今井絵理子政務官、「何しにきた!」被災地視察に”ギャル風メーク”で現れて大ブーイング

 内閣政務官に就任したばかりの今井絵理子参院議員に大きなブーイングが浴びせられている。誰もが「は?」と目を丸くした今回の人事は、千葉県を中心に甚大な被害をもたらした台風15号のさなかだった。

 しかも当人は複数の職務を兼務する内閣政務官で〝防災担当〟。今月19日、ようやく千葉の被災地を視察したが、地元住民やボランティア職員からは「遅すぎる!」と批判の声が相次いだ。

「服装もひどかった。この日初めて着たと1発でわかる新品の作業着に加え、髪の毛は金髪に近い茶色、化粧はバッチリ。ギャルが無理やり作業着を着せられたようにしか見えず、被災者からは『何しにきたんだ』『やっつけ感がアリアリ』と大不評でした」(全国紙社会面記者)

 停電と断水が長期化する君津市と富津市を視察した今井氏は「停電や断水で多くの方が不自由されていることと思う。課題があれば何なりと教えてもらいたい」とコメント。千葉県庁では岡本和貴・県防災危機管理部長と面会し、女性や障害のある人への支援に課題を感じたと振り返り「被災者の声を聞かせていただき、政府一丸となって(復旧に)取り組む」と表明したが……。

「結局、被災者と直接会話をする場面はほとんどありませんでした。分刻みのスケジュールで、複数の被災地を一気に回る、文字通り〝SPEED視察”でした」(前出・記者)

 今井氏と言えば、橋本建元神戸市議と不倫略奪スキャンダルで「一線は超えていません」を繰り返し、説明責任を放棄したのが記憶に新しい。橋本氏はその後妻と離婚し、現在は今井氏のもとに転がり込んでいる形だ。一部ではヒモ状態の橋本氏を自身の秘書にしようと企んでいると報じられている。

「SPEED時代にチヤホヤされてきた分、不倫スキャンダルでマスコミに叩かれ、かなりショックを受けていました。一時は次の参院選への不出馬を明言していたが、内閣政務官に抜擢されて風向きが変わった。本人もすっかり傷が癒え、次期参院選にも再び立つ気マンマンです」(週刊誌記者)

 永田町の人材難はここまで深刻だったか。

N国・立花党首、予算委員会のテレビ中継で大演説なるか? NHKが恐れる最悪の事態が現実に

 NHKから国民を守る党(N国)」の立花孝志参院議員に対し、取材する政治記者たちが食傷気味になっている。

「マツコ・デラックスやTBSに噛みつき、NHK放送センターに突撃するなど、身体を張る姿勢が支持を得て、YouTubeでの再生回数は100万を超えるほどに。さらに丸山穂高衆院議員、渡辺喜美参院議員が参入し、政治部としても目を離せないのは確か。ただ当選から二カ月が経ち、さすがに報じるネタもなくなってきた。記者会見はYouTuberらが入り乱れてグダグダな時もありますし、青汁王子の都知事選出馬まで浮上すると、真剣に報じるわけにもいかないですしね」とは野党担当記者の弁だ。

 潮目が変わったのは9月9日、立花氏が中央区議に対する脅迫容疑で警視庁に任意聴取されたことだった。

「これまでの政治家像を”ぶっ壊す”立花氏の姿勢に、政治記者たちも少なからず温かい目で見てきて、過去のスキャンダルも不問に付してきた。ただ立法府の一員である現職国会議員が被疑者扱いされたとなれば、さすがに”資質”が問われます」(同前)

 こうした中、立花氏を熱い視線で見つめるメディアがある。 当然といえば当然だが、NHKである。

 NHKの開票速報での票読みは最も正確で、候補者は同社の「当選確実」を待ってバンザイするほどだが、この参院選では、そのNHKをもってしてもN国は議席を取らないと分析していた。

_「よくよく考えればNHKスタッフの出口調査に、N国の支持層が素直に答えるわけがないんですが、希望的観測もあったのでしょう。それまで取材体制をとっていなかった報道局は急遽、記者らを会見場に向かわせました。何かトラブルがあっても対処できるように、管理職をつけています。ただ意外にも、立花氏はNHK記者に紳士的に対応したそうです」(週刊誌記者)

 だがNHKにすれば、そこからが本番だった。何しろNHKの予算は放送法により国会の承認が必要。つまりは立花氏にも理解を求めなければならないのだ。

「NHK側は、立花氏をテレビ中継のある予算委員会、そしてNHK予算を審議する総務委員会入りを、政治部記者らを使って阻止しようとしました。総務委員会入りこそなかったものの、渡辺氏の会派入りによって予算委員となる資格を得たため、渡辺氏が委員に。委員差し替えが出来ますから、生中継で立花氏がNHK批判を展開する事態もありそうです」(前出・記者)

 議員たちへの説明や根回しは経営企画局幹部が行い、その多くは政治部記者出身だ。N国からもすでに「レク」の呼び出しを受けているが、NHK内では、”ある指示”が出ているという。

「記者出身だけに議員の懐に飛び込んで、理解を得てもらおうとしがちですが、N国に関しては距離を取ることにしたそうです。もしオフレコでも重要なことを漏らせば、すぐにYouTubeや国会質問で使われてしまうでしょうからね。これは担当記者も同様の構えです」(同前)

 NHKにとっては、安倍政権より、立花氏の動向が気になって仕方がないようだ。

安倍新内閣、予告された閣僚の不祥事スクープ不発は週刊誌ジャーナリズム終焉の前兆か

「来週あたり週刊誌で何か出ると思いますよ」。9月11日の安倍新内閣発足を受け、テレビ番組でそう口にしたのは政治ジャーナリスト・田崎史郎氏だ。

「3T」と名付けられた武田良太国家公安委員長、竹本直一IT担当相、田中和徳復興相の他、加計学園問題で働きかけを疑われた萩生田光一氏を文科相に、市議との不倫が報じられた今井絵理子氏を参院1期目にかかわらず内閣府政務官に起用。

「まさにブラックジョーク。クビを取れるもんなら取ってみろ、とこちらを挑発しているかのようだ。その自信は『最強』な政権ゆえだろうが、中身は『最凶』『最狂』内閣だ」とは、ある週刊誌デスク。

 ところが週があけ、スキャンダルジャーナリズムの双肩を担う「週刊文春」(文藝春秋)、「週刊新潮」(新潮社)からも鋭いパンチは飛ばなかった。

「『週刊朝日』(朝日新聞出版)がネット記事で武田、竹本両氏の過去のスキャンダルを報じたものの、さらりとかわされました。続く文春、新潮はエース記者を選挙区に投入し、深堀りしたようですが、決め手に欠き、新内閣の記事は多くが小泉進次郎環境相に割かれることに。新聞、テレビが後追いするようなスクープはありませんでした」(政治部記者)

 なぜ不発なのか。「背景にはまず、スキャンダルのハードルが上がったことがあります」と解説するのは前出のデスク。

「第1次安倍政権では事務所費がクローズアップされました。問題を指摘された松岡利勝農水相は自殺まで追い込まれ、続く赤城徳彦農水相は絆創膏を貼っただけで総スカンを食らった。民主党政権では、荒井聡内閣府担当相の女性秘書が、政治資金でキャミソールを買っていたことが少額領収書開示によってバレて、『キャミソール大臣』と揶揄されることに。前原誠司外相は、在日韓国人から献金を受け取っていたことを認め、辞任した。こうした経験を踏まえ、とりわけ大臣候補となる議員事務所は、政治資金の扱いに細心の注意を払っているのです。つまり”表”の情報だけでの追及が難しくなった」

 となると”裏”を探ることになるのだが、もちろん記事化にこぎ着けるのはそう簡単ではない。社会部記者の弁。

「憎らしく思って告発したい人がいても、相手が大臣となると怖気づいて証言してくれませんからね。ようやく話しても『実名告白』でないとインパクトがない。文書や録音といった”ブツ”は不可欠となった」

 あげくに近年、政治家はすぐに名誉棄損裁判で訴えるようになった。昨年、文春が証拠文書を示した上で片山さつき地方創生担当相の口利き疑惑で追及したものの、片山氏は文春を1100万円の損害賠償を求めて提訴したことは、記憶に新しい。片山氏はこの開き直り戦術で見事に逃げ切っている。

「週刊誌の売上は年々右肩下がりですしね。カネと労力をかけて記事にしたあげく、売れないわ、裁判をおこされるわ、ではスキャンダル取材から撤退するのもやむを得ません。実際、2015年に『週刊ポスト』(小学館)が、高市早苗総務相の実弟が『不透明融資』に関わったとする記事を掲載すると、実弟から民事、刑事で告訴され、三井直也編集長は就任わずか1年で交代させられています」(前出・デスク)

 こうしてポストや「週刊現代」(講談社)、さらに文春のスクープ記者だった森下香枝氏率いる『週刊朝日』ですら、病気や相続を特集する”老人向け雑誌”と化しているのが現状だ。

 さらに身も蓋もないのだが、読者がそもそもスキャンダルを求めていないという風潮もある。
「あれはショックだった」とデスク氏が語るのは、9月5日発売の文春が、お笑いコンビ・EXITの犯罪歴を報道した際、世論の矛先が文春に向いたことだった。

「吉本興業の闇営業問題の流れで、意義あるスクープのはずなのに、『がんばっている人の足をなぜ引っ張るのか』と批判されたのです。ファクトに基づいて報じてこの反応ではやってられませんよ。文春はあわてて長文の反論をホームページに掲載しましたが、これまでのやり方では通用しないということ。過去をほじくり返すことに世論が冷たくなったのです。”文春砲”を率いた新谷学・前編集長ですら、今や『われわれはクビを取るために報じているわけではない』と綺麗ごとを言ってますからね(苦笑)」

 それでも権力監視には週刊誌の存在価値は十分にある。ここは歯を食いしばって、疑惑追及をしてほしいものである。

安倍新内閣、予告された閣僚の不祥事スクープ不発は週刊誌ジャーナリズム終焉の前兆か

「来週あたり週刊誌で何か出ると思いますよ」。9月11日の安倍新内閣発足を受け、テレビ番組でそう口にしたのは政治ジャーナリスト・田崎史郎氏だ。

「3T」と名付けられた武田良太国家公安委員長、竹本直一IT担当相、田中和徳復興相の他、加計学園問題で働きかけを疑われた萩生田光一氏を文科相に、市議との不倫が報じられた今井絵理子氏を参院1期目にかかわらず内閣府政務官に起用。

「まさにブラックジョーク。クビを取れるもんなら取ってみろ、とこちらを挑発しているかのようだ。その自信は『最強』な政権ゆえだろうが、中身は『最凶』『最狂』内閣だ」とは、ある週刊誌デスク。

 ところが週があけ、スキャンダルジャーナリズムの双肩を担う「週刊文春」(文藝春秋)、「週刊新潮」(新潮社)からも鋭いパンチは飛ばなかった。

「『週刊朝日』(朝日新聞出版)がネット記事で武田、竹本両氏の過去のスキャンダルを報じたものの、さらりとかわされました。続く文春、新潮はエース記者を選挙区に投入し、深堀りしたようですが、決め手に欠き、新内閣の記事は多くが小泉進次郎環境相に割かれることに。新聞、テレビが後追いするようなスクープはありませんでした」(政治部記者)

 なぜ不発なのか。「背景にはまず、スキャンダルのハードルが上がったことがあります」と解説するのは前出のデスク。

「第1次安倍政権では事務所費がクローズアップされました。問題を指摘された松岡利勝農水相は自殺まで追い込まれ、続く赤城徳彦農水相は絆創膏を貼っただけで総スカンを食らった。民主党政権では、荒井聡内閣府担当相の女性秘書が、政治資金でキャミソールを買っていたことが少額領収書開示によってバレて、『キャミソール大臣』と揶揄されることに。前原誠司外相は、在日韓国人から献金を受け取っていたことを認め、辞任した。こうした経験を踏まえ、とりわけ大臣候補となる議員事務所は、政治資金の扱いに細心の注意を払っているのです。つまり”表”の情報だけでの追及が難しくなった」

 となると”裏”を探ることになるのだが、もちろん記事化にこぎ着けるのはそう簡単ではない。社会部記者の弁。

「憎らしく思って告発したい人がいても、相手が大臣となると怖気づいて証言してくれませんからね。ようやく話しても『実名告白』でないとインパクトがない。文書や録音といった”ブツ”は不可欠となった」

 あげくに近年、政治家はすぐに名誉棄損裁判で訴えるようになった。昨年、文春が証拠文書を示した上で片山さつき地方創生担当相の口利き疑惑で追及したものの、片山氏は文春を1100万円の損害賠償を求めて提訴したことは、記憶に新しい。片山氏はこの開き直り戦術で見事に逃げ切っている。

「週刊誌の売上は年々右肩下がりですしね。カネと労力をかけて記事にしたあげく、売れないわ、裁判をおこされるわ、ではスキャンダル取材から撤退するのもやむを得ません。実際、2015年に『週刊ポスト』(小学館)が、高市早苗総務相の実弟が『不透明融資』に関わったとする記事を掲載すると、実弟から民事、刑事で告訴され、三井直也編集長は就任わずか1年で交代させられています」(前出・デスク)

 こうしてポストや「週刊現代」(講談社)、さらに文春のスクープ記者だった森下香枝氏率いる『週刊朝日』ですら、病気や相続を特集する”老人向け雑誌”と化しているのが現状だ。

 さらに身も蓋もないのだが、読者がそもそもスキャンダルを求めていないという風潮もある。
「あれはショックだった」とデスク氏が語るのは、9月5日発売の文春が、お笑いコンビ・EXITの犯罪歴を報道した際、世論の矛先が文春に向いたことだった。

「吉本興業の闇営業問題の流れで、意義あるスクープのはずなのに、『がんばっている人の足をなぜ引っ張るのか』と批判されたのです。ファクトに基づいて報じてこの反応ではやってられませんよ。文春はあわてて長文の反論をホームページに掲載しましたが、これまでのやり方では通用しないということ。過去をほじくり返すことに世論が冷たくなったのです。”文春砲”を率いた新谷学・前編集長ですら、今や『われわれはクビを取るために報じているわけではない』と綺麗ごとを言ってますからね(苦笑)」

 それでも権力監視には週刊誌の存在価値は十分にある。ここは歯を食いしばって、疑惑追及をしてほしいものである。

第4次安倍再改造内閣で小泉進次郎が入閣した本当の意味と、見えてきた「4選」の現実味

 小泉進次郎氏入閣で沸き立った第4次安倍再改造内閣。

「安倍晋三首相は進次郎氏を評価していない」という政治記者たちの一致した見方は「実は『ポスト安倍』にしたいのか」に変わった。

 ところがそれもつかの間、9月13日に副大臣・政務官人事が明らかになるや「要は進次郎氏を踏み台にして、自身の総裁4選を狙っているのではないか」と勘ぐられている。

 どういうことか。ますは、進次郎氏起用による早期解散の可能性である。

「安倍首相の総裁任期は2021年9月まで。衆議員任期は同年10月までだから解散を打たなくても良いが、それでは求心力が落ちる一方。今の野党の体たらくだと、次期選挙でも圧勝の可能性が高く、それなら、進次郎氏がテレビに追い掛け回されて支持率が高いうちに解散をすることはありえる」(政治部デスク)

「4選はない」と語る安倍氏だが、選挙で大勝すれば、その機運は徐々に高まるだろう。いや、それを望んでいるフシもある。

「この11月で桂太郎を抜き、歴代最長の在任となりますが、教科書に載るような功績は見当たらない。佐藤栄作なら沖縄返還、田中角栄なら日中国交正常化と、名宰相は何かしら外交成果があるが、安倍氏は何もなし。北方領土返還はプーチン・露大統領に足元を見られて進展しないが、さらに長期政権となるとプーチン氏もむげに出来なくなるでしょう」(同前)

 今回、それが透けて見える抜擢があった。「4選」をすでに口にしている二階俊博幹事長の子分・武田良太氏の国家公安委員長起用だ。

「武田氏は、地元・福岡県知事選を巡って、麻生太郎副総理兼財務相とバトルを繰り広げ、麻生氏がいる限り武田氏の入閣はないと見られていました。ところが安倍首相は二階氏の意向を優先させたわけですからね」(同前)

 さて、副大臣・政務官人事である。これらは、もちろん大臣の意向を聞いた上、官邸サイドが派閥や当選回数に応じて当てはめていくのだが、進次郎環境大臣の下についたのは佐藤ゆかりと石原宏高の両氏。

「2人は進次郎氏とまるで接点がない。佐藤氏はライバルの片山さつき氏に大臣を先に越されたあげく、このポジションではエコノミストの経歴は活かされず、ふてくされていることでしょうし、石原氏は父・慎太郎氏が『出来の悪い子が一番かわいい』と寵愛したエピソードがあるほど、仕事面での評価は低い。進次郎氏はただでさえ原発処理水の問題で難しい舵取りが迫られる中、部下の扱いにも腐心しなければならなくなった」(同前)

 よく言えば「試練」、実際には「嫌がらせ」ということになろうか。

 安倍首相にしてみれば、進次郎氏がこのまま頭角を現していけば、かつて自身が小泉純一郎元首相にされたように、重要ポストを経験させるだろうし、進次郎氏が期待外れになっても、選挙で利用して人気をしゃぶりつくしたあげく、「ポスト安倍不在」を知らしめ、自身の存在感を高めることが出来る。

 進次郎氏は、安倍首相にとって使い勝手のいい1つのコマにすぎないと見るべきだろう。

第4次安倍再改造内閣で小泉進次郎が入閣した本当の意味と、見えてきた「4選」の現実味

 小泉進次郎氏入閣で沸き立った第4次安倍再改造内閣。

「安倍晋三首相は進次郎氏を評価していない」という政治記者たちの一致した見方は「実は『ポスト安倍』にしたいのか」に変わった。

 ところがそれもつかの間、9月13日に副大臣・政務官人事が明らかになるや「要は進次郎氏を踏み台にして、自身の総裁4選を狙っているのではないか」と勘ぐられている。

 どういうことか。ますは、進次郎氏起用による早期解散の可能性である。

「安倍首相の総裁任期は2021年9月まで。衆議員任期は同年10月までだから解散を打たなくても良いが、それでは求心力が落ちる一方。今の野党の体たらくだと、次期選挙でも圧勝の可能性が高く、それなら、進次郎氏がテレビに追い掛け回されて支持率が高いうちに解散をすることはありえる」(政治部デスク)

「4選はない」と語る安倍氏だが、選挙で大勝すれば、その機運は徐々に高まるだろう。いや、それを望んでいるフシもある。

「この11月で桂太郎を抜き、歴代最長の在任となりますが、教科書に載るような功績は見当たらない。佐藤栄作なら沖縄返還、田中角栄なら日中国交正常化と、名宰相は何かしら外交成果があるが、安倍氏は何もなし。北方領土返還はプーチン・露大統領に足元を見られて進展しないが、さらに長期政権となるとプーチン氏もむげに出来なくなるでしょう」(同前)

 今回、それが透けて見える抜擢があった。「4選」をすでに口にしている二階俊博幹事長の子分・武田良太氏の国家公安委員長起用だ。

「武田氏は、地元・福岡県知事選を巡って、麻生太郎副総理兼財務相とバトルを繰り広げ、麻生氏がいる限り武田氏の入閣はないと見られていました。ところが安倍首相は二階氏の意向を優先させたわけですからね」(同前)

 さて、副大臣・政務官人事である。これらは、もちろん大臣の意向を聞いた上、官邸サイドが派閥や当選回数に応じて当てはめていくのだが、進次郎環境大臣の下についたのは佐藤ゆかりと石原宏高の両氏。

「2人は進次郎氏とまるで接点がない。佐藤氏はライバルの片山さつき氏に大臣を先に越されたあげく、このポジションではエコノミストの経歴は活かされず、ふてくされていることでしょうし、石原氏は父・慎太郎氏が『出来の悪い子が一番かわいい』と寵愛したエピソードがあるほど、仕事面での評価は低い。進次郎氏はただでさえ原発処理水の問題で難しい舵取りが迫られる中、部下の扱いにも腐心しなければならなくなった」(同前)

 よく言えば「試練」、実際には「嫌がらせ」ということになろうか。

 安倍首相にしてみれば、進次郎氏がこのまま頭角を現していけば、かつて自身が小泉純一郎元首相にされたように、重要ポストを経験させるだろうし、進次郎氏が期待外れになっても、選挙で利用して人気をしゃぶりつくしたあげく、「ポスト安倍不在」を知らしめ、自身の存在感を高めることが出来る。

 進次郎氏は、安倍首相にとって使い勝手のいい1つのコマにすぎないと見るべきだろう。

小池百合子都知事、「民間人の副知事任命」で再選に向けた自民党への”すり寄り”総仕上げに

  小池百合子知事が提出した宮坂学・ヤフー元会長を副知事に任命する人事案を、 東京都議会が9月10日、自民党も含む賛成多数で同意した。翌11日の内閣改造で、小池氏と蜜月の二階俊博幹事長が留任。知事任期が残り1年を切り、小池氏は再選に向けて自民党へのすり寄りを加速させていくことになりそうだ。

 民間人の副知事は、石原慎太郎都政での作家・猪瀬直樹氏以来、12年ぶり。

「”民間の血”を入れたい小池氏にとっての悲願が、都官僚最高峰の副知事人事でした。上山信一・慶応大教授擁する『都政改革本部』を立ち上げたものの都庁内部で総スカンを食らった過去があり、人選には慎重にならざるを得なかった。宮坂氏なら自民党議員とも付き合いがあり、マネジメントの経験は十分。会議でタブレットを活用するなど新しいモノ好きの小池氏にとって、文句なしの人物でした」(都幹部)

 小池氏は2017年衆院選で、自身が立ち上げた「希望の党」が失速したあたりから、自民党へのすり寄りを始めた。

急速に冷めていった側近・野田氏との関係

 ポイントは特別秘書の野田数氏の切り離しだった。

「元自民党都議の野田氏は”都議会のドン”こと内田茂東京都連幹事長(当時)を毛嫌いしており、『都議会はブラックボックス』とこき下ろす小池にはうってつけの側近だった。16年7月の知事選、翌17年6月都議選での都民ファーストの会圧勝は、紛れもなく野田氏の功績。ところが衆院選で国政進出をちらつかせる小池氏に猛然と反発したために、二人の関係は急速に冷めていきました」(都庁担当記者)

 それを契機にして18年1月、自民党からも信頼の厚い佐藤章・財務局財政課長を知事補佐担当部長に抜擢。野田氏に代わり議会対策を担うこととなった。

 かといって小池氏の裏も表も知り尽くす野田氏を野に放つわけにもいかない。小池氏は各方面に相談したあげく、都の関連団体「東京水道サービス」社長に祭り上げることに成功した。

 かわって今年5月に特別秘書となったのが元副知事の村山寛司氏である。小池氏より2歳年上、最も入庁年次の古い多羅尾光睦副知事より6年先輩という重鎮秘書の誕生だった。

「村山氏は本流の財政畑を歩み、10年の築地市場移転予算成立の功績が石原知事に認められ副知事に。ただ、あまりに自民党と近かったため、石原氏から警戒され、4年の任期を待たず、わずか2年で退任させられています。つまりは未だ影響を及ぼすドン・内田氏に通じているというわけ。また、村山氏に鍛え上げられたエースたちは今や都の中枢を担っており、村山氏は議会、都職員双方に、睨みを利かせられるのです」(前出の幹部)

 副知事人事を巡っては17年10月、女性では史上2人目の猪熊純子氏を抜擢。女性登用をアピールしたのと同時に、父が公明党参院議員を二期務めた猪熊重二氏ということで、公明党対策も期待されたのだが、「明らかに実力不足で、職員からは『ハイヒールを履かせた人事』と揶揄されました。そこで今年6月、任期途中の猪熊氏をあっさりと切り、受動喫煙防止条例を差配した政策通の梶原洋氏を起用しました」(同前)

 着々と進んだ自民すり寄りシフトの総仕上げが、宮坂氏だったのだ。

 8月20日、後援組織「百乃会」のセミナーに二階氏を講師として招き、蜜月をアピールした小池氏。 横綱相撲で再選を果たすため、政策面は自らの意を汲む副知事と村山氏に任せ、お得意の”政局”に専念することになりそうだ。

上野前厚労政務官の”口利き疑惑”、音声データまでありながら「メディア総スルー」の末期症状

 甘利明TPP担当相、宮崎謙介衆院議員、舛添要一東京都知事と、次々と政治家を餌食にしてきた“文春砲”が久々のスマッシュヒットを飛ばしたのが、「厚労政務官 上野宏史衆院議員 口利き&暴言音声を公開する」(週刊文春8月21日発売号)だ。

 上野氏が、外国人の在留資格を巡って法務省に口利きをしていたという疑惑で、政策秘書との打ち合わせで「お金もらう案件でやっている」などと語る生々しい録音データも公開した。あっせん利得処罰法違反の疑いがあり、事実なら安倍政権の「看板政策」を食い物にした大スキャンダルだ。ところが……。

「後を追いかけたメディアは時事通信と上野氏の地元・群馬県の上毛新聞のみ。音声という格好のワイドショーネタがあるにも関わらず、テレビ各局は完全無視し『あおり運転』の映像ばかり。かつて週刊新潮による豊田真由子・元衆院議員の『ハゲーーーー!』の音声をこれでもかと流したのとはエライ違いです。上野氏ら当事者が取材に応じなかったことが理由ですが、要は、週刊誌にあっせん利得という政治スキャンダルの”ド真ん中”で抜かれたのが面白くなかったのでしょう。報道が盛り上がらないことから記者達は『9月11日の内閣改造まで乗り切るだろう』と高をくくっていました」(永田町関係者)

 潮目が変わったのは、しばらくしてテレビ朝日が文春と同じ録音データを入手し「独自ネタ」として放送してからだ。

「ようやく他局は『なぜウチは入手できてないんだ!』と焦り、政治部総出で入手経路を探り始めます。文春報道から1週間後の8月28日、上野氏が突如、政務官を辞任すると血眼になって探すハメに。政治家を使って文春から入手を試みたツワモノもいました」(テレビ局政治部記者)

 上野氏は「法令に反する口利きをした事実はない」などと文春報道を否定するコメントを出しただけで、記者会見を開くこともなく雲隠れを続けた。派手に報じたのは当日くらいで、やがて収束。ワイドショーは今度は、隣国の”タマネギ男”のスキャンダルを垂れ流し始める始末だった。

 確かに視聴率のとれない“小物議員”には違いないが、この体たらくに臍をかんだメディアがあった。他でもない、安倍首相”親衛隊”と見られていた産経新聞である。

「9月2日付けの社説で、上野氏の説明責任を追及するだけでなく『安倍晋三首相の任命責任は大きい』とまで踏み込んだのです。大阪社会部出身の飯塚浩彦社長、井口文彦編集局長のラインが政治部に喝を入れたとも取れます」(前出・関係者)

 時を同じくして発覚したのが、元プロ野球選手の自民党・石井浩郎参院議員が、JPアセット証券からデリバティブ取引を巡り、最大6,200万円もの証拠金不足を穴埋めされていた問題だ。証券取引等監視委員会が金融庁に勧告したことで明るみになったが、これも、石井氏が雲隠れしているのを理由に、メディアの扱いは小さい。

「金融商品取引法違反のみならず、なぜ同社から利益供与を受けたのか、政治資金の寄付にあたらないのか、資産報告はどうなっているのか、と突っ込みどころ満載で、いくらでも深堀り記事をつくれるはず。日ごろ付き合いのある政治部記者も石井氏を引っ張り出す努力をせず『社会部マター』と無視を決め込んでいます」(同前)

 こうした疑惑に目をつぶり、やれ小泉進次郎が、三原じゅん子が、と内閣改造の「予想記事」に勤しんだ政治記者たち。そんな毒にもクスリにもならない記事を書いて仕事をした気になっていては、日本の政治ジャーナリズムは末期症状と言うしかないだろう。

安倍政権の内閣改造で注目される二階俊博&小泉進次郎の処遇と「3つの裏テーマ」とは?

 9月2日、安倍晋三首相は政府与党連絡会議で「来週、内閣改造を行いたい」と明言した。「安定と挑戦の強力な布陣を整えたい」と首相が意気込む内閣改造と党役員人事の行方に、永田町は浮足立っている。

 人事の焦点は、滝川クリステルと電撃的な「デキ婚」を発表した小泉進次郎衆院議員と、自民党の「ナンバー2」として3年余り首相を支えてきた二階俊博幹事長の処遇だ。最近の報道では「進次郎の初入閣」「二階は続投」との論調が目立つが、その理由を大手紙政治部デスクはこう解説する。

「安倍首相の頭にある内閣改造の裏テーマは、『政権の安定』『韓国シフト』『消費増税対策』の3つだと言われます。まず、どう批判されようと政権の骨格は崩さない。菅義偉官房長官と麻生太郎副総理兼財務相の留任は既定路線で、その延長に、二階幹事長の続投がある。自派閥を選挙で優先しすぎたり、新中派で独自外交する二階氏が一部で煙たがられることは事実だが、政権内の裏を知る二階氏を野に放ったら何を言われるかわからない。そのリスクを取るくらいなら、まだ政権中枢で『吠えて』いてもらった方が得策だとの判断で続投が濃厚です」

 次に、目下外交上の最重要課題の1つである韓国問題へ対応できる人選が進んでいるという。元徴用工問題に端を発し、韓国向け輸出の優遇措置の停止、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄にまで発展した韓国との関係は「戦後最悪」とも言われる。保守層の支持基盤を持つ安倍政権にとって、韓国への対応を誤ると致命的なダメージになりかねない。そのため、安倍首相も人事で神経をとがらせているようだ。

「河野太郎外相は、外務省の官僚に忖度しない毅然とした姿勢が安倍首相に評価されています。安倍首相側近の茂木敏充経済再生担当相もポストを狙っており『次は俺が外相だ』と吹聴しているようですが、河野氏が留任とみられています。同じく、世耕弘成経済産業相も輸出政策に関する説明会での答弁などが韓国におもねらなくていいと首相は好意的で留任するでしょう。一方、韓国海軍による自衛隊哨戒機へのレーダー照射問題時の弱腰対応などで批判されている岩屋毅防衛相は更迭される見込み。後任には安定力がある小野寺五典元防衛相の返り咲きや、首相側近で徴用工問題などでも強気の発言を続ける萩生田光一幹事長代行の大抜擢がささやかれている」(前出・デスク)

 最後が、10月に予定されている消費増税に対応するシフトだ。どんな政権でも増税を断行すれば間違いなく支持率は下落する。消費が冷え込んで経済環境が悪化すれば、政権存続の危機にもなりかねない。そこで、国民からの批判をかわすための矢面に立たされそうなのが小泉進次郎氏だという。2018年10月に安倍首相が創設した「全世代型社会保障改革担当大臣」に任命される可能性が取りざたされている。

「自民党の厚生労働部会長でもある進次郎氏は『新時代の社会保障改革ビジョン』を提言するなど、税と社会保障には一家言あります。進次郎氏が前面にたって『いかに増税が国民の老後の社会保障に必要なのか』を熱弁してもらえば、国民からの批判の声も弱まるのではと自民党は考えている。ただ、口さがない自民党議員からは『結婚して客寄せパンダではいられなくなったから、今度は弾除けパンダだな』と揶揄する声も聞こえてきます」

 権謀術数の渦巻く内閣改造・党役員人事の発表は、9月11日を軸に調整が進んでいる。

安倍政権の内閣改造で注目される二階俊博&小泉進次郎の処遇と「3つの裏テーマ」とは?

 9月2日、安倍晋三首相は政府与党連絡会議で「来週、内閣改造を行いたい」と明言した。「安定と挑戦の強力な布陣を整えたい」と首相が意気込む内閣改造と党役員人事の行方に、永田町は浮足立っている。

 人事の焦点は、滝川クリステルと電撃的な「デキ婚」を発表した小泉進次郎衆院議員と、自民党の「ナンバー2」として3年余り首相を支えてきた二階俊博幹事長の処遇だ。最近の報道では「進次郎の初入閣」「二階は続投」との論調が目立つが、その理由を大手紙政治部デスクはこう解説する。

「安倍首相の頭にある内閣改造の裏テーマは、『政権の安定』『韓国シフト』『消費増税対策』の3つだと言われます。まず、どう批判されようと政権の骨格は崩さない。菅義偉官房長官と麻生太郎副総理兼財務相の留任は既定路線で、その延長に、二階幹事長の続投がある。自派閥を選挙で優先しすぎたり、新中派で独自外交する二階氏が一部で煙たがられることは事実だが、政権内の裏を知る二階氏を野に放ったら何を言われるかわからない。そのリスクを取るくらいなら、まだ政権中枢で『吠えて』いてもらった方が得策だとの判断で続投が濃厚です」

 次に、目下外交上の最重要課題の1つである韓国問題へ対応できる人選が進んでいるという。元徴用工問題に端を発し、韓国向け輸出の優遇措置の停止、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄にまで発展した韓国との関係は「戦後最悪」とも言われる。保守層の支持基盤を持つ安倍政権にとって、韓国への対応を誤ると致命的なダメージになりかねない。そのため、安倍首相も人事で神経をとがらせているようだ。

「河野太郎外相は、外務省の官僚に忖度しない毅然とした姿勢が安倍首相に評価されています。安倍首相側近の茂木敏充経済再生担当相もポストを狙っており『次は俺が外相だ』と吹聴しているようですが、河野氏が留任とみられています。同じく、世耕弘成経済産業相も輸出政策に関する説明会での答弁などが韓国におもねらなくていいと首相は好意的で留任するでしょう。一方、韓国海軍による自衛隊哨戒機へのレーダー照射問題時の弱腰対応などで批判されている岩屋毅防衛相は更迭される見込み。後任には安定力がある小野寺五典元防衛相の返り咲きや、首相側近で徴用工問題などでも強気の発言を続ける萩生田光一幹事長代行の大抜擢がささやかれている」(前出・デスク)

 最後が、10月に予定されている消費増税に対応するシフトだ。どんな政権でも増税を断行すれば間違いなく支持率は下落する。消費が冷え込んで経済環境が悪化すれば、政権存続の危機にもなりかねない。そこで、国民からの批判をかわすための矢面に立たされそうなのが小泉進次郎氏だという。2018年10月に安倍首相が創設した「全世代型社会保障改革担当大臣」に任命される可能性が取りざたされている。

「自民党の厚生労働部会長でもある進次郎氏は『新時代の社会保障改革ビジョン』を提言するなど、税と社会保障には一家言あります。進次郎氏が前面にたって『いかに増税が国民の老後の社会保障に必要なのか』を熱弁してもらえば、国民からの批判の声も弱まるのではと自民党は考えている。ただ、口さがない自民党議員からは『結婚して客寄せパンダではいられなくなったから、今度は弾除けパンダだな』と揶揄する声も聞こえてきます」

 権謀術数の渦巻く内閣改造・党役員人事の発表は、9月11日を軸に調整が進んでいる。