『ドロ刑』主演・中島健人はキャスティングミス? “遠藤憲一VS中村倫也”がメインならよかったのに

 ジャニーズの人気グループ・Sexy Zoneの中島健人が主演するドラマ『ドロ刑 -警視庁捜査三課‐』(日本テレビ系)の最終話が15日に放送され、平均視聴率9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.6ポイントアップとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 前回、斑目勉(中島)ら13係のメンバーは、煙鴉(遠藤憲一)が、20年前に『虹の見える丘公園』という分譲地の販売に関わった人物たちへ復讐を企てていることを察知しました。

 そして今回さらに、その土壌が汚染されていたため息子が小児がんになり病死してしまったことや、他の住人らとともに訴訟を起こすも、市や病院がグルになり隠蔽工作をしたために敗訴したこと、息子を失った悲しみから妻が飛び降り自殺したことなどが判明するのでした。

 13係が煙鴉を追跡すればするほど、20年前の事件が明るみになる。その狙いに気づいた班目は、13係の室内に盗聴器が仕掛けられていることを察知し、これを逆に利用する計画を思いつきます。

 実は20年前の事件には、現・警視総監の真鍋茂樹(本田博太郎)も深く関わりがあり、目障りな存在である煙鴉を逮捕するべく、鯨岡千里(稲森いずみ)に命じて対策チームを発足。それが13係だったのです。そして鯨岡は、警視総監の座を譲り受けるべく真鍋の言いなりになっているのです。

 班目はその情報を利用。20年前の事件が明るみに出そうになり危機感を抱いた鯨岡が、13係を解散させたという嘘情報を室内で喋り、怒りの感情に任せて鯨岡に抗議しに行く、という芝居を打ちます。

 13係に自分の思い通りに動いてもらわなければ困る煙鴉は、これに焦って必ず姿を見せるハズ。その予想通り、煙鴉は姿を現すのですが、逮捕時のやりとりで班目が誤って銃撃してしまい、救急車で搬送することになってしまうのです。

 そしてその車内で班目は、妹・真里を煙鴉に殺されたと憎む皇子山隆俊(中村倫也)に対し、ある話をします。

 実は真里が勤務していた病院は、土壌汚染の証拠を示すカルテを改竄していました。この事実を偶然知った真里は苦悩の末に自殺。煙鴉がそれを阻止しようとして失敗したため、遺体から煙鴉のDNAが検出されたのでした。

 近親者が自殺した場合、遺族が自責の念に苦しむことを身をもって知る煙鴉は、皇子山にその苦悩を味わわせないため、自身への殺人の濡れ衣を否定せずにいたのです。この事実を知った皇子山は、救急車内でひと目も憚らず号泣するのでした。

 結局、煙鴉は一命を取り留めたものの、盗み出したデータはすべて鯨岡が持ち去り、真鍋に渡してしまいます。班目は、真鍋が煙鴉の逮捕を大々的に報じるために設けた記者会見場へ足を運び、その様子を見守ることになります。

 ところが会見が始まる直前、ひとりの記者が、20年前の隠蔽工作の証拠資料をばら撒く事態が発生。実はこの資料は鯨岡が渡したもの。鯨岡は煙鴉の亡き妻の親友で、復讐をするために真鍋に接近していたのです。

 後日、班目と鯨岡が見舞いに訪れるも病室はもぬけの空。しかし班目は、どこか晴れ晴れとした表情を浮かべ、ここでドラマは終了となったのでした。

 さて感想。今回、煙鴉が妻子の復讐を果たすため、20年以上も闇の世界で生き続けてきたことが発覚しましたが、演じる遠藤の演技力も相まって、とても魅力的なキャラクターとして描かれていたと思います。皇子山の妹が自殺した事実を隠していたというくだりも不器用な優しさが感じられましたし、その事実を知った皇子山が号泣するシーンは感動的でした。

 だからこそ、最初から『皇子山VS煙鴉』の構図をメインにしたドラマが観たかったなぁ、というのが率直な感想です。あるいは、原作コミックでは熱血漢である主人公を中村が演じていれば、もっと良質なドラマになっていたのではないかと思います。中島の王子様キャラを際立たせるためのコミカルな設定変更が、というよりも中島の演技のレベルが作品の質を下げてしまった印象でした。主役に関しては完全にキャスティングミスでしたね。

 鯨岡役の稲森に関しても、真鍋との密談時のシリアスな演技では、少し無理をして背伸びしている感が否めませんでした。煙鴉の捜査を一任されるということは本来、相当なやり手のハズなのですが、その雰囲気がちっとも伝わらず、班目たちの前で見せる能天気なキャラだけが相応しいといった印象でした。

 また、“煙鴉を守るために13係にはポンコツばかりを集めた”とのことですが、それならばなぜ煙鴉は班目に近づいたのか。警視庁の内部情報を引き出すためならばまだしも、20年前の陰謀を明らかにするために利用するのであれば、もう少しマシな刑事に目をつけるのではないかと違和感を抱きました。

 これは恐らく、原作の設定を変えた結果、辻褄合わせが上手くいかずバランスが崩れてしまったことによるものだと思うのですが、他にも全体を通して随所に強引さやチグハグ感が感じられ、回収されていない伏線も多々ありました。たとえば、第8話で煙鴉が自身の偽者を用意し、5日間勾留されているように依頼したことについては、何も説明されないまま終わってしまいました。

 結局、班目は煙鴉を逮捕できませんでしたが、これはシリーズ化への布石だったのでしょうかね。それならばいっそのこと、皇子山と煙鴉の関係性を銭形警部&ルパンのような腐れ縁のようにして、そちらの対決をメインに制作して欲しいところ。主演の中島のメンツが丸つぶれになってしまうため実現は難しいでしょうが、ぜひとも期待したいです。
(文=大羽鴨乃)

夏菜、女優としてのラストチャンス!? 『ちょうどいいブスのススメ』で6年ぶりの全国ネット連ドラ主演も……

 2012年後期のNHK連続ドラマ小説『純と愛』でヒロインに抜擢を受けながら、その後、不遇の時代が続いていた夏菜に、女優としての“ラストチャンス”ともいえる機会が巡ってきた。来年1月期の深夜ドラマ『ちょうどいいブスのススメ』(日本テレビ系/木曜午後11時59分~)で、主演を務めるのだ。夏菜が全国ネットの連ドラで主演するのは、朝ドラ以来、実に6年ぶりのこと。

 同ドラマの原作は、お笑いコンビ・相席スタートの山崎ケイによる同名エッセー。「イケていない女子」が、「ちょうどいいブスの神様」(山崎)の手ほどきを受けながら、「ちょうどいいブス」になるために厳しい修行の日々を送る、女性としての「生き方指南・共感ラブコメディー」だ。

 主人公である、商社勤務のOL・中川彩香(夏菜)は、「自己表現下手くそブス」で、「融通の利かないブス」木原里琴(高橋メアリージュン)、「開き直りブス」皆本佳恵(小林きな子)と共に、「ちょうどいいブス」を目指していくストーリーとなる。

 11年公開の映画『GANTZ』での体当たり演技で注目を集めた夏菜は、『純と愛』のヒロインに起用されたものの、破天荒な主人公の女性を演じさせられたばかりに、なかなか視聴者の“共感”を得られず、バッシングを受けることも多かった。同作の全話平均視聴率は17.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と惨敗で、夏菜にとっては、あまり“いい思い出”にはならなかった。

 朝ドラ直後の13年4月期『ダブルス~二人の刑事』(伊藤英明、坂口憲二主演/テレビ朝日系)ではヒロインに起用されたものの、その後はパッとしない時期が続き、15年7月期の西内まりや主演『ホテルコンシェルジュ』(TBS系)では、ほとんど端役的な扱いも受けた。昨年10月期には、『ハケンのキャバ嬢・彩華』(朝日放送)で朝ドラ以来の主演を務め、セクシーなドレス姿を披露して話題を振りまいたが、いかんせん関西地区とネットでの放送では、全国的なムーブメントは起こせず。

 そんな中、昨夏から出演している『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)での“ぶっちゃけキャラ”で新境地を開拓し、バラエティー番組に引っ張りだことなった。4月から9月まで、テレ朝系で放送された『運命のひと押し~ここで印鑑を押しますか?~』では、ココリコと共に進行役に起用されるまでになった。

 とはいえ、夏菜にとって“本職”は女優であり、バラエティーでのブレークを女優業につなげられなければ意味がない。4月期には、佐々木希主演のNHKドラマ『デイジー・ラック』で2番手に抜擢を受け、存在感を発揮していたが、今回の『ちょうどいいブスのススメ』での主演は、深夜枠ながら、久々のビッグチャンス到来となった。

「放送される日テレの木曜深夜ドラマ枠の視聴率は2~4%程度。10月期の山口紗弥加主演『ブラックスキャンダル』も注目を集めましたが、全話平均3.3%とイマイチでした。夏菜にとっては、視聴率もさることながら、どこまで“主演女優”としてアピールできるかに、今後の女優生命が懸かっているといっても過言ではないでしょう。ここで存在感を示せば、ゴールデン・プライム帯の連ドラで、主演とまではいいませんが、ヒロイン、女優2番手くらいのオファーが来るようになるかもしれません。その意味で、深夜枠といっても、夏菜にとっては重要な作品になるはずです」(テレビ誌関係者)

 朝ドラでの役どころがよくなかったこともあり、女優としては長く不遇の時代が続いてしまった夏菜。ここで一発逆転して、女優としてのポジションを高めたいところだ。

(文=田中七男)

『イッテQ!』だけじゃない! 日テレドラマ“壊滅”止まらず……「フジテレビ化」の懸念

 人気看板番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)のヤラセ問題が話題となった2018年。

 実はバラエティでミソがついただけでなく、今の日テレはドラマにおいても絶不調だと業界内でウワサされている。

 今クールで日テレドラマの視聴率トップを飾ったのは、全体7位の『今日から俺は!!』で全話平均視聴率9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。以下、『ドロ刑 -警視庁捜査三課-』が8位の8.8%、放送開始前には大きな期待を寄せられていた『獣になれない私たち』が9位の8.7%と、軒並み低視聴率にあえいだ。

 福田雄一ワールド全開の『今日から俺は!!』は、原作ファンの40~50代に受け入れられただけでなく、普段テレビをあまり見ない10代などの支持も集め、久しぶりに「ファミリーで見られるドラマ」として高評価を得た。

 しかし、『ドロ刑』は名バイプレイヤーの遠藤憲一や旬の中村倫也など、脇に豪華な顔ぶれを集めたものの、ほぼ無風。『けもなれ』にいたっては、「イライラする」「話がとっ散らかっていて何が言いたいかわからない」と酷評が相次いだ。

 日テレドラマには「水曜ドラマ」「土曜ドラマ」「日曜ドラマ」の3つの枠があるが、11年の『家政婦のミタ』以降は、どの枠においても大ヒットといわれる作品が登場していない。

「フジテレビの凋落が叫ばれて久しいですが、今クールの作品はともかく、近年は意欲作も見られるようになったフジに比べ、むしろマズイ状況にきているのは日テレじゃないかといわれています。ジャニーズ事務所など、お付き合いのある事務所などから主演が決まり、主演ありきの安直なつくり方をしている点などは、かつてのフジのようだといわれていますし、対応の悪さもよく耳にします」(テレビ雑誌関係者)

 ドラマ取材などでは、複数媒体を集めて行う「合同取材」のスタイルが一つの定番だが、集まった記者たちの間で最近の日テレの対応について話題になることもあるという。

「取材待ちの間に、別媒体の記者さんから『日テレの広報さんって、怖くないですか?』と聞かれることがときどきあります。おそらく個人差があるでしょうし、そもそも受け取り方の違いもあるのでしょうが、例えば『けもなれ』は、媒体をかなり選んで取材を受けていたようで、媒体名で断られ、『基本的に受けていないけど、どうしても取材したいということなら、受けるかわかりませんが、とりあえず企画書だけ送っておいてください』と、かなり高圧的な態度で言われて、びっくりしたなんて話も聞きますよ」(同関係者)

 また、あるエンタメ記者は言う。

「制作サイドの取材をしていくと、日テレドラマがおかしなことになっているのは、脚本家のせいじゃなくて、演出のせいだというグチをこっそり聞くこともあります。大仰なBGMをつけたり、暗く自己満足な映像にこだわったりと、脚本の世界を殺してしまうというか。作り手の中でも、方向性が定まらず、ちぐはぐになっている部分があるようです」

 もちろん局の体質ではなく、個人、あるいは座組みの雰囲気はあるもので、『今日から俺は!!』のように制作サイドも出演者もともに楽しみ、視聴者にも受け入れられる好例もある。

 日テレが今後、どんなものを見せていくのかに注目したい。

新垣結衣『獣になれない私たち』脚本家・野木亜紀子“暴言ツイート”に「とろサーモン野木」の声

 新垣結衣主演×野木亜紀子脚本という『逃げ恥』タッグであることから、大いに期待を集めた『獣になれない私たち』(水曜22時、日本テレビ系)。

 フタを開けてみると、平均視聴率は8.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と低迷。一部視聴者からは共感の声もあったものの、「話がとっちらかっていて何が言いたいのかわからない」「誰にも共感できなくて、イライラする」といった感想が多数。

 リアリティを追求しようとする制作側の意欲は感じるものの、それが逆効果に働いている面もあり、「伏線を回収したり笑いを取りたいのかなとか意図が見えているんだけど、知りたいのはそこじゃねえとか、そんなことどうでもいいんだよ! な外し方がさあ」「話が動かんねー。動かないなりにも面白いドラマはあるんだが、これは……」などの指摘も見られた。

 また、かねてより一部で指摘されてきた脚本家・野木亜紀子のオリジナル作品を描く力量についての疑問の声もあり、「結局、掟上逃げ恥重版と違って原作ないとゴミ脚本しか作れないと露呈してしまったな」などの手厳しい意見まで出ていた。

 そんな風当たりの強さを受けてか、最終回放送直前に野木のTwitterでのつぶやきが、ネットの一部掲示板で話題になっていた。問題視されたのは、次のようなつぶやきである。

「それはさておき。作品のすべての責任は脚本担当とプロデューサーだと私は考えているので、視聴率なんつークソくだらねえ話の延長で役者がどうのと書いてるクソメディアは全員わかってると思うけど軒並みクソであり、爪の先から腐る呪いにかかればいいし、全部脚本。」

 このツイートは12日深夜につぶやかれ、即削除されたようだが、すぐに消されることを予測したネット民がスクリーンショットを保存した上で掲示板に投稿。

 このつぶやきには「野木の本性見た感じ」「よろしくないTwitterする脚本家、自分が制作側だったら一緒に仕事したくないけど(半分、の人とかも)、なぜ干されないのだろうか」「次の作品もクソで視聴率悪かったらTwitterでやらかしそう。今回も炎上前に消してるけど評価ガタ落ちして自暴自棄になるとやばそう」「Twitterでは信者の盲目で好意的な意見ばかりを集めて野木帝国の王様になりつつあるな まるで北川悦吏子のようだ」などの声が。

 だが、皮肉にも、野木亜紀子のTwitterといえば、少し前までは『アンナチュラル』のつぶやきが好評で、NHKの連続テレビ小説『半分、青い。』でたびたび炎上していた北川悦吏子と比べられ、模範的に取り上げられることが多かった。

 それが、10月には、トークイベントの当選者たちに対して「くじ運の良い人たちの集まり」とつぶやき、炎上→後日、Twitterで謝罪。さらに『けもなれ』放送中になると、ますます危なっかしさを増してきたと感じる人たちはいるようで、「前まで野木のTwitterなんとも思わなかったけどけもなれから急速にイラついてついにミュートにしたわ」「マジできつい…誰かTwitter取り上げてくれ」「野木さん好きだったのに大嫌いになった」と言われるほどに。

 さらに今回のつぶやき→即削除の流れから、「とろサーモン野木」とまで言われている。

 件のつぶやきは現在は確認できないうえに、言葉を操る職業と思えないほどの汚い言葉を思えば、なりすまし、もしくは画像の加工ではないかという疑惑もある。まして『フェイクニュース』のように、ネットの恐ろしさを題材としたドラマを描き、取材もたくさんしている野木亜紀子が、そこまで軽率だとは思えない。もし本人だとしたら、泥酔の可能性もあるが、それはそれで別の問題もあるだろう。

「爪の先から腐る呪いにかかればいい」などといった独特のまわりくどい言い回しは、確かに野木節にも思えるが、はたして?

鈴木おさむが『イッテQ!』はヤラセではないと擁護! 背景に演出過多だった『めちゃイケ』と『スマスマ』

 ヤラセ疑惑報道の影響もあってか、近頃は視聴率が低調気味の『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)。そんな中、放送作家の鈴木おさむが、「週刊朝日」(朝日新聞出版)2018年12月14日号に掲載された連載コラム「1970年生まれの団ジュニたちへ」にて、『イッテQ!』のヤラセ疑惑に異論を唱えている。

 今回のヤラセ疑惑での大きな問題点は、実際には行われていないラオスの“橋祭り”なるものを、あたかも恒例行事のように扱った点だ。前述の連載コラムで鈴木は、《実際には存在しないお祭りを作っていたとしたら、それは今の時代はダメなことなのだろう。少なくともあの番組は海外の文化を紹介することが入り口になっているから。》と、その点について問題があると指摘。そのうえで、《ただ、仮に、あのコーナーが世界の各地で「番組が提案したお祭りを開催する企画」だったとして、おもしろさは変わらないし、がっかりする人はいないと思う。》と主張し、単なる“ヤラセ”とは違うものだとの見解を示したのだ。

 そんな鈴木の主張に対し、あるメディア関係者はこう話す。

「バラエティー番組はドキュメンタリーとは違うので、面白くするための演出が必要なのは当然のことです。その点で鈴木さんの主張も一理あるのですが、事実とは異なることを事実のように放送してしまったことは大問題。番組内容が面白いことと、嘘を放送したこととは切り離して考えるべきだと思います。ただ、鈴木さんはどちらかというと“演出過多”な番組作りをしているイメージがありますからね。『イッテQ!』を擁護するのも頷けます」

 鈴木おさむに対する“演出過多なイメージ”とは、一体どういうことなのだろうか?

「鈴木さんが過去に構成を担当していた『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)では、芸人たちの発言が事細かに台本に書かれていたと出演者のよゐこ・濱口優が暴露したことがありました。同じく鈴木さんが構成をしていた『SMAP×SMAP』(同)もまた、相当部分が台本だったとも言われています。アドリブの流れの中で面白さを生み出すタイプの番組ではなく、予めしっかりと決めた流れで作り上げる番組が得意な放送作家という印象が強いんです。そういう意味では、『イッテQ!』もまた、鈴木さんのスタイルに近い演出だったのかもしれませんね」(同)

 バラエティー番組を面白くしなくてはならないのは当然のこと。しかし、“ガチ”ではないことを“ガチ”として見せたり、事実とは違うことを事実であるかのように見せたりすることで、糾弾されるのもまた仕方ないことだろう。しっかり作り込むタイプのバラエティー番組は、今後そのスタイルを軌道修正していく必要があるのかもしれない。

『ドロ刑』前回の伏線はなかったことに!? 脚本がブレ過ぎで初期設定が強引に捻じ曲げられる……

 ジャニーズの人気グループ・Sexy Zoneの中島健人が主演するドラマ『ドロ刑 -警視庁捜査三課‐』(日本テレビ系)の第9話が8日に放送され、平均視聴率8.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.8ポイントアップとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 前回、懇意にしていた伝説の大泥棒・煙鴉(遠藤憲一)に利用されていたことを知り、ショックを隠せない斑目勉(中島)。暗い気持を引きずったまま出勤したある朝、13係の床に200万円分の1万円札がバラまかれていることに気づき驚きます。

 さらに室内には煙鴉の残り香が。どうやら、煙鴉が班目のIDカードを偽造して侵入したらしく、班目は係長の鯨岡千里(稲森いずみ)から懲戒免職になりかねないとお灸を据えられてしまうのでした。

 しかし、それでも煙鴉のことを悪人とは思えず街をさまよう班目。すると突然目の前に現れた煙鴉が、「虹を掴み損ねた。それですべてを踏み潰された」と意味深な言葉を口走り、捕まえようとした班目に対し突然、発砲してくるのでした。

 腕に被弾したため命に別状はなかったものの、この事態を重く見た鯨岡は、13係のメンバーに拳銃の携行許可を与え、煙鴉が発砲しようとした場合、射殺しても構わないと命じます。

 治療を受けた班目は、撃たれる直前に煙鴉から手渡されたコースターの裏面に『七波隆』という人物名が記されていることを発見。元官僚で現在は一般企業の顧問を務める七波は、以前あるインタビューで肌身離さず携帯している大事な手帳があるとのことで、煙鴉の次のターゲットはそれだと睨んだ13係のメンバーは、七波の警護にあたることになります。

 ところが、七波のオフィスでシンポジウムを開催中、30名のスリ集団を引き連れ会場入りした煙鴉にまんまとその手帳を盗まれてしまうのでした。

 意気消沈した班目は、いつも煙鴉と飲んでいた馴染みのバーで1人しみじみと酒を飲むのですが、その店のマスターから「こんなものが見つかった」と差し出されたコースターの裏に、『阿川義一』という人物名が書かれていることに気づきます。

 元裁判官で現在は弁護士研究会の顧問を務める阿川が次のターゲットだと予想した13係のメンバーは、研究会の本部があるビルを訪れるのですが、金庫から業務日誌を盗み出した煙鴉をまたしても逃してしまいます。

 一方、今回は、皇子山隆俊(中村倫也)の妹・真里が、5年前に勤めていた病院から何者かに資料を盗まれ、その3日後に自宅マンションから飛び降り自殺した事実が明らかとなりました。さらに、真里の爪から煙鴉のものと同じDNAが検出されたものの、警察の上層部の手回しによって揉み消されたことが発覚。皇子山の煙鴉に対する復讐心と、当時の捜査への疑心が膨れ上がったところで今回は終了となりました。

 さて感想。ドラマも残すところあと1回ということで、クライマックスへ向けて慌ただしい展開となってきたのですが、当初の予定とは違う流れになったのか、初期設定を強引に捻じ曲げている部分があまりに目立つ気がしてなりませんでした。

 これまで13係は、各部署のポンコツばかりがかき集められたという設定だったのですが、今回の鯨岡と警視総監の密会シーンによれば、煙鴉を捕まえるために結集されたとのこと。いつの間にやら伝説の大泥棒を捕まえるためのエリート軍団みたいな位置づけになってしまったんですね。

 しかも、今まで事なかれ主義を前面に押し出し、お気楽キャラだった鯨岡が、どうやら煙鴉と個人的に知り合いという関係性が浮き彫りになった途端、急にシリアスな演技をするようになったんです。

 その展開がどうにも、急ごしらえな感じが否めないのですが、皇子山にしても最初は捜査にやる気のない美脚好きのむっつりスケベなキャラクターだったんですよね。ドラマに芯がなく、脚本がブレッブレの出たとこ勝負だったため、終盤へきて収拾がつかなくなり強引にキャラ変更しているような気がしてなりません。

 また、班目に関してはこれまで、煙鴉のことを大泥棒と認知しているのかどうか曖昧だったのですが、今回の様子を見る限りしっかり認識していたらしく、警視庁の情報を漏らしていたことが発覚したとなれば即刻、懲戒免職処分となるのが妥当なのではないでしょうか。初回からリアリティーに関しては期待していませんでしたが、それにしてもちょっと酷すぎるように思えます。

 ところで前回、煙鴉は借金を抱えた男(大友康平)に5,000万円の報酬を与え、5日間“偽・煙鴉”として勾留されるよう依頼したものの、結局その理由は明かされず仕舞いでした。そして今回もその伏線は回収されないままだったのですが、まさかこのまま何もなかったことにされるのではないかと心配です。大団円を迎えるためにも、次週しっかりした展開を期待したいと思います。
(文=大羽鴨乃)

テレ朝『ナニコレ珍百景』『ポツンと一軒家』が日テレを捕らえた! 『DASH!!』『イッテQ!』は沈没へ……

 10月までなら考えられなかった事態が起きている。他局をまるで寄せ付けない絶対的な強さを誇っていた、日本テレビの日曜ゴールデン帯が、テレビ朝日に抜き去られる日が目前に迫ってきたようだ。

 9日、日テレの同時間帯の視聴率は午後7時台の『ザ!鉄腕!DASH!!』が12.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、8時台の『世界の果てまでイッテQ!』が14.6%、9時台の『行列のできる法律相談所』が12.3%といずれも低調だった。

 一方、テレ朝は7時台の『ナニコレ珍百景』が12.1%、8時台の『ポツンと一軒家』が14.1%と日テレにかぎりなく肉薄。9時から放送された『フィギュアスケートグランプリファイナル2018 女子フリー』は17.4%を取って、特番ながら同時間帯トップに立った。

 そのほかの局では、フジテレビ系で7時から10時24分までオンエアされた『Cygames THE MANZAI 2018 マスターズ』が11.7%で、まずまずの健闘。

 TBS系の『坂上&指原のつぶれない店』2時間スペシャルは7.0%で惨敗。9時からの連ドラ『下町ロケット』(阿部寛主演)第9話は12.6%と伸び悩んだ。

 NHK大河ドラマ『西郷どん』(鈴木亮平主演)第46話は最終回目前ながら、11.4%と振るわなかった。

 4月から月イチレギュラーに昇格し、着実に8~9%台をマークしていたテレビ東京の『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦~全国一斉!謎の巨大魚ぜんぶ捕る!~』(7時54分~9時54分)は5.2%しか取れず、大惨敗を喫した。

「日テレが下降線をたどった原因は明らか。『DASH!!』は山口達也が脱退したことで人手不足に陥り、TOKIOのメンバーがなかなかそろわないうえ、マンネリ。新企画もパッとしません。『イッテQ!』はいうまでもなく、『週刊文春』(文藝春秋)による“ヤラセ報道”があってから、視聴者の信頼を損ねてしまった。それに伴い、視聴率は一気に落ちてしまいました。ただ、テレ朝の浮上は日テレの自滅だけが要因ではありません。なんといっても、10月からレギュラーに昇格した『一軒家』が大好評で、これが大きいのです。安定した視聴率をマークして、『イッテQ!』と互角に戦い、9日は0.5ポイント差まで迫りました。それに連動するように、レギュラー番組として復活した『珍百景』も予想以上の健闘ぶりを見せ、『DASH!!』を捕らえようとしています。日曜の夜といえば、まったり気楽にテレビを見たいという視聴者も多いわけです。そういった層には、『珍百景』『一軒家』はピッタリ。視聴者のニーズに合った番組を提供する、テレ朝が実力で高視聴率を取っているだけに、日テレを逆転する日も近いと見ていいでしょうね」(テレビ誌関係者)

 日テレの日曜といえば、午後5時30分放送開始の『笑点』から、10時スタートの『おしゃれイズム』まで、他局にチャンネルを替えさせない強さがあったが、それも完全に分断された。『一軒家』の人気はホンモノなだけに、この流れはもはや止めようがないようだ。
(文=田中七男)

『獣になれない私たち』、全話平均8.7%で不発! 「1話で済む話じゃ?」と非難轟々

 新垣結衣と松田龍平がダブル主演を務めた連続ドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)の最終回が12月12日に放送され、平均視聴率8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。最後まで数字が振るわなかった上、ネットユーザーからも不満の相次ぐエンディングとなった。

「同ドラマは、クラフトビールバーで出会った深海晶(新垣)と根元恒星(松田)の“ラブかもしれないストーリー”を展開。脚本を担当する野木亜紀子氏は、2016年の連ドラ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)でも新垣とタッグを組んでいて、こちらは最終回20.8%、全話平均も14.5%をマーク。そのため今作にも期待が寄せられていたものの、全話平均8.7%とコケてしまいました」(芸能ライター)

 最終回は、勤務先の社長・九十九剣児(山内圭哉)の業務方針に抗議するも「お前がいなくても会社はどうにでもなる」と言われた晶と、家族を救うために加担した粉飾決算から抜け出せずにいた恒星が、それぞれ傷心、関係を持った夜について話し合った。そんな中、恒星の元恋人のデザイナーでモデルの橘呉羽(菊地凛子)が男性関係でバッシングを浴びていることで、謝罪会見を開く。これを見届けた晶と恒星も、それぞれの決断を下す……という内容だった。

「ネット上では『毎回イライラ&モヤモヤするドラマだったけど、最終回はスカッとできますように!』と言われていました。まず、当初から九十九が晶をこき使う様子に『完全にパワハラ』『見ててつらくなる』といった声が飛び交い、『最後は九十九をギャフンと言わせてほしい』と願う者も多かったんです」(同)

 しかし、実際に晶が退職届を提出する場面でも、九十九は相変わらず怒鳴り散らしていた。結局、晶の同僚たちが拍手で後押しする流れで退職話が片付いてしまい、ネット上は「何これ? 社長は変わらずじまい?」「10話かけてやっと退職……。でも、グダグダ引っ張ったわりにはスッキリしない」「晶が辞めて解決するなら、1話で済んだだろ」「みんなで拍手とか寒すぎ。こんな職場ないから」などしらけムードが広まった。

「一方、恒星も粉飾決算から手を引き、自身に不正を強要していた高梨(松本博之)を殴って立ち去りましたが、『ベタな展開だなぁ』『脚本が雑。最終回がこれでいいの?』『松田のファンだからここまで頑張って見てたけど、残念な役とドラマだったね』『松田とガッキーの無駄遣い』といった書き込みが寄せられていました」(同)

 そんな晶と恒星のラストシーンも“手を繋いで終わり”だったため、「ラブストーリーまで消化不良」「このドラマは一体何を伝えたかったの?」「結末が謎のドラマ」との批判が噴出。とにかくビールを飲む場面が多かったことで「ビールのドラマだったのかな」「ビールドラマ……。むしろビールの長いCMだったのでは?」というように、内容よりビールの印象のほうが強かったようだ。

『獣になれない私たち』、全話平均8.7%で不発! 「1話で済む話じゃ?」と非難轟々

 新垣結衣と松田龍平がダブル主演を務めた連続ドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)の最終回が12月12日に放送され、平均視聴率8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。最後まで数字が振るわなかった上、ネットユーザーからも不満の相次ぐエンディングとなった。

「同ドラマは、クラフトビールバーで出会った深海晶(新垣)と根元恒星(松田)の“ラブかもしれないストーリー”を展開。脚本を担当する野木亜紀子氏は、2016年の連ドラ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)でも新垣とタッグを組んでいて、こちらは最終回20.8%、全話平均も14.5%をマーク。そのため今作にも期待が寄せられていたものの、全話平均8.7%とコケてしまいました」(芸能ライター)

 最終回は、勤務先の社長・九十九剣児(山内圭哉)の業務方針に抗議するも「お前がいなくても会社はどうにでもなる」と言われた晶と、家族を救うために加担した粉飾決算から抜け出せずにいた恒星が、それぞれ傷心、関係を持った夜について話し合った。そんな中、恒星の元恋人のデザイナーでモデルの橘呉羽(菊地凛子)が男性関係でバッシングを浴びていることで、謝罪会見を開く。これを見届けた晶と恒星も、それぞれの決断を下す……という内容だった。

「ネット上では『毎回イライラ&モヤモヤするドラマだったけど、最終回はスカッとできますように!』と言われていました。まず、当初から九十九が晶をこき使う様子に『完全にパワハラ』『見ててつらくなる』といった声が飛び交い、『最後は九十九をギャフンと言わせてほしい』と願う者も多かったんです」(同)

 しかし、実際に晶が退職届を提出する場面でも、九十九は相変わらず怒鳴り散らしていた。結局、晶の同僚たちが拍手で後押しする流れで退職話が片付いてしまい、ネット上は「何これ? 社長は変わらずじまい?」「10話かけてやっと退職……。でも、グダグダ引っ張ったわりにはスッキリしない」「晶が辞めて解決するなら、1話で済んだだろ」「みんなで拍手とか寒すぎ。こんな職場ないから」などしらけムードが広まった。

「一方、恒星も粉飾決算から手を引き、自身に不正を強要していた高梨(松本博之)を殴って立ち去りましたが、『ベタな展開だなぁ』『脚本が雑。最終回がこれでいいの?』『松田のファンだからここまで頑張って見てたけど、残念な役とドラマだったね』『松田とガッキーの無駄遣い』といった書き込みが寄せられていました」(同)

 そんな晶と恒星のラストシーンも“手を繋いで終わり”だったため、「ラブストーリーまで消化不良」「このドラマは一体何を伝えたかったの?」「結末が謎のドラマ」との批判が噴出。とにかくビールを飲む場面が多かったことで「ビールのドラマだったのかな」「ビールドラマ……。むしろビールの長いCMだったのでは?」というように、内容よりビールの印象のほうが強かったようだ。

『PRINCE OF LEGEND』が提示した“胸キュン”の新時代 女性ファンの心掴む、ジェンダー観とは

 LDHがおくる、新たな“プリンスバトルプロジェクト”としてスタートしたドラマ『PRINCE OF LEGEND』(日本テレビ系)も、5日深夜に最終回を迎えました。来年3月に劇場版の公開が控えている本作品ですが、どのように映画へとつないだのか、あらすじから振り返っていきたいと思います。

(前回までのレビューはこちらから)

■Episode10「王子道大渋滞! そこのけそこのけ王子が通る!」

 聖ブリリアント学園で3年に一度行われる「伝説の王子選手権」。理事長の実相寺(加藤諒)は、伝説の王子を育て、伝説の王子を世界に広めるために、その審美眼を養うべく、努力を重ねてきました。今回で3回となる伝説の王子選手権ですが、有望な王子候補が学園に集まってきたことで、理事長は今大会に大きな可能性を感じているようです。

 そんなときに、王子たちが1人の女子生徒・成瀬果音(白石聖)に夢中になっていることを知り、理事長は果音にある“お願い”をしました。

 王子たちはというと、他の王子たちは果音を好きになっているのに、なぜ自分は彼女を好きにならないのか、自分には王子の資質がないんじゃないかと思い悩み「僕も成瀬果音を好きになりたい!」と教師としてはアウトな発言をした先生王子・結城(町田啓太/劇団EXILE)に、美容師王子・ハル(清原翔)が率いる「Team3B」が選手権への参加を宣言します。

 生徒会は全員参加だという生徒会王子・綾小路(佐野玲於/GENERATIONS from EXILE TRIBE)に対し、「興味がない」と言い切るセレブ王子・奏(片寄涼太/同)。ヤンキー王子の兄・京極尊人(鈴木伸之/劇団EXILE)や弟・竜(川村壱馬/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)の「Team京極兄弟」、ダンス王子レッド・天堂(吉野北人/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)率いる「Teamネクスト」も冷やかし気味に笑っています。すると、そこへ現れた果音、

「私、伝説の王子になった人とお付き合いしようかな」

 と、語尾にハートマークをつけて言います。もちろん、これには裏があり、王子たちを選手権に出場させようとする理事長が、彼女に頼んで言わせたセリフでした。報酬はなんと、1,000万円。「タダより高いものはない」と奏と尊人の父からの援助を断り、バイトを掛け持ちして借金を返してきた彼女は、演技のバイトとして、この条件をのんだわけです。

 その夜、朱雀家では、奏と尊人が父(六角精児)を呼び出し、2人は「金目当てで近づいたと思われたくない」「財産のことが絡むと、(果音を振り向かせるという)目的がブレる」と、“初恋の女性の娘である果音を幸せにしたほうに財産を譲る”という父の提案を断ります。とはいえ、未だに果音への恋心を自覚していない奏。「勝つのは俺だ」と、尊人は対抗心を燃やすのでした。

 翌日、果音が登校すると、何やら生徒たちが大騒ぎ。そこには14人の王子たちが横一列に並び、彼女を待ち構えていました。

「財産はもう関係ない。僕はここから君を奪いに行く。僕がもっと幸せにしてあげる」

尊人「果音。こないだは悪かった。もうお前を傷つけたりしない。大事にする。だから俺が伝説になる!」

「俺は兄貴をサポートする」

綾小路「成瀬香音。名前を覚えた今、君を世界一幸せにしたい」

天堂「俺は果音さんと幸せになりたいです!」

結城「正直、僕は成瀬果音には興味はない。王子推しで行くよ!」

ハル「俺も果音には興味ない。でも、果音を狙っている男は、チェックさせてもらうぞ!兄貴目線でな」

 それぞれが思い思いに告白&意気込みを披露したところで終了。映画へと続きます。

■意外にもちゃんと考えられていた“ジェンダー観”

「すべての女子たちの“シンデレラ願望”を叶える刺激的かつ極上のプロジェクト」のひとつとしてスタートしたこのドラマ。“「伝説の王子」になるべく14人の王子がバトルを繰り広げる”来年3月公開の映画版の前日譚という位置づけだけに、最終回は映画版への“つなぎ”の要素が多く、“王子たちが選手権への参加を決める”というわかりきった展開だったため、これまでの話と比べて退屈に感じてしまったことは否めません。そう感じるのは、これまでがトンチキ展開の連続だったため、すっかり感覚が麻痺してしまったからなのかもしれませんが……。

 なお、個人的な「トンチキシーン」ナンバーワンは、8話での「森のくまさん」輪唱シーンです(記事参照)。

 それはさておき、そんなトンチキ要素が詰まった作品ながら、「男の妄想、押し付けないでください」という果音のセリフだったり、無理やりのキスは「唇を殴られるようなもの」、「イクメン」ではなく「グッドダディ」などという表現を使っているあたり、女性と男性両方に配慮を感じられたし、乙女系作品のわりには、そのあたりのジェンダー観がしっかりしているなあという印象を全話を通して受けました。だからこそ、「プリレジェは信用できる」「ただの胸キュン作品じゃない」と、「“胸キュン”の時代は終わり、“新時代”が幕を開ける――」という狙い通りの反応を視聴者たちから得ることができているのだと思います。

 あと、個人的には各話タイトルがパワーワード連発でとっても愉快だったので、言葉選びのセンスを見習いたいなあと思った次第です。はい。

 

■誠一郎の奏に対する恋心はどこいった!?

 最終回を迎えたということで、改めてキャラクターを整理すると、果音目的で王子選手権にエントリーするのが、以下の4人。

「Team奏」……セレブ王子・奏(メガネ王子・誠一郎、下克上王子・元はサポート?)

「Team京極兄弟」……ヤンキー王子兄・尊人(ヤンキー王子弟・竜はサポート?)

「Team生徒会」……生徒会王子・綾小路(金髪SP王子・ガブリエル笹塚はサポート?)

「Teamネクスト」……ダンス王子レッド・天堂(ダンス王子ゴールド・日浦、ダンス王子ブラック・小田島はサポート?)

 

 純粋に“伝説の王子”を目指しているのが、以下の2人。

「Team先生」……先生王子・結城

「Team3B」……美容師王子・ハル(バーテンダー王子・翔、バンドマン王子・TAICHIはサポート)

 そのため果音を奪い合うのは、奏、尊人、綾小路、天堂の4人(もしかしたら竜も入るかもしれませんが)となるわけですが、映画の予告映像をみると、他の王子たちも果音を口説きまくっています。選手権ではさまざまな競技で争うようですが、奏のことが好きだったはずの第一側近・誠一郎までもが、「俺のこと、好きなんだろ?」と壁ドンをしています。「LDHがとうとうBLに手を出した!」と腐女子の間では話題になっていただけに、「Team奏」に仲間割れはあるのかどうか、映画版ではそのあたりにも注目したいところです。

 

■映画へ残された伏線は……

 王子がメインだったため、果音サイドのことはドラマではあまり描かれてきませんでしたが、最終話のラストで、果音がほっぺをつねるのには、過去の出来事が関係していることがわかりました。とってもクールな果音様ですから、ポーカーフェイスを貫くための照れ隠しくらいにしか思っていなかったのですが、ネット上を見ると、「奏と果音は過去に出会っていて、そのとき奏が果音のほっぺに触れていた」とかなんとか予想する声が上がっているようですが果たして……。

 ちなみにこのプリレジェ、『PRINCE OF LEGEND LOVE ROYALE』というタイトルでアプリゲームにもなるそうです。「実際に王子と会える!? 究極の恋愛ゲーム」ということなので、気になる方は事前登録をしてみてはいかがでしょうか。

(文=どらまっ子TAROちゃん)