Netflixドラマ『サンクチュアリ -聖域-』が魅せた物語の強さとは?

Netflixで世界配信中のドラマ『インフォーマ』。その原作を務めた沖田臥竜氏が、同じくNetflixで配信中のあるドラマに強く胸を打たれたという。野望を抱き角界入りした不良少年が、さまざまな壁にぶつかりつつも、人間的成長を見せながら、真の強さを身に付けていく物語。『インフォーマ』との接点もあったその作品に、相撲にもドラマ作りにも一家言ある沖田氏がハマった理由はなんだったのか…

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HiHi Jets井上瑞稀『おとななじみ』Z世代の恋愛をBBA目線で堪能する!

 若手ジャニーズタレントと恋に落ちる、メインターゲット=中高生の恋愛映画ーー俗にいう「キラキラ青春映画」を侮るなかれ。オトナのあなたにこそ、ぜひ観てほしいのです。この連載では、ジャニーズ青春映画、略して“J春映画”の魅力を全力でお伝えしていきます。

 酸いも甘いも噛み分けたオトナだからこそ、俯瞰してピュアな恋愛模様に酔えるという…

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『マリオ』が首位獲得! 3位『岸辺露伴』はこれから伸びる? 映画館動員ランキング

 公開5週目を迎えた『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が全国の映画館動員ランキング(興行通信社調べ、5月26日~6月1日)で1位を獲得した。同作は4日までに動員767万人、興収109億円を記録している。

 任天堂の世界的人気ゲーム『スーパーマリオ』を、任天堂と『ミニオンズ』『SING/シング』のイルミネーションが共同制作でアニメ映画化した同作は、世界累計興収でも13億ドルを突破。アニメ映画全世界興収成績歴代1位の『アナと雪の女王2』(14億5000万ドル)にあと約1億ドルまで迫っている。アメリカでの興収が落ち着きを見せているため、今後は日本での伸びが記録達成のカギとなるだろう。

 2位には『ワイルド・スピード』シリーズの第10作目『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』が入った。同作はヴィン・ディーゼル扮する主人公・ドムの前に、激しい恨みを抱き、復讐に燃える最強の敵が現れ、壮絶な戦いを繰り広げるさまを描くアクション・アドベンチャー超大作。公開17日間で動員178万人、興収27億円を突破。シリーズの古参ファンからは辛口意見もあるようだが、誰でも楽しめるエンタテインメント作品ということで、日本でも興収を伸ばしている。

 3位には高橋一生が主演する『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が初登場。同作は荒木飛呂彦氏の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(集英社)のスピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』(同)を実写化したNHKドラマシリーズの劇場版。人の心や記憶を本にして読むことができる特殊能力を持つ漫画家・岸辺露伴(高橋)が、美の殿堂・ルーヴル美術館を舞台に、“黒い絵”の謎が引き起こす恐ろしき事件に挑むさまを描く。

 コアなファンを多く持つ『ジョジョ』の関連作品とあり、公開前からその内容やクオリティへの臆測がネットで飛び交っていたが、公開されてみると評判はまずまず。「謎が謎を呼ぶ展開に引きつけられ目が離せなかった」「原作を丁寧に実写化している」「静かで美しい映画だった」「原作へのリスペクトがあった」と肯定的な感想が散見される。興収こそ10日間(+先行)で6億6430万円と地味だが、口コミ効果も期待でき、ロングランで数字を伸ばしていく可能性は大いにあるだろう。

 4位は青山剛昌氏原作の人気テレビアニメの劇場版シリーズ第26弾『名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』が入った。同作はシリーズで初めて興収100億円の大台を突破したことで話題になったが、5日までに125億6000万円を記録し、観客動員数も886万人を突破している。

 5位は鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみが出演する『劇場版TOKYO MER -走る緊急救命室-』。4日までに動員306万人、興収40億円を突破しており、SNS上では「めちゃくちゃ感動した」「ずっと緊張の連続でハラハラした」と称賛の声が並ぶ。

映画ランキング7位『最後まで行く』は、綾野剛のサイコ演技が見もの

 6位にはスマホゲームから生まれたメディアミックスプロジェクト『アイドリッシュセブン』初の劇場ライブ『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bitBEYOND THE PERiOD』がランクインした。同作は昨年末の『ブラック・オア・ホワイト ライブショーダウン』で音楽バトルを繰り広げた「IDOLiSH7」「TRIGGER」「Re:vale」「ZOOL」の4グループが同じステージに立ち、ダイナミックなパフォーマンスを披露する。

 公開16日間で動員34万人、興収6億1299万円と数字はそこまで高いものではないが、二次元アイドル人気は高まりを見せており、今後も類似の作品がチャートを賑わせそうだ。

 7位は岡田准一、綾野剛、広末涼子が出演する『最後まで行く』が入った。同作は2014年の同名韓国映画をリメークしたノンストップ・クライム・サスペンス。事故を起こした刑事がその隠ぺいを図るも、謎を秘めた監察官に追い詰められていく様子をスリリングに描く。公開から17日間で動員33万人、興収4億3871万円を記録と、岡田主演作にしてはさびしい数字だが、ネット上の評判は悪くなく、綾野のサイコな演技も見ものだ。

 8位は北村匠海、山田裕貴、杉野遥亮らが出演する『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』で、9位はアニメ作品『THE FIRST SLAM DUNK』。

 そして10位は、『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパスPROVIDENCE』が入った。同作はProduction I.G制作の人気アニメ・シリーズの劇場版SFサスペンス・アクション。『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__』と第3期テレビシリーズ『PSYCHO-PASS サイコパス 3』をつなぐエピソードが描かれる。

 今回もランキングの半分をアニメ作品が占めるなど、アニメ強しの1週間だった。

【全国映画動員ランキングトップ10(5月26日~6月1日 、興行通信社調べ)】

1位  ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
2位  ワイルド・スピード/ファイヤーブースト
3位  岸辺露伴 ルーヴルへ行く 
4位  劇場版 名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)
5位  TOKYO MER -走る緊急救命室-
6位  劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD
7位  最後まで行く
8位  東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-
9位  THE FIRST SLAM DUNK
10位 劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE

“レンタル家族”サービスの是非を問う実話系社会派ドラマ『レンタル×ファミリー』

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