
Photo by IAN Chen from Flickr
麻生太郎副総理の「さっさと死ねるように」発言が物議を醸している。発言は撤回されたが、終末期の延命治療に関しては麻生サンに共感する声も聞こえてくる。一方、ほぼ同時期に放送されたNHKスペシャル『終の住処はどこに 老人漂流社会』。妻に先立たれ、自分も体調を壊して一人暮らしができなくなった90歳近い男性。数カ月おきにショートステイ(短期入所)をくり返し、ようやく入れる低額の施設が見つかった。「延命措置を希望されますか?」という施設職員の問いに、その男性は即答したのだ。「そうですね。命ある限りは、延命を、お願いします」と。介護や終末期のあり方に、正解はない。というわけで、今回は法律というある種の“正解”を持っている弁護士に話を聞いた。
<登場人物プロフィール>
猪狩光彦(55)弁護士歴30年。東海地方で開業している。バツ1独身
■弁護士・猪狩さんにとっても介護は人ごとではない
待ち合わせ場所に現れた弁護士の猪狩さんは、いかにも弁護士らしい知的な紳士だ。しかし、開口一番「介護について聞きたいって?介護の案件は儲からないんだよね」……正直な先生だ。「弁護士ってすごく儲かってると思われてるかもしれないけど、それはほんの一部。弁護士も不景気でね。友人の弁護士事務所はボーナスも出なかったらしい」。
今日は介護についてのお話を聞きたいんですが。