『西郷どん』鈴木亮平が、近年の大河ドラマ主演らしからぬワケ

 大河ドラマ『西郷どん』(NHK)は、上野公園に銅像が作られるほどの国民的英雄となった西郷隆盛こと西郷吉之助の生涯を描いたものだ。

 脚本は『やまとなでしこ』(フジテレビ系)や『ハケンの品格』(日本テレビ系)、近年では『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)で知られる中園ミホ。90年代から活躍するヒットメーカーで、NHKでは連続テレビ小説『花子とアン』をヒットさせている。

 中園脚本の魅力は、登場人物の行動がシンプルでわかりやすいところだ。大河ドラマ、特に幕末が舞台となると、描くべき時代背景や登場人物が多いため、どうしても物語が複雑になってしまう。うまくいけば、入り組んだ人間模様はそれ自体で面白くなるのだが、作り手側が状況やキャラクターを整理しきれていないと、どんどん物語がわかりにくくなってしまう。ここ数年の大河ドラマが、熱狂的なファンを生むマニアックな方向になっている一方、一般視聴者には敷居が高くなっているのは、このあたりのバランスがうまくいっていないからだろう。

 対して、『西郷どん』は毎回見せたいものが明確だ。歴史モノとしての要素はやや控えめながら、中心は西郷吉之助と殿様・島津斉彬(渡辺謙)の主従関係で、西郷が見守る篤姫(北川景子)との恋愛未満の淡い関係や、大久保正助(利通、瑛太)との友情をピンポイントで濃密に描くことで、歴史に興味のない視聴者も人間ドラマとして楽しむことができる内容になっている。

 その意味で、近年珍しい正攻法の大河ドラマなのだが、それが成立しているのは、やはり西郷を演じる鈴木亮平の力強い肉体があってのことだろう。

 その魅力が一番伝わってくるのはオープニング映像だ。

 おそらく薩摩(鹿児島)の日差しを意識して画面の明るさを強くしているのだろうが、近年稀に見るダイナミックな迫力だ。『龍馬伝』(2010)以降、大河ドラマはアーティスティックな映像を求めて、あえて画面の彩度を落としたくすんだ映像を用いることが多く、その作り込み方が年々進化しているものの、作品としては若干見づらくなっていた。

 対して本作のアプローチは、明快な色使いの力強いものとなっており、シンプルで確かな迫力を持った『西郷どん』と西郷隆盛の魅力を見事に表現している。

 この作品の鈴木を見ていると、男の肉体、特に肌はとても美しいのだ、という作り手の主張が伝わってくる。それが最も現れていたのは、島津斉彬が新しい藩主になったことを記念して行った御前相撲の様子を描いた第5回「相撲じゃ!相撲じゃ!」。鹿児島の強い日差しに照らされる男たちの肌の色味を、本当に綺麗に見せていた。

 鈴木が最初に注目されたのは、映画『HK変態仮面』(13)。股間と顔以外は丸出しのヒーローになりきるために、15キロ増量をした後に体を鍛えて体脂肪を減らすことで、鈴木はしなやかで美しい筋肉を作り上げた。役になりきるために体から変える(俳優のロバート・デ・ニーロの名前から取られた)デ・ニーロ・アプローチを愚直に実践している俳優で、連続ドラマ『天皇の料理番』(TBS系、15)では20キロ減量し、病気でやせ細っていく痛々しい姿を見せたかと思うと、映画『俺物語!!』(同)では、30キロ増量し、巨漢の主人公を演じている。

 とにかく、演じる役柄ごとに体重が増減し、外見がガラッと変わる。今作でも西郷を演じるに当たって、体重を増量して今まで以上に体を鍛えたことで、大男の風格を見事に体現した。

 それにしても『西郷どん』の鈴木を見るまでは、こういう男臭いヒーロー像が成立するとは思わなかった。

 16年の『真田丸』で堺雅人が演じた真田信繁(幸村)にしても、昨年の『おんな城主直虎』で高橋一生が演じて反響を巻き起こした小野但馬守政次にしても、近年の大河ドラマの中心にいるのは線の細い知性派の男たちだ。

 それこそ、『翔ぶが如く』(1990)で西郷隆盛を演じ、本作でナレーションを担当する西田敏行や、『独眼竜政宗』(87)で伊達政宗を演じ、本作で島津斉彬を演じている渡辺謙までさかのぼらないと出てこない、肉体性を感じさせる主人公ではないかと思う。もしかしたら、瑛太が演じる大久保利通を主役にした方が、現代性があったのかもしれない。しかし、本作はあえて西郷隆盛という昔ながらの日本的な英雄像を打ち出している。

 このアプローチが現代に通じるのかはまだわからないが、中園がうまいのは、西郷と大久保たちの間に見え隠れする男の友情に宿る“ほのかな色気”を、隠し味として用いていることだ。

 放送前に中園ミホが、『西郷どん』には男性同士の恋愛を描くBL(ボーイズラブ)の要素があると言ったことが物議を醸したが、確かに西郷を中心とした男たちの交流は、篤姫たちヒロインとの関係以上に濃密で魅力がある。 

 心身ともに西郷になりきった鈴木の肉体美もさることながら、BL的なものを経由することで日本的な英雄をどう現代に蘇らすのか、とても楽しみである。
(成馬零一)

鈴木亮平、NHK大河『西郷どん』ワースト2位! 出演シーン不足で「もっと亮平くん見たい」の声

 1月7日、俳優の鈴木亮平(34)が自身のTwitterとアメブロを更新。「西郷どん  こぼれ話その1」と題し、大河ドラマ『西郷どん』の撮影現場の裏側を明かした。

 同日に放映された『西郷どん』で主役・西郷隆盛を演じている鈴木。この作品は自身にとって大河ドラマ初出演にして初主演ということもあり、かなり気合が入っているようだ。西郷が大きくジャンプする姿が印象的なオープニングシーンは、実はトランポリンを使用しての撮影だったことをブログで明かし、「真剣なシーンなのに笑っちゃう」などのコメントや、第1話で鈴木の出番はオープニングのワンシーンのみだったことから、「子役も良かったけど、もっと亮平くんが見たかった」「来週が待ち遠しい」という声も上がっている。

 放映後、ブログで「ラストで城山から鹿児島城下を眺めていた少年たち。30年以上のち、僕たちは何を思い、あの山を駆け下りるのか。」と投稿をしており、史実を知るファンからは「悲しいけど楽しみ」「涙が……」という声が早くも寄せられている。視聴率は、15.4%と歴代ワースト2位発進となったが、“直虎ロス”に嘆く大河ファンたちの心を掴むことはできるだろうか。

『花燃ゆ』視聴率低迷の救世主はSMAP・木村拓哉!? 過去には幻の“キムタク大河”構想も

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『花燃ゆ』(NHK)公式サイトより

 現在放送中のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』の視聴率下降が止まらない。この状況を打破すべく、後に登場予定の坂本龍馬役としてSMAP・木村拓哉の名前が挙がっていると、14日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)が伝えている。同誌によると、木村のほかにも2010年の大河ドラマ『龍馬伝』で龍馬を演じた福山雅治や、今話題の西島秀俊、若手からは福士蒼汰や佐藤健など、とにかく数字の取れそうな人気俳優の名前が出演者として浮上しているという。

「視聴者の“大河離れ”を意識して『花燃ゆ』は特に若年層をターゲットにし、主演の井上真央を取り囲むように大沢たかお、伊勢谷友介、高良健吾、東出昌大といった話題のイケメン俳優らを揃えて発進。しかし、進む話数と反比例するように、平均視聴率ワーストを更新し続け、2月15日放送回ではついに11.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)にまで落ち込んでしまいました。一部マスコミからは、12年に年間平均視聴率12.0%の大河ドラマ史上ワースト記録を残して幕を閉じた『平清盛』を彷彿させるともいわれており、この危機的状況を打開してくれる“救世主”が必要なのでしょう」(芸能ライター)

『花燃ゆ』、大河ワースト『平清盛』下回る視聴率推移! 「乙女ゲー」「花男みたい」と違和感噴出

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『花燃ゆ』(NHK)公式サイトより

 今年1月4日からスタートしたNHK大河ドラマ『花燃ゆ』が、5回目の放送を経た今も低迷状態にあり、ネット上でも心配の声が絶えない。初回の平均視聴率が16.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と歴代ワースト3位の発進となってしまった同作は、年間平均視聴率12.0%で大河史上ワーストを記録した『平清盛』(2012)を下回る視聴率の推移をみせているのだ。

 『花燃ゆ』は、明治維新で活躍した数々の志士を育てた吉田松陰と、その松陰を育て支えた家族たちの物語。家族の強い絆や、松陰の志を継いだ若者たちの青春群像が描かれ、主演・井上真央は松陰の妹・文(ふみ)を演じている。最新の第5話では第2話の13.4%を下回る12.8%で、さらにワーストを更新してしまった。

SMAP・香取慎吾、「調子乗ってる」キスマイ・北山宏光との食事会を熱望!?

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次こそは慎吾の「黒歴史」にならない
ように……

 4月9日スタートの連続ドラマ『幽かな彼女』(フジテレビ系)で、SMAP・香取慎吾が中学校の数学教師・神山暁役を演じる。同ドラマは、香取が杏演じる元教師の地縛霊・アカネとコンビを組み、中学校で起こるさまざまな問題を解決していく学園ラブコメディだ。

 香取は昨秋に放送された『MONSTERS』(TBS系)でジャニーズ事務所の後輩・山下智久と共演したことが話題となったが、今作ではKis-My-Ft2の北山宏光が登場。ほかにもジャニーズJr.から森本慎太郎、岩橋玄樹、神宮寺勇太が生徒役で出演する。

視聴率約20%のNHK朝ドラ、関係者は「大赤字でも問題ない!」?

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『純と愛』(NHK)公式サイトより

 公共放送として、中立性や質の高い番組作りを求められるNHK。しかし近年は、民放同様「視聴率重視」の傾向にあるという。特に、朝ドラの近年の高視聴率ぶりは、ニュースでもよく取り上げられている。とはいえ、現役NHK職員の中には「世間ズレ」している部分もあり、業界関係者の中には、警鐘を鳴らす者も少なくないのだという。

 2010年放送の『ゲゲゲの女房』が平均視聴率18.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマークしたところから、注目度が以前よりもさらにアップした朝ドラ。民放各局のドラマの視聴率が下降の一途をたどる中、続く『てっぱん』は17.2%、『おひさま』は18.8%、『カーネーション』は19.1%、『梅ちゃん先生』は20.7%という平均視聴率を記録し、その勢いは止まることを知らない。

松方弘樹も「NHK解禁」! 芸能界と暴排条例の今

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「想い出ワルツ」/コロムビアミュージックエ
ンタテインメント

 2011年10月に東京都でも施行され、芸能界にも大きな影響を及ぼすとみられていた「暴力団排除条例」(暴排条例)。同年に引退した島田紳助の黒い交際が発端となった、一連の「芸能界と暴力団」問題だが、その後芸能界にはどんな影響が及んだのだろうか。

 紳助の引退後、週刊誌を始めとした各メディアで取り沙汰されたのが「第2の紳助」だった。芸能プロ幹部や演歌歌手、大物俳優の実名が次々と飛び交った。また、『NHK紅白歌合戦』の出場可否が一種の“踏み絵”と称され、多くの大御所が落選するとみられていたが……。

「結局、実名報道された北島三郎をはじめ、メディアが期待するような当落選結果は発生しませんでした。とあるテレビ番組で、縁日を取材した際、『本当に商売がやりづらくなった』とぼやく出店者関係者はいたようですが、こと芸能界に関しては、条例の弊害を口にする人はいませんでしたね」(週刊誌記者)

マスコミもお手上げ!? 綾瀬はるかにスキャンダルが出ない理由

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性格もいいと評判で、非の打ちどころ
なし?

 今年度のCMギャラランキングで、安室奈美恵についで第2位に輝き、主演であるNHK大河ドラマ『八重の桜』の視聴率は初回20.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するという、安定した人気ぶりを誇る綾瀬はるか。しかし芸能マスコミの間では、プライベートの部分についてまったく情報が出てこない“鬼門”とされているという。

 綾瀬のプライベートに関する報道といえば、2010年に発覚した大沢たかおとの熱愛が一時期騒動になった。09年の放送のテレビドラマ『JIN-仁-』(TBS系)で主演とヒロインとして共演した2人は、人知れず愛を育んでいたようだ。そして翌年6月、写真週刊誌「フライデー」(講談社)が真剣交際と報道。しかし両者の所属事務所は、そろって交際を完全否定していた。

綾瀬はるかのコンディション抜群! 『八重の桜』は高視聴率の期待大!!

【ハピズムより】

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「an・an」12月26日号(マガジン
ハウス)

――顔はその人の本質をあらわし、真実を宿す場所。顔面評論家で知られる池袋絵意知先生に、話題の芸能人の"顔"から、テレビだけではわからない、ホントの姿を検証してもらいます。

 本日、1月6日から綾瀬はるか主演のNHK大河ドラマ『八重の桜』がスタートする。昨年の松山ケンイチ主演の『平清盛』は、平均視聴率12.0%(関東地区。ビデオリサーチ調べ)と過去最低の視聴率を記録したが、放送するNHKとしても、松山・綾瀬と2年連続で大河に主演を送り出したホリプロとしても、同じ轍を踏むわけにはいかない。果たして綾瀬は、高視聴率を獲得して救世主となることができるのだろうか?

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綾瀬はるかのコンディション抜群! 『八重の桜』は高視聴率の期待大!!

【ハピズムより】

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ハウス)

――顔はその人の本質をあらわし、真実を宿す場所。顔面評論家で知られる池袋絵意知先生に、話題の芸能人の"顔"から、テレビだけではわからない、ホントの姿を検証してもらいます。

 本日、1月6日から綾瀬はるか主演のNHK大河ドラマ『八重の桜』がスタートする。昨年の松山ケンイチ主演の『平清盛』は、平均視聴率12.0%(関東地区。ビデオリサーチ調べ)と過去最低の視聴率を記録したが、放送するNHKとしても、松山・綾瀬と2年連続で大河に主演を送り出したホリプロとしても、同じ轍を踏むわけにはいかない。果たして綾瀬は、高視聴率を獲得して救世主となることができるのだろうか?

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