宮藤官九郎と大石静による共同脚本のドラマ『離婚しようよ』が6月22日にNetflixで全9話一挙配信された。
本作は、愛媛出身の三世議員・東海林大志(松坂桃李)と人気女優・黒澤ゆい(仲里依紗)が離婚するまでの物語だ。二人は弁護士を雇い、離婚の準備を進めるが、実は双方が不倫をしていたことが発覚。そして、同じタイミングで総理大臣が衆議院の解散を宣言したことで総選挙となり、二人は…
宮藤官九郎と大石静による共同脚本のドラマ『離婚しようよ』が6月22日にNetflixで全9話一挙配信された。
本作は、愛媛出身の三世議員・東海林大志(松坂桃李)と人気女優・黒澤ゆい(仲里依紗)が離婚するまでの物語だ。二人は弁護士を雇い、離婚の準備を進めるが、実は双方が不倫をしていたことが発覚。そして、同じタイミングで総理大臣が衆議院の解散を宣言したことで総選挙となり、二人は…
2013年に一大旋風を巻き起こしたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』が、この4月3日からBSプレミアムとBS4Kで再放送され、改めて視聴者をクギ付けにしている。
主演を務めたのん(当時:能年玲奈)が一躍脚光を浴びた作品だが、それ以上に“特別”な作品でもあるという。
「まるで新作の朝ドラかのように、再放送のストーリーがスポーツ紙を中心にたびたび取り上げられていま…
「今、宮藤官九郎さんが『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(NHK)の低視聴率に悩んでますが、そもそも業界にはオリジナルで脚本が書ける人が、そんなにいませんからね。原作モノが多いのが現状で、ましてや遊川(和彦)さんのように、チーフ演出までする人はまれですよ」(テレビ局関係者)
前クールの杉咲花主演『ハケン占い師アタル』(テレビ朝日系)で脚本家兼チーフ演出を担当した遊川和彦。
「これまでの連ドラでは脚本に専念して、たまに現場に来て叱咤激励するというのがパターンだったのですが、2017年に映画『恋妻家宮本』を撮って演出の楽しさに目覚めたのか、上層部に『演出もやりたい』とかけ合ったそうですよ。局としてもヒットメーカーの遊川さんにそっぽを向かれても困るので、渋々OKしたようです」(テレビ朝日関係者)
これも、ひとえに遊川がクドカンを意識しているからだといわれている。
「クドカンと遊川さんといえば、NHKの朝ドラ『純と愛』から『あまちゃん』へのバトンタッチで、低視聴率から一転、高視聴率を獲得したことで話題になりましたが、クドカンは脚本も書けば監督も、演出もするんです。その点、遊川さんは基本的には脚本メインでした。それで監督を経験したことで演出もやっていきたいとなったそうです。今の脚本家も大御所の山田太一さんや倉本聰さんを除けば、そんなに突出した人はいないですからね。現場としては2人が切磋琢磨してくれてオリジナル物のドラマがまた増えたらいいなと思いますけどね」(ドラマスタッフ)
2人の競争が令和のドラマ界を盛り上げるかもしれない。
NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』の視聴率下落が止まらない。4月28日放送回では、歴代最低の7.1%(ビデオリサーチ調べ・関東地区平均)を記録した。このまま視聴率回復が望めない場合、大河史上最低の作品となることは間違いない。
この原因を昨今のテレビ不況に求めようにも、『いだてん』の前後に放送されている番組の視聴率は好調であり、視聴者がチャンネルを変えているとわかる。
『いだてん』はもともと大河ドラマで弱いといわれてきた近現代をテーマとした点や、東京オリンピックに直接関係のない古今亭志ん生を演じるビートたけしのナレーションとして起用するなど、もともと“無理ゲー”な要素が多くあった。「人気脚本家を起用したのになぜ……」といった声もあるが、そもそも脚本を務めるクドカンこと宮藤官九郎は、手がける作品がすべて大ヒットというわけではなく『いだてん』に並ぶ黒歴史作も多い。
「宮藤官九郎のテレビドラマの代表作といえば『池袋ウエストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』(ともにTBS系)があげられますが、両作は決して高い視聴率を獲得した作品ではなく、再放送や口コミで人気に火がついていったといわれます。『いだてん』は展開のわかりにくさが問題となっていますが、それはもともとクドカンの作風であり、万人に受け入れられるタイプのものではないといえるでしょう」(業界関係者)
そうしたタイプの作品はドラマではなく、映画にも存在する。
「2004年に映画化された『69 sixty nine』は“政治の季節”を描いた村上龍の自伝的作品がテーマとなりました。しかし、クドカンはそうした要素を取っ払い、ギャグ要素が強めの作品に仕上げ、原作とは似ても似つかないものとしてしまい、同作のファンからは不評を買いました。同年公開の『ゼブラーマン』は、特撮ヒーローに憧れる冴えない小学校教師を哀川翔が演じましたが、大ヒットには繋がりませんでした。10年には仲里依紗をヒロインに加えての続編も作られますが、こちらも大コケしています」(同)
クドカン脚本は一部の好事家に熱狂的に受け入れられるアクの強い作風といえる。いまだ国民的番組である大河ドラマにふさわしかったかは疑問が残るところだろう。
(文=平田宏利)
視聴率で苦戦中のNHKの大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の総集編が2月23日に放送された。第1話から7話までを30分にまとめたものである。放送初期において総集編の放送は異例ともいえるが、8話から山場を迎えるため、視聴率回復対策ではなく、もともと放送予定にあったもののようだ。
「古今亭志ん生役のビートたけしの滑舌が悪い」「場面転換や登場人物が多くてわかりづらい」と不評の『いだてん』であるが、総集編は思いのほか好調なようだ。ただネットの感想を見ると「時系列で整理されているのですごくわかりやすかった」「ビートたけしのナレーションがないのですっきりしている」と身もフタもないものだった。番組の根幹をなす、2大要素ともいえるクドカン脚本とたけしナレーションの双方が視聴者から「全否定」されているのだ。
「大河ドラマはもともと近現代が弱いといわれていますし、物語の主人公である金栗四三は、日本マラソン界の父といわれる人物ですが、世間的には無名の人物です。そのため『もともと地味なテーマを、無理やりこねくりまわして面白くしているのでは?』といった指摘もありましたね。総集編の放送予定はもともとあったとしても、今回の好反応を無視するわけにはいかないでしょう」(業界関係者)
だが、コアなファンの中には、下手な「テコ入れ」を望まない声が多いのも確かだ。
「『いだてん』脚本の宮藤官九郎作品の代表作と言える『池袋ウエストゲートパーク』や『木更津キャッツアイ』(ともにTBS系)は、もともと高視聴率を記録した人気番組ではありませんでした。しかし再放送などでじょじょに人気に火がつき、スペシャルドラマ化や映画化がなされています。クドカン脚本は物語が進むにつれて伏線の回収などが進むので、制作陣の本音としてはもう少し視聴者に耐えて欲しいというものがあるのではないでしょうか」(同)
そうなると『いだてん』本編の内容は維持しつつ、要所ごとに総集編を連発といった展開もありそうだ。
(文=平田宏利)
視聴率で苦戦中のNHKの大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の総集編が2月23日に放送された。第1話から7話までを30分にまとめたものである。放送初期において総集編の放送は異例ともいえるが、8話から山場を迎えるため、視聴率回復対策ではなく、もともと放送予定にあったもののようだ。
「古今亭志ん生役のビートたけしの滑舌が悪い」「場面転換や登場人物が多くてわかりづらい」と不評の『いだてん』であるが、総集編は思いのほか好調なようだ。ただネットの感想を見ると「時系列で整理されているのですごくわかりやすかった」「ビートたけしのナレーションがないのですっきりしている」と身もフタもないものだった。番組の根幹をなす、2大要素ともいえるクドカン脚本とたけしナレーションの双方が視聴者から「全否定」されているのだ。
「大河ドラマはもともと近現代が弱いといわれていますし、物語の主人公である金栗四三は、日本マラソン界の父といわれる人物ですが、世間的には無名の人物です。そのため『もともと地味なテーマを、無理やりこねくりまわして面白くしているのでは?』といった指摘もありましたね。総集編の放送予定はもともとあったとしても、今回の好反応を無視するわけにはいかないでしょう」(業界関係者)
だが、コアなファンの中には、下手な「テコ入れ」を望まない声が多いのも確かだ。
「『いだてん』脚本の宮藤官九郎作品の代表作と言える『池袋ウエストゲートパーク』や『木更津キャッツアイ』(ともにTBS系)は、もともと高視聴率を記録した人気番組ではありませんでした。しかし再放送などでじょじょに人気に火がつき、スペシャルドラマ化や映画化がなされています。クドカン脚本は物語が進むにつれて伏線の回収などが進むので、制作陣の本音としてはもう少し視聴者に耐えて欲しいというものがあるのではないでしょうか」(同)
そうなると『いだてん』本編の内容は維持しつつ、要所ごとに総集編を連発といった展開もありそうだ。
(文=平田宏利)
NHKの大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』が大コケの予感だ。初回視聴率は15.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と好調なすべり出しを見せるも、以降はほとんど下落を続け、2月10日放送の第6話では9.9%と1ケタ台に転落してしまう。このままいけば大河ドラマの最低視聴率を更新する可能性も出てきた。
もともと大河で弱いといわれてきた近現代がテーマであることに加え、東京オリンピックに直接関係のない古今亭志ん生をビートたけしのナレーションで登場させるなど、懸念要素はあった。ただ、もっとも視聴者を困惑させているのがクドカンこと宮藤官九郎の脚本であろう。
「クドカンの脚本は、『池袋ウエストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』(ともにTBS系)に顕著なように、伏線を散りばめてラストへ向けて一気に回収していくシャープな構成が醍醐味です。さらに、本筋とは関係のない小ネタの散りばめも魅力ですね。しかし、そのための切り替えの多さや、登場人物の多さなどが、中高年の視聴者を戸惑わせているのは確かでしょう」(業界関係者)
今後の人気低下を踏まえ、「チコちゃん」「ナインティナイン・岡村隆史」「のん」などのサプライズ登場を予想する記事も生まれている。だがもっともオーソドックスなテコ入れは脚本に向けられそうだ。
「ただ、脚本からクドカンテイストを排除してしまっては無味乾燥な内容になってしまうのは確かでしょう。さらに、これから時代が進むにしたがって、事実関係などに対して細かいツッコミを入れる『時代考証警察』的なネット民の出現も予想されます。NHKとしてはテコ入れをしたいところだが、すればさらなる大やけどの可能性もあるだけに難しいところですね」(同)
すでに一部メディアでは早くも打ち切りや短縮の可能性にも言及されている。オリンピックがテーマの大河ドラマが「最速」で「失速」していくのは皮肉とか言いようがない。
(文=平田宏利)
視聴率不振にあえぐNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(以下『いだてん』)。2月10日放送第6話の平均視聴率の9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、大河ドラマ史上最速での1ケタ台転落となった。さらに、17日放送の第7話では平均視聴率9.5%とさらに下落。視聴率は下がる一方だ。
「低視聴率の理由のひとつとして挙げられるのが、宮藤官九郎の脚本。コミカルなクドカン特有のノリは、大河ドラマの視聴者とフィットしなかったということでしょう」(テレビ誌記者)
宮藤官九郎は2013年にNHKの連続テレビ小説『あまちゃん』で脚本を担当。ドラマは大ブームとなった。
「『あまちゃん』は、話題性の高いドラマではあったものの、視聴率は平凡な数字でした。そういう下地があったうえでの『いだてん』大コケですからね。NHK内でのクドカン評価は微妙でしょうね」(同)
今回の『いだてん』ショックは、クドカン以外の脚本家にも影響がありそうだという。
「『いだてん』が当たっていれば、クドカンのような個性的な脚本家を、大河ドラマや朝ドラに起用する流れができていたかもしれない。でも、クドカンもダメだったということで、シンプルな脚本のほうが数字が取れる――という判断になっていくでしょう」(同)
実は業界内では、今後NHKに起用されるのではないかと噂されていたのが、『勇者ヨシヒコ』シリーズや映画『銀魂』シリーズなどを手がけた福田雄一だった。
「クドカンよりもコメディー色が強い福田に朝ドラや大河をやらせたら面白くなりそうだ……なんていう話はよく聞きます。NHK関係者も興味を示していたんですけどね。クドカンでダメなら、福田も無理ですかね……」(テレビ局関係者)
『いだてん』では、クドカン作品の常連である阿部サダヲが中村勘九郎とともにダブル主演を務めているが、仮に福田が大河ドラマの脚本家に指名されたら、福田作品の常連俳優が起用されることになっていたのだろうか?
「福田作品の常連といえば、ムロツヨシ。もしかしたら、数年後に福田が大河の脚本を担当して、ムロが主演をやっていたかもしれない――ということですね。『いだてん』がコケた今となっては、完全に夢物語ですが……」(同)
さまざまなところに影響を及ぼしそうな『いだてん』。クドカンの罪は大きい?
あの人は内心ニンマリしている?
「週刊文春」(文藝春秋)が人気バラエティー『世界の果てまでイッテQ!』の名物コーナー『祭り企画』のでっち上げ疑惑を連続スクープ。これにより、日本テレビや出演者のダメージは避けられない状況となっている。
8日に同誌が伝えたラオスの「橋祭り」に続き、15日にはタイの「カリフラワー祭り」でも、実際に行われていない祭りを創作していた疑惑を報道。日テレは「番組の意向でコーディネート会社が主催者に提案」するなどしたケースがあったことを明かし、「今回のような事態を招きましたことを、おわび申し上げます」と謝罪した。
「月1回のペースで放送してきた祭り企画ですが、日テレ大久保好男社長により当面の休止が発表されました13日に行われた番組収録で出演者に対して制作側が事情を説明。メイン出演者である宮川大輔は、この番組がタレント活動の“土台”でもあるだけに、かなり精神的に参っているそうです。祭り企画を休止しても、今回の報道で他の企画に対しても疑念を持った視聴者は多い。イモトアヤコの登山企画についても、『本当は途中までヘリを使ったのでは』『難易度も大げさに誇張していたに違いない』など、素直に見られなくなったことで、番組パワーの低下は避けられない」(テレビ誌ライター)
一方、ネット上では『イッテQ!』叩きは、あの番組への文春からの“アシスト”ではないかとの声も出ている。芸能ライターが声を潜める。
「文春の連載陣には、宮藤官九郎が名を連ねています。彼は2019年のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の脚本を務めます。現在最強のバラエティー番組の『イッテQ!』と同時間帯で放送されているため、ここ数年の大河ドラマは大きく水をあけられ後塵を拝している。打ち切りにまではならずとも、イメージダウンしたことで視聴者が離れ、大河のほうに流れてくるかもしれません」
文春が“連載陣思い”なら第3、第4の追及記事が出るかも?
“クドカン”の愛称で親しまれる脚本家・宮藤官九郎による復讐コメディードラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)の最終話が19日に放送され、平均視聴率7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.1ポイントダウンとなりました。
まずは、これまでのあらすじを少し。2017年のクリスマス・イブ、元囚人の馬場カヨ(小泉今日子)、大門洋子(坂井真紀)、足立明美(森下愛子)、勝田千夏(菅野美穂)と元刑務官の若井ふたば(満島ひかり)の5人は、EDOミルク社・社長の板橋吾郎(伊勢谷友介)を誘拐。その背景には、6年前に沖縄で起こった横田ユキ(雛形あきこ)殺害事件の罪を、当時婚約者だった“爆笑ヨーグルト姫”こと江戸川しのぶ(夏帆)に吾郎が押しつけたことを証言させ、再審請求しようという目的があったのです。
その吾郎・監禁シーンと、カヨたちが出会い親密になっていく女子刑務所シーンとが行き交うカタチでドラマは展開したのですが、前回で回想シーンは終了。吾郎が監禁されている現場にカヨたちだけでなく、検察官検事の長谷川信彦(塚本高史)や吾郎の妻・晴海(乙葉)、ユキ殺害の実行犯でタイ人のプリンス(ナリット)らも集い、しのぶの再審請求に先立つプレ裁判が始まったのでした。
その前回の終了間際、殺人事件当日の昼間に撮影された動画を見ていた長谷川が、パラセーリングを楽しむしのぶのヘルメットにカメラが設置されていることを発見。事件の手がかりになる映像が残っているのではないかと、沖縄へ足を運びます。
運よく6年前の映像は残っていたものの手がかりは掴めず。落胆する長谷川ですが、吾郎のヘルメットにもカメラが設置されていることに気づきます。そして、その映像には吾郎の殺人教唆を裏づける証拠が残っていたのです。
一方、カヨたちは正式な裁判を起こすため吾郎を一旦解放することに。しかし、拉致&監禁の被害届は出さないと約束した吾郎が、解放後すぐに裏切って被害届を出したため、全員が逮捕されてしまいます。
その後、晴海の尽力によってカヨたちは不起訴処分になります。そして迎えた横田ユキ殺害事件の再審で長谷川が例の映像を提出。その映像には、プリンスにナイフを握らせて指紋を付着させ、しのぶが殺人を依頼しているように聞こえる会話を録音するようプリンスに指示を与える吾郎の様子がバッチリと収められているのです。
追い詰められた吾郎は長谷川との問答の中で、「(ナイフの)鞘は海に捨てた」と失言。しかし、鞘にはわざわざプリンスの指紋を付着させたはずです。なぜ捨てる必要があったのか? となり、実際には自身がユキを殺害し、その際に鞘に指紋を付けてしまったため海に投げ捨てたことを告白。その瞬間、カヨたちの念願叶い、しのぶの無実が明らかになったのでした。
その後、しのぶはひとり息子の勇介と再会を果たし、EDOミルク社の社長に就任。カヨは千夏の専属メイクになり、明美は死んだ夫が組長を務めていた指定暴力団の“姐御”に、洋子は女優に、ふたばは女子刑務所に再就職と、それぞれの道を歩み始めたところで終了となりました。
前回、第1話の勇介&吾郎誘拐シーンの舞台裏を明かすことで見事な伏線回収をやってのけたクドカンですが、ドラマの盛り上がりはそこがピークだったようです。結局は吾郎が真犯人だったという、何のひねりもないラスト。前回のレビューで書いたクドカン天才説は撤回したいと思います。少なくとも、事件の真相究明の部分はやっつけ仕事にしか感じられませんでした。
例えば、今回のストーリーで大どんでん返しにもっていくとしたら、吾郎が犯人じゃないという展開が一番有力ですよね。しのぶが真犯人でカヨたちを騙していたかあるいは二重人格だった、晴海が真犯人、ユキの自殺……。いくらでも選択肢はあったと思います。
吾郎が真犯人でもそれはそれで構わないのですが、問題なのはナイフにプリンスの指紋を付着させた証拠映像。6年前になぜ警察は気づかなかったのでしょうか。しのぶのヘルメットに設置されたカメラの映像はチェックしたのに、吾郎の方はスルーというのはおかしいですよね。タイ語で会話してるから気づかなかったとか、しのぶがすぐに自供したからよく調べなかったとか言い訳めいたことがカヨたちの会話の中にチラッと織り込まれていましたが、まったく説得力がありません。
真相追及の部分がないがしろにされてしまったため、しのぶがカヨたちに感謝の気持ちを伝えたり勇介との再会を果たすなど、本来なら感動的なはずの場面も感情移入できず。前回から期待値が高まっていた分だけ落胆が大きくなってしまい、残念な幕引きとなってしまいました。ただ、おばちゃんたちの鈍くさくも愛らしいキャラやワチャワチャ感を描くクドカンの手腕は秀逸だっただけに、同じキャストでの再結集に期待したいです。
(文=大羽鴨乃)
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