今年1月に公開された『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が設定に取り入れ、ホットなワードとなっている「マルチバース(=パラレル・ワールドがいくつも存在するという考え、平行世界)」。マルチバースを急ピッチで展開させ始めたマーベルの、最高潮というべきか、お祭り…
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『不都合な理想の夫婦』他、今こそ観たい夫婦崩壊もの映画3選
新型コロナウイルスの流行が始まった当初、「コロナ離婚」の急増が話題になったことがある。夫婦がずっと同じ空間にいることによりお互いにストレスが蓄積したり、環境や経済面での変化も手伝って、険悪なムードになってしまうことも少なくはなかったようだ。
コロナ禍が始まって2年が過ぎ、その環境が当たり前になった今では、夫婦の付き合い方に新たな心得ができた、穏やかに過ごせているという方もい…
広瀬すず&松坂桃李『流浪の月』 恋愛とは異なる感情で結ばれた男女の新しい関係
暗い夜空を、月は優しく照らしてくれる。いつも一定の距離を保ちながら、地球を見守り続けている。だが、そんな月の裏側は、まだ誰も見たことがない。2020年の「本屋大賞」を受賞した凪良ゆうの小説『流浪の月』(東京創元社)は、他人には知られたくない過去、見られたくない顔を持つ2人の男女を主人公にした繊細な物語だ。広瀬すず、松坂桃李が主人公を演じる映画『流浪の月』が、5月13日(金)より劇場公開され…
河瀬直美監督、映画『朝が来る』の現場で暴行報道! “撮影助手A”と連名の声明に「闇深そう」と困惑の声
4月27日配信のニュースサイト「文春オンライン」および、翌日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、2020年公開の永作博美主演映画『朝が来る』の撮影現場で、河瀬直美監督が撮影助手の男性・A氏の「腹を蹴り上げた」などと報道。これを受け、28日には河瀨氏が「撮影助手A」との連名でコメントを出し、「ネット上に困惑が広がっている」(スポーツ紙記者)ようだ。
最近の河瀨氏の話題といえば、21年に開催された東京五輪の公式記録映画『東京2020オリンピック SIDE:A/SIDE:B』(22年6月公開)の総監督を務めたほか、25年に開催される大阪・関西万博のプロデューサーにも名を連ねている。一方、過去に手がけた『朝が来る』は、「第73回カンヌ国際映画祭」の「Official Selection 2020」に選出されるなど、注目を集めた作品だが、「文春」によると、同映画を撮影していた19年5月、現場で暴力行為があったという。
「『文春』は、カメラを覗いていた河瀨氏が方向を見失い、撮影助手・A氏が方向修正のために体に触れたところ、河瀨氏が激高し、A氏の腹を蹴り上げたと報道。その後、河瀨氏は自身の非をすぐには認めなかったといい、A氏ら撮影チームを率いていた撮影監督・月永雄太氏は、チームごと降板したそうです。同誌の取材に対し、A氏は『私からお話しすることはありません』と回答し、月永氏も『(A氏の意思を)最大限尊重したい』と述べたということでした」(同)
かたや河瀨氏は、「3年前に既に、当事者間、および河瀨組内において解決をしている」などと答えているが、ネット上には批判的な声が寄せられていた。そんな中、「文春」発売日の今月28日、河瀨氏の個人事務所兼制作プロダクション・組画は、公式サイトを更新。組画からのコメントとして、当時は河瀨氏が撮影助手に引っ張られて転倒しそうになり、「防御として、アシスタントの足元に自らの足で抵抗」したなどと説明。
「また、組画の説明とは別で、河瀨氏本人のコメントも掲載されていますが、どちらにも『今回の記事により「朝が来る」という作品が傷つけられ、関係各位、スタッフに不快な想いをさせてしまったことが残念でなりません』といった記述があります。しかも、河瀨氏のコメントは『撮影助手A』と連名になっており、ネット上では『蹴られたAさんと同一人物?』『「文春」に書かれた経緯は間違いなの? でも、Aさんが今も河瀨監督に逆らえない立場にある可能性も……?』『なんだか闇が深そう』などと、困惑が広がっている状況です」(同)
映画界では近頃、榊英雄氏や園子温氏など、監督による“性加害”報道が相次いでいたが、今月に入って、河瀨氏のような“暴力問題”も取り沙汰されていた。
「小林勇貴氏の監督映画『ヘドローバ』(17年公開)という作品は、YouTube上にメイキング映像が公開されていたのですが、ケンカのシーンで元格闘家が子役を複数回殴りつける演出があったんです。現在、当該動画は非公開となっているものの、殴られた子役は嘔吐していたにもかかわらず、小林氏は『児童虐待、撮りました』と笑顔でコメント。同動画に対し、Twitter上で複数の役者たちが批判的な姿勢を示したことで、徐々に拡散されていき、『演出でした、では済まされない虐待!』『日本映画界、本当にどうなってんの?』などと大炎上したんです」(芸能ライター)
その結果、今月25日には、高橋ヨシキ監督の映画『激怒』(8月公開)のプロデューサー・森田一人氏が、「我々は事態を重く見ており、小林氏のクレジットを『激怒』から外すことを決定いたしました」と発表。小林氏はもともと、同作の「原案」にクレジットされる予定だったという。
「4月28日現在、小林氏から公式なコメントは出ておらず、ネット上のバッシングも収まっていません。一方、同日に発表された河瀨氏のコメントも物議を醸していますが、こちらも、さらなる説明があるのかは不明。どちらも、どのように騒動が収束するのか、不透明な状況です」(同)
混乱が続く日本映画界だが、いつになれば膿を出し切れるのだろうか。
Snow Man『映画 おそ松さん』は賛否両論も公開3週目で3位、『ドライブ・マイ・カー』超ロングヒットで7位に! 映画動員ランク
大ヒットアニメ映画『SING/シング』(2017年に日本公開)の続編『SING/シング:ネクストステージ』が、全国の映画館動員ランキング(興行通信社調べ、4月2日~4月8日)で1位を獲得した。
動物だけが暮らす世界を舞台に、それぞれに夢を追う登場キャラクターたちの成長と絆の物語を描く同シリーズ。最新作『ネクストステージ』では、地元の劇場を再生させた支配人のバスター・ムーンと仲間たちが、エンタテインメントの聖地で公演成功を目指す物語となっている。
公開から17日間で、すでに動員170万人、興行収入21億円のヒットを記録。日本語吹き替え版には、MISIAやB’z・稲葉浩志といった大物アーティストが参加し、その歌声を披露している。ネット上には「豪華メンバーの歌声に感動!」「稲葉さんが歌い出した時に、興奮で鳥肌が立った」「ストーリーも歌唱シーンも最高!」といった絶賛が並んでおり、まだまだ動員を伸ばしそうだ。
2位には、藤子・F・不二雄原作の国民的テレビアニメ『ドラえもん』(テレビ朝日系)の劇場版通算41作目となる『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』が公開6週目でランクイン。アニメ作品だと、ここ最近は『劇場版 呪術廻戦0』がヒットを飛ばしているが、『のび太の宇宙小戦争 2021』も公開から31日間で動員178万、興収21億を記録。『呪術廻戦0』ほどではないにしろ、さすがの成績でヒットを継続中だ。
3位には、赤塚不二夫の名作ギャグ漫画『おそ松くん』(小学館)を実写映画化した、Snow Man出演の『映画 おそ松さん』が公開3週目でランクイン。アニメ化もされた人気作だけに、実写化の発表後は『おそ松』ファンから心配の声が多数上がっていたが、結果的には順調に動員を伸ばしている。
一方で、映画レビューサイトでは賛否両論の様子。「想像よりは面白かった」「実写化としては成功したほうじゃない?」「アニメファンでも楽しめてよかった!」といった称賛もあるが、「ただただつまらなかった」「中身がないのにひたすら長い」「こんなにとっ散らかった映画は初めて」などの酷評も。とはいえ、4月20日には動員100万人を突破したとのニュースもあり、数字の面では大ヒットといえそうだ。
4位には、小松菜奈と坂口健太郎がダブル主演を務めた『余命10年』公開6週目でランクイン。こちらは、4月10日までの38日間で動員200万人超え、興行収入も25億円を記録しており、ロングヒットが続いている。
5位には、マーベル・コミックでスパイダーマンの宿敵として描かれているヴィラン“モービウス”を主人公にしたアドベンチャー大作『モービウス』が公開2週目で入った。本作は、多くの命を救ってきた天才医師モービウスが、禁断治療の代償で自らの肉体が大きく変貌していく中、医師としての良心と、血に飢えた怪物としての本能のはざまで揺れる葛藤の行方を描く。
ここ最近、続々とマーベル作品が公開されているからか、観客の目も厳しくなっているようだ。映画レビューサイトを見ると、「つまらないとは言わないけど、面白くはない……」「何の捻りも面白みもない作品だった」「最近のマーベル作品ってほとんど同じ流れ。アクションのすごさにも目が慣れてきて驚きがない」といった微妙な感想が並び、評判は芳しくない。このまま順位を落としてしまうのだろうか……。
6位は、ファンタジー・アドベンチャー映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズの第3弾『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』が初登場ランクイン。大人気小説で映画化もされた『ハリー・ポッター』シリーズの著者であるJ・K・ローリングがオリジナル脚本を務めている。
シリーズ最新作『ダンブルドアの秘密』では、主人公で魔法動物学者のニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)が、史上最悪の魔法使い・グリンデルバルドの恐るべき野望を阻止するという、重大な使命を託される。ニュートはチームを組み、グリンデルバルドに挑むも……といった内容だ。
同作の公開を待ち望んでいた『ファンタスティック・ビースト』ファンは多いようだが、ネット上の評判は意外にもシビア。「映画全体を通して、結局何を見せたかったのかよくわからない。そろそろシリーズを打ち切ったほうがいいのでは……」「シーズン1、2は面白かったけど、3はうーん……。次回作は映画館で見なくていいかも」「ストーリーが支離滅裂で、映像美でなんとかしてる感じ。好きなシリーズだけに残念」など、辛口の感想が多い。これからどこまで動員を伸ばせるのか注目したい。
続く7位には、『第94回 アカデミー賞』で国際長編映画賞を受賞した、西島秀俊主演の『ドライブ・マイ・カー』がランクイン。昨年8月に公開されてから超ロングラン中だが、『アカデミー賞』を受賞したことでさらに動員が伸びているようだ。
8位には、公開16週目の『劇場版 呪術廻戦 0』がランクイン。4月25日には、興行収入135億円を突破し、歴代興行収入ランキングで15位に食い込んだこともわかった。同率15位には『E.T.』(1982年)など3作が並んでいるため、『劇場版 呪術廻戦 0』が“ごぼう抜き”を果たし、一気に順位を上げる日も近そうだ。
続く9位には、『第94回 アカデミー賞』で作品賞など3部門を受賞した『コーダ あいのうた』が初めてトップ10にランクイン。父、母、兄の家族の中で、唯一耳が聞こえる高校生のルビー・ロッシ(エミリア・ジョーンズ)が主人公で、合唱部の顧問に歌の才能を見出され、名門音楽大学を目指すよう勧められるも、両親には反対されてしまい……といったストーリー。
日本では今年1月に公開されているものの、『アカデミー賞』受賞後に初めてトップ10入りを果たしている。映画レビューサイトには、「今年のアカデミー作品賞候補作の中でもピカイチ」「何度も笑い、心揺さぶられた。見てよかった!」「これは文句無しにアカデミー賞作品賞ですね。話は王道だけど、それがいい」といった絶賛が多く、今後、大幅に数字を伸ばしていくかもしれない。
10位には、ロバート・パティンソンがDCコミックスのスーパーヒーロー、ブルース・ウェイン=バットマンを演じるノワール・アクション超大作『THE BATMAN -ザ・バットマン-』が公開5週目でギリギリランクインした。
全国映画動員ランキングトップ10(4月2日~4月8日 、興行通信社調べ)
1位 SING/シング:ネクストステージ
2位 映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021
3位 映画 おそ松さん
4位 余命10年
5位 モービウス
6位 ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
7位 ドライブ・マイ・カー
8位 劇場版 呪術廻戦 0
9位 コーダ あいのうた
10位 THE BATMAN -ザ・バットマン-
ジェニロペの新作ロマコメ映画はリアルな“結婚宣言”だった!?『マリー・ミー』
スーパーボウルのハーフタイムショーや、別れたはずのベン・アフレックと復縁など、常にエンタメとゴシップ界での話題の尽きない、J. Loまたはジェニロペことジェニファー・ロペス。
そんなジェニロペのロマコメが、かなり久しぶりに日本で劇場公開! ロマンティックコメディとしては、『恋愛だけじゃダメかしら?』(2012)以来、単独主演としては『メイド・イン・マンハッタン』(02)以来…
セックスビデオが発端の争いを描く『アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ』
4月23日よりルーマニア・ルクセンブルク・クロアチア・チェコ合作の映画『アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ 監督〈自己検閲〉版』が劇場公開されている。
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性加害告発が相次ぐ映画界に一石を投じる? 『俺とSEXすれば売れる』実写化の行方
性加害告発が相次ぐ映画界。先日は、女性ポートレートを中心に活躍している男性写真家への告発も報じられるなど、こうした動きは映画界にとどまらず広がりを見せているが、そうした中、ある作品の実写映画化が静かな注目を集めているという。
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連続殺人鬼との遭遇が退屈な人生を激変させた! 白石和彌監督作『死刑にいたる病』
劇薬は、希釈して効果的に使えば良薬にもなりうるが、使い方を誤ると取り返しのつかない事態を招いてしまう。サイコホラー小説の旗手・櫛木理宇が2015年に発表した『チェインドッグ』――文庫化の際に改題された『死刑にいたる病』(早川書房)は、死んだような毎日を過ごす大学生が連続殺人鬼と遭遇することによって生きる気力が湧いてくるという逆説的な物語だ。犯罪サスペンスを得意とする白石和彌監督が、阿部サダ…
『カモン カモン』フォトジェニックなモノクロ映像が描き出す、ホアキン・フェニックスと9歳子どもの友情
『ジョーカー』(2019)の怪演が記憶に新しいホアキン・フェニックスであるが、ホアキンといえば、モキュメンタリーであるということを隠しながら、本物のドキュメンタリーのように偽りながら制作した『容疑者、ホアキン・フェニックス』(12)で、本当に心配した業界関係者やファンから、その行き過ぎた悪ふざけが批判されたり、デモに参加して逮捕されるなど、ゴシップ誌の常連客のような俳優でもある。
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