大相撲の第69代横綱・白鵬が秋場所後に引退を発表。優勝45回、通算1187勝という前人未到の大記録は、まさに「大横綱」と呼ぶにふさわしい成績だろう。
引退後は年寄「間垣」襲名。しかし、これまでの言動が問題視され、日本相撲協会の規則を守るなどの誓約書にサインするという異例の条件が付いたことも、白鵬の存在感を際立たせることとなった。
「強すぎた横綱」として、相撲フ…
大相撲の第69代横綱・白鵬が秋場所後に引退を発表。優勝45回、通算1187勝という前人未到の大記録は、まさに「大横綱」と呼ぶにふさわしい成績だろう。
引退後は年寄「間垣」襲名。しかし、これまでの言動が問題視され、日本相撲協会の規則を守るなどの誓約書にサインするという異例の条件が付いたことも、白鵬の存在感を際立たせることとなった。
「強すぎた横綱」として、相撲フ…
新横綱の照ノ富士が優勝を決めた翌朝に届いたのは、名横綱引退の報だった。歴代最多となる45回の優勝を飾るも、ここ数年はケガ続きだった白鵬がついに引退を決意した。ヒール役だった白鵬の引退を喜ぶ声も一部であるが、相撲界に待っているのは“お先真っ暗”の未来だ。
照ノ富士の昇進で1人横綱が解消され、まずは一安心だった相撲界。だが、番付の東西に横綱が並ぶ状態はわずか1場所で終わった。白…
ずっと休んでいたのは事実だが、復帰して即優勝でも批判の矢が止まないとは……。
大相撲七月場所で横綱・白鵬が45回目の優勝を飾ったが、これを快く思わない相撲関係者は少なくないようだ。批判の急先鋒は元横綱・北の富士。NHK相撲中継の解説でおなじみの北の富士だが、彼自身が現役時代、“超”が付く問題児だった。
6場所連続で休場した白鵬には引退の可能性もあったが、結果…
今月11日、スポーツニッポン新聞社は、日本相撲協会が新型コロナウイルス感染対策として協会員の外出を原則禁止していた期間中、大関・朝乃山と接待を伴う飲食店に通っていた東京本社編集局元記者(東京本社付)について、10日付で諭旨解雇処分としたと発表した。
同社によると、第三者の弁護士を中心とした調査を実施。それによると、元記者は事実隠蔽のために朝乃山に口裏合わせを提案し、協会によ…
1年の最後を締めめくる大相撲九州場所は、先場所途中休場の横綱・白鵬が千秋楽を待たずに優勝。白鵬がしばしば繰り出した“かち上げ”には、横綱審議委員会から批判の声が上がったが、白鵬の牙城を脅かす存在は見当たらず、令和の角界はお先真っ暗だ。
秋場所で2度目の優勝を飾り、大関昇進を目指す関脇・御嶽海、つい先日に婚約発表し、否が応でも力が入る大関・高安、大関復帰を目指す栃ノ心……本来ならば九州場所は見どころたっぷりとなるはずだった。しかし横綱・鶴竜、大関の豪栄道と高安、さらに栃ノ心と、上位陣に休場が相次ぎ、御嶽海は序盤に下位力士に連敗して、大関昇進の目はあっさり消滅。終わってみれば14勝1敗で優勝した白鵬以外、上位陣で勝ち星が2ケタに到達したのは、11勝の小結・朝乃山だけだった。週刊誌のスポーツ担当記者がいう。
「稀勢の里が今年の初場所で引退し、新たな日本出身横綱の誕生が期待される相撲界ですが、九州場所ははっきり言って収穫ゼロでした。上位を伺う力士は軒並み期待外れで、高安などは土俵外のギックリ腰で休場する始末。横綱2人は30代半ばで、遠からず土俵を降りることになるでしょうが、横綱候補の力士がまったく見当たりません。年間最多勝数も過去最低で、今年2場所休場した白鵬が年間最多勝を取る可能性さえありました。力士の大型化が顕著で、力任せの突き押し相撲が多く、あっさり勝負が決まるので、手に汗握るような取組も少なかったですね」(スポーツ担当記者)
2019年で言えば、横綱が揃って15日間出場したのは2場所だけ。大関以上に休場力士がいなかったのは3月場所だけだった。ただ、休場が相次ぐ状況には、同情すべき点もあるという。ベテランの相撲ライターがいう。
「かつては1年に2場所しかなく、『1年を20日で暮らす良い男』と呼ばれた力士たちですが、今や年6場所×15日で、最低でも90日間。さらにその間には休みなく巡業があります。巡業日数は2014年には37日でしたが、昨年は91日にまで激増しました。巡業はバス移動のことも多く、巨漢の力士にとってはそれだけでも大きな負担です。
本来なら、故障を抱えた力士は“顔見世興行”の巡業は休めば良いのですが、そうすると“サボっている”との批判が沸くため、簡単に休む訳にもいかず、かくして力士は1年中オフが無いような状態になっています。日本相撲協会は、巡業が金になるから力士にハードワークを強いているわけで、そのあたりを改善しない限り、星取表が休場力士だらけになる状況は変わらないでしょう」(相撲ライター)
角界にも“働き方改革”が求められているようだ。
大相撲秋場所は22日の千秋楽で、関脇同士による優勝決定戦に持ち込まれ、御嶽海が貴景勝を制し、12勝3敗で7場所ぶり2度目の優勝を飾った。千秋楽は20.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)の高視聴率をマークした。
秋場所は横綱の白鵬が2日目から、鶴竜が8日目から休場し、横綱不在の場所となった。大関陣も高安が全休、豪栄道はパッとせずかろうじて2ケタ勝利(10勝5敗)、カド番の栃ノ心は負け越して2度目の陥落が決まるなど振るわず。
そんな中、御嶽海とケガのため大関から陥落した貴景勝が奮闘。千秋楽を迎えた時点で、平幕・隠岐の海を含めた3力士が3敗で並ぶ大混戦の末、御嶽海が頂点に立った。
先の夏場所(7月)では、鶴竜と白鵬による横綱同士の優勝争いの結果、鶴竜が14勝1敗で,7場所ぶり6度目の優勝を飾った。日本相撲協会的には“理想的な展開”だったはずだが、千秋楽の視聴率は15.7%。つまり、横綱が不在で、大関陣も振るわなかった今場所の千秋楽の方が4.9ポイントも視聴率が高かったのだ。
「白鵬も鶴竜ももう34歳で、とっくにピークは過ぎています。肉体的な衰えから、ケガも多く、本調子でなければあっさり休場してしまいます。その意味で、横綱の責任を放棄しているとも言えます。ファンの注目は貴景勝、御嶽海、遠藤といった若手に向いてますし、視聴率も明確に示しています。しかし、白鵬も鶴竜も引退してしまうと、本当に横綱不在となって、協会としては困るんです。ですから早く新横綱が誕生してほしいところなんですが、まだまだ先になるでしょうね。それまでは休場が多くても、白鵬、鶴竜の現役続行を容認するしかない。この2人より、先に日本人横綱・稀勢の里が引退したのがなんとも痛いですね」(スポーツ紙記者)
白鵬、鶴竜の現状を考えると、“不要論”が噴出してもおかしくないが、協会としては、人気と実力を兼ねそろえた横綱が早く誕生してくれることを待ち望むしかなさそうだ。
まさに夏の夜の夢。9日放送の『どすこい!夢の大相撲 ~令和元年 AI場所~』(NHK総合)は、NHKの進取の精神を感じさせてくれる良企画だった。
大相撲史に名を刻む横綱同士が対戦したら、いったい勝つのは誰なのか? という妄想は相撲ファンなら誰もが一度は通る道。そんな夢の企画を、NHKが誇るアーカイブを十二分に生かし、日本IBMの技術協力のもと、筑波大学の体育系准教授までもが監修にあたり、日本相撲協会の生き字引ともいうべき親方の考察とともに再現していく。
具体的には、映像記録がしっかりと残る第44代横綱・栃錦以降の29人の横綱の中から、チームごとにドラフト形式で3人を選出。先鋒・中堅・大将に分かれ、それぞれの現役時代のデータをもとにAIによって勝敗を決していく内容だ。
歓声や行司の声などがもっとあれば、臨場感を足せるのでは? と思わないでもなかったが、AI相撲自体は思いのほか見応え十分。土俵際の逆転劇では思わず「おぉ!」と声が漏れてしまう場面もあった。
ネット上での評価を散見すると、「勝敗の結果に納得がいかない」と憤る声も少なくないが、この手の企画では避けようのない議論。本稿ではもっと別な点から、今回の企画の意義深い点を振り返っておきたい。とにもかくにも良かったのは人選。それは選ばれた「9人の横綱たち」ではなく、その横綱を選ぶ演者たちのこと。
「博識部屋」は、相撲ファン歴約半世紀の2人、紺野美沙子とやくみつる。
「小町部屋」は、若手&スー女代表格ともいえる市川紗椰と山根千佳。
「爆笑部屋」は、相撲ネタでの露出も多い芸人枠、キンボシ西田淳裕とはなわ。
そして、解説役であり、ナビゲーター役を務めたのが江戸時代からの相撲を見続けてきたであろうデーモン閣下(実際に閣下は、今回の番組企画では扱いきれない「映像がない時代の横綱」を解説するコーナーも任されていた。さすがNHK、使い方をわかってる)。
いずれも相撲雑誌で連載を持っていたり、大相撲中継にゲストで呼ばれることも多い、芸能界を代表する好角家ばかり。また、上記3つの部屋がどの横綱を選ぶのか、という「横綱ドラフト」でアナウンスを務めたのは、TBSが毎年中継する『プロ野球ドラフト会議』でアナウンスを務める関野浩之。この配役も素晴らしかった。
民放がこの手の企画に手を出したのならば必ずブッキングされたであろう、ジャニーズ枠も旬な芸人枠も一切ゼロ。好角家しかいないのだから、あとはその愛と熱量を楽しめばいいだけ。むしろその「異様な熱」こそがおかしみを生むのだ。
象徴的だったのが紺野美沙子の存在感だった。というのも、番組冒頭からひとりで勝手に泣きだす始末。「どうしたの?」と心配するほかの出演者たちに「だって、この力士が(AIででも)復活したら泣いちゃう!」と切り返して、出足のよさを見せつけていた。
それ以外にも、唐突に「大鵬ぉー!」と掛け声をかけたかと思えば、「大鵬が2番続けて負けるなんて。もう、(投げる)座布団1枚も残ってないですよ」と粋なコメントで憤って見せたりと、紺野の独り舞台ならぬ独り相撲状態。喜怒哀楽が激しすぎて、それが妙な色気に感じてしまう場面もあった。
紺野といえば「元祖スー女」とも称される人物であり、今年6月に開催された「大相撲の継承発展を考える有識者会議」にも出席していた、まさに“本物”。スー女の代名詞といえば、今回共演した市川紗椰や山根千佳なわけだが、紺野と比べてしまうと横綱と関脇ぐらいの差があったように思う。
そういえば、2年ほど前の『アウト×デラックス』(フジテレビ系)に「相撲の未来が心配な女優」として出演していた紺野。おっとりとした笑顔と口調とは裏腹に「ご新規さんのスー女のマナーがいただけない」とバッサリ切っていたのを思い出した。
そんな紺野の魅力以外にも、今回の企画で得た気づき、そして新たな可能性は多い。
今回が初開催となった「AI場所」だが、今後も年1場所くらいは実施できるのではないだろうか。デーモン閣下自身が「いろんなアイデアがここから湧く」と番組最後で語っていたように、選出する横綱を変えるだけでも楽しいし、取組の番手を変えたり、団体戦の形式を変えるなど、いかようにも楽しみ方はあるだろう。
そしてもうひとつは、「AIでの夢の対決」は、他競技にも応用が利用できそうだ、という点。すぐに思い浮かぶのはプロ野球だ。歴史が長く、豊富な映像資料が残っている競技であればあるほど、時空を超えた夢の対決への期待値は大きい。
また、大谷翔平が160キロを投げるたびに「ワシは170出しとった」と吠える金田正一しかり、メジャーリーグのすごい打撃を見ても「私らのほうが技術は上でした」とこぼす張本御大しかり。実績はわかるんだけども、格段に技術革新が進んでいる現代の競技レベルで競わせたら実際どうなの? というレジェンドも多いだけに、いくらでも「ifの対決」は描けるはずだ。
いずれにせよ、近いうちに開催されるはずの次回AI場所でも、NHKのゲスト人選には大いに期待したい。ほかを変えるにしても、紺野は固定でお願いします。
(文=オグマナオト)
5月26日、来日中のトランプ米大統領夫妻が、安倍首相夫妻とともに両国国技館へ大相撲観戦に訪れた。
本来は座布団が敷かれる升席に特別にソファを並べ、米国大統領杯の授与のためにトランプ氏が土俵に上がる際には仮設の階段も用意するなど、現職大統領としては初となる大相撲観戦に、国技館側としても異例の対応で迎えた。
国技館の内外を警察官100人以上が警戒に当たるなど、警備体制も過去に類を見ない規模となったが、一般の観客には必ずしも歓迎されなかったようだ。
トランプ一行から見て右後方の席にいた観客の男性は、こう証言する。
「この日、国技館の入り口では金属探知機のボディーチェックがあってなかなか入場できず、トランプ一行が到着する数時間前から先乗りした警備の人たちが観客席をちょろちょろ動き回っていて、常連の相撲ファンの間にイライラした空気が張り詰めていました。そんな観客の不満が爆発寸前になった瞬間があったんです。安倍・トランプ両夫妻が着席した直後のこと。結びの3番が始まろうというのに、彼らの背後にいた10人近いSPは、立ったまま警備をしていたんです。そのせいで、後方の観客から土俵が見えにくくなり、『見えないぞ~』などとヤジが飛び始めた。さらに、一部の集団が『す~わ~れ~、す~わ~れ~』と合唱し始めたんです。すかさず、警備関係者とおぼしき人物が、声を上げていた集団に何か話しかけ、合唱はやみました。また、もともとその予定だったのか、ブーイングを受けてそうしたのかはわかりませんが、SPの人たちも腰をかがめたので、それ以上の騒ぎにはなりませんでしたが」
確かに、この日のNHKの大相撲中継を確認すると、トランプ一行の着席直後に、「す~わ~れ~」と繰り返す音声が確認できた。
しかし、仮に「それ以上の騒ぎ」となっていた場合、トランプを警護する大統領警護隊が、銃を抜いていた可能性もあるという。警視庁警備部OBはこう話す。
「米大統領は来日の際、大統領警護隊を数十人規模で帯同しますが、彼らには銃の携帯が特例で認められている。国技館に同行した隊員らも銃を携帯していたはずで、もし不満を爆発させた観客がトランプに向かって座布団など、物を投げるような仕草をした場合、反射的に引き金が引かれていた可能性もある」
事前に日本相撲協会が「物を投げるなどの行為をした者は処罰される可能性がある」と異例のビラ配布で警告したのが功を奏したか、座布団などが乱れ飛ぶことははなかったが、相撲ファンにとっては少し物足りなかったかも?
3月24日に行われた大相撲春場所の千秋楽で自身42回目の優勝を全勝で決めた白鵬。その白鵬が優勝後に行った振る舞いが物議を醸しているという。
この日、白鵬は優勝後のインタビューの際に「私、大阪で初めてきて、入門も大阪で、そして平成最後(の優勝は)は大阪っていうのは、本当に嬉しいです」と縁ある大阪で平成最後となる優勝を飾れたことに対しての嬉しさを吐露。その後、昨年の10月に右膝の手術を行ったことに触れ、「病院の皆さん、部屋、親方はじめ、そして家族。本当の皆の支えがあってこの優勝があると思います」と、周囲への感謝を口にした。さらに、夏場所からは次の元号になることをインタビュアーに聞かれると「平成13年から入門し、平成に育ててもらいました。(中略)約9年前に、名古屋場所後に天皇陛下から手紙を頂いたことが、この平成の大きな思い出だと思います」と平成の思い出を語った。
問題となったのはその後。白鵬が観客に「この後、支度部屋で後援者の皆様で万歳をやると思いますが、平成最後なんで、皆さんと三本で締めたいと思います。よろしいでしょうか?」と呼びかけ、「大相撲発展の祈念、そして記念しまして」と掛け声をかけた後に三本締めを行ったのだ。この白鵬が取った行動について、横綱審議委員会は25日に定例会合を開き、問題視する声明を発表。相撲協会の芝田山広報部長は、理事会で議論することを示唆するなど、角界で波紋が広がっている。
この三本締めについて、ネット上では「オールドファンにしてみたら許せない行為」「祝ってもらう側が率先してやるもんじゃないだろ」「稀勢の里がずっと連勝していたとして、平成最後の場所だったとして……三本締めはしないだろうな」と、否定的な意見が多く噴出。しかし、「白鵬のこういうところも好きだな」「お客さん喜んでるんだし、いいんじゃないの」「今日の渾身の一番見てたら、何も言えんぞ」と白鵬を擁護する声もあり、賛否両論の状態となっている。
「白鵬は、2017年九州場所の優勝の際にも、同じように万歳三唱を行い、物議を醸したことがあります。あの時は当時横綱であった日馬富士の貴ノ岩に対する暴行問題に角界が揺れていた時期であった事や、白鵬もその当事者の一人であったことから、批判一色となりましたね。今回、賛否両論になっているというのは、そうしたネガティブな要素が少なかったという事が大きいんじゃないでしょうか」(スポーツライター)
また、今回の騒動で白鵬への注目が集まっているのは、千秋楽の取組の内容が関わっている部分もあるという。
「今回の千秋楽で白鵬は、鶴竜との横綱同士の対戦で1分以上にわたる白熱の取組を披露しました。近年の白鵬は、少し前に問題になったように立ち合いの変化やかち上げなど、横綱が行うにふさわしくないとされる取り組みも目立っていたんですね。特に2016年の春場所の千秋楽では、日馬富士相手に立ち合いの変化で勝ったことから大ブーイングを浴び、優勝後のインタビューで謝罪を行ったことなどが知られています。その点、今回の千秋楽の相撲はまさに正統派の横綱相撲という勝ち方でしたからね。ネット上のコメントにもある通り、皆がハッピーになった上での三本締めですから、個人的にはいいんじゃないかなと」(同)
スポーツでありながらも神事でもあるとされる相撲。そうした性質を持つ競技の中では、今回の白鵬のような行動が是非を問われてしまうことは避けられないのかもしれない。とはいえ、スポーツの側面で言えば、その戦歴からも唯一無二とも言える活躍を白鵬が見せていることに疑いの余地はないだろう。今後も、偉大な横綱としてその実力を発揮し続けて欲しいものである。
3月24日に行われた大相撲春場所の千秋楽で自身42回目の優勝を全勝で決めた白鵬。その白鵬が優勝後に行った振る舞いが物議を醸しているという。
この日、白鵬は優勝後のインタビューの際に「私、大阪で初めてきて、入門も大阪で、そして平成最後(の優勝は)は大阪っていうのは、本当に嬉しいです」と縁ある大阪で平成最後となる優勝を飾れたことに対しての嬉しさを吐露。その後、昨年の10月に右膝の手術を行ったことに触れ、「病院の皆さん、部屋、親方はじめ、そして家族。本当の皆の支えがあってこの優勝があると思います」と、周囲への感謝を口にした。さらに、夏場所からは次の元号になることをインタビュアーに聞かれると「平成13年から入門し、平成に育ててもらいました。(中略)約9年前に、名古屋場所後に天皇陛下から手紙を頂いたことが、この平成の大きな思い出だと思います」と平成の思い出を語った。
問題となったのはその後。白鵬が観客に「この後、支度部屋で後援者の皆様で万歳をやると思いますが、平成最後なんで、皆さんと三本で締めたいと思います。よろしいでしょうか?」と呼びかけ、「大相撲発展の祈念、そして記念しまして」と掛け声をかけた後に三本締めを行ったのだ。この白鵬が取った行動について、横綱審議委員会は25日に定例会合を開き、問題視する声明を発表。相撲協会の芝田山広報部長は、理事会で議論することを示唆するなど、角界で波紋が広がっている。
この三本締めについて、ネット上では「オールドファンにしてみたら許せない行為」「祝ってもらう側が率先してやるもんじゃないだろ」「稀勢の里がずっと連勝していたとして、平成最後の場所だったとして……三本締めはしないだろうな」と、否定的な意見が多く噴出。しかし、「白鵬のこういうところも好きだな」「お客さん喜んでるんだし、いいんじゃないの」「今日の渾身の一番見てたら、何も言えんぞ」と白鵬を擁護する声もあり、賛否両論の状態となっている。
「白鵬は、2017年九州場所の優勝の際にも、同じように万歳三唱を行い、物議を醸したことがあります。あの時は当時横綱であった日馬富士の貴ノ岩に対する暴行問題に角界が揺れていた時期であった事や、白鵬もその当事者の一人であったことから、批判一色となりましたね。今回、賛否両論になっているというのは、そうしたネガティブな要素が少なかったという事が大きいんじゃないでしょうか」(スポーツライター)
また、今回の騒動で白鵬への注目が集まっているのは、千秋楽の取組の内容が関わっている部分もあるという。
「今回の千秋楽で白鵬は、鶴竜との横綱同士の対戦で1分以上にわたる白熱の取組を披露しました。近年の白鵬は、少し前に問題になったように立ち合いの変化やかち上げなど、横綱が行うにふさわしくないとされる取り組みも目立っていたんですね。特に2016年の春場所の千秋楽では、日馬富士相手に立ち合いの変化で勝ったことから大ブーイングを浴び、優勝後のインタビューで謝罪を行ったことなどが知られています。その点、今回の千秋楽の相撲はまさに正統派の横綱相撲という勝ち方でしたからね。ネット上のコメントにもある通り、皆がハッピーになった上での三本締めですから、個人的にはいいんじゃないかなと」(同)
スポーツでありながらも神事でもあるとされる相撲。そうした性質を持つ競技の中では、今回の白鵬のような行動が是非を問われてしまうことは避けられないのかもしれない。とはいえ、スポーツの側面で言えば、その戦歴からも唯一無二とも言える活躍を白鵬が見せていることに疑いの余地はないだろう。今後も、偉大な横綱としてその実力を発揮し続けて欲しいものである。
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