普段は高飛車で命令調! でもベッドではかわいく…韓国女子の鉄板モテ術

「日本の女はすぐヤらせるから軽く見られるんですよ!」
「会ったその日にヤらせる、連絡が来たら断らない、すぐに男のいるところまで出かける。ほんと日本の女ってバカばっかり!」
「私はそんなバカじゃない!」

……と話すマミさん(21歳)。韓国に留学して1年。その間に4人の韓国人とつき合ったという彼女が、韓国人女性から学んだ恋愛術を披露してくれた。

「もぉーね、3人目まではクズ野郎ばっかり。エッチすることしか考えてなくて、こっちが簡単にヤらせないとわかると、連絡がなくなって自然消滅。3人目の男なんて、スマホを3台も隠し持っていて、私の名前が登録されていたのは“遊び女専用”のスマホだったんですよ! 私のほかにも日本人の女の名前がめっちゃあって、それがわかった瞬間にスマホぶっ壊して、窓から捨ててやりました」

◎基本は、命令口調

 現在交際中の4人目の彼とは、知り合って1カ月になるが、エッチはまだ。あと1カ月ほどはお預けにする予定。

「コリヨジャ(韓国人女性)は、1年ぐらいエッチをさせないケースもあるそうです。コリヨジャは高飛車で、わがままで、やりたい放題。ブスでもデブでも関係なし。みんなそうなんです。でもこれが韓国ではモテるので、私もコリヨジャに学んで高飛車に生きることにしました(笑)」

 自分からは連絡しない。LINEやカカオが来ても、2回は既読スルー。3回目に「大丈夫? 何かあった? 心配だよ」とメッセージが来たら、ようやく返事。それも「えっ? 別に。忙しくてバタバタしてる」と素っ気なくーーこれがマミさん流。

「“素っ気なく”がポイントです。男に『俺にそれほど興味がないのかな?』『俺以外にも男がいるのかな?』と思わせないと! 日本の女って、連絡が来たらうれしくてすぐに前のめりになって、甘えた声だして男にすり寄っていくでしょ。それだから軽く見られる。私はデート中も無駄にニコニコしませんよ。『水!』『ウェットティッシュ!』と基本は命令口調。トイレに入る前に、『キレイで安全かどうか、確認してきて!』と命令して、トイレチェックに行かせることもあります(笑)」

 デートのたびに送り迎えは当たり前。日本人女子の集まりで自分だけが出かけるときも、彼に迎えにきてもらい、待ち合わせ場所まで送り届けてもらうことも多い。ちなみにマミさんの家とカレの家は、車で約1時間の距離。

もちろんマミさんはここでも一貫して素っ気なく、「『ありがと♡』なんて簡単には言いませんよ」、だそうだ。「それでも韓国の男は喜んで命令に従う」とマミさん。

 韓国人女性が男の前で高飛車なことはよく聞くが、カフェや居酒屋など人目につく場所でもお構いなしにイチャイチャ、チュッチュッしまくっている姿もまた、韓国人女性の印象的な姿である。マミさん曰く、こんな場面でも「コリヨジャのこだわり」があるのだとか。

◎ツンからデレへの転換

「『イチャイチャの始まりは高飛車でも、途中からどんどん子どもっぽく甘えた感じに変身する』……これが大切だと教わりました。たとえばカフェでイチャイチャしたくなったら、最初は『手さすって!』『指舐めて!』『足マッサージして!』『ポッポして(チューして)!』と命令し、徐々に盛り上がってきたら、そこからは彼に任せて甘えます。コリヨジャから強くいわれたのは、どんなに普段は素っ気なくても、ベッドに入ったときは絶対的にかわいく、処女のように振る舞うということ。私もカレとの初エッチでかわいく変身するため、今度コリヨジャと一緒に下着を買いに行く予定です」

 こういった韓国女子の高飛車ツンデレ系話はそれほど新鮮ではないが、マミさんの話のなかで気になったのが、カフェでイチャイチャしたくなったら、「指舐めて!」と命令するという話。カフェで、「おいおい、あれ、おっぱじめちゃうんじゃないの?」ってほどにイチャつくカップルにはこれまでもたくさん遭遇してきたが、「指舐めて!」「はい!」、で、舐め舐め、なんてカップル見たことないぞ。気持ち悪い。でもおもしろそう。見てみたい。

「私も一度『指舐めて!』っていったことありますよ。そしたら向かいの席に座っていた彼が立ち上がって、そのまま前かがみになって私の指を舐めてきました。さすがに恥ずかしくなってやめさせましたけど(笑)」

 とマミさん。うわー気持ち悪い。でもその光景、おもしろすぎる。見てみたい。見てみたすぎるww でもやっぱり、そうとう気持ち悪そうだな。

■ 韓 美姫/先日スーパーで買い物中のペ・ヨンジュンに遭遇。顔がまん丸、体も少しぽっちゃりしてたから二度見しちゃいましたけどww

「20代女性」への警鐘鳴り響く性病・梅毒、彼氏としかセックスしていなくても感染するのか?

 国立感染症研究所の集計から、昨年1年間の梅毒患者の報告数が4518人にのぼったことがわかった。4000人を超えるのは1974年以来、42年ぶり。そのためか多数のメディアでこの“梅毒増加”の報道が見られる。中でも目立つのは『20代女性に急増』の見出しだ。ところが、割合をみれば確かにそれは正しいが、実際の患者数を見てみると、全体の7割は男性だ。

■20代女性「梅毒」急増に医師が懸念 そのリスクとは?〈週刊朝日〉

■梅毒感染、42年ぶり4千人超 20代女性で急増(朝日新聞)

■20代女性に梅毒急増中のナゼ 年間4000人超…風俗で働く人の低年齢化など背景に諸般の事情(夕刊フジ)

◎20代女性の患者数は多いが…

上田医師「2015年第1〜53週までに診断され、感染症法に基づく 医師の届出による梅毒として報告された症例数をみると、たしかに女性報告全体のうち20~24歳が31%と一番多いです。どちらかというと女性の方が、男性よりも若い世代に多い。一方男性では40~44歳の割合が多いものの、その前後の年齢の患者の割合も少ないわけではなく、比較的幅広い年齢層にわたっています。男性では第I期、第II期梅毒の上昇率が高く、女性では無症候性と第I期、第II期梅毒の上昇率が高いです。ここから、最近になって新たに感染する人が増えているということが言えます。無症候性の梅毒も増加していることに注意が必要」

 国立感染症研究所が昨年まとめた2015年までの梅毒患者数のデータからも、様々なことが読み取れる。

 都道府県別、男女別、年代別に集計されており、そこからはやはりダントツに東京都の患者数が多いこと、二番目に多い大阪府の約3倍もの差があることもわかる。また、2015年の時点ですでに20~24歳女性の患者数の増加が見られるが、全体の患者数を見てみると、男性が2000弱であるのに対し女性は800弱。もっとも患者数が多いのは40~44歳男性であった。報道に『20代女性に増加』とあるのは確かに間違いなく、そこに梅毒患者数増加の原因を探る糸口があるのかもしれないが、やはり女性は男性の患者数には及ばない。各媒体が『20代女性に増加』と煽りたくなるのもわかるけれども、そもそも圧倒的に保菌者の多い男性にこそ注意喚起を促すべきだろう。

朝日新聞も今回の梅毒患者数4000人越えのニュースで報じているが、前出の国立感染症研究所の資料のまとめには、こうある。

「感染経路は、2012年までは男性の同性間での性的接触が多く、2013年以降は、男女ともに異性間の性的接触が増加している」

 男性の感染経路の変化が、女性の患者数増加にもつながっているのではないか、ということだ。保菌者である男性から若い女性に感染するケースが増えたということなのだろうか。

◎中国で『梅毒』は社会問題

 前編で上田医師が語ったように「2010年から増加に転じた」ことも気にかかる。ここ近年で急速な増加を見せているのだ。この6~7年に何があったか調べていると、2015年に「週刊ポスト」(小学館)がすでに、若い女性の梅毒患者数増加の陰に中国での梅毒大流行を指摘する記事を出していた。ここ数年、日本では馴染みの光景となった『爆買い中国人』の団体客を風俗店が受け入れていたが、そこから風俗嬢に感染したのではないかと疑う内容だ。実は中国では梅毒の患者数が日本とは比べ物にならないほど多い。この記事には、中国における2014年の梅毒発症数(香港、マカオを除く)は41万9091人とある。さらに、2月1日には、レコードチャイナがこんな記事を配信した。

■中国の性感染症で「異常な現象」が進行中、未整備な医療制度のため実情把握困難か

 中国では医療保険が未整備のため、梅毒になっても無症状の時期があるため病院に行かないのではないか、と記されている。今回の日本での患者数増加に関して、誰から感染したかというデータがない以上、原因の特定に至ることは不可能だが、このような背景もある。訪日外国人の存在を無視して梅毒の流行を分析することは困難ではないだろうか。

 最後に上田先生に、予防法や注意事項を聞いた。

「感染している人が必ずしも不特定多数の人と性行為をもっているということではないので、自分はそんなにいろんな人とセックスしてないから、と安心できる状況ではない。特定のパートナーとの性交渉でも相手が病原体を持っていれば感染するリスクがあることを知って対策するべきでしょう。また梅毒の感染がある場合、ほかの性感染症を合併していることもあるので、しっかり検査をしてください。

感染した場合は、パートナーと同時に治療する必要があります。一方が治療したとしてもパートナーに移されるいわゆるピンポン感染ということが起きてしまうんです

また、もちろんですが不特定多数の人との性的接触はリスクがあります。コンドームは最初から最後まできちんと装着が必要、オーラルセックスやアナルセックスでも感染するので注意してください。また梅毒は免疫がつかないので過去に感染して治療したとしても、その後また梅毒との接触があれば何度でも感染します」

 ごく普通の「付き合う相手としか性行為をしない」というカップルの間でも、彼氏が彼女にうつし、彼女が彼氏にうつし……という例は実際にある。これ以上の流行を防ぐためにも、新規セックスに挑む前には病院にて両者の性病チェックをすることが賢明だが、そのようなカップルはごく稀だろう。「何かあってから」検査を受けるのではなく、「何かする前に」検査を受けておく、という予防観の浸透が望まれる。

(山尻コマ子)

「めちゃくちゃ顔がタイプの若い男」に狂う悦び…ホストにハマッた人妻の一カ月の記録

昨年11月、ホストにハマってしまいました。35歳、人妻会社員の鈴木です。

初めてホストクラブに行ったのはその2カ月前、9月のこと。友人に連れて行ってもらい、薄暗い店内と派手な照明に馴染めず座っていたら、出会ってしまいました……運命の男に。事前にHPで見て「この人カッコいい~」と盛り上がっていたホストが隣にやってきたのです……。まさか会えるなんて思っていなかった私、動揺して「ナマの方がカッコいい!!」と、初対面の若い男性に「ナマ」を連発する失態を犯しつつ連絡先を交換しその日は帰路に着きました。近距離で見る、めちゃくちゃ顔がタイプの若い男……。なんとか帰宅し、夫の顔を見た時にこみ上げる罪悪感……。すげえ気まずい。バレてないけどすげえ気まずい。Rという名のそのホスト、年齢は24歳でした。

次の日の昼、RからLINEが来ました。ベテランホストらしいさらっとしたお礼LINE……。返信したらまたお店に行きたくなってしまうので、ぐっと堪えました。既読スルーです。ホストクラブは、初回こそ格安で飲めますが、二回め以降は高いということくらい、35歳人妻の私は知っています。返信する代わりに彼のブログ、SNSの投稿を読み漁り、ブログは1日で2年分を遡りました。

それからしばらく連絡はなく、こちらからもしませんでしたが会いたい気持ちは募るばかり。もうブログだけじゃ我慢できない。会いたい。

11月のある夜、「ホストに会いたい……」ばかりを繰り返す私に、友人は言いました。

「行ってきな!」

急いでホストにLINEし、歌舞伎町に走ってしまいました……。

久しぶりに見る彼の顔はやっぱり最高。好きな顔過ぎてほんと無理。その日はなぜかごはんに誘われ、あまりにも自然な流れに身を任せてしまいました(枕はありません)。ホストの余韻が残り過ぎて、彼の家にまで行く夢を見てしまった私(淫夢ではないのが残念)。翌朝目が覚め、そういえば今日は夫が夜勤の日だと気づいた私は、二夜連続ホストをキメるしかないとまた歌舞伎町にダッシュしてしまいました。

二夜連続で好きな男を見る高揚感に浸っていたのも束の間、某掲示板でお店のスレを発見し調べていたら元カノが書いた彼の暴露ブログを発見してしまいました。その内容は目を覆うようなもので中絶、DV、暴言……信じられませんでしたがLINEのアイコンが全く同じだったため事実なのだろうと認めざるを得ませんでした。ただ、その元カノが彼とのラブラブLINEや写メまで晒していたのが納得いきませんでした。暴露なら暴露だけでいいじゃねえか。私はその見知らぬ女に、彼とセックスしたであろう女に、嫉妬していました。嫉妬、最高に生きてる感じがします。

◎狂騒のネクストステージ

暴露ブログに引きつつも、連絡(営業LINE)が来ると何となく店に行ってしまう私。お店が休みの日でも「系列店に出勤するから」と言われれば行き、「今日は来客予定がないんだ~」と言われれば某男性アイドルの接触イベントを終えた後にも行き、「あとちょっとで指名No.1が取れるかもしれない」と言われればうんざりしながらもお店に行きました。ホス狂いは労働のようだなと思いました。

また別の日、なかなかチケットのとれない某男性アイドルグループのコンサートについに入ることができ、熱狂する女たちに紛れアツくなっている最中にも、彼から営業LINEが来ましたが、さすがにその時ばかりは「用事がある」と断り、美少年の一挙一動に大興奮していました。だけどどうにも気になってふとLINEを見ると彼から「今どこにいるのー?」「同伴断られて予定がないよー」。

迷った末に「ライブ後なら行けるよ」と返してしまいました……。アイドルに没頭したいのにホストの影がチラついてしまう自分が本当に嫌になりました。私はホス狂いである前にドルオタなのです……。生身の男に私のアイドルを汚された気になりましたが、自分の中のアイドルを穢したのは私です。本当に死にたくなりました。ホストを殺して私も死にたい。そんな気持ちでコンサート会場から歌舞伎町へ急ぎました。

その日は締日で、ホストにとってはナンバーが決まるとても重要な日、1人でも指名を増やしたかった彼の気持ちはわかります。いつものようにお酒を飲めば私はそれなりに楽しくなり、近くには大好きな顔、だんだん気分も良くなってきました。そこで彼が持ってきたのはコカレロ。コカの葉を原料とした南米のお酒(リキュール)です。

テーブルには私含め3人いて、ショットグラスは4つあるから余りをジャンケンで負けた人が飲もうということに。まず一杯めを一気、アルコール度数29℃とあってめちゃくちゃ強いです。私はジャンケンに勝ちましたが、ヘルプに「勝った人が飲むのが歌舞伎町ルールだYO!」と言われ二杯目も飲まされてしまいました。ここからの記憶が曖昧です。どうにか会計をし、どうにか店を出て、フラフラになりながら終電に乗りました。次の日、朝から重要な会議があるのに私は何をしているんだろう……泥酔し霞がかった脳内を自己嫌悪が襲います。帰宅したら即トイレ直行。私は泥酔することがほとんどないので、夫も動揺していました。酒を吐きながら、自分のホスト熱もどんどん吐き出されていく気がしました。胃液で喉が痛い……。

次の日、彼からお礼のLINEが来ましたが、私を急に呼び出したことに対しての感謝は特になく、強いお酒を飲ませたことへの心配も全く感じられません。昨夜のゲロと共に引いていた熱がさらに下がり、スッと彼への想いが冷めていきました。私も水商売を少しだけやっていたことがあるせいか、客へのアフターケアが雑なところが目についてしまったんですね。そういえば、某掲示板にも「アフターケアがなってない」と書かれていましたね。

その日の仕事を終え、私はまた、某男性アイドルグループのライブ公演に行きました。素晴らしかった。美しい男たちが頭からずぶ濡れになるし、メンバーの透け乳首が大画面に映るし、股間を掴む振りも多いしとにかく最高。接触できなくてもこんなに満足させてくれるアイドルはなんて素晴らしいんだと感動しました。

11月はホストに狂った月でしたが、全身全霊で狂ったせいかやり切った感もあり、ネクストステージに進みたいとも思っています。11月、ホストの合間にエロメンとも接触しハグチェキを撮りました。次の現場はエロメンかボイメンを狙っています。ホストに一カ月で使った金額は11万円でしたが、そのせいでアイドルに投資できなかったことが悔やまれますが、少しずつドルオタとしての自分を取り戻していきたいです。

(鈴木佳苗)

「めちゃくちゃ顔がタイプの若い男」に狂う悦び…ホストにハマッた人妻の一カ月の記録

昨年11月、ホストにハマってしまいました。35歳、人妻会社員の鈴木です。

初めてホストクラブに行ったのはその2カ月前、9月のこと。友人に連れて行ってもらい、薄暗い店内と派手な照明に馴染めず座っていたら、出会ってしまいました……運命の男に。事前にHPで見て「この人カッコいい~」と盛り上がっていたホストが隣にやってきたのです……。まさか会えるなんて思っていなかった私、動揺して「ナマの方がカッコいい!!」と、初対面の若い男性に「ナマ」を連発する失態を犯しつつ連絡先を交換しその日は帰路に着きました。近距離で見る、めちゃくちゃ顔がタイプの若い男……。なんとか帰宅し、夫の顔を見た時にこみ上げる罪悪感……。すげえ気まずい。バレてないけどすげえ気まずい。Rという名のそのホスト、年齢は24歳でした。

次の日の昼、RからLINEが来ました。ベテランホストらしいさらっとしたお礼LINE……。返信したらまたお店に行きたくなってしまうので、ぐっと堪えました。既読スルーです。ホストクラブは、初回こそ格安で飲めますが、二回め以降は高いということくらい、35歳人妻の私は知っています。返信する代わりに彼のブログ、SNSの投稿を読み漁り、ブログは1日で2年分を遡りました。

それからしばらく連絡はなく、こちらからもしませんでしたが会いたい気持ちは募るばかり。もうブログだけじゃ我慢できない。会いたい。

11月のある夜、「ホストに会いたい……」ばかりを繰り返す私に、友人は言いました。

「行ってきな!」

急いでホストにLINEし、歌舞伎町に走ってしまいました……。

久しぶりに見る彼の顔はやっぱり最高。好きな顔過ぎてほんと無理。その日はなぜかごはんに誘われ、あまりにも自然な流れに身を任せてしまいました(枕はありません)。ホストの余韻が残り過ぎて、彼の家にまで行く夢を見てしまった私(淫夢ではないのが残念)。翌朝目が覚め、そういえば今日は夫が夜勤の日だと気づいた私は、二夜連続ホストをキメるしかないとまた歌舞伎町にダッシュしてしまいました。

二夜連続で好きな男を見る高揚感に浸っていたのも束の間、某掲示板でお店のスレを発見し調べていたら元カノが書いた彼の暴露ブログを発見してしまいました。その内容は目を覆うようなもので中絶、DV、暴言……信じられませんでしたがLINEのアイコンが全く同じだったため事実なのだろうと認めざるを得ませんでした。ただ、その元カノが彼とのラブラブLINEや写メまで晒していたのが納得いきませんでした。暴露なら暴露だけでいいじゃねえか。私はその見知らぬ女に、彼とセックスしたであろう女に、嫉妬していました。嫉妬、最高に生きてる感じがします。

◎狂騒のネクストステージ

暴露ブログに引きつつも、連絡(営業LINE)が来ると何となく店に行ってしまう私。お店が休みの日でも「系列店に出勤するから」と言われれば行き、「今日は来客予定がないんだ~」と言われれば某男性アイドルの接触イベントを終えた後にも行き、「あとちょっとで指名No.1が取れるかもしれない」と言われればうんざりしながらもお店に行きました。ホス狂いは労働のようだなと思いました。

また別の日、なかなかチケットのとれない某男性アイドルグループのコンサートについに入ることができ、熱狂する女たちに紛れアツくなっている最中にも、彼から営業LINEが来ましたが、さすがにその時ばかりは「用事がある」と断り、美少年の一挙一動に大興奮していました。だけどどうにも気になってふとLINEを見ると彼から「今どこにいるのー?」「同伴断られて予定がないよー」。

迷った末に「ライブ後なら行けるよ」と返してしまいました……。アイドルに没頭したいのにホストの影がチラついてしまう自分が本当に嫌になりました。私はホス狂いである前にドルオタなのです……。生身の男に私のアイドルを汚された気になりましたが、自分の中のアイドルを穢したのは私です。本当に死にたくなりました。ホストを殺して私も死にたい。そんな気持ちでコンサート会場から歌舞伎町へ急ぎました。

その日は締日で、ホストにとってはナンバーが決まるとても重要な日、1人でも指名を増やしたかった彼の気持ちはわかります。いつものようにお酒を飲めば私はそれなりに楽しくなり、近くには大好きな顔、だんだん気分も良くなってきました。そこで彼が持ってきたのはコカレロ。コカの葉を原料とした南米のお酒(リキュール)です。

テーブルには私含め3人いて、ショットグラスは4つあるから余りをジャンケンで負けた人が飲もうということに。まず一杯めを一気、アルコール度数29℃とあってめちゃくちゃ強いです。私はジャンケンに勝ちましたが、ヘルプに「勝った人が飲むのが歌舞伎町ルールだYO!」と言われ二杯目も飲まされてしまいました。ここからの記憶が曖昧です。どうにか会計をし、どうにか店を出て、フラフラになりながら終電に乗りました。次の日、朝から重要な会議があるのに私は何をしているんだろう……泥酔し霞がかった脳内を自己嫌悪が襲います。帰宅したら即トイレ直行。私は泥酔することがほとんどないので、夫も動揺していました。酒を吐きながら、自分のホスト熱もどんどん吐き出されていく気がしました。胃液で喉が痛い……。

次の日、彼からお礼のLINEが来ましたが、私を急に呼び出したことに対しての感謝は特になく、強いお酒を飲ませたことへの心配も全く感じられません。昨夜のゲロと共に引いていた熱がさらに下がり、スッと彼への想いが冷めていきました。私も水商売を少しだけやっていたことがあるせいか、客へのアフターケアが雑なところが目についてしまったんですね。そういえば、某掲示板にも「アフターケアがなってない」と書かれていましたね。

その日の仕事を終え、私はまた、某男性アイドルグループのライブ公演に行きました。素晴らしかった。美しい男たちが頭からずぶ濡れになるし、メンバーの透け乳首が大画面に映るし、股間を掴む振りも多いしとにかく最高。接触できなくてもこんなに満足させてくれるアイドルはなんて素晴らしいんだと感動しました。

11月はホストに狂った月でしたが、全身全霊で狂ったせいかやり切った感もあり、ネクストステージに進みたいとも思っています。11月、ホストの合間にエロメンとも接触しハグチェキを撮りました。次の現場はエロメンかボイメンを狙っています。ホストに一カ月で使った金額は11万円でしたが、そのせいでアイドルに投資できなかったことが悔やまれますが、少しずつドルオタとしての自分を取り戻していきたいです。

(鈴木佳苗)

5000万円使った人も! ホストクラブにハマった女性たちに聞いた“魅力やきっかけ”

 顔面や性格がドンピシャタイプの男の子とお酒が飲めたり、仲良くなったら日常的に連絡を取り合えたり、店外デートもできるかもしれないという、人によっては夢のような場所――ホストクラブ。人気連載『美しすぎる男子のヌード』にもたびたび登場したり、子宮の妖精・しQちゃんも近頃ハマっていると噂(情報元:Twitter)ですが、一体、どんな魅力があるのか……ということで。先週から利用経験者限定で募集した「ホストクラブの魅力」調査、今回も貴重なご意見、誠にありがとうございました! その中から今回は、4名をピックアップしてご紹介いたします。

◎年齢非公開・Aさんの場合

・ホストクラブに行ったきっかけ

「仲の良かった男の子がホストを始めて『お客が欲しい』と呼ばれました。私は当時大学生で夜は暇だったし、AVのバイトをしていたこともあり、金銭的余裕もあったし、幼馴染がジャニオタでイケメン好き、自分自身もバンギャでイケメン好きだったので“夜中に2人で着飾って出かける”という楽しみもありました。一度味わった非日常が忘れられず、男友達に誘われたその次の日からほぼ7年間(大学を卒業してからは歌舞伎町の風俗で働きながら)だいたい毎日歌舞伎町にいました」

・これまで通った回数と使った合計金額

「初回、一度指名なら歌舞伎町のホストクラブのほとんど行きました。きちんと担当を作って通ったのは4店で、各担当に1年で300万円くらい。歌舞伎町には年間1000万以上落としていたと思います」

・ホストクラブの魅力

「イケメンにお姫様扱いしてもらえるという非日常な空間。とにかくお酒が好きで、どうせなら楽しく飲みたい、どうせならイケメンと飲みたいという欲求が叶う。歌舞伎町という街自体の居心地の良さ。すすきの、沖縄、大阪などのホストクラブも行ったこともありますが、歌舞伎町に勝る場所はありませんでした。お洒落してお金を使えば注目されるという自己顕示欲が満たされる場所」

・今後もホストクラブに行きますか?

「行きたいです。結婚して田舎で育児中なので、すっかりホストクラブは遠い存在ですが、辛いことがあった時や夫と喧嘩した時など、時々ホストクラブに逃げたくなります。どんな状況の女でも、お金があれば受け入れてくれるので……受け皿が欲しくなるんです」

◎31歳・Bさんの場合

・ホストクラブに行ったきっかけ

「職場の人に誘われて」

・これまで通った回数と使った合計金額

「回数:500回くらい/合計金額:5000万円くらい」

・ホストクラブの魅力

「イケメンが営業をかけてくれるところ」

・今後もホストクラブに行きますか?

「はい。辞められません」

◎36歳・Cさんの場合

・ホストクラブに行ったきっかけ

「キャッチに着いて行きました」

・これまで通った回数と使った合計金額

「回数:200回くらい/合計金額:500万円くらい」

・ホストクラブの魅力

「ちやほやしてくれるし、話を聞いてくれるところ」

・今後もホストクラブに行きますか?

「はい。もう昔みたいに通うことはないと思いますが、たまに付き合いで行きます」

◎30歳・Dさんの場合

・ホストクラブに行ったきっかけ

「ハマっている友達の付き添いがスタート。新規だと安く入れるのでホストクラブのはしごもしていました」

・これまで通った回数と使った合計金額

「回数:4回くらい/合計金額:520万弱くらい」

・ホストクラブの魅力

「ホストが華やかで優しい。話し上手で一緒に笑ってくれたり、時には慰めたり励ましてくれることが癒しでした。ホストの容姿は、お店の雰囲気と照明とお酒で誤魔化されていたような……」

・今後もホストクラブへ行きますか?

「いいえ。香水の香りが苦手になったのと、もう夜は眠いです(笑)。ホスクラの大音量の音楽やコールより、静かにゆっくりお酒を飲みたい。でもイケメンには飢えています」

 イケメンがかまってくれて、話を聞いてくれて、時に甘い言葉で慰めてくれる。大金を支払えば、自己顕示欲が満たされるというわけですね。ホストは全国各地に星の数ほど存在していますし、どんなに異性のストライクゾーンが狭い人でも、ひとりくらいはタイプのホストはいるでしょう。自身のお財布との相談は必至ですが、寂しい夜、騒ぎたい夜、癒やされたい夜には、ひとつの選択肢として充実した時間を過ごせる場所かもしれないですね。

40代に入ってすぐに表れた更年期症状、自縄自縛に陥ってもがいた5年。「もっと早く治療すればよかった」―美佳さん46歳

結婚15年目、子供はいない。夫とふたり暮らしの美佳さんは現在46歳で、フリーでwebデザインの仕事をしている。

 30代でフリーデザイナーとなった後も仕事は順調、家事との両立も問題なく、夜は大好きなお酒を夫や友人と楽しむ日常だった。だが40歳を迎えた頃、突如急激な体調の変化が美佳さんを襲う。けれども美佳さんは不眠をはじめとするあらゆる体調の変化を、すぐに更年期と結びつけることはできなかったという。「まさか。だって私まだ40代に入ったばかりなのに……」そんな思い込みから、なかなか婦人科の門を叩くことをせずに、ドクターショッピングをくり返してしまった。

 40歳をこえてすぐの若さでひどい更年期障害に悩まされた美佳さんの、激動の5年間についてお話をうかがった。

<連載バックナンバー>

▼更年期を心地よく過ごしたい。40~50代の生と性に向き合う
▼由美子さん、54歳。バブル前に結婚を決めた性に奥手な彼女が、結婚前に母から渡されたのは一冊の医学書だった

◎20代の頃から性交痛で悩んでいました

――現在、美佳さんが46歳で、旦那さまは56歳。10歳の年の差がおありなんですね。恋愛結婚?

「ええ、よく行く飲み屋さんで知り合って。1年近くは友達で、つきあってから4年後に結婚しました。知り合った頃から考えると、もう20年近く一緒にいることになります」

――10歳も離れていたら、旦那さまは美佳さんのことがきっと可愛くてたまらないんでしょうね。ところで、事前に20代の頃から性交痛に悩まされていた、とお聞きしていましたが。それは結婚後、旦那さまとのセックスでも同じ状態だったんでしょうか?

「はい、痛くて、ずっとセックスが辛くって。それは結婚してからも変わることはありませんでした。私の体に原因があるのかなって考えて、病院で検査を受けたりしたけれど、なにも問題は見つかりませんでした」

――たとえばセックスの時に潤滑ゼリーを使用するなどは試されたりしました?

「あるお医者様から『ゼリーを塗ってみたら?』とアドバイスがあったのですが、その当時はどこで買っていいものかもよくわからなかったんですね」

――美佳さんが20代の頃の話となると、いまみたいにネットショッピングが一般的ではなかった時代ですものね。かといって、ゼリーが販売されているだろうことはわかっても、男性向けのいわゆる<大人のオモチャ>みたいなショップには入りにくいですものね、女性は。

「そうなんです。どれが良いのかもわかりませんでしたし。でも私なりに情報を集めて30代に入ってからやっと『これがいいかも』と思えるものと巡り合うことができたんですね。そのゼリーを使いだしてから、ようやく性交痛とはサヨナラすることができました」

◎不妊治療を止めた40歳

 40歳をすぎてすぐにこれまで経験したことのないような体調の変化を感じ始めたという美佳さん。まず最初に起きた変化は<不眠>だったという。それまではベッドに入って目を閉じた瞬間に眠れるぐらい寝つきがよかった美佳さんが、ある日を境に突然眠れなくなるように。特にストレスも悩みもないつもりなのに、なぜだか眠れない。

 一睡もできないまま朝を迎え、自宅近くに借りたアパートにある仕事場に向かう。昼間は眠気と戦いながらなんとかWebデザイナーとしての仕事をこなし、家に帰ればその日はとりあえず死んだように眠ることができた。そんなふうに眠れる日と眠れない日を一日ごとに繰り返しているうちに、月日が経っていった……。

――その頃って、生理周期に乱れなどはなかったんでしょうか。もともと、生理は順調なタイプですか?

「若い頃から、生理についてはなんの悩みもないタイプでした。乱れもなく、きちんと予定通りきていましたし。生理痛もないし、経血も少なめで期間も早く終わる。とにかく楽でした」

――PMS(月経前症候群)も特に感じなかったんですか。

「ええ。40歳を過ぎるまでは、PMSなんて意識したこともなかったんです」

――というと……40歳を過ぎて突然PMSがつらくなったということでしょうか。

「はい。さっき話した不眠のほかに、突然イライラしたり怒りっぽくなったり、時には感情が爆発して抑えきれないということが起きるようになったんです。そうなると、まず一番の被害者は夫ですよね。とにかく彼に些細なことで怒りまくるようになりました。あとは、私、お酒が好きなんですけれど、一緒に飲んでいる人相手に、極端に愚痴っぽくなったり」

――そうですか……まぁたしかに、あまりにも愚痴っぽい人が席にいると、お酒も美味しく飲めなくなりますものね。

「そうですよねぇ。でもそれまでは、飲んでいてもホントにそんなことはなかったんですよ、私。なのに、そういうことが度重なり、自分でも変だなと思うようになって。それでよく考えると、イライラしたり怒りっぽくなるのはPMSの時期と重なるなと」

――PMSの時期は女性ホルモンが急激に変動すると言われています。それで更年期の症状も出やすくなったんでしょうか。

「いま考えると、まさにそうだとわかりますが、その頃はまだすんなりとは当てはまらなかったんですね。基礎体温をつけていたので、そういう症状が出やすくなるのはPMSの時期だな、というのだけはわかりましたが」

――基礎体温をつけられていたんですね、それは若い頃からの習慣ですか?

「私、36歳頃から40歳まで不妊治療をしていたんですね。それもあって基礎体温を測ることが習慣となっていたんです」

――不妊治療も、何歳で止めたらいいのかで悩まれる方が多いですよね。美佳さんは、40歳ですっぱりと止める決断をすることができたのですか?

「うちの場合は夫が10歳年上ということもあり……。私が40歳になった頃に『いまから産んで、ちゃんと子供を育てられるのかな』と急に不安になったんですね。それでもうここで諦めようと決断することができたんです」

――そうだったんですね。すみません、話が脱線してしまって。では更年期症状の話に戻りますね。不眠、イライラ、それがPMS期に特にひどくなる……そういう状態で仕事に支障は出なかったのでしょうか。エストロゲンは脳にも送られているものですから、それが減ると当然なにか仕事の面でも差しさわりもありそうなものですが……。

「少しずつ、支障が出てきました。仕事をしていて、決断力や判断力がなくなってきたんです。それに、夜も相変わらず眠れない日々が続いて。ついに眠ることを諦めて、夜はずっとパソコンで動画を見るようになったり、あとは夜明けまで飲み歩いて泥酔して帰り、朝方お酒の力を借りて少しだけ眠るという日々を繰り返していました。夫も眠れないと言いだしたので、夫婦の寝室を別にするようになったのもその頃です」

◎食欲不振、そして激やせ。指先の冷えと痛みに心臓の痛みも…

 不眠の次に美佳さんを襲ったのは食欲減退だった。食べ物がのどを通らなくなり、どんどんと痩せていき、腕はまるで鳥ガラのようになった。いまその頃の写真を見ると、美佳さん自身も「ダイエットをしなくても人間ってここまで痩せられるんだな」と驚くばかりだという。さらには痩せるだけではなく、見た目にも大きな変化が現れるようになる。顔には皺が増え、ついにはまつ毛の一部が抜け落ちてしまった。

 その頃から美佳さんは鏡を見るのがイヤになり、化粧を一切しなくなる。外を歩く時は、帽子を深くかぶったり、眼鏡をかけて誤魔化すようになった。けれど、それでもまだ自分のこれらの症状が更年期だとは結びつかなかったという。

――不眠の症状が出てから2年以上が経っても、まだ更年期だから婦人科に行ってみようとはならなかったんですよね。

「まだです(笑)。いまこうやって話していると、ホントにもう完璧に更年期の症状なんですけれどね。あの頃は『更年期かもしれないから婦人科に行ってみよう』とはなりませんでした。自分と更年期がどうしても結びつかないんです」

――やっぱりまだ40代前半であるということで、更年期だと認めたくない意識があったのかもしれませんね。

「おっしゃる通りです。まさか更年期のわけはないと、思い込んでました。そうこうしているうちに、今度は指先が痛くなって、リウマチかもしれないと思って内科に行ったんです。血液検査もしたけど原因はわからなくって。『膠原病の疑いがあるから専門医にいってみて』といわれてまた専門医に行って検査を。でも、そこでもなんでもなくって。そのうちに痛みだけじゃなく指先が冷えるような感覚がおきて、もう一日中ずっと指先が気になって包帯をぐるぐる巻いて保護したりしてました。その頃、更年期障害で悩んでいるちょっと年上のお友達から、更年期の症状として体の強張りがあるという話を聞いてはいたんですけれど……私の場合は指先でしたから」

――だからやっぱり更年期じゃない、ほかの病気だと、そう考えてしまったわけですね。それで次から次へと病院を巡る、いわゆるドクターショッピングをしてしまった――。

「不眠、イライラ、指先の強張りと冷え、激やせ、それに心臓の痛みもありましたから、ほんとうにいろんな病院のいろんな診療科をまわりました」

――その中で、誰ひとりとして『更年期かもしれないから女性ホルモンの値をはかってみましょう』というドクターはいらっしゃらなかったのでしょうか?

「言われなかったです。心臓外科でも内科でも……それは私がまだ年齢的に若いと思われたせいなのか、お医者様に知識が専門分野以外の知識がないのかはわかりませんけれど。症状を言うと、どのお医者さまもびっくりするぐらいいろんなお薬は出してくれるんですけれどね。当時、私の家には処方された睡眠薬やら精神安定剤やらがあふれていました」

――お話を伺うだけでかなり壮絶ですが、45歳になった頃、ついにご自分で更年期だと判断して病院に行かれたんですよね。そのきっかけってなんだったんでしょうか。

「お正月に、家に私の親が遊びに来ることが決まっていたんですね。それは自分で計画をして、かなり前からわかっていたことなのに、年末になってもどうしても準備ができないんです、掃除や料理の。それで夫に『ちょっとは手伝ってくれてもいいのに!』とまた怒鳴り散らして。散々怒鳴り散らしたあげく、最後には『私、もうできそうにないからあなたが料理を作ってくれたら嬉しいな』とかめちゃくちゃなことを言いだす始末で。さすがに、『私、おかしいな』と」

――自分がめちゃくちゃなことを言っている、どこかがおかしいという自覚はあるんですね。

「そうなんです。自分がおかしい、おかしな言動を取っているという自覚はあるんですよ」

――美佳さんはお料理はお好きなんですか。

「料理は大好きなんです。お客様に料理を振る舞うことはまったく苦じゃなかったし。それなのにあの頃はただキッチンのシンクをボーっと眺めて、とてもじゃないけど料理なんて作れない、お皿はなにを使えばいいのかわからない、と考えるようになって。年末年始は夫の協力もあってなんとかやりすごしましたが、お正月明けにはついに布団から出られなくなって仕事場に行けなくなりました」

――それで病院に?

「いいえ、それがまだ(笑)。お正月が明けて、少し自分の調子がよい時に更年期に関するイベントが地元であって。更年期に悩んでいるお友達につきあって、私もイベントに行ってみたんです。そこではじめて40歳で様々な症状があったという更年期体験者の方のお話しを聞いて……その時に突然『あ、私、更年期だ!』とわかったんです」

――ストンと腑に落ちた感覚でしょうか。

「はい。まさにそんな感じでした。あと、HRTという治療法があることはそれまでも知識として知ってはいたんですけれど……使用できる期間は長くても十年と言われている、と雑誌かなにかで読んでいて。それなら私はなるべく治療のスタートを遅くして、できれば40代後半から50代後半までの一般的に一番苦しいと言われる時期を治療に当てたいと考えていたんです。いまはまだ始めるのには若すぎるから我慢しよう、そう思っていたんでしょうね」

――HRT補充療法。張り薬や塗り薬などで女性ホルモンを補う治療法のことですよね。HRT10年説も、いまは変化しているようですが……。

「自分が続けたいならずっと継続しても問題ない、十年で区切る必要はない、とおっしゃる先生もいらっしゃいます。実際に、私が通うクリニックには60、70代でもHRTを継続している方もいらっしゃいますよ」

 後編では、美佳さんの受けている更年期障害の治療について、詳しいお話をお伺いしていきます。

イヤと言えない、逃げられない空気がある。AV現場に出演強要がないとは言えない/AV業界女子座談会

前編に続き、AV業界でスタッフ・キャストとして少し前まで働いていた女性たちの声を聞いた。

▼前編
低賃金・長時間労働・パワハラ洗脳で私はAV制作会社を辞めました

<座談会出席者>

■元大手AV制作会社社員りほ:2011年、新卒で入社。AV制作~編集まで一通りの業務をこなした。2016年10月に退社。
■ヘアメイク担当あいか:2011年頃からフリーランスのヘアメイクとして数々の現場で女優のメイクを担当。
■元企画単体AV女優サキ:2014年から2016年まで企画単体女優として活動。Fカップ女優として売っていた。

◎「強要してる」という認識ではない

元社員りほ もう一つ、私がAVイヤだなって思ったのは、「強要ない」ってみんな言うけど、あるんですよ普通に。

元女優サキ ありますよね。暴力で従わされてるわけじゃないにしても。

メイクあいか ある。

元社員りほ 事務所の人が撮影当日、現場に女の子を連れてくるんですけど、「今日、何も内容を知らせないで来ました」とか。処女で「手のタレントのモデルって聞いてきたんですけど」と言ってやってきた子のAV撮影をするとか。普通にいたんです。

元女優サキ 処女で?

元社員りほ そう。さすがにドッキリで処女喪失はやらなかったけど、フェラだけ撮って帰った子がいた。

――フェラすることさえその子は知らされていなかったわけですよね?

元社員りほ 知らなかった。でも断れない感じですよ。だって、その子がフェラしなかったら撮影が終わらない。空気がもう、そうなっちゃってる。

元女優サキ 現場の人もプロダクションも、女の子が「イヤーやめてー!」って泣き叫んでバタバタしてめっちゃ抵抗してない限りは強要じゃないって思ってるんで。

元社員りほ そう、強要してるつもりなんてないんです、現場の人たち。でも女の子、断りたい撮影内容だったとしても「こんなこと出来ません」って言えないですよ。怖いもん。すでに有名になってる単体女優さんなら意見を言えるでしょうけど、新人の子が知らない男ばっかりの場所で、拒否の意思を示せるかというと。

元女優サキ 無理。抵抗したら殴られたり、お金を要求されたりするかもしれないって思っちゃうでしょ。私は自分でAV女優の仕事を始めたしもう辞められたけど、そういう「強要だとみんな思ってないけど、それ強要だよ」って瞬間に現場で遭遇することは、本当に辛かった。はじめはやるつもりじゃなかったとか、友達に騙されたとか、友達にハメられたとかいう子もいるんですよ。

元社員りほ 本当にいるんですよ。そもそも現場入りの時点で、マネージャーの男に明らかに騙されてるケースもありました。はじめからAVに出すつもりでそのこと色恋関係になって、「彼氏に言われたから」とか言って嫌々ながら出ちゃう。

元女優サキ いますよね。断ればいいのに、って思うかもしれないし、そんな男と付き合う方が悪いって思うかもしれないけど、騙す方が悪いでしょう。

元社員りほ 時々、本物の変態の子もいるんですけど。好きで来る子もいる……そういう子がいるから気持ちが救われましたけど。

メイクあいか 私、男優の精液がついたティッシュを持って帰る生粋の変態女優さんのメイク担当したことありますよ。性液が好きすぎるから天職だ、って言ってました。

元社員りほ そういう子は天職でよかったなって思うんですけど、そうじゃない子も同じくらい……それ以上かなぁ。

メイクあいか 活躍してる女優さんも、入り口はわからないですよね。何年もやってるからやりたくてやってんだろってみなされるじゃないですか。イヤだったら走って逃げるとか、すぐ警察に行くとかしろよっていう空気なわけでしょ、世間は。

元社員りほ 私もすごくわかるのが、うちの会社の作品をPRする動画の撮影現場に、新入社員の頃に呼ばれて行って、予想外に脱がされたことがあるんですね。

メイクあいか 女優じゃなくて社員なのに。

元女優サキ 制作費ケチってますねえ。

元社員りほ エキストラで風俗嬢役をやってくれって頼まれて。最初はバスタオルを巻いて、風俗嬢のお面を被ってドアを開けるだけでいいって聞いたんですよ。それならわかりましたって承諾したんですけど、いざ撮るとなったら水着に着替えろって。でも先輩に言われたので逆らえず、水着に着替えて別室で待ってて、じゃ撮るかって。そしたら、もうひとりのエキストラの男の先輩が寝て、私がその上に跨って、擬似騎乗位をやる、みたいな。ドアを開けるだけじゃないの? って。一応向こうもパンツを履いてるし、私も水着を着てるけど……喘ぎ声まで欲しいって言われたの。それで私すごいやりたくなくて、詰まってたんですけど、時間がないからってみんなに急かされる。私も下っ端なんで言うこと聞くしか……やらないと終わらない。

元女優サキ その状況、AV女優そのままだ。

元社員りほ 最近、今だから言えると思って、親にそのことを言ったら「その時点で辞めるべきだった。なんでイヤだって言って逃げなかったの」って。だけど……その場では嫌だって言えないです。

――クビになっちゃうと思ったら、言えない。クビになったら生活費もないし。

元社員りほ だし、その現場に私の代わりにそれをやる女性がいないし。私みたく、女優じゃないただの女ADでも……こういう思いしてる人、他にもしてる人いるんじゃないかと思うんですよね。

メイクあいか 私も実は、現場でたまに一緒になる常連エキストラの女の子から、そういう要求されたこと2~3回あるという話を聞いて。仲良くしてた制作スタッフからの無茶振りだったそうなんだけど、一度は私も入っていた現場で突然「ちょっとだけ脱いで、声も出して」と頼まれているところに遭遇しました。

元社員りほ 断れる雰囲気じゃないですよね。

メイクあいか 断れない、もうやんなきゃいけない、やるしかない、って感じにされるんですよね。その時は、ADの男の子とイチャイチャっていうか、服は着てるんだけど求め合うような感じで喘ぎ声も出せみたいな感じで。声も出さざるを得なかった。

元社員りほ そう、簡単に喘ぎ声出せとか言うけど、信じられない。お前ふざけんなよ、じゃ、お前やれよって思いますよね。

元女優サキ 無理です~とか言っても……進まないしね。喘ぎ声はそう簡単に出せるものじゃないっていことと、でも風俗の女の子の喘ぎ声は全部演技だっていうことは、両方周知させたいですよね! 強要問題については、女優さんとか知ってるはずの人たちが知らないフリをしてるのが気持ち悪いなって思ってて。

メイクあいか 二村ヒトシさんは強要されてる子もいるっていう記事を書いて出したんですよ。でも二村さんくらいじゃないですかね。

元社員りほ 誰にもわからないじゃないですか、<何が強要か>が。今は売れっ子の女優さんだって本当は、現場に着いてから「こんな内容聞いてない」とか、絡み1回だけって聞いてたのにフェラまでやらされるんだとかって、予定と違うことをやらされてイヤだな、不本意だなって思ったことあると思うんですよ。大抵、女優さんにこっちの話も内容も通じてないですもん。現場にきて、はじめて内容を知る子なんてザラにいて。そこでもしやりたくない行為があっても、契約しちゃって断れなかったって、心の中で思ってるなんて誰も知らないのに、なんでみんな強要なんてないですって言えるんだろうなっていう気持ち悪さですね。男優さんも「あれ? 聞いてたのと違うぞ」ってこと、もちろん経験していると思う。問題視せずに「まいっか」とスルーしてこなしているだけで。

◎女ぎらいなAVユーザー

元社員りほ 私のいた会社の売り上げ、年々下がっているんですね。AV観てる人はどんどん減ってて、購入するのなんて50代とか60代とか高齢者ばっかりで斜陽産業かなって思います。

メイクあいか 若い人ほど「エロ動画」として見てるから。ただAVが作られなくなったら、エロ動画もアーカイブしか無くなる……

元女優サキ えーでも、素人投稿とかあるじゃないですか。FC2めっちゃクオリティ高いですよね。いいハメ撮りもいっぱいあるんで。AVよりいいですね。

――どこがいいと思うんですか?

元女優サキ 演出があんまりなさそうなところ。実際あるのかもしれないけど、素人のカップル同士で撮ってるやつとかは、そこに色々考えなくていいんですよね。あー、でも、女の子が強要されて撮られてるハメ撮りとかも実際はありますかね……

元社員りほ 私、大学時代はネットの「エロ動画」がAVからの切り抜きだってことすら知らなかったんです。それくらい業界に疎かったのに、志望して、入社しちゃった。

元女優サキ 私もよく知らなかったですよ(笑)。AVって未だに最初から最後まで観たことないです。長いじゃないですか。オナニーするなら10分くらいの短い動画で十分だと思っちゃう。

メイクあいか 私はまだこの業界で働いているので、完全にAVが消滅したら困る側面もあるんですけど……まあ、そうなったらなったで、AV以外の現場でヘアメイクの仕事をできるように、そっちの比率を増やしてかなきゃなって。

元女優サキ 消滅するかなあ?

元社員りほ 消滅はしないと思いますよ。アングラ化してしまう可能性はありますけど。ただ、そうすると、ますます女優さんの立場が悪くなってしまうかもしれないので、それを懸念しています。

――りほさん、万が一ですけど、別の制作会社でまた働きたいとか思うことはない?

元社員りほ もちろん良い監督さんもいるし良いスタッフ、良い男優さんもいますけど、AV業界には無意識の女性蔑視がべったりくっついていることもわかってしまったから、私はもう戻りたくないですね。

元女優サキ 女性蔑視。

元社員りほ もともと私自身の中に男性不信的な感情もあったと思うんですけど、色々な経験を通してそれが強くなってしまいました。

メイクあいか 私もそれはある。全くAVユーザーの気持ちなんて考えたくもないし、AVユーザー嫌い! みたいに思うことある。

――憎しみ?

元社員りほ もともと男が好きじゃないっていうのもあります。イケメンとイケメンのカラダは好きなんですけど、男自体は嫌いっていうか……よくいるじゃないですか、女体は好きだけど女は嫌いみたいな。その逆バージョンですね。なんか男の性欲気持ち悪いって……多分、今も思ってる。これ、いつからなんでしょうね。ずっと前から思ってる気がしますね。

メイクあいか 私も男嫌いだから、克服しなきゃなって思って、格闘技ジムの受付で働いてたことがある。男ばっかだし。今の仕事も、女優さん以外は男ばっかりだけど。

元女優サキ 極端だね。私は好きな男もいるし嫌いな男もいるなあ。

元社員りほ それはもちろんそうで、私も今の彼氏のことは信用しているし好きですよ。

メイクあいか 結婚とか考えたりします? 私は全然、興味を持てない。

元社員りほ 考えるけど、いまは自分が無職なので、まずは再就職して自立してから、って思ってます。

◎イヤな男には、濡れない

元女優サキ AVって基本、男のファンタジーじゃないですか。見てて面白くないんですよね。こんなこといったら申し訳ないですけど、でも実際それが売れてるわけでしょ。

メイクあいか 引退しちゃいましたけど、山本わかめさんって女性監督さんの作品は、男のファンタジーを壊すことに挑戦してましたよね。今まで「男のため」に女にしてきたことの逆をやってたというか。素人ものとかも、昔は素人女性をナンパして、AV撮ってたりしたじゃないですか。同じことを男の子にやっているっていう。

元女優サキ そういう作品に、男の人は興奮するんでしょうか。

メイクあいか いや、不快感を覚えるんじゃないかなって思った。でも今まで女が抱いてた不快感がそれだよって。

元社員りほ 女嫌いの女体好きの監督が作る作品の方が、ユーザーにはウケるし売れますよね。

元女優サキ 女の子って濡れてなくてもローション仕込んだりして、何とか感じてる風の演技とかできるじゃないですか。でも男優さんは、モザイクかけるとは言っても、勃起しなきゃいけないんですよね。素人男性を呼ぶ企画作品に出演した時、あー素人の人ってダメだなあって思いました。ちんこが萎えがちで。

メイクあいか ユーザーも上から目線であれこれ批評するけど、じゃあお前出てみろよって。

元社員りほ 大抵の男性は無理だと思います。

メイクあいか また二村ヒトシさんの話になっちゃうんですけど、「女性を軽視しないと男性は勃たない」って。男女平等で女性のことを尊敬してる人はあんまり勃たなくて女性が望むような性の悦びを与えてはくれない、と。うまくいかないんです。

元社員りほ 男の人は女の人とセックスしてる時に、女の人をモノとしてみる作用が働くって言いますよね。

元女優サキ そうなんだ……私、自分がセックスする時に相手の男性を完全にモノとして扱うとそんなに濡れないですよ。だから撮影でもいつもそんなに濡れなかった。ローション使うから別に良かったですけど。

元社員りほ わかります。この間、彼氏が寝てる間にやってみようと思って舐めたら普通に勃ったんですね。で、挿れてみたんですよ。寝てるんですよずっと。そのまま騎乗位やってみたんですけど全然気持ちよくもなんともないんですよ。ただの作業。

メイクあいか 男は気持ちいいのかな、女がモノであっても。

元社員りほ でも、マグロ女はあんまり評価がよくないですよ、AVでも。都合のいいもの、自分のちんこで気持ちよくなってくれるものが1番いいんだと思う。まあ女性としても、自分のまんこで気持ちよくなってもらったら嬉しいじゃないですか。そもそも自分が濡れる相手に限るんですけど。

元女優サキ どこで誰かに習ったわけでもないのに、みんな女性って演技できるじゃないですか。いつどこで覚えたんだろうって思うんですよね。女優じゃなくても、プライベートのセックスでみんな演技してるでしょう。

メイクあいか 昔から言われてるからじゃないですか?男を立てなさい的なことを。っていうか、直接その言葉でいわれなくても、そうしたほうがうまくいくんだなって空気で感じる。ただ、恋愛とか結婚とかを見据えた関係じゃなくて、気軽にセックスするだけの間柄でいいのに相手の男性があまりにもイマイチな感じだとやっぱり濡れない。テクがとかじゃなくて、性格的に相手を尊重することを習ってこなかったやつだなって思うと、セフレにもならない。

元社員りほ そうですよね、関わりたくもないですよね。

元女優サキ ちんこだったら何でもいいってことはないよねぇって思います。女性向けAVとして作られる作品だって、すべての女性が好むわけじゃないし。好きなエロメンもいれば、見てて濡れないエロメンもいるし。好きなエロメンならどんな演技でも濡れるかっていうとそれもまた違いますし。

――男性は、どうなんでしょうね。すべての男性が、女性がモノ化するAVで勃起するわけじゃない、とは思いませんか?

元社員りほ それは……わからないです。

元女優サキ あの、ファンタジーを愛好しない、現実を見据えた男性がいたらいいなとは思いますけどね。あまりお目にかかることはないです、今のところ。

メイクあいか 男性監督が、「女性向けAV」を作ってみたらどうでしょうかね。そこには多分、色々な誤解、勘違い、そうじゃねーよ感が詰まってると思うけど、女性ユーザーがツッコミを入れて議論になったらいいかもしれない。

(構成・水品佳乃)

低賃金・長時間労働・パワハラ洗脳で私はAV制作会社を辞めました/AV業界女子座談会

 AV業界は揺れている。たとえば昨年7月、2013年の9月と10月に神奈川県内のキャンプ場での野外AV撮影行為をしたとして、公然わいせつや同ほう助の疑いで、大手AV制作会社「CA」社長と出演女優9人、男優24人ら計52人が書類送検される事件があった。また今年1月、無修正動画を配信する老舗アダルトサイト「カリビアンコム」に日本で撮影したわいせつな動画を台湾とアメリカを経由して配信していたとして、都内の映像制作会社の社長ら6人が逮捕された。

 そして、女優の出演強要問題。昨年6月、大手AVプロダクション・マークスジャパンの元社長ら3人が労働者派遣法違反容疑で逮捕された。逮捕容疑は、詳しい説明をしないまま「グラビアモデル」としてマークスジャパンと契約した女性にAV撮影の仕事を振り、出演を拒否すると「違約金を払え」「親に請求書を送る」などと脅して5年間で100本以上のAVへ出演させたというものだった。

 一方で、名前も顔も売れている単体AV女優たちは「無理やりとかない。同意して、撮影する前にもちゃんと自分でサインする」「無理やりAV出演とか、いつの時代の話ですかー? なりたくてもなれない女の子もいるってーのに」と強要被害などないと主張。マークスジャパンの系列事務所に所属する初美沙希は、この事件について「色々知っている」とし、被害を訴える女性が「今の彼氏に『あの時は無理矢理やらされてただけなの!』って変な言い訳したら、その彼氏が『なら警察行って作品消させろ!』って騒いで」と、嘘をついていると指摘し「これが真相だ」とした。

 AV業界に、今、何が起こっているのか。messyはこれまでAV男優やエロメンのインタビュー取材をおこない、アダルト動画サイトのランキングやAV作品レビューを掲載してきた。そこで働く彼ら、彼女らが不利益を被るような仕組みが存在するとしたら、是正されるべきだと考える。そこで今回、AV業界でスタッフ・キャストとして少し前まで働いていた女性たちの声を聞いた。

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<座談会出席者>

■元大手AV制作会社社員りほ:2011年、新卒で入社。AV制作~編集まで一通りの業務をこなした。2016年10月に退社。
■ヘアメイク担当あいか:2011年頃からフリーランスのヘアメイクとして数々の現場で女優のメイクを担当。
■元企画単体AV女優サキ:2014年から2016年まで企画単体女優として活動。Fカップ女優として売っていた。

――りほさんは、有名大学を卒業して新卒で業界大手のAV制作会社に就職されたんですよね。

元社員りほ そうです。大学では経済学部でした。うちの会社は、慶應とか早稲田とか明治とか、ブランドのある大学の卒業生が多かったです。

メイクあいか なんでまたAV制作会社に。

元社員りほ 私はですけど、映像制作の仕事に興味があって。だけど志半ばで、退社しちゃいましたけど。

――退社理由を伺ってもいいですか?

元社員りほ 理由は複数ありますね。一昨年後半あたりから会社で離職が相次いでいて、信頼する先輩がどんどんいなくなってしまったことがひとつ。体を壊して何回か倒れたこともひとつ。長時間労働のうえ低賃金だということもひとつ。決定打は、心配した両親の「もう辞めてまともな仕事をしなさい」という説得でした。

元女優サキ まともな仕事って……

元社員りほ AVがエッチだからダメ、という意味ではなくて、ちゃんと人間らしい生活を送れる労働時間で、きちんとお給料をくれる会社で働いた方がいい、ということです。5年間やって、給料が上がらなくて昇進の見込みも薄かったので。会社から評価されれば給料は上がるのかもしれないけれど、現状で評価が低いなら私にこの仕事は向いてないんじゃないか、長く続けられる仕事じゃないんじゃないか、って言われました。私も納得して、すっぱり辞めました。

――正社員だったんですよね。お給料はどの程度だったんですか?

元社員りほ 手取り17万円です。入社からずっと。採用試験の時は「額面23万、手取り20万」と聞いていたのでおかしいなと思いつつ、言えなくて……。年に2回、賞与として一カ月分ずつ上乗せがありましたけど、毎月の不足分をボーナスでなんとか補って生活していました。東京都内の会社所在地からそう遠くない場所に住まないと風呂にも入れないし着替えもできないから、やっぱり都内で部屋を借りるじゃないですか。その家賃だけで7万円。光熱費、携帯電話料金、食費などでもう残金ゼロです。コンタクトレンズも高いしなんだかんだ体調不良で病院も行く。自炊する時間は全くなかったので全部コンビニや外食で、食費はやたらかさみました。貯金できないどころか、親からお金を数万円借りてる状態で。携帯電話も仕事でフル稼働するので毎月高かったです……。

――業界大手なのにその給与って。もっと上の世代の社員の人たちはどうしてるんですか?

元社員りほ どうしてるんでしょうね……。少し年次が上の人たちは20万くらいはもらってるかもしれないですけど、でも高給ではない……。何らかの役職に就くとか、社員監督として売れる作品を撮るとかしない限り手取りはUPしないみたいです。親が『逃げ恥』見てたんですけど、「あなたの会社は好きの搾取だったね」と言われました。売れる作品を作れない自分は給料が低くても仕方ないって、みんな納得しちゃってるんです。毎月、作品ごとの売り上げが表で発表されるので。

◎AV業界のギャラ事情

――りほさん、労働時間はどのくらいだったんですか?

元社員りほ 出社時間はまちまちなんですけど、だいたい朝の3時とか4時くらいまで社内に大勢残って働くのが普通でした。でも去年、電通の新入社員が自殺した事件が大きく報道されてから社内の制度が変わって、22時には退社するように、と言い渡されました。ただそれだと終わらないから、残る人は残って。

――22時退社って、十分すぎるほど遅いです。仕事量が多すぎるんでしょうか。人員も足りない?

元社員りほ そうですね。撮影が遅くまでかかることもあるし、編集作業は時間かかりますし。去年、新卒を大量に採用したので、一応人員はたりていると思いますよ。ただ、プロデューサーがうち全然いなくて。作品を月に50~70本くらいリリースしてるんですけど、プロデューサーが1人で8、9本くらい抱えて……でもプロデューサー自体4、5人くらいしかいないんですよ。

――1本のAV制作にかかる費用ってどのくらいなんですか?

元社員りほ 最低予算でも100万とか。社内の人件費を除けば、外部監督に編集費込みで1本20~25万くらいで振って、女優さんのプロダクションにギャラを払って……女優さんのギャラはランクによりますね。

――じゃ、フリーランスでやっている監督は月に4本くらい撮れば安定していい感じの暮らしができるのかなぁ。

元社員りほ そうかもしれないですね。というか、外部の監督はみんな忙しくて、ほぼ毎日現場入ってるんですよ。だから、すげー稼いでると思います。やっぱり人がいない、ちゃんと撮れる監督は限られてるんで。その人たちでほぼAV業界をまわしてる。

――それって、名前が一般的に知られてない監督さんも含めて?

元社員りほ そうですね、DMMのAVランキングとか見てると、上位の作品を撮っているのはいつも同じ人たちですね。

――女優さんのギャラについてもう少し詳しく話せますか。

元社員りほ 単体だと1本100万とか。専属は契約形態が違うのでその限りではないです。企画女優さんだと1本30万、売れっ子でも60万くらいです。あ、でもこれは制作会社が事務所に支払う額なので、女優さんが受け取るのはその半分くらいのはず。

――サキさんはギャラいくらでした?

元女優サキ 私は1本の現場で15万もらってたんで、事務所には30万が支払われてたと思います。

元社員りほ うん、そうだと思います。

メイクあいか そんな少ないんですね……知らなかった。サキさん結構ハードな絡みもやってたじゃないですか。それに、一つの現場で2~3絡みあったりするでしょう?

元女優サキ そう、2~3絡みで15万です。私はそんなに体力がなくて無理でしたけど、タフな子はほとんど毎日撮影を入れて一ヶ月で15万×22日=330万稼いだりとか。私なんかよりもっとずっと作品の売れる人気の企画単体女優さんは、1本30万(事務所に支払われるのは60万)でめちゃくちゃ現場はいってたんで600万とか。お金が貯まったから、って去年引退されましたね。

――企画「単体」女優でそのギャラということは、「企画女優」さんは

元女優サキ 「絡み1回とフェラ1回」の企画もので、3万くらい。

メイクあいか 私は企画の現場にメイクで呼ばれることが多いんですけど、みなさん、それだけしかもらってないんですね……。ショックです。

――あいかさんは一回のヘアメイクでいくら?

メイクあいか 制作会社によって異なるんですが、りほさんのいた大手制作会社の依頼で入る仕事だと、一律4万円くれます。メイクする女優さんが1人のときも4人のときも金額は同じ4万円ですけど。

――拘束時間に対していくら、って決められてるのかな。

メイクあいか 小さい制作会社が撮ってる無修正動画の現場は、めちゃ働かされて2万円。すごいこきつかわれるんですよ。女優さんが2人いて、1人が中出し撮影3回分とコンテンツ撮影2回分、もう1人が挿入2回分と乱交とコンテンツ用にオナニーとフェラを撮るというめまぐるしい現場で常にメイク直しどおしでも2万円。
一番ひどかったのが1日1万円で、3人メイクして、しかも1人の子はエアブラシでタトゥーも消したという現場。あれは疲れました。でも、無修正の現場よりもユルい空気だったので精神的には良かったですが。

――撮影って拘束時間が長いですよね。りほさんは手取り17万でしたが、長時間労働で副業もできないでしょう?

元社員りほ とてもそんな時間はないです! 誰もできない…。上司、というか社長に「りほ、お前ボーナスいらないよな?」って言われたことがあって。「今の仕事が好きだろ?」って。私は自分で志望してこの会社に入って、でも売り上げの面で何も会社に貢献していないので、もっとお金がほしいなんて、口が裂けても言えないと思ってしまいました。社畜精神が強かったと思います。それに、働いているうちに私はこの会社以外に居場所がない、どこに行っても働けるわけないと思うようになっていました。

――日常的にパワハラがあった?

元社員りほ 今思えばそうなんですかね。とにかく激務で、友人や恋人と会う時間も実家に帰る時間もなくて、世間から隔離されてる感じなんですね。だけど去年の春頃に少しだけ時間ができて、学生時代の友人と会った時に、「その会社ちょっとおかしいんじゃない?」って言われまして。でもその時は私、「そんなことない。私にはこの仕事しかない」と言い張って。社長に「お前みたいな社会不適合者が働けるのはうちの会社くらいだ」と言われたりもしていたので。

――あ、洗脳……。

元社員りほ 社長は、社員に個性を求めるんですが、それは「面白いAVを撮るには普通の感性の奴じゃダメだ」って信念があるからで。女子社員は、AVなんかを制作したがっている頭のおかしい女、を自己演出することを求められます。

メイクあいか めんどくさいね。

元社員りほ AV会社っぽくない感じの服装をしつつ、中身は変人みたいな自己演出をしてました。汚いADの格好とかしてると怒られるんで、社長に会う日は清楚系のオフィスカジュアル服を着たり。それで「めちゃくちゃな陵辱物を取りたいです!」とか言う、っていう。

――それはそれで型にはめてるだけというか、ナチュラルな変人じゃないですよね。

元社員りほ そうですよね。でもそうしないと、私はここで求められないんだ、って思い込んでいました。今は洗脳が解けてよかったです。

◎男女問わず救急車で運ばれる、過酷な労働環境

――その働き方で、体調を壊すこともあった。

元社員りほ 1~2年目のときは会社にずっと泊まり込んでいて、皮膚病になりました。それくらいならまだいいんですけど、胃を悪くしたり、子宮など婦人科系等が悪くなったりとか。一昨年、朝方に社内でぶっ倒れているところを発見されて救急車で運ばれたんですよ。

――倒れた原因は?

元社員りほ 単純に働きすぎだと病院で言われました。意識が飛んで、気がついたら床に転がっている私を救急隊員が運んでた、みたいな。そんなこと、うちの会社はよくあって。私の前にも物流の部署の女性社員が倒れて救急車で運ばれて。

元女優サキ すごい辛そうにしてる社員さん、現場でよく見ました。

元社員りほ 男性も倒れますからね。私が倒れた数日後に、今度は同期の男性社員が会社付近の路上で倒れて救急車で運ばれました。そういえば、私は倒れた翌日に出なきゃいけない会議があったんですけど、病院で1日休養を取ったので出られなかったんです。そしたら出社してから「お前が倒れたことによって抜けた穴を誰かが埋めたんだぞ」と、そのことでちょっと責められました。「もう倒れるなよ」って言われた。好きで倒れたわけじゃないじゃないですか、なんでそんなこと言うんだろうなぁと思って。

――今は体の具合は大丈夫ですか?

元社員りほ 多分。子宮の調子は良くないんですけど、今はピルを飲んでなんとかしてる感じですね。でも、うちの会社の女性社員みんな卵巣を悪くしてるんで。手術してる人もいますし。

――それほどハードスケジュールってことなんですかね。

元社員りほ そうですね、ハードなのとストレスなのか……。

元女優サキ なんか、女性も働くって大変じゃないですか。一昔前の日本のほうが女性は生きやすかったんじゃないかなとか。

――思ったりしちゃう?

元女優サキ 思います。女は家で家事をしとけばいいっていう、女性全員専業主婦時代のほうがみんなラクで良かったんじゃないかとか。男女平等うたって女の人が社会に出てきて、男女平等って言うんだから男と同じだけ働けって……。そもそもカラダのつくりが男性と女性で全然違うのに、平等って謳ったからには男性と同じ量の仕事や同じ労働を求められるじゃないですか。

メイクあいか それは本当に疑問に思う。絶対女の人は体壊すし。

――うーん。でもそれって、男性が働きすぎなんじゃ。長時間労働とか、残業をめっちゃするとか、業務内容がやたらきついとかの現場それ自体が問題ですよね。そういう環境にいて「女も男並みに働けよ」みたいなことをいうのは、いや、まず男も働きすぎだから、落ち着こうって話では。

元社員りほ 確かに、男の人も倒れるし……。

――倒れるほど働いちゃダメですよ。体が違うと言いますけど、たとえば女性は寝ないで仕事して26時間目で倒れるとして、男性は35時間目までは頑張れるみたいな、それくらいの話だと思うんですね。8時間以内、長くてもせめて10時間くらいまでにできればいい。働き過ぎの環境が悪いのであって、「女は男より働けないからダメ」とかいう人は愚かだと思います。

元社員りほ 悲しくなりますね。私が辞める直前、後輩の女の子が不正出血が続くと相談してきて、産婦人科を紹介したんですよ。受診したら子宮の疾患になっていたそうで、体調もすごく悪そうだったので他の社員にロケ仕事を変わってもらったんですね。それを見た私の同期の社員が、その子に「子宮の病気とかそういうの言い訳にしてると一生俺たちに勝てないよ」って言ったんです。

メイクあいか 最悪。病気は言い訳じゃないから。

元女優サキ カラダを壊してでも働けっていうのが蔓延してますよね。女優もそういうところ、ある……。

――女優さんも人によっては毎日現場を入れている。撮影を多くやる企画女優・企画単体女優なんかは過労も病気も心配じゃないですか。

元女優サキ まずは性病が怖いですよね。それに気持ちいいセックスをさせてもらえる現場ばっかりじゃないというか、むしろ気持ちいいことなんて稀なので、単純に肉体を酷使して疲れるなって思うことはよくありました。

――性病検査は、男優さんも女優さんも月1で医療機関の検査を受けてAV制作会社に提出することが義務付けられていると聞いたことがあります。

元女優サキ それはそうなんですけど、素人男優さんとかがたくさん出る撮影とかも結構あるから……。

元社員りほ あっ、でも、私のいた会社では「素人も撮影前に絶対に性病検査を受けさせる」っていうルールがあります。応募者に面接をして、この男性は出演ありだなと思ったらそのまま性病検査の案内をして、その足で性病検査を受けに行ってもらってました。5種目「エイズ・B肝・淋病・クラミジア・梅毒」のセットがあるんですよ。結果が出るのは2~3日後くらい。

元女優サキ あ、そうだったんですね。ほっとしました。

元社員りほ でも他の制作会社がどうかはわからないです。

――後編ではAV出演強要問題について、現場で感じていたことに踏み込みます。

(構成・水品佳乃)

生殖器の解剖図ばかり見せても意味がない。感染症医が語る「日本の性教育に決定的に足りないもの」

大人になってから「コレ、子どものころから知っておきたかった」「学校で教えてもらいたかったな」と思うことがある。特に性に関することについては、頻繁にそう思う。というのも、小中高の学校教育において性教育が行われている「はず」だからだ。が、そこで教えられるのは性のほんの一部を切り取ったもの。健康と切り離せないもの、あるいは社会生活そのものとしての“性”は伝えられない。

 たとえば2012年にNHK「卵子老化の衝撃」が放映されたとき、多くの女性たちが「知らなかった!」と文字どおりショックを受けていた。現在は妊娠可能年齢を学校教育に盛り込む方向へと動いているが、それを知っているのと知らないのとではライフプランの組み立て方が大きく変わる。

 感染症をメインに取り組む医師の岩田健太郎さんは、

「子どものときに教わっておくべきなのに現在の学校教育から抜け落ちていることは、3つあると僕は思います。お金について、道徳正義について、それから性についてです。どれも生きていれば多かれ少なかれ困難に行き当たるもので、そのときに乗り越える力が必要です。適切に教わっていれば、10年先、20年先に必ず役に立ちます」

 と話す。最新著書『感染症医が教える性の話』(ちくまプリマー新書・筑摩書房)では、生き延びるためのスキルとしての性教育を説いている。

タイトルからすると感染症についての知識がズラッと並んでいそうだが、さにあらず。「性教育は必要なのか」「中高生はセックスをしていいのか?」「感染症にかからないためには、どうすればいいのか」といったごくごく基本的なテーマに対して、答えを与えるのではなく、自分なりの答えにたどり着くための道筋を提示している。10代の少年少女に語りかけるように、または思考の道のりを伴走するように書き下ろされた1冊には大人も学ぶことが多い。

◎生殖器を知ってもセックスはできない

「感染症にかからないためには、どうすればいいのか」と問われれば、多くの人は「そんなことぐらい知っている」と答えるだろう。コンドームを使う、不特定多数の人とセックスしない。さらに究極の方法として「セックスしない」もあり、これは医学的には正解。100%といっていい予防策だ。「でもなあ、と僕は思う。それで本当によいのだろうか、と」ーー岩田医師はそう問いかける。そこから、思考が始まる。

「感染症にはこんなものがあります、こんな症状が出ますといった情報を与えても、それはリアルな教育になりません。そもそも、子どもたちが具体的にイメージできませんからね。さらに、情報はいま飽和状態にあり、ネット上には教科書に書いてあること、教師が話すこと以上の情報があふれています。だから、それよりも情報の扱い方や認識の仕方について教えるべきなんです。感染症をはじめとする疾患については、『病気になるとはどういうことなのか』『どう対応したらいいか』のほうが、よほど大事。それでいうと、人間の身体を縦斬りにした解剖図を見せて『ここが子宮ですよ』『精巣ですよ』とばかり教えるのも不毛だといえます」

 小学校の高学年ぐらいから何度となく目にしている、“あの”図のことだ。

「車のエンジンを見せて『ここがオイルポンプです』『ベンチレーターです』と教えているのと同じで、それで『じゃあ運転してください』といったところで、子どもたちは何もできないですよね。生殖器の場所や名称を記憶しただけでは、宙に浮いた情報でしかなく、生き延びるためのスキルにはならないんです」

 そのスキルを与えられずに育つと、どんなリスクが生じえるのだろう。

「誤った、そして稚拙な情報に踊らされて、間違った性行動に出るケースが考えられますね。スキルを与えるどころか、日本の学校は子どもたちの恋愛やセックスへの抑圧装置として機能しています。『受験が終わるまで恋愛、セックスのことは一切考えるな』『我慢しろ』『大学に行ったらいいことがあるから』というわけです。それで大学に入って抑圧から解放された途端、女性に対して性暴力をふるう……昨年はその問題があちこちで表面化しました」

 学校教育では「恋愛」についても語られることがない。国語や英語で扱う文学作品や、美術・音楽などで採りあげる芸術作品にも恋愛にまつわるものはたくさんあるはずなのに、その要素は極力、排除されている。

「学校でも、『恋愛とは何か』をもっと真剣に考えたほうがいいですよね。恋愛について触れないままセックスについてだけ教えるのは、ウソになります。もちろん感情を伴わないセックスも存在しますが、多くの場合は恋愛感情が発展してセックスに至るからです」

◎不幸になるセックスは、性教育の失敗

「また、避妊や感染症予防についての情報をいくら教えても、恋愛中にそれを実践できるかどうかは別の話ということは、みなさんもご存知ですよね。それらの知識を持っている女子中学生が、彼氏に嫌われたくない一心で健康上のリスクが高いセックスをする……性教育の現場では、とてもよく聞く話です。結果的に健康を損う、または不幸になってしまうようでは、性教育としては失敗です。恋愛に夢中な状態でも、自分の身を守る行動を終始一貫できるところまで落とし込まなければ意味がないんです」

 そこで岩田医師は同書の最終章で「絶対恋愛」の可能性を提案する。「ひとりの人だけを長く愛し続ける。生涯愛し続けるような気持ちで愛する。セックスの対象もそのひとりだけ」「“わたし”よりも常に“あなた”を優先させる」という内容で、それによって“よりよいセックス”の実現を目指す。

「中高生の半分以上はこれを読んで、『なにいってんのこいつ、バカじゃないの』と思うんじゃないですかね(笑)。でも、それこそが狙いです。なぜ自分は絶対恋愛を『バカじゃないの』と思ったのかを考え、葛藤してほしいんです。いまの日本の教育における最大の問題点は、この“考える”“葛藤する”をスルーして、答えだけが与えられるところにあります」

性教育の問題というと、とかく「コレを教えて、アレは教えない」という議論になりがちだが、子どもたちに“葛藤”を起こさせないこと自体が問題だと岩田医師はつづける。

「学校教育の現場では、文部科学省の学習指導要領に基づいて授業が行われています。マニュアルをもらってマニュアルどおり教えているのですから、教師の側にまず葛藤がない。性は多様ですから教え方がひとつでは無理があるんです。性的なアクティビティが高くて10代の妊娠、出産が多い学校と、アクティビティが低い学校とを、同じ指導要領で教えるのは最初から無理があります」

 それは性教育だけに限った話ではないと岩田医師はいう。

「個々の学校、ひとりひとりの教師ごとに『自分たちが目の前の生徒に何を教えるべきなのか』『どうしてそれを教えなければならないのか』を葛藤する必要があります。教える側にそれがなく、ただ答えを押し付けるだけでは、子どもたちの考える力も主体性も育つはずがありませんからね」

 正解はひとつではないとはいえ、葛藤なき性、主体性なき性が幸せな性からほど遠いものになることは間違いないだろう。最後に、岩田医師は次のように締めくくった。

「近年、夫婦間の性がうまくいっていないという話を非常によく耳にします。セックスレスについては、メディアでもよく採り上げられていますね。セックスは相手あってのこと。パートナーを徹底的に尊重する、パートナーがいやがることは絶対にしない……夫婦間でもこうした基本的なことがクリアされていないために起きている問題は多いのではないでしょうか。大人にも、性教育が必要ですね」

 大人も性について考え、葛藤することを忘れてはならない。

■ 三浦ゆえ
フリー編集&ライター。富山県出身。複数の出版社に勤務し、2009年にフリーに転身。女性の性と生をテーマに取材、執筆活動を行うほか、『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』シリーズをはじめ、『失職女子。~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで~』『私、いつまで産めますか?~卵子のプロと考えるウミドキと凍結保存~』(WAVE出版)などの編集協力を担当。著書に『セックスペディアー平成女子性欲事典ー』(文藝春秋)がある。

ママ友にグイグイ迫る夫を「気持ち悪い」と非難され全力で反論…骨太で不気味な奥様

身近で狭い人間関係での不倫ほどリスキーなものはないと思うが、ママ友・パパ友と不倫してしまうケースは意外と少なくない。発言小町でも、ママ友が自分の夫を誘惑しているのではないか? また反対に、自分の夫がママ友を誘っているのではないか? と心配する妻が立てたトピを時折見かける。だが、明らかに心配した方が良い状況にありながら、「うちの人に限ってナイナイ」と全否定するなかなか骨太なトピ主が登場し、小町がざわついている。

◎「仲の良いママ友から私の夫が苦手だと言われてしまいました」

 トピ主(30代女性・主婦)は夫との間に3人の小学生の子供がいる。このたび、とても仲良くしているママ友から「あなたの夫が苦手だ」と表題のようなことを言われてしまい、今後そのママさんとどのように付き合っていこうか悩んでいるのだという。

 トピ主は、そのママ友・Aさんの言い分に自分の反論を混ぜながら、こう列挙した。

Aさん:トピ主夫が私の外見を褒めてくるのが気持ち悪かった。
トピ主:Aさんはとても綺麗。その事を夫がいつも褒めていて、確かに夫はAさんみたいな人がタイプなのでAさんが喜ぶと思ったから、私も「うちの夫はAさんみたいな人がタイプなのよ~」と褒め言葉のつもりで言った。

Aさん:トピ主夫が授業参観の時に自分の子と私の子のクラスが違うのに、わざわざ教室に入って来て私に話しかけてくるのが嫌。
トピ主:授業参観中は違うクラスでも入って良いことになっているので問題ない。

Aさん:トピ主夫が私の事を「(名前)ちゃん」と勝手に呼ぶのをやめて欲しい。
トピ主:私が普段呼んでいる呼び名を真似しているだけ。

Aさん:トピ主夫が離れた所にいてもわざわざ私のところまで来て話しかけてくるので怖い。
トピ主:知り合いだったら話しかけるのではないか? 大げさだ。

 また、トピ主家族とAさん親子で行事に参加した時(Aさん夫は仕事)、行事の後に子供達を公園で遊ばせようという話になったが、夫から「お前は先に家に帰ってていいよ」と言われたので、トピ主はAさんには黙って帰った。その時の事をAさんは『子供達がいるにせよ夫と2人だけにされて気まずかった』とトピ主に訴えるが、トピ主は意に介さない様子だ。

 ともかく、上記のような出来事が積み重なり、トピ主はAさんから「とても言いづらいけど今まで黙っていた。ぺこちゃん(トピ主)の旦那さんが苦手なの。出来ればあまり関わり合いたくない」と言われてしまった。そもそも、第一印象も悪かったとのこと。トピ主の子をAさんが家まで送り届けてくれた時に夫が出て来て「初対面なのに挨拶もなかった」と。トピ主は「その日夫はとても疲れていたので、ごめんなさいね、普段はそんな事ないのよ」と謝ったが……さて、ここからがトピ主の相談だ。

「夫はAさんを気に入っているし、これからも出来れば家族ぐるみで仲良くしていきたい。どうすれば良いでしょうか?」と。

 Aさんがこの夫を(というか多分トピ主のことも)気持ち悪いと思うのは当たり前だと思う。これが別のトピ主だったら「夫がママ友に特別な気持ちを持っているかもしれない」なんて、不貞を疑うトピを立ててもおかしくない案件だ。しかもAさんがわざわざ「これまで黙っていた(=言うのを我慢していた)がトピ主の旦那さんが苦手」と言いにくいことを伝えてきたのであるから、Aさんはトピ主夫からの特別な感情を嗅ぎ取っていると思われる。なのにスーパー楽観的なトピ主は、なんか怖い。

 コメントではやはり、筆者と同じようにトピ主の楽観ぶりに違和感を感じたのか、驚きの声が並んだ。

「貴女! 正気ですか? 貴女の夫が貴女のママ友にしている事は一種の口説きですよ」
「嫌だと言われているのにごり押しすると、あなたごと疎遠にされます。ママ友さん、言い辛かったと思いますよ。あなたが気が付くのを待っていたのに、あなたが鈍感だから思い切って打ち明けたんだと思います。
夫が気に入っているのに…っていうけど、喜べっていうんですか? 嫌われているのに。相手にも選ぶ権利があります。ママ友を差し出して、家族ぐるみの交友をしたい???
相性もあるけど、生理的に嫌いな人とは誰が何と言っても関わるのは無理。Aさんから見たら、どうしても嫌いな人と付き合わなければいけないなら、ママ友(あなた)を切るほうを選びます」
「まさか、人間としてただ純粋に気に入ってるだけとか思ってます? 肝心の相手のAさんに気持ち悪がられてるんですよ? 人の嫌がる事はしない。これ、あなたの夫にも当てはめてくださいよ。一生懸命、夫がAさんにモーションかけてるのを弁護してますけど、相手がAさんじゃなかったら浮気してますよ、気持ち悪い」
「苦手云々はおいといても、トピ主さん旦那の態度や言動はビックリです。(トピ主さん、理解できませんか?)旦那さんだけでなく、トピ主さんも少々おかしいと感じます」
「正直、気持ち悪いですし、参観日に周りの保護者からどんな目でみられているか考えただけで、最悪です。きっと、他のママ達の噂になってませんか? 何こそ言われているかわかりませんよ」

 気持ち悪いのオンパレードでちょっとスッキリするほどだった。これでトピ主も自分たち夫婦がズレていることに気づくか……と思いきや、やはりこんな相談をしてくるほどだから、トピ主レスも驚く内容になっている。

「主人が気持ち悪い? 主人は気さくなタイプで、私のママ友みんなと仲良くしてくれています。Aさんのことはお気に入りだしタイプのようですが、決して下心なんてないです。こんなに嫌がっているのは今までAさんだけです。他のママ友からは、良い旦那さんねと言ってもらっています」
「他のママから、私がAさんに『私の夫はAさんのことが好みみたい』とか、『Aさんと2人きりになりたかったんじゃない~?』とか冗談半分で言ったことをとがめられました。Aさん、本当に気味悪がっていて、ぺこさんのそういう所だけは理解できないって言っていたそうです。本当に変な意味ではなかったのに、心外です。夫も、最近はAさんと学校行事で会っても挨拶しようとするとどこかへ行っちゃうと言っています」

 ふぅ~~ここまで不気味なトピ主レスは、そうそうお目にかかれない。「お気に入りだしタイプのようですが」って本当ムリ! ひょっとしてこのトピ主は妻を装って本当は夫本人なのではないか……? という妙な疑惑まで湧いてきてしまう。違うと思うが。

 このトピ主レスを受けてさらに「正気ですか!?」的なコメントが溢れたが、またトピ主は反論。

「皆さん、大げさ、大げさです! だって、皆さんだって旦那さんと芸能人で美人な人とか見て、この人美人だよね~とか言い合いません? 私たち夫婦は、Aさんのことをそんな感じで言ってるだけですよ。Aさん綺麗だよね~、そうだよね~って。それをAさんに伝えただけですよ?」
「確かに冗談半分で、夫がAさんと2人になりたかったんじゃない~? とは言いましたけど、Aさんがそこまで嫌がるなんて思いませんでした。子供たちもいるし、公園だし、そんな変なことになるだなんて思いませんもの」
「ちゃん付けは、私は別に他の旦那さんから呼ばれても嫌じゃないですが、Aさんが嫌だと言うなら夫に呼ばないように言います。夫は悪気はないし変な意味じゃないから驚いちゃうと思います」

 ものすごい仮の話として、トピ主夫がこうした言動をすることに悪気がないなら、今後も綺麗な(好みのタイプの)お母さんに、同じようなことをするだろう。あらぬ疑いをかけられて噂になるのは面倒であるから、危機管理能力の高い人たちはトピ主夫婦には近づかなくなるのではないか。コメントではひたすら非難の嵐が続いているのだが、トピ主は最後まで反論と「Aさんと仲良くしたい(しかも家族ぐるみで今まで通りに)」という主張を崩さず、平行線のままだ。

「Aさんとは本当に仲良しなので、夫抜きの付き合いは出来ないのです。うちは、何を決めるのも夫の許可が要りますし。
今度、Aさんのお宅で持ち寄りパーティーをやることになり、ママ友親子が何組も来ます。土曜日にやるので、夫が俺も行っていいかAさんに聞けと言うのです。夫は家のことが出来ないので、持ち寄りパーティーの間1人になるのが嫌なんだと思います。夫にはAさんから苦手だと言われたことは言っていません。そこは言わずに、円満な形でAさんに誤解を解いてもらいたいのです。
あと、またAさんから苦情みたいなのが来ました。先日、学校の行事でAさんは先生のお手伝いをしていました。その教室はうちの子のクラスだったのですが、移動があり、担任はそのままいましたが、うちの子は別のクラスで授業を受けていました。自分の子供が別の教室にいるのに、Aさんがお手伝いしているのをずっと見ていて不快だったと言うのです。もしかしたら、Aさんを見ていたわけではなく、うちの子の担任の様子を見ていただけかも知れないのに…Aさんて、少し自意識過剰だと思うのですが」

 Aさんが自意識過剰……で片付けようとするトピ主も気持ちが悪いし、持ち寄りパーティに行きたがってAさんに許可を取れと言ってくる夫も気持ちが悪い。こんなコメントがあった。

「多分Aさんはレスしてくれた人達と同じ感覚ですよ。だから嫌がってるの。自分達は嫌じゃないのに~大げさなぁって、単にあなた達夫婦が距離ナシ人間なだけ。
『Aさんはキレイな人だね』『Aさんって俺のタイプ』同じ意味でしょうか? 前者は褒め言葉としても取れますが、後者は口説き文句では?
授業参観で別のクラスに入ってきていいからってよその奥さん目的で入ってくる人なんていませんよ。
公園の時も何で黙って帰るの? 普通なら『下の子がお昼寝みたいだから下の子だけ先に連れて帰るね』って言えばまだよかったのに、夫婦で作戦練って2人きりにさせようとしてるように思われる。
最初は挨拶もなかったのにいきなりグイグイ来るってそりゃだれだって不審に思います。大げさとか自分達の物差しで測らないで 相手の気持ちを聞いたんだから呼び方だけじゃなくて旦那さんを近寄らせるのやめなよ。ここで改善しなかったら家族みんな疎遠にされるだろうね。そんな感覚の親で子供が異性だったら怖くて子供も近寄らせたくないもの」

 いつかトピ主夫婦は地域から孤立してしまうかもしれない。でも、孤立しても何が悪いのかわからないままだろう。このトピ主と夫、お似合いの良い夫婦なんだと思う。どうか子供の同級生の保護者や近隣住民に関わろうとせず、家族だけで仲良く過ごしてもらいたい。

(ブログウォッチャー京子)