日本テレビ「三冠王陥落」! 社員たちはむしろ歓迎? 視聴率の呪縛から逃れ、優良コンテンツを生み出せるか

 58カ月にわたり、地上波放送の視聴率「月間三冠王」に君臨していた日本テレビが、2018年10月の月間三冠王から陥落した。王者日本テレビの失速でテレビ界も再編成も進むのだろうか──。

 午前6時~翌午前0時の「全日」、午後7時~11時の「プライム」、午後7時~10時の「ゴールデン」の3つの時間帯で平均視聴率首位を獲るのが三冠王だが、今回日テレは全日での首位をテレビ朝日に奪われる形となった。

「プライム、ゴールデンでは相変わらず首位ということですが、特に午前中の時間帯が弱めで、三冠王陥落になったという状況。『イッテQ!』のヤラセ疑惑などはあるものの、日テレのゴールデンのバラエティー番組はまだまだ好調。確かに勢いではテレ朝が強く、日テレは完全に押され気味です。でも、実は今回の三冠王陥落でホッとしたという同局スタッフもいるというのです」(制作会社幹部)

 日テレ局内では、「三冠王」に対するこだわりも強く、視聴率を獲得するための番組制作が行われていたという。

「とにかく視聴率を取ることが第一の目標となっており、“面白さよりも数字”という空気が流れていたのは事実。でも、三冠王を逃したことで、数字にこだわりすぎる空気から解放され、シンプルに面白い番組を作る流れができるようになるのでは……と期待しているスタッフもいるとか」(同)

 ネットの躍進でテレビの存在感が薄まる昨今、数字ばかりにこだわらない番組制作こそがテレビ局に大きな利益をもたらすともいわれている。

「たとえばテレビ朝日の『おっさんずラブ』などは、深い時間での放送だったし、視聴率はそれほどでもなかった。でも口コミで人気が広がり、動画サービスでの配信も好調で、大きな利益を生み出しています。スポンサーがすべてではない今の時代、視聴率が高くなくても、重要なコンテンツになりうるわけで、逆に言うと視聴率ばかりを求めていたら、『おっさんずラブ』のヒットは生まれなかったでしょう。日テレとしては、今まで視聴率を求めすぎたがゆえに、『おっさんずラブ』のように長く深く愛されるコンテンツを生み出せなかった。今後は、視聴率の呪縛から逃れ、いろいろなタイプの優良なコンテンツを創造できるのではないか……という期待もなくはないようです」(同)

 災い転じて福となす。日テレは三冠王の座から陥落したことで、さらにそのパワーを増していくのかもしれない。

日曜ゴールデン帯“激戦区”にフジテレビが殴り込み! 弱体化した日テレを切り崩すチャンス!?

 激しい視聴率戦争を繰り広げる日曜ゴールデン帯に、来年1月期からフジテレビが殴り込みをかけることがわかった。

 現在フジは日曜午後7時台に、ダウンタウン・浜田雅功が司会の『ジャンクSPORTS』を、午後8時から2時間の特番枠『ニチファミ!』を放送しているが、同番組の打ち切りが決定。1月期より、午後8時から『でんじろうのTHE実験』、午後9時から『アオハル(青春)TV』をオンエアする。同局が同時間帯にバラエティー番組をレギュラー放送するのは、約3年ぶりとなる。

『でんじろうのTHE実験』は、サイエンスプロデューサー・米村でんじろう氏の冠番組で、オードリーと共に進行。でんじろう氏の代名詞でもある「笑えて学べる科学実験」をもとに、世界の興味深い科学実験や身近に潜む科学を、わかりやすく解説する番組。

 一方の『アオハルTV』は今年4月と9月に特番がオンエアされ、今回レギュラー化に至った。MCはヒロミで、「何かに一生懸命な人≒アオハル(青春)な人」を発掘し紹介していく“青春応援バラエティー”。勇気を持って初めての一歩を踏み出そうとしている“アオハルさん”のドキュメントなども届けていく番組だ。

 日曜ゴールデン帯といえば、『ザ!鉄腕!DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』『行列のできる法律相談所』を放送する日本テレビの独走状態だった。しかし、少女へのわいせつ事件で、山口達也がTOKIOを脱退したことが尾を引く『DASH!!』はマンネリ化、メンバーが揃わない状態が続き、視聴率も下降線をたどっている。“ドル箱”だった『イッテQ!』は、ラオスやタイのお祭り企画での“やらせ疑惑”が発生し、同局上層部が初動対応を誤ったこともあり、視聴者間で不信感が渦巻き、視聴率も下がってしまった。

『DASH!!』『イッテQ!』の不振で、後番組の『行列』も引きずられるように低調になっている。同局自らの失策により、“王者”の牙城が崩れようとしているのだ。

 そんな中、急浮上しているのが、10月期に改編したテレビ朝日だ。午後6時半から始まる90分バラエティー番組『ナニコレ珍百景』は2ケタを取る回もあり、午後8時台の『ポツンと一軒家』は11日、25日と2回連続で15%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)超えを果たした。

 同じく10月期に改編したTBSの『坂上&指原のつぶれない店』(午後8時台から午後7時台に移動)は低調だが、午後8時台の『消えた天才』は18日のスペシャルで10.7%と2ケタに乗せる健闘ぶりを見せた。

 テレビ東京も月イチレギュラーながら、『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』も8~9%台をキープしており、侮れない番組だ。

「フジの『ニチファミ!』は、いわば“敗戦処理”的な番組で、日テレに対抗しようという気もなく、案の定5%前後しか取れていませんでした。しかし、フジが本格的にテコ入れしてくるからには、日曜ゴールデン帯はますます激戦区となるでしょう。『イッテQ!』の裏となる『でんじろうのTHE実験』は、正直厳しい気がしますが、『行列』の裏となる『アオハルTV』は企画次第で善戦するかもしれません。日曜午後9時台はTBS日曜劇場もあれば、テレ朝のスペシャルドラマもあります。民放各局が一気に攻め立てれば、日テレが切り崩される可能性も十分あるでしょう」(テレビ誌関係者)

 身から出たさびとはいえ、日テレの独壇場だった日曜ゴールデン帯が弱体化したことで、各局による視聴率戦争はさらに激しくなりそうだ。
(文=田中七男)

『今日から俺は!!』初の視聴率2ケタ&「視聴熱」週間1位獲得 人気の秘密はDA PUMPと共通?

 25日、賀来賢人主演ドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)の第7話が放送され、放送開始から初の2ケタ台となる平均視聴率10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。さらに、WEBサイト「ザテレビジョン」の集計による、SNSなどの視聴者動向を元にした“視聴熱”ランキングのウィークリー部門(11月19~25日)において初の1位を獲得し、注目度が高まっている。

「“今日俺”という愛称が浸透しつつある同ドラマは、1980年代の千葉を舞台にした同名のヤンキーギャグ漫画が原作です。初回から平均視聴率9.8%、視聴熱のデイリーランキングで3位と健闘し、回を重ねるごとに注目度はアップしていました。第7話に関しては、原作で1位2位を争うほど人気のエピソードのため、初の視聴率2ケタを予想する声は多かったのですが、期待通りの結果にプラスして、安藤サクラがヒロインを務めるNHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』を抑えての視聴熱週間1位も獲得したため、『これはシリーズ化確定では?』『映画化も希望する』などと、ファンは盛り上がりを見せているようです」(芸能関係者)

 今クール、日本テレビ系列のドラマで最も期待されていたのは、恐らく2016年にヒットしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の主演・新垣結衣×脚本家・野木亜紀子コンビによる『獣になれない私たち』だっただろう。しかし、同作品の7話終了時点での全話平均視聴率は8.8%。それに対して『今日俺』は9.4%と上回っている。識者の間では、この予想外(?)の健闘ぶりと、今年再ブレークを果たしたDA PUMPとの共通点を指摘する声も上がっている。

「29枚目のシングル『U.S.A.』(SONIC GROOVE)のヒットによって年末のNHK紅白歌合戦の出場を決めるなど、再ブレークを果たしたDA PUMPですが、その背景には、歌詞や振り付けの微妙なセンスと、メンバーのパフォーマンス・スキルの高さが絶妙なバランスでマッチした“ダサカッコ良さ”がありました。『今日俺』に関しても、賀来が演じる主人公・三橋貴志の金髪パーマをはじめ、ビジュアル的にはB級テイストながらも、脚本&演出を務める福田雄一氏に鍛え上げられた実力派揃い、という点が好結果に繋がっているのではないでしょうか」(同)

 原作コミックの単行本は全38巻あり、今月24日発売のコミック誌「サンデーS(スーパー)」(小学館)において特別編の連載がスタートするなど、エピソードには事欠かない『今日俺』。少女コミックの映像化が乱発する業界の流れを変えるようなキラーコンテンツとなるか、注目が集まる。

南沢奈央との破局をネタにするオードリー若林正恭、水卜麻美アナと“急接近”の可能性も?

 女優・南沢奈央と破局していたことが明らかになった、オードリー・若林正恭。11月21日放送の『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)では、夫婦仲の良さをアピールしたゲストの鈴木奈々に対して悪態をつくなど、さっそく破局ネタを繰り出している。

「若林本人は、それこそ結婚も視野に入れていたようですが、お互い忙しいので、なかなかうまくいかなかったのだとか。本人としては心に結構大きな傷を負っているみたいで、積極的にネタにすることで、どうにか心の整理をつけようとしているのかもしれません」(放送作家)

 その一方で、日本テレビの水卜麻美アナウンサーと若林が急接近しているのではないかとの声も聞こえてくる。2人は深夜番組『犬も食わない~ディスり合いバトルコント~』のMCを務めており、同番組の公式インスタグラムには仲よさそうなツーショットがアップされ、話題にもなった。

「ちまたで起こるディスり合いを芸人がコントで再現し、そのVTRをMCの2人が見てコメントするというスタイルの番組で、2人はかなり本音トークを繰り広げています。先日の放送では、水卜アナが若林の言葉に救われたなんていうエピソードを披露していました」(テレビ誌ライター)

 若林と水卜アナの関係は意外と古く、水卜アナが入社1年目の2010年に『NFL倶楽部』で共演。その後は『ヒルナンデス!』でも長くレギュラーを共にしていた。

「若林はかつて“セント・フォース系が好き”と話していた過去もあり、実は女子アナ好き。しかも、2人とも“心に闇を抱えている系”ということで、共感する部分も多いようです。女子アナと人気芸人のカップルは多いし、若林と水卜アナについても、関係者の間で“いいカップルなのでは?”と言われ始めています」(テレビ局関係者)

 女優にフラれて傷心の若林と、浮いたウワサもない水卜アナ。誰しもが祝福する、人気者同士のカップル誕生となるか?

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「若林本人は、それこそ結婚も視野に入れていたようですが、お互い忙しいので、なかなかうまくいかなかったのだとか。本人としては心に結構大きな傷を負っているみたいで、積極的にネタにすることで、どうにか心の整理をつけようとしているのかもしれません」(放送作家)

 その一方で、日本テレビの水卜麻美アナウンサーと若林が急接近しているのではないかとの声も聞こえてくる。2人は深夜番組『犬も食わない~ディスり合いバトルコント~』のMCを務めており、同番組の公式インスタグラムには仲よさそうなツーショットがアップされ、話題にもなった。

「ちまたで起こるディスり合いを芸人がコントで再現し、そのVTRをMCの2人が見てコメントするというスタイルの番組で、2人はかなり本音トークを繰り広げています。先日の放送では、水卜アナが若林の言葉に救われたなんていうエピソードを披露していました」(テレビ誌ライター)

 若林と水卜アナの関係は意外と古く、水卜アナが入社1年目の2010年に『NFL倶楽部』で共演。その後は『ヒルナンデス!』でも長くレギュラーを共にしていた。

「若林はかつて“セント・フォース系が好き”と話していた過去もあり、実は女子アナ好き。しかも、2人とも“心に闇を抱えている系”ということで、共感する部分も多いようです。女子アナと人気芸人のカップルは多いし、若林と水卜アナについても、関係者の間で“いいカップルなのでは?”と言われ始めています」(テレビ局関係者)

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『笑点』司会、がん克服の三遊亭圓楽に交代へ? 昇太の不人気、TOKIO・城島茂抜擢プランの頓挫で……

 日本テレビ系の国民的長寿番組『笑点』。その司会が、がん手術から復帰した三遊亭圓楽に交代するらしいという情報が流れている。

『笑点』の司会といえば、一昨年、5代目司会者だった故・桂歌丸から春風亭昇太に代わったばかりだが、実はこの時、水面下では圓楽率いる三遊亭をはじめとする大喜利メンバー一門の熾烈な跡目争いが落語界を激震させていた。

 結局、日テレが司会に抜擢したのは、出演歴が浅くも若い昇太だったが、昇太が6代目司会になって以降、しばらくは20%前後(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率を保っていたものの、今年1月21日の放送回では、これまで一度も抜かれたことがなかった裏番組のNHK大相撲中継に抜かれ、視聴率も15%割れを喫した。

 これに危機感を抱いたスタッフが司会交代の検討に入ったのだが、当初、若い視聴者層を獲得できるとして候補に挙がったのは、ジャニーズ事務所・TOKIOのリーダーである城島茂だった。

 TOKIOは、『笑点』が特番を行う際の大喜利メンバーの常連で、とりわけ城島は知る人ぞ知る落語・ダジャレ好き。『笑点』の司会は、過去にも落語家以外のタレントが務めた例があり、バラエティ番組の司会をこなしている城島は適任と見られていた。

 ところが、そのさなかにグループのメンバーだった山口達也の“未成年強制わいせつ事件”が発覚。話は立ち消えとなり、代わって再浮上したのが、以前から司会の座に執念を燃やしていた圓楽だったという。

 圓楽は、話芸こそ昇太より上だが、番組では“腹黒い”イメージが強く、また、プライベートでは“錦糸町ラブホ不倫”が報じられたこともあり、女性層から反感を買っていると思われていた。ところが、番組の収録が行われる後楽園ホールには、圓楽を出待ちする“おばあちゃんファン”が少なくなく、さらに今年4月1日、『笑点』のエイプリルフール企画で、圓楽が1日限定で司会者に就いたところ、20%近い視聴率を記録したのだ。

 その後、司会が昇太に戻って以降、再び視聴率は下降線をたどっていたが、9月28日、圓楽が初期の肺がんを患っていることを告白すると、直後の30日に放送された『笑点』の視聴率が19.9%にまで盛り返した。

 こうしたことから、スタッフは改めて“圓楽人気”を再認識し、情にもろい制作スタッフや大喜利メンバーから、「あれだけ司会をやりたがっているんだから、最後にひと花咲かせてやろう」という声が上がり始めているという。以前から、圓楽が制作スタッフと飲み会を開くなど、落語界の一門を飛び越えて積極的に交流を図っていた“根回し”も、ここにきて、功を奏したようだ。

 肺がんの手術後、10月に復帰した圓楽だが、12月末にも昇太から司会を譲り受ける企画もある──業界ではそんな情報も飛び交っている。

 ちなみに、『笑点』の司会者の年収は1億円超ともいわれ、さらに、その噺家一門にとっては、地方などで開催される落語会のチケット売り上げがケタ違いになるなど、莫大な収入増につながるのは間違いない。

 7代目司会が圓楽にとって最後の花道となるのか、そして『笑点』は復活を果たせるのか。しばらく目が離せない。
(文=本多圭)

『クレイジージャーニー』が『イッテQ!』ロケ現場に遭遇! あぶり出される「ネタかぶり」問題

 21日放送の『クレイジージャーニー ゴールデンSP』(TBS系)において、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)との思わぬコラボレーションが見られた。番組の常連出演者である丸山ゴンザレスがブラジル・リオデジャネイロを訪れていたところ、『イッテQ!』ロケ中のANZEN漫才・みやぞんと遭遇した。みやぞんは丸山に握手を求めるなど、気さくな振る舞いを見せた。

 このハプニングが用意されたものか、偶然なのかは定かではないが、図らずも「ネタかぶり」問題を浮き彫りにしたともいえるだろう。

「『イッテQ!』も『クレイジージャーニー』も、広い意味で“変わり種の旅”をテーマとするドキュメントバラエティー番組です。世界の変わったスポットや、面白い人物などを取り上げるのですから、どうしてもネタかぶりは生じますね。今回のような同時期に同じ場所のロケを行いバッティングしてしまうことも起こり得るでしょう。さらに、この手の番組は一度使ったテーマを、違う切り口で取り上げるといったことも難しいため、どんどんネタ不足に陥っていきます。結果的に『週刊文春』(文藝春秋)に報じられたような、実質的なやらせに手を染めざるを得ない事情も理解できますね」(業界関係者)

『クレイジージャーニー』は、2015年4月開始で、旅系バラエティーとしては後発にあたる。その分、さまざまな工夫がなされている。

「ひとつは、有名タレントではない人物を起用した点ですね。スラムや裏社会の取材を得意とするジャーナリストの丸山ゴンザレス、『謎の独立国家ソマリランド』(本の雑誌社)などのヒット作で知られる紀行作家の高野秀行、世界の奇妙な場所を取り上げた『奇界遺産』(エクスナレッジ)などで知られる写真家の佐藤健寿などが出演しています。通常のテレビ番組ならば彼らは裏方のブレーンとして関わりますが、それを素のままテレビに出した点がウケたといえるでしょう」(同)

 この手法は『クレイジージャーニー』の専売特許となっており、ほかの番組がやれば即パクリと見なされ叩かれてしまう。旅番組は、ほかのジャンルに比べ制作過程で困難が多そうだ。
(文=平田宏利)

『今日から俺は!!』第6話 ムロツヨシと佐藤二朗のコントが足を引っ張る

 11月18日に放送された『今日から俺は!!』(日本テレビ系)の第6話は、オープニングからムロツヨシ扮する椋木先生が大フィーチャーされた回。ストーリーは、原作で言うところの「レプリカヤクザ編」である。

■ムロツヨシをメインにしたいがために選ばれた地味なエピソード

 まずは、今回のストーリーをざっと説明する。気の弱い教師・坂本(じろう/シソンヌ)は道でヤクザの剛田(勝矢)に激突。偶然そこに落ちてきた電光看板から自分を救った“命の恩人”坂本に、剛田は感謝した。

 ヤクザの事務所が潰れ、無職になってしまった剛田に、坂本は生徒指導専門の実習生の仕事を紹介。翌日から剛田は生徒指導の教師として軟高にやって来た。強力な用心棒を手に入れ気が大きくなった坂本は突然強気な教師にキャラ変し、三橋貴志(賀来賢人)をはじめとした不良たちに圧力を掛けていく……という内容である。

 まず意外だったのは、原作に数ある秀逸なエピソードの中で、比較的地味な「レプリカヤクザ編」が選ばれたことだ。はっきり言って、特にドラマでやるべき話ではない。ほかにドラマ向けのエピソードは数多いものの、ムロをメインにしたいがために教師を中心に据えた話が選ばれただけのような気がしてならない。話の回数は限られているのに、この1週分が本当にもったいない。

 しかも、原作版「レプリカヤクザ編」のいいところをことごとく改悪しているのが解せない。例えば、屋上から三橋と伊藤真司(伊藤健太郎)が飛び降りた場面。ドラマでは剛田が三橋らを追いかけるだけで終わったが、原作では「世の中の役に立とうと思っていたのに、青少年を死に追いやってしまった」と剛田はショックを受けている。

 これがあるとないとでは、全然違う。ただの荒くれ者なのか、良かれと思ってやってしまっていることなのか、剛田に対する印象がまったく異なるのだ。

 話の着地点も、原作のいいところがバッサリ削除された。三橋のワル知恵でみんなから「剛田先生!」と慕われ、暴力で生徒を屈服させていた剛田は「俺はオマエらの味方だー」と改心。こうして坂本の恐怖政治は終焉し、剛田は生徒に愛される教師を目指して猛勉強を始める。これが原作でのエンディングだった。しかしドラマ版では、教育者を目指すはずの剛田が、ただの悪い輩で終わってしまっている。赤坂哲夫(佐藤二朗)らの無駄なコント部分がなければ、それくらい描写できたはずなのに! 特に今回、原作にはないドラマオリジナルのくだりがことごとく足を引っ張っている。完全に失くせとは言わないが、もう少し自重してもいいのでは……。

 このドラマが批判されるとしたら、その大部分はムロと佐藤のコント部分に原因がある。福田組作品にとってドラマの筋に関係ない2人のユーモラスなくだりはマストかもしれないが、冷める時だってある。

 ムロが出演中のドラマ『大恋愛』(TBS系)では、彼のアドリブが作品のいいスパイスになっている。そう、スパイスでいいのだ。程々だからいい。1話丸々のムロは、正直キツかった。椋木先生は主役を張るようなキャラじゃない。今回はスピンオフ辺りでやるべき話だったと思う。

 前回のレビューでもチラッと触れたが、ならば原作版の重要キャラである中野誠や高崎秀一を登場させてほしい。こういう1週分が本当にもったいないのだ。

■次回「廃ビル編」と太賀への大いなる期待値

 しかし、最後の最後でテンションが上がった。第6話のクライマックスは次週予告にあった。ついに、今井勝俊(太賀)が廃ビルに閉じ込められる原作の伝説エピソードが選ばれたのだ。「廃ビル編」は、ドラマでも愛されキャラとして人気急上昇中の今井の最大の見せ場のひとつ。原作を知らない視聴者の反応が今から楽しみで仕方ない。

 YouTubeで公式の次回予告では、以下のような解説が記されている。

「原作伝説のエピソード解禁!! 三橋と今井の仁義なき、そして世界一ムダな闘いが幕を開ける…!」

「原作ファンの皆様、お待たせしました!ついにあの伝説のエピソードが解禁!!原作を知らない皆様、逆に何も情報いれずに見ても滅茶苦茶おもしろいですよ!!」

「三橋を罠にかけた今井。だが今井は忘れていた…三橋はやられたら100倍にして返す男だということを…。三橋と今井の仁義なき、そして世界一ムダな闘いが幕を開ける…!」

 正直、あの面白さを実写で表現するのは至難の業だと思う。しかし、もし成功したならば脱帽だ。元は背が高かったはずの今井を、決して長身ではない太賀は好演していると思う。しかし、「廃ビル編」の今井はとりわけハードルが高い。逆に言うと、これをうまく演じられたならば、ドラマ版『今日から俺は!!』の英雄になれる。三橋にしてやられた瞬間の今井のあの表情をどこまで演じきれるのか? 純粋に期待しながら、第7話を待ちたいと思う。

(文=寺西ジャジューカ)

『今日から俺は!!』第6話 ムロツヨシと佐藤二朗のコントが足を引っ張る

 11月18日に放送された『今日から俺は!!』(日本テレビ系)の第6話は、オープニングからムロツヨシ扮する椋木先生が大フィーチャーされた回。ストーリーは、原作で言うところの「レプリカヤクザ編」である。

■ムロツヨシをメインにしたいがために選ばれた地味なエピソード

 まずは、今回のストーリーをざっと説明する。気の弱い教師・坂本(じろう/シソンヌ)は道でヤクザの剛田(勝矢)に激突。偶然そこに落ちてきた電光看板から自分を救った“命の恩人”坂本に、剛田は感謝した。

 ヤクザの事務所が潰れ、無職になってしまった剛田に、坂本は生徒指導専門の実習生の仕事を紹介。翌日から剛田は生徒指導の教師として軟高にやって来た。強力な用心棒を手に入れ気が大きくなった坂本は突然強気な教師にキャラ変し、三橋貴志(賀来賢人)をはじめとした不良たちに圧力を掛けていく……という内容である。

 まず意外だったのは、原作に数ある秀逸なエピソードの中で、比較的地味な「レプリカヤクザ編」が選ばれたことだ。はっきり言って、特にドラマでやるべき話ではない。ほかにドラマ向けのエピソードは数多いものの、ムロをメインにしたいがために教師を中心に据えた話が選ばれただけのような気がしてならない。話の回数は限られているのに、この1週分が本当にもったいない。

 しかも、原作版「レプリカヤクザ編」のいいところをことごとく改悪しているのが解せない。例えば、屋上から三橋と伊藤真司(伊藤健太郎)が飛び降りた場面。ドラマでは剛田が三橋らを追いかけるだけで終わったが、原作では「世の中の役に立とうと思っていたのに、青少年を死に追いやってしまった」と剛田はショックを受けている。

 これがあるとないとでは、全然違う。ただの荒くれ者なのか、良かれと思ってやってしまっていることなのか、剛田に対する印象がまったく異なるのだ。

 話の着地点も、原作のいいところがバッサリ削除された。三橋のワル知恵でみんなから「剛田先生!」と慕われ、暴力で生徒を屈服させていた剛田は「俺はオマエらの味方だー」と改心。こうして坂本の恐怖政治は終焉し、剛田は生徒に愛される教師を目指して猛勉強を始める。これが原作でのエンディングだった。しかしドラマ版では、教育者を目指すはずの剛田が、ただの悪い輩で終わってしまっている。赤坂哲夫(佐藤二朗)らの無駄なコント部分がなければ、それくらい描写できたはずなのに! 特に今回、原作にはないドラマオリジナルのくだりがことごとく足を引っ張っている。完全に失くせとは言わないが、もう少し自重してもいいのでは……。

 このドラマが批判されるとしたら、その大部分はムロと佐藤のコント部分に原因がある。福田組作品にとってドラマの筋に関係ない2人のユーモラスなくだりはマストかもしれないが、冷める時だってある。

 ムロが出演中のドラマ『大恋愛』(TBS系)では、彼のアドリブが作品のいいスパイスになっている。そう、スパイスでいいのだ。程々だからいい。1話丸々のムロは、正直キツかった。椋木先生は主役を張るようなキャラじゃない。今回はスピンオフ辺りでやるべき話だったと思う。

 前回のレビューでもチラッと触れたが、ならば原作版の重要キャラである中野誠や高崎秀一を登場させてほしい。こういう1週分が本当にもったいないのだ。

■次回「廃ビル編」と太賀への大いなる期待値

 しかし、最後の最後でテンションが上がった。第6話のクライマックスは次週予告にあった。ついに、今井勝俊(太賀)が廃ビルに閉じ込められる原作の伝説エピソードが選ばれたのだ。「廃ビル編」は、ドラマでも愛されキャラとして人気急上昇中の今井の最大の見せ場のひとつ。原作を知らない視聴者の反応が今から楽しみで仕方ない。

 YouTubeで公式の次回予告では、以下のような解説が記されている。

「原作伝説のエピソード解禁!! 三橋と今井の仁義なき、そして世界一ムダな闘いが幕を開ける…!」

「原作ファンの皆様、お待たせしました!ついにあの伝説のエピソードが解禁!!原作を知らない皆様、逆に何も情報いれずに見ても滅茶苦茶おもしろいですよ!!」

「三橋を罠にかけた今井。だが今井は忘れていた…三橋はやられたら100倍にして返す男だということを…。三橋と今井の仁義なき、そして世界一ムダな闘いが幕を開ける…!」

 正直、あの面白さを実写で表現するのは至難の業だと思う。しかし、もし成功したならば脱帽だ。元は背が高かったはずの今井を、決して長身ではない太賀は好演していると思う。しかし、「廃ビル編」の今井はとりわけハードルが高い。逆に言うと、これをうまく演じられたならば、ドラマ版『今日から俺は!!』の英雄になれる。三橋にしてやられた瞬間の今井のあの表情をどこまで演じきれるのか? 純粋に期待しながら、第7話を待ちたいと思う。

(文=寺西ジャジューカ)

日テレの日曜ゴールデン帯が完全崩壊へ! 山口問題の『鉄腕DASH』、“やらせ疑惑”の『イッテQ!』、『行列』は低調続く……

 まさに独壇場で、我が世の春を謳歌していた、日本テレビの日曜ゴールデン帯が崩壊への道を歩む気配となってきた。

 18日、『ザ!鉄腕!DASH!!』は13.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、山口達也脱退後に再スタートを切った5月13日放送回以降、自己ワーストタイを記録。
“やらせ疑惑”で渦中の『世界の果てまでイッテQ!』は16.5%で、前週(11日)より0.1ポイントダウン。同番組は、この視聴率が取れない時代で20%超えを連発する人気バラエティー。ふだんは18~19%台が定位置で、2週連続16%台は異例の事態。

 後番組となる『行列のできる法律相談所』も12.4%どまりで、前週(同)より1.2ポイント下げ、前の2つの番組の不振に引きずられるように低調な数字となった。

 これが、強力な裏番組の影響を受けたのなら、許容できる面はある。事実、前週(同)、テレビ朝日が午後6時30分からオンエアした『ポツンと一軒家』2時間半スペシャルが15.4%の高視聴率をマークし、『DASH!!』『イッテQ!』の勢いを止めた。だが、18日は『一軒家』も休止で、日テレの視聴率に影響を及ぼすような裏番組がなかっただけに、事態は深刻なのだ。

「TOKIO元メンバー・山口達也の少女への強制わいせつ事件、そして今回の『イッテQ!』のラオスやタイのお祭りでの“やらせ疑惑”、それを暴いた『週刊文春』(文藝春秋)の記事に対する日テレの初動対応ミスと、不祥事が続いています。“やらせ疑惑”報道に対しては、即謝罪すればよかったのですが、当初は否定してしまったため、視聴者の信頼を損なってしまいました。山口がいなくなったことで、『DASH!!』は、かねて課題だったマンネリ化に加え、メンバーがなかなか揃わず、視聴率もジリ貧です。『イッテQ!』は超人気番組なだけに、一気にファンが去ってしまうとは考えられませんが、これまたジリジリ数字が落ちていく可能性も大です。これら2番組の視聴率が下がっていけば、連動するように、『行列』も落ちていき、ドル箱だった同局の日曜ゴールデン・プライム帯は崩壊への一途をたどるかもしれませんね」(テレビ局関係者)

 これまで、他局がまるで太刀打ちできなかった『イッテQ!』だが、『一軒家』という強力な裏番組が出現し、逆転されてしまう可能性も十分で、“やらせ疑惑”の代償は高いものになりそうだ。
(文=田中七男)