『転校生』『放課後』の若者ドラマに続く、『山田くんと7人の魔女』が担う意味

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『山田くんと7人の魔女』公式サイトより

 学園ドラマの定番ジャンルに「入れ替わりもの」という分野がある。中には父親と娘、母親と娘といったイレギュラーなパターンもあるが、基本的には、同級生の男と女の性別が入れ替わる物語のことで、男がおしとやかになり、女が元気に暴れまわることで、俳優の演技のギャップを楽しめるのが、このジャンルの面白さだ。原点に遡ると山中恒の小説『おれがあいつであいつがおれで』(角川文庫)を原作とする大林宣彦の映画『転校生』での小林聡美と尾美としのりが思い出される。

 この『転校生』を、テレビドラマでリメイク(正確には、『おれがあいつであいつがおれで』を原作としたテレビドラマ)したのが、観月ありさといしだ壱成が主演した1992年の『放課後』(フジテレビ系)だ。本作は、スタッフもキャストも若手中心で固めた「ボクたちのドラマシリーズ」というフジテレビのドラマ枠で放送されており、観月ありさ、いしだ壱成、武田真治、内田有紀、松雪泰子といった俳優が、ここから羽ばたいている。