非道さへ不快感と同時に、圧倒的な悪の魅力をえぐり出した『家族ゲーム』

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『家族ゲーム』公式サイトより

 『家族ゲーム』(フジテレビ系)は1981年にすばる文学賞を受賞した同名小説が原作。過去に森田芳光監督・松田優作主演で映画化され、長渕剛主演でテレビドラマ化(TBS系)もされている。沼田家に謎の家庭教師・吉本が訪れることで、家族が翻弄されていくという展開は原作と同様だが、舞台を現代に移し、松田や長渕に象徴される強面で屈強だった吉本のイメージも、嵐の櫻井翔が演じる、軽薄で何を考えているのかわからない、不気味な男に改変されている。

 吉本は、引きこもりの沼田家の次男・茂之(浦上晟周)の家庭教師となり、さまざまな手段を駆使して、茂之を部屋から出して学校へと向かわせる。しかし、学校に戻ってきた茂之に味方はおらず、いじめに遭うこととなる。

 吉本は、茂之のクラスに乗り込み、生徒たちを脅迫して無理やりいじめを解決させるが、陰でいじめは続く。この辺りのいじめ描写は痛々しくて不快ですらあるが、「強者が弱者を踏みにじることの不快感」、それ自体が描きたいことなのだろう。やがて茂之は吉本の教育により、いじめに立ち向かう強い意志を獲得し成長していく。しかし、茂之がいじめられること自体が、吉本があらかじめ裏工作したプログラムであることが繰り返し描かれ、後味の悪さが常に付きまとう。ここで描かれているのは、教育というものが潜在的に抱えている暴力性そのものだ。吉本の巧妙な手口に長男の慎一(神木隆之介)は不信感を抱き、吉本の正体を調べ始める。やがて、ドラマ後半は、沼田家の崩壊と、慎一と吉本の戦いに焦点が移っていく。

天海祐希、中国で大人気だった!? 舞台降板に「13億人のファンがいる」とエール

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天海祐希公式プロフィールより

 軽度の心筋梗塞が原因で、出演中だった舞台『おのれナポレオン』を途中降板した天海祐希。その後は、稽古期間わずか2日で代役を見事に務めきった宮沢りえの“偉業”に注目が集まっているが、この一件から天海の意外な「局地的人気」が明らかとなった。

 入院から8日後、天海は所属事務所を通じたFAXで退院していたことを報告。「キャスト、スタッフの皆様には並々ならぬご尽力をいただきました」と感謝の言葉を並べつつも、降板に関しては「千秋楽まで舞台に立ちたい思いは変わりませんでした」と苦渋の決断だったことを明かしていた。