新型コロナ対策で売り切れ続出!? 「空気をキレイにする家電」、プロおすすめ9種【パナソニック・バルミューダ・ニトリ他】

 情報も種類もたくさんありすぎて、どれを選んだらいいか混乱してしまう家電。いったい何を基準にどれを買えばいいの!? とにかく面倒くさがりな編集者・くさ子とドケチなライター・ケチ美が、家電コーディネーター・戸井田園子さんに、いま話題の製品や間違いのない製品を聞きました。

 第5回は、新型コロナウイルス騒動で売れ行きが好調という「空気をキレイにする家電」をご紹介します。

実は3タイプがあった! 「空気清浄機」の基礎知識

ライター・ケチ美(以下、ケチ美) 空気ってタダだし見えないし味もないし、そこにお金をかけるという発想がなかったので、このジャンルは今までノーチェックでした。

編集者・くさ子(以下、くさ子) 本当にケチなんですね……。私は花粉症でペットがいて、その上掃除嫌いなのですでに1台持っています!

戸井田園子さん(以下、戸井田) 近頃は新型コロナウイルスの問題もあって、注目度が高まっていますよ。じゃ、まず基礎的な情報からいきましょうか。一般的には「空気清浄機」と呼ばれている家電は大きく3タイプに分かれています。

(1)日本の大手メーカーがメインで出しているのが「加湿空気清浄機」。ほこりや臭いを取る空気清浄機と加湿器を合体させた複合型です。
(2)加湿器が付いていないのが単機能型の「空気清浄機」。ブルーエア(スウェーデン)やエレクトロラックス(スウェーデン)、バルミューダ(日本)など海外やベンチャーメーカーが手掛けていることが多いですね。
(3)ウイルスやカビ菌など、空気中に漂う物質に作用して、それらの活動を“抑制する”機能があるものは「空間除菌脱臭機」

 私はこれら3タイプを合わせて「空気をキレイにしてくれる家電」と呼んでいます。

くさ子 それぞれの違いをあまり意識せずに買っちゃいました。どんな特長があるんですか?

戸井田 お手入れがラクなのは(2)単機能型。構造がシンプルですし、空気を清浄することに軸足を置いているのでフィルターは使い捨てタイプが多く、何年たっても基本性能が落ちにくいといわれています。機種によりますが、フィルター交換は6カ月〜1年に1回程度、ひとつ3,000〜1万円とランニングコストがかかるところがネックですね。

くさ子 フィルター系のお手入れって本当に面倒なので、取り替えればOKならそれがイイです!

戸井田 一方、(1)加湿空気清浄機や(3)空間除菌脱臭機はランニングコストはかからないのですが、その代わりフィルター洗浄など定期的な手入れが必要。今もこのタイプのシェアが高いのですが、最近はPM2.5や黄砂、ウイルスの影響で「常に新しいフィルターを使いたい」という人が増えてきたのか、単機能型も伸びてきています。

ケチ美 なるほど〜。

戸井田 「空間除菌脱臭機」は、除菌に力を入れています。コロナ騒動で売り上げが約1.5倍に伸びていると聞きました。代表的な製品が、パナソニックの「ジアイーノ」。水道水と塩を電気分解することで「次亜塩素酸」を生成する点が大きな特長です。次亜塩素酸というのは、プールの除菌、カット野菜の洗浄、手術器具の洗浄などに使われているもので、ノロウィルスも次亜塩素酸水で手を洗ったり床を拭いたりするといいといわれています。その次亜塩素酸を空間に放出することで、浮遊しているウイルスのタンパク質や脂質などを破壊して活動を抑制。もちろんカビ菌や臭いにも作用します。

くさ子 ジアイーノは、ネット通販のサイトでは軒並み売り切れですね。「入荷次第の発送」となると、だいぶ先になりそう。

ケチ美 うちは子どもがいてインフルやらノロやら毎年大変なので、ウイルス対策はありがたい。でも高そうだから、空気清浄機の小型のものを導入してみようかな。

戸井田 ちょっと待った! 部屋の大きさに合っていない小型サイズはおすすめできません。各製品に「適用床面積」が表示されていますが、これは「30分で空気が入れ替わる部屋の大きさ」を示しています。すなわち、48畳用は30分で48畳の空気が入れ替わるということです。だから、適用床面積が大きければ大きいほど、早くきれいになります。それに、人がいる空間は2〜5分に一度ほこりが舞い上がるというデータがあり、12畳の部屋だからといって12畳用を買うと、そのほこりをひたすら吸うだけで、空気はなかなかきれいにならない。使用する部屋の倍以上、12畳なら24畳用以上をおすすめします。

くさ子 そうなんですか! ウチにある空気清浄機はかなり小さいかも。

戸井田 だったら、それは玄関に置くといいですよ。玄関からほこりや花粉が侵入してくるので、そこそこの大きさのものを玄関に1台置いて、上着は必ずそこで脱いで、髪や洋服をはたく。もう1台は長くいる部屋、たとえばリビングに1台置く。一家に最低2台あるといいですね。余裕があれば寝室や子ども部屋など1部屋1台。

ケチ美 そんな余裕ないですね〜。ちなみに、これって毎日24時間稼働させるものなんですか?

戸井田 寝る前や室内にいる時間だけを想定しているメーカーもありますが、メーカーは基本的は24時間365日使うことを推奨しています。人がいない間にもほこりを取ったほうが効率的です。最近の機種は、ほこりが少なくなったら自動的に低電力モードなどに切り替わるので、電気代はそんなに心配しなくてもいいと思います。

くさ子 寿命はどれくらいですか?

戸井田 稼働状況やお手入れ状況によりますが、複合型のフィルター交換不要タイプは10年程度。単機能型はフィルターを定期的に交換さえすれば、本体は10年以上稼働できるでしょう。最近はスマホのアプリで空気の汚れ具合を可視化できたり、天気予報とリンクして、花粉が多く飛びそうな日は前もってパワーアップしたりできる機種がたくさんあります。そういった使い勝手も購入前に見てみるといいですね。

菌やウイルスと戦うなら、次亜塩素酸かプラズマクラスター【パナソニック・シャープ】

戸井田 では、個別に見ていきましょう。イチオシは先ほどご紹介した次亜塩素酸による空間除菌脱臭機、パナソニック「ジアイーノ」。ただやはりお高めで、「〜9畳」の小さいタイプ(F-MV1100)で7万円台〜。「〜18畳」の一番大きいタイプ(F-MV4100)は10万円以上します。でもそれだけの価値はあります! もともと2013年に業務用として発売され、介護施設や病院などで使われて高い評価を得たため、17年に家庭用が発売された製品なんです。

くさ子 これほしいです!

戸井田 似たような効果があるのが、シャープ「プラズマクラスター除菌脱臭機 DY-S01」。プラズマクラスター(水素のプラスイオンと酸素のマイナスイオン)を発生させ、浮游する菌やウイルスに対し、表面の細胞膜のタンパク質を切断して分解・除去。臭いの成分も分解・除去するというもの。こちらは「〜15畳」で3万円台とコンパクトで手に入りやすい価格です。

ケチ美 ジアイーノはプラズマクラスターの倍の価格なんですね。高すぎて逆に気になります。

戸井田 加湿空気清浄機も最上位モデルは10万円に手が届くくらいになってしまいますが、シャープの「加湿空気清浄機 KI-LS40」は「〜18畳」とコンパクトで価格も3万円台と抑えめ。

 パナソニックの「ナノイー X」は、「〜25畳」(F-VXS55)でも5万円台からで手に入ります。ダイキンの加湿空気清浄機で人気なのは「ストリーマ空気洗浄機 MCK55W」。「〜25畳」で3万円台。加湿器が付いているのにスリムでスタイリッシュな形がウリとなっています。

 

ケチ美 いずれにしてもこのジャンル、全体的にお高め。1〜2万円くらいで買えると思っていました。

戸井田 メーカーさんとしては、30年前は水を買う人はいなかったけれど今は買うようになった。体に入る量は水より空気のほうが圧倒的に多い。それならきれいな空気のほうがいい。だからこそ、いいものを使ってほしい、ということ。激安の製品はまったく効果がないとは言いませんが、どうせ買うならPM2.5サイズ、花粉サイズは取れたほうがいいですよね。となると、最低でも3万円台にはなってしまいますね。

戸井田 単機能型では、バルミューダ「BALMUDA The Pure(バルミューダ ザ・ピュア)」は「〜36畳」で税抜5万2,000円。ブルーエアの「Blue Pure 411 Particle + Carbon(ブルー ピュア 411 パーティクル プラス カーボン)」は「〜13畳」で税抜1万8,000円。このあたりのスリムなタイプを玄関に置いてもいいですね。ちなみにうちの玄関にはバルミューダを置いています。お客さんが来る前に、風量の強い「ジェットクリーニング」モードを15分間くらいかけるとものすごくクリーンな空気になりますよ。

くさ子 いずれはジアイーノがほしいけど、今すぐ買うならデザインもかわいいブルーエアがいいな。フィルター使い捨て、お手入れがラクという点で、私には単機能型しか選択肢がありません!

戸井田 今年発売になったばかりのエレクトロラックス「Pure A9」はデザインが高級感があって美しい。リビングに置きたくなります。「〜約37畳」で税抜5万9,800円。ニトリ「エアリーS」は「木造8.5畳、鉄筋洋室14畳」で税抜9,250円という安さが魅力。捕集率はぐっと下がってしまいますが、初めての一人暮らしで、お試し程度ならこれくらいでもいいかもしれません。

ケチ子 私としては現実的なところでは加湿空気清浄機が気になります。一石二鳥、一挙両得、一台二役という言葉に弱いので。でもやっぱりジアイーノも気になる⋯⋯。

戸井田 手入れがラクがいいか、ランニングコストがかからないほうがいいか、ウイルスまで攻撃してほしいか⋯⋯自分の目的やライフスタイルに合ったものあったものを選んで、あとは部屋の大きさと予算で検討して選ぶといいですね!

――次回は、新生活シーズンに合わせた家電の選び方を教えてもらいます!

戸井田園子(といだ・そのこ)
家電コーディネーター。All about家電ガイド。大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。現在は、雑誌・新聞・テレビなどで活躍中。夫と息子の3人暮らし。

ルンバだけじゃない、1万円台で買える新興メーカーも! 「家電のプロ」が推すロボット掃除機6つ

 情報も種類もたくさんありすぎて、どれを選んだらいいか混乱してしまう家電。いったい何を基準にどれを買えばいいの!? とにかく面倒くさがりな編集者・くさ子とドケチなライター・ケチ美が、家電コーディネーター・戸井田園子さんに、いま話題の製品や間違いのない製品を聞きました。

 第4回は、進化の速さにビックリ、スイッチひとつで未来生活が味わえる「ロボット掃除機」をご紹介します。

ロボット掃除機、シェアも技術も「ルンバ」一強!?

ライター・ケチ美(以下、ケチ美) ロボット掃除機は憧れの存在ではありますが、永遠に憧れのままで終わりそう。

戸井田園子さん(以下、戸井田) 確かに、ロボット掃除機の普及率はまだ6%程度(2020年アイロボット調べ)と言われています。有名な米国iRobot(アイロボット)の「Roomba(ルンバ)」でも、2002年に発売されてから定着に10年ほどかかりました。実は、「ルンバ」よりも前の01年、スウェーデンのElectrolux(エレクトロラックス)「Trilobite(トリロバイト)」が先に上陸したんですが、当時30万円近くもしたので売れなかったという歴史があります。しかし、今後は今以上に共働き世帯が増えるので、ロボット掃除機を導入する家庭も増えてくると思います。

編集者・くさ子(以下、くさ子) 私は掃除が大嫌いなんで、性能さえよければ導入する気満々なんですが、途中で止まるんじゃないか、ちゃんと吸うかという点が心配。

戸井田 「ルンバ」が入ってきた当時は性能はイマイチでなかなか評価が上がらなかったんですが、改良を重ねて近年はものすごく頭がよくなっています。間取りを把握して効率よく掃除できるし、吸引力も上がって総合的な掃除力がアップ。今やロボット掃除機は十分、メイン掃除機としての役割を果たします。ただ段差があるところ、ロボットが入れない狭いところは、スティック型コードレス掃除機を併用するといいですね。それでもお掃除する時間は格段に減るので、一人暮らしなら自分の時間が増えるし、パートナーがいる人はケンカが減ります! ちなみに、ロボット掃除機には、吸引タイプと拭き掃除タイプがあります。日本で広まっているのは吸引タイプ。

くさ子 メイン掃除機としてイケちゃうんですね! どこのメーカーがいいですか?

戸井田 正直なところシェアも技術も今までの実績だと「ルンバ」一強。ダイソンもイマイチ。日本メーカーは悪くないんですが⋯⋯。たとえば、ベッドの下まで掃除してほしい時、ベッドカバーやシーツが垂れ下がっていると、「ルンバ」以外の機種はセンサーが壁だと認識してしまい、その先に侵入しないんです。だけど、「ルンバ」は「何かがある」と認識しつつも一回押してみて抵抗がなければ、「壁ではない」と判断して入っていく。「ルンバ」は開発期間が長いので、そうした経験値があるんですね。電気コードなども絡んでしまったらコードと認識して逆回転して絡みを防ぐ。ほかの機種は、体に絡み続けてしまう場合がある。価格の差、メーカーの開発力の違いが、そういった部分に出てくることも。

くさ子 「ルンバ」できる子!

戸井田 そんな中、今年2月にパナソニックがフルモデルチェンジした新モデルをリリースしました。かなり進化したので今後に期待したいですね。

5万円の入門機か、10万円超の高級機種で掃除から解放か【アイロボット ルンバ】

くさ子 「ルンバ」といってもいくつか種類があるんですね。どれを選べばいいですか?

戸井田 最新モデル「ルンバs9+」は、ルンバ初めてのD型シェイプ。部屋の隅の捕集率が強化されました。また「ルンバs9+」と「i7+」は、掃除が終わったらクリーンベース(自動ゴミ収集機)に行って、「ルンバ」本体のダスト容器に溜まったゴミをクリーンベース内の紙パックに自動で排出。紙パックはダスト容器30杯分収納できるので、少なくとも30回分は掃除のことを一切考えなくていい。紙パックだから、捨てるのも簡単。頭も良くて間取りをしっかり覚えるから、「今からリビングだけ掃除して」「洗面所だけ掃除して」という細かい司令も出せます。

ケチ美 それは高そうですね。いくらですか?

戸井田 公式サイトで「s9+」が税抜16万9,800円。「i7+」が税抜12万9,880円です。クリーンベースがない「i7」なら税抜9万9880円ですが、どうせ買うならあったほうがいいと思う。

ケチ美 どちらにしても掃除機にその価格は私には厳しい。

戸井田 であれば、廉価機種「ルンバe5」はどうでしょう。こちらは公式サイトで税抜4万5,273円。頭のよさは上位機種には及ばないけれど、集塵力はあるので入門機として売れています。もっと安い600シリーズというのがあるのですが、そちらは集塵力のあるゴム製ブラシではなく毛ブラシだったり、ダスト容器が洗えなかったりと、「ルンバ」ならではの良さが損なわれてしまうので、私なら「e5」を推します!

ケチ美 なるほど。「ルンバ」を買うなら10万円越えか、5万円か二者択一ということですね。

くさ子 カーペットにも対応できますか?

戸井田 「ルンバ」は2cm程度の低い段差なら乗り越えて走行できます。その分、上がり框の段差がほとんどないフラットな玄関は三和土(たたき)まで出て行ってしまうことがあります。自分でダンボールなどで壁を立てるか、別売りの「デュアルバーチャルウォール」(税抜7,500円)を使って、赤外線の見えない壁を作ればエリアを制限できます。s9+・i7シリーズはアプリから「進入禁止エリア」の設定もできます。

くさ子 意外と気になるのが大きさ。使わないときも出しっぱなしと考えると、なるべく小さいほうがいいんですが。

戸井田 「ルンバ」は最大幅35.1センチ。小さいタイプがよければ、日立の「minimaru(ミニマル) RV-EX20・EX1」は直径25センチとかなり小さく、小回りが効いてあちこち入ってくれると評価は高いですよ。「ルンバ」は便器と壁の間は入れないのでトイレは自分で掃除するしかないけれど、「ミニマル」ならトイレにも入れる場合も!

くさ子 トイレまで! トイレや洗面所など自分で掃除するのがめんどくさい場所ほどロボットにお願いしたい。

戸井田 「ミニマル」はモノとモノの間、テーブルや椅子の脚の間など障害も抜けやすい。頭の良さは普通ですが(笑)、日本の住宅事情、家具事情にぴったりです。価格は4〜5万円くらいです。

ケチ美 うーん、もっと安いロボット掃除機なんてないですか?

戸井田 Anker(アンカー)、+Style(プラススタイル)といったベンチャーであればお手頃です。アンカーは、米国グーグル出身の若者たちによって2011年に創設され、中国・深セン市に本社がある企業。「RoboVac(ロボバック)」シリーズは、2万円台から手に入ります。頭はとても良い。「ルンバ」はセンサーやカメラを使って間取りを把握しますが、ロボバックはレーザー照射によりマッピングを行い、スマホからスケジュール管理なども行えます。「ルンバ」と比べると若干吸引力が落ちるけれども、そこそこ吸う。スティック型コードレス掃除機でマキタの吸引力がOKなら、大丈夫なレベルです。ソフトバンクのグループ会社、プラススタイルの「+Style ORIGINAL」シリーズは1万円台から手に入ります。

ケチ美 その価格帯なら試してみたいです!

くさ子 ロボット掃除機って作業中の音はどうですか?

戸井田 正直言うと、そんなに静かではありません。キャニスターの掃除機と同程度。ただ、不在時に掃除するなら問題ないでしょう。「夜に使いたい」「赤ちゃんが寝ている間に使いたい」という場合は、「ミニマル」なら運転音を抑えてゆっくり掃除する「マナーコース」がありますよ。

戸井田 ここまでお話したのは吸引タイプ。拭き掃除タイプも使ってみるといいものですよ。「ルンバ」のs9+・i7シリーズは、清掃が完了すると床拭きロボット「ブラーバ ジェット m6」に連携して拭き掃除ができるところがセールスポイントなんです。

ケチ美 いや〜、そこまでしなくていいのでは⋯⋯。

戸井田 そう言うと思ったんですけど、「ブラーバ」は本当に優秀でおすすめ。連携しなくていいなら、単独で「ブラーバ ジェット 200 Series」でもいいと思います。ジェットスプレーで水を噴きつけながら汚れを浮かせて、専用のクリーニングパッドで拭き掃除してくれる。「ウェットモード」だけでなく乾拭きする「ドライモード」があり、髪の毛やホコリを集めてくれるので、最後に手持ちのハンディ掃除機で吸ってしまえば掃除完了。クイックルワイパーをよく使う人なら、「ルンバ」より「ブラーバ」で事足りると思います。しかもなんといっても幅17.8センチと「ルンバ」よりだいぶ小さい。本体は公式サイトで税抜2万9,880円、専用パッドは10枚で税込968円。

くさ子 あっ、これ、いいかもしれない。

戸井田 台所もまめに拭いていると汚れが蓄積せずベタベタしないでいいですよ。音も静かだから夜でもできるし、自分がくつろいでいる時間も横で“おしん”のように健気に拭いてくれます。

くさ子 自分のマンションにはコレで、実家にs9+かi7シリーズをプレゼントしようかな。

戸井田 そういう方もいますね。シニア世帯で広いお宅に住んでいる方は掃除が大変。ロボット掃除機が大活躍しますよ。

ケチ美 私はお手頃な「ロボバック」か、「e5」で憧れの「ルンバ」を手に入れるか迷うところだな〜。

――次回は、このシーズンに必要な家電の選び方を教えてもらいます!

戸井田園子(といだ・そのこ)
家電コーディネーター。All about家電ガイド。大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。現在は、雑誌・新聞・テレビなどで活躍中。夫と息子の3人暮らし。

大人気の「マキタ」掃除機、実力は微妙……!? ダイソン・アイリスほか「家電のプロ」オススメの7機種はコレ

情報も種類もたくさんありすぎて、どれを選んだらいいか混乱してしまう家電。いったい何を基準にどれを買えばいいの!? とにかく面倒くさがりな編集者・くさ子とドケチなライター・ケチ美が、家電コーディネーター・戸井田園子さんに、いま話題の製品や間違いのない製品を聞きました。

 第3回は、めちゃくちゃ軽いのにちゃんと吸う「スティック型コードレス掃除機」をご紹介します。

ダイソンは日本の掃除スタイルを大きく変えた!

ライター・ケチ美(以下、ケチ美) いやー、申し訳ないですけど、ぶっちゃけスティック型コードレス掃除機は、吸わない・充電がすぐ切れるというイメージしかないです。

戸井田園子さん(以下、戸井田) それは一昔前のイメージですね。確かに、タイヤが付いている一般的なキャニスター型掃除機がメインの時代は、「コードレスはラクだけど、パワーや連続使用時間が気になる」と言われていました。しかし、2011年にダイソンがスティック型コードレス掃除機「DC35」を発売して市場を開拓してきた結果、今やスティック型コードレス掃除機はサブではなくメインユースとして支持されているんですよ。

編集者・くさ子(以下、くさ子) ええー、そうなんですか! 知りませんでした。コード付きの掃除機って本当にめんどくさいですよね。「あとちょっと」というところで届かなくて掃除を諦めたことが何度もあります。コードレス、ほしいです。

ケチ美 ま、お値段次第ですかね。

戸井田 ボリュームゾーンは4〜5万円。キャニスター型と同じくらいです。フルスペックの最上位モデルは7万円前後です。

ケチ美 えっ、ボリュームゾーンですら想像よりもだいぶ高い!!

戸井田 かつてサブ的に使われていたころは1万円以下が主流でしたね。そこへダイソンが高額な製品を次々に発売し、それが売れた。そこで日本のメーカーも「それだけの価格を付けていいなら、パワーも連続使用時間も十分なものがつくれる」と参入し始めたんです。重さでいうと、ボリュームゾーンの4〜5万円台は1.5kg前後の軽量タイプ。7万円以上の製品は、2.0kgより重めの“本気タイプ”。主要なメーカーはどちらのタイプも出していますが、ここ1年ほどは軽量タイプが支持されています。

くさ子 “本気タイプ”でなくてもメイン機として使えますか?

戸井田 もともと軽量タイプは「キャニスター型を持っているけれど、忙しい週中はもっと手軽に掃除したい」という人に支持されていたのですが、毎日5分程度でもまめに掃除しておくと“きれい”が維持できて、週末にわざわざキャニスター型を出して掃除しなくてもよくなるんですよ。スティック型コードレス掃除機の普及で日本の掃除スタイルが大きく変わったと思います。

くさ子 ズボラな私でもコードレスならまめに掃除できるような気がします!

口コミ評価の高さやデザインよりも生活に合ったものを【マキタ・エレクトロラックス】

ケチ美 軽量タイプだとマキタが人気だと小耳に挟みました。

戸井田 マキタはよい情報が独り歩きしすぎてる気がしますね。かつて軽量タイプのパワーが弱かった時代は画期的だったんですが、今は他社の軽量タイプもかなり吸うので差はありません。むしろ、業務用を想定している電動工具メーカーのマキタよりも、家庭内の掃除を熟知している家電メーカーのほうが毛足の長いカーペットや傷つきやすいフローリングなどにも柔軟に対応できて、ストレスが少ないように思います。

くさ子 単に「有名だから」「人気があるから」で選ばないほうがいいということですね。

戸井田 そうですね。今は各社どれも吸引力はあります。ただ使い勝手に個性があるので、自分の生活にマッチするものを選ぶといいでしょう。たとえば、スウェーデンのメーカー、エレクトロラックスのコードレスクリーナーは、デザインがスタイリッシュなスティック型掃除機の草分け的存在として女性に人気。かつてはパワーに不安がありましたが、今は改良されてよく吸います。足元にモーターを配置しているので手元が軽い。ただし、足元が重い分、てこの原理が働いて段差を持ち上げるのがたいへんです。重めの置敷きのカーペットや和室の段差などが少ないフラットなマンション向きです。

くさ子 モーターの位置なんて気にしたことなかったです。

戸井田 エアコンの上など高いところや階段の掃除をしたければ、足元ではなく手元にモーターがあるタイプがおすすめです。

くさ子 エアコンの上? そんなところ掃除する人いるんですか?

戸井田 いますよ(笑)。シャープ「RACTIVE Air(ラクティブ エア)」は、RACTIVE Air Power以外は1.5kg以下でとにかく軽い。エアコンの上やカーテンレールの上なども簡単に掃除できます。

くさ子 自分の背丈より上の掃除なんて年に一度もしないけど、これならエアコンのフィルター掃除もできそう。

戸井田 ユニークなところでは三菱「iNSTICK ZUBAQ(インスティック・ズバキュー)」。HC-JD1J、HC-JM1Jは、スタンドから片手で着脱できて、サッと掃除を始められる「ワンモーションデザイン」がウリ。赤ちゃんを抱っこしながらでも掃除できると評判です。本体から持ち上げるだけでハンディクリーナーにもなりますし、ヘッドをフラットにすることでソファの下など高さ約6cmまでの狭いすき間にも入るように設計されています。掃除のしやすさをとことん追求したタイプですね。

ケチ美 どれも同じように見えて意外と個性があるわあ。これは迷う。

モップ付きやダストケース洗浄などの工夫も【アイリス・日立】

戸井田 個性といえば、アイリスオーヤマ「極細軽量スティッククリーナー IC-SLDCP6M」は1.6kg、2万円台でお手頃。しかも、ホコリを吸い取るモップが付属していて、掃除をしながらモップがかけられるというユニークな製品。モップに付いたホコリは掃除機のスタンドが吸ってくれます。紙パック式で約1年分(25枚)も同梱されているのでお得感もあります。

ケチ美 安い! お得! モップ付き!

戸井田 日立「ラクかるスティック」も売れています。「ラクかるスティック」は1.4kg、シャープ「ラクティブ エア」の最軽量モデル(EC-VR3SX、EC-VR3S)が1.3kg。それぞれコンパクトなボディにふさわしい高効率モーターを開発し、競い合っています。ハンディ型としても使えたり、すき間に便利なノズルが付いていたり、ダストケースを分解してまるごと洗えたりするという点も似ている。東芝「TORNEO V cordless(トルネオV コードレス)」も同様です。

戸井田 パワー重視だったダイソンも、2019年に本体質量が2.15kgの「Dyson V8 Slim」を発売。これは日本の住環境に合わせて開発した製品で、コンパクトで軽量。女性の体に合うサイズです。価格も従来のモデルよりも抑えめで5〜6万円。ダイソンは、吸引力自体は他のメーカーと比べて突出しているわけではありませんが、吸引力が続くという点では優れています。ハウスダストに困っている方にはおすすめです。

ケチ美 憧れのダイソンがこのくらいの価格で手が届くと考えるとお得な気がする。ほしいな。

くさ子 私はとにかく掃除は簡単に済ませたいから、軽さ重視でシャープ「ラクティブ エア」が気になるな。ダストカップが取り外して洗えるのもうれしい。でも、アイリスのモップ付きも面白い。

ケチ美 気になるのはバッテリー。スマホもバッテリーがすぐだめになるじゃないですか? バッテリーの買い替えは意外と高いからバカにならない。

戸井田 シャープ「ラクティブ エア」EC-VR3SXは、バッテリー2個付き。バッテリー1個あたり最長約32分使用でき、2個交換しながら使えば約2,200回、約6年間使える計算になります。他社も明言していませんが同程度使えるとみていいでしょう。バッテリーの技術はどんどん進化してますからね。ただし、メーカーや機種によってバッテリーが取り外しできるタイプと内蔵型があるので、そこはチェックが必要です。内蔵型はバッテリーが消耗したら本体ごと買い換えなければなりません。

くさ子 なるほど〜。スティック型コードレス掃除機で脱ズボラ、毎日まめに掃除ができるようがんばります!

――次回は、ロボット型掃除機の選び方を教えてもらいます!

戸井田園子(といだ・そのこ)
家電コーディネーター。All about家電ガイド。大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。現在は、雑誌・新聞・テレビなどで活躍中。夫と息子の3人暮らし。

布団乾燥機が“まさか”の進化! アイリスオーヤマ・シャープほか「家電のプロ」オススメの5つのポイント

情報も種類もたくさんありすぎて、どれを選んだらいいか混乱してしまう家電。いったい何を基準にどれを買えばいいの!? とにかく面倒くさがりな編集者・くさ子とドケチなライター・ケチ美が、家電コーディネーター・戸井田園子さんに、いま話題の製品や間違いのない製品を聞きました。

 第2回は、ダニとともに生きると決意したあなたに贈りたいお助け家電「ふとん乾燥機」です。

ノズルを入れるだけでふとんが天国に変わる!

ライター・ケチ美(以下、ケチ美) あの、そもそもふとん乾燥機って必要なんでしょうか。今までなくても不便を感じていなかったんで、わざわざ買うのはもったいない気がして⋯⋯。

戸井田園子さん(以下、戸井田) ふとん乾燥機はあるととても快適ですよ! アンケート調査をすると「1週間に1回はシーツを洗っている」「ふとんは月1回は干している」などと書く人が多いのですが、たいていウソ(笑)。実際はそんなに洗ってないし干していない。一人暮らしや共働き家庭は平日は干せないし、休日も出かけたり雨が降ったりしたら干せないでしょう? それに、春は花粉、夏はゲリラ豪雨が心配で干せない。

編集者・くさ子(以下、くさ子) そうですよね。実は人には言えなかったんですが、一人暮らしを始めてから一度も干したことがありません。

戸井田 そういう人こそ、ふとん乾燥機を買ってほしい。

くさ子 実家にはふとん乾燥機があったんですが、ふとんの下にマットを敷くのが面倒でほとんど使ってませんでした。寝る前にそんなこと、いちいちしたくないじゃないですか。

戸井田 近年はマット不要、ノズル式が主流になっています。ただノズルをふとんの中に差すだけです。それだけで、ふとんを干していないという罪悪感が消えるんです! しかも熱によって湿気を追い出すだけでなく、ダニ対策ができます。どのメーカーもだいたい冬モード、夏モードがあり、1年中使えるようになっています。羽毛や綿などふとんの種類を問わず使えます。

ケチ美 お値段は?

戸井田 製品によりますがだいたい1〜2万円程度ですね。旧モデルであれば4,000〜5,000円に下がっている場合も。基本的に温風を出すだけのシンプルな家電なので、どのメーカーも機能的に大きな違いはありません。ただ、細かい使い勝手やデザインは各社こだわりを見せています。

くさ子 前回の加湿機のような面倒なメンテナンスはいらなそうですね。

戸井田 お手入れはほとんどいりません。本体を拭くくらいです。

くさ子 メンテナンスがいらない家電、サイコーです!

戸井田 パワーが強くすみずみまで熱が届いて乾燥できるのは象印「ふとん乾燥機 スマートドライ/RF-EA20」。マット不要タイプの先駆け的存在です。ホースもなく、ノズルをふとんの中に入れるだけ。吹出口の角度が乾燥させたいものに合せて上下に調整できるので、衣類や靴の乾燥機としても使いやすく優秀です。

ケチ美 衣類の乾燥機としても使えるのはいいかも。うちは衣類乾燥機がないんで。

戸井田 衣類や靴の乾燥機能は、たいていの製品に付いていますよ。アイリスオーヤマの「カラリエ FK-C3」は、小さくて省スペース。こちらはホースを伸ばしてふとんの中にセットします。しまうときもホースは出したまま。約1.8kgと軽くて持ち運びしやすいので、家族で日替わりで使ってもいいと思います。ふとん乾燥機は毎日使う必要はないので。

ケチ美 うちは収納スペースも狭いので、小ささは重要ですね。

戸井田 デザイン性を追求するなら日立がおすすめ。「アッとドライ HFK-VS2000」はホースもすべて収納できるので、お部屋に出したままでもスッキリ。実は、マット不要タイプはふとんの端まで熱が届かないことが課題だったのですが、この製品のV字型「ふとん乾燥アタッチメント」はノズルが伸びてしっかり熱が届くし、敷ふとんの表と裏両面をはさむようにセットすれば、一度に裏側まで乾燥できます。ホースが伸びるのでベビーベッドにも届く。我が家はこれを使っています。実家はアイリスオーヤマです。

くさ子 出しっぱなしでもOKなデザインはいいですよね。一度しまうと出すのが面倒くさくなっちゃうから。

戸井田 シャープ「プラズマクラスター7000 UD-CF1」もコンパクトで使い勝手がいい。プラズマクラスターも搭載されていますよs。

ケチ美 プラズマクラスターって、よく聞くけどどんな効果があるんですか。

戸井田 プラズマクラスターは、自然界に存在するのと同じプラスとマイナスのイオン。それが空気中に浮遊するウイルスなどに結合することでタンパク質を分解し、その作用を抑制する働きがあるとされます。この製品は、温風とプラズマクラスターの働きによってダニ対策をしたり、アレルゲン物質の作用を抑えたり、消臭したりします。枕の臭い、加齢臭、おねしょ臭、汗臭、カビ臭が気になる方にはいいと思います。

くさ子 枕の臭い、気になってました。枕カバーもそんなに頻繁に洗わないですしね〜。

戸井田 とことんダニ対策をしたい人は、面倒かもしれませんがマット式がおすすめ。三菱電機「フトンクリニック AD-X80」は、ふとんを包み込めるほど大きな乾燥マットが付いていて、端まで熱が行き届いてしっかりダニ対策をします。ダニ対策には温度を60度まで上げることが大切。温度が上がりきっていないと、低いほうにダニが逃げてしまうんです。ダニ対策は1〜2カ月に1回行う程度でいいでしょう。足元を暖めたいだけなら、マットを敷かずにホースを差し込むだけでOK。

ケチ美 うちは子どもがいてダニが心配なのでこれは気になる。せっかく買うならしっかりした効果を期待したい。

くさ子 私は冬はいつも電気毛布を使っているのですが、やはりふとん乾燥機のほうが気持ちがいいですか。

戸井田 電気毛布は朝まで電気をつけっぱなしという人が多いですよね。ふとん乾燥機は寝る前に30分間程度つけるだけでホカホカ、瞬間で眠れますよ。しかも低温やけどの心配がない。夏は朝かけておけば、帰宅するころには熱が取れています。冬は就寝時の暖房が不要になり節約にもなる。

ケチ美 それはありがたい!

戸井田 使い方の注意としては、ふとんを乾燥させると水分が空気中に放出されるので、冬はいいのですが、梅雨や夏は除湿機をかけながら行わないとお部屋がジメジメしてしまいます。またダニ対策をしたときは、あとで必ず掃除機をかけてダニの死骸を除去しないとアレルゲン物質になるので注意しましょう。

くさ子 ふとん乾燥機、扱いがラクだし気持ちよさそう。早速買いに行こうっと♪

ーー次回は、スティック型掃除機の選び方を教えてもらいます! 

戸井田園子(といだ・そのこ)
家電コーディネーター。All about家電ガイド。大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。現在は、雑誌・新聞・テレビなどで活躍中。夫と息子の3人暮らし。

布団乾燥機が“まさか”の進化! アイリスオーヤマ・シャープほか「家電のプロ」オススメの5つのポイント

情報も種類もたくさんありすぎて、どれを選んだらいいか混乱してしまう家電。いったい何を基準にどれを買えばいいの!? とにかく面倒くさがりな編集者・くさ子とドケチなライター・ケチ美が、家電コーディネーター・戸井田園子さんに、いま話題の製品や間違いのない製品を聞きました。

 第2回は、ダニとともに生きると決意したあなたに贈りたいお助け家電「ふとん乾燥機」です。

ノズルを入れるだけでふとんが天国に変わる!

ライター・ケチ美(以下、ケチ美) あの、そもそもふとん乾燥機って必要なんでしょうか。今までなくても不便を感じていなかったんで、わざわざ買うのはもったいない気がして⋯⋯。

戸井田園子さん(以下、戸井田) ふとん乾燥機はあるととても快適ですよ! アンケート調査をすると「1週間に1回はシーツを洗っている」「ふとんは月1回は干している」などと書く人が多いのですが、たいていウソ(笑)。実際はそんなに洗ってないし干していない。一人暮らしや共働き家庭は平日は干せないし、休日も出かけたり雨が降ったりしたら干せないでしょう? それに、春は花粉、夏はゲリラ豪雨が心配で干せない。

編集者・くさ子(以下、くさ子) そうですよね。実は人には言えなかったんですが、一人暮らしを始めてから一度も干したことがありません。

戸井田 そういう人こそ、ふとん乾燥機を買ってほしい。

くさ子 実家にはふとん乾燥機があったんですが、ふとんの下にマットを敷くのが面倒でほとんど使ってませんでした。寝る前にそんなこと、いちいちしたくないじゃないですか。

戸井田 近年はマット不要、ノズル式が主流になっています。ただノズルをふとんの中に差すだけです。それだけで、ふとんを干していないという罪悪感が消えるんです! しかも熱によって湿気を追い出すだけでなく、ダニ対策ができます。どのメーカーもだいたい冬モード、夏モードがあり、1年中使えるようになっています。羽毛や綿などふとんの種類を問わず使えます。

ケチ美 お値段は?

戸井田 製品によりますがだいたい1〜2万円程度ですね。旧モデルであれば4,000〜5,000円に下がっている場合も。基本的に温風を出すだけのシンプルな家電なので、どのメーカーも機能的に大きな違いはありません。ただ、細かい使い勝手やデザインは各社こだわりを見せています。

くさ子 前回の加湿機のような面倒なメンテナンスはいらなそうですね。

戸井田 お手入れはほとんどいりません。本体を拭くくらいです。

くさ子 メンテナンスがいらない家電、サイコーです!

戸井田 パワーが強くすみずみまで熱が届いて乾燥できるのは象印「ふとん乾燥機 スマートドライ/RF-EA20」。マット不要タイプの先駆け的存在です。ホースもなく、ノズルをふとんの中に入れるだけ。吹出口の角度が乾燥させたいものに合せて上下に調整できるので、衣類や靴の乾燥機としても使いやすく優秀です。

ケチ美 衣類の乾燥機としても使えるのはいいかも。うちは衣類乾燥機がないんで。

戸井田 衣類や靴の乾燥機能は、たいていの製品に付いていますよ。アイリスオーヤマの「カラリエ FK-C3」は、小さくて省スペース。こちらはホースを伸ばしてふとんの中にセットします。しまうときもホースは出したまま。約1.8kgと軽くて持ち運びしやすいので、家族で日替わりで使ってもいいと思います。ふとん乾燥機は毎日使う必要はないので。

ケチ美 うちは収納スペースも狭いので、小ささは重要ですね。

戸井田 デザイン性を追求するなら日立がおすすめ。「アッとドライ HFK-VS2000」はホースもすべて収納できるので、お部屋に出したままでもスッキリ。実は、マット不要タイプはふとんの端まで熱が届かないことが課題だったのですが、この製品のV字型「ふとん乾燥アタッチメント」はノズルが伸びてしっかり熱が届くし、敷ふとんの表と裏両面をはさむようにセットすれば、一度に裏側まで乾燥できます。ホースが伸びるのでベビーベッドにも届く。我が家はこれを使っています。実家はアイリスオーヤマです。

くさ子 出しっぱなしでもOKなデザインはいいですよね。一度しまうと出すのが面倒くさくなっちゃうから。

戸井田 シャープ「プラズマクラスター7000 UD-CF1」もコンパクトで使い勝手がいい。プラズマクラスターも搭載されていますよs。

ケチ美 プラズマクラスターって、よく聞くけどどんな効果があるんですか。

戸井田 プラズマクラスターは、自然界に存在するのと同じプラスとマイナスのイオン。それが空気中に浮遊するウイルスなどに結合することでタンパク質を分解し、その作用を抑制する働きがあるとされます。この製品は、温風とプラズマクラスターの働きによってダニ対策をしたり、アレルゲン物質の作用を抑えたり、消臭したりします。枕の臭い、加齢臭、おねしょ臭、汗臭、カビ臭が気になる方にはいいと思います。

くさ子 枕の臭い、気になってました。枕カバーもそんなに頻繁に洗わないですしね〜。

戸井田 とことんダニ対策をしたい人は、面倒かもしれませんがマット式がおすすめ。三菱電機「フトンクリニック AD-X80」は、ふとんを包み込めるほど大きな乾燥マットが付いていて、端まで熱が行き届いてしっかりダニ対策をします。ダニ対策には温度を60度まで上げることが大切。温度が上がりきっていないと、低いほうにダニが逃げてしまうんです。ダニ対策は1〜2カ月に1回行う程度でいいでしょう。足元を暖めたいだけなら、マットを敷かずにホースを差し込むだけでOK。

ケチ美 うちは子どもがいてダニが心配なのでこれは気になる。せっかく買うならしっかりした効果を期待したい。

くさ子 私は冬はいつも電気毛布を使っているのですが、やはりふとん乾燥機のほうが気持ちがいいですか。

戸井田 電気毛布は朝まで電気をつけっぱなしという人が多いですよね。ふとん乾燥機は寝る前に30分間程度つけるだけでホカホカ、瞬間で眠れますよ。しかも低温やけどの心配がない。夏は朝かけておけば、帰宅するころには熱が取れています。冬は就寝時の暖房が不要になり節約にもなる。

ケチ美 それはありがたい!

戸井田 使い方の注意としては、ふとんを乾燥させると水分が空気中に放出されるので、冬はいいのですが、梅雨や夏は除湿機をかけながら行わないとお部屋がジメジメしてしまいます。またダニ対策をしたときは、あとで必ず掃除機をかけてダニの死骸を除去しないとアレルゲン物質になるので注意しましょう。

くさ子 ふとん乾燥機、扱いがラクだし気持ちよさそう。早速買いに行こうっと♪

ーー次回は、スティック型掃除機の選び方を教えてもらいます! 

戸井田園子(といだ・そのこ)
家電コーディネーター。All about家電ガイド。大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。現在は、雑誌・新聞・テレビなどで活躍中。夫と息子の3人暮らし。