愛子さまのご結婚相手に相応しいのは誰? 保守派を納得させる「悠仁さまと結婚」の仰天プランも

 前回配信した記事「愛子さまが天皇になったらその次は? 女性天皇と女系天皇の違いと、危ぶまれの未来予想図」では、静岡福祉大学名誉教授・小田部雄次氏の話をもとに、このまま皇位継承者を男系男子に限っていれば、皇室の存続が危ぶまれるや、もし女性天皇を認めて愛子さまが天皇になった場合でも、女系天皇を認めないままでは、愛子さまの子供が天皇になれない事態が起こってしまうことについて解説した。

 女系天皇は認められないと主張しているのは、いわゆる保守派の人たちが多いが、彼らの主張として、皇室に相応しくない家系の男子が女性天皇と結婚してしまった場合、それ以降の天皇は、天皇家というより、その父方の血筋に乗っ取られてしまうのではないか……、とそのようなことを言っているようである。眞子さまとの結婚が延期になっている小室圭さんを引き合いに出し、「小室さんのような人が天皇の父や先祖になるのは認めがたい」という人たちもいる。

旧皇族の復帰案にも問題点

 それ自体、時代錯誤的な考えであるような気もするが、もしその意見をある程度汲んだ上で、それでも女系天皇を認めさせるには、愛子さまにもそれなりのやんごとなき立派な家柄の男子と結婚していただくことが必要になってくる。

 その場合の、第一の案が、旧皇族を皇族として復帰させるプランだ。これまでも解説をお願いしてきた、日本近現代皇室史が専門で、皇室報道でも知られる、小田部雄次・静岡福祉大学名誉教授は言う。

「終戦後、臣籍降下といって、戦前は皇族だった11の宮家の方々が、一般人となりました。それらの旧皇族の血筋の男子は、年齢や既婚か未婚かなどを条件としなければ、現在10名以上はいるでしょう。しかし、その全員を皇室に復帰させるのは現実的ではありませんし、本人のみでなく家族ごと復帰させるのは、配偶者の扱いなど、困難な課題が多いです。

 結婚対策として、若い独身男子だけを復帰させるとした場合は、その数は減りますが、その場合でもその男子の両親や親族をどう扱うかが課題になるでしょう。特に父親の待遇はどうなるのか。天皇の父や祖父としての特別な称号を求める動きも生まれるでしょうし、問題は複雑化してしまうでしょう。独身男子は全員皇室に入るのか、どういう順番で入るのかといったことも、公平かつ合法的に行なえるのかどうか大いに疑問です。そしてその方と結婚したとしても、男子を生めるかもわかりません」

 こうして、小田部氏は、旧皇族の復帰案の問題点を指摘する。それでは、旧皇族を前もって皇族に復帰させず、適齢の旧皇族の家柄の男子に愛子さまと結婚していただくというプランはどうか。

 「家系的に一番相応しいお相手としては、旧皇族であった賀陽宮家に1998年生まれの男子、東久邇家に2004年生まれの男子がいらっしゃるといわれています。とりわけ東久邇宮家には、昭和天皇の長女であり、上皇陛下の姉でもある東久邇成子さまが嫁いでおり、この男子はその血をひいていらっしゃって、昭和天皇の血筋にもあたります。年齢的にも愛子さまの3歳下であり、もっとも近しい旧宮家であるということで、婚姻の可能性は高いでしょう。そのために、〈皇族女子は結婚しても皇室にとどまる〉という規定を先に定めておく必要はあるでしょう」

 小田部氏はこのように言いながらも、現実的には、そのような結婚が令和の時代に適しているのかについては、懐疑的だ。

「果たして、そのような政略的な結婚がいまの時代の皇室にふさわしいのか。政略結婚は将来的に大きな問題を生じる可能性があり、のちのちまでおふたりの間に深い〈しこり〉を残す危険があり、得策ではありません。やはり自由な恋愛環境で自然にお相手と結ばれるのが理想でしょう。その場合でも、おふたりの間に男子が生まれるという保証はないわけです。かといって、このまま男系男子だけに限っていて、悠仁さまに男子のお子ができるという保証もない。やはり愛子内親王のご結婚の前に、女性天皇・女系天皇を認めておかないと、将来的に皇位継承者がいなくなるし、いても皇位継承順位に大混乱が起こるでしょう」

 愛子さまのお相手に関しては、ある皇室担当記者は、さらに仰天のプランを披瀝するのだが……。

「愛子さまと悠仁さまがご結婚されるというウルトラCですよ。従兄弟同士だから法律的にも問題がないし、おふたりとも上皇陛下の孫でいらっしゃるのだから、皇位継承的にも一気に問題解決ですよね」(ある皇室担当記者)

 しかし、この令和の時代に、そんな不自然な政略結婚が最良の解決策とは到底思えない。愛子さまの幸せなご結婚と、安定した皇位継承を共に叶えるにはどうしたらいいか。議論を先送りにしていては、令和の次の時代にはもはや解決しがたい大きな問題となってしまうのは確かだろう。

愛子さまが天皇になったらその次は? 女性天皇と女系天皇の違いと、危ぶまれる皇室の未来予想図

「将来は愛子に天皇になってほしい」 


「週刊新潮」(新潮社)の8月15・22日夏季特大号で、上皇陛下がそのように言っていると宮内庁関係者から聞いたと、ノンフィクション作家の奥野修司氏が明かしている。

 現在の皇室典範では、その第一条で、「皇位は、皇統に属する男系の男子がこれを継承する」と定められている。男系とは、父方に天皇の血筋をひいていること。これに基づき、現在の皇位継承順位は、1位が秋篠宮皇嗣殿下、2位が悠仁親王となっている。

 現在の天皇陛下には、愛子内親王というれっきとした長女がいる。しかし、いまの皇室典範では、女性の愛子内親王は天皇になることができない。しかし、歴史をさかのぼれば、推古天皇や持統天皇など、8人10代の女性天皇が存在したことはよく知られた事実である。

「なにしろ現天皇と一緒に暮らしているのは愛子さまですから、その生活や仕事をよくご覧になっている。皇室行事の継承という観点からも、愛子さまが天皇になるのに相応しいと思うのですがねえ……」

 こう話すのは、日本近現代皇室史が専門で、皇室報道でも知られる、小田部雄次・静岡福祉大学名誉教授である。

 かつて、民主党の野田政権下で、2012年に、「皇室制度に関する有識者ヒアリング」が行なわれ、女性天皇について議論されたことがあった。この有識者ヒアリングについて、小田部氏は、「男か女かの議論に集約されてしまい、今後の男系継承の可能性がきわめて危ういことへの危機意識が欠落していました」と振り返る。そして、2012年末に第二次安倍政権が成立すると、女性・女系天皇に関する議論は完全にストップしてしまった。

「皇位継承者は男系男子に限ると主張している人たちは、それが長きにわたり護られてきた日本の伝統だと主張しています。しかし、今後、悠仁さまが天皇になったとして、必ず悠仁さまに男子の子供ができるという保証はあるのでしょうか。まず、男子を産まなければならないという制約のもと、皇室に嫁いでくれる女性が見つかるのかという問題がひとつ。近年の皇室報道における、女性皇族へのバッシングを見ても、皇室に嫁ぎたいと思う女性がどれだけ現れるか不安です。そして仮に男子が生まれても、このまま女性皇族は結婚したら皇室を離れる制度を続けたら、悠仁さまが天皇になるころには皇族は天皇皇后とその子のみとなっている可能性が高いです。そのメンバーだけでは、皇室の数多くの公務を担いきれなくなることは、容易に想像できます」(小田部氏)

 令和となってから、女性天皇を容認すべきという議論が再び巻き起こってきている。先の参院選では、立憲民主党・国民民主党・共産党が、女性天皇を容認する立場を打ち出した。もし仮に皇室典範が改正され、女性天皇が容認されたら、いまの天皇の次は愛子さまが天皇になることになる。

 しかし、その次に問題になるのが、女系天皇を容認するかどうかだ。母方が天皇である、という女系天皇を認めないのであれば、もし愛子さまが天皇になっても愛子さまの子供は母方が天皇なので、仮に男子であっても天皇にはなれないことになる。

 その場合はその次の天皇は誰にすれば良いのか、先行きは不透明だ。それにもかかわらず、保守派の人々は、男系天皇こそは126代護られてきた日本の皇室の伝統であり、女系天皇は容認できないと主張している。女性天皇を容認する立場を示した国民民主党も、女系天皇については今後の論点としていた。

 小田部氏は、皇室に男性が少なく、このままでは将来の皇室の存続が危うくなっていることから、過去の慣習にとらわれず、女性・女系天皇を認めないと令和の次の代には皇室はなくなると主張する。小田部氏の主張はこうだ。

「かつて男子が続いたことは重要視するとしても、これからも国民が納得して承認する男系男子が何代も続く方策が具体的に作られなければ、いたずらに時間のみ経って、最悪の場合、皇位継承者が一人も存在しなくなり、象徴天皇制そのものの成り立たなくなる可能性があります。当然、象徴天皇について明記した憲法は全面的に改正されることになるし、その場合、象徴天皇が担ってきた多くの社会的機能をどういう形で継承するのか、大きな課題が生じることになるでしょう。


 令和の次の元号の時代には、私はたぶんこの世にはいないでしょうが、皇室を研究してきたものとして、将来起こるかもしれないそのような可能性を見過ごすわけにはいきません。もし天皇制を維持できなくなったら、結果として、今ある皇室が担っている社会的機能が停止して、社会は大きな混乱に巻き込まれるだろうと思います」(小田部氏)

 将来の皇室の安定のため、手遅れにならないうちに議論が本格的に再開されるべきだろう。

愛子さまが天皇になったらその次は? 女性天皇と女系天皇の違いと、危ぶまれる皇室の未来予想図

「将来は愛子に天皇になってほしい」 


「週刊新潮」(新潮社)の8月15・22日夏季特大号で、上皇陛下がそのように言っていると宮内庁関係者から聞いたと、ノンフィクション作家の奥野修司氏が明かしている。

 現在の皇室典範では、その第一条で、「皇位は、皇統に属する男系の男子がこれを継承する」と定められている。男系とは、父方に天皇の血筋をひいていること。これに基づき、現在の皇位継承順位は、1位が秋篠宮皇嗣殿下、2位が悠仁親王となっている。

 現在の天皇陛下には、愛子内親王というれっきとした長女がいる。しかし、いまの皇室典範では、女性の愛子内親王は天皇になることができない。しかし、歴史をさかのぼれば、推古天皇や持統天皇など、8人10代の女性天皇が存在したことはよく知られた事実である。

「なにしろ現天皇と一緒に暮らしているのは愛子さまですから、その生活や仕事をよくご覧になっている。皇室行事の継承という観点からも、愛子さまが天皇になるのに相応しいと思うのですがねえ……」

 こう話すのは、日本近現代皇室史が専門で、皇室報道でも知られる、小田部雄次・静岡福祉大学名誉教授である。

 かつて、民主党の野田政権下で、2012年に、「皇室制度に関する有識者ヒアリング」が行なわれ、女性天皇について議論されたことがあった。この有識者ヒアリングについて、小田部氏は、「男か女かの議論に集約されてしまい、今後の男系継承の可能性がきわめて危ういことへの危機意識が欠落していました」と振り返る。そして、2012年末に第二次安倍政権が成立すると、女性・女系天皇に関する議論は完全にストップしてしまった。

「皇位継承者は男系男子に限ると主張している人たちは、それが長きにわたり護られてきた日本の伝統だと主張しています。しかし、今後、悠仁さまが天皇になったとして、必ず悠仁さまに男子の子供ができるという保証はあるのでしょうか。まず、男子を産まなければならないという制約のもと、皇室に嫁いでくれる女性が見つかるのかという問題がひとつ。近年の皇室報道における、女性皇族へのバッシングを見ても、皇室に嫁ぎたいと思う女性がどれだけ現れるか不安です。そして仮に男子が生まれても、このまま女性皇族は結婚したら皇室を離れる制度を続けたら、悠仁さまが天皇になるころには皇族は天皇皇后とその子のみとなっている可能性が高いです。そのメンバーだけでは、皇室の数多くの公務を担いきれなくなることは、容易に想像できます」(小田部氏)

 令和となってから、女性天皇を容認すべきという議論が再び巻き起こってきている。先の参院選では、立憲民主党・国民民主党・共産党が、女性天皇を容認する立場を打ち出した。もし仮に皇室典範が改正され、女性天皇が容認されたら、いまの天皇の次は愛子さまが天皇になることになる。

 しかし、その次に問題になるのが、女系天皇を容認するかどうかだ。母方が天皇である、という女系天皇を認めないのであれば、もし愛子さまが天皇になっても愛子さまの子供は母方が天皇なので、仮に男子であっても天皇にはなれないことになる。

 その場合はその次の天皇は誰にすれば良いのか、先行きは不透明だ。それにもかかわらず、保守派の人々は、男系天皇こそは126代護られてきた日本の皇室の伝統であり、女系天皇は容認できないと主張している。女性天皇を容認する立場を示した国民民主党も、女系天皇については今後の論点としていた。

 小田部氏は、皇室に男性が少なく、このままでは将来の皇室の存続が危うくなっていることから、過去の慣習にとらわれず、女性・女系天皇を認めないと令和の次の代には皇室はなくなると主張する。小田部氏の主張はこうだ。

「かつて男子が続いたことは重要視するとしても、これからも国民が納得して承認する男系男子が何代も続く方策が具体的に作られなければ、いたずらに時間のみ経って、最悪の場合、皇位継承者が一人も存在しなくなり、象徴天皇制そのものの成り立たなくなる可能性があります。当然、象徴天皇について明記した憲法は全面的に改正されることになるし、その場合、象徴天皇が担ってきた多くの社会的機能をどういう形で継承するのか、大きな課題が生じることになるでしょう。


 令和の次の元号の時代には、私はたぶんこの世にはいないでしょうが、皇室を研究してきたものとして、将来起こるかもしれないそのような可能性を見過ごすわけにはいきません。もし天皇制を維持できなくなったら、結果として、今ある皇室が担っている社会的機能が停止して、社会は大きな混乱に巻き込まれるだろうと思います」(小田部氏)

 将来の皇室の安定のため、手遅れにならないうちに議論が本格的に再開されるべきだろう。