更年期予防と避妊目的でピルを服用、充実した性生活を送る亜希子さん50歳

 結婚12年目の亜希子さん(50)は、15歳年上のご主人とふたり暮らし。2匹の猫が子供代わりだ。60歳でいったん仕事をリタイアしたご主人は、すぐに関連会社の役員として働くようになり、いまも忙しい日々を過ごしている。

 亜希子さんは20代の頃からピルを服用しており、ピルを飲むことで女性ホルモンが安定しているせいか、50歳のいまでも特に気になる更年期症状は出ていないという。「いまピルを飲んでいるのは、更年期予防と、あとは避妊のため」と屈託ない笑顔を見せる亜希子さんには、実はご主人以外にもふたりの彼氏がいて……。

籠の鳥状態だった7年間。15歳年上の夫による束縛

――恋愛結婚ということですが、ご夫婦でかなり年齢が離れていますよね。15歳も離れていると、もうなんでもワガママをきいてくれそうなイメージです。

「それってよく言われますけど(笑)。正直、ヤキモチや束縛はものすごいですよ、主人」

――え、そんなに年が離れていてもそうなるものですか。

「結婚を決めた時は、こんなに年が離れているんだから、きっとなんでも好きなように自由にさせてくれるだろうと思ってたんですよ、私も。でも年上の男は大らかとか包容力があるとか、あれって迷信です(笑)。まぁうちの主人の場合だけかもしれないけれど。とにかくヤキモチ焼きで束縛が激しいの。妻が自分より若い分、より一層そういう感情も濃くなるものなのかもしれませんね」

――束縛って、たとえば具体例を教えてもらってもいいですか。

「私、舞台鑑賞が趣味なんです。たとえば、お友達と舞台を観に行くとしますよね。その場合は、まず鑑賞前に『これから観ます』とメール、鑑賞後には『終わったから友達とご飯に行きます』とメール、食べ終わったらまたその報告と、小まめに連絡するのは当たり前。そこまでやっても、その日帰ったらもう主人は口もきかない」

――それはもしかして、すねちゃってる?

「そう、その通り。全身で怒ってることを表現しているってわけですね」

――でも舞台は女友達と観に行かれてるんですよね?

「もちろん女友達ですよ、主人もよく知っている人で。それでも、私が出かけるのがなんとなく面白くないんでしょうね。でも今は舞台鑑賞に行けるだけ良くて、とにかく、結婚して7年間は籠の鳥状態だったんですよ。さすがにこのままの人生じゃ辛いなと思って。私はもともと社交的なタイプでしたし、外に出かけたくって。それで結婚7年目で初めて主婦の友達と一泊旅行を決行したんだけど、そのときに主人からかかってきた電話の回数は7回」

――たった1泊で、電話が7回ですか!

「ね、年上の男は落ち着いていて包容力があるなんてあれ、嘘でしょ?(笑)その1泊旅行を決行して以来、少しずつ友達と外に出かけられるようになりましたけど」

――荒療治が功を奏したというわけですね。ところで束縛とヤキモチを辛いと感じてはいらっしゃるようですが……それでも結婚生活を続けていらっしゃるのはなぜでしょう?

「私、頭の悪い人が嫌いなんですよ。主人はとにかく頭がいい人で、それだけで絶対的に尊敬できる。たとえばね、昨年イギリスでEU離脱をめぐって住民投票があったでしょ? 最初、あのニュースについてよくわからなくって『なんでいま投票するの?』って主人に訊いたわけ。そしたら、ポンと答えが返ってくる。それもすごくわかりやすい説明で。うちの父がそういう人だったんだけど、早くに亡くしたから……もしかして知らず知らずに父と同じような人を求めていたのかもしれないなぁ」

――以前にこの連載でインタビューした女性も「夫を尊敬できるから、夫婦として成り立っている」というようなことをおっしゃっていました(由美子さん・54歳)。なるほどやはり<尊敬できる相手>というのは夫婦を長く続ける上で重要なポイントなのかもしれませんね。

「あと、もうひとつあります。うちの主人は、素直に謝ることができる人なんです。自分が間違っていたと思ったら、素直にごめんなさいを言ってくれる。その方法もちょっと可愛らしくってね。猫を抱いて『なんかママ怒ってるなぁ、許してくれないかなぁ』って、私に聞こえるように言うわけ。そういうことされると怒っていても、つい笑っちゃって。それで許しちゃう」

――亜希子さんのご主人は65歳でいらっしゃいますしね。その年代で素直に女性に謝れる人って、なかなかないような気がします。

「そうでしょ? そういう可愛い面もあるから、まぁやきもち焼きでもしょうがないかって」

尊敬する夫とは別枠の、ふたりの彼氏

 その一方で、亜希子さんには、精神的な繋がりを感じるAさん・肉体的に楽しむ相手であるBさん、ふたりの彼氏がいるという。

 独身時代から彼氏がいない時期がなかったというほどモテてきた亜希子さん。15年前にお母様を亡くされた際も、葬儀にかかった費用はその当時つきあっていたふたりの彼氏(前出のAさん・Bさん、そして現在の夫とも別の人物)が全額負担してくれたそうだ。

 そんな<男が途切れない女>である亜希子さんだが、結婚後もモテっぷりは変わらなかった。5年ほど前からつきあいが続いているAさん、そして会えば必ずセックスするBさんというふたりの彼氏と交際を続けている。どちらも既婚者だ。

――ふたりの彼氏のうち、まずはおつきあいが長いというAさんのお話からお尋ねしてもいいでしょうか?

「Aは元カレで私よりも3つ年上です。彼とはもう男と女の仲を超えているというか……。私の人生からいなくなることなんて考えられないぐらいの深い存在。なにも言葉を交わさずとも、お互いの考えていることがすべてわかるというかね、そういう人です」

――Aさんとは、いまもセックスされてるんですか?

「最近はないですね、めったに会うことはないから。向こうがとても忙しい人なので。メールでしょっちゅう連絡は取り合ってますけど。でもね、その彼とはもう精神的な繋がりが深いからセックスはなくってもいいの。それがなくてもつきあいはきっと一生続くと思います」

――とても大切に思われているようですが、その彼とご主人、どこがどう違うんでしょうか。

「強さかな。うちの主人と比べて、精神が強靭というか、肝が完全に座った男なんです。そこが主人とは違う。主人は彼に比べると普通の男。慌てるときは慌てるし」

――では亜希子さんと同じ年だというBさんはどんな方なんですか?

「Bとはね、完璧に男と女の関係だけを求めているような、そういう仲かなぁ」

――セックスがメイン?

「うん、会えば必ずセックスするから。そういうことになるのかな。この人も元カレでね、つきあってたのはお互いまだ10代の頃。若かった(笑)」

――Bさんとは別れたあとも、しょっちゅう会ってらっしゃったんですか?

「まさか(笑)。20代で別れてからはほとんど音沙汰なしの状態でした、お互いに」

――ではどうしてまた再燃したのでしょう?

「3年前の話になるんですけれど……SNSがきっかけなんです」

――でも結婚されて苗字が変わってるわけですよね、亜希子さん。Bさん、かなり一生懸命探したのかもしれませんね。

「共通の知り合いも多いし、探されちゃったんでしょうね。向こうから友達リクエストが来て、しょうがないから承認するじゃないですか。そうすると、お互い近所に住んでるってことがわかったの。そこからはもう『会おう、会おう』って怒涛のメール攻撃がきて……それで根負けして会っちゃったっていうわけ」

――会ってすぐに男女の仲に戻ってしまったんでしょうか。

「まぁそうなりますよね。そんなにHがしたいって言うんなら、もう仕方ないなぁって感じ」

――亜希子さん、求められると拒めないタイプなんですね(笑)。

「そうでもないんですけど(笑)。あと、彼と会ってしまうようになったのには、もうひとつ理由があるんです」

――理由というのは?

「ちょうどBが友達申請をしてきた3年前に、私の親友がガンになってしまったんですね。彼女のその告白を聞いてから辛くて辛くて。ある日、家にいたときに彼女のことをいろいろと考えていて……こらえきれずに泣いてしまったことがあったんです、主人の前で。泣いてる私を見て『彼女はもっとつらいんだから、おまえが泣いても仕方ないだろ』って言ったんです、主人が」

――たしかにそれは正論なんですけれど、いま私がほしいのはその言葉じゃないよっていう。

「そのときにね、この件ではもうこの人の前では泣けないなって強く感じて。それでふっと思い出したのがBだった」

――なぜBさんのことを思い出したんでしょうか。

「彼も、昔つきあっていた女性をガンでなくしているのね。そのときに、彼がその彼女に一生懸命寄り添っていたことを私もよく知っていたから。それがあって、辛いときにBのことを思い出したんだと思う。あの人なら、いまのこの気持ちをわかってくれるんじゃないかなって」

――親友のご病気について、ご主人の前では泣けないけれど、Bさんの前では泣けた……。

「そうなの。それで、会うようになってしまった。でも彼はものすごく親身になって話を聞いてくれたから。あの頃はBがいてホントに精神的には助かりました」

――3年前から始まったBさんとの情事は、ご主人には一度もバレていない?

「うん、Bとは家が近いのがよかったんですよ(笑)。土日はもうかなり昔からずっとスポーツジムに通っていて、それが習慣になってるのね、私。だから、Bと会うときも主人には『ジムに行ってくる』って」

――さすがにジムに行くときは、ご主人はガンガン電話連絡してこないというわけですね。

「私がジムに行っている間はね、主人はお昼寝タイムなんです。これももう習慣なの」

――あー、なるほど。つまり、そこがもっとも安全な時間帯というわけですね。Bさんとはいまも頻繁に会ってらっしゃいますか?

「ううん、最近はめったに会わなくなっちゃった。というのも、彼が一昨年の終わり頃に仕事の都合で福井県に転勤になったんですよ。それでその時点でいったん私から別れを切り出して、『もう2度と会わない、友達に戻るってことにしよう』って固く約束しあったんですけれどね。ところが去年の春に『東京に仕事で行くから一緒に泊まれないかな』ってごく当たり前のように連絡がきて」

――Bさん、メンタル強い人(笑)。

「ホントに。あんなにはっきり友達宣言したのにね。あんた、人の話なに聞いてたの? ってさすがにそう思って。『私たち友達になったはずだよね』って冷たい返信もしてみたんだけど。でも結局、情にほだされてお泊りしてしまいました。そこからはまた会える時は会うという感じになっちゃったけど、まぁいまは距離が離れているから。1年に1回ぐらい会えればいいかなって感じです」

彼氏とのセックスも楽しむけれど、夫からも求められれば応じる

 婚外恋愛の話を多く聞かせていただいたが、本連載の主旨は「更年期」。だが亜希子さんは、その症状がほとんどなく、それはピルを服用しているからではないかという。

 亜希子さんは20代の頃に卵巣のう腫と子宮内膜症を患っている。そのことがきっかけとなって自分のホルモンバランスが気にかかるようになり、医師に相談。ピルを服用するようになったという。中用量ピルの時代から飲み続け、現在は低用量ピルを服用中だ。実は、Bさんと再会したことで一時中断していたピルを再び服用するようになったという。それは「Bの子供を妊娠したりしたらシャレにもならないから」との気持ちからだったと亜希子さんは話す。

――30代後半から40代でピルを服用していると、血栓のリスクがあるといわれますが……。

「うん、私もお医者さんに言われましたよ。だから血液検査は必ず1年に1回しています」

――ピルはエストロゲンとプロゲステロンを含んだホルモン剤ですから、更年期症状の予防として飲み続ける女性は多いようですね。ただ閉経した場合はピルだとホルモン量が多くなってしまいますから、40代後半になると「いつまで服用すべきか」を婦人科で相談される方も多いようです。ところで亜希子さんは更年期症状の自覚などはありませんか? 精神面でも肉体面でも。

「ありますよー。実はね、汗をかくようになったの、大量に」

――それはいわゆるホットフラッシュでしょうか?

「違うの、セックスのときに大量に汗をかくようになっちゃって。終わったあとにまずバスタオルで体中を拭かないとダメなぐらいになっちゃった。それが1年前ぐらいから、急に」

――それ以外に気になる症状などは?

「ないですね。やっぱりピルを飲んでいることが、私の場合、更年期の予防になっているんだと思いますよ」

――ちなみに、ご主人ともセックスはされているんですよね。

「たま~にですけど、あります。1年に1回ぐらいかな。あのね、何年か前からセックスの最中に中折れするようになって。でも、たとえばマカとかバイアグラとかそういうのに頼るのが絶対にイヤみたいだから飲まないの。そうこうするうちに回数が少なくなって、1年に1回ペースに」

――60代ですものね、勃ちにくくはなってきますよね。

「ううん、勃つのは勃つの。ただ、中折れしちゃうのがいやみたい」

――彼氏がいても、亜希子さんはご主人の求めはイヤだとは思わないんですね。よく「他にセックスする男の人ができると、夫から触られるのがイヤになる」なんていう女の人の話を聞いたりしますが……。

「イヤじゃないなぁ。うちの人、セックスの面でも可愛いとこあるし。勃起したら『ほら、勃ったぞ』って見せにくるんですよ。そうなると、じゃあしょうがないなぁ、セックスするか、ってこっちも思っちゃう」

――そういう気持ちは……たとえば5年後でも変わらないと思いますか?

「変わらないと思います。5年後なら、私も一緒に喜ぶかな。お、70代でもまだ勃つか! って」

――もしも、の話になりますけれど。亜希子さんにAさんやBさんという彼氏がいなかったとしたら……。その場合はもっと旦那さんとセックスしたいなって気持ちになったと思われますか?

「ううん、たぶんそれはないと思う。独身時代にさんざん楽しんだから。私、セックスに悔いはないもん。主人と結婚するときにもね、セックスはもうなくてもいいかなと思ってたし」

――ずっと充実したセックスライフを送ってきた女性ならではの余裕を感じます(笑)。ちなみにもし閉経したことがわかったらご主人には話しますか? 彼にはどうでしょう?

「う~ん、主人には話すと思うけど……彼にはわざわざは言わないかなぁ。なんとなくそう思う」

――亜希子さんが思う閉経のイメージを教えてください。

「閉経したら妊娠の心配もないし、セックスをより一層楽しめると思ってるの。ピルからは解放されるし。私には、閉経=新たな扉が開かれるって感じかな。未知の世界を見てみたいし、味わってみたいです」

<取材を終えて>

この原稿を書いている最中に、女優の高橋ひとみの性生活に関するニュースが流れてきた。高橋が52歳、夫が50歳だった2013年11月にお互い初婚同士で結婚したという。その性生活はなかなか激しいものだそうで、ふたりが住むマンションの階下の住人からクレームがきたことがあったそう。管理人がその旨を伝えに来たとき夫は「うちだって新婚なんですから」と言い切り、高橋はその姿を見て「わぁ、素敵と思った」と、あるバラエティ番組で話していたようだ。

この連載を始めた当初は、50代女性でセックスを謳歌している取材対象者を探すのはなかなか厳しいのではないか、漠然とそう感じていた。だが、今回の亜希子さんの話を聞いてからというもの、案外そうでもないかもしれないと気持ちが変わりつつある。どうやら筆者自身も「閉経したらセックスは終わり」とのいにしえの考え方に知らず知らずのうちに染まり、似たような思い込みがあったのかもしれない。きっと50代女性はセックスにも恋愛にもまだまだ貪欲なのではないだろうか。いまはそんな気がしている。

亜希子さんの場合は不倫となるため、モラルを考えるとその生き方を褒めることはできないのかもしれない。けれど、セックスと恋愛を思い切り楽しんでいる彼女は生命力に溢れ、そして背徳という言葉からはまったく縁遠いと思わせる力強い存在感があったことは確かである。

(取材・構成=日々晴雨)

<連載バックナンバー>

▼更年期を心地よく過ごしたい。40~50代の生と性に向き合う
▼由美子さん54歳。バブル前に結婚を決めた性に奥手な彼女が、結婚前に母から渡されたのは一冊の医学書だった
▼美佳さん46歳(前編)。40代に入ってすぐに表れた更年期症状、自縄自縛に陥ってもがいた5年。「もっと早く治療すればよかった」
▼美佳さん46歳(後編)。体験者の話を聞いて「あ、私更年期なんだ」と腑に落ちた。HRT(ホルモン補充療法)によって更年期症状が劇的に改善

アラフォー風俗嬢が笑った“クンニ研究家”――「風圧でイかせる男」と「ぶぶぶぶー男」

――男が、恋人や友人ではない、風俗嬢にしか見せない姿や感情はどんなものだろうか。セックスをした「他人」だけに見せる、男たちの情けなさ、みっともなさ、滑稽さ、そして優しさをアラフォー風俗嬢がつづります。

◎こんな弱々しい刺激でイクか?
 風俗に来る男性は、普段、恋人や妻に男としての見栄を張っている分、風俗ではたくさん舐められたくて来ている人が多い。だから、ピンサロという分野は、しゃぶる相手がおばさんでもSEXできなくても、安いし舐めてもらえるから需要があるのだと思う。

 独身フリーの男性は、オナニーのしすぎ、または「飽きた」というこれまた違う理由で、やはりしゃぶってほしくて風俗に来ているんじゃないか。という、勝手な自論だ。

 そのため、風俗に高いお金を払ってまんこを舐めたがる人は珍しい。いや、クンニ専門店が存在するくらいだから好きな人は好きなのだろうな。もちろん分け隔てなく、普段のSEXのように攻めと受け身を半々でやる人もいる。ところが、たまにマニアックというのか? クンニ大好き男がいる。

 ひたすらただ舐めたがるという変態っぷり。フェラをすると萎えて、クンニをすると勃起するという、変わった興奮の仕方をする人もいた。そういう人は比較的痛くしないので、プレイが長くても体は負傷がほとんどなく、結構ラクだったりもする。

 クンニしない攻め男は、乳首にやたら執着したり、指をまんこに突っ込んでガシガシ引っ掻き回すので、風俗嬢からはかなり嫌われる。だったらマグロのままずっと寝ててくれって感じ。

 120分コースで、ひたすらクンニのみって人もいた。おいしいのか? 

 何日も洗っていないまんこを舐めまくりたいと言われたこともある。そして、クンニだけしてイけるだけイかせて射精せず、なぜかすっきりして帰る。

 クンニもフェラと一緒で、意外とテクニックがいる。

  以前現れた、「風圧クンニマン」。ひたすら「フーッフーッ」と、クリトリスを吹くという一風変わったクンニ。

 初めてされた時の衝撃。笑いを堪えるのに必死だった。腹筋と肺活量が鍛えられそうなくらいの勢いで吹く。そうは言っても、口から吐く息。こんな弱々しい刺激でイクか? と思いながらも様子を見る。

 そしてなんと自分でもびっくり、イッてしまった。時間はかかったが、風圧でイかせるドヤ顔テクニシャンにほんと笑えた。この時、クンニ=ただ舐めりゃいいってだけじゃない、攻め方にも種類があることを知り、勉強になったもんだ。

◎ドヤ顔で得意げなクンニ男
 そして最近、新たな技を持ったクンニマンが現れた。それはまるで、赤ちゃんのおなかに「ぶぶぶぶーっ」と口を押し付けて、息を吹き当てあやすかのようにして、クリトリスを震わせる。

 おおぉなんだ? これはまた新しい技だな。クリトリスに口を押し付けて「ぶぶぶぶーっ」て。もう面白すぎる。

 演技をしてさっさとイッてしまってもよかったが、これでもイクのか? としばらく様子を見たくなった。少し時間かかって多少舌の助けも借りたけれど、見事イクことができた。

 風圧クンニとはまた違う、ネーミングに困るクンニ技。

 「すごい新しくて面白い斬新なクンニですねー! 初体験ですー!」なんて言うと、得意げに「自分で考えたテクニックなんだ」とか言う、ドヤ顔。

 電マやローターに頼らず、汗だくになりながらも舌にこだわる様は見事。

 たまに現るクンニ研究家。クンニ嫌いな女性もたまにいるから、当たったら地獄だろうな。

mandara

*曼荼羅*(まんだら)
デリヘルで風俗デビューし、現在出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちするアラフォー。子宮筋腫と腎臓の手術経験があり、現在は子宮頸がん中等度異形成持ち。売りはHカップのおっぱいだけれど、1日2万稼ぐのがやっとの売れない風俗嬢。
ブログ「続・おちぶれ続けるアラフォーでぶ女の赤字返済計画

オスの性器を食らいながらピンク映画を鑑賞する、女の宴レポ【性器料理レストランガイド付き!】

 久しぶりに〈性器料理〉を食べました。ピンク映画を鑑賞しながら牛豚の〈サオ〉や〈タマ〉を食べるという、猟奇なんだかエロスなんだかよくわからない謎の女子限定イベントへ参加したのです。

 開催された会場は、東京・新宿三丁目の「新宿肉区 パンとサーカス」。通常メニューは牛・豚・鹿などの一般的な獣肉だけでなく、ワニやダチョウなどの〈マイナーミート〉もあり、さらに〈トドのルイベ〉〈フライドカラス〉〈マグロの目玉瓶詰〉などの不思議メニューも充実している、斬新なバルです。

 メニューに負けず内装も面白く、ネオン×サイバーでいてどこかレトロな感じも漂う近未来ビジュアルは、映画好きなら『ブレードランナー』の冒頭シーンを思い出すかも。それもそのはず、同店のコンセプトは〈近未来の廃工場で営む肉屋〉ですから。『ブレードランナー』ではうどんとともに〈深海魚丼〉を食していましたが(※ファイナルカット版で登場)、あのすごい見た目の謎料理がカウンターに並んでいたとしても全く違和感がないであろう、不思議空間です。※上記URLのお店写真入れてもよいかもです(勝手に使っても文句言われませんので大丈夫です)

 事前に告示されていたこの日のメインディッシュは、

・摩羅(豚・牛)の麻辣火鍋 ←ダジャレ!
・金玉(豚)の丸揚げ

 どちらも2月から始まった新メニューとのこと、通常営業時も注文OK。この2品をメインにした各種さまざまな料理を、最新のピンク映画「恋するプリンセス ぷりんぷりんなお尻」の上映とともに楽しもうという、女子限定の「ピンクシネマランチ」です。

エロスと珍味のマリアージュ

 同イベントで性器料理を〈夜のパワーフード〉と謳っているのは、中医学の〈同物同治〉からでしょう(肝臓が悪ければレバーを食べるなど、体の不調を治すには同じ部位を食べればよいという考え方)。ネットニュースによれば北京にも性器料理専門店があるとのことで、〈絶倫料理〉と表現されていました。つい、小金を持った中年たちが、ウハウハと料理をむさぼっているパワフルな光景を妄想……。でもそれ以上に、すごい光景が展開されるかも!?

 集まった女子たちの、まあきらびやかなこと。セクシー&キュートな店員さんを筆頭に、モード系のクールビューティ、エレガンスなマダム風、カジュアルなサークルノリetc. 幅広いタイプ(でも共通点はお美しい)の女子が前菜の虫料理をつつきながら(詳細は文末の追記にて!)談笑している、白昼夢のようなパーティ会場です。メインディッシュの性器料理は、上映作品の監督である吉行由美さんと、主演女優の羽月希(はづきのぞみ)さんのトークセッション後という流れでした。

「AVよりも歴史が古く、〈前張り装着〉であくまですべてお芝居である」(吉行監督)「ストーリーやユーモアがちゃんとあるところが魅力」(羽月さん)など、ピンク映画解説が展開され、エロスな作品を真昼間から観るということへのハードルがグッと低くなったところで……ドーンと〈獣の性器〉が丸ごと登場するというコントラストの激しい演出。

 イベントの司会進行とともに性器料理を解説してくれるのは、店の広報も担うイベントの仕掛け人・宮下慧さん。

〈摩羅(豚・牛)の麻辣火鍋〉は、牛&豚の〈マラ〉を八角やユリ根などを加えた白湯スープで煮て、花椒と唐辛子の麻辣タレとパクチーを散らしたもの。牛のイチモツを持ち上げながら、「トッポギみたいな弾力ですよ」と宮下さん。〈金玉(豚)の丸揚げ〉はアメリカ西部の伝統料理「ロッキー・マウンテン・オイスター」を参考に、豚の睾丸を香草入りのパン粉衣で丸揚げにしたそう。

 参加者へ配られる前に、まずは吉行監督と羽月さんの実食レポからスタート。ピンク映画の現場では人目に晒されないという〈イチモツ〉を、このお二方が掲げるという絵面はある意味、貴重かもしれません。

 トークセッションでは体調管理のため、「ダイエットはしない。ヘルシーなもの、好きなものをちゃんと食べておなかいっぱいにする」と語っていた、羽月さん。さすがの食べっぷりがお見事。そんな光景に背中を押されたか、切り分けられた〈マラとタマ〉に続々と群がる女子たち。私の隣に座っていた女性は、豚のキンタマ揚げを食し、「ほんのり漂ってくる生臭さが……若いオスって感じ」という微エロ(?)な感想を口にしていました。

 まずいか美味しいかと聞かれれば、これは〈美味しい〉です。牛マラは、ほとんどが半透明のゼラチン質。ねっとりしつつブリュンとした歯ごたえで、完全に珍味の範疇でしょう。私は同様の食べ物である〈豚足〉はあまり得意ではないのですが、白湯スープで煮込まれた味わいと香り高いパクチーがあわさったこれは、ひたすらに〈口福〉。刺激的なだけじゃないスパイスの深い味付けが、たまらない!

 豚のタマはレバーに似たコクがあり、しかもそれをフライにしているので〈若者向け〉といった印象。夜の生活をサポートしてくれる〈パワーフード〉なんじゃなくて、これをモリモリ食べられること自体がパワーだろ。しかしビールがグビグビ進んでしまう系のお味で、疲れた中年の胃袋にも意外とすんなりおさまってくれました。

性器料理を食せるお店いろいろ

 私は食べ物にあまり感情移入できないタチなので、「マラを食べるなんて痛そう〜!」という類の感想はないのですが、〈お姫様抱っこ〉や〈お忍び中の危険な恋〉〈愛情たっぷりベッドシーン〉など女子の憧れ的要素をこれでもかと詰め込んだピンク映画を鑑賞している間、〈タマ〉の香りが胃からほわんとせり上がってくるという全くロマンチックじゃない状況の面白さは、なかなかの味わい深さでした。

 このほか都内で食べられる〈性器料理〉は、同エリアの新宿なら「上海小吃」の牛ペニス煮込みや、「朝起」が出す〈豚のキンタマ刺〉があります(※いろいろな規制により、現在は調理法が変更されている可能性アリ)。正直これらはオススメ! とは言いがたく、上海小吃のものはスパイスを使いすぎて肝心の〈マラ〉そのものを味わう余地がないし、朝起の刺身は独特な水っぽさでイマイチ感が否めないんですよね。

 逆に最高だった〈マラ〉は、下北沢のホルモン屋「肉人(にくんちゅ)」で食べた、〈キンツル(豚のサオ)〉。縦にカットされ、さらに火を通しやすくするため、ウインナーのように横に浅い切込みを入れられたサオを網で炙ると、コリコリした歯ごたえでいてやわらかい肉質、そしてうまみもたっぷり。最上級に改良された砂肝がもしもあったらこんな感じかも。何度も追加注文してしまい、あれは、すっかりハマったものです。

 マイナー食材はファーストコンタクトで舌に合わないと、〈そういうもの〉だと決めつけてしまいがちですが、実際はメジャーな食材と同じく料理法にもよるし素材の個体差もあるでしょう。特に珍味はお値段もそこそこするため「またつまらぬものを食ってしまった」という悲しい思いをすることも少なからずありますが、気持ちと財布に多少の余裕があるならば、数回はトライしてみてもいいんじゃないかなと思います。「ホームパーティでふるまってみたいわあ」なんて奇特な方は、Amazonでも牛のペニスが売られていますから、ぜひ。※ちなみにこの店は、よく〈ワニの手羽先〉を購入するのに利用しています。

 性器料理といえば、ピーター・グリーナウエイの『コックと泥棒、その妻と愛人』なんて映画もあったけど、ああいった耽美なカタルシスはみじんもなく(そもそもあちらは人肉なので比べようがないですね)、今のところ、何度食べてもその感想は「要はホルモン」。感想というより、単なる事実?

(虫食いライター・ムシモアゼルギリコ)

追記という名のおまけ情報

 系列店の「米とサーカス」(高田馬場)は最近昆虫食推しなので(筆者も時々ご協力させていただいてます)、今回のイベントにも虫料理が登場。これも〈パンとサーカス〉の近未来間にベストマッチ!

 形成された雑穀+ひき肉の上に、アリの卵をトッピング。ドレッシングの爽やかな味付けが、コクのあるアリの卵を口当たりよく仕上げていて、虫食い初心者にもお勧めできる味わいでした。コオロギパスタは、パスタにコオロギの粉末が練りこんである、昆虫食界でも新しいアイテム。ノーマルなパスタよりも、風味が豊かです。

 どちらも見た目も味もマイルドに口あたりよく仕上げてあったので、参加者のオシャレ女子たちが「虫どこどこ?」なんて〈虫らしさ〉を探し求めていたシーンも。さすが、好奇心旺盛な女子の集まり。

副作用ばかりが取り沙汰される「ピル」について、子宮内膜症患者が思うこと

【前回までのあらすじ】
子宮内膜症治療のための病院探しを本格的に開始した夢子は、訪れた4軒の病院でいわれることが全部食い違っていたので驚いているところなの。

*   *   *

「卵巣、腫れてませんね」といった医師のいる、4軒目の都会の大学病院での話に戻るわね。ていねいにMRIを見てくれたあと、エコー検査を(肛門から)行ったんだけど、その結果はやはり「卵巣は腫れてない」だったわ。

「先々週、別の病院さんでエコーをしたときは『卵巣が腫れている』ということだったんですが……いまは腫れてないのでしょうか?」

 夢子が半信半疑でそう聞くと、医師は穏やかにこう答えたわ。

「そのときは排卵直後で腫れていただけだったんじゃないですかね。卵巣は腫れたりしぼんだりをくり返しますから」
「じゃあ、私の卵巣はチョコレート嚢胞ではない……?」
「チョコレート嚢胞はないですね」

 医師はそういい切ったの。ここ数週間、1軒目と3軒目の病院でいわれたとおり自分がチョコレート嚢胞だと信じ込んでいた夢子は狐につままれた気分だったわ。

(あっぶねぇ~! 3軒目の病院で『卵巣が腫れてるからリュープリン投与しよう』っていわれたのを鵜呑みにしなくて、ほんとうによかったぁ~! 行く病院によって診断がここまで違うって、こええええ!)

 この医師によるMRIとエコーの見解は信頼できそうだと思ったけれど、夢子にはまだ確認しなきゃいけないことがあったの。恐る恐る、こう尋ねたわ。

「あのぅ、治療はどのようになるでしょうか」
「ピルを処方しますから。それで様子みましょう。また3カ月後に来てください」

あっけなく、ピルが処方された

 夢子は再度、拍子抜けする気持ちだったわ。ピルの処方は、1軒目の病院では医師と険悪な攻防戦の末ようやく勝ち取ったし、2軒目と3軒目ではピルのピの字すら出てこなかったじゃない。それがこんなにあっけなく、しかも医師のご機嫌を損ねることもないままに処方してもらえるなんて!!

 うれしさと安堵で身体が少しゆるむのを感じて、夢子は逆に自分がいかにガチガチに緊張していたか気づいたわ。最後に夢子はこう問うたの。

「ところで、私は子宮内膜症、という認識でよいのでしょうか?」
「ん、内膜症『疑い』、ね」

 軽々しく「あなたは子宮内膜症だ!」と断言しない医師に夢子はますます信頼感を持ったわ。そして決めたの。

「この人のことは、漢字で『先生』と呼ぼう!」

 これは夢子なりの通院のコツらしいのよ。「先生」っていう尊称は、自分にとって特別な存在の人という敬意をこめて使うものでしょ。医師や教師はあくまでもお仕事。その職業を担っている人が自分にとっての「先生」がどうかは別、と夢子は思ってるの。「先生」っていう言葉はさ、『スターウォーズ』のヨーダのような人のために大切にとってあるんですって。

 医師を「先生」って呼んでしまったら心理的に対等になりにくいし、その人のいうことをなんでも盲信しやすくなるじゃない。それってとっても危険なことよね。だって2軒目や3軒目の病院でチョコレート嚢胞があるといわれたけれど、結局は違ったんだし。

 だから通院の際、冷静さを保つために夢子は、「この人なら信用できる」と確信した医師のことしか「先生」と呼ばないことにしてるのね。

 ゴマすりするときはわざと「センセイ」っていったりもしてるけどね。夢子が接待目的でこの言葉を使う場合は、漢字の「先生」とは区別してカタカナの「センセイ」をイメージしながらいってるらしいわ。1軒目の病院でピルを処方してもらうために「センセイ」って呼びかけて医師のご機嫌をとっていたけど、あれは全部カタカナだったそうよ。

 社会的に権威のある人にマインドコントロールされないための自衛策よ。些細なことだけど夢子曰く、案外効果あるんですって。

 今回4軒目にして「先生」と呼べる人に出会えて、夢子はとてもうれしかったわ。仕事を半日休んで来た甲斐があった、と思えたのよ。

ピルは保険適用外だった

 めでたくピルを処方してもらえたわけだけれど、当時、ピルは日本で解禁されてはいたものの、子宮内膜症の薬としては認可されてなかったの(※低用量ピルが内膜症の保険適用薬になったのは2008年から)。

 これまで夢子が行ったどの病院もピル処方に積極的じゃなかったのは、それがいちばん大きな理由だったんでしょうね。対してリュープリンは当時から保険が効いたの。当然、病院としてはそっちを使いたいわよね。リュープリンが副作用の多い劇薬でも。

 患者の夢子としては、保険が効くからという理由でリュープリンを使う気には到底なれなかったけどね。リュープリンを使うと出るうつ・骨量低下・高血圧などの副作用のリスクが高すぎると考えたからよ。

 保険適用じゃないピルを処方してもらうには、「自由診療」ということにして自費でお薬を買うのね。その方法だとお値段はそこそこしちゃうんだけどね。しかも、閉経まで毎日何十年にわたって飲みつづけるものだから、費用がかさんじゃうのも確かなのよね~。

ピルのために休暇を取らなければならない

 とはいっても、自費でもピルのお値段は月3千円くらいだし、一回飲みに行く金額より安いでしょ。お金で健康は買えないっていうけど、その程度の金額でうつ・骨量低下・高血圧のリスクを回避できるなら安いと夢子は考えて、喜んでピルを購入したわよね。

 むしろ値段よりも苦痛だったことがあったの。自由診療で処方箋を書いてもらうためには、エコー検査などを行うのとは別の日に改めて病院に出向かないといけないってことよ。

 いかんせん、一回行くのに会社をお休みしないといけないでしょう? 診察の日と処方の日が別だと、お休みをいただく日も倍になってしまうのよ。そのころ夢子は3カ月ごとにエコー検査をするようにいわれていたから、それだけで年に4回、半休をお願いしていたの。その4回にプラスして、薬をもらうだけの半休を年に数回取る……これがいちばんツラかったのよ。

 実際やってみて痛感したことだけど、当時勤めていた会社では、たとえ半休でも年に4回以上取るのはほぼ不可能だったわ。いつお休みもらおうかな?と考えるだけでも心理的に負担だったし、実際に半休をビクビクしながらお願いするのもストレスだったわ。それに数カ月に一度って、あっという間にめぐってくるのよね。

 アメリカの病院ではさくっと処方されそうだったピルだけど、ほんの10年前の日本では、処方されるまでにこんなに長い道のりがあったのよね。

ピルにまつわる都市伝説

 ピルは長年、日本では解禁すらされていなかったから、「自分が子宮内膜症の治療を受けることになったいま、ピルが解禁されていてほんとうにラッキー!」と夢子は感謝の念でいっぱいだったけどね(※日本で低用量ピルが避妊薬として承認されたのは1999年。世界に30年遅れて、ようやくの認可だった)。

 つまり日本にはわりと最近まで副作用の多い、古いタイプの高・中容量ピルしかなかったわけ。そのせいで「ピルは太る」「ピルは吐き気がする」「時間厳守で飲まなきゃいけないから面倒」などの都市伝説が、いまでも根強いんでしょうね。

 これを読んでる姉妹にいいたいんだけど、お母さん世代の人に「ピルは副作用が強くて怖いからやめなさい」なんていわれても、真に受けちゃダメ! 上の世代はいま主流の低用量ピルや、さらに副作用の少ない超低用量ピルのことなんて知らない人が多いんだから。

 怖いだなんてとんでもない、低用量・超低用量ピルは女性の健康によい効果をもたらすのよ。卵巣がんと子宮体がんの発生率が減り、良性卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞含む)も減り、貧血や月経困難症が改善されるんだから。

 現に夢子はピルを服用し始めても、頭痛も吐き気もなかったし太ることもなかったわ。飲んだ直後に口のなかに後味が残ることもないし、使用感は「軽い」というのがいちばんぴったりくる言葉だったの。それまで生理前後にできがちだったニキビも出なくなったわ。薬がどんな反応を起こすかは個人差があるから一概にはいえないから、これはあくまでも夢子の個人的感想よ。

 ピルは時間厳守で服用しないとダメというのも嘘だしね。一日一回、だいたい同じ時間帯に飲めばいいだけよ。飲み忘れたら次の日の朝飲めばいいし、ほかのお薬と特に変わりないわ。

 夢子は飲み忘れることはほとんどなかったけどね。毎日痛みがある状態だったから、子宮内膜症やピルのことが頭から離れることはなかったからよ。

副作用の可能性は少ないほうがいい

 子宮内膜症は、本来は子宮にできるべき内膜が子宮じゃない場所に根を下ろしてどんどん増えちゃう病気よ。そいつらのせいで人によっては腹腔内に炎症や癒着が起きて、生活に支障が出るほどの痛みなど不具合に悩まされるの。まさに夢子がそうよ。子宮の外に広がった細胞はホルモンの変動があるたび、増えたり活動するわ。つまり子宮内膜症って、女性ホルモンの変動があるたびに悪化する病気なの。

 月経血も子宮内膜に悪く作用するそうよ。だからいまの子宮内膜症の治療は、ホルモンの変動と月経をなくして、病気が進行するスピードを遅くしよう、という考え方なの。残念ながら子宮内膜症そのものを治す治療法は、現在の医療には存在しないわ。

 リュープリンなどは体を閉経と同じ状態にして女性ホルモンの変動と月経を止めるのね。対してピルは、逆に女性ホルモンを補充することでホルモン変動と月経をお休みさせるの。どちらの薬を使っていても子宮内膜症はじわじわと悪化するけどね。

 夢子が偽閉経療法をあんなに嫌がったのは、「ピルだろうと偽閉経薬だろうと子宮内膜症は閉経まで治らない。しかも、薬を使っていても病気はゆっくり進行する。だったら副作用が少ないほうを長く使ったほうがいいに決まってんじゃん!」と考えたからよ。

乳首解放とヒジャブが同居する街ニューヨーク 大切なのは、あなたがどんな格好をしたいのかということ、そして他者を尊重すること

ニューヨークは人種も宗教もモノの考え方もさまざまな850万人の集合体。かつ、それぞれが自己を主張しながら生きている。その一例が街中での「乳首とヒジャブの同居」だ。

ニューヨークは女性が公の場でトップレスになる、つまり乳首を見せることが違法ではない。仮に筆者がシャツを脱ぎ捨て、上半身ハダカでブロードウェイを闊歩し、デパートでショッピングし、レストランで食事したとしても逮捕されない。

とは言え日常生活でトップレスになる女性はさすがにそうはいない。しかし年に何度かは堂々と乳首を公開する女性たちに巡り会える日がある。

◎乳首を解放する人びと

毎年初夏、ニューヨークのコニーアイランドと呼ばれる地区で“マーメイド・パレード”が開催される。老若男女が人魚や海神ポセイドンの仮装でボードウォークを練り歩く楽しいイベントだ。女性の多くはカラフルな人魚風のボトムにブラ・トップ姿だが、中にはトップレスで乳首に趣向を凝らしたキラキラのシールを貼る人、ボディペイントを施して乳首を公開する人もいる。

数年前のマーメイド・パレードの日、筆者は混んだタイムズスクエアの駅でパレード帰りと思われる人魚姿の女性を見掛けた。乳首は長い髪の毛によって微妙な塩梅で覆われているだけだったが、その女性は友人たちとおしゃべりしながら、ごく当たり前に地下鉄に乗り込んだ。

2年前の夏にはタイムズスクエアに“デスヌーダス”と呼ばれる女性たちが突如表れ、市行政を巻き込む大騒ぎとなった。パンティと派手な髪飾りだけを身に着けたヌードの女性たちが全身を星条旗カラーの赤・青・白でペイントし、観光客と記念写真を撮ってチップを稼ぐのだ。女性のほとんどがラティーノだったため、スペイン語でハダカを意味するdesnudasと呼ばれた。

先に書いたようにニューヨークでは女性のトップレスは合法だ。市長や一部の市民が「子どもも訪れる場所なのに!」と眉を潜めながらも規制する方法がなく、しばらくは放置となった。結果、「びっくりして後ずさる子ども+デレデレで撮影するお父さん」の図などがメディアで報じられた。最終的には市が「人の多いタイムズスクエアで通行人の流れを遮断している」という理由でデスヌーダスが客引きできるエリアを限定し、結果、以前ほどの客を惹き付けることが出来なくなり,デスヌーダスは自然消滅してしまった。

毎年8月には“ゴー・トップレス”のマーチが開催される。意図は「男性はトップレスになれるのに女性はなれない状況を改善し、権利の平等を目指す」というものだ。ニューヨークでは合法とは言え、社会通念上、女性が日常生活でトップレスになることははまだ難しい。そこで参加者は「乳首のプライド」「完全平等!」といったプラカードを掲げ、トップレスでマーチする。

一方、乳首を見せることはフェミニズムに反すると解釈する人々もいる。先日、フェミニストとして知られるイギリスの女優エマ・ワトソンが、乳首が透けて見えるバーバリーのボレロ姿の写真を公開したところ、「フェミニストのはずじゃなかったの?」という批判が起きている。

エマ・ワトソンがフェミニストか否かはともかく、昨今、女性セレブたちのドレスの胸元のカットがどんどん深くなっているのは周知のとおりだ。少しかがんだだけで乳房が飛び出し、パパラッチされることもしょっちゅうだ。

それを逆手に取ったのがラッパーのニッキー・ミナージである。先日、ミュグレー、ジヴァンシーというハイファッションをまといながら意図的に片方の乳房を剥き出しにした写真を公開した。ただし乳首を見せるとメディアに掲載されないためか、乳首にはシールが貼られている。

◎増えるムスリム人口→ヒジャブの自己主張

単なる楽しみのためであったり、ビジネス目的だったり、フェミニズムであったり、はたまたショッキング効果であったり。理由はさまざまながら女性の露出度がどんどん上昇している今、逆に「隠す」美を追求し、世界に発信し始めたのがムスリム女性たちだ。

ニューヨークと周辺都市部はムスリム人口が多い。正確な数は不明ながら推定60万人もしくはそれ以上とも言われている。出身国は中東、アフリカ、アジア、東ヨーロッパと様々で、アメリカ生まれの二世も少なくない。ニューヨーク市内に限ると公立学校の生徒の10%はムスリムと発表されている。そのため教育庁から保護者に向けたお知らせの文書にはアラビア語バージョンがあり、イスラム教の2つの祭日が休校となっている。

アメリカに暮らす若いムスリム女性のファッションは祖国の文化や各家庭の方針によっていろいろで決して画一ではない。ニューヨーク市内で見掛ける女性のヒジャブは色も巻き方もバリエーションがある。ヒジャブに合わせる着衣も出身国の民族衣装もあれば、現代アメリカの一般的な服装もある。先日、筆者は地下鉄で黒いヒジャブ+黒いアディダスのトラックジャケット+ジーンズというヒップホップ・ファッションの若い女性を見掛けた。小学生の女の子がピンクや花柄のヒジャブを被っていることもある。制服にヒジャブの中高生もいる。ヒジャブに比べると少ないが目だけを出したニカブ姿の女性、ヒジャブを被らず髪は見せるが、タンクトップやミニスカートなど露出度の高い服装を避ける女性もいる。

こうした若い女性たちはイスラムの教義とアメリカ文化を折り合わせていく。

昨年の11月、ミネソタ州のミス・ミネソタ・コンテストにソマリア生まれ、アメリカ育ちの大学生、ハリマ・アデンが出場した。アデンはヒジャブ姿でステージに立ち、水着コンテストの部では、ムスリム女性が水浴の際に身に付ける、全身と髪を覆う水着のブルキニを着た。

アデンは優勝こそ逃したものの、ケイト・モスやカーリー・クロスが所属する一流モデル・エージェンシー、IMGモデルズにスカウトされ、先月イタリアで開催されたミラノ・ファッションウィークのランウェイに登場した。

昨年のリオ・オリンピックでは、ニューヨークをベースに活動するフェンシング選手、イブティハジ・ムハマッドがヒジャブ姿で出場し、USAチームは銅メダルを獲得した。種目を問わずオリンピックUSAチーム初のヒジャブ着用選手となったムハマッドはアフリカン・アメリカンだ。父親がイスラム教に改宗し、ムハマッドもイスラム教徒として育った。

毎年11月にフロリダ州で開催されるアマチュア・ボクシング大会に、昨年は弱冠16歳の少女、アマイヤ・ザファーも出場するはずだった。ところが当日になって大会側はヘッドギアの下のヒジャブ、長袖のシャツ、足首までのレギンスは規則違反であるとしてザファーを失格とした。

自動的に対戦相手の15歳の選手アリーヤ・チャーボニアの勝利となったが、成り行きに納得できなかったチャーボニアは「こんなの不公平。勝者はあなたよ」と、勝利のベルトをザファーに渡した。ムスリムと非ムスリムがスポーツを介してお互いへの敬意と友情を芽生えさせたのだ。

大会側は、ユニフォーム規定は安全性に基づいており、イスラムの服装を認めると他の宗教の選手も同様のことを望むだろうとコメントした。

アメリカのムスリム人口は増え続けている。アメリカで女性の自立や可能性を学んだ少女や女性たちは今後、あらゆるフィールドに挑戦していくものと思われる。その際、スポーツも含めてヒジャブや長袖が馴染まないものもあるのかもしれないが、まずは「危ないに違いない」という思い込みを排し、実地的、科学的に検証していく必要があるだろう。

それを実践したのがナイキだ。ナイキはムスリム女性アスリート向けのヒジャブ “Nike Pro Hijab”を開発した。通気性を重視した素材を用い、激しい動きでずれる巻くタイプではなく、被るスタイルとなっている。

◎地下鉄で座り合わせるタンクトップとヒジャブ

アメリカは何事も極端に振れる国だ。トップレス擁護者や、カメラの前で乳房を露にするセレブがいる一方で、信仰を理由に髪や肌を隠すムスリム女性の存在と権利も徐々に認められ始めている。トランプの大統領当選直後、ヒジャブを被った女性へのヘイト・クライムがあり、一時的に娘にヒジャブを被らせなかった母親たちもいた。同時にムスリムへのいわれなき迫害があるからこそ、ムスリムとしての自覚を強めた女性も多い。

もっとも、ムスリム女性には同胞からのプレッシャーもある。もう何年も前のことではあるが、当時、大学生だったムスリムの友人はヒジャブを被っていなかった。被りなさいという母親を説得し、母親も祖国ではなくニューヨークで生活する若い女性である娘の心情を理解して許可してくれたとのこと。ある日、この友人と食料品店に入るとムスリムの店主が友人に「君はなぜ何も被らない?」と詰問した。店主の背後にはニカブを着た妻とおぼしき女性が控えていた。筆者はこの時、アメリカの都市部に暮らすムスリム女性の非常に微妙な生活背景を垣間見たのだった。

それでも多彩な人々の集合体であるニューヨークのような都市部では、基本的には互いの信仰・思想・指向・嗜好に異議を唱えることなく共存が為されている。良い意味での個人主義だ。ニューヨークでは、今夏もタンクトップにショートパンツの女性とヒジャブの女性が道や地下鉄でごく当たり前に鉢合わせ、ごく当たり前にすれ違う、そんな光景がきっと見られるのである。

■ 堂本かおる
ニューヨーク在住のフリーランスライター。米国およびNYのブラックカルチャー、マイノリティ文化、移民、教育、犯罪など社会事情専門。

乳首解放とヒジャブが同居する街ニューヨーク 大切なのは、あなたがどんな格好をしたいのかということ、そして他者を尊重すること

ニューヨークは人種も宗教もモノの考え方もさまざまな850万人の集合体。かつ、それぞれが自己を主張しながら生きている。その一例が街中での「乳首とヒジャブの同居」だ。

ニューヨークは女性が公の場でトップレスになる、つまり乳首を見せることが違法ではない。仮に筆者がシャツを脱ぎ捨て、上半身ハダカでブロードウェイを闊歩し、デパートでショッピングし、レストランで食事したとしても逮捕されない。

とは言え日常生活でトップレスになる女性はさすがにそうはいない。しかし年に何度かは堂々と乳首を公開する女性たちに巡り会える日がある。

◎乳首を解放する人びと

毎年初夏、ニューヨークのコニーアイランドと呼ばれる地区で“マーメイド・パレード”が開催される。老若男女が人魚や海神ポセイドンの仮装でボードウォークを練り歩く楽しいイベントだ。女性の多くはカラフルな人魚風のボトムにブラ・トップ姿だが、中にはトップレスで乳首に趣向を凝らしたキラキラのシールを貼る人、ボディペイントを施して乳首を公開する人もいる。

数年前のマーメイド・パレードの日、筆者は混んだタイムズスクエアの駅でパレード帰りと思われる人魚姿の女性を見掛けた。乳首は長い髪の毛によって微妙な塩梅で覆われているだけだったが、その女性は友人たちとおしゃべりしながら、ごく当たり前に地下鉄に乗り込んだ。

2年前の夏にはタイムズスクエアに“デスヌーダス”と呼ばれる女性たちが突如表れ、市行政を巻き込む大騒ぎとなった。パンティと派手な髪飾りだけを身に着けたヌードの女性たちが全身を星条旗カラーの赤・青・白でペイントし、観光客と記念写真を撮ってチップを稼ぐのだ。女性のほとんどがラティーノだったため、スペイン語でハダカを意味するdesnudasと呼ばれた。

先に書いたようにニューヨークでは女性のトップレスは合法だ。市長や一部の市民が「子どもも訪れる場所なのに!」と眉を潜めながらも規制する方法がなく、しばらくは放置となった。結果、「びっくりして後ずさる子ども+デレデレで撮影するお父さん」の図などがメディアで報じられた。最終的には市が「人の多いタイムズスクエアで通行人の流れを遮断している」という理由でデスヌーダスが客引きできるエリアを限定し、結果、以前ほどの客を惹き付けることが出来なくなり,デスヌーダスは自然消滅してしまった。

毎年8月には“ゴー・トップレス”のマーチが開催される。意図は「男性はトップレスになれるのに女性はなれない状況を改善し、権利の平等を目指す」というものだ。ニューヨークでは合法とは言え、社会通念上、女性が日常生活でトップレスになることははまだ難しい。そこで参加者は「乳首のプライド」「完全平等!」といったプラカードを掲げ、トップレスでマーチする。

一方、乳首を見せることはフェミニズムに反すると解釈する人々もいる。先日、フェミニストとして知られるイギリスの女優エマ・ワトソンが、乳首が透けて見えるバーバリーのボレロ姿の写真を公開したところ、「フェミニストのはずじゃなかったの?」という批判が起きている。

エマ・ワトソンがフェミニストか否かはともかく、昨今、女性セレブたちのドレスの胸元のカットがどんどん深くなっているのは周知のとおりだ。少しかがんだだけで乳房が飛び出し、パパラッチされることもしょっちゅうだ。

それを逆手に取ったのがラッパーのニッキー・ミナージである。先日、ミュグレー、ジヴァンシーというハイファッションをまといながら意図的に片方の乳房を剥き出しにした写真を公開した。ただし乳首を見せるとメディアに掲載されないためか、乳首にはシールが貼られている。

◎増えるムスリム人口→ヒジャブの自己主張

単なる楽しみのためであったり、ビジネス目的だったり、フェミニズムであったり、はたまたショッキング効果であったり。理由はさまざまながら女性の露出度がどんどん上昇している今、逆に「隠す」美を追求し、世界に発信し始めたのがムスリム女性たちだ。

ニューヨークと周辺都市部はムスリム人口が多い。正確な数は不明ながら推定60万人もしくはそれ以上とも言われている。出身国は中東、アフリカ、アジア、東ヨーロッパと様々で、アメリカ生まれの二世も少なくない。ニューヨーク市内に限ると公立学校の生徒の10%はムスリムと発表されている。そのため教育庁から保護者に向けたお知らせの文書にはアラビア語バージョンがあり、イスラム教の2つの祭日が休校となっている。

アメリカに暮らす若いムスリム女性のファッションは祖国の文化や各家庭の方針によっていろいろで決して画一ではない。ニューヨーク市内で見掛ける女性のヒジャブは色も巻き方もバリエーションがある。ヒジャブに合わせる着衣も出身国の民族衣装もあれば、現代アメリカの一般的な服装もある。先日、筆者は地下鉄で黒いヒジャブ+黒いアディダスのトラックジャケット+ジーンズというヒップホップ・ファッションの若い女性を見掛けた。小学生の女の子がピンクや花柄のヒジャブを被っていることもある。制服にヒジャブの中高生もいる。ヒジャブに比べると少ないが目だけを出したニカブ姿の女性、ヒジャブを被らず髪は見せるが、タンクトップやミニスカートなど露出度の高い服装を避ける女性もいる。

こうした若い女性たちはイスラムの教義とアメリカ文化を折り合わせていく。

昨年の11月、ミネソタ州のミス・ミネソタ・コンテストにソマリア生まれ、アメリカ育ちの大学生、ハリマ・アデンが出場した。アデンはヒジャブ姿でステージに立ち、水着コンテストの部では、ムスリム女性が水浴の際に身に付ける、全身と髪を覆う水着のブルキニを着た。

アデンは優勝こそ逃したものの、ケイト・モスやカーリー・クロスが所属する一流モデル・エージェンシー、IMGモデルズにスカウトされ、先月イタリアで開催されたミラノ・ファッションウィークのランウェイに登場した。

昨年のリオ・オリンピックでは、ニューヨークをベースに活動するフェンシング選手、イブティハジ・ムハマッドがヒジャブ姿で出場し、USAチームは銅メダルを獲得した。種目を問わずオリンピックUSAチーム初のヒジャブ着用選手となったムハマッドはアフリカン・アメリカンだ。父親がイスラム教に改宗し、ムハマッドもイスラム教徒として育った。

毎年11月にフロリダ州で開催されるアマチュア・ボクシング大会に、昨年は弱冠16歳の少女、アマイヤ・ザファーも出場するはずだった。ところが当日になって大会側はヘッドギアの下のヒジャブ、長袖のシャツ、足首までのレギンスは規則違反であるとしてザファーを失格とした。

自動的に対戦相手の15歳の選手アリーヤ・チャーボニアの勝利となったが、成り行きに納得できなかったチャーボニアは「こんなの不公平。勝者はあなたよ」と、勝利のベルトをザファーに渡した。ムスリムと非ムスリムがスポーツを介してお互いへの敬意と友情を芽生えさせたのだ。

大会側は、ユニフォーム規定は安全性に基づいており、イスラムの服装を認めると他の宗教の選手も同様のことを望むだろうとコメントした。

アメリカのムスリム人口は増え続けている。アメリカで女性の自立や可能性を学んだ少女や女性たちは今後、あらゆるフィールドに挑戦していくものと思われる。その際、スポーツも含めてヒジャブや長袖が馴染まないものもあるのかもしれないが、まずは「危ないに違いない」という思い込みを排し、実地的、科学的に検証していく必要があるだろう。

それを実践したのがナイキだ。ナイキはムスリム女性アスリート向けのヒジャブ “Nike Pro Hijab”を開発した。通気性を重視した素材を用い、激しい動きでずれる巻くタイプではなく、被るスタイルとなっている。

◎地下鉄で座り合わせるタンクトップとヒジャブ

アメリカは何事も極端に振れる国だ。トップレス擁護者や、カメラの前で乳房を露にするセレブがいる一方で、信仰を理由に髪や肌を隠すムスリム女性の存在と権利も徐々に認められ始めている。トランプの大統領当選直後、ヒジャブを被った女性へのヘイト・クライムがあり、一時的に娘にヒジャブを被らせなかった母親たちもいた。同時にムスリムへのいわれなき迫害があるからこそ、ムスリムとしての自覚を強めた女性も多い。

もっとも、ムスリム女性には同胞からのプレッシャーもある。もう何年も前のことではあるが、当時、大学生だったムスリムの友人はヒジャブを被っていなかった。被りなさいという母親を説得し、母親も祖国ではなくニューヨークで生活する若い女性である娘の心情を理解して許可してくれたとのこと。ある日、この友人と食料品店に入るとムスリムの店主が友人に「君はなぜ何も被らない?」と詰問した。店主の背後にはニカブを着た妻とおぼしき女性が控えていた。筆者はこの時、アメリカの都市部に暮らすムスリム女性の非常に微妙な生活背景を垣間見たのだった。

それでも多彩な人々の集合体であるニューヨークのような都市部では、基本的には互いの信仰・思想・指向・嗜好に異議を唱えることなく共存が為されている。良い意味での個人主義だ。ニューヨークでは、今夏もタンクトップにショートパンツの女性とヒジャブの女性が道や地下鉄でごく当たり前に鉢合わせ、ごく当たり前にすれ違う、そんな光景がきっと見られるのである。

■ 堂本かおる
ニューヨーク在住のフリーランスライター。米国およびNYのブラックカルチャー、マイノリティ文化、移民、教育、犯罪など社会事情専門。

「彼に愛されるために頑張る女性」を応援するつもりで、袋小路に追い詰め苦しめる恋愛アドバイス群

パソコン、さらにはスマホの普及により、いつでもどこでもネットにアクセス可能な今の世の中。ネット上にはありとあらゆる情報が溢れていて、まさに玉石混交。「女子」「女性」をターゲットにした恋愛系のアドバイス記事ももちろん山ほどあるのだが、残念ながらその多くがクソの役にも立たないように思えてならない。

たとえば、チケットぴあが運営する<「満たされたい、もっと。」ワガママで移り気がゆえに、いつまでも満たされない、そんな女子たちの欲望をくすぐるメディア。mimot.(ミモット)>には、「いい恋したい」というカテゴリがあるが、そこに掲載された『彼にとって「価値ある女」になりたい!唯一無二の存在になる方法』という記事をたまたま拝読したところ、かなり疲れる提案がなされていてビックリした。最初の一文がもう強烈だ。

「彼にとっての唯一無二の存在になりたい!」恋する乙女ならそう願って当然です。
そこで今回は、彼にとって価値の高い存在になれる方法をお伝えします。

◎恋愛で「頑張る」べきところ

この記事は、恋愛中の女子が彼氏あるいは片想いの彼にとって「希少価値ある=特別」な存在になるための方法を(ざっくり)レクチャーしているのだが、結論から言うとその方法というのは、『「彼の好み」を“満たしている”女性になる』『彼と同じ趣味嗜好を持つ』。手軽に実践できるものならいいけれど、要するに、相手の都合を把握してそれに合わせれば愛される、と言っているのである。

努力や根性や頭の回転でどうにかなるとは限らないのが恋愛だと思うが、この記事は努力・根性推奨型で、努力すればするほど同等のメンテナンスが重要だってことはスルー。文字数少なめのざっくりアバウト系の記事なので、サイトとしてはさらっと読むであろうことを想定しているのかもしれないが、さらっと読むか深読みするかは読者の勝手である。そして深読みした読者、真に受けた読者がいたら……相当気疲れするだろうことは間違いない。だって、どれだけ努力したって相手が振り向いてくれない可能性はあるし、言うなればこれは、女の自己犠牲の精神を鍛錬するだけのメソッドだ。

彼にとって唯一無二の存在になるための方法として、記事ではまず、「彼の好み」をいくつ“満たしている”か、その数が多いほどあなたの価値は高まると説く。さらに「希少価値は掛け算」であると言い、たとえば「彼の好み」が「料理上手/いつも笑顔/清楚/倹約家/マラソンが趣味/スタイルが良い」だとして、まず「料理上手」、次に「いつも笑顔」……と“満たしている”を掛け算していくことで、希少価値はどんどん高まっていくそうだ。だから自分の得意なことから実践して、“満たしている”を増やし、彼にとっての希少価値を上げれば、唯一無二の存在になれるよ、と。

最初よく意味が分からなかったが「希少価値は掛け算」というのは、まず“満たしている”の定義を「平均より上」とし(あくまで仮定、だよね?)→全世界女性のうちの「料理上手」が約半数の50%だとして→「料理上手」になればその50%に入れる→「いつも笑顔」も全女性のうちの50%だとして→「料理上手」に加えて「いつも笑顔」も備えれば、その分希少値が高くなるよ、と、かな~りアバウト。仮にもし、「料理上手」は「いつも笑顔」な人がほぼほぼ被っていたとすれば、両方備えたところで希少価値は上がらないことになるけれど……。ってか、自分の彼氏や片想いの彼の好みが本当に「料理上手」だったとして、その「料理上手」とはいかなるレベルを言うのかはその彼によって判断基準が違うわけで、まず「彼の好み」を詳し~く分析しなきゃいけない。こうなってくると「彼の好み」を把握するのだって骨が折れそうだ。

記事ではさらに、自分の得意なことを伸ばすといっても、“彼にとって価値が高いと感じること”でなければ、稀少価値の掛け算には追加されないとも忠告し、彼の価値観に沿うことの大切さを説いている。たとえば、あなたが「とてもオシャレでファッショナブル」だとしても、彼が「オシャレにお金をかけるのは浪費」という価値観なら、かえってマイナスだと。彼が「お金をかけずに小綺麗にすること」に価値があると感じているなら、あなたも彼の価値観に沿うようにすることで、稀少価値の掛け算に追加される、と。え、それではまるで女子中高生がグループで浮かないように空気を読んでオシャレするのと変わらないではないか。今、自分自身がやりたい(あるいはやれる)ファッションを楽しむことよりも、「愛されたければ」、彼の価値観を優先させる必要がある、という。それで彼と結婚したとしても、本来自分が持っている価値観を曲げ続けなければならず、さらに無理を重ねることになりそう……。

さらに、もし彼がマニアックで女性に少ない趣味・志向(「ファンがとても少ないミュージシャン」「アマチュア無線」「電車の時刻表」を例に挙げている)を持っているならばあなたが同じ趣味嗜好を持つことで、彼にとってのあなたの希少価値は圧倒的に高まる……だそうだが、もともと趣味や嗜好を持っていた相手と会話が盛り上がって恋愛関係に発展するのではなく、恋愛相手としての希少価値を高めるためにわざわざ同じ趣味や嗜好を持つって、めちゃくちゃ疲れると思う。

意中の彼から希少価値の高い女だと認められるために、自分には全く興味のないアマチュア無線について調べるなんて……受験勉強より辛い。嫌いな科目のテスト前日を思い出す。しかも、テスト勉強は嫌いでも頑張ってやらなきゃ赤点になってもっと困ると、結果が目に見えているが、恋愛の場合、頑張って彼と同じマニアックな趣味を持ったところで、うまくいくとは限らない。しかも彼の趣味に対する情熱が強ければ強いほど、中途半端な真似事(=実は興味なし)は見破られてしまうんじゃないのか? 興味がなければ手出しせずに見守っておいたほうがお互いのためであろう。大体、恋愛で「頑張る」べきところって、そういうところなのか?

◎理想を満たせば愛される?

好きな相手、それは他人だ。彼氏も他人、夫も他人、自分以外の人間は他人である。他人の心を、自分の行動によって動かすことは難しいものである。だから安易に「努力すれば愛される」なんて言うべきではないと思う。

<彼にとって唯一無二の存在、価値の高い存在、希少価値のある、特別な存在になることで、彼の心があなたにだけ向くようになって、あなただけを愛するようになって、他の女子には見向きもせず、邪魔者が入り込む余地をなくし、最終的にはずーーっと彼と幸せに過ごせますよ!>なんて、そんなウマい話はない。性格や環境にもよるし、心も体も周囲の環境も時代背景も、どんどん変化していくもの。時間は絶対に止まらないし、人間関係も劣化する。だから定期的なメンテナンスが必要だと思う。

そもそも彼好みの女になれば、より大切にしてもらえるのか? 同じ趣味を持てば、より特別扱いされるのか? 彼にとって唯一無二の存在になれるのか? 根本的な部分からしてはなはだ疑問でもある(実際みんなそんなに『理想的な相手』や『自分の好み』を満たした相手と付き合ったり、結婚したりしているものなのか?)。

記事では最後、<あなたの大切な信念を曲げて彼にあわせる必要はありませんが、長所の掛け算によって稀少価値を高めることで、「キミじゃなきゃダメなんだ」と言われる女性に近づけます>と締めくくっている。いや、むしろ必要なのは、好きだけど価値観や趣味嗜好の異なる相手との関係性をどう構築・維持すればいいのか、ではないのか。相手とうまくやっていくためには自分の「大切な信念を曲げなきゃいけない」のかもしれない、と勘付いた時、多くの人は不安や迷いが生じるであろう。一方通行の努力を促し「大事にされるには」を指南するアドバイスよりも、相手との価値観のすり合わせについて教えることを恋愛系記事には求めたい。

そういうわけで、今回から不定期に、気になる“役に立たないどころか人を袋小路に迷い込ませる恋愛アド(クソ)バイス”にツッコミを入れる記事を執筆していく所存です。ひとつよろしくお願いいたします。

(中崎亜衣)

女性たちよ、もっとオナニーを! スポイト・綿棒・リップでいつもよりキモチいい刺激

「いつもありがとう」なんて花束貰ったら嬉しいですよねぇ~。ま、私は花より団子、団子より酒派ですが。こんにちは、大根 蘭です。

 3月8日は「国際女性デー」。1904年3月8日にニューヨークで行われた、女性労働者の婦人参政権運動を求めるデモがキッカケとなり、1975年に国連が正式に定めた記念日です。女性の社会的、経済的、文化的、政治的……とこれまでの前進を振り返り、女性たちの勇気と決断を(成果)を国際的に称える日であり、性的平等を加速するための行動を呼びかける日でもあります。日本でもイベントやトークショーなどが開催されているようですが、バレンタインやハロウィン的な要素はゼロ。では他の国はどんなことをしているのか……チラっと覗いてみましょう。

<イタリア>

愛や幸福の象徴でもあるミモザの花を女性に贈り、日々の感謝を伝える日。それだけではなく、「家事や育児を男性が全部する」「レストランなどで女性限定のサービスなどが受けられる」らしいですよ!

<東ヨーロッパ>

「母の日」であり「女性の日」でもあるこの日は、男性は母親・妻・彼女・同僚など、自分にとって重要な女性のためにちょっとしたプレゼントを用意するようです。

<ロシア・ウクライナ>

 ロシア・ウクライナでは、「女性をかわいがる日」とされ、男性は周囲の女性に(女性同士でも)花のプレゼントとお祝いの言葉を贈るそうです。しかも、ロシアでもウクライナでは3月8日は祝日になっています。

 素晴らしいっ! そして羨ましいっ!! みなさん誰かからプレゼントされました? 労いや感謝の言葉、頂戴してます? かわいがられてますかー? あぁ……祝日として仕事を休んでベッドでかわいがられたい……。願望はさておき! まずは、なによりも自分で自分を称え、労ってあげることが1番大切じゃないでしょうか。疲れたカラダを癒し、リラックス効果もある自分へのプレゼントといえば……そう、オナニーですね!

 自分へのご褒美として高級バイブを買うのもステキです。messyでは桃子さんさんやバイブバーのコンシェルジュさんがたくさん紹介してくださっているので、チェックしてみてください。

 私はあまりお道具に詳しい女ではないので、今回は、いつもとは違うオナニーで“自分をかわいがる”方法をご紹介します。自宅にあるorすぐ買いに行けるような簡単お手頃オナニーで自分を癒してみてはいかがでしょう。

◎クリ派に最適「スポイト」

セックス時もクリ愛撫が好きな方は、舐められるのと同じくらい“チュポッ”と吸引”されるのも好きなのではないでしょうか? 舐められているのとはまた違う感覚が堪らないですよねぇ。吸われたい人に最適なバイブも販売されていますが、実は100円均一で販売されているスポイトでもあの快感が味わえます!

 使いやすくするため、長い吸引部分を半分ほどにカットしてクリを吸引するのみ! まだ濡れていない状態で吸引すると痛みを感じるかもしれないので、濡れた状態で(愛液をクリや皮に塗っていき)、弱い力からはじめてみてください。※最初はクリの皮の上から吸引をして、その刺激に慣れたら皮を剥いていく……という順序が安心かと思います。もちろんローションを利用するのもアリ!

◎アナルを刺激!「綿棒」

 アナルオナニー(アナニー)が興味あるけど、いきなり色々触るのは怖い……という方にオススメなのは「綿棒」を使ったアナニー。この方法は“アナル入口付近の神経をすこーしだけ刺激”して、アナニーやアナルセックスに慣れるための第1歩なので、この行為だけで快感を得るわけではないことをご承知ください。

 アナルセックスの記事でもお伝えしましたが、肛門の筋肉(括約筋)がほぐしやすい状態であることが大切なので、お風呂に入って心身ともにリラックスしてからスタートしてください。用意した綿棒にローションをつけてアナルへ1cm程挿入。※ローションで行うのが1番ですが、先端だけ挿入するくらいならオリーブオイルでも問題ないようです。オイルは水溶性ローションより洗い流しが面倒だと思いますが。1cm挿入したあとは……綿棒を動かすことはせず、放置!

 たまに、ほーんの少しだけ肛門に力を入れてみるのもアリ。放置することで微弱な快感が肛門に蓄積して、最終的に快感に変わるそうです。この方法は「脳内で快感を覚える」オナニー方法なので、ある程度の経験は必要ですが、妄想力を鍛えるのにも効果的です。綿棒アナニーを繰り返し「肛門性感」と「脳内の快楽神経」の成長を手に入れたアナタは、“脳内のみでイク”という高度テクニックが身についているはず!

◎媚薬効果!? 塗るだけ「メンソレータム」

 メンソレータム(ミント系のスースーするリップならなんでも可)をビラビラやクリに塗るちょっと刺激的なオナニー方法です。スティック型が使いやすいかと思いますが、未経験の方は、スティックから指に塗って、指に付着したメンソレータムを大陰唇付近に塗っていきます。これだけでスースーしてくると思いますが、そのうちジンジンとした感覚に変わってきます。

 もし、この段階で「痛い」と感じたらストップしてください。痛みを伴わず、ジンジンスースーする感覚を「快感」と感じれば媚薬効果がバッチリ効いている証拠。そしたら次のステップ! クリの皮の上に塗ってみてください。このスースーが快感だと感じれば、クリへもヌリヌリ。クリが敏感に勃起している様子が、いつもより体感できるかもしれません。

※使い終わったリップは、表面をカットしておくことを忘れずに!!

くれぐれも刺激を求めてヤリすぎないように、あくまでも癒しのオナニー、いたわりのオナニーですよ。はじめてのオナニー方法で、新たな快感を見つかるといいですね。

女性のみなさん、いつもおつかれさまです。女性である私も、おつかれ。

(大根 蘭)

見どころ満載・人妻たちの不倫AVがアツい! 性欲を解放した男女の“成熟セックス”

こんにちは! Sugirl管理人のアラレです。先日、電車で前の席に座っていたJKたちが「まぁ、高校生になると人間関係も複雑になるよね。面倒くさい」なんて話しているのが聞こえました。アラサーになるともっと複雑になるのに。

アラレの同世代の友人との会話は、結婚、出産、子育て、不倫、離婚、慰謝料……など、なかなかヘビーな話題が占めています。その中でも多いのが、結婚生活への不満や不倫の話題。次々と芸能人の不倫が報道されて世間を賑わせていますが、もちろん不倫は芸能人だけではなく、一般人の中にも広く浸透しています。

「不倫」と聞くと、一昔前までは既婚男性と独身女性の組み合わせというイメージが強かったのですが、近年は既婚女性と独身男性の不倫、ダブル不倫も増加しているように思います。女性だって結婚しても性欲はありますからね……。日本はセックスレス大国と言われていますし、なおさら人妻たちの目は、夫ではなく外へ向いてしまうのではないでしょうか。

そこで今回は、さまざまな事情で不倫セックスに溺れてしまう人妻たちの様子を撮影したAVをご紹介したいと思います。

◎人妻たちの淫らな性生活を撮影する人妻専門レーベル『舞ワイフ』

今回ご紹介するのは、アラレも日頃からよく視聴しているレーベル『舞ワイフ』の作品です。「人妻と言えば『舞ワイフ』」と言っても過言ではないかもしれません。

作品のおおまかなストーリーとしては、撮影スタッフが会員制の不倫サイトなどで知り合った美しい人妻に夫婦生活についてインタビューを行い、出演交渉をしてそのままホテルへ向かいセックスするという流れです。人妻たちは夫とセックスレスだったり、刺激的な経験がしてみたいなど、さまざまな背景を抱えています。それでは、『舞ワイフ』の魅力に迫ってみたいと思います。

アラサー人妻率高し! 落ち着いた大人の色気にグッくる

『舞ワイフ』に出演している女性で最も多いのはアラサー、時にアラフォーの人妻たちです。熟女まではいきませんが、ある程度、酸いも甘いも噛み分けてきた“大人の色気”を発する美しい人妻たちの成熟したセックスを見ることができます。

実生活においても、セックスにおいても「初々しさ」を武器にできるのは20代前半まで。若いうちは女性がマグロであったとしても「可愛い」で許されるかもしれませんが、年齢を重ね、経験を積んできたアラサー女性が視聴者(男性)に期待されることは、相手にすべてを任せることではありません。経験で得たテクニックです。

成熟された人妻ならではの、さり気ない気遣いと積極的なセックスは、勉強になることもしばしば。ぜひ、洗練された大人の情事をご覧ください。

◎紳士な中年・大島丈さんのパワフルで生々しいSEXがエロい

女性支持の厚い男優・大島丈さんが頻繁に出演していることも魅力のひとつです。星の数ほどAVを見てきましたが、「大島丈さんと不倫SEX」以上にしっくりとくる組み合わせはないように思います(笑)。優しくて紳士な上に、官能を刺激するシブい声。女の扱いを知り尽くしたような包容力があり、そこそこ経験があるはずの人妻よりも一枚も二枚も上手。ホテルに入ると、お互いに全身汗だくになるほどパワフルなセックスで、夢見心地なひと時を体験させてくれる……。大島丈さんみたいな男性こそ、理想の不倫セックス相手と言えるのかもしれません。

人妻と年下イケメンという設定も想像するとかなりイイんですけど、ちょっと爽やかな雰囲気になりますよね。一方、相手が大島丈さんのようなダンディ系中年男性だと、生々しい不倫現場のいやらしさが際立ち、ぐっと卑猥な印象に。大人のエロスを感じたい夜にはピッタリの動画なので、ぜひ視聴してみてくださいね。

おわりに

実際に不倫したことはないけれど、願望を持ったことがあるという人妻は多いはず。そんな時は『舞ワイフ』でイマジネーションを広げ、欲求をちょっとだけ満たしてみてはいかがでしょうか。

最後に、電車で出会ったJKたちに一言。アラサーになっても人間関係は複雑だけど……AVは好きなだけ見れるし、大人の玩具だって思う存分買えるし、これからの人生、期待していいよ!

■ アラレ
年間3,650本のAVを観る独身アラサー。東京某区在住。好きな言葉は有給休暇。2014年、日課のオナニー中に「女性向けアダルトサイトの運営」を閃きsugirl(シュガール)を開設。思春期から男性向けAVを観まくっていた経験を活かし、女性も楽しめる動画を厳選して公開中。

頑張りきれない場所もある――暴力にさらされる沖縄の女性たち『裸足で逃げる』著者・上間陽子さんインタビュー

暴力を受けた沖縄の女性たちが、自分の居場所を見つけるまでの過程を描いた『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』(太田出版)が上梓された。著者は、教育学者である上間陽子さん。2011年から沖縄で夜の街で働く女性たちの調査を続けている。2017年2月、太田出版の会議室で上間陽子さんにインタビューをおこなった。小柄で、声がやわらかい。それが上間さんの第一印象だ。

※本記事には性暴力に関する記述があります。

「もうこんなところに置いておきたくない」

上間さんは沖縄県の、米軍基地のフェンスに囲まれた、大きな繁華街のある街で育った。「タバコとシンナーの匂いがする」地元に嫌気がさし、中学3年生で猛勉強をして、第一志望の高校に合格。15歳で地元を離れた。その後、教育学者を志し、東京の大学院へ進学したのち、東京に就職した。そして十数年前に大学教員の仕事を得て、生まれ故郷の沖縄に帰ってきた。

2010年、泥酔状態の女子中学生が公園で年上の男性たちに集団レイプされる事件が沖縄であった。女子高生と犯人に面識はなかったが、犯人たちは、集団レイプ目的で彼女を泥酔させる。その後、彼女は自ら命を絶つ。しかし、犯人たちはお酒を飲んでいたため準強姦罪にしか問われなかった。

当時上間さんは、教職課程の学生を教えながら、暴力の被害者である未成年の子どもたちに関する相談を受けていた。地元の男性たちがよく利用するネットの掲示板には「彼女は濡れていたから合意」といった書き込みがあり、同調する意見も少なくなかったという。学校関係者の側からも「お酒を飲んでいる中学生が悪いのでは」と厳しい声があがっていた。

「お酒を飲んだのが悪かったとしても、レイプをしていいわけじゃない。それに、中学生がお酒を飲まずにはいられない、危険な場所にいるのには理由があるはず。もうこんなところに置いておきたくない」

暴力の被害者になってしまう子どもたちの生活について知りたいと、上間さんは沖縄の女性たちの調査をはじめた。

2016年、うるま市で20歳の女性の遺体が発見され、元海兵隊の男性が死体遺棄、殺人および強姦致死の疑いで逮捕された。「棒で殴った上で意識を失わせ、スーツケースに入れてホテルに連れ込み暴行しようとした」「(事件が起きたあの場所に)あの時居合わせた彼女が悪かった」と男は話した。

「うるまの事件があったあとに、本を書くと決めたんです。自分を落ち着かせるような意味もありました。今まで調査で知り得た暴力のケースは、書かなかった。露悪的に書くことをセーブするべきだと考えてきた。でも、沖縄の女の子たちを扱っていて、暴力や性被害を避けて書けなかった。本を出して、今ここで何が起こっているのか、読んでもらわないといけないって思いました」

愛と暴力でがんじがらめにされる

『裸足で逃げる』に出てくる女性たちは、暴力から逃げる。しかし多くの場合、逃げた先にも暴力が待ち構えていた。

優歌は、兄から暴力をふるわれて育ってきた。実家から逃げるように、16歳で妊娠し結婚。17歳で出産。離婚し、生後8カ月の子どもは「跡取りが必要」だと向こうの家に連れていかれる。その後、新しくできた恋人と彼の実家で同棲するも、財布からお金をぬき取られ、暴力をふるわれそうになる。上間さんは何度も恋人と別れるように話す。「でも明日には笑ってくれるかもしれない」と優歌は言う。

逃げる場所があったとしても、暴力から逃げるのは難しい。優歌が暴力を受けたときに逃げられるよう、上間さんは様々なシミュレーションをした。

「暴力をふるう彼氏とは別れたほうがいいって話をしているんですよ。殴られたときのシミュレーションも、近所を一緒に車を走らせながらしていて、もし私に電話が通じたら、ここのバス停までいって、タクシーに乗って研究室を目指す。もし通じなかったら、警察にいく、そこまで決めています。それでも、『大丈夫、今日は殴られなかった』とか『自分は殴らないけど、(彼氏の)ツレの男の人は殴ってた』っていうんです。いやいや暴行事件じゃん、って私は思ったんですけど、そうやって徐々に動けなくさせられるんだなって」

なぜ暴力から逃げられないのか。上間さんは「愛しているから殴る」という物語の問題点を指摘する。小学校や、中学校の先生が熱心な指導で殴ってしまう。お前のことが大事だから、わかってほしいと殴ってしまう。

「殴られて育った生徒には、短期的には暴力が効果的なんですよ。でも、その生徒たちは、『愛している』と言いながら、男は女を殴るし、女の子たちも逃げ遅れてしまう。だから、そこは禁じ手にしてほしい。次の暴力の種まきなんです」

暴力を振るわなくても、彼女たちに愛情を伝えることができる。ある一人の女性は、中学の先生からかけてもらった言葉、もらった手紙の文面を憶えているという。

「”教師になるのやめようと思ったけど、いろいろ知って過ごしていたら、大好きになったよ。次の学校でも先生をやる”って手紙をもらったわけ」
「ああ、そうなんだ、うれしかった?」
「べつにー」
「はぁ~、でも憶えてるんじゃん」

照れくさそうにふてくされる女性に、上間さんは笑いかける。

『裸足で逃げる』には、女性たちと上間さんとのやり取りが詳細に記録されている。一見フランクにみえる上間さんの発言や聞き方は、緻密に計算されたものだ。録音した会話を、文字に起こし、自分の発言を客観的に分析してきた。風俗に興味をもったのも、嫌なお客をあしらうような、女性たちのテクニックに惹かれたからでもある。

「聞いているのは基本的に仕事の話なんです。お客さんがこう来たら、こう接するとか、そのテクニックに興味があるんですよ。彼女たちは本当にすごいんです。でも、すごいからといって、放っていいわけではない」

沖縄に蔓延する不寛容

インタビュアーの私も上間さんと同じ沖縄県出身だ。大学進学とともに上京し、ライターの仕事をしている。『裸足で逃げる』に書かれているのは、地域はちがうけれど、まぎれもなく、私の中学、高校の、クラスメイトたちの話だった。当時、私は中学高校のクラスメイトが苦手だった。勉強もせずに、お酒を飲んだり、男性と付き合ったりしていた。なんで、頑張ろうと思えないのだろう。彼女たちに向けていた自分の冷たいまなざしを、私はこの本で自覚した。

――彼女たちは外から見ると「怠け者」に見えますよね。上間さんはそう言われたらどう答えるんですか。

「なんでそう思うの? と聞きますよね。問うているその人なりの頑張りがあって、言っている場合も多いです。それもきっとすごい頑張りだと思っているので、それは認められるべきだと思います。でも、自分が頑張りきれる場所にいるということを知ってほしい。家に暴力をふるう人がいると、ルーティーンをつくるのがきついんです。家に帰って、宿題して、ご飯食べて、お風呂入って、って決めていても、とたんに暴力で壊されてしまうんですよ。そうすると、流されていく方が傷つかない。自分が頑張ったから、彼女たちも頑張れると思うのかもしれないけれど、頑張り切れない場所ってあるよね」

2013年、未成年者が13人関係した、出会い系サイトを通じた管理売春があった。その後に行われた県民大会(注:沖縄では事件があると県民が集まり集会が開かれる)に出てきたのは、優等生の女子中学生だった。「私たちはすごく嫌かもしれないけれど、親に(携帯電話で特定のサイトがみられないように)フィルタリングさせましょう」と彼女は呼びかける。上間さんはその様子をみて、だらだら泣いてしまったという。

「管理売春をさせられていた子どもたちの親は、ケータイのフィルタリングを設定するような親じゃないんですよ。つらいことあるの? 部活はうまくいってる? って、悩みを聞いてくれる大人じゃないんですよ。 出てけとか、お前なんか生まなきゃよかった、ということを、ずっと聞きながら大きくなって生きてきたんです。でも学校は、同級生の口から『フィルタリングしましょう』って言わせる。中学生が中学生を断罪するのだなぁと。学校はそれに加担するのだなぁと。恵まれた環境にいる子にはわからない。だから、大人が教えてあげなきゃいけない」

進学のために上京できた私は、どちらかというと「恵まれた環境にいる」側で育ってきた。家に暴力はなく、ご飯も出てきた。上京させる資金が家にもあった。頑張るためには、頑張れる環境にいる必要がある。ライターの取材をしていく中で、ホームレスやシリアの難民の境遇に胸を痛めることがあっても、自分の生まれた土地の同級生には優しくなれなかった。同じ空間にいたからこそ、わかった気になって、相手への想像力を失ってしまうこともあるのだ。

学校の内申点が下がるのに、放課後に集まって煙草を吸い、夜遅くまでお酒を飲んで過ごすクラスメイトたちを、私は理解することができなかった。大人のふりなんか、いつでもできるのに、と思っていた。でも、もしかしたら家に居場所がなかったのかもしれない。そして、早く大人にならないと、彼女たちは生きていけなかったのかもしれない。

沖縄の教育界も、彼女たちを排斥する方向に動いていった。小学6年生と中学3年生を対象にしている「学力テスト」は沖縄の教育界において大きな意味を持つ。2007年度の調査で、平均正答率が小中学校とも全国最下位であり、他の都道府県から大きく引き離されていた。教育現場には「本土並み」の学力を目指すよう圧力がかかった。

2015年には小学校の平均正答率が全国20位になるなど、学力テストの点数は伸びた。しかし、2016年には那覇市の中学校が、受験した一部の生徒の答案用紙を「平均点が下がる」ことを理由に文科省に送っていなかったこともわかった。

「いま沖縄の学校は学力テストの点数を上げることが目標になっている。『本土並み』の言葉に弱くて、先生方には点数を上げなきゃいけないとストレスもある。成績は飛躍的に伸びる一方で、子どもの居場所がなくなっているんじゃないか。『勉強頑張ろう』では救えない子どもたちがいるんです」

“助けて”が言える環境を

上間さんは女性たちの人生について書いた文章を、彼女たちの目の前で朗読をして聞かせてきた。

「彼女たちが読めるものにしたいと思っていました。でも、そのまま渡すと『眠い』って読んでくれないんで(笑)。だから目の前で読み上げています。『間違えているところや、自分の人生って感じがしなかったら途中で止めて』って言ってます。沖縄の風俗で働く女の子の話は消費されるように書かれがちです。性的なディティールを書いて、関心をあおって、それはなんの支援にもなっていない。彼女たちはそれを読んで元気になるのか。本人たちが読めて、読んで納得できるものを書きたいんです」

彼女たちを記述するとき、「貧困」という言葉は使わなかった。

「たぶん、当事者にとって『貧困』の言葉はたまらなく嫌なんだろうな。もっと大変なひとがいるって話して、だから自分は貧困ではないというんです。そういうふうにして自分を保とうとしているんだと思います」

しかし、暴力の底には貧困があるのは明らかだ。「貧困状態に陥ると、プライドを失ってしまう。自尊心が揺らいでしまう。脆弱な生活の土台があって、今の暴力があるのではないか」そう思っても、彼女たちの人生を記述する際、「貧困」という言葉を上間さんは使わない。

最後に、上間さんに質問をした。「もし自分が暴力にあったり、友人が暴力にあってしまったらどうすればいいんでしょうか?」

「話せる大人を必ず見つけてほしいです。暴力を受けるのって恥ずかしい体験として感知されるんです。殴っているほうが悪くても、殴られているとみじめな気持ちになって、話すハードルが高くなる。でも、絶対にわかってくれるひとはいる。そして支援者は、たとえそのひとが一回でかわらなくても、それにがっかりすることはありません。助けてといって助けられた体験を持つ子は、その後も助けてと言えるようになっていることが多い。小さいころから自分でどうにかしてきた子たちが、“助けて”って言える環境をつくることは、次の暴力をとめる防波堤をつくることになります」

上間さんは言葉にならない「助けて」を懸命に聞き続けてきた。もし、上間さんが聞かなかったら、書かなかったら、なかったことにされていた声だろう。声をあげられない女性たちは、沖縄だけにいるわけではない。私たちが聞こえないふりをしてきた。学生時代のクラスメイト達の、私たち自身の、私たちの子どもの声が『裸足で逃げる』から聞こえてくる。
(聞き手・構成/山本ぽてと)