戸川純、椎名林檎、大森靖子――“性”を歌う不思議ちゃんが勝ち得た、女子の生き方とは?

<p> 不思議ちゃんとは何とも不思議な言葉である。本人は決して自分が不思議ちゃんだとは言わないし、自分のことが不思議であるとも思っていない。でも、不思議ちゃんになろうとする。不思議ちゃんと呼ばれようとする。誰に? たぶん世間に。そしておそらく男の人に。そう、この言葉を最初に使ったのは、やっぱり男性だった。女の生理や性を歌いながらも、奇抜なコスチュームと個性的なパフォーマンスで世間や男を煙に巻く彼女たちを不思議ちゃんと呼びカテゴライズしたのは、彼女たちの存在を扱いかねていた男たちだったのだ。</p>