山崎賢人と門脇麦に恋愛フラグ立ちまくり! わかりきった展開も、面白味がどんどん増す『トドメの接吻』

 21日放送の山崎賢人主演『トドメの接吻』(日本テレビ系)第3話の平均視聴率は7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、第2話から0.6ポイント回復! 

 前回は、主人公であるクズなホスト“エイト”こと旺太郎(山崎賢人)が、後輩ホスト・和馬(志尊淳)に「ずっと、好きでした。一緒に死んであげます」と思いもしない形で愛の告白を受け、包丁で刺されてしまうというまさかのヤンデレBL展開&2話目にして謎のキス女(門脇麦)の名前も明らかになるという、飛ばし気味なハイスピード展開でストーリーが進行しましたが、これが功を奏したのでしょうか? 今週もあらすじから振り返っていきたいと思います。

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■スピード展開は変わらずも、予定調和すぎる展開が退屈気味

 

 キス女・宰子の独白により、今話でも早速一つの謎が明らかになります。

 おそらくほとんどの視聴者が気付いていたと思いますが、やはり、宰子は12年前の船の事故で旺太郎と弟が助けた少女でした。そして、学生時代からすでにキスで人を殺め、その相手と同じように自分も7日前にタイムリープする力を持っていた彼女は、これまでなるべく人との関わりを断ち、人目を避けるようにひっそりと生きてきたのです。

 そんなとき、仕事で偶然にも訪れたホストクラブ「ナルキッソス」で、旺太郎のロッカーに毒入りドリンクを仕込む和馬を目撃した宰子は、命を救うために旺太郎にキスをしたのです。あの、ニタァ……という不気味な笑みは、旺太郎を怖がらせないようにという、彼女なりの精一杯の笑顔だったのです。宰子は殺人犯でもストーカーでもなく、人と関わるのが少し苦手な、優しい女の子でした。

 一方、病院に運ばれ一命を取り留めた旺太郎の元に、再び和馬が。テレビのニュースにバッチリ顔も出た殺人犯が、なぜ堂々と病室に入ってこられるのかは置いておいて、彼は自分に「一緒に店をやろう」と言ってくれたエイトが、翌日いきなり姿を消してしまったことに酷く傷ついたようで、そんなクズなエイトを殺すことで、その“クズさ”から解放してあげようと、間違えた優しさを発揮。心中を図るのですが、「勝手に一人で死んでくれ!」という、しごく真っ当なエイトの反論にプッツン。「エイトさんが一番欲しがってるものを一緒に連れて逝きます」と姿をくらませるのでした。

 ということで、絶賛落としにかかっている最中のご令嬢・美尊(新木優子)=100億円を守るため、そしてそんな美尊ちゃんが兄としても、男性としても慕っている様子の尊氏お兄ちゃん(新田真剣佑)からそのポジションを奪うため、脇腹を刺されたばかりでまだそんなに動けないはずの旺太郎が奔走するわけです。

 

■あれ? 不気味だった門脇麦がかわいい……王道のラブコメ展開スタート!?

 

 その後はというと、タイムリープを繰り返して要領を得た旺太郎が、「どうせ死ぬなら大切な人を救って死んでやる」「君のおかげで僕は本当の愛を知ることができたんだ」とかなんとか、かなりおサムいセリフを吐きながら美尊ちゃんを守り、和馬は警察に連行。美尊ちゃんと美尊ちゃんママからの評価を上げて、タイムリープは大成功!……と、お察しの通り今回も予定調和に物語が進行します。

 が、今話で前回から大きく変化したのが、旺太郎と宰子の関係です。これまで宰子に怯えまくっていた旺太郎は、タイムリープして過去をやり直したい一心で、真っ赤なバラの花束を持ってマンションに行ってみたり、高級車で職場まで迎えに行ってドライブに誘ったり、スイーツで気を引こうとしたり、さすがホストと言わんばかりに、あの手この手を使って宰子にキスをせがみます。

 一方、第1話では旺太郎を追い回すただのホラー的存在だった宰子。人との関わりを避けてきた彼女が今度は逃げる番になるわけなんですが、旺太郎に話しかけられるといちいちドギマギするし、歩き方もカクカクしていてぎこちない。でも、いちごとか、スイーツとか、女の子らしいものが好きな一面もあったりして、回を追うごとに人間味が増し、純粋なところがとっても可愛らしく思えてきます。“みんなが憧れるマドンナ”が美尊ちゃんならば、宰子は、“ちょっと冴えないけどなんか放っておけない気になるアイツ”的存在とでも言いましょうか。

 そんな宰子に、「どういう男がタイプなんだよ。もしかして、俺?(ドヤ顔)」と壁ドンしたり、水中で強引にキスしたり(1話ぶり2回目)、前回までとはうってかわって余裕の表情で宰子にグイグイ迫るドSな旺太郎に、女子のみなさんなら思わずときめいてしまったことでしょう。演じているのが少女マンガ原作の映画に出まくりの山崎賢人くんだけに、まるで青春ラブコメ映画を見ているような感覚です。旺太郎と宰子の攻防戦、見ていてなんだかとても微笑ましかった!

 今話のラストでは、旺太郎が宰子に着飾ったホストとしての「エイト」ではない、ダサいジャージにメガネ姿というありのままの姿をアッサリ見せ、「キスをしたら宰子の望みを一つ叶える」という、好きも嫌いもない“成り上がるためだけ”の契約を提案するのですが、これ、フラグ立ちまくりじゃないですか? 公式が“邪道ラブストーリー”を謳っている理由がここでようやくしっくりきました。今後は12年前に船で出会った少年少女であることをまだ知らない2人の関係がどう発展していくのかにも注目です。

 そして今回、もう一つ特筆しておきたいのは、女優・門脇麦の恐ろしさ(褒めてる)。

「こんな力があるせいでみんな私を怖がるしバレたら私は嫌われる。だから私のことを誰も知らないところに引っ越してなるべく人と関わらないで済む仕事をして静かに暮らしていたのに、あなたと関わったばっかりにこんなことになって、それでもあなたを助けたことにはきっと意味があるだって自分に言い聞かせてみたけど、あなたはこんなご馳走を食べられるほどお金を持っているのにそれ以上に欲深くて、静かに暮らしていた私の世界に土足で上がりこもうとするのはやめて!」

 と、宰子が旺太郎に超絶早口で言い放つシーンがあるのですが、宰子のオドオドした感じでなおかつ力強く、セリフも聞き取りやすくてスッと入ってくる。このシーン、まさに圧巻でした(大拍手)。

 

■尊氏、お前も黒なのか……?

 

 さて、前回、怪しげな発言をしていた尊氏お兄ちゃんと、社長秘書であり尊氏の叔父でもある郡次(小市慢太郎)。12年前、社長から破棄するように言われた海難事故の証拠となる防犯カメラのテープを未だに持っていた郡次は、社長が危篤なのをいいことに、テープの存在をチラつかせ、社長となり自分を副社長にするよう尊氏を脅します。きっと、テープには尊氏が他の人には知られたくない“何か”が映っているのでしょう。「父さんが亡くなったら僕は籍を抜いて養子を解消するつもりです」「美尊、結婚しよう」と、サラッとプロポーズをしてみせました。いやぁ、“ゲス”なのは旺太郎だけではなかったようですね。

 12年前の事件の真実に迫っていく一方、今話をキッカケに、今後は“ラブ”展開も大きく動いていきそうな予感の『ドメキス』。来週もどうせタイムリープして、またうまいことやるんでしょ感は拭えませんが、旺太郎、宰子、美尊、尊氏の複雑な恋愛模様を生暖かい目で見守っていきたいと思います。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

瀬戸康史に負けてない!? 女装姿が「美しすぎる」志尊淳に“本格ブレーク”の予感……

 フジテレビ月9ドラマ『海月姫』での瀬戸康史の女装が話題を振りまいているが、それに負けず劣らずの女装姿で注目を集めているのが、若手イケメン俳優・志尊淳だ。

 志尊はプライム帯の連ドラ初主演となった、NHKドラマ10『女子的生活』で、アパレルメーカーに勤務する小川幹生(通称・みき)役で出演したが、美しすぎる女装姿を披露している。顔立ちが女性っぽく、身長も178センチと高めであるため、プロポーションも抜群。同ドラマでは、小芝風花、玉井詩織、玄理らと共演したが、ネット上では「共演女優を超える美しさ」といった声も見受けられるほどだ。

 残念ながら、同ドラマは26日で終了したが、志尊は日本テレビ系『トドメの接吻』にも出演中。同作では、主人公のナンバー1ホスト・堂島旺太郎(山崎賢人)の後輩ホストで、旺太郎への愛が報われないため、殺そうとする小山内和馬役を演じている。こちらも、独特の役柄で、同ドラマには欠かせない存在となっている。

 その志尊が、いよいよ本格ブレークを果たしそうな雰囲気になってきた。4月2日に放送開始するNHK連続ドラマ小説『半分、青い。』にレギュラー出演するのだ。志尊は、上京して少女漫画家を目指すヒロイン・楡野鈴愛(永野芽郁)の戦友で、売れっ子少女漫画家・秋風羽織(豊川悦司)のアシスタントを務める藤堂誠役を演じる。これまた、ゲイの美青年という特殊で演技力が問われる役柄だ。

 志尊は2011年に、舞台『ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン』で俳優デビュー。特撮ドラマ『烈車戦隊トッキュウジャー』(テレビ朝日系/14年~15年)で主演を務めて脚光を浴びた。その後は、『表参道高校合唱部!』(TBS系/15年)、『5→9~私に恋したお坊さん~』(フジテレビ系/同年)、『そして、誰もいなくなった』(日本テレビ系/16年)などに出演。昨年は舞台『春のめざめ』で主演に抜擢されたほか、『帝一の國』『覆面系ノイズ』など4本の映画に出演し、着実にキャリアを積んできた。

 朝ドラで存在感を発揮すれば、ヒロイン、脇役を問わず、その後、各テレビ局、映画界から引っ張りだことなるのが、ここ数年の“売れる”パターン。志尊もその流れに乗って、ブレークを果たしたいところだろう。
(文=田中七男)

2話目にしてクライマックス!?  『トドメの接吻』ヤンデレ・志尊淳の“重すぎる愛”に山崎賢人が……

 イケメン俳優・山崎賢人がチュッチュしまくりのドラマ『トドメの接吻』(日本テレビ系)。第1話の平均視聴率は7.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ/以下同)と、初回から不穏な空気が漂いまくりでしたが、14日放送の第2話では、6.5%という0.9ポイントダウンの残念な結果に。

「愛なんか求めるから人は不幸になる」と、金と権力のためだけに女を弄ぶホスト“エイト”こと堂島旺太郎(山崎賢人)が、ある日突然目の前に現れた謎の女(門脇麦)にキスをされ命を落とし、7日前にタイムリープしてしまう……という“邪道ラブストーリー”が展開する本作ですが、主人公の度重なるタイムリープに、視聴者が飽きてしまった感も否めませんでした。これからどう『ドメキス』ファンを囲っていくのでしょうか……。第2話のあらすじから振り返っていきたいと思います。

*前回のレビューはこちらから

 

■「死」あるところに「キス女」アリ

 旺太郎は、自分のボディガード役を買って出た後輩ホスト・和馬(志尊淳)と行動を共にすることに。キス女に怯える日々を送りながら、年商100億円のホテルグループのお嬢様・美尊(新木優子)に近づく策を練っていました。ある日、旺太郎が働くホストクラブ「ナルキッソス」にやってきた美尊の友人たちを接客していると、突然、旺太郎が控室に置いておいた精力ドリンクを飲んだ同僚ホストが倒れ、救急車で運ばれる騒ぎに。どうやら、ドリンクには毒が盛られていたようで、さらに旺太郎のロッカーから毒物が見つかったことから、旺太郎は殺人未遂の容疑者として逮捕されてしまいました。

 和馬の助けにより、なんとか警察署から逃げ出した旺太郎ですが、キス女から呼び出され、向かった先で今度は何者かにナイフで刺されてしまいます。しかし、そこに現れたキス女の口付けで、毒入りドリンク騒動の前にタイムリープ。事件をなんとか防ぎ、美尊の家の乗馬倶楽部が開く初乗り会にルンルンで参加しますが、肝心の美尊ちゃんとはお近づきになれず、やはりそこでも倒れてきた木材の下敷きになり、死……にそうになりますが、またも現れたキス女にブチュっとかまされ(以下略)。

 こうしてタイムリープを繰り返した旺太郎は、過去の経験を活かし、美尊に本音が言えずに悩む友人・真凛(唐田えりか)を脅迫しながらも、彼女たちの仲を取り持ったことで、美尊との距離を縮めることに成功するのです。めでたしめでたし! と思いきや……。

■ヤンデレ・和馬の重~い「愛」

 美尊とちょっぴり“イイ感じ”になった旺太郎の元へ、和馬から電話が。キス女が「佐藤宰子(さいこ)」という名前であることは突きとめていた旺太郎ですが、なんと、和馬は彼女の住所がわかったというのです。猛ダッシュで和馬が待つアパートに駆けつけた旺太郎。恐る恐る部屋のドアを開けると、そこに待っていたのは宰子ではなく、壁一面に貼られた旺太郎の隠し撮り写真と、その真ん中に赤い文字で書かれた「愛」という文字(しかも超達筆)。顔面蒼白の旺太郎。ハンガーには、見覚えのある女装用の衣装。そう、ここは宰子の部屋ではなく、和馬の部屋だったのです。

「ずっと、好きでした。一緒に死んであげます」とヤンデレ度高めのセリフとともに包丁を向けてくる和馬。逃げる旺太郎ですが、ブスッと思いっきり腹部を刺されてします。今回ばかりは宰子も来てくれません。絶体絶命の旺太郎の元へやってきたのは、ストリートミュージシャン・春海(菅田将暉)でした。彼は、息も絶え絶えの旺太郎を見ながら「な、言ったろ。宰子はエイトを助けてるって」と笑い転げるばかりで、止血したり救急車を呼ぶ素振りは見せません。「おらは生き返っただ~♪」と意味ありげに口ずさんでいました。と、今週はここまで。

 2話目にして衝撃展開の連続だった今話。まずは、旺太郎を狙っていた犯人である和馬。単に売れっ子ホストであるエイトを尊敬し、キャンキャンと子犬のように懐いているだけかと思っていましたが、旺太郎の家に行く時はスキップしながら「フゥ~!」ってテンションアゲアゲだったし、何気なく旺太郎が発した「結婚」というワードに反応してみたり、「その女グセは死ななきゃ治んないのかもな」ってつぶやいてみたり。その裏にはエイトへの「愛」があったんですね。そんな人を殺そうとしてしまうくらいですから、彼、かなりこじらせちゃっています。1話で旺太郎を橋の上からつき落としたのも、きっと彼なんでしょうね。和馬のこの裏切り行為により、愛を必要としない旺太郎は、さらに愛を信じられなくなってしまいそうです……。

 そういえば、和馬役の志尊くんは、16年に同枠で放送された『そして、誰もいなくなった』でも、藤原竜也演じる主人公のかわいい後輩でありながら、最終的に裏切る“悪男”を演じていました。今作でも、そのかわいらしいルックスからは想像もつかないような、黒~い演技を見せてくれています。来週は、和馬の殺意が美尊ちゃんに向けられるとか。悪役を演じる志尊くん、素顔とのギャップがあって個人的に好きなので、来週も密かに彼に期待しています。

■謎の女はキスで命を救うヒーローだった!

 さてさて、もうひとつは、実にあっさり名前と仕事を旺太郎に知られてしまった“キス女”こと佐藤宰子。旺太郎も途中で気が付いたように、やはり彼女は、旺太郎を「キスで殺す」のではなく、「キスで助けていた」ようです。今話冒頭でも、「あなた、狙われてる……かっ」と、和馬が旺太郎を殺そうとしていることを警告していましたし、思い返せば1話でも「ア、アナタ、シヌ」とメッセージを送っていました。毒入りドリンクのことを知らせるよう、店のロッカーに「デンジャラス」と書かれたメモを残したのも、彼女の仕業だったのでしょう。

 では、いったいなぜ彼女は旺太郎を助けるのか? なぜキスでタイムリープさせられるのか? そして、旺太郎のタイムリープと宰子を知るストリートミュージシャンの春海とはどういう関係なのか? 謎はまだまだありますが、なんたってまだまだ序盤ですから、今後描かれていくだろう宰子という人物のバックボーンも楽しみです。

 このように、1話での伏線がサラッと回収され、怒涛の展開をみせた今話。前回のレビューで、「タイムリープの回数が多くて飽きる」と書きましたが(http://www.cyzo.com/2018/01/post_147811.html)、初回が強烈すぎて慣れたのか、今回はさほど退屈には感じませんでした。というのも、1話ではストーリーの展開の速さについていくことだけに集中してしまっていたため、物語に隠された伏線を見逃してしまっていたからだと今話を見て気がついたからです。

 旺太郎がタイムリープをすればするほど、各所に散りばめられた伏線に気がつき、自分なりの推理を楽しむことができるので、旺太郎のタイムリープは決して無駄ではないのだと思います(ただし、尺の長さは気になりますが)。“間違い探し”や“謎説き”が好きな人の知的好奇心をくすぐるドラマなのではないでしょうか。この先物語がどう展開していくのか、繰り返されるシーンでも、気を抜かずに画面に集中したいと思います。

 さて、次週からは、宰子のキスによって生かされ、タイムリープしていたことに気が付いた旺太郎が、今度は自ら宰子の元へキスを求めに行くようです。これまで受身だった旺太郎が、グイグイ積極的に宰子に迫っていく姿は、女性なら胸キュン間違いなしでしょう。個人的には、12年前の船の事故と関わりがありそうな美尊の兄・尊氏(新田真剣佑)の動向にも注目したいと思います。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

チュッチュしまくりの『トドメの接吻』で、ホスト・山崎賢人が精力剤をゴックン!? 「キス女」門脇麦はホラー級の怪演!

 7日にスタートした、日本テレビ系の日曜ドラマ『トドメの接吻』。主演の山崎賢人をはじめ、新田真剣佑に志尊淳、さらに菅田将暉(主題歌「さよならエレジー」も担当)といった、今をときめく若手イケメン俳優たちが顔を揃えました。

 脚本にはいずみ吉紘さん、プロデューサー・鈴木亜希乃さんという、2015年に同枠で放送され、山崎くんもL役で出演していた『デスノート』と同じスタッフが再集結したオリジナルストーリーの本作ですが、初回の平均視聴率7.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と、残念な結果に……。

 日テレといえば、昨年放送のディーン・フジオカ&武井咲の『今からあなたを脅迫します』が、初回平均視聴率が8.0%、全話平均は6.1%と大コケ。その前クールの福士蒼汰主演『愛してたって、秘密はある。』では、最終回で視聴率を上げたものの、同枠ドラマ全体でみると、視聴者の興味が集まる初回からラストに向けて、視聴率は伸びにくい傾向にあります。先行き不安なこのドラマ、一体どうなっていくのでしょうか……。

 まずは、第1話のあらすじから振り返っていきたいと思います。

 

■キス、そしてキス……

 物語の始まりは、豪華客船で行われている、とあるパーティーから。きらびやかな空間に目を奪われる兄弟らしき2人は、船長を務める父親に黙って船に忍び込み、中を探索していました。すると、突如電気トラブルが発生して船が座礁。2人は床に倒れて血を流している少女を助け出しますが、勢いよく船内に浸入してきた海水により、3人は流されてしまいます――という、どこかのサスペンスドラマの冒頭かと思うような回想シーンです。思わず、「チャンネル合ってるよね?」と不安になったのは私だけではないでしょう。

 そんなことを考えていると、画面には山崎賢人のドアップ(イケメン!)からの、水着姿の釈由美子(おっぱい!)、そしてまさかの水中キス(エロい!)……衝撃展開の連続に、物語の設定を忘れていましたが、この物語は、金と権力のために女を弄ぶホスト・堂島旺太郎(山崎賢人)が、謎の女(門脇麦)のキスによって殺され、7日前にタイムリープしてしまうという、“邪道ラブストーリー”だそうです。釈様はというと、元キャバ嬢のエステティシャンかつ「エイト」こと旺太郎の客で、あえなくお金を巻き上げられたりしています。 

「お金に困らない方法知ってる? 僕みたいに捕まえればいいんだよ、金ヅルを――」

 昨年、TBS系で放送されていた日曜劇場『陸王』では、足袋屋の社長である父親に反発しながらも、苦境に陥った会社のために奮闘する息子役を等身大で演じきった山崎くんですが、今作では打って変わって、金と権力のために女を弄ぶクズ男に大変身! 今度は不動産会社の女社長(井上晴美)から高級腕時計をちゃっかりゲットしつつ、ベッドの上でディープキスをしてみせます。

 そんなクズ男・旺太郎が働くホストクラブ「ナルキッソス」に、資産100億円のホテル王・並樹グループの令嬢・美尊(新木優子)がご来店! 同僚ホストの和馬(志尊淳)と結託しながら、美尊を落とそうと気合を入れる旺太郎ですが、男子トイレに突然現れたナゾの女にぶちゅ~っと長めのキスをされた直後、ブハッと口から血を吐き、命を落としてしまいます。目を覚ますと、冒頭の水中シーンにタイムリープをしていました。一連の出来事を夢だったととらえた旺太郎は、どうにか美尊に近づこうと奔走しますが、再びキス女が現れ、キス。そして、またも7日前に巻き巻き戻されてしまうのでした……。

■精力ドリンクを飲む、ビミョ~にダサい山崎賢人と、“ホラー”な門脇麦

 旺太郎がタイムリープするトリガーとなるのは、謎の女とのキス。今話でのタイムリープの回数は4回=キスの数も4回で、ゲスト出演の釈様と井上さんとのキスも含めると、キスシーンの数は6回に及ぶのですが、これがまたエロい。山崎くんは、『ジョジョの奇妙な冒険』『斉木楠雄のΨ難』(ともに17年公開)や少女マンガ原作の実写映画に多数出演してきましたが、これまで見たことないような大人の色気が漂うラブシーンの数々に、女性ファンであればドキドキしっぱなしでしょう。

 クズなホスト役も似合っていますし、そりゃあもう、イケメンです。なんですが、ところどころ残念なところがあったように思います(当社比)。まずは、お店にやってきた美尊ちゃんを口説こうとするシーン。席に着く前、エイトは目をギラつかせながらロッカーに仕込んである精力剤を意気揚々とキメるんですが、やる気満々すぎませんか? カリスマホストが、いざというときのために、精力ドリンクを買って、ロッカーにしのばせているって考えると……ダs(以下略)。

 そして、「エイト」という源氏名の由来。以前働いていたお店では「セブン」と名乗っていたそうです。その原理でいくと、その前は「シックス」? その前の前は「ファイブ」? せめて漢字表記なら、それっぽく思えたりもしますが、何のひねりもないカタカナ表記なのも相俟って、ダs……なんでもないです。

 そして、そんなエイトこと旺太郎に迫るキス女が、かなり不気味なんです。映画『愛の渦』(14年)での体当たりの演技が話題を呼んだ、実力派女優の門脇麦ちゃんが演じているだけに、“邪道ラブストーリー”であることを忘れるくらい、ゾッとします。真っ黒なボブヘアに、ミステリアスな顔立ち、真っ黒な瞳でこちらを見つめ、「あっ、アナタ、しっシヌ!」ってカタコトの日本語を話し、ニヤッと笑みを浮かべる彼女。肘を曲げずに棒のように伸ばしたままのちぐはぐな走り方も相俟って、完全にホラーです。

■度重なるタイムリープは、正直、飽きる?

 先ほども書いたように、今話だけで、4回もタイムリープしていた旺太郎。まだ1話目ですから、今の段階では、なぜ旺太郎がターゲットにされているのか、なぜキスで死に、7日前にタイムリープしてしまうのか、その理由は明かされません。しかし、目が覚める→キス女をかわそうと奔走する→結局見つかりキスされ過去にタイムリープする……この繰り返しなので、正直、くどい印象がありました。死ぬ前の走馬灯も毎回ご丁寧に描かれるので、視聴者としては「もう分かったよ!」とお腹いっぱい状態です。

“タイムリープ”といえば、『時をかける少女』などの青春SF作を思い浮かべる人も多いかと思いますが、今作は、「キャッキャウフフ」的要素は今のところゼロ。しかも、タイムリープに必ず“死”がつきまとうSFミステリーです。旺太郎の絶命シーンは、血がドロドロ流れるリアルな描写がグロテスクだし、キス女も狂気じみていて、小さい子どもがこのドラマを見たら、トラウマになってしまうのではないかと。そんなダークな要素が強いため、好みが分かれてしまうことが低視聴率の一因なのかもしれません。

 とはいえ、ドラマはまだまだ始まったばかり。1話にはさまざまな伏線が張られていました。キス女はタイムリープに気づいていそうだし、その上で、何度もしつこく旺太郎の元にまでやってくるので、どうやら単に旺太郎を殺そうとしているのではなく、タイムリープさせて、未来を変えようとしているのではないかとも思えます。

 それに、

・水難事故により行方不明になったままの旺太郎の弟の安否
・船で旺太郎たちが助けた少女は誰なのか
・旺太郎を橋から突き落としたのは誰なのか
・旺太郎に協力的な和馬の本心は
・100億の女、美尊と血の繋がらない兄・尊氏(新田真剣佑)との関係
・キス女から逃げる旺太郎に手を貸したストリートミュージシャン・春海(菅田将暉)は一体何を知っているのか

 これらがどのように明かされていくのか、今後の展開が楽しみです。ネット上では早くも、菅田クンが演じる春海が弟説、真剣佑が演じる尊氏が弟説、和馬が黒幕説など、さまざまな臆測が囁かれていますが、果たして……!? 山崎くんのラブシーンとともに、今夜の第2話に期待したいところです。
(文=どらまっ子TAROちゃん)