下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
あけましておめでとうございます。今年一発目の「女性週刊誌ぶった斬り」。今年もよろしく! ということで、毎年の風物詩となった“荒れる成人式”。乱痴気騒ぎや式典での混乱が、今年もワイドショーなどで大きく取り上げられた。コメンテーターたちは“どうしてこんなことが繰り返されるのか”と呆れ顔だが、その理由はメディアが毎年何度も繰り返して、混乱シーンを大きく報じるからだと思う。そこまで大きく取り上げる話か? 誰も相手にしなければ、沈静化すると思う。しかしメディアこそが、それを望んでいない。
第347回(1/5~10発売号より)
1位「スクープ撮 SMAPロスの深刻! 『最後の晩餐』の後味」(「女性セブン」1月19日号)
2位「小泉今日子 “恋バナより演技論”の『居酒屋ディナー』ツーショット撮! “輝く50代”を支える同志愛」(「女性自身」1月17・24日合併号)
3位「紀香 愛の手綱が癒した愛之助のあそこ」(「女性セブン」1月19日号)
なんて露骨なスクープだったのだろう。
正月早々の5日に発売された「女性セブン」には、昨年いっぱいで解散したSMAPの、大みそかに行われた“最後の打ち上げ”がスクープされている。これは同日発売の「週刊新潮」(新潮社)と同時スクープなのだが、最初からその意図はミエミエだった。
「木村拓哉さんにも声をかけたのでしょうか」
冒頭、会場となった焼肉屋から出てきたSMAPメンバー(キムタクを除く)に「セブン」記者が、こう直撃をするところから始まる同記事には、最後の打ち上げにキムタクが不在だったことが強調される。しかも、冒頭のカラーグラビアでは、SMAP4人と、やはりこの慰労会に参加した森且行の姿もがバッチリと収められていた。
そもそも、このSMAP慰労会の情報は、年末から複数のメディアの間で駆け巡っていたものだ。しかも、そのネタ元は、この慰労会を中居らの独立、新事務所に向けた“決起集会”ではないかと捉えた、ジャニーズ事務所からのリーク説が濃厚だといわれている。
当然、記事ではキムタクが“仲間外れ”された被害者だと強調される。
「もし(キムタクを)誘っていなかったのだとしたら4人のやっていることはあまりにも子供じみています」
といった、木村ファンの言葉も紹介されているが子どもじみているのは「セブン」の方だろう。そもそも、キムタクはこれまでも仲間内の打ち上げには参加しないし、今回も中居がキムタクを誘って、断られたという情報もある。
さらに、この「セブン」の表紙は、キムタク! ついでに巻末カラーグラビアには、キムタクの新ドラマ『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)のPRインタビュー3頁が掲載されているのだ。
キムタクを最大限持ち上げ、“裏切り者”キムタクのイメージアップに必死。大手芸能事務所に最大限寄り添う「セブン」は、今年も健在だ。
2位も、なんとも不可解なツーショットスクープだ。昨年12月、かねてから恋人とうわさされる小泉今日子と豊原功補の2人が、都内居酒屋で仲睦まじく語り合う姿を「女性自身」がキャッチ、その姿を写真に収めた。
確かにこの2人、2年ほど前の「フライデー」(講談社)に熱愛を大々的に報じられている。しかし、その後「週刊文春」(文藝春秋)が後追いしたくらいで、他メディアはこれを黙殺したままだった。もちろん理由はキョンキョンが“芸能界のドン”周防郁雄率いるバーニング所属であり、彼からの寵愛を一身に浴びる存在だからだ。
さらに、2人が付き合い始めた時期、豊原は別居中の妻と籍が抜けていなかった。つまり“不倫”疑惑がささやかれたこともあり、その関係は事実上の“タブー”となっていた。
そんな2人の関係を、大手芸能事務所には弱いはずの「自身」が掘り返した。しかし内容を読むと、記事は2人の熱愛を強調するものではなく、強調されたのは“同志”という関係だ。2人は居酒屋で演劇論を熱く語っていたといい、こんなコメントの数々が誌面を飾っている。
「あの2人の関係は恋愛を超越していますよ。言ってみれば仕事」(記事内・舞台関係者コメント)「きっと今の“同志愛”のような関係がいちばんいいのでしょうね」(記事内・舞台関係者コメント)
何が目的だ、この記事は。15年2月にキョンキョンは個人事務所を設立しているが、今年はついにバーニングから本格独立か!? 今後の展開に期待したい。
下品すぎる。女性週刊誌は下品だといわれてきたが、ここ最近では最も下品かも。
3位のタイトルの「あそこ」。
紀香の何が“愛之助のあそこ”を癒やしたのか? 記事を読んでもよくわからない。記事には、紀香の食事が愛之助の体調を整えた。結婚以降、愛之助の洋服のセンスがアップした。そんなことしか書いていない。
意図もないのに、下品なタイトル!? マジで意図がわからん。