山崎夕貴アナの結婚報道に感じた、“地方出身の普通の女性”がフジのエースとなったワケ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「私、世間の声があまり気にならないんですよね」山崎夕貴
(Yahoo!ニュース「遠田智子のエンタメ国語辞典」インタビュー、3月27日)

 3月27日未明に、フジテレビの山崎夕貴アナとお笑いタレント・おばたのお兄さんの結婚報道が流れた。山崎アナはレギュラー出演する『ノンストップ!』(フジテレビ系)で特にコメントせず、おばたのお兄さんは「確たる情報をお待ちください!としか言えずすみません」とツイートし、結婚自体は本当だが、正式発表は後日であることをほのめかした。

 さまぁ~ず・大竹一樹と中村仁美や、陣内智則と松村未央のように、フジテレビの女子アナが、お笑い芸人と交際結婚する前例はあるものの、売れていない芸人と交際結婚するのは、山崎が初だろう。「女性セブン」(小学館)によると、もともと山崎がおばたのファンで、おばたが『ノンストップ』(フジテレビ系)にゲスト出演したことが、交際のきっかけとなったそうだ。

 しかし、それからすぐに「フライデー」(講談社)がおばたの浮気を報じた。天下の女子アナが、格下の売れない芸人に浮気されるなんて、あり得ないが、破局するかと思いきや、交際を続行。いろいろな番組で、芸人たちが一様に「あいつはやめた方がいい」と言うあたり、おばたはあまり人望もないようだが、山崎アナだけが知る魅力があるのだろう。

 初と言えば、そもそも山崎アナ自体が、初めてに近い、異色の存在と言えるのではないか。フジテレビの女子アナの伝統は、都会育ちのお嬢さま系リア充。だが、山崎アナは違う。「サンケイスポーツ」の取材に対し、山崎は「就職試験を受けるまで、東京に来たことがなかった」と話していた。また山崎は過去にタレント活動をした経歴もなく、さらに親が権力者ということも特にないようだ。地方出身の普通の女性が内定を取り、フジのエースに成長するとは、時代の変化を感じさせる。

 地方出身の普通の女性が女子アナとなり、都会のお嬢様系リア充に囲まれたら、そこに同化しようとしそうなものだが、山崎アナはそれをしない。『とんねるずのみなさんのおかげでした』(同)で、山崎アナの部屋のVTRが放送されたことがあり、こたつをテーブル替わりに使うなど、生活感満載で、とても人気女子アナの部屋とは思えなかった。

 それよりも、私が山崎アナのすごさを感じたのは、「気にしない」ことである。同放送では、山崎が夕飯(ビールとたこ焼き)を食べている頃、フジの女子アナ(三田友梨佳、加藤綾子、生野陽子、永島優美)はパーティーをしていたと紹介されたのだ。フジテレビの女子アナは「アナウンス室は仲が良い」ことを連呼してきたが、主流派が集まるパーティーに参加せず、涼しい顔でいられるのは、とかく他人と自分を比べがちな若い女性には難しいことに感じられる。この鈍さは山崎アナの持ち味ではないだろうか。

 鈍いと言えば、フジテレビにはかつて中野美奈子というおニブの大御所がいた。中野もフジの女子アナらしくお嬢様育ちだが、中野の鈍さは「愛されると信じて疑わない」という方向性である。それに対し、山崎アナのそれは「どちらが上とか下とか考えない」といった種類のものなのではないだろうか。「東京は地方より上」とか「SNSのフォロワーが少ないのは下」というように、人には自分の属する世界に応じた暗黙のルールがあるが、山崎アナはそれを持たないのだろう(もしくは気づいていない)。

 かつて山崎アナと鮨を食べに行った際に、かかってきた電話に断りもいれずに出たと、石橋貴明が『みなさんのおかげでした』で嘆いていたけれど、もし山崎アナが石橋のことを“上”の存在だと思っていたら、こんな行動は取らないのではないだろうか。山崎アナは、フリーアナウンサー・遠田智子のインタビューに対し、「私、世間の声があまり気にならないんですよね」と答えているが、人目や序列が気にならないタイプなのだろう。

 「人間関係の上下がわからない」ことは、今のテレビ業界ではプラスではないか。大物に対して物怖じせずに向かっていけるし、大物からいじられたり、怒られても、当の本人がけろっとしているので、パワハラ臭がしない。つまり、「上下がわからない」とは、「バカにされ上手」と言い換えることができる。「バカにされ上手」は仕事にも恵まれ、かつ日常生活の最大の敵、“嫉妬”を交わすことができる超優秀な存在である。

 山崎アナは4月から『とくダネ!』(同)に移籍する。同インタビューで山崎アナは、初代MCである佐々木恭子アナに「(恋愛を)これだけオープンにしていて、もし別れてしまったら、バツイチみたいなもんじゃないですか」と相談したところ、「『山崎は別れてもネタになるから』って言われて、楽になりました」と語り、先輩に感謝している。先輩・後輩のいいエピソードに水を差してなんだが、これ、軽くバカにされていないだろうか。もし交際相手が大物芸能人だったら、別れた後、ネタにはできないはずである。売れているとは言い難い、女グセの悪い芸人だから別れても当然、嫉妬されない相手だから、みんなが味方してくれる……と言っているように、私には聞こえるのだ。

 「損して得取れ」という諺があるが、ヘタなプライドを捨てて、あえてバカにされて多くの物を得る。山崎アナの戦術は、一般人の世界でも有効ではないだろうか。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの

高橋由美子、泥酔&ラブホ不倫騒動に見る“真の酒豪キャラ”に必要なモノ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「飲み友達です」高橋由美子
「週刊文春 3月22日号」(文藝春秋、動画)

 芸能人がバラエティ番組に出る際は、キャラという“お土産”が必要になるが、そのキャラが必ずしも事実である必要はない。例えば、山口もえといえば、おっとりした口調を思い浮かべる人も多いだろうが、夫である爆笑問題・田中裕二やマネジャーから、いろいろな番組で「プライベートはすごく早口」と暴露されている。実際の自分とキャラが違っても、番組の中できっちり全うすればよいし、そのキャラが定着することで、違う展開も期待できる。

 女優・観月ありさ、島崎和歌子、遠野なぎこなど、芸能界には酒豪を名乗る女性芸能人がたくさんいる。鈴木砂羽や水野美紀のように、“男前”“おっさん”といったキャラを自称する女性たちも大酒飲みだそうだ。飽和状態である“酒豪市場”に、“20世紀最後の正統派アイドル”こと高橋由美子が参戦した。

 今年の1月2日放送の『今夜くらべてみました 元旦から生放送3時間スペシャル』(日本テレビ系)に酒豪キャラとして出演した高橋は、終始ハイペースで酒を飲んでいたが、私には高橋が酒豪とは思えなかった。

 酒豪キャラを掲げてテレビに出たからには、たくさん飲んでもケロリとしているか、飲んで面白いことを言うなどが期待されるが、実際の高橋は飲みすぎて呂律が回っておらず、今年の運勢を占いにやってきたゲッターズ飯田に抱き着き、最終的には飲みすぎてスタジオから退場している。プライベートならそれで構わないが、画面から消えてはプロとしては失格ではないだろうか。高橋は酒豪というより、さみしがりで流されやすい人に、私には見えた。

 その高橋の不倫が「週刊文春」(文藝春秋)にスクープされた。高橋は完全にノーガードだったようで、渋谷で既婚男性と痛飲した後、タクシー移動で歌舞伎町のラブホテルに入り、昼すぎにチェックアウトする姿を撮られている。「文春」記者に直撃され、男性との関係を尋ねられた高橋は「飲み友達です」「私、もっといろいろやってっから」と気色ばんでいたが、いい大人の柄の悪さが物悲しく感じられた。

 ところで、酒豪キャラとしてバラエティに出る女性芸能人はいても、男性芸能人はいないのはなぜだろう。その答えになり得るのが、今、森友学園問題で話題の安倍昭恵夫人のエピソードである。彼女が初めてファーストレディーになった時、話題になったのが、その酒豪ぶりだった。森永製菓の社長令嬢にして、首相夫人というセレブリティーが酒好きであることは、「気取っていない」「ざっくばらん」と好意的に受け止められていた。当時、安倍首相は潰瘍性大腸炎を患っていたこともあり、飲酒できない安倍総理の代わりに、夫人が地元の支援者とノミニケーションを行っていると書いた週刊誌もあった。

 しかし、流れは変わる。昭恵夫人はミュージシャン・布袋寅泰の大ファンであり、酔った夫人が電話で布袋を呼び出し、しなだれかかったり、首筋にキスをしたと「女性セブン」(小学館)が報じたのだ。この騒動をきっかけに、総理と昭恵夫人の不仲説、また「出たがり」「芸能人好き」といったバッシングが勃発した。

 昭恵夫人の行動は、酒豪キャラの条件を明示しているのではないだろうか。酒豪キャラはまず社会的地位など、人からあこがれられるものを持っていなければならない。普段なら一般人には手の届かない人が、“酒を飲む”際は、一時的にこちら側に近づいてきてくれるところに、意味がある。アルコールの力で多少理性が緩む姿が見られるのも魅力だろう。けれど、いくら酒を酌み交わしても、簡単に深い仲になっては、単に「酒に飲まれている人」「酒の飲み方を知らない人」になってしまう。

 つまり、酒豪キャラは恵まれていて、持たざる者にも優しいが、簡単に男女の仲にはならない、しっかりした貞操観念を持っていなくてはならないわけだ。酒豪キャラを自称する女性芸能人が美人ばかりなのは、美貌や性的魅力など“あこがれられるもの”がないと成立しないキャラだからである。

 男性を形容する言葉、例えば“男前”を自称する女性芸能人に必要なのは、モテることと書いたことがあるが、酒豪キャラはさらに強固な貞操を必要とする。

 手が届きそうだけど、ヤらない、もしくはその現場を撮られない。酒豪キャラは、ある意味、究極の清純派アイドルと言えるのではないだろうか。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
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水野美紀、夫への不満話の妙――彼女が“40代サバサバ女優”として鈴木砂羽より上手なワケ

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<今回の有名人>
「しっかりしてると言われます」水野美紀
『しゃべくり007』(日本テレビ系、3月12日)

 テレビに出るのは、人気のある人、面白い人というイメージを一般人は抱きがちだが、制作側の立場で考えてみれば、数字(視聴率)が取れる人を出したいというのが本音だろう。

 例えば、視聴率をじわじわ上げている『バイキング』(フジテレビ系)。司会の坂上忍は、コメンテーターに「この点についてどう思う?」とテーマを細く設定して質問する進行スタイルを取っている。何について答えればいいのかはっきりしているという意味で、コメンテーターはやりやすいかもしれないが、その一方で、これは一種の誘導尋問だと感じることもある。実際、坂上は、コメンテーターが自分とは違う意見を言った場合、何度も“答え直し”をさせる。トーク番組のテイを取っていても、結局は力のある人の思い通りに動かなければならない現実があるわけだ。

 こう考えると、番組の司会を持つレベルの実力者にいかに可愛がられるかは、芸能人生命に関わってくるといえるだろう。日本の芸能界で司会をしているのは、男性ばかり。こうなると、若くない女性が苦戦することは目に見えているが、若くない女性が使える手段は“男前”“サバサバ”キャラだろう。「きれいだけど大酒飲み(飲まないサバサバキャラを聞いたことがない)」「美人だけど、おじさんが集うような大衆酒場が大好き」という“設定”は、男性には「気取っていない」「誘いやすい」とおトクに感じられて、好感度が高いのではないか。

 今ではあまり聞かなくなったが、5~6年前、本来なら男性に対して使う言葉を、女性に用いる流れがあった。例えば、“男前”ウリをしていた女優・鈴木砂羽がその代表格である。しかし、鈴木は初演出舞台で、女優に対して土下座を強要したというパワハラ疑惑が浮上し、サバサバキャラがウリであっただけに、ミソがついた感じは否めない。一方、女優・水野美紀も『私の中のおっさん』(角川書店)というエッセイを上梓するなど、サバサバを強調していた。美人女優として名高い水野だが、本人いわく、自分の内部は「漁師のおっさんみたいな人」で、その外見とおっさんである内面のギャップに頭を悩ませてきたそうだ。おっさん水野は、鈴木と違ってキャラに厚みがある。2016年に、3歳年下の俳優・唐橋充とスピード結婚し、43歳で出産も果たした。アラフォー独身女性の希望の星ともいえるし、お母さんとしても売ることもできる。サバサバネタの持ち主であるから、バラエティ番組は使いやすい存在だろう。

 舞台の宣伝のため、水野は最近テレビによく出ている。3月12日放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演した水野は、司会のくりぃむしちゅー・上田晋也に「水野さんって不思議ちゃんというか、変わってると言われませんか?」と尋ねられ、「しっかりしてると言われます」と返して、笑いを巻き起こした。

 ネプチューン・堀内健が「自覚していない人ほど、ヤバい」と、水野変人説を後押しするが、私も、水野は本当にしっかりしていると思う。なぜなら、水野は余計なことを一切言わないからだ。

 例えば、水野は『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)に出演した際、「新米ママの夫への不満」という質問に答えていたのだが、水野いわく、夫は「幼稚でノロマ」。食べ物をかみすぎて食事に2時間かかる、生理現象を直前まで我慢する、家が結露でびしょびしょになるまで加湿器を使うそうだ。新米ママの憂鬱というと、夫が育児をしないとか、仕事と家庭の両立といった内容が思い浮かぶが、水野のエピソードは“個性的な夫”の話であり、愚痴要素はゼロ。生活に直結して困ったネタではない。一種の夫のプロモーションである(水野の夫がバラエティから声がかかる可能性もある)。

 また、『しゃべくり007』では、サバサバキャラらしく、出産前、オナラが我慢できなくて困ったという話は披露する(下ネタを嬉々として話すのは、美人の特権であると思う)一方、チュートリアル・福田充徳が「うちの奥さんも42歳で出産してるんですけど、体形が戻らなくて困ってる。どうやって戻したんですか?」という質問には、「徐々に戻ると思います」とぼんやりした答えしか返さない。産後のダイエットは女性の関心が高いテーマだと思われるが、女優としての企業秘密は明かさないわけだ。夫の悪口も美しさの秘訣も言わないという一種の秘密主義を貫いているのに、同時にサバサバしたイメージもアピールできるのはすごい。

 かつて、私は水野の『私の中のおっさん』を読んで、水野はハニートラップに長けた女スパイのようだと書いたことがあるが、今もその考えは変わっていない。芸歴31年、大手事務所からの独立を経験するも、消えることのなかった水野は、立ち回りが慎重かつ的確な凄腕スナイパーである。鈴木と違って、こちらの“サバサバ”はかなり息が長そうだ。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
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中村仁美アナ、さまぁ~ず大竹と仕掛ける“鬼嫁キャラ”がまったく成功しそうにない理由

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<今回の有名人>
「面倒くさ~い」中村仁美
『ホンマでっか!?』(フジテレビ系、2月28日)

 元フジテレビアナウンサー・中村仁美がフリーとなり、本格的にバラエティ進出を始めた。バラエティに出演するには、キャラという“お土産”がいる。夫である、さまぁ~ず・大竹一樹は、多数の番組で、「中村に『夕飯は餃子がいい』とリクエストすると、『家はレストランじゃないんだから』といわれる」など、“自分の願いを聞き入れてくれない”といった嫁エピソードを披露している。そのことから、中村はお土産として、とりあえず“鬼嫁”キャラを受け入れ、“自分は鬼嫁ではない”“大竹のこだわりが強すぎるだけだ”と、それを弁明する形を取ることにしたらしい。

 しかし、中村の“鬼嫁”エピソードを聞いていると、どっちもどっちだなというのが私の感想である。

 2月28日放送の『ホンマでっか!?』(フジテレビ系)に出演した中村は、トーストの焼き加減に対する大竹のこだわりを嘆く。中村は、“トーストに焦げはいらない”という考えで、子どもにもほぼ白いままの焼き加減のトーストを出しているが、“トーストは茶褐色になるまで焼きたい”大竹は、それを見て「かわいそう」と言うらしい。

 中村は、“白いままでも焦げ色がつくまで焼いても、バターやジャムを塗ったら変わらない”と主張し続け(個人的には、味は変わると思う)、白いままのトースト状態ではバターが溶けないという意見には、「溶けないままの方が、バターそのものの味を感じられる」と譲らない。また、白いままのトーストを焼き直すことについては、「面倒くさ~い」と言っていた。確かに手間がかかるという意味では面倒くさいが、自分の主張の方が正しいとしつこく繰り返す中村も、負けず劣らず面倒くさいというのが、私の印象である。食の好みに“正しい”はないのだから、白黒つけずに、大竹には自分でパンを焼いてもらえばいいのではないだろうか。

 中村といえば、入社直後、同期であった中野美奈子に「10年後の美奈子へ」と書いた手紙を忍ばせていたと、中野の自著『ミナモトノミナモト』(幻冬舎)に書かれていたことがある。「22歳の美奈子は今日も元気だよ。そして、大分滑舌が良くなってきたけど、まだまだかな。未来の美奈子はちゃんと濁音と鼻濁音の区別がついている!これからアナウンス人生が始まるわけだけど、今わたしの横にいる美奈子は、何も知らないで笑っています」と、中野のマウントを取った形で手紙を送っているのだ。こういう、一言言わないと気が済まないタイプの性格は、タレントとしては損なのではないだろうか。

 鬼嫁キャラといえば、昨年末に亡くなった野村克也元監督夫人・沙知代さんが思い出されるが、そもそも中村が鬼嫁キャラを名乗るのには、無理があると思う。

 4月号の「STORY」(光文社)に“夫を出世させるあげまん風水”なるものが掲載されている。夫を褒めて、ネガティブな言葉は使わない、自分自身もボディークリームをつけていい匂いをさせていろといった、どこかで聞いたことがある、まるでコピペのような話だが、風水に限らず、日本の女性は「男性は立てるもの」と刷り込まれ育つ。しかし、鬼嫁たちはそれをしないどころか、平気で夫を罵り、盾突く。常識で考えれば、このような行動は夫婦不仲につながっていくが、夫は公然と妻への愛を口にし、また夫もどんどん出世していくのだ。

 野村元監督と沙知代夫人を例に挙げてみよう。元監督と沙知代夫人が知り合ったとき、両者は不倫の関係だった。元監督が南海ホークスでプレーイング・マネージャーを務めていたとき、球場にやって来ては、仕事にまで口を出す沙知代夫人と球団が衝突。“仕事を取るか沙知代夫人を取るか”と迫られた元監督は、「仕事はいくらでもあるが、沙知代は世界に1人しかいない」と答えて、解任されることに。しかしその後、ヤクルトスワローズの監督に就任し、万年Bクラスだった球団を優勝に導く。つまり、鬼嫁とは「夫にきついこと言っているのに、夫は成功し、愛情表現を惜しまれない」存在なのである。ひょうひょうとしたキャラで売っている大竹が中村に対して、テレビの前で愛情表現をするとは考えにくいだけに、彼女はこうした鬼嫁キャラとしては不完全である。

 鬼嫁キャラの必要な要素に“成功”は不可欠。いっそのこと、成功を息子の受験に求めてみたらどうだろう。4人の子どもを全員、東大理三に入学“させた”といわれる佐藤ママのように、中村も子どもを2人とも名門に合格させ、それをキャラにするのだ。夫を“主人”と呼び、立てているふうを装うより、よっぽど中村には向いていると思うのだが。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
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青木さやか、離婚理由は“経済格差”発言――男女をめぐる「昭和的刷り込み」の根強さ

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<今回の有名人>
「私がほとんど出していた」青木さやか
『サンデー・ジャポン』(TBS系、2月25日)

 若い読者の方は驚かれるかもしれないが、昭和という時代には、“男女が食事をしたら、男性が支払うもの”という暗黙の了解があった。もちろん全てのカップルがそうだったとは言わないが(事実、田辺聖子の小説には、ワリカンを好む女性がたびたび登場する)、なぜ男性がカネを払うのが“当たり前”だったかというと、あの時代は、総じて男性の方が収入が高く、女性にカネを出させるのは、「男の沽券に関わる」と考えられていたからである。

 『ルンルンを買っておうちに帰ろう』(角川文庫)で大ヒットを飛ばした林真理子の80年代のエッセイを読むと、サラリーマン男性とデートした際、「フツウのサラリーマンにはこの店の支払いはキツいだろう」とテーブルの下から男性にお金を渡す描写にたびたび遭遇する。人目のあるところで、女性が支払いをすることは、男性に対する侮辱と考えられていたので、高収入の女性には、このような“気配り”が必要だったわけだ。“男性をしのいではいけない”というのが、昭和の礼儀だった。

 しかし、昭和は終わり、バブルは弾け、“失われた20年”と呼ばれる経済停滞期がやって来る。一時的に景気が上向くこともあったが、労働者の賃金が上がっておらず、食べるために男女問わず働かなければならない世の中になった。そして、まもなくそんな平成も終わろうとしている。にもかかわらず、女性向けメディアは例えば「日経新聞を読むような小難しいことを好む女子はモテない」といった具合に、いまだに“男性をしのいではいけない”という昭和スタイルを発信し続けているのはなぜなのだろう。これは、“男性より高収入なのは、悪いこと”という考えにつながっていくのではないだろうか。

 例えば、2012年にダンサーとの離婚を発表した、お笑い芸人・青木さやか。彼女は、『サンデー・ジャポン』(TBS系)出演時、離婚の理由をたずねられ、「うまく説明できない」と前置きしつつ、「収入は私の方が多かった。私がほとんど出していた。それを彼に言えなかった。彼のプライドもあるし」と、自分が高収入であるがゆえに、元夫を傷つけ、そこから軋轢が生じたと取れる説明をしていた。

 離婚の原因はさておき(テレビで本当のことを言えるとは思えない)、高収入女性(もしくは資産家家庭出身の女性)が男性に敬遠されるかというと、私にはそうは思えないのだ。

 例えば、女優・広末涼子は、夫であるキャンドルアーティストのキャンドル・ジュンより高収入であろうが、不仲説は聞こえてこない。『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で広末は、ジュン氏に「(家事をしてくれて)ありがとう」と声をかけると、「特別なことをしたわけじゃないから、ありがとうと言わないで」と返されたというエピソードを披露。ジュン氏に「家事はオンナの仕事」という昭和的な固定概念がないことを明かしていた。お笑いタレント・松嶋尚美も、夫でロックバンドのボーカルをしているヒサダトシヒロとは“格差婚”といわれたが、2人の子どもにも恵まれ、生活は順調そうである。

 また、元SPEED・今井絵理子との手つなぎ不倫を「週刊新潮」(新潮社)に撮られた元神戸市議で歯科医の橋本健氏。妻は高校時代の同級生だそうだが、歯科医院の開業費用を妻の実家が援助したと同誌は報じている。具体的な金額は書いていなかったものの、妻は裕福な家庭に育ったと見ていいだろう。彼らは、女性の方が高収入だから、資産家家庭出身だからと憶することなく、むしろ自分の人生にプラスになると受け止めているように、私には感じられる。

 青木がこれまでで一番稼いでいたのは10年前で、現在はその時の1/10の収入だと『明日は我がミーティングスペシャル』(TBS系)で話していた。10年前というと、ちょうど青木が結婚していた頃だが、かつて青木は『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で、タクシーにまつわるこんなエピソードを披露していた。収入が上がった青木は、ちょっとした距離でもタクシーに乗るようになってしまい、それを夫にとがめられると「うるせぇ」と思ってしまうと顔芸を交えながら話していたのだ。

 タクシーに乗る乗らないに正解はないし、どちらでもいいわけだが、このエピソードだけで考えるなら、青木は“夫より稼いでいること”で夫の機嫌を損ねたというより、彼女自身が「自分が稼いできたカネの使い方を、とやかく言われる筋合いはない」と思っていたのではないか。また、そう感じてしまうのは、「本当はオトコが稼ぐべきなのに、私が稼いでいる」「生活費も私が出してやってる」という考えを根っこに持ち続けていたからではないだろうか。

 “男をしのいではいけない”“男がカネを出すもの”という考え方は、高収入女性に遠慮や偽装を促すが、“オンナがカネを出すべきではない”という考え方は、ときに男性に対する攻撃に姿を変えやすい。

 青木は『明日は我がミーティングスペシャル』で、「生活レべルを落とすのは、難しい」と話していたが、昭和的刷り込みを捨てるのも、同じくらい難しいことかもしれない。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
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谷亮子、国民的スターから「嫌いな女」への転落に見る「女性アスリートとテレビ」の無情な関係

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「本当にしつこい」安藤美姫
『サンデー・ジャポン』(TBS系、2月18日)

 オリンピックのメダリストほど、知名度と好感度が高い人はいないのではないだろうか。というわけで、メダリストは、バラエティに出演する機会も多いが、お声がかかりやすいのは、“いじられる要素のある”人だ。

 例えば、“霊長類最強女子”と呼ばれ、国民栄誉賞も受賞した女子レスリング・吉田沙保里選手。結婚願望があり、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などのバラエティ番組で、「イケメン好き」「好きな人には、自分からガンガン行く」と明かし、自ら肉食系であることを認めている彼女は、いじりやすく重宝される。最近はCMにも出演し、そこで妊婦の役を演じたことから、「たまごクラブ増刊号」(ベネッセ)の表紙も飾った。インスタグラムには、深田恭子ら女優との交友、美容鍼灸やまつエク、ネイルの画像がアップされ、ファンから「吉田さん、かわいいです」と褒められている。女性誌や女性週刊誌も、吉田を「女子力が高い」(美しいと言わないところに、一抹の含みがある)と書き立てるなど、完全に彼女のカテゴリは“芸能人”である。

 アスリートが芸能人になることに問題はないが、吉田は「かわいい」という称賛の先に何が待っているか知っているのだろうか。「かわいい」で日本をかき回した谷亮子の姿がちらつくのである。

 柔道は日本のお家芸であるものの、オリンピックではメダルが取れないという低迷期が続いていた。そこに現れたのが、谷である。久しぶりに現れた天才少女に日本は沸いた。谷の成人式に密着した番組を見たことがあるが、列席した見知らぬ女性から「かわいい!」と声が上がると、谷は手を挙げて、声援に応えていた。この時の「かわいい!」は「いつも柔道に明け暮れている谷のオンナノコとしての一面を見られた」という意味で、いわば「いいね!」を意味する「かわいい」だったと私は解釈した。この頃、女性たちは、おおむね谷に好意的だったように記憶している。

 流れを変えたのは、イチローである。谷はイチローを含めて複数人でカラオケに行き、イチローに電話番号を聞かれたそうだが、それをワイドショーの取材に対して「イチローが私を狙ってる」といったニュアンスで語りだしたのだ。プロ野球選手といえば、元アイドルや女子アナなどと結婚するのが当時の常識だっただけに(この時イチローは、女優・葉月里緒奈と破局直後だった)、うっすらと世間に「もしかして、自分のことをそっち側だと思っている?」という空気が広まっていったのだろう。

 イチローとは不発だったものの、谷はオリックス・ブルーウェーブの谷佳知と交際を始める。白いワンピースを着た谷が、差し入れを持ってオリックスのキャンプ地を訪れた姿をワイドショーが追いかけていた頃、女性レポーターたちの視線は、かなり冷ややかだったように思う。まもなく結婚が決まるが、谷のデザインした婚約指輪の独特なセンス、金メダルにちなんで結婚式の打掛を金色にするなどの“小ネタ”が、ネット上でもイタいと嘲笑の的となり、好感度はじりじり下がっていった。そして、とうとう2010年版「週刊文春」(文藝春秋)調査のアンケート企画「女が嫌いな女」では、1位に輝いてしまったのだ。

 私は谷が“イタい”と言いたいのではない。勝手にテレビに引っ張り出し、勝手に「かわいい」と持ち上げ、本人がそれを受け入れると、「いい気になるんじゃねーぞ!」と引きずり下ろす。それが、テレビにおける女性アスリートの宿命なのである。谷はメンタルが強いのでけろっとしていたが、吉田にそこを耐える気力があるのか疑問に思うのだ。

 オリンピック出身のアスリートといえば、フィギュアスケートの安藤美姫も、マスコミ好きする「かわいい」枠だ。世界選手権で、金メダルを獲得するまでの選手に成長した安藤は、未婚のまま出産。記者会見で、「プライバシーを守りたい」と父親の名前を明かさない意思を表明したが、スペイン人のスケート選手ハビエル・フェルナンデスとの交際を始め、親密な画像を頻繁にアップするようになる。しかし、そのフェルナンデスとも、昨年から破局説がささやかれている状況だ。2月18日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)で、破局説について聞かれた安藤は、「本当にしつこい」とキレて見せた。そりゃ、あれだけ交際をアピールしていたのに、突然フェルナンデスが登場しなくなったら、みんなそう思うよと言いたいところだが、安藤にとってプライバシーとは「私的なこと」ではなく「知られたくないこと」を指すようなので仕方がない。

 オリンピック選手と芸能界には、大きな違いがある。オリンピック選手は、ベストを尽くして戦い、視聴者はテレビを通じて応援するという意味で、“アスリートは視聴者より立場が上”。しかし、テレビの世界において、演者は好感度や視聴率を稼がなくてはならないので、“芸能人は視聴者より立場が下”なのである。安藤のように、このルールがわからない人は、テレビの世界では「使いづらい」「面倒くさい」といわれてしまうのではないだろうか。

 オリンピックには魔物が住むといわれるが、テレビの世界も魑魅魍魎。女性アスリートの皆さんは、ほどほどにして撤退された方がいいのでは? と思わずにいられない。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
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ますおか岡田の元妻・祐佳、荒い“スピリチュアル”発言に感じる「芸能人特有の病」

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「はっきりした理由はわかりません」岡田祐佳
(「婦人公論」2月27日号、中央公論社)

 芸能人とは、人に注目されることを無上の喜びとする病気に罹患している人のことを指すのではないか。多くの芸能人が引退を表明しても、結局復帰するのは、経済的な理由もあるだろうが、やはり芸能人でいることに強い快感が伴うからだろう。この病の厄介な点は、大スターはもちろん、一般人がほとんど知らないレベルの芸能人も患っていて、ささいなことがきっかけで「また人前に出たい」という気持ちがよみがえってしまうことではないだろうか。

 お笑いコンビ・ますだおかだの岡田圭右の元妻で、タレント・岡田結実の母でもある岡田祐佳は、この病を患っているように感じられる。芸人をしていたものの、結婚を機に事実上引退、しかし娘のブレークとともに芸能活動を再開し、離婚後は本格的に復帰する決意を固めたようだ。2月27日号の「婦人公論」(中央公論社)では、日本のスピリチュアル界の首領・江原啓之と対談し、離婚について語り、やんわり夫を責めていた。

「彼が2年前に突然、私と息子、娘の三人を置いて、家を出た」「一方的に別れたいと言われて。私はいまだにはっきりした理由はわかりません」と、離婚は夫の身勝手な判断だと主張。また、結婚後も仕事を続けたかったのに、岡田が家庭に入ることを希望し、そのうち芸能界の先輩と連絡を取ることも嫌がられるようになったと、モラハラを匂わせる発言もしている。無理やり家庭に入らされ、芸能界とのつながりを絶たれ、突然離婚を言い渡され、子どものために仕方なく芸能界に本格復帰することにした……そんな筋書きのようである。

しかし、ここで私が思い出すのは、『めちゃ×2イケてるッ』(フジテレビ系)内のコーナー「恋のかま騒ぎ」において、品川庄司・品川祐が暴露した祐佳にまつわる話なのである。かなり昔の話だが、品川いわく、祐佳はギャルのような格好で朝帰りもしょっちゅう(写真も出しており、確かにギャルのようだった)。午前11時に帰ることもあり、帰宅時間から逆算すると、ラブホテルのチェックアウトを済ませてきたとしか思えないとのこと。岡田の妻の立場を利用して芸人の楽屋に入り浸り、自ら「うち、離婚するかもしれません」と先輩に話していたという。

 品川は芸人なので話を盛っている可能性は十分あるが、自分の妻を貶められても、岡田が否定しないのが印象的だった。祐佳が不倫していたかどうかはわからないものの、ずいぶん前から芸人の世界での評判は、あまりよろしくなかったということだろう。

 娘がブレークしており、本人が元芸人だからといって、即仕事が来るほど芸能界は甘くない。祐佳は、自分の“ウリ”を、スピリチュアル方向に定めたようである。

 昨年、『アウト×デラックス』(同)に出演した際、祐佳は番組MCのマツコ・デラックスに会えた喜びのあまり、泣き出していた。祐佳が言うには、芸能界に本格復帰しようかどうか迷っていた時、FUJIWARAの番組に出演したところ、藤本に「祐佳さんは引き寄せる力があるから、会いたい人の名前を言いましょ」と言われて、到底会えないであろうマツコの名前を挙げたそう。すると、1年もしないうちに本当に会えたので、感激しての涙を流してしまったという。

 マツコはもちろん、出演者の矢部浩之や南海キャンディーズ・山里亮太も引いていたが、祐佳は意に介さない。なんでも「共感すると、その人の病気をもらってしまう」体質で、結核の疑いがある友人を「あなたは大丈夫だよ」と励ましたところ、自分が結核になってしまった(友人は結核ではなかった)と話していた。確かに、結核だった友人が、祐佳に励まされたことで結核ではなくなり、代わりに祐佳が結核になったなら、「共感すると病気をもらってしまう」が成立しないこともない。しかし、今の話では「祐佳が勝手に結核になった」だけに感じるのは、私だけだろうか。

 ずいぶん荒いスピリチュアル話であるものの、まぁ、世間には無類のスピリチュアル好きはいるので、営業方針としてはいいのかもしれない。祐佳は自分の能力に自信があるようで、「婦人公論」の対談でも、「私は勘の鋭いところがあり、彼自身や家のことで気づいたことがあれば、すぐに伝えていました」と語るなど、“わかってしまう人”アピールをしている。

 そんなに勘が鋭いなら、なんで離婚されたかわからないの? などという質問は、愚問である。「立っている者は親でも使え」という言葉があるが、娘だろうと売れている人を利用するのが芸能人。なんだか娘に迷惑かけそうなことをやらかす気がするけれど、この勘がどうぞ外れますように。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
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小倉優子に見る、結婚や子育てにおける「完璧主義」「努力家」の脆弱さ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「今日も身を削ったな」小倉優子
『今夜くらべてみました』(日本テレビ系、1月31日)

 芸能人になりたい。そんな夢を抱いた人は少なからずいるだろうが、実際になれるのはごくごくわずかな人だけ。仮に芸能界に入れたとしても、今度はスターを目指しての競いが始まる。事務所は慈善事業ではないから、新人に投資した分、利益を回収しなければならない。意にそぐわない仕事やキャラでも、新人は事務所からいわれれば、受け入れざるを得ない。

 ゆうこりんことタレントの小倉優子も、そんな時代を経験した1人だろう。

 自分は、こりん星から、いちごの馬車でやってきた「りんごももか姫」である。小倉がそう自称しだしたとき、インパクトという意味では完璧だったが、この路線は、続かないことは明らかだった。後に小倉本人はいろいろなバラエティ番組で、「こりん星をやめたいと申し出たのに、事務所がダメと言った」と語っている。忙しさも加わり、当時のストレスは相当だったようで、『ノブナガ』(CBCテレビ)で雨上がり決死隊・宮迫博之が、「こりん星の人の楽屋から、叫び声と一緒に、壁に頭をがんがんぶつける音が聞こえた」と話していたことがある。

 「今だから話せる、あの話」は一種の勲章であり、たいていの芸能人は、さほど過去の話を嫌がらないモノだが、私から見ると、小倉はこりん星時代の話を本気で嫌がっている感じがする。話題を持っている方が、オファーされる率の高いバラエティの世界で、非常に珍しいことなのではないだろうか。

 小倉がイジられることを、否定的に捉えているのは、1月31日放送の『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)からも感じることができた。同番組に出演した小倉は、バラエティ番組に出た後は、「今日も身を削ったなと感じる」と、精神的に疲弊していると受け取れる発言をしていた。小倉は人に何か言われることを、「責められた」「欠点を指摘された」と感じる完璧主義的なところがあるようにも見える。

 そんな小倉は、妊娠中に事務所の後輩と夫が浮気をしているという最悪の事実を、「週刊文春」(文藝春秋)で知らされたことがある。生まれてくる子どものために踏みとどまろうと思ったようだが、最終的には離婚した。離婚といえばマイナスイメージに捉えられていた時代もあったものの、今や小倉はオリコンによる「好きなママタレント」ランキング第1位に輝いた。洗剤のCMにも出演している事実が示すように、離婚は結婚と同じく単なる1つの決断であり、痛みはあったろうが、芸能人としては、飛躍したと言っていいだろう。

 しかし、当の小倉はそうは思えないようである。同番組で、司会のフットボールアワー・後藤輝基に「人肌恋しいことはないのか?」と聞かれると、小倉は「恋愛より、家族になってくれる人がほしい(しかし、今は恋愛している物理的な時間はない)」と答えた。女優・高橋由美子は恋愛を勧め「お母さんがキラキラしている方が、子どもはうれしいんだよ」と投げかけると、「そうは思えないんですね」とも。高橋との会話は微妙にかみ合わないが、「子どもにはお父さんがいた方がいい」という高橋の発言には、「そう思います」と頷いてみせた。これらの発言を合わせると、小倉は「恋愛をしている時間はないし、恋愛をしたママはキラキラしているとも思えないから、そこをすっ飛ばしてお父さんになってくれる人を見つけたい、だって子どもにはお父さんがいる方が幸せだから」と考えているのではないだろうか。

 保守層好みの考えだが、現実と照らし合わせてみると、若干思い込みが強いように感じられる。小倉は「(子どもに対して)イライラしそうになる時があって、でも、フォロー役がいないから、絶対にイライラしちゃいけない」と同番組で発言していた。小倉は新しいお父さんがいれば、フォロー役を引き受けてもらえるのにと思っているようだが、仮に再婚したとしても、その男性が小倉の思うように動いてくれるかどうかは、未知数である。一般人の家庭においてもそうだ。お父さんがいても激務で、ワンオペ育児を強いられてフォロー役が不在の家庭はたくさんある。また、子どもと過ごす時間があっても、母親とうまくコミュニケーションが取れず、“役立たず”に見られてしまう父親がいることも事実だ。そこには日本の長時間労働や、「育児は女性の仕事、だから自分は何もしないでいい」という風土による思い込みが作用しているので、一概に「お父さんがいれば、子どもはハッピー」とは言い切れないのではないだろうか。

 小倉といえば、結婚時に「100%浮気されない」と発言したことがある。その根拠は、元夫が愛情表現を欠かさないタイプだったことと、自分に自信があり、かつ自分自身や家庭、子育てなど、全方位への努力をおろそかにしなかった点にあるのだろう。元夫は離婚経験者で、ほかの女性と同棲中に小倉と知り合い乗り換えたと、週刊誌で読んだ気がするが、そこから推測するのなら、元夫は「結婚という契約に向かない人」「オンナにだらしない人」なので、こういう結婚の適性のない人相手に努力しても、はっきり言って無駄だと思う。

 それよりも、相手のあることに“100%”や“絶対”は存在しない。「失敗は成功の母」というが、「絶対こそ失敗の母」とママ小倉に進言したい。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
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隅田美保、なぜ婚活がうまくいかない? ブログに綴られた“説明”に感じる面倒くささ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の芸能人>
「以前も、話しましたが」アジアン・隅田美保
(隅田美保公式ブログ、1月27日)

 2011年6月10日放送の『人志松本のゾッとする話』(フジテレビ系)に、アジアン・馬場園梓が出演した時のこと。馬場園は、“ゾッとするネタ”として、相方である隅田美保の話をあげていた。ハワイにロケに行った時、仕事を終えて疲れて寝たい馬場園に対し、海外でテンションの上がっている隅田が、「ねえねえ、男の人と付き合うってどんな感じなん?」「(経験がないのに)キスする時、うちは目を開けておきたい方やねん」と話しかけてきたとのこと。暗闇の中で携帯の光に照らされた顔が、『デスノート』(集英社)の死神みたいでゾっとしたと話して、笑いを誘っていた。

 また『そうだ旅(どっか)行こう』(テレビ東京系)で、「美を磨く旅」と称して、アジアンと美容家・IKKOが新大久保の韓国コスメ店を訪れた際、女性器を引き締めるためのよもぎ蒸しのナプキンを店員から勧められると、馬場園は隅田に「そもそも、穴が開いてないんだから、使っても無駄」と、交際経験がないことをバカにするような発言をしていた。

 オンナ芸人がブスやモテないネタで笑いを取るのは、よくあることではある。けれど、自分で自分をネタにして笑うことはあっても、相方が率先して言い出すケースはほとんどなく、私には馬場園が隅田をバカにしているように感じた。

 なので、隅田が「ブスいじりのせいで、結婚できないのがイヤ」とブログで説明し、テレビに出るのを休むと宣言した時、いい判断だなと思った。オンナ芸人の中には、ブスやモテないネタを、“笑いを取るためのビジネス”と割り切れる人と、そうでない人がいる。隅田は割り切れないタイプのようだし、相方という年柄年中一緒にいる人に見下されていては、精神衛生上よくないと思ったわけだ。

 あれから3年、隅田がテレビに帰ってきた。昨年12月に更新された、本人の公式ブログによると、「彼氏ができんへん事をお笑いのせいやと思ってたんですが どうやら全く関係ありませんでした」と、“現実”に気付いたようである(オンナ芸人でも、恋愛や結婚している人はたくさんいるわけで、そこに考えが及ばないあたり、案外視野が狭いと思われる)。

 『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に出演し、めでたくテレビ復帰を果たした隅田が、1月27日に自身のブログを更新した。それを読んで、この人、面倒くさいと思った次第である。

 「私の事を大事にしてくれる人(イケメン)」「サプライズとか好きな人」「家事が好きな人」といった隅田の結婚相手に求める条件に対して、面倒くささを感じたのではない。ブログが、オンナノコっぽい攻撃性とぼんやりした感じにあふれているのである。

 オンナノコっぽい攻撃性とは、“本質とは関係ない妙なこだわり”、もしくは“潔癖さ”からくる攻撃性のことを指す。隅田のブログは割とケンカ腰で、「〇〇と報道されているが、真実ではない」ということが繰り返し書かれている。例えば、「世間の人らは、ずっと私がブスいじりが嫌で、テレビを休んでいると勘違いしているみたいですね」とか「ネットニュースは、実はブスいじりに病んでるとか、実はコンビ不仲とか、すぐ好き勝手なことを書く」といった具合だ。隅田は将来カフェを開きたいという夢があり、テレビに出ていない間、婚活と合わせてカフェでバイトをしていたそうだが、最新の日記には「以前も、話しましたが」と断りを入れた上で、「生活費稼ぎのために、ただカフェでアルバイトをやっていたと思われているようです」と皮肉まじりの口調で弁明をしている。

 隅田は、間違った情報が流布されることに我慢がならないのかもしれない。しかし、その情報は果たして必要だろうか。大人の世界で重んじられるのは、結果である。隅田に「自分からテレビに出ない時期」があったのは事実で、結婚相手が見つかれば「めでたしめでたし」で終わる話だったのだ。婚活がうまくいっていない今、報道が正しくないという理由でいちいち訂正をしていると、結果が出ていないだけに「口うるさい」「プライドだけ高い」とくくられてしまい、損をするのがオチである。

 また、カフェ開業に関しても、ぼんやりして夢見がちな部分が目立つ。隅田はカフェのオーナーになりたいのか、現場で店長として指揮を執りたいのか、それともおしゃれ空間で働くことにあこがれているのかが伝わってこないのである。

 飲食業というのは大変厳しい世界で、店を立ち上げるより、キープする方が至難の技らしい。『有吉ゼミ』(日本テレビ系)には「芸能人の心配な店」というコーナーがあり、数々の芸能人経営の店が、高確率で潰れる確率を宣告されているが、それはつまり飲食業は芸能人のネームバリューと資金力だけでは持たないということだろう。隅田が付け焼刃的にバイトでコーヒーの淹れ方を学ぶより、そちらは経験の長い人に任せて、経営を勉強する方が現実的ではないだろうか。カフェ開業を夢見ているものの、資金難でどうにもならないイケメンを探せば、婚活も兼ねられるので一石二鳥である。もちろん、資金作りと宣伝のために、本業であるテレビも重要視すべきだろう。

 世の中は、結果が全て。売れっこ芸人である隅田は、その意味をよく知る1人だろう。仕事のノウハウは、実は婚活にも有効である。ブログでいちいち説明せずに、頑張ってほしい。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
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木下優樹菜、「毎日ケンカ」の夫婦生活は危険? それでもフジモンと円満でいられるワケ

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の芸能人>
「意外と全然謝らない」木下優樹菜
『おしゃれイズム』(日本テレビ系、1月14日)

 昨年11月にオリコンが発表した「第2回好きなママタレント」で、木下優樹菜が2位にランクインした。

 優樹菜の夫は、お笑いコンビ・FUJIWARAのフジモンこと藤本敏史。元ヤンキーの優樹菜が、「心は乙女」というフジモンに対し、ケンカ腰の強い態度で臨んで泣かせていることは、本人がよくテレビで披露しているエピソードである。その一方で優樹菜は、ブログやインスタグラムに、フジモンが記念日にサプライズ演出を欠かさず、休日には家族で必ず外出し、夫婦2人の時間も大事にしてくれていることをアップするなど、仲の良さも感じさせる。オリコンの記事によれば、優樹菜の支持層は10代で、この世代からの得票数は1位だったそうだ。

 10代はSNSの情報を重んじる傾向がある。優樹菜が支持されるのは、「ケンカするほど仲が良い」というラブコメ的な信仰によるものではないだろうか。大好きだからケンカしてわかり合う、わかり合ってひしっと抱き合う――そういうスタイルは、昭和の頃から続いている少女漫画の王道である。ちなみに、優樹菜は『1周回って知らない話』(日本テレビ系)で、夫婦円満の秘訣を「毎日ケンカしているから、不満が残らない」と話していた。

 ティーンを含めた独身女性の夢を壊すつもりはないが、現実問題でいうと、この「ケンカしてわかり合う」という発想は危険である。言いたいことを言えなくて我慢してしまう女性の場合、ケンカの最中にわーっと物を言うのは、快感を伴う行為かもしれない。しかし、言われた側の立場で考えてみよう。子どもの頃、母親にヒステリックに叱られ、怖くて何も言えなくなった経験を持つ人は多いだろうが、大人になってもヒステリックに怒鳴られるのは、不愉快ではないだろうか。言いたいことがあっても、それを口にすると、また相手のヒステリーが激化するかもしれないと、表面上で「わかった」ポースを取る可能性だってある。女性側は「ケンカが終わってわかり合えた、すっきりした」と思っているかもしれないが、男性側は「なぜ怒っているかはわからないが、とりあえず、ヒステリーが収まってよかった」と思っていて、何も解決していないことは、現実問題あるのだ。

■ケンカエピソードにみられる気遣い

 「毎日ケンカ」を口にする優樹菜だが、少なくともテレビで公開するケンカエピソードには、“気遣い”が感じられる。1月14日に『おしゃれイズム』(日本テレビ系)で、「離婚を考えたことは?」と聞かれた優樹菜は、“アイスクリーム事件”を披露した。妊娠中、アイスクリームが食べたくなった優樹菜は、店に出向いて、チョコミント味のアイスを食べていたところ、フジモンから「そんな歯磨き粉みたいな味のアイス、よう食わんわ」と言われ、ケンカが勃発。そんなことで離婚なんてとスタジオから笑いが起きていたのだ。実は優樹菜は、このアリスクリーム事件をほかのバラエティ番組でも使い回している。毎日ケンカをしている割に、披露するエピソードが一緒というのは、テレビに出していいエピソードかどうかを吟味しているからではないだろうか。もし、ケンカのネタが「(フジモンに)レギュラーを増やせ、もっと稼げ」と詰め寄ったとか、また子どもの受験などであったら、テレビに出せないし、見ている方も笑えないのである。同番組で、「ユッキーナが怒ってて、フジモンが謝ってそう」というイメージを持たれているという優樹菜は、フジモンについて「意外と全然謝らない」と話していた。そのイメージはテレビの中だけの話なのではないだろうか。

 『1周回って知らない話』で、夫に対して、遠慮することなく不満を口にする優樹菜を、街行く人は「うらやましい」と感想を述べていた。しかし、だからといって、一般人が優樹菜の真似をするのは危険である。

 というのも、フジモンにとって、優樹菜のような若くて美しい、しかも経済力のある女性と結婚できたのは、奇跡と思えるからだ。フジモンはかつて、後輩である平成ノブシコブシ・吉村崇に「藤本さんは貧乏だから、モチも買えないだろう」とイジられた際、「俺の嫁、誰だと思ってんねん。木下優樹菜やぞ!」とキレたことを、有吉弘行がラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系)で明かしていた。フジモンがいかに優樹菜を誇りに思っているかがわかるエピソードだ。そりゃ、多少怒鳴られても、我慢するだろう。

 ところで、優樹菜というと、フジモンのブスいじりをすることがある。フジモンが芸人であるから、やりやすいのだろうが、ほどほどにしておいた方がいいのではないだろうか。

 優樹菜はかつて、ジャニーズ事務所のタレントと交際を報じられたが、仮にジャニーズのタレントと結婚したとしよう。優樹菜は、インスタグラムのフォロワーが400万人以上いて、その影響力が買われて、彼女の仕事に結びついているのだろうが、ジャニーズの妻になった場合、家庭生活をSNSにアップすることはできない。また優樹菜はアパレルブランド「Avan Lily」をプロデュースしているものの、場合によっては、この活動もジャニーズの妻として不適切だと禁じられる可能性もないとはいえない。

 つまり優樹菜の今があるのは、夫が非イケメンだから。フジモンが妻を誇りにするのと同じく、非イケメン夫こそ、優樹菜の最大の財産なのである。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
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