『Missデビル』菜々緒のお仕置きハイキックのマンネリ化&衝撃の“クソ展開”で、視聴率下落は必至か?

「悪女を演じたら右に出るものはいない」といわれる菜々緒が、“悪魔”と称される冷徹な人事コンサルタント役を演じるドラマ『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)の第4話が5日に放送され、平均視聴率6.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から2.0ポイントの大幅ダウンとなってしまいました。

(前回までのレビューはこちらから)

 前回までは、リストラ候補探しのため各部署で新人研修を行っていた斉藤博史(Sexy Zone・佐藤勝利)ですが、今回、椿眞子(菜々緒)から命じられたミッションは、総務部にいる中山花憐(筧美和子)という女性と恋に落ちろ、というものでした。

 ワケのわからない指令に戸惑いつつ総務部に向かった博史は、花憐がぶりっ子キャラのため部内でかなり浮いていることに気づきます。花憐のことを白い目で見ている女性社員の中には、博史がほのかに恋心を寄せる同期の藤堂真冬(白石聖)もいるため、何となく居心地の悪さも感じるのです。

 肝心のミッションはというと、博史は花憐から「かわいい」と言われ、気に入られるのですが、どうやら花憐には“Kちゃん”なる本命の彼氏がいる様子。そしてある日、花憐と総務部の課長・梨木(水橋研二)が一緒に退社する姿を目撃し、Kちゃん=課長のKなのではないかと推測して尾行を開始します。

 しかし、梨木が向かった先はおかまバー。いつの間にか花憐は姿を消し、博史は女装した梨木たちにかわいがられて身動きが取れなくなってしまいます。

 それと同じ頃、人事部長の伊東千紘(木村佳乃)が眞子を尾行。実は共亜火災保険ではここ最近、社内の極秘情報がライバル会社のユニオンセイフティ社にリークされていることが発覚。眞子がニューヨークで働いていた頃、そのユニオンセイフティ社と接点があったため、産業スパイなのではないかと調査に乗り出したのです。

 そして千紘は、ホテルで眞子が大物投資家と接触する姿を目撃。クロと判断して詰め寄るのですが、眞子は悪びれた様子もなく、「ついて来い」とばかりにホテルから出て歩き始めます。

 眞子が向かった先には、ベンチに並んで腰掛け夜景を楽しむ花憐と、営業企画部の“かっちゃん”こと高木繁克の姿が。Kちゃんとは、高木のことだったのです。そして、千紘が追う産業スパイも、この高木。眞子は、ユニオンセイフティ社から「かっちゃん」名義へ送金された証拠をつきつけ、懲戒解雇を言い渡します。

 これに逆上した高木が襲いかかってきたところをカウンターのお仕置きハイキックでノックアウト。お決まりのパターンに飽き飽きして、ここで筆者は睡魔に襲われ始めました。正確にいえば前半部分から退屈で仕方なかったです。

 今回、眞子が博史に言い渡したミッションの意図もイマイチよくわからない。眞子は、送金記録を入手した時点では、かっちゃんが高木とは気づいていなかったはず。だとするならば、高木と花憐の関係も浮かび上がってはこない。それなのになぜ、博史を花憐に近づけたのか……。

 そんなモヤモヤを抱きつつ、ぼんやりと画面を見ていたら、衝撃の結末が訪れました。博史の同期・南雲陽一(前田航基)が、社長の大沢友晴(船越英一郎)をナイフで襲うという暴挙に出たのです!

 今回が初見だという方に説明しますと、この南雲君、第1話冒頭の入社式では陽気なキャラクターとして登場。男女の仲良しグループを描いた青春ドラマに必ずいるような、ぽっちゃり系の3枚目キャラなんですね。

 けれどその初回、眞子による地獄の新人研修を苦にして、飛び降り自殺を図ったんです。幸い、木がクッションになり一命を取り留め、すぐに復帰。営業部に配属されることになったのですが、何事もなかったかのようにまた陽キャラに戻った時は驚きました。

 そして今回、保険の新商品をプレゼンするため、大沢と2人きりになった途端、鼻息荒くなり様子が豹変。どうやら南雲君、大沢に何らかの復讐心を抱いて入社したらしく、ナイフを取り出すと、「怖気づくな」と自分を奮い立たせてから大沢に襲い掛かったのですが、前田航基の演技がうまいだけにメチャクチャ怖い。

 結局、大沢の手を軽く切りつけたところで、駆け付けた眞子にハイキックを食らい殺人未遂に終わったのですが、もう南雲のキャラクターがワケわからない。多重人格を疑いたくなるぐらいです。ストーリーに意外な展開をもたらそうと必死なあまり、南雲を都合よく動かしすぎではないでしょうか。あまりにムチャクチャなクソ展開に、すっかり目が覚めてしまいました。

 次回、南雲が大沢を襲った動機が明かされると思うのですが、納得いくものなのでしょうか。どうも、行き当たりばったりで用意したシーンにしか思えません。このままだと視聴率下落が続いてしまいそうですが、とりあえず次週の放送を待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

『シグナル』主演・坂口健太郎、ようやく覚醒? “韓流演出”で上司にボコられ……

 坂口健太郎が連続ドラマ初主演を務める『シグナル 長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系)の第5話が8日に放送され、平均視聴率6.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.2ポイントダウンとなってしまいました。

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 その前回、“23時23分になるとつながる”という謎の無線機によって、過去の世界に生きる大山剛志(北村一輝)刑事と交信し、1997年に起こった未解決事件を捜査した三枝健人(坂口健太郎)刑事は、今回、その大山についての調査を開始。大山が2000年に暴力団から賄賂を受け取った疑いで懲戒免職され、その後、失踪してしまったことを知ります。

 しかし、当時の資料を読んだ健人は、収賄の証拠があまりにも揃い過ぎていることに違和感を抱きます。誰かに仕組まれたのではないか。だとするならば、警察内部の仕業ではないか……。そんな疑惑が頭をもたげるのです。

 そんな折、再び無線がつながるのですが、大山は1998年に起こった連続窃盗事件を捜査中とのこと。実はこの事件、現在も未解決のままなのです。健人は大山から犯人逮捕につながる情報を求められるのですが、過去を変えることで未来が変わってしまうため、これを拒否。しかし、大山にしつこく食い下がられて仕方なく、被害者宅の郵便受けに指紋がないか調べるよう助言を与えてしまいます。

 すると、未解決だったはずの事件が、工藤雅之(平田満)という男の逮捕で決着したことに変化。戸惑いを抱きつつ捜査資料を調べた健人は、郵便受けから工藤の指紋が検出されたことで逮捕につながったことを知り、ショックを受けます。

 しかし、過去の犯行で工藤は一度も現場に指紋を残したことがない。なぜ、この事件の時だけそんなヘマを犯したのか。健人は疑問を抱きます。

 そんな中、刑期を終えて出所したばかりの工藤が、大学教授の娘・矢部カオリを誘拐する事件が発生。しかも、工藤は今回もまた、現場にべったり指紋を残し、防犯カメラに堂々と映っているのです。

 まるで、自分が犯人だと誇示するような工藤の行動を不審に思い、捜査会議でその旨を話す健人ですが、上司の岩田一夫(甲本雅裕)や桜井美咲(吉瀬美智子)にはまったく取り合ってもらえません。

 仕方なく健人は、工藤について独自に調査することに。すると20年前、工藤の娘・和美(吉川愛)が焼死したこと、さらにカオリも同時期に起きた事件がきっかけで抗不安薬が手放せなくなったことを知り、ここに今回の誘拐事件が起きた原因があるのではと推測します。

 大山に不必要な情報を与えてしまったために新たな事件を引き起こしてしまったのではないか。そう落ち込む健人のもとに、無線機から、「おれが間違ってました。おれのせいでメチャクチャになった」と、涙ながらに訴える大山の声が届いたところで今回は終了となりました。

 さて感想。このドラマは、2016年に韓国で放送されヒットした作品のリメイクものですが、韓流ドラマにありがちな暴力演出が随所に散りばめられている印象です。今回も、誘拐事件の捜査会議中、刑事部長の中本慎之助(渡部篤郎)に反抗的な態度を見せた健人を制止するため、美咲が何度も小突くシーンがありました。

 さらに、それでも健人が引かなかったため、業を煮やした岩田が顔面にフルスイングのパンチ。いくらなんでもやりすぎでしょ、と思ったのですが、その一方で、いつになく情熱的な健人の姿は見応えがありました。

 連続ドラマ初主演という気負いがあったからか、あるいはそういう演出だったのか定かではありませんが、これまで坂口の演技は、怒っていても顔は無表情。どこかアンドロイド感が漂っていたんですね。

 けれど今回は、岩田に殴られた後、「警察に品位なんてなかったんだ!」と食ってかかったり、大山への助言のせいで捜査状況が変わってしまったことを嘆くなど、人間味あふれる演技を見せていました。

 大山と無線交信する際のムダにタメをつくる演技に関しては、相変わらず見ていてイライラさせられますが、主役として徐々に覚醒してきたような印象を受けます。

 また、ストーリーについても、以前は大山がいつの時代から交信しているのかわかりづらかったのですが、今回はかなり整理されていました。連続窃盗事件を本筋に置きつつ、大山の失踪事件、新人時代に大山に対して想いを寄せていた美咲の回想、自殺してしまった兄との健人の幼少期の思い出など、いくつものサブストーリーが無理なく挿入されていて、物語に立体感が出てきました。

 大山が工藤を逮捕するに至った経緯や、誘拐事件の裏に隠された謎も興味深く、次週の放送が楽しみ。サスペンス部分がしっかり描けていれば、視聴率のV字回復も期待できるのではないでしょうか。
(文=大羽鴨乃)

『Missデビル』の狙いは『ドクターX』路線? 菜々緒のお仕置きハイキック、今週も炸裂!

 9頭身を誇る絶世の美女・菜々緒が、“悪魔”と称される冷徹な人事コンサルタント役を演じるドラマ『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)の第3話が28日に放送され、平均視聴率8.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.7ポイントアップとなりました。

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 共亜火災保険の人材活用ラボという部署に所属された新入社員・斉藤博史(Sexy Zone・佐藤勝利)は、上司の椿眞子(菜々緒)に命じられ、前回から対外的には新人研修というカタチで、リストラ候補探しのため各部署を回ることに。今回は、損害サービス部の“お荷物”を探すよう指令を受けます。

 同部署では、部長の尾上(おかやまはじめ)が音頭を取り、働き方改革を推進中なのですが、尾上は口先ばかりでロクにスケジュール調整をせず、仕事は部下に丸投げ状態。また、若手社員の吉田(前田公輝)は、パワハラで訴えるとほのめかし、上司からの命令をはねつける。その結果、中間管理職である課長の簑島(金子貴俊)が割を食い、大幅な残業を強いられてしまっているのです。

 このままでは簑島がつぶれてしまう。危機感を募らせた博史は、楽な仕事ばかりを選ぶ吉田をリストラ候補に挙げ、眞子に訴えます。

 しかし眞子は、このリストラ案を却下。簑島に同情を寄せるあまり、吉田を色眼鏡で見ていると指摘するのです。

 もしやと簑島の自殺を懸念した博史は、退社後、簑島を尾行することに。すると案の定、簑島は歩道橋の上で立ち止まり、今にも飛び降りそうな気配。博史は慌てて止めようとするのですが、その時ちょうど、吉田がすぐ近くを通りかかります。

 実は簑島は、吉田を襲うために待ち伏せていたのです。吉田の背後から近づき、ナイフを振りかざす。と、そこへ、眞子の美脚が画面外から現れ、簑島の襲撃を阻止。突然の登場に驚く吉田と博史をヨソに、眞子は簑島にハイキックを食らわせ、ノックアウトしてしまいます。

 眞子と博史はそのまま、簑島を人材活用ラボへ連行。そこで眞子は、簑島が営業部に所属していた当時、成績を上げるために契約書を不正に書き換えていたことを指摘し、退職を迫ります。

 その一方で眞子は、吉田へのお仕置きも忘れません。吉田がSNSの裏アカウントを用いて書き込んでいる、会社への誹謗中傷メッセージや経費のチョロまかし暴露投稿を、社内中のパソコンに一斉配信してしまうのです。

 その後の顛末は明かされませんでしたが、恐らく何らかの懲罰は下されたことでしょう。一方、簑島はというと、以前から夢だった料理の世界へ飛び込み、苦労しつつも充実した日々を送る結果オーライな幕引きとなりました。

 さて感想ですが、精神的に追い詰められた社員に退職を迫り、明らかに言動に問題のある社員を眞子が裏で成敗、という展開は、前回とまったく同じでした。

 その前回からなんとなく、このドラマが目指しているのは、米倉涼子・主演の大ヒットシリーズ『ドクターX』(テレビ朝日系)路線なのではないかと思っていたのですが、今回の放送でますますそう感じるようになりました。

『ドクターX』で米倉が演じるのは、海外で豊富な経験を積んだフリーランスの天才外科医・大門未知子役。毎回、抜群のスタイルを見せびらかすようなミニスカート&ハイヒール姿で登場し、自分の利害のみを優先する大学病院の教授たちと対立しては、正義のメスでぎゃふんといわせるという水戸黄門的な勧善懲悪ストーリーに終始するんですね。

 一方の眞子も、アメリカで輝かしいキャリアを積んだフリーの人事コンサルタントという設定で、毎回セクシーな衣装で登場。悪を成敗するのがオチという点も似通っています。

 また、眞子は誰かに反論された際、「おだまり!」と吠えるのが口癖になっていますが、これは未知子が意に沿わない仕事を押し付けられた時の「いたしません」や、困難なオペに対しての「私、失敗しないので」などのように、我の強いキャラクターを表す決めセリフとして定着させたい、という脚本家の意図が薄っすら感じられます。

 さらに付け加えると、大学病院の院長役として出演し、未知子と口論を繰り広げる西田敏行が、『Missデビル』では共亜火災保険の会長として登場。眞子とは対立しているわけではありませんが、会長室で向き合うサマは、院長室で未知子と対峙するシーンを彷彿とさせるのです。

 ただ、眞子以外のキャラが弱いため、魑魅魍魎が巣くう大学病院内部を描いた『ドクターX』にはとても敵わない。佐藤勝利の演技がダイコンなだけに、新人研修で各部署を渡り歩く流れにも見応えがありません。

 しかし今回、眞子が何らかの復讐心を抱き、共亜火災保険に潜り込んだことをほのめかす場面があったため、その背景次第では今後、面白い展開になっていくかもしれません。平均視聴率20%を超えるようなモンスタードラマになることを期待しつつ、次回を楽しみにしたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

『シグナル』感動の押し売りにウンザリ……坂口健太郎が演じる主人公の“鈍くささ”がストレス!

“塩顔男子界のプリンス”こと坂口健太郎が連続ドラマ初主演を務める『シグナル 長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系)の第4話が1日に放送され、平均視聴率7.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.4ポイントダウンとなってしまいました。

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 まずは前回のあらすじを少し。1997年に発生した女性連続殺人事件を再捜査中の三枝健人(坂口健太郎)刑事は、“23時23分になるとつながる”という謎の無線機によって、その事件が起こった当時の世界を生きる大山剛志(北村一輝)刑事と交信。大山の行動次第で未来が変わることに気づき、最後の被害者である北野みどり(佐久間由衣)を救うよう要請します。

 その大山がみどりを救うべく、夜の街を駆け回るシーンから今回はスタート。大山はみどりと面識があり、ほのかな恋心を抱いているため、必死になってその行方を捜すのですが、残念ながら及ばず。死体となって発見することになってしまいます。

 一方、2018年現在に生きる健人は、被害者たちが同じ路線のバスに乗っていたことから、当時そのバスを運転していた田中修一(モロ師岡)の身辺調査を開始。田中の元同僚・八代英子(真瀬樹里)のアパートを訪問します。

 するとそこで、連続殺人事件と同じ手口で手足を縛られた英子の死体を発見。さらに、現場には田中の指紋が残されていたため、過去の連続殺人も含めて田中が最重要容疑者に急浮上します。

 しかし、検視によって、1997年の事件は被害者が生存中に手足を縛っていたものの、今回は死後に拘束したことが発覚。つまり、犯行方法が微妙に違うのです。そのため健人は、田中が真犯人をかばって英子を殺害したのではないかと推測します。

 そんな折、田中が出頭し、すべての罪を認める自供をするのですが、健人はやはり田中が誰かをかばっているに違いないと疑いを強め、再びその身辺を洗い直します。

 すると、田中の息子・仁志(尾上寛之)が1997年に事故に遭い、下半身不随になったことが判明。さらに、仁志がみどりを殺害した時、現場に落ちたみどりの髪留めを英子が拾い、それをネタに田中を脅迫し続けていたことも発覚するのです。

 そして、銀行の貸金庫に保管されていたその髪留めからDNAが検出されたため、仁志の逮捕へとつながったのでした。

 その一方、1997年の世界では、仁志が犯人だと気づいた大山が追跡。ビルの屋上に追い詰め、銃口を向けて「自首しろ」と迫るのですが、それを拒んだ仁志は落下。これが、仁志が下半身不随になった“事故”だったのです。

 その後、例の無線機で大山と交信した健人は、仁志が犯人だと示す物証が見つかったものの、1997年の鑑識技術ではそれを証明するのは不可能だと報告。過去は変えられても結局、仁志を早期に逮捕することはできないという何とも後味の悪いところで終了となりました。

 さて感想。無線機によって過去と現在がつながり、しかも大山の行動によって事件の内容が変わる。重要な情報を提供し合えば事件はあっさり解決するはず、と思って見ていたのですが、全然ダメでした。健人がチンタラしすぎていて、無線機が無駄になってしまっているのです。

 これがもし、過去と交信できることに対して健人がまだ疑いを抱いているのならわかるのですが、すでにこの不可思議な現象を受け入れている。それなのに、大山と会話する時にはいつも長ったらしい間をつくり、ロクに情報交換もしないまま通信が途絶えてしまう。恐ろしく鈍くさい。坂口健太郎のヘタクソな演技も相まって、「もっとキビキビ話せ!」とストレスを感じてしまいました。

 挙句の果てに、1997年の鑑識技術ではみどりの髪留めから仁志のDNAを検出するのは不可能だとして、その在りかを教えない。なぜ教えないのでしょうか? たとえ物証能力がなくても、みどりの目撃証言は得られたはず。2000年代には鑑識技術が発達して、少なくとも2018年より早く逮捕できたのに。さらにいえば、みどりが田中を脅迫することもなく、その後に殺されることもなかった。それなのになぜ教えないのか不思議でなりません。

 筆者は第2話のレビューで、「重厚なサスペンスの世界にSFのエキスを一滴たらし、演出の妙でうまく溶け込ませている」と書きましたが、土台であるサスペンス部分がしっかりしていない場合、一気にグダグダ感が強まることが露呈してしまったようです。

 また、今回の終盤、みどりと一緒に観に行くはずだったコメディー映画を大山が1人で鑑賞し、他の客が爆笑する中、思い出に浸って号泣するシーンがあったのですが、感動の押し売り感が半端なくてウンザリ。大山とみどりの関係性がしっかり描かれていたならまだしも、たいして丁寧に描かれていたわけではなかっただけに、まったく感情移入できませんでした。

 回を重ねるごとに面白くなることを期待していただけに、今回はちょっとガッカリ。はたして次週、挽回なるでしょうか。放送を待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

 

『Missデビル』宝塚の男役と化した菜々緒が「おだまり!」ハニートラップで華麗なハイキック!!

 菜々緒が“悪女を超えた悪魔”を演じるドラマ『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)の第2話が21日に放送され、平均視聴率8.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.5ポイントダウンとなってしまいました。

 その前回、フリーの人事コンサルタント・椿眞子(菜々緒)による地獄の新人研修に生き残った斉藤博史(Sexy Zone・佐藤勝利)は、共亜火災保険の人材活用ラボという部署に配属されることに。意気揚々と上司に挨拶へ向かうのですが、そこで待ち構えていたのは眞子だったのです。

 そして今回、博史は眞子から、第2営業部で社内研修をしてくるよう命じられます。といっても、研修とは表向き。実際の任務はというと、リストラの対象となる人物を1人選んで来いというものなのです。

 入社早々、気の重くなる仕事を押し付けられてしまった博史ですが、いざ研修が始まると、面倒見の良い夏月(中越典子)の助けもあり、すんなりと第2営業部に溶け込みます。

 そんなある日、博史のデスクに一枚のメモが。そこには、夏月が部長の浅岡(神保悟志)からセクハラを受けていると記されているのです。博史はすぐに事実確認をするのですが、夏月からは「完全にデマ」と否定されてしまいます。

 しかし、夏月は明らかに何かを隠している……。そう考えた博史は眞子に相談。すると、眞子はすでに、浅岡が夏月にセクハラする証拠動画を入手しているのでした。

 博史からその映像を見せられた夏月は、セクハラの被害に遭っていることを認めます。ガンで入院する夫のために残業代を余分に稼がなければならず、その弱みにつけこまれ、浅岡にホテルへ誘われたというのです。

 セクハラの告発を決意した夏月ですが、眞子を交えての正式な事情聴取の段になると、急に翻意。実は夏月は、営業成績を伸ばすため不正な取引(顧客との契約を破棄した後、すぐに再契約を締結)をしていたのです。それが発覚することを恐れ、事を荒立てたくなかった。しかし、そのこともバッチリ事前に調査していた眞子は、その場で夏月に退職を迫ります。

 その一方で眞子は、浅岡が自分にセクハラをするようハニートラップをしかけ、お尻を触られたところでハイキックをお見舞い。それをバッチリ映像に収め、2度とセクハラしないようお灸を据えたところで今回は終了となりました。

“人事の悪魔”と称される強烈なキャラクターを演じるにあたり、普段にも増して厚化粧を施している菜々緒。抑揚のないセリフ回しも相まってアンドロイドのようだと前回指摘しましたが、それは今回も変わらずでした。ただ、徐々に人間らしさといいますか、血の通ったドSっぽさが垣間見えてきました。

 まず、夏月が浅岡のセクハラを否定したシーン。その直前まで夏月は被害を認める発言をしていたため、「どうして?」と騒いだ博史に対して、「おだまり!」と、能面を崩し一喝したのです。

 この声を張る演技について菜々緒は、テレビ情報誌「週刊ザテレビジョン」(KADOKAWA)のインタビュー記事で、「宝塚の男役のような感じ」をイメージしていると語っていますが、通常時のフラット演技とのギャップが激しく、かなり迫力がありました。

 それともう一つ、浅岡に炸裂させたハイキック。これに関しては前回も披露していましたが、ミニスカートにピンヒールという動きにくいスタイルでよくあれほどキレイに決まるものだな、と惚れ惚れしてしまいました。

 そんな菜々緒のカッコ良さをただ純粋に楽しめばいい。メッセージ性だとかリアリティーだとか、そんな真面目くさったことをこのドラマに求めても無駄だ、ということを今回ハッキリ悟りました。

 なぜならこのドラマ、指摘すればキリがないほど粗だらけだから。そもそも、大企業が今回のように回りくどいやり方でリストラ選定しますかね。このご時世、“〇〇歳以上の社員を対象に早期退職を勧告”でバッサリ切っていくのが現実の企業のやり方ではないでしょうか。まさに血も涙もない悪魔です。

 それと比べれば、眞子はまだ天使に思えます。なんたって、浅岡のセクハラの証拠をガッチリ掴んでいるのに、ハイキックだけで済ませるんですから。とても温情的です。というよりも、傷害罪で眞子の身も危ういと思うのですが……。

 そんな眞子に振り回される博史役の佐藤勝利の演技が、かなりいただけない。常に困った表情を浮かべるだけの大根ぶりを発揮し、ナレーションにも抑揚がない。とてもメインを張れるほどの技量ではありません。

 その博史と、同期の藤堂真冬(白石聖)とのとってつけたようなロマンスを予感させる展開。同じく同期で、前回の新人研修で自殺未遂するほど追い詰められた南雲陽一(前田航基)が、何事もなかったようにケロッと元気に登場、などなど違和感や納得いかない点はありますが、次回からは菜々緒のPRドラマという観点で楽しんでいきたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

『Missデビル』宝塚の男役と化した菜々緒が「おだまり!」ハニートラップで華麗なハイキック!!

 菜々緒が“悪女を超えた悪魔”を演じるドラマ『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)の第2話が21日に放送され、平均視聴率8.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.5ポイントダウンとなってしまいました。

 その前回、フリーの人事コンサルタント・椿眞子(菜々緒)による地獄の新人研修に生き残った斉藤博史(Sexy Zone・佐藤勝利)は、共亜火災保険の人材活用ラボという部署に配属されることに。意気揚々と上司に挨拶へ向かうのですが、そこで待ち構えていたのは眞子だったのです。

 そして今回、博史は眞子から、第2営業部で社内研修をしてくるよう命じられます。といっても、研修とは表向き。実際の任務はというと、リストラの対象となる人物を1人選んで来いというものなのです。

 入社早々、気の重くなる仕事を押し付けられてしまった博史ですが、いざ研修が始まると、面倒見の良い夏月(中越典子)の助けもあり、すんなりと第2営業部に溶け込みます。

 そんなある日、博史のデスクに一枚のメモが。そこには、夏月が部長の浅岡(神保悟志)からセクハラを受けていると記されているのです。博史はすぐに事実確認をするのですが、夏月からは「完全にデマ」と否定されてしまいます。

 しかし、夏月は明らかに何かを隠している……。そう考えた博史は眞子に相談。すると、眞子はすでに、浅岡が夏月にセクハラする証拠動画を入手しているのでした。

 博史からその映像を見せられた夏月は、セクハラの被害に遭っていることを認めます。ガンで入院する夫のために残業代を余分に稼がなければならず、その弱みにつけこまれ、浅岡にホテルへ誘われたというのです。

 セクハラの告発を決意した夏月ですが、眞子を交えての正式な事情聴取の段になると、急に翻意。実は夏月は、営業成績を伸ばすため不正な取引(顧客との契約を破棄した後、すぐに再契約を締結)をしていたのです。それが発覚することを恐れ、事を荒立てたくなかった。しかし、そのこともバッチリ事前に調査していた眞子は、その場で夏月に退職を迫ります。

 その一方で眞子は、浅岡が自分にセクハラをするようハニートラップをしかけ、お尻を触られたところでハイキックをお見舞い。それをバッチリ映像に収め、2度とセクハラしないようお灸を据えたところで今回は終了となりました。

“人事の悪魔”と称される強烈なキャラクターを演じるにあたり、普段にも増して厚化粧を施している菜々緒。抑揚のないセリフ回しも相まってアンドロイドのようだと前回指摘しましたが、それは今回も変わらずでした。ただ、徐々に人間らしさといいますか、血の通ったドSっぽさが垣間見えてきました。

 まず、夏月が浅岡のセクハラを否定したシーン。その直前まで夏月は被害を認める発言をしていたため、「どうして?」と騒いだ博史に対して、「おだまり!」と、能面を崩し一喝したのです。

 この声を張る演技について菜々緒は、テレビ情報誌「週刊ザテレビジョン」(KADOKAWA)のインタビュー記事で、「宝塚の男役のような感じ」をイメージしていると語っていますが、通常時のフラット演技とのギャップが激しく、かなり迫力がありました。

 それともう一つ、浅岡に炸裂させたハイキック。これに関しては前回も披露していましたが、ミニスカートにピンヒールという動きにくいスタイルでよくあれほどキレイに決まるものだな、と惚れ惚れしてしまいました。

 そんな菜々緒のカッコ良さをただ純粋に楽しめばいい。メッセージ性だとかリアリティーだとか、そんな真面目くさったことをこのドラマに求めても無駄だ、ということを今回ハッキリ悟りました。

 なぜならこのドラマ、指摘すればキリがないほど粗だらけだから。そもそも、大企業が今回のように回りくどいやり方でリストラ選定しますかね。このご時世、“〇〇歳以上の社員を対象に早期退職を勧告”でバッサリ切っていくのが現実の企業のやり方ではないでしょうか。まさに血も涙もない悪魔です。

 それと比べれば、眞子はまだ天使に思えます。なんたって、浅岡のセクハラの証拠をガッチリ掴んでいるのに、ハイキックだけで済ませるんですから。とても温情的です。というよりも、傷害罪で眞子の身も危ういと思うのですが……。

 そんな眞子に振り回される博史役の佐藤勝利の演技が、かなりいただけない。常に困った表情を浮かべるだけの大根ぶりを発揮し、ナレーションにも抑揚がない。とてもメインを張れるほどの技量ではありません。

 その博史と、同期の藤堂真冬(白石聖)とのとってつけたようなロマンスを予感させる展開。同じく同期で、前回の新人研修で自殺未遂するほど追い詰められた南雲陽一(前田航基)が、何事もなかったようにケロッと元気に登場、などなど違和感や納得いかない点はありますが、次回からは菜々緒のPRドラマという観点で楽しんでいきたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

フジテレビ『シグナル』過去と現在が交錯する“パラレル展開”に引き込まれるも、主演・坂口健太郎の能面演技が……

 塩顔男子代表・坂口健太郎が連続ドラマ初主演を務める『シグナル 長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系)の第3話が24日に放送され、平均視聴率8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.1ポイントダウンとなってしまいました。

(前回までのレビューはこちらから)

 その前回、アメリカでプロファイリングを学び帰国した三枝健人(坂口健太郎)は、警視庁の長期未解決事件捜査班に配属。1997年に発生した女性連続殺人事件の再捜査をすることになりました。

 そんな折、“23時23分になるとつながる”という謎の無線機によって、大山剛志(北村一輝)刑事と交信。1997年の世界にいるという大山の言葉を疑う健人ですが、5人目の被害者・中島亮子が襲撃された場所を伝えたところ、大山が救出に成功し、現在の捜査記録が“遺体発見”から“未遂”へと切り替わり驚きます。

 そして今回は、亮子を救出した大山が、犯人らしき黒ずくめの男に襲撃されたところからスタート。大山は攻撃を振り払い、慌てて逃げる犯人を追走して、木村直也という男を捕まえることに成功します。

 しかし、これは誤認逮捕だということが発覚。追いかけている途中で真犯人と木村が入れ替わっていたのです。しかも、取り調べの最中に木村が心臓発作を起こして死亡。大山は責任を問われ、謹慎処分を受けてしまいます。

 一方、現在の捜査記録上では、6人目と7人目の被害者の犯行日時が早まり、死体発見現場が人目のつきやすい場所へと変わってしまいます。この変化がなぜ起こったのか。考えを巡らせた健人は、大山に追走された際、犯人が途中でバスに乗車し、その姿を見られたためにバスの乗客を殺したのではないかと推測。当時、そのバスの運転手を務めていた田中修一(モロ師岡)に事情聴取するため、バス会社へと向かいます。

 しかし、その田中はすでに退職。また、田中の元同僚の八代英子(真瀬樹里)は、警察の訪問を知った途端に早退したとのことで、健人は嫌な予感を抱きつつ、田中が住むアパートへと向かいます。すると、その嫌な予感は的中。アパートのリビングに英子の死体が転がっていて、手足の縛られ方が連続殺人事件の手口とまったく一緒なのです。

 一方、謹慎処分を無視して単独で捜査を続ける大山もまた、犯人が途中でバスに乗って逃げたのではないかと考え、バス会社を訪問。しかし、事情聴取した田中からは、事件当夜、犯人らしき男は乗車しなかったという証言しか得られず、途方に暮れてしまいます。

 ただ、犯人があの状況で逃げられたのは、バスに乗車したためとしか考えられない。大山は諦めきれず、署に戻ってその推理を他の刑事たちに訴えるのですが、聞く耳をもってもらえず。それどころか、捜査の邪魔をするなと、金庫に手錠で結ばれ身動き取れなくされてしまうのです。

 そんな中、時刻は23時23分になり、無線機から7人目の被害者の殺害現場とその犯行時刻が迫っていることを告げる健人の声が響いてきます。その被害者が、過去に薬物依存症から救い、現在も交流が続く北野みどり(佐久間由衣)であると知った大山は、火事場のクソ力を発揮。どうにかこうにか手錠を外し、みどりの救出へと向かいます。

 しかし、現在の捜査記録では、みどりは殺害されたまま。どうにか犯行を食い止めてくれ、と健人が祈るところで今回は終了となりました。

 さて感想ですが、前回から健人と大山が同一の事件を捜査し、それが双方の世界に反映。見応えあるパラレル展開へと突入しましたが、今回もその魅力は衰えず。連続殺人の犯人は一体何者なのか。サスペンス色の濃い世界観にグイグイ引き込まれます。

 今回、怪しい人物として田中が浮上しましたが、大山が犯人を追走していた時にバスの運転をしていたため、真犯人とは考えられない。

 しかし、そうだとするならばなぜ、英子の口を封じるかのように殺したのか。田中は真犯人である誰かをかばっているのか。謎は深まるばかりです。

 また、最後の被害者となるみどりは、大山にほのかな恋心を抱き、大山もまんざらではない、といったシーンが前回から描かれているため、他の被害者よりも余計、その安否が気になるところです。

 気になるといえば、その最たるのが無線機の謎。なぜ、時空を超えて交信できるのか。この疑問がこの先、どう処理されていくのか見物です。さらにいえば、今後の用途についても興味深い。というのも、健人はどうやら過去に兄を自殺で亡くしているようなんですね。この無線機を使って、それを食い止める展開へと進んでいくのでしょうか。

 そんな風に、回を増すごとにストーリーには引き込まれるのですが、健人役の坂口健太郎の演技がどうしてもマイナスに映ってしまう。喜怒哀楽すべて同じ表情の能面状態。主演を務めるには時期尚早だったのではないでしょうか。といってももはや後の祭りなので、主役の演技には目をつぶり、この先の展開を楽しみたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

フジテレビ『シグナル』過去と現在が交錯する“パラレル展開”に引き込まれるも、主演・坂口健太郎の能面演技が……

 塩顔男子代表・坂口健太郎が連続ドラマ初主演を務める『シグナル 長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系)の第3話が24日に放送され、平均視聴率8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.1ポイントダウンとなってしまいました。

(前回までのレビューはこちらから)

 その前回、アメリカでプロファイリングを学び帰国した三枝健人(坂口健太郎)は、警視庁の長期未解決事件捜査班に配属。1997年に発生した女性連続殺人事件の再捜査をすることになりました。

 そんな折、“23時23分になるとつながる”という謎の無線機によって、大山剛志(北村一輝)刑事と交信。1997年の世界にいるという大山の言葉を疑う健人ですが、5人目の被害者・中島亮子が襲撃された場所を伝えたところ、大山が救出に成功し、現在の捜査記録が“遺体発見”から“未遂”へと切り替わり驚きます。

 そして今回は、亮子を救出した大山が、犯人らしき黒ずくめの男に襲撃されたところからスタート。大山は攻撃を振り払い、慌てて逃げる犯人を追走して、木村直也という男を捕まえることに成功します。

 しかし、これは誤認逮捕だということが発覚。追いかけている途中で真犯人と木村が入れ替わっていたのです。しかも、取り調べの最中に木村が心臓発作を起こして死亡。大山は責任を問われ、謹慎処分を受けてしまいます。

 一方、現在の捜査記録上では、6人目と7人目の被害者の犯行日時が早まり、死体発見現場が人目のつきやすい場所へと変わってしまいます。この変化がなぜ起こったのか。考えを巡らせた健人は、大山に追走された際、犯人が途中でバスに乗車し、その姿を見られたためにバスの乗客を殺したのではないかと推測。当時、そのバスの運転手を務めていた田中修一(モロ師岡)に事情聴取するため、バス会社へと向かいます。

 しかし、その田中はすでに退職。また、田中の元同僚の八代英子(真瀬樹里)は、警察の訪問を知った途端に早退したとのことで、健人は嫌な予感を抱きつつ、田中が住むアパートへと向かいます。すると、その嫌な予感は的中。アパートのリビングに英子の死体が転がっていて、手足の縛られ方が連続殺人事件の手口とまったく一緒なのです。

 一方、謹慎処分を無視して単独で捜査を続ける大山もまた、犯人が途中でバスに乗って逃げたのではないかと考え、バス会社を訪問。しかし、事情聴取した田中からは、事件当夜、犯人らしき男は乗車しなかったという証言しか得られず、途方に暮れてしまいます。

 ただ、犯人があの状況で逃げられたのは、バスに乗車したためとしか考えられない。大山は諦めきれず、署に戻ってその推理を他の刑事たちに訴えるのですが、聞く耳をもってもらえず。それどころか、捜査の邪魔をするなと、金庫に手錠で結ばれ身動き取れなくされてしまうのです。

 そんな中、時刻は23時23分になり、無線機から7人目の被害者の殺害現場とその犯行時刻が迫っていることを告げる健人の声が響いてきます。その被害者が、過去に薬物依存症から救い、現在も交流が続く北野みどり(佐久間由衣)であると知った大山は、火事場のクソ力を発揮。どうにかこうにか手錠を外し、みどりの救出へと向かいます。

 しかし、現在の捜査記録では、みどりは殺害されたまま。どうにか犯行を食い止めてくれ、と健人が祈るところで今回は終了となりました。

 さて感想ですが、前回から健人と大山が同一の事件を捜査し、それが双方の世界に反映。見応えあるパラレル展開へと突入しましたが、今回もその魅力は衰えず。連続殺人の犯人は一体何者なのか。サスペンス色の濃い世界観にグイグイ引き込まれます。

 今回、怪しい人物として田中が浮上しましたが、大山が犯人を追走していた時にバスの運転をしていたため、真犯人とは考えられない。

 しかし、そうだとするならばなぜ、英子の口を封じるかのように殺したのか。田中は真犯人である誰かをかばっているのか。謎は深まるばかりです。

 また、最後の被害者となるみどりは、大山にほのかな恋心を抱き、大山もまんざらではない、といったシーンが前回から描かれているため、他の被害者よりも余計、その安否が気になるところです。

 気になるといえば、その最たるのが無線機の謎。なぜ、時空を超えて交信できるのか。この疑問がこの先、どう処理されていくのか見物です。さらにいえば、今後の用途についても興味深い。というのも、健人はどうやら過去に兄を自殺で亡くしているようなんですね。この無線機を使って、それを食い止める展開へと進んでいくのでしょうか。

 そんな風に、回を増すごとにストーリーには引き込まれるのですが、健人役の坂口健太郎の演技がどうしてもマイナスに映ってしまう。喜怒哀楽すべて同じ表情の能面状態。主演を務めるには時期尚早だったのではないでしょうか。といってももはや後の祭りなので、主役の演技には目をつぶり、この先の展開を楽しみたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

『Missデビル』菜々緒、厚化粧とフラット演技のせいで「クビ切りアンドロイド」状態に!?

 悪女キャラでブレークした菜々緒が、“人事の悪魔”と呼ばれる強烈な人事コンサルタント役で主演を務めるドラマ『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)の第1話が14日に放送され、平均視聴率9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。まずまずのスタートを切りました。

 幼い頃に父親が脚をケガし、保険金のおかげで生活に困らずに済んだ斉藤博史(Sexy Zone・佐藤勝利)は、自分と同じような境遇の人々の助けになるべく、大手損害保険会社・共亜火災に入社。緊張の面持ちで入社式に臨みます。

 その入社式で新人研修の担当官として登壇したのが、フリーの人事コンサルタント・椿眞子(菜々緒)。スーパーモデルのようなルックスに、博史をはじめ新入社員たちはテンションが上がります。

 そして始まった研修ですが、眞子は最初の挨拶で、独自の判断により新入社員50名のうち40名のクビを切ることを宣言。さらに、新人の“最大にして唯一の特権”であるという退職願をいつ提出しても構わないと言い放つのです。

 博史たちに動揺が走る中、研修は問答無用でスタート。マラソンや穴掘りなどの単調かつ過酷な運動で体力を消耗させられる一方、互いの欠点を指摘し合うプログラムやスマホの禁止ルールなどで精神的にも追い詰められ、リタイアする者が続出します。

 さらにこの研修、敵は眞子だけではありません。サバイバルゲームと化したため、仲間同士でつぶし合いに発展。その中でも特に、博史の友人の南雲(前田航基)は、日下部(森永悠希)に暴力を振るわれるなどして精神的に追い詰められ、飛び降り自殺を図ってしまいます。

 幸いなことに木がクッションとなり、南雲は命を取り留めます。その南雲を含めて残り11名となり、最後の脱落者1名を決めるべく、眞子は博史たちに投票させることに。つまり、仲間のクビを切れと命じるのです。

 このやり方に憤った博史は、投票用紙に眞子の名前を書いて反感の意を示すのですが、これはスルーされてしまいます。そして、結果的に票が割れてしまい、眞子が最後の1名を選ぶことになり、日下部を指名。南雲を殴りつけている姿を捉えた隠し撮り映像を見せ、暴力を理由に解雇したのです。

 かくして無事に入社した博史ですが、配属先の人材活用ラボという部署の上司は眞子であることが発覚。投票時に反旗を翻したことを根に持たれ、この先どうなることやら、といったところで今回は終了となりました。

 今や悪女役を演じたら右に出る者がいないほどの活躍を見せる菜々緒が、“悪女を超えた悪魔になる”がコンセプトということで、放送前から話題を集めていた本作。公式サイトのメインビジュアルでは、濃いめのメイク&スーツでビシッと決めた菜々緒が大鎌を持ち、ダークな雰囲気を醸し出した姿を見せているため、新たな代表作になるのではないかと、筆者も期待していました。

 しかし、眞子のしゃべり方には抑揚がなく常にフラット状態。アメリカ帰りを意識したというバッチリメイクも相まって、悪魔というよりは“ケバいアンドロイド”といった感じ。新入社員のクビ切りを独断したのも、その裏に何かワケがあるのかと思いきや、人事費の削減が目的というひねりのなさ。これでは単なるクビ切りロボットにしか思えません。

 研修の最初、退職願について言及した際、眞子は博史たちに向かって、「(企業での)死に方を学んでください」と語りかけたんですよ。2015年に電通の女性新入社員が過労自殺したことをきっかけに、ブラック企業についての報道が多い昨今ですから、“自殺するぐらいなら退職しろ”というメッセージを込めたストーリーになるのかな、と思ったのですが、そうではなかった。

 というよりもむしろ、南雲が自殺未遂を起こしちゃってる。たいして大きな木なんてない場所なのに、木がクッションになって打撲だけで済んだという展開も驚きでしたが、それ以上に眞子が淡々としていることに衝撃を受けました。

 なぜ問題に発展しないのか。報道陣が駆けつけて、大騒動になるレベルの出来事だと思うのですが。強引な解雇宣告や肉体的なしごきも含めて、“24時間、働けますか。”のキャッチフレーズが流行った、ひと昔前の感覚で制作されているような気がしてなりません。

 時代感覚のズレでいえば、安室奈美恵が1995年にリリースしたシングル「Body Feels EXIT」(avex trax)が主題歌なのも謎。なぜこれが選ばれたのでしょう? ドラマの内容に合っているならまだしも、全然合ってない。意味不明のタイアップです。

 否定的なことばかり書きましたが、まだ初回。眞子が冷徹なクビ切り女になったのには、何か深いワケがあるのでしょう。何もないとしたら、ただ単に菜々緒のスタイルの良さをアピールするためだけの作品ということになってしまいます。佐藤勝利の棒演技の改善も含め、次回以降に期待したいと思います。
(文=大羽鴨乃)

『Missデビル』菜々緒、厚化粧とフラット演技のせいで「クビ切りアンドロイド」状態に!?

 悪女キャラでブレークした菜々緒が、“人事の悪魔”と呼ばれる強烈な人事コンサルタント役で主演を務めるドラマ『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)の第1話が14日に放送され、平均視聴率9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。まずまずのスタートを切りました。

 幼い頃に父親が脚をケガし、保険金のおかげで生活に困らずに済んだ斉藤博史(Sexy Zone・佐藤勝利)は、自分と同じような境遇の人々の助けになるべく、大手損害保険会社・共亜火災に入社。緊張の面持ちで入社式に臨みます。

 その入社式で新人研修の担当官として登壇したのが、フリーの人事コンサルタント・椿眞子(菜々緒)。スーパーモデルのようなルックスに、博史をはじめ新入社員たちはテンションが上がります。

 そして始まった研修ですが、眞子は最初の挨拶で、独自の判断により新入社員50名のうち40名のクビを切ることを宣言。さらに、新人の“最大にして唯一の特権”であるという退職願をいつ提出しても構わないと言い放つのです。

 博史たちに動揺が走る中、研修は問答無用でスタート。マラソンや穴掘りなどの単調かつ過酷な運動で体力を消耗させられる一方、互いの欠点を指摘し合うプログラムやスマホの禁止ルールなどで精神的にも追い詰められ、リタイアする者が続出します。

 さらにこの研修、敵は眞子だけではありません。サバイバルゲームと化したため、仲間同士でつぶし合いに発展。その中でも特に、博史の友人の南雲(前田航基)は、日下部(森永悠希)に暴力を振るわれるなどして精神的に追い詰められ、飛び降り自殺を図ってしまいます。

 幸いなことに木がクッションとなり、南雲は命を取り留めます。その南雲を含めて残り11名となり、最後の脱落者1名を決めるべく、眞子は博史たちに投票させることに。つまり、仲間のクビを切れと命じるのです。

 このやり方に憤った博史は、投票用紙に眞子の名前を書いて反感の意を示すのですが、これはスルーされてしまいます。そして、結果的に票が割れてしまい、眞子が最後の1名を選ぶことになり、日下部を指名。南雲を殴りつけている姿を捉えた隠し撮り映像を見せ、暴力を理由に解雇したのです。

 かくして無事に入社した博史ですが、配属先の人材活用ラボという部署の上司は眞子であることが発覚。投票時に反旗を翻したことを根に持たれ、この先どうなることやら、といったところで今回は終了となりました。

 今や悪女役を演じたら右に出る者がいないほどの活躍を見せる菜々緒が、“悪女を超えた悪魔になる”がコンセプトということで、放送前から話題を集めていた本作。公式サイトのメインビジュアルでは、濃いめのメイク&スーツでビシッと決めた菜々緒が大鎌を持ち、ダークな雰囲気を醸し出した姿を見せているため、新たな代表作になるのではないかと、筆者も期待していました。

 しかし、眞子のしゃべり方には抑揚がなく常にフラット状態。アメリカ帰りを意識したというバッチリメイクも相まって、悪魔というよりは“ケバいアンドロイド”といった感じ。新入社員のクビ切りを独断したのも、その裏に何かワケがあるのかと思いきや、人事費の削減が目的というひねりのなさ。これでは単なるクビ切りロボットにしか思えません。

 研修の最初、退職願について言及した際、眞子は博史たちに向かって、「(企業での)死に方を学んでください」と語りかけたんですよ。2015年に電通の女性新入社員が過労自殺したことをきっかけに、ブラック企業についての報道が多い昨今ですから、“自殺するぐらいなら退職しろ”というメッセージを込めたストーリーになるのかな、と思ったのですが、そうではなかった。

 というよりもむしろ、南雲が自殺未遂を起こしちゃってる。たいして大きな木なんてない場所なのに、木がクッションになって打撲だけで済んだという展開も驚きでしたが、それ以上に眞子が淡々としていることに衝撃を受けました。

 なぜ問題に発展しないのか。報道陣が駆けつけて、大騒動になるレベルの出来事だと思うのですが。強引な解雇宣告や肉体的なしごきも含めて、“24時間、働けますか。”のキャッチフレーズが流行った、ひと昔前の感覚で制作されているような気がしてなりません。

 時代感覚のズレでいえば、安室奈美恵が1995年にリリースしたシングル「Body Feels EXIT」(avex trax)が主題歌なのも謎。なぜこれが選ばれたのでしょう? ドラマの内容に合っているならまだしも、全然合ってない。意味不明のタイアップです。

 否定的なことばかり書きましたが、まだ初回。眞子が冷徹なクビ切り女になったのには、何か深いワケがあるのでしょう。何もないとしたら、ただ単に菜々緒のスタイルの良さをアピールするためだけの作品ということになってしまいます。佐藤勝利の棒演技の改善も含め、次回以降に期待したいと思います。
(文=大羽鴨乃)