に気の強い女性を選ぶヤクザが多いことは、前回書かせていただきましたが、愛人さんもキツそうな顔の女性が多い気がします。もちろんヤクザと付き合うんですから、気が弱かったら務まりません。だから、だいたいホステスさんとかキャバ嬢など夜の仕事の女性が多いのだと思います。

 現実はともかく、ヤクザが憧れる愛人さんは、もう少しゆるい感じです。一時期は、歌手のASKAさんと一緒に逮捕された栩内香澄美さんの人気が高かったです。きれいで、スキがありそう(=やらせてくれそう)で、男性の妄想をかき立ててくれるタイプです。しかもキメセクでパクられ(逮捕され)てるんですから、ヤクザたちは大興奮でした。

 オットの元若い衆たちは「トチナイが写真集を出したら絶対に買うのに!」と言っていました。有罪判決を受けているのに、出すわけないんですけどね。そもそもうちの若い衆ごときは相手にされないでしょうし。

 あとは、女子アナも人気がありました。壇蜜さんや橋本マナミさんのようなわかりやすい色気よりも、栩内さんの訳ありっぽい感じや、女子アナの才色兼備に惹かれるようです。

 毎朝、朝食の支度や掃除をしながら、テレビでお気に入りの女子アナのファッションチェックをして盛り上がっていた刺青のバカ男子たちを思い出して、ひとりで笑ってしまいました。外見や経歴はアレですが、本当は無邪気で純粋なコが多かったですね。

 ちなみにオットは、指は詰めさせませんでしたが、刺青は容認していました。「どうしてもしたければしてもいいが、一生の問題だからよく考えろ」と言っていましたね。今は彫師さんも医師法違反で取り締まられてしまう時代ですから、生きていたら何て言うかな、と思っています。

■若いデパ地下店員たちを一網打尽?

 愛人はやはり多い方がステイタスということになりますが、それなりにお金もかかりますから、多くても4~5人程度だと思います。

 だいぶ前ですが、ある大物親分の側近さんが、地元のデパートの若い店員さんを10人くらいカノジョにしていて、オットたちの間で話題になったことがありました。

 以前は、親分衆が友好団体はもちろん警察やマスコミ各社にお中元やお歳暮を贈っていたんですよ。側近さんは、その手配をする時に知り合ったデパ地下の店員さんをナンパしていたんですね。側近さんはいわゆる渋い“オトナ男子”で、ちょっとコワモテだけど頼れそうなタイプ。何より「お得意様」ですから、入り立ての若い店員さんたちを「売り上げ向上」や「お小遣い」をエサにゲットしていたようです。

 「お宅の店でもっと買ってあげるからデートしようよ」的な感じで誘って、ちょっといいレストランでごはんを食べたり、お小遣いをあげたりするんですね。それが露見したのは、側近さんの逮捕がきっかけでした。恐喝か何かの微罪でしたが、携帯電話に店員さんたちの個人の番号がたくさん入っていて、警察も「何じゃこりゃ?」となったそうです。

 大物親分さんは「どうりで最近は、メシに誘っても『最近、食欲なくて……』と言ってたわけだ。毎日、違うオンナとデートしてんだよ、オレに内緒で!」と苦笑していました。今では考えられませんね。いい時代でした。

ポン中だって“白馬の王子”に夢中! 女囚たちの愛読書は「ハーレクイン・ロマンス」

nakanorumi19 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■獄中はヒマなので、本も読みます

 今年の夏は、7月は暑かったけど、8月の朝晩は寒いくらいの時もありましたね。ホンマお天気だけは、どうしようもないですね。

ムショや拘置所といえば「夏は暑くて冬は寒い」場所の典型で、とにかく夏は暑かった記憶しかありません。布団敷いて寝てるのに、朝には布団の下の畳が汗で濡れてしまうという始末……。毎夏に貸与されるうちわでパタパタとあおぎ、暑い空気をかき回していたものです。それでも女子刑務所はマシなんですよ。男子刑務所は、よく死人が出ないなあという感じです。

 そして、涼しくなってくると、「読書の秋」がやってきます。シャバでは本どころか文字が読めないようなレベルのコたちが、ムショでは必死に字を覚えることも珍しくありません。まあ塀の中は「とにかくヒマ」だからなんですけどね。

 本は、基本的に親族などからの差し入れに頼ります。届いた本は、本来「規律違反」なんですが、同じ房のコたちにも貸してあげて、みんなで読んでいました。施設内には「官本」(かんぼん)といって、備え付けの本もあります。これがまた昭和時代の本ばっかりで、めちゃめちゃ古くて汚かったですね。

■「実話ドキュメント」は、みんな読んでたのに……

 今年はついに「実ドキュ」こと「月刊実話ドキュメント」(マイウェイ出版)の休刊が発表されました。ヤクザを扱う雑誌を作っている会社には銀行がお金を貸してくれないのだそうで、それも失礼な話ですけどね。

 女子刑務所では、「実話時報」(竹書房/こちらもとっくに廃刊)や「実話時代」(三和出版/こちらは健在)などよりも「実ドキュ」のほうが人気でした。企画も組織(暴力団)の人事は少なめで、結構、読者目線だったんです。

 特に、「拘置所通信 塀の中からの真実の叫び」はみんな読んでいて、私も投稿して掲載されたことがあります。接見禁止処分を受けている時などは、弁護士に頼んで投稿してもらえることも人気の秘密でした。まあ内容は結構しょうもないんですが、それでもうれしかったです。

 あとは、「出すに出せない一通の手紙 塀の中のあの人へ…」も好きでしたね。当時の彼からの励ましの手紙が掲載されていたことがあって、「いつまでも待ってる」とか書かれて、もう泣いちゃいましたね。

 当事者にしかわからへんように「○○の□□ちゃんへ」みたいに書くんです。それと、巻末の「逮捕者一覧」に知り合いが出ているかどうかも、いつもチェックしてました。「うわー。○さん、殺人教唆ってアカンやん」みたいな(笑)。こういう実話系の雑誌は、広告もおもしろいのが特徴でしたね。ハゲやED(勃起不全)の薬とか、スタンガンとか防弾ベストとか催涙ガスとかが普通に並んでるんです。

 身内にヤクザが関係していない懲役は、よくも悪くも、もっと「女子らしい」本を読んでます。人気があるのは、やはり「女性セブン」(小学館)や「週刊女性」(主婦と生活社)「女性自身」(光文社)といった女性週刊誌やレディスコミックなどですね。私も獄中で初めてレディコミを読みましたが、エロくてエロくて、おかしな気分になりそうだったので、控えめにしてました。あとは嫁と姑のバトル、実話の怪談「ほんとにあった怖い話」(朝日新聞出版)なんかもみんな好きでした。

 そして、特に人気があったのは、王道ラブロマンスの「ハーレクイン・ロマンス」(ハーパーコリンズ・ジャパン)のシリーズです。『御曹司のプロポーズ』とか『億万長者の花嫁』とか、そういうタイトルの小説で、最近は漫画化もされているようです。

 最初は私も「ポン中のくせに、白馬の王子に憧れるんか!」「そんなもん、私たちは護送車がお迎えやん。腰縄と手錠付きで!」とかバカにしてましたけど、読んでみたら、わりとおもろかったです。さすがロングセラーですよね。興味がある方はお試しください。

 まあ私の場合は『血と骨』(梁石日/幻冬舎)とか『新宿鮫』シリーズ(大沢在昌/光文社)とか『不夜城』(馳星周/KADOKAWA)とかのハードな感じが好きでしたけどね。現実も非現実的な生活のときも、常に気持ちはハードボイルド!! ってことです。

 出所後もちゃんと読書を続けたら、もっと違う人生を歩めたかもしれませんが、もちろん出たら全然読みません。

 せっかくの読書習慣を捨て去るのは、ちょっともったいないですかね。もう少し涼しくなったら、久々に読んでみようかな? ちなみに中で読んだ本で「もういっぺん読みたい本」は、『仁義なき戦い』の著者でもある飯干晃一さんの『天女を背負った極道』です。実際にあった山口組の三代目襲撃事件をモデルにしていて、いい話ではないですが、心にしみました。今は『天女の極道』(祥伝社)に改題されていて、電子書籍でも買えるようです。

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)

極妻に多い職業は○○!?  顔は「綾瀬はるか」「岡本夏生」がヤクザに人気

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■ヤクザと“なんとなく”結婚

「なんでヤクザと結婚したんですか?」

 編集者さんからドストレートなご質問をいただきました。ボケてもよかったのですが、お仕事をいただいている以上、そうもいかず、正直に答えました。

「オットは、幼稚園から中学校まで同級生だったんですよ。中学から服装が不良っぽくなっていきましたが、卒業しても実家は近所で、親同士も知り合いだったので、道で会えばあいさつくらいはしていたんです」
「そこから結婚に至るって、どういうことなんですか?」
「なんとなく、ですかねえ」
「なんとなく……ですか」

 編集者さんは腑に落ちない表情でしたが、本当になんとなく、という感じでしたね。高校を卒業してOLになって、しばらくして地元の駅前でバッタリ会って「なんとなく」食事に行って、その後も「なんとなく」つきあっていたんです。

 今思えば、オットはカタギのオンナと結婚したかったのだと思います。そういうカタギに憧れるヤクザは多いんです。私は私で、決まりきったOL生活に飽きていたってこともありました。

 最近は暴力団排除が厳しくなって、ヤクザと結婚したいと考える女性はまずいないと思いますが、昔はわりと結婚していた気がします。もちろん私の両親は怒って絶縁状態でしたが、孫が生まれたらおとなしくなりましたね。

■ヤクザにとって自慢の「極妻」とは

 意外かもしれませんが、カタギ出身の極妻は少なくありません。看護師さんが比較的多いのですが、入院の時などにナンパしているからだと思います。あとは保険の外交員さん、事務所近くの小料理屋の若女将やスーパーの店員さん、会社の事務員さんなどもいらっしゃいました。用もないのに「近所だから」とせっせと通ってナンパしている光景はなんとなく微笑ましいですね。

 ヤクザがカタギと結婚するのは、ある意味ステイタスと言えます。ヤクザが妻を自慢するのは、カタギ出身か、うんと年下の美女か、クラブや小料理屋の稼ぎのいい経営者、といったところですね。

 中にはどこで知り合うのかファッションモデル出身とか、落ち目のタレントさんとかもいます。以前は芸能界とも関係が深かったので、知り合う機会もあったのかもしれませんね。びっくりするような有名人をカノジョにしているヤクザもいます。

 ちなみにとってもきれいなモデルの姐さんがいたのですが、オットたちには不評で、「背の高い姐さん」と呼ばれていました。「美人」とか「モデル」はスルーなんですよ(笑)。そのご主人はガタイがよかったのですが、ヤクザは背が高くない人も多く、スラっとしたモデル系は、カノジョはともかく「嫁にする」というのは抵抗があるようでした。

 オットが亡くなってからも、LINEなどでやりとりしている姐さんたちもいますが、基本的に極妻たちが「めっちゃ仲よし」という関係は、実は多くないと思います。

 今はそんなこともありませんが、以前はいつ抗争になるかわからず、オット同士が敵対する可能性もあるので、極妻たちの間に、それほどディープに付き合おうという雰囲気はなかったんです。それに、なんだかんだで忙しいですしね。

 2015年には、山口組がまさかの分裂となりましたが、枝の組織は姐さんたちも含めて結構仲よくやっていたところもあったので、困惑するかと思っていたら、そうでもありませんでした。「お互い、タイヘンねー」的な感じです。昔ほど抗争事件がないからということでしょうか。

 こうした姐さんとは、以前はオットたちが行くゴルフやスキー、海などのリゾートで知り合うことが多かったです。ヤクザもいろいろで、正妻を連れて来る場合とそうでない場合がありましたが、私はまあ連れて行ってもらった方だと思います。

 そういう場で出会う正妻さんもいろいろで、「ザ・糟糠の妻」という感じのご苦労された雰囲気のある方はもちろん、ご自分のお嬢さんよりも若い方、なぜか前の奥様にソックリの方などもいらっしゃいました。もちろん堂々とカノジョ(愛人)を連れて来る人もいますが、誰も気にしません。

 そして、なぜか、かなりの確率で「あごがしゃくれている系」が多いです。「綾瀬はるか似」とか「岡本夏生タイプ」ですね。人相学的には「フェイスラインが鋭角だと気が強い」そうで、やっぱり気が強くないと極妻は務まりませんから、ナルホドと思いました。

■極妻に求められる資質

 極妻に求められるのは「気の強さとバランス感覚」です。看護師さんやクラブのママが極妻になるのも、もともと気が強くないとできないお仕事だからかもしれませんね。やはり日常的に荒っぽい人たちと接するわけですし、警察が自宅に来ることもしょっちゅうですから。

 たまに警察に対して怒りをあらわにする方もいますが、それはソンです。オットや若い衆を人質に取られてしまうと、子どもたちや同居する組員たちを守らなくてはなりませんから、できるだけ警察とはケンカしないようにしたほうがいいです。もちろん警察への盆暮れのごあいさつは欠かせません。知り合いの姐さんの中には刑事さんたちから「ちゃん付け」で呼ばれている方もいますが、これは盆暮れのごあいさつを人並み以上にやっておられたからだと思います。

 それと、兄貴分に叱られた若い衆をかばうのも姐さんの役目です。「『出てけ!』と言われても、ホンマに出て行ったらいけんよ……」とやさしく諭すわけです。

 あと、オットの浮気は徹底的に無視しました。これは正妻の意地でもあります。オットには「遊ぶのはわかってるけど、おおっぴらにやったらハラも立ちます」と言ってあるので、表立って何かあったわけではないのですが、それでもわかる時はあります。そこで、意地を見せられるかどうかなんですよ。

 愛人さんとの関係についてはまた。