広瀬すず、主演ドラマ『anone』が視聴率5%台の惨状! 来年の朝ドラに向け、黄信号が点灯

“CMクイーン”広瀬すずが主演する連続ドラマ『anone』(日本テレビ系)の視聴率が、とんでもないことになっている。

 初回は9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で発進したが、その後、7.2%→6.6%→6.4%と推移し、7日放送の第5話では5.9%まで降下。見事なまでの右肩下がりで、初回から3.3ポイントもの大幅ダウンとなった。

 日テレのプライム帯の連ドラの中では、“死に枠”とも称される「日曜ドラマ」でこそ、低視聴率を連発しているが、「水曜ドラマ」は、ほぼ毎クール、2ケタ台をマークしている優良な“看板枠”。その枠で、5%台を記録したのは、2013年10月期『ダンダリン 労働基準監督官』(竹内結子主演)第8話の5.6%以来、4年3カ月ぶりの大惨事なのだ。

『anone』は、同枠で放送された『Mother』(10年)、『Woman』(13年)に続く、日テレと人気脚本家・坂元裕二氏による3作目。先の2作は高視聴率をマークしており、同局の期待も、視聴者の前評判も高かった。ところが、始まってみれば、必要以上に手の込んだ難解なストーリーで、視聴者がついていけず、脱落者が続出。気がつけば、深夜ドラマ並みの低視聴率に沈んでしまっている状況だ。

 そんな中、光明がないわけではない。直近の第5話は、比較的スッキリした展開となり、廃業した印刷所の2階に住む亜乃音(田中裕子)の自宅で、天涯孤独の主人公・ハリカ(広瀬)、死に場所を探していたるい子(小林聡美)、余命宣告を受けたカレー屋店主・舵(阿部サダヲ)が、奇妙な共同生活を始めたのだ。そして、舵が使われなくなった印刷機を使って印刷屋を再開するというアイデアを出し、印刷機の使い方を聞くために元従業員の理市(瑛太)を呼び出す。理市は、亜乃音の亡き夫・京介(木場勝己)と偽札を造っていたことを告げ、亜乃音たちに偽札製造の協力を求めたところで終了。

 5話にも及ぶ複雑なストーリー展開の末、第6話以降ががぜんおもしろくなりそうな気配になってきたのだ。理市は妻子がいながら、消息を絶っていた亜乃音の義理の娘・玲(江口のりこ)と不倫しているが、次回では、それを亜乃音が知り、その問題でも紛糾することになりそうだ。

 だからといって、それだけで視聴率アップにつながるとは言いがたい状況がある。

「このドラマは1話完結モノではなく、1話ごとに奥深くつくられているため、初回から見続けていないと全体像が見えず、途中からでは、なかなか入っていけません。一度脱落した人、初めて見る人が第6話から視聴しても、そのおもしろさが伝わりづらく、定着させるのは難しいのではないでしょうか。従って、これ以上、大きく視聴率がダウンする可能性は低くなりましたが、逆に大きくアップさせるのも難しいと思われます。ようやくおもしろくなってきたのに、『時すでに遅し』といった印象です。あまりにも難解すぎた初回の展開をなんとかしていれば、もう少し視聴率低下に歯止めがかけられたかもしれませんね」(テレビ誌関係者)

 第6話から視聴率が持ち直したとしても、もはや2ケタに乗せるのは至難のワザ。最終的に、同ドラマは、日テレの「水曜ドラマ」史上、まれに見る爆死で終わってしまうことが濃厚。

 この数年、映画やCMに出演しまくって顔を売ってきた広瀬だが、連ドラ主演は15年1月期『学校のカイダン』(同)以来、3年ぶりのこと。同ドラマも平均視聴率は9.2%で、2ケタに届かなかっただけに、『anone』では高視聴率を獲得し、“ドラマ女優”としてランクアップを図りたかったはずだ。

 広瀬は、ヒロインを務めるNHK連続ドラマ小説『夏空-なつぞら-』が来年4月にスタートする。それまでに、映画でなく、お茶の間での人気を確固たるものにしておきたかったわけだが、『anone』の思わぬ低迷で歯車が狂い、黄信号がともってしまった。

 現在、“格下”の姉・広瀬アリスは、朝ドラ『わろてんか』で脇役ながら、存在感を発揮し、評価を高めている。このままでは、“お茶の間評”で、アリスとの立場が逆転しかねないだろう。
(文=田中七男)

外来種を“敵”だ“悪”だと決めつけるフジテレビ『ゲキタイレンジャー』の違和感

 11日に放送された『凶暴害獣vs職人の技 ゲキタイレンジャー』(フジテレビ系)の放送内容が、いろいろと物議を醸している。

■なぜ鉄腕DASHでやったばかりの企画を?

 

 まず気になったのは、番組序盤で扱った「石垣島で外来種グリーンイグアナを撃退」という内容が、つい20日ほど前に『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)の「グリル厄介」という同じようなコンセプトのコーナー(「グリル~」は最後に料理人が調理)でやったばかりの内容と、ほぼ同じだということ。しかも木の上で日光浴してるイグアナを小高い丘から探す様子や、イグアナの目撃情報を聞きにいった小学校まで同じ。

 ここで、どちらがパクった云々いうつもりはない。そもそも、この手の企画自体、昔からあるし、『電波少年』シリーズ(同)や、『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)ではよくやっていた、ある種定番ともいえる企画だ。決して『鉄腕!DASH!!』が生み出した企画とはいえないだろう。この番組に限らず、それを言い出したら今の民放はパクりパクられの応酬で、その比率の違いはあるものの「パク」っていない局など、もはやないのかもしれない(ここ数年の各局ゴールデンの「テレ東化」は凄まじいものがあるが)。

 そもそも、「ゲキタイレンジャー」と名付けられて登場した平坂覚氏(珍獣ライターとして人気の方)は『鉄腕!DASH!!』で「協力」としてクレジットされている方で、石垣島でイグアナを捕まえるということ自体が、この方の大事な、言うならば「持ちネタ」だ。だから探し方や場所が同じになるのは必然でもある。

 平坂氏は2年ほど前にグリーンイグアナを捕獲して食べる記事を書いているし、そういう意味では平坂氏本人が、自身の「持ちネタ」で出演してるのだから、ある意味「元祖」とも言える。

 では何が問題か?

 やはり問題はなのは、パクリどうこうでは無いにせよ、20日前に『鉄腕~』で放映していたのに、そっちでもネタを提供してる「元祖」の平坂氏を担ぎ出してまで同じ内容を『ゲキタイ~』でぶつけてきたことだろう。しかも同じ日曜の同じゴールデンで、1時間ズレはあるが、もはや裏番組と言ってもいいほどの枠でだ。

 これにより、『鉄腕~』に「協力」とクレジットは出ているものの、ほとんどの視聴者はそこまで知らないので、本来「元祖」であるはずの平坂氏が『鉄腕~』での内容をパクったと誤解されかねない。これはネタ提供者に対する配慮が少々足りないのではないだろうか。

 企画段階でどちらが先だったかはわからないが、平坂氏が『ゲキタイ~』序盤で肩慣らしがてらに捕獲していたプレコ(これも沖縄で激増してる淡水外来魚)も、やはりグリル厄介の初回で1年ほど前に取り上げていたものだし(おそらくこれも平坂氏がネタ出し)、どうしても連想してしまう。

 

■「被害者」は誰か?

 

 そしてそれ以上に気になるのは、この番組だけではなく、近頃流行りの「外来種(害獣)駆除」を掲げた番組に共通するのだが、その対象を過剰に「悪」に仕立て、「敵」とすることで、その問題の根本をぼかしたまま思考停止したように「駆除」「撃退」に突き進むような見せ方だ。

 筆者も好きな『池の水ぜんぶ抜く』シリーズ(テレビ東京系)でも正直、外来種に対しての扱いや印象付けで気になる点は多いのだが、今回も「凶暴害獣」「緑の悪魔(=グリーンイグアナ)」「キングオブ害獣(=鹿)」「半グレ鹿」と、とにかく巨悪に仕立て上げる。

「グリーンイグアナ」を見かけたことのある島民の方々にインタビューしている際も「被害者」というテロップが赤字で強めに入る。これらの方々は「噛まれたり(尻尾で)叩かれたりしたら結構なケガをするんで、そういう被害が出ないかという不安はある」とか「爪も長くて(もしも)教室に出たら怖い」とか、実際に攻撃をされたわけではない。

 いや、もちろん島の生態系を崩しているわけだし、不安に襲われているという意味で「被害者」ではあるし、そこは否定されるべきではない。実際発情期のイグアナはナーバスで攻撃してくることがある。

 しかし、このインタビューの際も「リアル撃退ドキュメント」というテロップがずっと出ており、ドキュメンタリー的な面を煽るわりには、「危険極まりないイグアナに悪になってもらうための弱者が存在してほしい」という意図を感じてしまうのだ(『池の水~』でも、触ったことで抵抗し噛み付いただけのアカミミガメに対し、その子どもが「駆除して欲しい!」と訴えたことで駆除が始まる演出に、強い違和感を覚えた)。

 つまり、言うのも馬鹿らしいが、ドキュメントというならば大前提としてこのイグアナなど外来種を野に放ち、野生化させてしまったのが人間である(島民の誰かという意味ではなく種としてのヒト)いう、謙虚さともいうべき目線が欠けている。綺麗事だけでは済まないが、やはりグリーンイグアナ自体が「被害者」であるという目線はもっと必要だと思うのだ。

「鋭い爪で生態系を破壊する」とグリーンイグアナを紹介しているが、その爪は木に登り生きるために進化したもので、「生態系を破壊する」ためのものではない。

 他の番組でもよくあるが、例えば「アリゲーターガー」を紹介する際、過剰に牙をアップにして、まるでジョーズのように人間をバクバクと襲うようなイメージを押し付ける。外来種として本来いるべきでない場所に存在させられてしまっていることがまず問題なのであって(それも逃した人間が原因)、それ以前に、野生で生きるためのその術や姿形(牙や爪があること)自体を罪として過剰に怖がらせたり否定するような見せ方には疑問を感じる。

 

■鹿が「半グレ」?

 

 三重で、杉の樹皮や農作物を食べ、杉を枯らしたり畑を荒らす鹿の食害を取り上げた際も、「半グレ鹿」という紹介の仕方をしていた。実際、食害は馬鹿にならない被害だし、鹿は放っておくと山を丸裸にしてしまう恐れもあるので、管理や適切な駆除が必要だ。ネットでは「鹿がかわいそう」とか「鹿の住処を奪っておいて」とヒステリックな意見も見られたが、現地で生活している人にとって、それは綺麗事にすぎないし、そもそも鹿がいてもおかしくない場所を切り開き、アスファルトを敷き詰めた上で暮らしてる人が多い現状において、我々一人ひとりがすでに鹿などの生物の住処を「奪って」いるようなものだ。

 だが、それを踏まえても、ただの鹿を「半グレ」と呼ぶ演出は疑問だ。バラエティ的に、ただの「鹿」で弱いのはよくわかる。だが、バラエティとしてもドキュメントとしても、どっちも「強い」のを求めるのは無理がないだろうか?

 ゲキタイレンジャーとの名前で登場して、現地で罠師として活躍する古田氏の跡取りとして登場した娘さんも、放送後にTwitterで「半グレ鹿」という表現が使われたことを残念であり、駆除した鹿を「食べることによって私達の命を繋いでいる事を一番に伝えて欲しかった」と投稿している。

 それぞれ登場した「ゲキタイレンジャー」(=この番組で無理やり括られてるだけで、それぞれは立派に活動されてる方々)は、各対象に対して各々真剣に向き合い、その思いを語っていた。

 それは(申し訳程度に)差し込まれてはいるのだが、にもかかわらず「半グレ鹿」とか「緑の悪魔」とする演出が過剰なので、それぞれ現地で向き合っている方々の声と矛盾して見えてしまうのだ。

 ちなみに、この駆除した鹿は調理され、ジビエとして販売されているらしいのだが、これに対する否定的な声をネットで多く見かけたのも驚いた。先ほどの古田氏の跡取りの娘さんが言う通り、駆除した上でその命を頂き、命をつなぐという考え方は至極まっとうなものだと思うのだが、それを残酷だと捉えてしまうのは、我々の目から普段、いかに他の生物の命を奪っているという概念が消されているか、ということだろう。

 飲食店でネズミやゴキブリを見かけないのも、誰かが駆除(=殺)しているからだし、ハンバーガー1つ食べるにしても誰かが牛の命を代理で奪って(=殺して)いるからだ。

 こういう番組は、それらのことを考えるいいきっかけだと思うのだが、一方的に「悪」を決めつけ、ゲーム的な感覚で駆除なり捕獲なりを見せるだけの演出になってしまっているのがとても残念である。

 狩猟本能を刺激するような番組は実際楽しいし、好奇心も刺激されるし、面白い部分が多いのは確かなのだが、外来種云々とか、被害云々などといった「正義」っぽい動機付けをここまでしないとダメだのだろうか?

 影響力が大きいメディアだけに快楽(捕獲シーンを見る)のために、雑に正義(外来種だから殺せ)を振りかざすような見せ方は安易にすべきではない時期に差し掛かっているのではないか。半端な善悪を押し付けて「解決」とするくらいなら、よっぽど「なんか変な生き物が入って来ちゃってるから捕まえてみちゃったー」というユーチューバー程度の見せ方のほうがまだ潔いし、各々でその先を調べるきっかけになるとすら思ってしまう。それくらい今の外来種ネタの動機付けは安易に見えるのだ。

 半年ほど前まで、ヒアリ発見をこの世の終わりのように報道していたが、今や続報も見られなくなった。この種のネタが食いつきがいいのはあるのだろうが、せっかく盛り上がっているジャンルだし、地上波ならではの面白さを出せる分野だと思うので、是非ともこの火を消さないためにも今後の改善に期待したい。
(文=柿田太郎)

外来種を“敵”だ“悪”だと決めつけるフジテレビ『ゲキタイレンジャー』の違和感

 11日に放送された『凶暴害獣vs職人の技 ゲキタイレンジャー』(フジテレビ系)の放送内容が、いろいろと物議を醸している。

■なぜ鉄腕DASHでやったばかりの企画を?

 

 まず気になったのは、番組序盤で扱った「石垣島で外来種グリーンイグアナを撃退」という内容が、つい20日ほど前に『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)の「グリル厄介」という同じようなコンセプトのコーナー(「グリル~」は最後に料理人が調理)でやったばかりの内容と、ほぼ同じだということ。しかも木の上で日光浴してるイグアナを小高い丘から探す様子や、イグアナの目撃情報を聞きにいった小学校まで同じ。

 ここで、どちらがパクった云々いうつもりはない。そもそも、この手の企画自体、昔からあるし、『電波少年』シリーズ(同)や、『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)ではよくやっていた、ある種定番ともいえる企画だ。決して『鉄腕!DASH!!』が生み出した企画とはいえないだろう。この番組に限らず、それを言い出したら今の民放はパクりパクられの応酬で、その比率の違いはあるものの「パク」っていない局など、もはやないのかもしれない(ここ数年の各局ゴールデンの「テレ東化」は凄まじいものがあるが)。

 そもそも、「ゲキタイレンジャー」と名付けられて登場した平坂覚氏(珍獣ライターとして人気の方)は『鉄腕!DASH!!』で「協力」としてクレジットされている方で、石垣島でイグアナを捕まえるということ自体が、この方の大事な、言うならば「持ちネタ」だ。だから探し方や場所が同じになるのは必然でもある。

 平坂氏は2年ほど前にグリーンイグアナを捕獲して食べる記事を書いているし、そういう意味では平坂氏本人が、自身の「持ちネタ」で出演してるのだから、ある意味「元祖」とも言える。

 では何が問題か?

 やはり問題はなのは、パクリどうこうでは無いにせよ、20日前に『鉄腕~』で放映していたのに、そっちでもネタを提供してる「元祖」の平坂氏を担ぎ出してまで同じ内容を『ゲキタイ~』でぶつけてきたことだろう。しかも同じ日曜の同じゴールデンで、1時間ズレはあるが、もはや裏番組と言ってもいいほどの枠でだ。

 これにより、『鉄腕~』に「協力」とクレジットは出ているものの、ほとんどの視聴者はそこまで知らないので、本来「元祖」であるはずの平坂氏が『鉄腕~』での内容をパクったと誤解されかねない。これはネタ提供者に対する配慮が少々足りないのではないだろうか。

 企画段階でどちらが先だったかはわからないが、平坂氏が『ゲキタイ~』序盤で肩慣らしがてらに捕獲していたプレコ(これも沖縄で激増してる淡水外来魚)も、やはりグリル厄介の初回で1年ほど前に取り上げていたものだし(おそらくこれも平坂氏がネタ出し)、どうしても連想してしまう。

 

■「被害者」は誰か?

 

 そしてそれ以上に気になるのは、この番組だけではなく、近頃流行りの「外来種(害獣)駆除」を掲げた番組に共通するのだが、その対象を過剰に「悪」に仕立て、「敵」とすることで、その問題の根本をぼかしたまま思考停止したように「駆除」「撃退」に突き進むような見せ方だ。

 筆者も好きな『池の水ぜんぶ抜く』シリーズ(テレビ東京系)でも正直、外来種に対しての扱いや印象付けで気になる点は多いのだが、今回も「凶暴害獣」「緑の悪魔(=グリーンイグアナ)」「キングオブ害獣(=鹿)」「半グレ鹿」と、とにかく巨悪に仕立て上げる。

「グリーンイグアナ」を見かけたことのある島民の方々にインタビューしている際も「被害者」というテロップが赤字で強めに入る。これらの方々は「噛まれたり(尻尾で)叩かれたりしたら結構なケガをするんで、そういう被害が出ないかという不安はある」とか「爪も長くて(もしも)教室に出たら怖い」とか、実際に攻撃をされたわけではない。

 いや、もちろん島の生態系を崩しているわけだし、不安に襲われているという意味で「被害者」ではあるし、そこは否定されるべきではない。実際発情期のイグアナはナーバスで攻撃してくることがある。

 しかし、このインタビューの際も「リアル撃退ドキュメント」というテロップがずっと出ており、ドキュメンタリー的な面を煽るわりには、「危険極まりないイグアナに悪になってもらうための弱者が存在してほしい」という意図を感じてしまうのだ(『池の水~』でも、触ったことで抵抗し噛み付いただけのアカミミガメに対し、その子どもが「駆除して欲しい!」と訴えたことで駆除が始まる演出に、強い違和感を覚えた)。

 つまり、言うのも馬鹿らしいが、ドキュメントというならば大前提としてこのイグアナなど外来種を野に放ち、野生化させてしまったのが人間である(島民の誰かという意味ではなく種としてのヒト)いう、謙虚さともいうべき目線が欠けている。綺麗事だけでは済まないが、やはりグリーンイグアナ自体が「被害者」であるという目線はもっと必要だと思うのだ。

「鋭い爪で生態系を破壊する」とグリーンイグアナを紹介しているが、その爪は木に登り生きるために進化したもので、「生態系を破壊する」ためのものではない。

 他の番組でもよくあるが、例えば「アリゲーターガー」を紹介する際、過剰に牙をアップにして、まるでジョーズのように人間をバクバクと襲うようなイメージを押し付ける。外来種として本来いるべきでない場所に存在させられてしまっていることがまず問題なのであって(それも逃した人間が原因)、それ以前に、野生で生きるためのその術や姿形(牙や爪があること)自体を罪として過剰に怖がらせたり否定するような見せ方には疑問を感じる。

 

■鹿が「半グレ」?

 

 三重で、杉の樹皮や農作物を食べ、杉を枯らしたり畑を荒らす鹿の食害を取り上げた際も、「半グレ鹿」という紹介の仕方をしていた。実際、食害は馬鹿にならない被害だし、鹿は放っておくと山を丸裸にしてしまう恐れもあるので、管理や適切な駆除が必要だ。ネットでは「鹿がかわいそう」とか「鹿の住処を奪っておいて」とヒステリックな意見も見られたが、現地で生活している人にとって、それは綺麗事にすぎないし、そもそも鹿がいてもおかしくない場所を切り開き、アスファルトを敷き詰めた上で暮らしてる人が多い現状において、我々一人ひとりがすでに鹿などの生物の住処を「奪って」いるようなものだ。

 だが、それを踏まえても、ただの鹿を「半グレ」と呼ぶ演出は疑問だ。バラエティ的に、ただの「鹿」で弱いのはよくわかる。だが、バラエティとしてもドキュメントとしても、どっちも「強い」のを求めるのは無理がないだろうか?

 ゲキタイレンジャーとの名前で登場して、現地で罠師として活躍する古田氏の跡取りとして登場した娘さんも、放送後にTwitterで「半グレ鹿」という表現が使われたことを残念であり、駆除した鹿を「食べることによって私達の命を繋いでいる事を一番に伝えて欲しかった」と投稿している。

 それぞれ登場した「ゲキタイレンジャー」(=この番組で無理やり括られてるだけで、それぞれは立派に活動されてる方々)は、各対象に対して各々真剣に向き合い、その思いを語っていた。

 それは(申し訳程度に)差し込まれてはいるのだが、にもかかわらず「半グレ鹿」とか「緑の悪魔」とする演出が過剰なので、それぞれ現地で向き合っている方々の声と矛盾して見えてしまうのだ。

 ちなみに、この駆除した鹿は調理され、ジビエとして販売されているらしいのだが、これに対する否定的な声をネットで多く見かけたのも驚いた。先ほどの古田氏の跡取りの娘さんが言う通り、駆除した上でその命を頂き、命をつなぐという考え方は至極まっとうなものだと思うのだが、それを残酷だと捉えてしまうのは、我々の目から普段、いかに他の生物の命を奪っているという概念が消されているか、ということだろう。

 飲食店でネズミやゴキブリを見かけないのも、誰かが駆除(=殺)しているからだし、ハンバーガー1つ食べるにしても誰かが牛の命を代理で奪って(=殺して)いるからだ。

 こういう番組は、それらのことを考えるいいきっかけだと思うのだが、一方的に「悪」を決めつけ、ゲーム的な感覚で駆除なり捕獲なりを見せるだけの演出になってしまっているのがとても残念である。

 狩猟本能を刺激するような番組は実際楽しいし、好奇心も刺激されるし、面白い部分が多いのは確かなのだが、外来種云々とか、被害云々などといった「正義」っぽい動機付けをここまでしないとダメだのだろうか?

 影響力が大きいメディアだけに快楽(捕獲シーンを見る)のために、雑に正義(外来種だから殺せ)を振りかざすような見せ方は安易にすべきではない時期に差し掛かっているのではないか。半端な善悪を押し付けて「解決」とするくらいなら、よっぽど「なんか変な生き物が入って来ちゃってるから捕まえてみちゃったー」というユーチューバー程度の見せ方のほうがまだ潔いし、各々でその先を調べるきっかけになるとすら思ってしまう。それくらい今の外来種ネタの動機付けは安易に見えるのだ。

 半年ほど前まで、ヒアリ発見をこの世の終わりのように報道していたが、今や続報も見られなくなった。この種のネタが食いつきがいいのはあるのだろうが、せっかく盛り上がっているジャンルだし、地上波ならではの面白さを出せる分野だと思うので、是非ともこの火を消さないためにも今後の改善に期待したい。
(文=柿田太郎)

『トドメの接吻』史上最高の、山崎賢人&門脇麦“胸キュン”キスシーン!? “闇堕ち”真剣佑とのクズバトルの行方は……

 愛を信じず、女を弄ぶ「クズ」な主人公・旺太郎が、キスとタイムリープを繰り返し、金と権力を追い求める“邪道ラブストーリー”を描いた『トドメの接吻』(日本テレビ系)もいよいよ第5話。視聴率は、7.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、前回よりも0.6ポイントアップと復調の兆しを見せています。

 前回、キス女・宰子(門脇麦)となんとなくいい感じの旺太郎(山崎賢人)をよそに、並樹家の御曹司・尊氏(新田真剣佑)が覚醒!(参照記事) 今話から、“100億”こと美尊ちゃん(新木優子)を何としてでも手に入れたいクズホスト・旺太郎(山崎賢人)と、大切な妹を守りたいクズ兄貴という、クズVSクズのバトルが開幕です。2人は冒頭からバッチバチ! ということで、あらすじから振り返っていきたいと思います。

*これまでのレビューはこちらから

 

■尊氏をつぶす“武器”と母の命

 

 前回のレビューで、「旺太郎はもう無理やり宰子にキスしないでしょう」なんて呑気なことを言いましたが、前言撤回します。旺太郎は、美尊ちゃんと尊氏の婚約披露パーティーを阻止するために、嫌がる宰子を無視して無理やりキス。尊氏のプロポーズ前にタイムリープします。

 しかし、タイムリープしても、並樹兄妹の父・尊(山田明郷)の残りの寿命が変わることはありませんでした。父の死をキッカケに、尊氏は旺太郎がいる前で堂々と美尊ちゃんにプロポーズ。さらに、旺太郎の父が12年前に事故を起こした船の船長だったことを暴露し、旺太郎は美尊ちゃんからの信頼をなくしてしまいます。タイムリープした結果、さらに状況が悪くなってしまったのです。

 一方、父の死後、態度がガラッと豹変した尊氏には、並樹乗馬倶楽部の部員で、美尊ちゃんに思いを寄せている長谷部くん(佐野勇斗)も疑問を抱いている様子。旺太郎は、彼から尊氏が社長秘書で叔父の郡次(小市慢太郎)に、ビデオテープをネタに脅されていたことを聞き出し、テープを盗み出す計画を立てるのです。

 そしてやってきた婚約披露パーティー当日。計画を進める旺太郎の元に、病院から連絡が。

 12年前の海難事故で行方不明になったままの光太を探すため、街でビラ配りをしていた母・光代(奥貫薫)が転倒し、意識不明の重体だというのです。しかし、あと少しでテープを手にすることができる旺太郎は、会場に残ることを選択。No.1ホストのエイトでもある彼は、またもや客の女の子を利用して群次からテープを強奪することに成功します。尊氏をつぶすことができる“武器”を手にした一方で、母を失ってしまいました。

■始まって以来の、ベスト「キス」シーン!?

 

「エイトに何かしてあげたいの? 迷ってるくらいならしてあげなよ」と、ストリートミュージシャンの春海(菅田将暉)に言われた宰子。旺太郎の元に向かい、キスで母を助けることを提案しますが、「お袋を助けたところで何も元には戻せない」とどこか諦めた表情で彼はタイムリープすることを拒否し、その場を立ち去ります。そんな旺太郎の背中に向かって宰子は言います。

「前に進めば人生は変えられるって私に教えた! 私、うれしかった! 過去はダメでも、未来は変えられるかもしれない!」

「キスしてほしくなったら言って!」

 タイムリープの能力を持つがゆえ、これまで人との関わりを避けてきた彼女が、前回(参照記事)旺太郎が宰子の背中を押してくれたように、今度は精一杯の言葉で旺太郎の背中を押してあげます。

 この言葉を受け、「宰子!」と声を上げながら振り返り、彼女の元に駆け寄る旺太郎には、恋愛ドラマにありがちな、なんてベタなシーンなのかとも思いましたが、母の元へ向かう自分の代わりにパーティーでビデオテープを奪うよう指示した後、「それと……ありがとう」と不意打ちの感謝の言葉には宰子同様に驚いたし、その流れでのキスには、思わずときめいてしまいました。

「キスをしたら望みを一つ叶える」という“キスの契約”を交わした2人ですが、キスのとき、控えめに旺太郎の腰に手を回す宰子を見ていてもわかるように、少なくとも宰子の中には違う感情が芽生え始めていると思います。

 彼女のおかげでタイムリープし、間一髪のところでお母さんを抱き止めることができた旺太郎は、母の無事に安心したのか、柄にもなく涙をポロポロ流します。以前、「そんなに光太に会いたいんだったら、人生早送りしてとっとと光太のとこ行けよ」と、ひどい言葉をぶつけた挙句、母の命よりもビデオテープを選んでしまった自分を、本当は悔いていたのでしょう。

 大事な弟を失ったつらい記憶から逃げたいあまり、光太を諦めきれない母を疎ましく思っていた旺太郎ですが、母親を一度失い、過去をしっかりと受け止めたことで、これからは本当の意味で「前に進む」ことができると思います。

 

■尊氏もタイムリープしている説

 

 母の一言により、テープに映っていたのは尊氏で、事故の原因を作ったのは彼だと気がついた旺太郎は、急いでパーティー会場に向かいますが、ビデオテープの強奪を任された宰子は、尊氏に見つかり捕まってしまった挙句、事故の証拠となるビデオテープは燃やされてしまいました。

 と、ここで新たな疑惑が浮上。ひょっとして、尊氏もタイムリープしているのでは……?テープを奪われることを知っていなければ、尊氏が手にすることはできません。旺太郎にープを奪われることを知ったため、タイムリープしてテープを奪い返したのではないでしょうか。もしかしたら、尊氏のタイムリープを助けている人物がいるのかも? いや、いないのかも……。新たな謎が生まれました。

 さて、テープも燃やされてしまい、もはやヤケになった旺太郎は、パーティーが進む中、尊氏がステージがら離れた隙をついて、美尊ちゃんの側に寄りキスをするという大胆な行動に。今回改めて宰子に教えられたように、「前に進めば、未来を変えられる。君なら変えられる」と、会社のためにも兄との結婚も受け入るしかないと諦めていた美尊ちゃんを諭します。

 そして美尊ちゃんは、この言葉に応えるようにして、大勢の来場客が見ている中、もちろん尊氏も見ている中、今度は美尊ちゃんから旺太郎にキス!(しかも深いやつ) このときの尊氏の顔、まさに鬼の形相です。2人のキスを見ていた宰子の何ともいえない表情が、切なげでした。ということで今話は終了です。

 次回予告には、でかでかと「旺太郎、死す」の文字。思わず、「次回 城之内死す」というアニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の伝説的なネタバレ予告が頭に浮かんでしまいました。真崎杏子ちゃん風に「お願い、死なないで旺太郎!」と、脳内でナレーションを入れながら(知らない方はごめんなさい)、今夜放送の第6話を楽しみにしたいと思います。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

『anone』は脚本家の自己満足作!? “主演”広瀬すずがほとんど登場せず……自己ワースト視聴率を更新!

 いったいこのドラマは、どこに向かおうとしているのだろうか? 複雑で難解なストーリーが物議を醸している、広瀬すず主演ドラマ『anone』(日本テレビ系/水曜22時~)の第4話が1月31日に放送され、視聴率は6.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で自己ワーストを更新してしまった。

 これまでの視聴率は、初回9.2%、第2話7.2%、第3話6.6%と推移。回を追うごとに数字がどんどん下がっており、先行きが大いに心配されるところ。

「数字が示す通り、初回で多くの視聴者が脱落したと思われます。広瀬や脚本家・坂元裕二氏のファンはがんばって見ているようですが、ついていけず、視聴者が徐々に減っていっている状況。1話完結モノではないので、新たに見始める視聴者が一気に増えるとは考えがたいですね。ですから、ここから大きく巻き返すことは難しいのではないでしょうか」(テレビ誌関係者)

 初回では、さまざまな展開がしっちゃかめっちゃかに織り交ぜられ、視聴者の頭の中を混乱に陥れた同作。第2、3話では、天涯孤独の主人公・ハリカ(広瀬)と、印刷所を営んでいた夫を亡くした亜乃音(田中裕子)との交流に物語の軸が置かれ、随分見やすくなっていた。ところが、第4話では一転、余命宣告を受け、自殺を考えていたカレー屋店主・舵(阿部サダヲ)と、親しくなった“ナゾの女”るい子(小林聡美)がメインストーリーに登場。

 この回は、るい子の身の上話が中心で、それが8割ほどを占めて、るい子が主人公状態。そのほか、亜乃音と、家出してシングルマザーになっていた義理の娘・玲(江口のりこ)との久々の対面も描かれたが、主演である広瀬の登場シーンはわずかで、主たるストーリーには絡むことはなかった。

「おそらく、脚本家の坂元氏的には、広瀬の出番を減らしてでも、るい子の境遇を描くことで、後々に生かしたいという目的があったのでしょう。ただ、これは連ドラであって、オムニバスドラマでもありません。ストーリーへの興味のみならず、多くの広瀬ファンが見ているのです。それをないがしろにしてしまっては、ファンの反発は大きいでしょうね。小林の主演ドラマではないのですから。こんなことをしていると、広瀬ファンが視聴をボイコットして、さらに数字を下げてしまう可能性もあります。もうこうなると、坂元氏は自分の世界観を描きたいだけで、視聴率やファンの気持ちは無視していると言われても致し方ないのでは? これじゃ、脚本家の自己満足になりかねません」(同)

 民放である以上、やはり視聴率を上げることが第一目的。坂元氏と日テレがタッグを組んだ『Mother』(2010年)、『Woman』(13年)は高視聴率を獲得し、評価も上々だった。それだけに、同氏のファンのみならず、視聴者の期待度は高かったはず。だが、こういった展開が最後まで続くのであれば、『anone』は爆死から抜け出せずに終わってしまいそうだ。
(文=田中七男)

新田真剣佑が“闇堕ち”!? クズっぷりが気持ち良い『トドメの接吻』、視聴率巻き返しなるか……

 山崎賢人のクズ男ぶりもだいぶ見慣れてきたドラマ『トドメの接吻』(日本テレビ系)。第4話の平均視聴率は6.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、第2話から0.4ポイントダウンしてしまいました。

 1話7.4%→2話6.5%→3話7.1%と、上がったり下がったりの本作。3話では、主人公・旺太郎(山崎賢人)とキス女・宰子(門脇麦)との間に恋愛フラグがプンプン臭い、旺太郎がモノにしようとしているご令嬢・美尊ちゃん(新木優子)が、兄である尊氏(新田真剣佑)にプロポーズされるというラブ要素強めの展開となりましたが、視聴率の回復はそんなに甘くなかったようですね。

“成り上がる”ためだったら何でもする主人公・旺太郎のように、どうにかして視聴率的にも下剋上を図ってほしいところですが……。ということで、4話のあらすじから振り返ります。

*これまでのレビューはこちらから

 

■山崎賢人のクズっぷりが気持ち良い

 

「キスをしたら望みを一つ叶える」という“キスの契約”を拒む宰子に対し、何としてでも尊氏のプロポーズを阻止したい旺太郎は、「俺はお前を信じてる!」と、胡散臭い笑顔を浮かべながら、ビルの屋上から自ら飛び降ります。思わず「狂ってる」とつぶやく宰子ですが、そんなイカレた男が死んでいくのを見過ごすことはできず、まんまとキス。タイムリープさせて旺太郎を救うのです。

 命を懸けた大胆な作戦により、7日前にタイムリープした旺太郎は、尊氏よりも先に美尊ちゃんにプロポーズ。突然のことに戸惑う美尊ちゃんに「僕は真剣だってことを知ってほしかった」と、誠実さをアピールします。その甲斐あってか(?)、襲ってきた後輩ホストの和馬(志尊淳)から助けた代わりに美尊から乗馬を教えてもらったり、幼なじみの結婚式に付き添ってもらったりと、なんだかイイ感じ。

 しかも、この結婚式、No.1ホストの“エイト”でもある旺太郎が、お金で雇った自分の客の女の子に開かせた完全なるフェイク。幼なじみのフリをさせた上、自分の不幸な身の上話(※これも嘘)を吹き込ませ、美尊ちゃんからの同情を買うことに成功した旺太郎は、その後ちゃっかり食事にも誘われちゃいます。もちろん、この計画に協力してくれた女の子へのフォローも忘れることはなく、後日ホテルでしっかり“お礼”をするわけです。いやぁ、クズオブクズ!

 そりゃあ、12年前の事故で弟は行方不明のままだし、父・旺(光石研)に課せられた3億円の賠償金を肩代わりしなくちゃいけないし、姑息な手を使ってでも、100億(=美尊ちゃん)を手に入れたくなるのも仕方ないのかもしれません……(遠い目)。現実的に考えたらどうしようもない男ですが、なんたってこれはドラマです。「ホスト」という設定に加えて、綺麗な顔の山崎賢人くんが演じているからこそ、一周回って、逆にそのクズっぷりが気持ちよく感じてきます。

 

■無自覚系“ツンデレ”旺太郎、必ずしも思い通りの未来にはできない

 ストリートミュージシャン・春海(菅田将暉)に「大金持ちのパパを紹介してもらうんだよ~(ハートマーク)」と、ルンルンで話す旺太郎の前に現れた宰子。病床の祖母の最期を看取ることができなかった彼女は、自ら旺太郎にキスをします。「人の命を救うためにしかキスをしない」と言っていた宰子が、初めて自分のためにキスの力を使おうとするのです。

 タイムリープで遡ることができるのは、キスから7日前。宰子は、それよりも前から病気を患っていたおばあちゃんを助けることはできませんし、死を避けることもできません。当然、旺太郎も12年前の事故をなかったことにはできないのです。ですが、キスの力により、宰子は「おばあちゃんに残されたわずかな時間を一緒に過ごす」というほんの小さな幸せを手にしました。それでも、「事故に遭った時、私を助けてくれた男の子たちは死んだから、私だけ幸せにならない。幸せになっちゃいけない」と、罪悪感を抱く彼女に、旺太郎は言います。

「俺も似たようなことがガキの頃にあったよ。弟を事故で亡くしたんだ。けど俺は、弟の分まで幸せになるって決めた。でなきゃ、生きてる意味ないだろ」

「いくら時間を戻せても、何もしなきゃ結果は同じだ。でも、前に進めば人生を変えられる。俺たちは幸せになれるんだよ」

 口がうまいホストなので、どこまでが本心なのかは全くわかりませんが、少なくとも100%の嘘ではない気がします。去り際の「キスしてほしくなったら言えよ」という謎の上から目線にイラッとしながらも、ツンデレ具合には少しキュンとしたし、旺太郎は今後、自分の都合だけで無理やり宰子の唇を奪おうとはしないだろなと、今まで皆無だった旺太郎の株が、ほんのちょっと上がりました(当社比)。

 しかし、その裏で、これまで自分にとって都合の悪い未来をうまいこと回避してきた旺太郎の計画に大きな“ズレ”が生じてしまいます。入院中だった美尊ちゃんの父・尊(山田明郷)が亡くなり、とうとう尊氏が美尊ちゃんにプロポーズをしてしまうのです――。

 

■ブラック尊氏が覚醒、クズVSクズの戦いへ

 

 尊氏といえば、目の奥は死んでいるし、どことなく闇を抱えていそうな気配がありましたが、3話で彼は、社長秘書でもある叔父の郡次(小市慢太郎)から「海難事故の証拠」という防犯カメラのテープをチラつかされ、自分を副社長にするよう脅されていました。今話では、そんな彼に隠された秘密、つまり事故の真相が明らになりました。

 12年前のあの日、サンタさんからクリスマスプレゼントの馬の像をもらってルンルンの尊氏(子どもがそれをもらってうれしいのかは謎ですが)は、父が養子である自分には会社を継がせる気がないこと、自分は必要とされていなかったことを偶然にも知ってしまいます。深く傷ついた尊氏は、機械室に逃げ込み、行き場のない気持ちを吐き出すように、大事に持っていた馬の像を機械に投げつけると、火花が上がります。船の事故の原因は、尊氏にあったようです。

 それを知った尊は、これをひた隠し、尊氏に一生不自由のない生活を与えることと引き替えに、美尊を“陰で”支えていくよう命令。その約束の通り、彼は“兄”として妹を支えるべく、“異性”としての美尊ちゃんへの想いを封印しようとします。

 が、「初めて男の人を守ってあげたいって思ったの」と、旺太郎に心を動かされつつある美尊ちゃんの姿に焦りを感じていたところに、郡次からもせっつかれ、今にも命が尽きそうな父からも“あの約束”を口酸っぱく言われ、我慢も限界。「陰で支える人生なんてうんざりだ。これからは好きにさせてもらう」と、容態が悪化して苦しみ悶える父の姿を、あの死んだ魚みたいな冷たい目でただただ見下ろすのでした。

 以前までの良いお兄ちゃんオーラはゼロ、ドス黒いオーラを纏った尊氏は、美尊にプロポーズをし、12年前に船を沈めたのは船長だった旺太郎の父親だと、罪をなすりつけるのです。そうして旺太郎から美尊ちゃんを奪い返し、闇の帝王、いや、並木グループのトップとなりました。

 ということで、来週からは旺太郎と尊氏が“クズバトル”を繰り広げる模様。ラストで宰子に接触していた春海も気になりますが、一体彼が何者なのかは、ドラマ終盤まで引っ張りそうです。彼だけは“白”であってほしいところですが……。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

 

新田真剣佑が“闇堕ち”!? クズっぷりが気持ち良い『トドメの接吻』、視聴率巻き返しなるか……

 山崎賢人のクズ男ぶりもだいぶ見慣れてきたドラマ『トドメの接吻』(日本テレビ系)。第4話の平均視聴率は6.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、第2話から0.4ポイントダウンしてしまいました。

 1話7.4%→2話6.5%→3話7.1%と、上がったり下がったりの本作。3話では、主人公・旺太郎(山崎賢人)とキス女・宰子(門脇麦)との間に恋愛フラグがプンプン臭い、旺太郎がモノにしようとしているご令嬢・美尊ちゃん(新木優子)が、兄である尊氏(新田真剣佑)にプロポーズされるというラブ要素強めの展開となりましたが、視聴率の回復はそんなに甘くなかったようですね。

“成り上がる”ためだったら何でもする主人公・旺太郎のように、どうにかして視聴率的にも下剋上を図ってほしいところですが……。ということで、4話のあらすじから振り返ります。

*これまでのレビューはこちらから

 

■山崎賢人のクズっぷりが気持ち良い

 

「キスをしたら望みを一つ叶える」という“キスの契約”を拒む宰子に対し、何としてでも尊氏のプロポーズを阻止したい旺太郎は、「俺はお前を信じてる!」と、胡散臭い笑顔を浮かべながら、ビルの屋上から自ら飛び降ります。思わず「狂ってる」とつぶやく宰子ですが、そんなイカレた男が死んでいくのを見過ごすことはできず、まんまとキス。タイムリープさせて旺太郎を救うのです。

 命を懸けた大胆な作戦により、7日前にタイムリープした旺太郎は、尊氏よりも先に美尊ちゃんにプロポーズ。突然のことに戸惑う美尊ちゃんに「僕は真剣だってことを知ってほしかった」と、誠実さをアピールします。その甲斐あってか(?)、襲ってきた後輩ホストの和馬(志尊淳)から助けた代わりに美尊から乗馬を教えてもらったり、幼なじみの結婚式に付き添ってもらったりと、なんだかイイ感じ。

 しかも、この結婚式、No.1ホストの“エイト”でもある旺太郎が、お金で雇った自分の客の女の子に開かせた完全なるフェイク。幼なじみのフリをさせた上、自分の不幸な身の上話(※これも嘘)を吹き込ませ、美尊ちゃんからの同情を買うことに成功した旺太郎は、その後ちゃっかり食事にも誘われちゃいます。もちろん、この計画に協力してくれた女の子へのフォローも忘れることはなく、後日ホテルでしっかり“お礼”をするわけです。いやぁ、クズオブクズ!

 そりゃあ、12年前の事故で弟は行方不明のままだし、父・旺(光石研)に課せられた3億円の賠償金を肩代わりしなくちゃいけないし、姑息な手を使ってでも、100億(=美尊ちゃん)を手に入れたくなるのも仕方ないのかもしれません……(遠い目)。現実的に考えたらどうしようもない男ですが、なんたってこれはドラマです。「ホスト」という設定に加えて、綺麗な顔の山崎賢人くんが演じているからこそ、一周回って、逆にそのクズっぷりが気持ちよく感じてきます。

 

■無自覚系“ツンデレ”旺太郎、必ずしも思い通りの未来にはできない

 ストリートミュージシャン・春海(菅田将暉)に「大金持ちのパパを紹介してもらうんだよ~(ハートマーク)」と、ルンルンで話す旺太郎の前に現れた宰子。病床の祖母の最期を看取ることができなかった彼女は、自ら旺太郎にキスをします。「人の命を救うためにしかキスをしない」と言っていた宰子が、初めて自分のためにキスの力を使おうとするのです。

 タイムリープで遡ることができるのは、キスから7日前。宰子は、それよりも前から病気を患っていたおばあちゃんを助けることはできませんし、死を避けることもできません。当然、旺太郎も12年前の事故をなかったことにはできないのです。ですが、キスの力により、宰子は「おばあちゃんに残されたわずかな時間を一緒に過ごす」というほんの小さな幸せを手にしました。それでも、「事故に遭った時、私を助けてくれた男の子たちは死んだから、私だけ幸せにならない。幸せになっちゃいけない」と、罪悪感を抱く彼女に、旺太郎は言います。

「俺も似たようなことがガキの頃にあったよ。弟を事故で亡くしたんだ。けど俺は、弟の分まで幸せになるって決めた。でなきゃ、生きてる意味ないだろ」

「いくら時間を戻せても、何もしなきゃ結果は同じだ。でも、前に進めば人生を変えられる。俺たちは幸せになれるんだよ」

 口がうまいホストなので、どこまでが本心なのかは全くわかりませんが、少なくとも100%の嘘ではない気がします。去り際の「キスしてほしくなったら言えよ」という謎の上から目線にイラッとしながらも、ツンデレ具合には少しキュンとしたし、旺太郎は今後、自分の都合だけで無理やり宰子の唇を奪おうとはしないだろなと、今まで皆無だった旺太郎の株が、ほんのちょっと上がりました(当社比)。

 しかし、その裏で、これまで自分にとって都合の悪い未来をうまいこと回避してきた旺太郎の計画に大きな“ズレ”が生じてしまいます。入院中だった美尊ちゃんの父・尊(山田明郷)が亡くなり、とうとう尊氏が美尊ちゃんにプロポーズをしてしまうのです――。

 

■ブラック尊氏が覚醒、クズVSクズの戦いへ

 

 尊氏といえば、目の奥は死んでいるし、どことなく闇を抱えていそうな気配がありましたが、3話で彼は、社長秘書でもある叔父の郡次(小市慢太郎)から「海難事故の証拠」という防犯カメラのテープをチラつかされ、自分を副社長にするよう脅されていました。今話では、そんな彼に隠された秘密、つまり事故の真相が明らになりました。

 12年前のあの日、サンタさんからクリスマスプレゼントの馬の像をもらってルンルンの尊氏(子どもがそれをもらってうれしいのかは謎ですが)は、父が養子である自分には会社を継がせる気がないこと、自分は必要とされていなかったことを偶然にも知ってしまいます。深く傷ついた尊氏は、機械室に逃げ込み、行き場のない気持ちを吐き出すように、大事に持っていた馬の像を機械に投げつけると、火花が上がります。船の事故の原因は、尊氏にあったようです。

 それを知った尊は、これをひた隠し、尊氏に一生不自由のない生活を与えることと引き替えに、美尊を“陰で”支えていくよう命令。その約束の通り、彼は“兄”として妹を支えるべく、“異性”としての美尊ちゃんへの想いを封印しようとします。

 が、「初めて男の人を守ってあげたいって思ったの」と、旺太郎に心を動かされつつある美尊ちゃんの姿に焦りを感じていたところに、郡次からもせっつかれ、今にも命が尽きそうな父からも“あの約束”を口酸っぱく言われ、我慢も限界。「陰で支える人生なんてうんざりだ。これからは好きにさせてもらう」と、容態が悪化して苦しみ悶える父の姿を、あの死んだ魚みたいな冷たい目でただただ見下ろすのでした。

 以前までの良いお兄ちゃんオーラはゼロ、ドス黒いオーラを纏った尊氏は、美尊にプロポーズをし、12年前に船を沈めたのは船長だった旺太郎の父親だと、罪をなすりつけるのです。そうして旺太郎から美尊ちゃんを奪い返し、闇の帝王、いや、並木グループのトップとなりました。

 ということで、来週からは旺太郎と尊氏が“クズバトル”を繰り広げる模様。ラストで宰子に接触していた春海も気になりますが、一体彼が何者なのかは、ドラマ終盤まで引っ張りそうです。彼だけは“白”であってほしいところですが……。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

 

バラエティ番組を面白くする「悪意」とは? 人気テレビに“イジリナレーション”が横行のワケ

 今、バラエティ番組を面白くしているキーワード。いくつもの番組で放送作家として活躍している某氏によると、それは「悪意」だという。

「出演者の揚げ足を取ったり、小ばかにするような、悪意ある“イジリナレーション”がはやっているのです。『世界の果てまでイッテQ!』『月曜から夜ふかし』(ともに日本テレビ系)、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が代表例。それらとは毛色が違いますが、『カミングアウトバラエティ!!秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)では『へぇ~そうだったのか~』という抑揚のないナレーションが多用されます」

 そんな“イジリ”がVTRを見ている側の出演者にまで及ぶのが、『ヒルナンデス!』(同)。1月23日のオンエアではこんなことがあった。石川・輪島の名物朝市を訪ねた、大久保佳代子といとうあさこ。そこで2枚3,500円の値段で売られている地元名産「のどぐろ」の一夜干しを見つけて、「東京で食べたら高いよね」と一言漏らす。その後に続いたナレーションは、“東京ではリッチ芸人・渡部にしか買えない、のどぐろ”。これは、スタジオでVTRを見ているアンジャッシュ・渡部建をイジるためのナレーションだった。

 続いて2人が老舗の酒造店に立ち寄った際は、“あさこが生まれた大正元年から続く”と、今度はいとうに対し、創業年に引っかけてイジっていた。さらなるターゲットは、Hey!Say!JUMP・有岡大貴。七尾湾や能登の里山を走る観光列車を紹介するシーンに、“有岡くんより滑舌の良いガイドさんの解説つき”と、ナレーションを入れていた。

 こうしたテレビ業界における、はやりを最近取り入れているのが『ザ!鉄腕!DASH!!』(同)だという。

「昨年10月8日オンエアの『DASH 0円食堂』では、リーダー・城島茂へのイジリがさく裂していました。その日は静岡・富士宮でロケが行われ、目的地に到着してロケ車から少し苦しげな表情で降りた城島に、“この日は腰と膝の調子が悪い城島”とテロップが。また、落花生の廃棄食材をもらうときの交渉術に対し“まるで訪問販売の営業マン…”というツッコミ。さらに落花生の選別について説明され、『大変ですね』とわかったふうに答えたときはすかさず、“本当はわかっていない城島”。別の場所に向かい、再びロケ車を降りた城島に対してまたしても、“この日は腰と膝の調子が悪い城島”。しかも“車を降りるのに12秒”というテロップもありました」(芸能ライター)

 『DASH』といえば、「親が子どもに見せたい番組」にも選ばれたり、優秀な番組に授与される「ギャラクシー賞」も取ったことのある、「民放テレビ唯一の良心」ともいえる番組だ。ここまで“演出”して見せる必要はないように思うが……。

「かつての『DASH』の作り方は、頑張るTOKIOの姿を応援するという、ストレートなものでした。しかし数年前にスタッフが変わり、方針も異なるものへ。彼らの魅力をより引き立たせ、存在を身近にするように変わったのです。イジリテロップも、そのための“装置”。ただ、こうしたイジリは、ネットの反響を意識してるとの指摘もあり、『昔の素朴な「DASH」の方が良かった』という視聴者層も少なからずいるようです」(業界関係者)

 ようはほどほどに、ということか。次にマネするのはどの番組なのだろうか。

バラエティ番組を面白くする「悪意」とは? 人気テレビに“イジリナレーション”が横行のワケ

 今、バラエティ番組を面白くしているキーワード。いくつもの番組で放送作家として活躍している某氏によると、それは「悪意」だという。

「出演者の揚げ足を取ったり、小ばかにするような、悪意ある“イジリナレーション”がはやっているのです。『世界の果てまでイッテQ!』『月曜から夜ふかし』(ともに日本テレビ系)、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が代表例。それらとは毛色が違いますが、『カミングアウトバラエティ!!秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)では『へぇ~そうだったのか~』という抑揚のないナレーションが多用されます」

 そんな“イジリ”がVTRを見ている側の出演者にまで及ぶのが、『ヒルナンデス!』(同)。1月23日のオンエアではこんなことがあった。石川・輪島の名物朝市を訪ねた、大久保佳代子といとうあさこ。そこで2枚3,500円の値段で売られている地元名産「のどぐろ」の一夜干しを見つけて、「東京で食べたら高いよね」と一言漏らす。その後に続いたナレーションは、“東京ではリッチ芸人・渡部にしか買えない、のどぐろ”。これは、スタジオでVTRを見ているアンジャッシュ・渡部建をイジるためのナレーションだった。

 続いて2人が老舗の酒造店に立ち寄った際は、“あさこが生まれた大正元年から続く”と、今度はいとうに対し、創業年に引っかけてイジっていた。さらなるターゲットは、Hey!Say!JUMP・有岡大貴。七尾湾や能登の里山を走る観光列車を紹介するシーンに、“有岡くんより滑舌の良いガイドさんの解説つき”と、ナレーションを入れていた。

 こうしたテレビ業界における、はやりを最近取り入れているのが『ザ!鉄腕!DASH!!』(同)だという。

「昨年10月8日オンエアの『DASH 0円食堂』では、リーダー・城島茂へのイジリがさく裂していました。その日は静岡・富士宮でロケが行われ、目的地に到着してロケ車から少し苦しげな表情で降りた城島に、“この日は腰と膝の調子が悪い城島”とテロップが。また、落花生の廃棄食材をもらうときの交渉術に対し“まるで訪問販売の営業マン…”というツッコミ。さらに落花生の選別について説明され、『大変ですね』とわかったふうに答えたときはすかさず、“本当はわかっていない城島”。別の場所に向かい、再びロケ車を降りた城島に対してまたしても、“この日は腰と膝の調子が悪い城島”。しかも“車を降りるのに12秒”というテロップもありました」(芸能ライター)

 『DASH』といえば、「親が子どもに見せたい番組」にも選ばれたり、優秀な番組に授与される「ギャラクシー賞」も取ったことのある、「民放テレビ唯一の良心」ともいえる番組だ。ここまで“演出”して見せる必要はないように思うが……。

「かつての『DASH』の作り方は、頑張るTOKIOの姿を応援するという、ストレートなものでした。しかし数年前にスタッフが変わり、方針も異なるものへ。彼らの魅力をより引き立たせ、存在を身近にするように変わったのです。イジリテロップも、そのための“装置”。ただ、こうしたイジリは、ネットの反響を意識してるとの指摘もあり、『昔の素朴な「DASH」の方が良かった』という視聴者層も少なからずいるようです」(業界関係者)

 ようはほどほどに、ということか。次にマネするのはどの番組なのだろうか。

日テレの“鬼門”新日曜ドラマ『崖っぷちホテル!』に盗作疑惑が浮上!?「“あのドラマ”に似てる!」

 4月スタートのドラマ『崖っぷちホテル!』(日本テレビ系/日曜22時30分~)に、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEの岩田剛典が主演、女優の戸田恵梨香が出演することが発表された。

 同ドラマは、かつては高級ホテルであったが、現在は負債総額3億円を抱え、倒産寸前のド底辺ホテルが舞台。そのホテルを立て直そうとする戸田演じる総支配人の前に、岩田演じる謎の男が現れ、やる気のないホテルのスタッフたちに、次から次へと破天荒な注文をつけていく……といったストーリー。岩田と戸田の共演に、「今から放送が楽しみ」という声がある中、「“あのドラマ”とストーリー似てない!?」といった声も上がっている。

 “あのドラマ”とは、1995年に三谷幸喜が脚本を担当し、フジテレビ系で放送された『王様のレストラン』。かつて、高級フレンチレストランとして名を馳せた「ベル・エキップ」を立て直そうと、若いパトロンが伝説のギャルソンを迎え入れ、レストランの従業員たちとぶつかり合いながらも改革していく……というストーリーだった。両ドラマの概要だけを比べてみると、舞台をレストランからホテルに変更しただけで、確かにストーリーは酷似している。そのため、「パクリではないか?」とネット上で話題となったようだ。

 実は、日本テレビのドラマに“パクリ疑惑”が浮上したのは、今回が初めてではない。

「有名どころでは、1997年にKinKi Kids主演のドラマ『ぼくらの勇気 未満都市』が連ドラ化された際、ストーリーが、『週刊ヤングサンデー』(小学館)で連載された漫画『チャイルド★プラネット』の内容と酷似していると指摘されたことがありました。結局、連ドラ放送中盤から、原作・原案者の竹熊健太郎氏と、作画を担当した永福一成氏の名前を『協力』という形でクレジットし、事なきを得たようですが、昨年、放送20周年の記念特番として放送されましたが、その際竹熊氏は自身のTwitterで、連ドラ放送時の日本テレビ側の対応や特番放送の連絡が一切なかったと暴露し不満を漏らしていました」(芸能ライター)

 また、こんな声も。

「『崖っぷちホテル!』が放送されるドラマ枠は、2017年7月期の『愛してたって、秘密はある。』が全話平均視聴率8.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、同年10月期の『今からあなたを脅迫します』も全話平均視聴率6.1%と、昨今、視聴率が絶望的に悪いのが実情。さらに、製作会社は日本テレビ系列で、失敗しても潰れないこともあり、“緊張感がない”と報道されている。日本テレビ側も、あの枠の“再建”は諦めているようです」(テレビ局関係者)

 今回の“パクリ疑惑”も、こうしたスタッフのやる気のなさの現れなのかもしれない。

 戸田は日本テレビの連ドラへ12年ぶりの出演。岩田においては、同ドラマが民放連続ドラマ初主演とあって、役者人生においても“重要なドラマ”となるであろう作品。日本テレビにも気合を入れてほしいところだが……。