元着エロ少年で元ホスト…異色経歴の新人エロメン・夏目哉大くんの“噛めば噛むほど面白い素顔”に密着♡

女性の夜の救世主・エロメン。AV男優とはいえ、ガチムチ黒光りボディを兼ね備えたギラギラとしたルックスではなく、清潔感があって良い匂いがしそうな、言わずと知れたイケメン集団です。

今回ご登場いただいたのは、しQちゃんインタビュー(前編/後編)にて、着エロ、ウリ専、ホスト、ヒモ、ガソリンスタンド店員など、その面白すぎる経歴を赤裸々に告白してくれた夏目哉大(なつめ・かなた)くん。一体どんな方なのかとそわそわしながら撮影日を迎えたのですが、当日は早朝にも関わらず30分前にスタジオ到着、「エロメンっぽいかと思って(ニッコリ)」と持参してくれたチェックシャツをきちんとハンガーにかけるという優等生ぶり。猫のようにキュッと上がった口角がモーレツに可愛いんです!!

さらに、普段の食事は主に自炊で、栄養分を細かく計算して食事をしていたり、筋トレで培ったという肩や腕の立派な筋肉……噛めば噛むほど面白い方じゃないですか! そんな夏目くんの、寝起きから私服姿など、AVでは見ることのできない素の魅力をグラビアと一問一答でお届けしま〜す☆

<浅井陽登くんグラビア>
※PCにてご覧になる方は、大きい画像をクリックすると全体写真が見れます。大画面にてお楽しみください♡

名前
夏目哉大(ナツメ カナタ)
年齢
27歳
生年月日
1989年12月21日
出身
高知県
身長
168cm
血液型
AB型
よく遊ぶ場所
図書館
休日の過ごし方
ジムや図書館に行きます。

エロメンになって一番嬉しかったこと/辛かったこと/驚いたこと
【嬉しかったこと】
自分が心からやりたいことがやれていること。

【辛かったこと】
この仕事を始めてから性欲が増して、性交渉の回数は増えたのにも関わらず欲求不満ぎみになっていること

【驚いたこと】
理由は自分でも説明できないのですが、この仕事を始めてからクンニが楽しくなりました。びっくり!

自分がイケメンだと気づいた時期/出来事
19歳くらいの頃、面倒を見てくれてた人から放逐されていろんな人と関わるようになって、やたらとイケメンと言われるので、何となくそうなのかなと思うようになりました。 

“俺のモテ伝説”があったら教えてください
人生振り返るとだいたい”顔”で生きてきたなという点。

最後にプライベートでオナニーした日/頻度
今朝しました。最近は性欲が抑えきれず日に2回くらいしています。

今一番したいセックスシチュ
アナルを責められたいです。

最近のお気に入りAVタイトル
『コリコリになる敏感メンズ乳首と超ギンギンになるチ○ポ 4時間 スペシャル 2』

最近、一番印象に残った自身の作品
『SILK LABO happy together』
デビュー作なのでいろいろと感慨深い思いがあります。

今後、出演してみたい作品の内容/そのタイトルは?
潮吹きをテーマにした作品があれば挑戦してみたいです。

(写真/尾藤能暢)

店でおくすりパキった痛客です! ホス狂いだからメンヘラなのか、メンヘラがホス狂になるのか/ホス狂い座談会

ホストクラブのヘビーユーザーである“ホス狂い”たちにその実情を聞く座談会。中にはホストにソープに落とされたホス狂いもいたりと、やっぱりホス狂いって幸せではないのかな……と感じた元ホス狂いな筆者。後編では、ホス狂いに「ホスト通いを卒業できるか」聞いてみましたが……。後編はいっそう闇が深いです!

【登場人物】
月島カゴメ:本稿の筆者。25歳のOL。約1年、某有名店に通っていたが、最近担当がホストを辞めたので、それと共にホス狂い卒業。今はどこにも通っていません!
お風呂ちゃん:21歳の風俗嬢(ソープやピンサロなどを掛け持ち)。ホス狂いなら誰もが知っているだろう有名店に担当がいる。担当はおじホス(おじさんホスト)。
人妻ちゃん:35歳の既婚者&OL(月島が見た限りでは、実年齢より5~6歳若く見えます)。マイナー店に10歳年下の担当がいる。旦那さんには今のところホスト通いはバレていない。
出稼ぎちゃん:20歳の風俗嬢。地方のソープに出稼ぎに行っていることが多い。お風呂ちゃんのお友達。とあるグループの某店にちょっと年上の担当がいる。

闇が深い話、行ってみよ~!
月島 前編では、最後にお風呂ちゃんがホストにソープに落とされたっていう話が飛び出しましたが、ほかのみんなは闇が深い話ありますか?

出稼ぎちゃん 昔通っていたマイナー店の担当に140万くらいの売り掛けを横領されましたね。その時は出稼ぎ中だったので、入金を担当の口座に振り込んで、担当が店に入金するみたいな流れだったんですが、担当が店に入金せず自分の懐に入れちゃって。あとで店に行った後に発覚したんですが、振込の明細とかも全部残っていたのでオーナーに全部内容を話したら、私の売り掛けは無事なくなって、本人の給与もなくなりました。

月島 恐ろしすぎる! マイナー店ならでは感もあるけど。

お風呂ちゃん 私、結構プライベートをガッツリ固められているんだよね。担当は私の家の合鍵も持っているし。あと風俗で稼いだお金の日給報告とか、つねに報告しないと怒られちゃうし。でもびっくりしたのは、ある日他の店の初回に行こうとしたら、急に「後ろ見ろ」ってLINEが来て。で、後ろを見たら担当が立っていたってことがあって! もちろん、店に連行されました(笑)。

月島 どんだけガッツリ固めているんだ……。そういえば、人妻ちゃんの担当は人妻ちゃんが既婚者だって知っているんですか?

人妻ちゃん 知っています。指輪で察していたみたい。担当に夫の職業を聞かれたんですが、それを友達に言ったら「金引っ張れるか知るつもり満々じゃん」って言われましたね。あとでそのことを突っ込んだら、「そういうつもりじゃないよ」って苦しいごまかし方をされましたが。

月島 高給取りだったらラッキーって感じですもんね。

人妻ちゃん 単に売り掛けとかに対する返済能力がどれくらいあるのかってのも知りたかったんでしょう。回収しきれなかったら旦那から引っ張るつもりなんでしょうね。

出稼ぎちゃん 私たちは落とされたからね。

お風呂ちゃん 段階を追って落とされたね。

月島 大丈夫? お風呂ちゃんのこと心配になってきちゃった。

お風呂ちゃん 私、脅されているんだよね(笑)。ちゃんと仕事にいけ、入金しろみたいな。「お前ちゃんと連絡しなかったら、親に風俗のこととか言うからな」って。たぶん興信所をつけたのか、私の親の情報を掴んでいるみたいで。

月島・出稼ぎちゃん・人妻ちゃん 怖すぎる!

月島 お風呂ちゃんってエース(※そのホストの中で一番金を使う客)?

お風呂ちゃん エースじゃないよ。三番手くらい。エースは担当と同棲してるんじゃないかな。担当、私を自分の家に絶対入れないし。

人妻ちゃん エースはどんだけ使っているんだ……。

月島 にしても怖すぎるでしょ。暴力は振るわれてない?

お風呂ちゃん 暴力は振るわれてないけど、酔っ払って記憶なくして帰ってくると、だいたいアザだらけ(笑)。

月島・出稼ぎちゃん・人妻ちゃん 本当に気をつけて!

ホス狂いにはメンヘラが多い?
月島 ちょっと気になっていたんですが、ホス狂いってメンヘラ多いんですかね。

お風呂ちゃん はい、病院通ってま~す!

人妻ちゃん 私もで〜す!

月島 すぐそこにいた。

人妻ちゃん 私ホスト通いドクターストップかかってるので。

お風呂ちゃん 私も!

人妻ちゃん でもやっぱり罪悪感があってカウンセラーの先生に「通っちゃってます……」って言ったら、「ホストは月2万まで」ということになりました。

お風呂ちゃん 私は先生に言うのやめました。「ホスト行ってません!」って嘘ついてる(笑)。

月島 ダメだこりゃ! 私はそういうの(メンタルヘルス)は結構大丈夫なんですが、出稼ぎちゃんも全然?

出稼ぎちゃん 全然かな。超元気ですよ。あ、でも本営(※本当の彼女のように接してもらう営業。それだけ負担も大きい)かけられていた担当の時は、毎日泣いていましたね。お店行ったら絶対泣く、みたいな。今の担当は友営で楽しいって感じなので、そこまで闇を抱えることはないかな。

月島 私もホストで病んだことはないかな。友営だったし。

人妻ちゃん 私も友営なんですけどね~。病みましたね。というか、元から病んでいましたね。働きだしてからずっと。でもホス狂いってそういう人が多いと思います。Twitterで炎上芸をするホストとかが「ホス狂いにはメンヘラが多いから愛してあげよう」みたいなこと言ってくるのはうるさいなって思うんですが。

痛客にだってなる時はあるさ
月島 ホス狂いってメンヘラも多いかもしれないですが、そういう子の中には痛客(※その名のとおり、痛いお客様です)も結構いたりするのかなって。

人妻ちゃん というか、ホストに嫌われるって、どういう時に嫌われるんですかね。

お風呂ちゃん 売り掛け漏れる、「付き合ってくれなきゃ切る!」とか、痛いことを言うとか……。でも私、痛いことめっちゃしてるな。店でパキってた(※“おくすり”を飲むことですね!)。パキって泣いてた。どうやらヘルプにヤバイことを言っていたみたいで、あとで担当に「お前あの時、めっちゃ失礼なこと言ってたからな」って怒られて、すみませんって。

月島・出稼ぎちゃん・人妻ちゃん ヤバイヤバイヤバイ。

出稼ぎちゃん 私も痛いことしたかも。卓で担当と口喧嘩して、「帰る!」って言って勝手に外に飛び出したことがあって。店の外でも持って帰ろうと思ったシャンパンを投げたり、携帯を投げたりしてましたね(笑)。あとはヘルプにブランデーを一気飲みさせたりとか。グラスに入れて「飲みなよ」って。あとアイスペールに淡麗を入れて飲ませたりとかしてましたね。担当に止められていましたが。

月島 そういうことする風には見えないから意外すぎる! 人妻ちゃんは?

人妻ちゃん 私と担当はすごく歳が離れているし、あとは使っている金額も少ないから、痛いことはあまりしないですね。でも、担当の元カノがブログで「担当に暴力振るわれた」「妊娠したのに下ろしてって言われた」「それで自殺未遂した」的なエグい暴露した時は、やっぱりテンションが下がって、担当にそのことを詰めましたね。「私のことも殴るの?」って。本当はシャンパンコールのマイクで言いたかったんですが。

お風呂ちゃん 私もマイクで痛いこと言った気がする。「担当大好き~!」って。それでホスラブ(※ホスト・風俗ネタを扱う掲示板)に「痛いこと言ってる奴いた」って書かれた。でも出稼ぎちゃんも痛いこと言ってそうだよね(笑)。

出稼ぎちゃん え~。でもそこまでは。というか記憶にないな……。そんなに言ってない気がするけど、直接は言うね。

お風呂ちゃん マイクで言うほうが攻撃力高いよ。みんなの前で晒せるよ。

人妻ちゃん でも「大好き」は……私も言っちゃいました。言うことがなくて。「大好き」とか「一番かっこいい」とか。でも「一番かっこいい」って言ったら、「もう1本いかがですか」って煽られたけど!

お風呂ちゃん 月島さんはマイクで何言ってたの?

月島 何言ってたかなぁ。それなりに高額使った時は「1年前はこんなことになると思わかった! いぇーい! わっしょーい!」みたいな感じのことは言ったかな(笑)。そういえば、私もホスラブになんか書かれたような気がする。

お風呂ちゃん デビューおめでとう!

出稼ぎちゃん 私も書かれたかも。「あのホストの客、足太い」とか。「お互い携帯いじってるなら、店来るなよ」とか。

ホスラブに信ぴょう性はあるのか!
月島 というか、やっぱりホスラブって見ます?

お風呂ちゃん・人妻ちゃん・出稼ぎちゃん 見てます見てます(そして一斉にホスラブを開く)。

月島 私の担当が辞める直前に、それまでほとんど更新がなかった担当のスレッドが荒れはじめて。で、私「辞めるから」ってことで煽られていたので、ホスラブで荒れている人にお金使うのは嫌だなあって思ったんで、担当に書き込み内容の真偽について聞いてみたんですよね。そしたら、「ホストは有名人みたいなもんだから、こういうことがたまにある」「だから、よく分からない書き込みがあるのは、よくあることなんだよ」って意味不明なことを言っていて(爆笑)! お前一般人だろうって(笑)。

お風呂ちゃん・人妻ちゃん・出稼ぎちゃん ワケ分からない(笑)。

月島 ホスラブの信ぴょう性ってどうなんでしょうね。枕(※セックス)とか本カノ(※本当の彼女)を暴露されているホストとかいるじゃないですか。

出稼ぎちゃん え~。でも、7割くらい嘘だと思って見てますね。

月島 でも2chとかの掲示板と比べて、ホスラブって書き込んでいる人の人口が圧倒的に少ないと思うんですよね。しかも個人のスレッドになるとなおさら。もちろん、そのホストを貶めたい人がデマをでっち上げることもあるかもしれないけど、わりと本当のこともあるんじゃないかなって。

人妻ちゃん その話で言ったら「これは本当だな」って実証されたことがあって。友達の担当がホスラブに「ちんこ小さい」って書かれていたんですが、枕した友達いわく本当に小さかったみたいで。だから、ホスラブにも真実はあるんだなって。

お風呂ちゃん あるある~! 入ってるか分からないやつ(笑)。

月島 ちんこが小さいって書かれるホストってかわいそうすぎる……!

指名被りの姫、嫌い?
人妻ちゃん そういえば、被り(※同じホストを指名している客のこと)のことって気になります?

月島 そう、被りのこと気になってました。みんなはどうなのかなって。

出稼ぎちゃん 私は被りが見えない席に通されてると思う。

お風呂ちゃん 私も絶対そうかな。でも1回だけ被りを見たことがあって。ボトルかなんかを入れてて、「お肌ぴちぴち~!」みたいなことをマイクで言っていて。へえ、みたいな。でも姫の顔は見えなかったから、別になんとも思わなかったかな。でも被りがいるのはやっぱり嫌!

月島 そうだよね。私も目の前でシャンパン入れられた時は見ていられなかったや。被りは絶対無理ってワケでもないけど、なんか嫌だよね。

出稼ぎちゃん 目に見えるところにいるのと、それでいてシャンパンとか入れていたら嫌だな。それ以上の酒入れたくなっちゃう。

人妻ちゃん 私は担当が客を被らないようにしているっぽくて。というかマイナー店だと客数も少ないから被らないってのもある(笑)。

出稼ぎちゃん 確かにそうかも! マイナー店通っていた時は被ったことなかった。というか1本釣りだったから全然。「他客いない!」みたいな。

月島 被りがいないって良いのかもしれないけど、それって幸せなのかな……。

出稼ぎちゃん やっぱり辛いですよ。ヘルプが一斉にブランデーとか煽ってきますし。いらないって言ってるのに、最終的にクリスタル(※高級なブランデー)卸されたりとか。結局、その担当には小計90万のクリスタルを3本くらい入れましたね……。「これ入れたら、売上の目標ラインを超えるから昇格できる」って言われて。

担当は男として好き?
月島 被りが嫌ってことは、やっぱりそのホストが好きってことだと思うんだけど、みんなは担当のこと“男として好きなのか”、“ホストだから好きなのか”、どっちですか?

お風呂ちゃん たぶん男として好きなんだと思う。

出稼ぎちゃん 私はホストだから好きですね。多分ホスト辞めたら価値がないと思っちゃうかも。ホストだからハマっている部分があって、ホスト辞めたら興味なくなるかもしれない。ホストブランドみたいな。

月島 ヘアメイクしてないとブサイクだしね……。

お風呂ちゃん 私の担当おじホスだからBBクリーム塗ってないと肌ボロボロだし。てか美容のためにレーザーやってるから。湘南美容外科に毎月60万円くらい落としてるんだよね。私がホストクラブに落としたお金は湘南美容外科に行き着いています!

月島 なんか悲しくなるわ。人妻ちゃんは?

人妻ちゃん 私は担当の顔が好きだから、きっとホストとして好き。でも「外で会ってあげるからお小遣いちょうだい」っていう関係になったら、会っちゃいそうな気がします。お茶して5万円とかなら会っちゃう。でも今はホストとして好きかな。人格がクソだって分かっているから、人としてはまったく好きになれないです。

月島 そう、クソって分かっているから、完全には好きになれないというか。

人妻ちゃん 顔と身体しか好きじゃないっていう。中身はないし、趣味は合わないし、クソつまんねー男だなって。でもだから好きってのもありますね。

ホストクラブ卒業できそうですか?
月島 みんなホストクラブ卒業しろって言われたらできますか?

出稼ぎちゃん 私は出来ない気がするな。

人妻ちゃん 私は年齢的に卒業したほうがいいんですけど……。通えば通うほど執着したり、病んだりしますし。夫にバレない程度にって思っていますが、これ以上行くとバレそうな気がするんですよね。そろそろ貯金とかも管理されそう。今は夫婦のお金は各自の管理なので、ごまかしが効くんですけど。ホント、既婚者なのに無理しちゃったなあって感じです。

月島 お風呂ちゃんは辞められる自信ある? 「いつまでにホス狂い辞める」って言える?

お風呂ちゃん 200万円くらいある売り掛けを返したら辞めるつもり。あと2~3カ月くらいかかるかな。で、その時にまた通い始めるか、そのままフェードアウトするか。

月島 担当に、細客(※あまりお金を使わない客)に戻りたいって言ったらどういう反応するんだろね。

お風呂ちゃん 絶対戻れないと思う。というか私指名本数要員だったんだよね。月15本とか提供していたから。だからお金がない!

月島 やっぱ辞められないのかな、ホストって。

出稼ぎちゃん 辞め時が分からない。掛け縛りされているから。

お風呂ちゃん 私は今が辞め時だと思うんだよね。でも売り掛けが20万円くらいまで減ったら、また煽られそう。

月島 2人の話を聞くと、私は運が良かったなって。担当がまるっきり業界から足を洗ってくれて、かつ東京にもいないから裏引き(※店を通さずホストに金を渡すこと)されない。

お風呂ちゃん 最強だよ!

月島 でも悲しいけどね。とっても遠いところにいるんだけど、「あっちでも応援しててね」って言われてもどう応援すればいいのか! どうやってボトル入れればいい!? 鏡月でもいい!? みたいな(笑)。まあ悲しいけど、きっぱりホスト通い辞められてラッキーかな。

お風呂ちゃん まあ寂しいよね。担当がいなくなっちゃうのは。ヒドイことされているから担当切りたいって思ってるけど。

月島 私ね、超泣きました。

お風呂ちゃん・人妻ちゃん・出稼ぎちゃん そりゃ泣きますよ~!

人妻ちゃん お金だけじゃないけど、過ごした時間とかもあるしね。もう会えないのかなって思うと……。

お風呂ちゃん 指名替えしないの?

月島 ちょうど好きだったヘルプも辞めちゃって。だからもういいかなって。あと、その担当に「もうホストに行くのやめな」って言われたから……。まあ、お前散々金使わせておいて何言ってるんだって思ったけど。

お風呂ちゃん・人妻ちゃん・出稼ぎちゃん それな~!

出稼ぎちゃん でも担当からそんなこと言われると泣きたくなりそう。

月島 うーん。最初は「うん、そうだよね♡」って思ったけど、2日後くらいに結構冷静になった。お前が言うな感がすごかったから! でも、卒業できてうれしい気持ちはあるんだけど、やっぱり二度と会えないんだなって思うと、少しつらい。連絡はまだ取ってたりするけど、もう会うことはないんだろうな~!

人妻ちゃん 寂しいですね……。

月島 所詮、金ありきの関係なんだなって。

お風呂ちゃん お金の関係だよお(泣)。

月島 最後に、ホストクラブに行って幸せだったのか、幸せではなかったのか聞きたくて。ホストクラブの楽しさを知ってしまったのは、不幸せだったんですかね。

お風呂ちゃん・人妻ちゃん・出稼ぎちゃん どうなんだろ……。

月島 もちろん嫌なこともあったけど、楽しかった時間はあったんですよね。

出稼ぎちゃん そうそう。楽しくなかったら行かないし。良かったのかなぁ~と思うこともあるけど……。

月島 そのお金を別の何かに使えたって考えたらダメですよね。絶望しますよね。

人妻ちゃん でもやっぱり私は知りたくなかったですね。一回ホストの刺激を知ってしまうとダメですね。私の中でホスト=シャブ説があって。一回すごい刺激を味わっちゃうと、そのホスト以外に楽しいことはあるって分かってはいるんですけど、ホスト以上に楽しいことが見つからないんですよね。だからホストを知ってしまってからすごく無気力に過ごしているような気がして。ドルオタなのでアイドルのライブを見に行くと「ホストなんてどうでもいいや~」って思えるんですけど、ライブが終わったらすぐホスラブ見ちゃったりしちゃうし。

月島・お風呂ちゃん・出稼ぎちゃん あ~分かる。

人妻ちゃん だからやっぱり知りたくなかったなあって。あとハマりたくなかった。ハマらなけらばよかった。

お風呂ちゃん ハマって……幸せじゃないです。脅されているんで楽しくないです。

月島 でも楽しかった時はあったでしょ?

お風呂ちゃん 楽しかった時はあった、かな。

【月島評】
今回は3名のホス狂いに話を聞いてみましたが、やっぱりホストに行くのって楽しさもあるんですが、つらさも(かなり)あるよね、が率直な感想です。座談会をしていく中でも、幸せな話より不幸な話だったり愚痴のが出てきましたし。でもそのしんどさは彼女たちが一番分かっているんですよね。それでもホストクラブに向かってしまうのがまさしくホス狂いなんだなと。人妻ちゃんが言うようにホストはシャブみたいなものなのかもしれません。

店でおくすりパキった痛客です! ホス狂いだからメンヘラなのか、メンヘラがホス狂になるのか/ホス狂い座談会

ホストクラブのヘビーユーザーである“ホス狂い”たちにその実情を聞く座談会。中にはホストにソープに落とされたホス狂いもいたりと、やっぱりホス狂いって幸せではないのかな……と感じた元ホス狂いな筆者。後編では、ホス狂いに「ホスト通いを卒業できるか」聞いてみましたが……。後編はいっそう闇が深いです!

【登場人物】
月島カゴメ:本稿の筆者。25歳のOL。約1年、某有名店に通っていたが、最近担当がホストを辞めたので、それと共にホス狂い卒業。今はどこにも通っていません!
お風呂ちゃん:21歳の風俗嬢(ソープやピンサロなどを掛け持ち)。ホス狂いなら誰もが知っているだろう有名店に担当がいる。担当はおじホス(おじさんホスト)。
人妻ちゃん:35歳の既婚者&OL(月島が見た限りでは、実年齢より5~6歳若く見えます)。マイナー店に10歳年下の担当がいる。旦那さんには今のところホスト通いはバレていない。
出稼ぎちゃん:20歳の風俗嬢。地方のソープに出稼ぎに行っていることが多い。お風呂ちゃんのお友達。とあるグループの某店にちょっと年上の担当がいる。

闇が深い話、行ってみよ~!
月島 前編では、最後にお風呂ちゃんがホストにソープに落とされたっていう話が飛び出しましたが、ほかのみんなは闇が深い話ありますか?

出稼ぎちゃん 昔通っていたマイナー店の担当に140万くらいの売り掛けを横領されましたね。その時は出稼ぎ中だったので、入金を担当の口座に振り込んで、担当が店に入金するみたいな流れだったんですが、担当が店に入金せず自分の懐に入れちゃって。あとで店に行った後に発覚したんですが、振込の明細とかも全部残っていたのでオーナーに全部内容を話したら、私の売り掛けは無事なくなって、本人の給与もなくなりました。

月島 恐ろしすぎる! マイナー店ならでは感もあるけど。

お風呂ちゃん 私、結構プライベートをガッツリ固められているんだよね。担当は私の家の合鍵も持っているし。あと風俗で稼いだお金の日給報告とか、つねに報告しないと怒られちゃうし。でもびっくりしたのは、ある日他の店の初回に行こうとしたら、急に「後ろ見ろ」ってLINEが来て。で、後ろを見たら担当が立っていたってことがあって! もちろん、店に連行されました(笑)。

月島 どんだけガッツリ固めているんだ……。そういえば、人妻ちゃんの担当は人妻ちゃんが既婚者だって知っているんですか?

人妻ちゃん 知っています。指輪で察していたみたい。担当に夫の職業を聞かれたんですが、それを友達に言ったら「金引っ張れるか知るつもり満々じゃん」って言われましたね。あとでそのことを突っ込んだら、「そういうつもりじゃないよ」って苦しいごまかし方をされましたが。

月島 高給取りだったらラッキーって感じですもんね。

人妻ちゃん 単に売り掛けとかに対する返済能力がどれくらいあるのかってのも知りたかったんでしょう。回収しきれなかったら旦那から引っ張るつもりなんでしょうね。

出稼ぎちゃん 私たちは落とされたからね。

お風呂ちゃん 段階を追って落とされたね。

月島 大丈夫? お風呂ちゃんのこと心配になってきちゃった。

お風呂ちゃん 私、脅されているんだよね(笑)。ちゃんと仕事にいけ、入金しろみたいな。「お前ちゃんと連絡しなかったら、親に風俗のこととか言うからな」って。たぶん興信所をつけたのか、私の親の情報を掴んでいるみたいで。

月島・出稼ぎちゃん・人妻ちゃん 怖すぎる!

月島 お風呂ちゃんってエース(※そのホストの中で一番金を使う客)?

お風呂ちゃん エースじゃないよ。三番手くらい。エースは担当と同棲してるんじゃないかな。担当、私を自分の家に絶対入れないし。

人妻ちゃん エースはどんだけ使っているんだ……。

月島 にしても怖すぎるでしょ。暴力は振るわれてない?

お風呂ちゃん 暴力は振るわれてないけど、酔っ払って記憶なくして帰ってくると、だいたいアザだらけ(笑)。

月島・出稼ぎちゃん・人妻ちゃん 本当に気をつけて!

ホス狂いにはメンヘラが多い?
月島 ちょっと気になっていたんですが、ホス狂いってメンヘラ多いんですかね。

お風呂ちゃん はい、病院通ってま~す!

人妻ちゃん 私もで〜す!

月島 すぐそこにいた。

人妻ちゃん 私ホスト通いドクターストップかかってるので。

お風呂ちゃん 私も!

人妻ちゃん でもやっぱり罪悪感があってカウンセラーの先生に「通っちゃってます……」って言ったら、「ホストは月2万まで」ということになりました。

お風呂ちゃん 私は先生に言うのやめました。「ホスト行ってません!」って嘘ついてる(笑)。

月島 ダメだこりゃ! 私はそういうの(メンタルヘルス)は結構大丈夫なんですが、出稼ぎちゃんも全然?

出稼ぎちゃん 全然かな。超元気ですよ。あ、でも本営(※本当の彼女のように接してもらう営業。それだけ負担も大きい)かけられていた担当の時は、毎日泣いていましたね。お店行ったら絶対泣く、みたいな。今の担当は友営で楽しいって感じなので、そこまで闇を抱えることはないかな。

月島 私もホストで病んだことはないかな。友営だったし。

人妻ちゃん 私も友営なんですけどね~。病みましたね。というか、元から病んでいましたね。働きだしてからずっと。でもホス狂いってそういう人が多いと思います。Twitterで炎上芸をするホストとかが「ホス狂いにはメンヘラが多いから愛してあげよう」みたいなこと言ってくるのはうるさいなって思うんですが。

痛客にだってなる時はあるさ
月島 ホス狂いってメンヘラも多いかもしれないですが、そういう子の中には痛客(※その名のとおり、痛いお客様です)も結構いたりするのかなって。

人妻ちゃん というか、ホストに嫌われるって、どういう時に嫌われるんですかね。

お風呂ちゃん 売り掛け漏れる、「付き合ってくれなきゃ切る!」とか、痛いことを言うとか……。でも私、痛いことめっちゃしてるな。店でパキってた(※“おくすり”を飲むことですね!)。パキって泣いてた。どうやらヘルプにヤバイことを言っていたみたいで、あとで担当に「お前あの時、めっちゃ失礼なこと言ってたからな」って怒られて、すみませんって。

月島・出稼ぎちゃん・人妻ちゃん ヤバイヤバイヤバイ。

出稼ぎちゃん 私も痛いことしたかも。卓で担当と口喧嘩して、「帰る!」って言って勝手に外に飛び出したことがあって。店の外でも持って帰ろうと思ったシャンパンを投げたり、携帯を投げたりしてましたね(笑)。あとはヘルプにブランデーを一気飲みさせたりとか。グラスに入れて「飲みなよ」って。あとアイスペールに淡麗を入れて飲ませたりとかしてましたね。担当に止められていましたが。

月島 そういうことする風には見えないから意外すぎる! 人妻ちゃんは?

人妻ちゃん 私と担当はすごく歳が離れているし、あとは使っている金額も少ないから、痛いことはあまりしないですね。でも、担当の元カノがブログで「担当に暴力振るわれた」「妊娠したのに下ろしてって言われた」「それで自殺未遂した」的なエグい暴露した時は、やっぱりテンションが下がって、担当にそのことを詰めましたね。「私のことも殴るの?」って。本当はシャンパンコールのマイクで言いたかったんですが。

お風呂ちゃん 私もマイクで痛いこと言った気がする。「担当大好き~!」って。それでホスラブ(※ホスト・風俗ネタを扱う掲示板)に「痛いこと言ってる奴いた」って書かれた。でも出稼ぎちゃんも痛いこと言ってそうだよね(笑)。

出稼ぎちゃん え~。でもそこまでは。というか記憶にないな……。そんなに言ってない気がするけど、直接は言うね。

お風呂ちゃん マイクで言うほうが攻撃力高いよ。みんなの前で晒せるよ。

人妻ちゃん でも「大好き」は……私も言っちゃいました。言うことがなくて。「大好き」とか「一番かっこいい」とか。でも「一番かっこいい」って言ったら、「もう1本いかがですか」って煽られたけど!

お風呂ちゃん 月島さんはマイクで何言ってたの?

月島 何言ってたかなぁ。それなりに高額使った時は「1年前はこんなことになると思わかった! いぇーい! わっしょーい!」みたいな感じのことは言ったかな(笑)。そういえば、私もホスラブになんか書かれたような気がする。

お風呂ちゃん デビューおめでとう!

出稼ぎちゃん 私も書かれたかも。「あのホストの客、足太い」とか。「お互い携帯いじってるなら、店来るなよ」とか。

ホスラブに信ぴょう性はあるのか!
月島 というか、やっぱりホスラブって見ます?

お風呂ちゃん・人妻ちゃん・出稼ぎちゃん 見てます見てます(そして一斉にホスラブを開く)。

月島 私の担当が辞める直前に、それまでほとんど更新がなかった担当のスレッドが荒れはじめて。で、私「辞めるから」ってことで煽られていたので、ホスラブで荒れている人にお金使うのは嫌だなあって思ったんで、担当に書き込み内容の真偽について聞いてみたんですよね。そしたら、「ホストは有名人みたいなもんだから、こういうことがたまにある」「だから、よく分からない書き込みがあるのは、よくあることなんだよ」って意味不明なことを言っていて(爆笑)! お前一般人だろうって(笑)。

お風呂ちゃん・人妻ちゃん・出稼ぎちゃん ワケ分からない(笑)。

月島 ホスラブの信ぴょう性ってどうなんでしょうね。枕(※セックス)とか本カノ(※本当の彼女)を暴露されているホストとかいるじゃないですか。

出稼ぎちゃん え~。でも、7割くらい嘘だと思って見てますね。

月島 でも2chとかの掲示板と比べて、ホスラブって書き込んでいる人の人口が圧倒的に少ないと思うんですよね。しかも個人のスレッドになるとなおさら。もちろん、そのホストを貶めたい人がデマをでっち上げることもあるかもしれないけど、わりと本当のこともあるんじゃないかなって。

人妻ちゃん その話で言ったら「これは本当だな」って実証されたことがあって。友達の担当がホスラブに「ちんこ小さい」って書かれていたんですが、枕した友達いわく本当に小さかったみたいで。だから、ホスラブにも真実はあるんだなって。

お風呂ちゃん あるある~! 入ってるか分からないやつ(笑)。

月島 ちんこが小さいって書かれるホストってかわいそうすぎる……!

指名被りの姫、嫌い?
人妻ちゃん そういえば、被り(※同じホストを指名している客のこと)のことって気になります?

月島 そう、被りのこと気になってました。みんなはどうなのかなって。

出稼ぎちゃん 私は被りが見えない席に通されてると思う。

お風呂ちゃん 私も絶対そうかな。でも1回だけ被りを見たことがあって。ボトルかなんかを入れてて、「お肌ぴちぴち~!」みたいなことをマイクで言っていて。へえ、みたいな。でも姫の顔は見えなかったから、別になんとも思わなかったかな。でも被りがいるのはやっぱり嫌!

月島 そうだよね。私も目の前でシャンパン入れられた時は見ていられなかったや。被りは絶対無理ってワケでもないけど、なんか嫌だよね。

出稼ぎちゃん 目に見えるところにいるのと、それでいてシャンパンとか入れていたら嫌だな。それ以上の酒入れたくなっちゃう。

人妻ちゃん 私は担当が客を被らないようにしているっぽくて。というかマイナー店だと客数も少ないから被らないってのもある(笑)。

出稼ぎちゃん 確かにそうかも! マイナー店通っていた時は被ったことなかった。というか1本釣りだったから全然。「他客いない!」みたいな。

月島 被りがいないって良いのかもしれないけど、それって幸せなのかな……。

出稼ぎちゃん やっぱり辛いですよ。ヘルプが一斉にブランデーとか煽ってきますし。いらないって言ってるのに、最終的にクリスタル(※高級なブランデー)卸されたりとか。結局、その担当には小計90万のクリスタルを3本くらい入れましたね……。「これ入れたら、売上の目標ラインを超えるから昇格できる」って言われて。

担当は男として好き?
月島 被りが嫌ってことは、やっぱりそのホストが好きってことだと思うんだけど、みんなは担当のこと“男として好きなのか”、“ホストだから好きなのか”、どっちですか?

お風呂ちゃん たぶん男として好きなんだと思う。

出稼ぎちゃん 私はホストだから好きですね。多分ホスト辞めたら価値がないと思っちゃうかも。ホストだからハマっている部分があって、ホスト辞めたら興味なくなるかもしれない。ホストブランドみたいな。

月島 ヘアメイクしてないとブサイクだしね……。

お風呂ちゃん 私の担当おじホスだからBBクリーム塗ってないと肌ボロボロだし。てか美容のためにレーザーやってるから。湘南美容外科に毎月60万円くらい落としてるんだよね。私がホストクラブに落としたお金は湘南美容外科に行き着いています!

月島 なんか悲しくなるわ。人妻ちゃんは?

人妻ちゃん 私は担当の顔が好きだから、きっとホストとして好き。でも「外で会ってあげるからお小遣いちょうだい」っていう関係になったら、会っちゃいそうな気がします。お茶して5万円とかなら会っちゃう。でも今はホストとして好きかな。人格がクソだって分かっているから、人としてはまったく好きになれないです。

月島 そう、クソって分かっているから、完全には好きになれないというか。

人妻ちゃん 顔と身体しか好きじゃないっていう。中身はないし、趣味は合わないし、クソつまんねー男だなって。でもだから好きってのもありますね。

ホストクラブ卒業できそうですか?
月島 みんなホストクラブ卒業しろって言われたらできますか?

出稼ぎちゃん 私は出来ない気がするな。

人妻ちゃん 私は年齢的に卒業したほうがいいんですけど……。通えば通うほど執着したり、病んだりしますし。夫にバレない程度にって思っていますが、これ以上行くとバレそうな気がするんですよね。そろそろ貯金とかも管理されそう。今は夫婦のお金は各自の管理なので、ごまかしが効くんですけど。ホント、既婚者なのに無理しちゃったなあって感じです。

月島 お風呂ちゃんは辞められる自信ある? 「いつまでにホス狂い辞める」って言える?

お風呂ちゃん 200万円くらいある売り掛けを返したら辞めるつもり。あと2~3カ月くらいかかるかな。で、その時にまた通い始めるか、そのままフェードアウトするか。

月島 担当に、細客(※あまりお金を使わない客)に戻りたいって言ったらどういう反応するんだろね。

お風呂ちゃん 絶対戻れないと思う。というか私指名本数要員だったんだよね。月15本とか提供していたから。だからお金がない!

月島 やっぱ辞められないのかな、ホストって。

出稼ぎちゃん 辞め時が分からない。掛け縛りされているから。

お風呂ちゃん 私は今が辞め時だと思うんだよね。でも売り掛けが20万円くらいまで減ったら、また煽られそう。

月島 2人の話を聞くと、私は運が良かったなって。担当がまるっきり業界から足を洗ってくれて、かつ東京にもいないから裏引き(※店を通さずホストに金を渡すこと)されない。

お風呂ちゃん 最強だよ!

月島 でも悲しいけどね。とっても遠いところにいるんだけど、「あっちでも応援しててね」って言われてもどう応援すればいいのか! どうやってボトル入れればいい!? 鏡月でもいい!? みたいな(笑)。まあ悲しいけど、きっぱりホスト通い辞められてラッキーかな。

お風呂ちゃん まあ寂しいよね。担当がいなくなっちゃうのは。ヒドイことされているから担当切りたいって思ってるけど。

月島 私ね、超泣きました。

お風呂ちゃん・人妻ちゃん・出稼ぎちゃん そりゃ泣きますよ~!

人妻ちゃん お金だけじゃないけど、過ごした時間とかもあるしね。もう会えないのかなって思うと……。

お風呂ちゃん 指名替えしないの?

月島 ちょうど好きだったヘルプも辞めちゃって。だからもういいかなって。あと、その担当に「もうホストに行くのやめな」って言われたから……。まあ、お前散々金使わせておいて何言ってるんだって思ったけど。

お風呂ちゃん・人妻ちゃん・出稼ぎちゃん それな~!

出稼ぎちゃん でも担当からそんなこと言われると泣きたくなりそう。

月島 うーん。最初は「うん、そうだよね♡」って思ったけど、2日後くらいに結構冷静になった。お前が言うな感がすごかったから! でも、卒業できてうれしい気持ちはあるんだけど、やっぱり二度と会えないんだなって思うと、少しつらい。連絡はまだ取ってたりするけど、もう会うことはないんだろうな~!

人妻ちゃん 寂しいですね……。

月島 所詮、金ありきの関係なんだなって。

お風呂ちゃん お金の関係だよお(泣)。

月島 最後に、ホストクラブに行って幸せだったのか、幸せではなかったのか聞きたくて。ホストクラブの楽しさを知ってしまったのは、不幸せだったんですかね。

お風呂ちゃん・人妻ちゃん・出稼ぎちゃん どうなんだろ……。

月島 もちろん嫌なこともあったけど、楽しかった時間はあったんですよね。

出稼ぎちゃん そうそう。楽しくなかったら行かないし。良かったのかなぁ~と思うこともあるけど……。

月島 そのお金を別の何かに使えたって考えたらダメですよね。絶望しますよね。

人妻ちゃん でもやっぱり私は知りたくなかったですね。一回ホストの刺激を知ってしまうとダメですね。私の中でホスト=シャブ説があって。一回すごい刺激を味わっちゃうと、そのホスト以外に楽しいことはあるって分かってはいるんですけど、ホスト以上に楽しいことが見つからないんですよね。だからホストを知ってしまってからすごく無気力に過ごしているような気がして。ドルオタなのでアイドルのライブを見に行くと「ホストなんてどうでもいいや~」って思えるんですけど、ライブが終わったらすぐホスラブ見ちゃったりしちゃうし。

月島・お風呂ちゃん・出稼ぎちゃん あ~分かる。

人妻ちゃん だからやっぱり知りたくなかったなあって。あとハマりたくなかった。ハマらなけらばよかった。

お風呂ちゃん ハマって……幸せじゃないです。脅されているんで楽しくないです。

月島 でも楽しかった時はあったでしょ?

お風呂ちゃん 楽しかった時はあった、かな。

【月島評】
今回は3名のホス狂いに話を聞いてみましたが、やっぱりホストに行くのって楽しさもあるんですが、つらさも(かなり)あるよね、が率直な感想です。座談会をしていく中でも、幸せな話より不幸な話だったり愚痴のが出てきましたし。でもそのしんどさは彼女たちが一番分かっているんですよね。それでもホストクラブに向かってしまうのがまさしくホス狂いなんだなと。人妻ちゃんが言うようにホストはシャブみたいなものなのかもしれません。

関ジャニ∞丸山隆平はの選んだBLマンガが「緊縛」に「剃毛プレイ」、「目隠しプレイ」とエッチすぎる!

「腐女子」は周知の通り、男性同士の恋愛(BL)が大好物な女性のことですが、その男性バージョンである「腐男子」も存在しています。女性と比べるとその数は少ないですが、BLを好む男性は一定数いるのです。

 そんな腐男子が、あのジャニーズにいると話題を集めています。7月11日売りの「週刊女性」(主婦と生活社)が、関ジャニ∞・丸山隆平さん(33)のBL趣味を報じたのです! マジですか!

番組で熱くBLを語っていた!?

 6月28日に発売された関ジャニ∞の新アルバム『ジャム』(INFINITY RECORDS)に収録された特典映像に、BLマンガを手に取る丸山さんの姿が収められていて、ファンが騒然としています。「週刊女性」によれば、丸山さんのBL好きは関係者の中では有名な話だったらしく、関西で放送されているレギュラー番組の収録でも熱くBLを語ったことがあったそう(そのシーンは編集の都合でカットされてしまったそうですが)。

 そんな丸山さんは特典映像で、腐女子の聖地である池袋のジュンク堂書店のBLコーナーに訪れ、あるBLマンガを選び買い物かごに入れていました。その本は『私とあなたの馴染みの関係』(海王社)です。人気のBL作家である腰乃先生の作品ですが、この作品「結構エロい描写がある」ことで有名なやつですよ……!

丸ちゃんが選んだBL、エッチです

『私とあなたの馴染みの関係』(海王社)
 『私とあなたの馴染みの関係』の主人公・悟は5年前に引っ越してしまった幼なじみのタカシの帰りを素直に歓迎できません。その理由は、高校生の時、タカシが自分の写真でオナニーをして、写真に射精しているところを見てしまったから。そのせいで悟は自分のモノが勃たなくなってしまっていたのです。

 ゲイであるタカシと、自分はノンケだと思っている悟。自分の写真をズリネタにされて困惑するのは分かるけど、それに5年も悩まされて、帰ってきたタカシにも「イクたびに浮かぶの振り返った時のお前」って怒っちゃうとか……「も~悟もタカシのこと大好きじゃん♡」ってニヤニヤしちゃいます。全編を通して、自由気ままなタカシに振り回される悟が微笑ましい作品です。

 で、この作品は前述の通り、エッチな描写が盛りだくさんなんです。タカシが攻めで、悟が受けなんですが、まずは土手で「インポになった」と怒る悟のチンコをタカシが弄って元気にさせちゃうし(青姦ですね!)、時には悟に手枷と足枷を付けさせ、おまけに大事なところがチャックで開けられるいやらしいパンツを履かせて、そのままエッチしちゃったり。ほかにも剃毛プレイやパイパンセックス、オナホ攻めに目隠しプレイ、緊縛プレイとかなりエッッッチ! これ、丸山さん全部読んだんですか!?

 そもそも、腰乃先生ってセックスの描写かなりエロいんですよ。結構チンコをちゃんと描く派の作家さんなんです。あとめちゃくちゃ擬音を描く作家さんなんですよね。「ガクガク」「クパ」「ずぷ~」とか。チンコが「むくむく」したり、お尻の穴が「きゅ♡きゅう♡」ってなっているのがダイレクトに伝わる! エロい! これ、本当に丸山さん全部読んだんですか(2回目)!?

 でも、こういったBLを読んでいる男=ゲイってことではなくて、腐男子も腐女子と同じようにBLを読んでは、男2人の関係にムフフとしていることが多いと思います。個人的には丸山さんがどういった系統の作品が好きなのか、そしてどういう時にBLを読むのか、かなり興味ありますね。後輩なんかにも“布教”していたりするんでしょうか!? ぜひ、彼のBL語りを聞きたいものです。

ギリギリまで脱いでます! 声優という枠を超えた男・津田健次郎『FLOWING』【写真集レビュー】

 俳優たちの貴重な一瞬をとらえた写真集。現実の時は確実に流れていますが、写真集の中にはその時にしか見ることの出来ない表情や仕草が詰まっています。カメラが収めたイケメンの永遠を、写真集から見ていきます。

■ツダケンさん、脱いでます

 今回見ていくのは、男性声優の写真集です。声優と言えば、「声はイケメンだけど顔は……」ってイメージがあるかもしれませんが、顔もカッコイイ声優さんって結構いるんです。その一人が、2014年発売の写真集『FLOWING』(スタジオワープ)に登場する津田健次郎さん(46)。渋い大人の男って感じでカッコイイんですよ! もちろん声もイケメン。低くて艷っぽい声が良いんですよね~。『テニスの王子様』の乾貞治とか、『遊☆戯☆王』の海馬隼人の声の方です。

 先に声優さんと写真の話をしておくと、声優さんってすっっっっごく写真の事務所チェックが厳しいんですよ(声優さんをインタビューしたことがある筆者の経験談)。事務所によっては緩いところもありますが、下手すると俳優やアイドルより厳しいところもあります。声優誌に掲載されている写真が、どことなくフォトショップ使いまくってる感じに見えるのもその影響ですね。まあ、イメージ商売ですからね~。

 その中で今回の『FLOWING』ですが、そういうものを取っ払ったかのような、素の津田さんがそこにいます。津田さんの顔がアップにされたカットでは、声優誌だったらキレーに修正されちゃってそうな毛穴だったり、目のシワ、ほうれい線もバッチリ写っている。でもそれに嫌悪感はまったくないんですよね。というか、40を過ぎた男ってこんな感じですよ。むしろあるからこそ、津田さんのダンディーさが強調されている!

 そういう部分もですが、そもそもこの写真集はとてもアート性が高くて、津田さんのこだわりも感じさせます。津田さんの写真だけじゃなくて、海などの風景の写真や、白や黒など無地のページもはさんで、シーンの切り替えをしているんですよね。だからメリハリのある一冊となっていて、見飽きない作品になっているんです。

 ……って真面目っぽくレビューしてしまいましたが、もちろん津田さんのアレコレも見ていきますよ(ゲヘヘ)! 表紙の津田さんはヒゲ面の渋い感じのカットですが、中身にはヒゲを剃った写真も掲載されています。白くて柔らかそうなカットソーを来て、窓辺のベッドでくつろぐ津田さん。柔らかい雰囲気がもう、最高です。その前が汚れたタンクトップを着て、海でシャウトしているワイルドすぎる写真ですからね。そのギャップがたまらないですよ。ほかにも、タバコを咥えているカットがあったり、艷っぽ~いポーズを決めたり、くしゃくしゃの表情を浮かべたり……声優誌では見ることができない津田さんだらけです。

 そして、津田さん脱いでます! キレイな身体を披露しています! シャワーも浴びています! もう少しズボンを下げたら、アレが見えちゃう~ってところまで見せてくれています! 津田さんって腹筋は6パックに分かれているんですが、全体で見ると筋肉質すぎない、細くてキレイな身体なんです。個人的にはVライン部分の筋肉がお気に入り。程良く筋肉がついていて美しいんですよー!

津田さんって声優活動だけじゃなく、舞台などで俳優としても活動されているだけあってカメラに向ける表情の作り方は声優界の中でもピカイチだなと思います。声優というカテゴリだけに収まらない彼を見ることができる作品です。

ギリギリまで脱いでます! 声優という枠を超えた男・津田健次郎『FLOWING』【写真集レビュー】

 俳優たちの貴重な一瞬をとらえた写真集。現実の時は確実に流れていますが、写真集の中にはその時にしか見ることの出来ない表情や仕草が詰まっています。カメラが収めたイケメンの永遠を、写真集から見ていきます。

■ツダケンさん、脱いでます

 今回見ていくのは、男性声優の写真集です。声優と言えば、「声はイケメンだけど顔は……」ってイメージがあるかもしれませんが、顔もカッコイイ声優さんって結構いるんです。その一人が、2014年発売の写真集『FLOWING』(スタジオワープ)に登場する津田健次郎さん(46)。渋い大人の男って感じでカッコイイんですよ! もちろん声もイケメン。低くて艷っぽい声が良いんですよね~。『テニスの王子様』の乾貞治とか、『遊☆戯☆王』の海馬隼人の声の方です。

 先に声優さんと写真の話をしておくと、声優さんってすっっっっごく写真の事務所チェックが厳しいんですよ(声優さんをインタビューしたことがある筆者の経験談)。事務所によっては緩いところもありますが、下手すると俳優やアイドルより厳しいところもあります。声優誌に掲載されている写真が、どことなくフォトショップ使いまくってる感じに見えるのもその影響ですね。まあ、イメージ商売ですからね~。

 その中で今回の『FLOWING』ですが、そういうものを取っ払ったかのような、素の津田さんがそこにいます。津田さんの顔がアップにされたカットでは、声優誌だったらキレーに修正されちゃってそうな毛穴だったり、目のシワ、ほうれい線もバッチリ写っている。でもそれに嫌悪感はまったくないんですよね。というか、40を過ぎた男ってこんな感じですよ。むしろあるからこそ、津田さんのダンディーさが強調されている!

 そういう部分もですが、そもそもこの写真集はとてもアート性が高くて、津田さんのこだわりも感じさせます。津田さんの写真だけじゃなくて、海などの風景の写真や、白や黒など無地のページもはさんで、シーンの切り替えをしているんですよね。だからメリハリのある一冊となっていて、見飽きない作品になっているんです。

 ……って真面目っぽくレビューしてしまいましたが、もちろん津田さんのアレコレも見ていきますよ(ゲヘヘ)! 表紙の津田さんはヒゲ面の渋い感じのカットですが、中身にはヒゲを剃った写真も掲載されています。白くて柔らかそうなカットソーを来て、窓辺のベッドでくつろぐ津田さん。柔らかい雰囲気がもう、最高です。その前が汚れたタンクトップを着て、海でシャウトしているワイルドすぎる写真ですからね。そのギャップがたまらないですよ。ほかにも、タバコを咥えているカットがあったり、艷っぽ~いポーズを決めたり、くしゃくしゃの表情を浮かべたり……声優誌では見ることができない津田さんだらけです。

 そして、津田さん脱いでます! キレイな身体を披露しています! シャワーも浴びています! もう少しズボンを下げたら、アレが見えちゃう~ってところまで見せてくれています! 津田さんって腹筋は6パックに分かれているんですが、全体で見ると筋肉質すぎない、細くてキレイな身体なんです。個人的にはVライン部分の筋肉がお気に入り。程良く筋肉がついていて美しいんですよー!

津田さんって声優活動だけじゃなく、舞台などで俳優としても活動されているだけあってカメラに向ける表情の作り方は声優界の中でもピカイチだなと思います。声優というカテゴリだけに収まらない彼を見ることができる作品です。

【新連載】出会い系サイト実況、始めます! ちょいブスな私の戦い方

「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり」(紀貫之・土佐日記)
――男もやっている日記というものを女の私もしてみようと思う。

 というわけで、出会い系サイト体験記を書きたいと思った次第です。

 憧れのmessyさんで書かせてもらうということで、舞い上がっているワタクシ・白雪魔夢子(しらゆきまむこ)は、昔から出会い系サイトに並々ならぬ意欲関心があって、以前、男性名義で『出会い系サイトの使い方』というコラムを書いていました。「すぐにヤれる女の見分け方」とか「ヤれる女が使うサイト」などの記事を書くうえで、実際に出会い系サイトに登録したこともあります。まずは、その出会い系サイトにまつわるウンチクを少しだけ述べてみようと思います。

◎悪質出会い系サイトがやっている面白小技

 出会い系サイトは星の数ほどあれど、実はそのほとんどが悪質だってご存知でしょうか。一番分かりやすいのは『年齢確認をしていないサイト』です。

■得意文句その1『うちは出会い系サイトではなく、チャットアプリですよ』

 平成15年、未成年を守るために『出会い系サイト規制法』が定められました。その法律のおかげ(?)で、出会い系サイト事業者は警察に届け出なくちゃだめ、住所や電話番号をしっかり記載しなくちゃだめ、でなければ違法です、となったため、『出会い系サイト』を名乗る業者は激減したんですね。でも、彼らは『男性にポイントを使わせて、出会えると見せかける』サイトを運営したい……。そこで、『うちは出会い系サイトではなく、チャットアプリですよ』とアピールするために、利用規約の禁止事項に、しれーっとこう書くようになったのです。

■得意文句その2『異性交際に関する情報を送信すること(を禁ずる)』

 トップページに可愛い子の写真を載せて『今すぐ出会おう♪』とか言っているサイトが何を言うか!! 騙す気満々じゃねえか!

 と、はなはだ腹が立ちます。でも、いちいちイラついていられないほどアプリ説明欄と利用規約には真逆のことが書いてあることは多く、「あ、ここ年齢認証してないな」と思ったら利用規約をチェックするとなかなか面白かったりします。

 中には、『当サイトで使用された画像は二次的に使用することがあります(=勝手に写真を他サイトで使われちゃう)』なんて書いてあるサイトもあったりして、「げ!」とか「ひどい!」とか言いながらチェックすると目が肥えていくわけです。そんな重要なこと、もっと大きく書いてほしいですよね。びっくりするなあ、もう。

 話を戻すと、このコラムは、そんな出会い系サイトに関する記事を星の数ほど書いた私が、いちユーザーとして出会い系サイトを使い、日々男たちと出会っていく企画です……そう、徒然なるままにセックス体験を語っていきたいと思っております。

◎女性が出会い系サイトをやる上で重要なのは『写真』!

 さて、男性目線の出会い系サイトコラムを書く中で常々思っていたのですが、プロフィールで大事なことは『女は写真』『男は文章』ということ。どんなに魅力的な文章を書こうが、女性の場合は写真が良くないとだめですし、男性の場合は、いくら写真でかっこつけていても、文章が「よろしく」だけだったりすると、得体が知れない恐怖から女性は寄り付きにくいのです。

 そんなわけで、写真だけは本気でやらなくちゃ!! と心得た私は、昔、大学で恋愛学を学んだ経験(当時は一番人気の授業だった。森川先生は今も元気かな……?)を生かすことにしました。

 具体的には、まず勝負服として“赤”を選択するところから始めました。男性は赤の服を着た女性を見ると、それ以外の服を着た女性よりも魅力的だと評価するデータがあるとのこと。フェイバー・ビレンさんという色彩心理学者が「『赤』は対象の人が近くに見える」という説を話しています。

 次に、服のデザインは“露出度は高くないのに身体のラインがしっかり出ること”をポイントに選びました。一時期は胸元がバーンと開いた服ばかり着ていた私でしたが、『エロい女』ではなく『痴女』まで振り切れてしまう可能性もあり、あんまり男ウケが良くなかったんですよ。ハタチの時、タンクトップにホットパンツという陸上選手みたいな洋服をナチュラルに着ていた私に、友人男性はこう宣言しました。

「お前がモテるのは、可愛いからじゃない。ヤれそうだからだ!!!」

 今の私としては「ヤれそうならいいじゃないか!」なわけですが、すでに30歳越えの白雪。ハタチの頃の恰好は痛いので、ここは大人しく“身体のラインは出るのに、露出度の低い服”を選びます。

 ちなみに、この格好の場合、女性側が計算して選んでいたとしても、男性は「この子は、俺が今イヤらしい目で見ているとは思わないんだろうな……。こんな清純そうな顔をしてエロい体をしている……」と思うそうです。まさに赤いぴったりしたニットは、ステルス勝負服と言えるようですね。押忍。

◎いざ、出会い系サイトを使ってみんとす

 最初に断っておきますが、私はまあまあのブスです。その昔、STAP細胞の事件が話題になった時は、飲み会で知り合う男性ほぼ全員に「小保方さんに似てるね!」と言われました。小保方さんに似てるのはツンと上向きの鼻だけだろ!! 高橋真麻さんにも似てるんだわ!! と、当時は腹が立ったけれど、今なら冷静に思えます。

(私、鼻を出さなければ、まあまあイケてる……!?)

 というわけで、顔の鼻より上はそっと隠して写真を撮りました。わざわざ不利な情報は与える必要はないですからね。実際に会った男性はがっかりするだろうけど、こっちにはマンコがついているんだから、逃げられたりしない……はず。ヤリ目の出会いにおいて、ただのマンコほど強い物はない……はず(自分で言ってて、ちょっと哀しくなってきた)。

 プロフィールの一言メッセージ欄には『人に見られる仕事をしていますので、顔出しはできません。都内で受付の仕事をしています』ともっともらしい嘘をつきました。そして、詳細なプロフィールでも書くか、と思った時。

 キタ! メールが届き始めた!!!

『白雪さんの血液型が気になってしまって、夜も眠れそうにないので、思わずメールしちゃいました。たぶん、O型じゃないかなと思うんですが! メールください』

 ……え、ええ~~!?!? 写真(しかもほぼ顔伏せ)しか情報がないのに、ものすごい角度からアプローチして来たな!! 他にも『プロフィールが気になりました』と、多分登録したての女性に無差別に送っているんだろうメールが2件届きました。「まっさらなあなたに惚れました」と言われたほうがまだ良いような……。下手な鉄砲数打ちゃ当たる作戦をしているのがバレバレっすよ、皆さん。

 その後、6時間で12通のメールが届きました。やっぱり赤い服だから? ステルス勝負服だから? 多分、違います。登録したばかりの女性は、性別が『女』であるだけでモテまくるのが常……。気分は野球部に入部した、たったひとりの女子マネージャーです。

 結局、私が気になったのは、最初にメッセージをもらった血液型君でした。血液型くん(仮名)は、自己紹介欄も良いポイントをついているんですよ。

『理系の大学院を出て、自動車関係の会社で技術系の仕事をしてます! 顔は濃い目でハーフっぽいってよく言われます!』

そうそう、女子が聞きたいポイントをわかってらっしゃる!! プロフィールは短めだけど、熟練した整体師のようにツボを押してくる血液型男子! 彼は、血液型どころかほとんど何も公開していない私に、「O型ですか?」という観点から責めてきました。その姿勢が素敵です。私が男性のふりをして、出会い系サイトをやっていた時は『こんにちは! プロフィールを見て気になりました』勢のコメントしかできなかったですもん……。

 この人、出会い系サイト慣れしているのか? 女性が食いつくと分かっていて送っているのか? それとも、お笑い系の養成所にでも通ったことがあるのか? 気になる気になる気になる! とりあえず、返事を打ってみます……おほん。

『こんにちは! お返事ありがとうございます♪ 血液型はA型です。血液型くん(男子名)はお仕事中ですか? 私はカフェで本を読んでいました♪』

 いきなりエッチな話題をブッ混むのはさすがにKYかと思って、真面目な文章にしてみました。本当は『血液型さんはどんなプレイに興味がありますか? 私のマンコはうずいています』と打ちたかったけど、それじゃ満員電車でスポーツ紙のエロページをひけらかしているおじさんみたいに場違いなエロさな気がしましたし、彼が仕事中でコーヒー飲みながら『マンコがうずいています』なんて文章を見たら、さすがに連絡をしてくれないかもしれないですし、グッとこらえたのです。私って、何だかんだ言って常識人なのであります……。

 さて、彼の連絡を待ちつつ、今回はこのへんで。次回は血液型くんとのアレコレ(主にセックス)について書ける……はず!! 白雪は無事に血液型くんとセックスできるのか!? 次回をご期待くださいませ!!

(白雪 魔夢子)

【新連載】出会い系サイト実況、始めます! ちょいブスな私の戦い方

「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり」(紀貫之・土佐日記)
――男もやっている日記というものを女の私もしてみようと思う。

 というわけで、出会い系サイト体験記を書きたいと思った次第です。

 憧れのmessyさんで書かせてもらうということで、舞い上がっているワタクシ・白雪魔夢子(しらゆきまむこ)は、昔から出会い系サイトに並々ならぬ意欲関心があって、以前、男性名義で『出会い系サイトの使い方』というコラムを書いていました。「すぐにヤれる女の見分け方」とか「ヤれる女が使うサイト」などの記事を書くうえで、実際に出会い系サイトに登録したこともあります。まずは、その出会い系サイトにまつわるウンチクを少しだけ述べてみようと思います。

◎悪質出会い系サイトがやっている面白小技

 出会い系サイトは星の数ほどあれど、実はそのほとんどが悪質だってご存知でしょうか。一番分かりやすいのは『年齢確認をしていないサイト』です。

■得意文句その1『うちは出会い系サイトではなく、チャットアプリですよ』

 平成15年、未成年を守るために『出会い系サイト規制法』が定められました。その法律のおかげ(?)で、出会い系サイト事業者は警察に届け出なくちゃだめ、住所や電話番号をしっかり記載しなくちゃだめ、でなければ違法です、となったため、『出会い系サイト』を名乗る業者は激減したんですね。でも、彼らは『男性にポイントを使わせて、出会えると見せかける』サイトを運営したい……。そこで、『うちは出会い系サイトではなく、チャットアプリですよ』とアピールするために、利用規約の禁止事項に、しれーっとこう書くようになったのです。

■得意文句その2『異性交際に関する情報を送信すること(を禁ずる)』

 トップページに可愛い子の写真を載せて『今すぐ出会おう♪』とか言っているサイトが何を言うか!! 騙す気満々じゃねえか!

 と、はなはだ腹が立ちます。でも、いちいちイラついていられないほどアプリ説明欄と利用規約には真逆のことが書いてあることは多く、「あ、ここ年齢認証してないな」と思ったら利用規約をチェックするとなかなか面白かったりします。

 中には、『当サイトで使用された画像は二次的に使用することがあります(=勝手に写真を他サイトで使われちゃう)』なんて書いてあるサイトもあったりして、「げ!」とか「ひどい!」とか言いながらチェックすると目が肥えていくわけです。そんな重要なこと、もっと大きく書いてほしいですよね。びっくりするなあ、もう。

 話を戻すと、このコラムは、そんな出会い系サイトに関する記事を星の数ほど書いた私が、いちユーザーとして出会い系サイトを使い、日々男たちと出会っていく企画です……そう、徒然なるままにセックス体験を語っていきたいと思っております。

◎女性が出会い系サイトをやる上で重要なのは『写真』!

 さて、男性目線の出会い系サイトコラムを書く中で常々思っていたのですが、プロフィールで大事なことは『女は写真』『男は文章』ということ。どんなに魅力的な文章を書こうが、女性の場合は写真が良くないとだめですし、男性の場合は、いくら写真でかっこつけていても、文章が「よろしく」だけだったりすると、得体が知れない恐怖から女性は寄り付きにくいのです。

 そんなわけで、写真だけは本気でやらなくちゃ!! と心得た私は、昔、大学で恋愛学を学んだ経験(当時は一番人気の授業だった。森川先生は今も元気かな……?)を生かすことにしました。

 具体的には、まず勝負服として“赤”を選択するところから始めました。男性は赤の服を着た女性を見ると、それ以外の服を着た女性よりも魅力的だと評価するデータがあるとのこと。フェイバー・ビレンさんという色彩心理学者が「『赤』は対象の人が近くに見える」という説を話しています。

 次に、服のデザインは“露出度は高くないのに身体のラインがしっかり出ること”をポイントに選びました。一時期は胸元がバーンと開いた服ばかり着ていた私でしたが、『エロい女』ではなく『痴女』まで振り切れてしまう可能性もあり、あんまり男ウケが良くなかったんですよ。ハタチの時、タンクトップにホットパンツという陸上選手みたいな洋服をナチュラルに着ていた私に、友人男性はこう宣言しました。

「お前がモテるのは、可愛いからじゃない。ヤれそうだからだ!!!」

 今の私としては「ヤれそうならいいじゃないか!」なわけですが、すでに30歳越えの白雪。ハタチの頃の恰好は痛いので、ここは大人しく“身体のラインは出るのに、露出度の低い服”を選びます。

 ちなみに、この格好の場合、女性側が計算して選んでいたとしても、男性は「この子は、俺が今イヤらしい目で見ているとは思わないんだろうな……。こんな清純そうな顔をしてエロい体をしている……」と思うそうです。まさに赤いぴったりしたニットは、ステルス勝負服と言えるようですね。押忍。

◎いざ、出会い系サイトを使ってみんとす

 最初に断っておきますが、私はまあまあのブスです。その昔、STAP細胞の事件が話題になった時は、飲み会で知り合う男性ほぼ全員に「小保方さんに似てるね!」と言われました。小保方さんに似てるのはツンと上向きの鼻だけだろ!! 高橋真麻さんにも似てるんだわ!! と、当時は腹が立ったけれど、今なら冷静に思えます。

(私、鼻を出さなければ、まあまあイケてる……!?)

 というわけで、顔の鼻より上はそっと隠して写真を撮りました。わざわざ不利な情報は与える必要はないですからね。実際に会った男性はがっかりするだろうけど、こっちにはマンコがついているんだから、逃げられたりしない……はず。ヤリ目の出会いにおいて、ただのマンコほど強い物はない……はず(自分で言ってて、ちょっと哀しくなってきた)。

 プロフィールの一言メッセージ欄には『人に見られる仕事をしていますので、顔出しはできません。都内で受付の仕事をしています』ともっともらしい嘘をつきました。そして、詳細なプロフィールでも書くか、と思った時。

 キタ! メールが届き始めた!!!

『白雪さんの血液型が気になってしまって、夜も眠れそうにないので、思わずメールしちゃいました。たぶん、O型じゃないかなと思うんですが! メールください』

 ……え、ええ~~!?!? 写真(しかもほぼ顔伏せ)しか情報がないのに、ものすごい角度からアプローチして来たな!! 他にも『プロフィールが気になりました』と、多分登録したての女性に無差別に送っているんだろうメールが2件届きました。「まっさらなあなたに惚れました」と言われたほうがまだ良いような……。下手な鉄砲数打ちゃ当たる作戦をしているのがバレバレっすよ、皆さん。

 その後、6時間で12通のメールが届きました。やっぱり赤い服だから? ステルス勝負服だから? 多分、違います。登録したばかりの女性は、性別が『女』であるだけでモテまくるのが常……。気分は野球部に入部した、たったひとりの女子マネージャーです。

 結局、私が気になったのは、最初にメッセージをもらった血液型君でした。血液型くん(仮名)は、自己紹介欄も良いポイントをついているんですよ。

『理系の大学院を出て、自動車関係の会社で技術系の仕事をしてます! 顔は濃い目でハーフっぽいってよく言われます!』

そうそう、女子が聞きたいポイントをわかってらっしゃる!! プロフィールは短めだけど、熟練した整体師のようにツボを押してくる血液型男子! 彼は、血液型どころかほとんど何も公開していない私に、「O型ですか?」という観点から責めてきました。その姿勢が素敵です。私が男性のふりをして、出会い系サイトをやっていた時は『こんにちは! プロフィールを見て気になりました』勢のコメントしかできなかったですもん……。

 この人、出会い系サイト慣れしているのか? 女性が食いつくと分かっていて送っているのか? それとも、お笑い系の養成所にでも通ったことがあるのか? 気になる気になる気になる! とりあえず、返事を打ってみます……おほん。

『こんにちは! お返事ありがとうございます♪ 血液型はA型です。血液型くん(男子名)はお仕事中ですか? 私はカフェで本を読んでいました♪』

 いきなりエッチな話題をブッ混むのはさすがにKYかと思って、真面目な文章にしてみました。本当は『血液型さんはどんなプレイに興味がありますか? 私のマンコはうずいています』と打ちたかったけど、それじゃ満員電車でスポーツ紙のエロページをひけらかしているおじさんみたいに場違いなエロさな気がしましたし、彼が仕事中でコーヒー飲みながら『マンコがうずいています』なんて文章を見たら、さすがに連絡をしてくれないかもしれないですし、グッとこらえたのです。私って、何だかんだ言って常識人なのであります……。

 さて、彼の連絡を待ちつつ、今回はこのへんで。次回は血液型くんとのアレコレ(主にセックス)について書ける……はず!! 白雪は無事に血液型くんとセックスできるのか!? 次回をご期待くださいませ!!

(白雪 魔夢子)

私たちは、食べるものをイメージで選んでいる。禁断のサル肉を食べながら「食の境界線」を考える

「食の良し悪し」とは何でしょう。基準は実に、人それぞれです。糖質やカロリーが少なければ少ないほどよしとする人もいるでしょうし、産地や作り手など〈納得のいく出所〉であることが重要とみなす人もいるでしょう。その他SNS映えやコスパ、栄養バランス、etc……。

 そんなことが頭に浮かぶのは、生まれて初めて〈猿〉を食べたからです。場所は、毎度おなじみ状態になってきた、東京・新宿三丁目の「新宿肉区 パンとサーカス」。前回の記事では同店のイベントで〈性器料理〉を食しましたが、今回は今月10日から始まっているフェア「完全予約制モンキーミート」の試食班として、メニューをいち早く口にさせていただくことに。

前回当サイトでご紹介した同店の性器料理は、「摩羅(豚・牛)の麻辣火鍋」とダジャレをかましてくれましたが、猿料理でも期待を裏切らず「猿のスパイシー串(1本1200円)」の付け合せは〈バナナ〉、「猿のグリル(2400円)」は〈サルサソース添え〉という飛ばしっぷり!

これを私と一緒に食してくれたのは、「カニバリズム」をテーマにしたアニメ作品を制作した映像作家・佐藤懐智氏(以下佐藤)と、messyで連載を持つ桃子さん(以下桃子)。そして親戚が猿肉を食していたというプロフィールを持つ、格闘家のT氏。

猿肉フェアで提供されるのは、害獣駆除で捕獲された島根県のニホンザル。猿料理と聞けば、きっと多くの人が頭に思い浮かべるのは、映画『インディ・ジョーンズ魔宮の伝説』に登場した、ショッキングな〈猿の脳みそ料理〉かもしれません。でも実際はそこまで奇妙な食べ物というわけでもなく、昭和初期、一部の地域では〈冬の味覚〉として比較的知られた食肉であり、魯山人は「当時は豚よりもむしろ猿を食っていた」(『魯山人珍味』(中央公論)より)と語っています。

猿肉が現在食べられなくなったのは、1974年に狩猟鳥獣から外され、有害駆除許可が下りないと捕獲できなくなったから。タイミングよく手に入れば……という限定品となったのです。そんな〈幻の肉〉を、いろいろな立場の人たちと猿を味わいながら雑〜に語り合ってみたいと思います。

◎いざ、禁断の〈猿肉〉を実食!!

藤&桃子「(ひと口食べてみて)思いっきり普通のお肉ですねー!」

桃子「寒いところに生息している猿だから脂たっぷりなのかと思ったら、全然そんなことないんですね。すごくさっぱりした味」

佐藤「でも脂肪の少ない肉を食ってるというストイックさもなくて、ちゃんとおいしい。うちの近所に鹿肉を出している店があるんですけど、それと比べてもこっちのほうがクセがないですよ」

ギリコ「ヒツジ、ウサギ、クマ、カラス、ハクビシン、コウモリなんかと比べても、圧倒的に上品。柔らかいんだけど繊維がギュッとつまっている感じで、肉を食べています! という歯ごたえがかなり好みです。味付けにスパイスが使われているけど、ソースなしでもどんどん食べられてしまう」

T「僕の大叔父が青森の南のほう、秋田との県境周辺で狩猟をやっていたんです。家にクマの毛皮があったり、母はよくキジ鍋を食べさせてもらったなんて話もしていましたね。で、そのおじさんに一番美味しいのは? って聞くと、猿なんですって」

ギリコ「数年前、趣味で狩猟をしている人たちに猿は食べないのか聞いてみたら、『気味が悪い』なんて言われたものですが、時代の差もあるのかな。ちなみに今回皆さんにお声をかけたときも、佐藤監督は〈食べたくない!〉と(笑)」

T「どうしてもほかの獣と違って、ちょっとグロいというイメージはあるみたいですけどね。実際、大叔父の家族も村の人たちも気味悪がっていたという話です。だから猟師の人たちだけで消費されていたんだとか」

桃子「目の位置が人間に近いっていうだけで、なんとなく禁忌感ありません? 今回こうして美味しいということは分かったけど、じゃあ次も頼むかと聞かれたら……私はきっと食べない(笑)。ワニもカンガルーも抵抗ないんですけど、猿は自分の中にあるタブーのコードに引っかかる感じがするんですよ。食べる風習のある文化は決して否定しませんが、あくまで個人的な線引きとして。でも、〈昔の人は知っていた味!〉みたいな日本人のナショナリズムをくすぐられると、あっさりハードルを越える人も多そうな気はします」

ギリコ「タブーまで深い話じゃないんですが、私の場合は、昔バブルス君(故マイケル・ジャクソンのペット)カワイイーとか言っていたんで、〈お友だちを食べる〉的な罪悪感は否めませんねえ。でもそういった、カワイイと思ってはじめて、種は違えど自分たちと同じ生き物だということが実感できるんですかねえ。生きた肉を加工する体験が日常にない我々は。私なんかは虫を完全に食材扱いしていますけど、それに対してタレントのカブトムシゆかりさんは『ゴキブリは家族なのに、食べるなんて!』となる。虫のかわいさに目覚めたら、命の重みがもっと実感できて、さらにありがたみとおいしさがふくらむのか……」

佐藤「ヒトがヒトを食べると身体によくない、らしいじゃないですか。だからサルの場合は、人に近いイメージの猿を食べ続けると何かある……!なんて思うのもあるんじゃないですか。狂牛病も、要は牛が牛を食べたから発生した病気であって、ほかには近親相姦も遺伝上ダメ。どれをとってもあまり近しいのはよくないって感じですよね」

◎食べる・食べないの境目

ギリコ「なんでしょうね、食べる食べないの決定的な境目って。環境保護の視点はさておき、文化や倫理観における境目。いつもあちこちで話題に出すんですけど、戦中戦後の広島が舞台の『はだしのゲン』で、食糧不足が深刻になってからやっと、家族で山にイナゴを取りに行くエピソードがあるんですよ。山盛り取れて、しかも美味しいタンパク質。飢えるくらいなら、せっせと毎日食べようよ! と思うんですけど、あれって何故なのか」

桃子「連続テレビ小説の『ととねえちゃん』でも、戦後にハトを捕まえて売りにいったら『こんなもの食わねえ、キジバトだよ!』と言って買ってもらえない話が出てくるんですけど、食糧難でも食べるものを選ぶんだなって思わず感心しちゃいました」

佐藤「『はだしのゲン』の虫の話は、原爆後、街にあふれた遺体に虫がわきまくったから、そこからの禁忌があるのかもしれませんね。欧米で食べないのは、虫が病気を運ぶというイメージがあるから日本とはまた違うんだろうけど。映画『エクソシスト2』では、悪魔がイナゴを操り、〈凶作の神〉という恐怖として描かれますよね」

ギリコ「聖書では一応、地を這うタイプはダメだけど、ぴょんぴょん跳ねるイナゴは食べてOKという記述があるのになー。正直〈不浄〉の世界観が、私にはよくわからないんですけどね」

佐藤「倫理も恐怖も文化が違えば、基準が違うのが当たり前ですからね。たとえば、タイのホラー漫画を読んでも、日本人の僕からしたらギャグにしか見えない。ホラー映画の『リング』が秀逸だったのは、当時VHSが世界中に普及していて、それが恐怖をもたらす小道具として多くの世界でも理解され、怪談として広い範囲で成立したから」

桃子「最近は〈春画〉が芸術っていうノリがありますけど、あれも実際は時代によってエロの基準が違うからそう受け止められてるってだけなんですよね。当時はあれがエロくても、今の時代では全然エロじゃない」

佐藤「逆に今どきのエロ漫画も、数百年後には芸術になりうるわけで。60年代は革のジャンプスーツを着た女性なんて大変なポルノグラフィティだったけど、今じゃ普通ですからね。ところで、今の日本人は禁忌の視点から食べないものって、あまりないですよね。結局、いろいろな世界の倫理と比べると、日本人は欲望に忠実でスケベなんですよ。秋葉原なんて、外人にとっては驚嘆の街ですからね。毛さえ見せなければ何やってもいい、みたいな」

ギリコ「それに加えて日本の食は、舶来信仰もあるかも。エスカルゴも本来虫に近い生き物で明らかに嫌われてもおかしくないのに、フレンチで食べられているからOKという認識の人が多いし」

桃子「私以前、あるフレンチレストランへ行ったとき、入口近くにウシガエルが鎮座していたから普通に食材だと思って『逃げてましたよ』って店の人に言ったら、まさかの野ガエルだったことがあります(笑)」

ギリコ「お店もびっくり(笑)。あとは、育った家庭やどんな文化を好むかといった個人差もありますよね。何でも食べられる方が文化度が高くて偉い!というわけではありませんが」

桃子「変わった食材だと、ちょっとチキンレース的な要素もありますよね。逆に私が絶対食べられないのは、セミ! 昔、歯医者の待合室で偶然読んだホラーマンガのせいなんですけど。食の是非にそれぞれの文化的経験が関係するなら、日本のホラーマンガは絶対に食トラウマを生んでますよ! エロ方面も同じで、ひどい犯罪表現とかがあるとトラウマになったりもします」

ギリコ「じゃあ、〈これは猿肉だ〉というみえみえの嘘で納得したふりして、人肉を食べる小説『野火』を読んで、猿肉食べられない……! なんて人もいるかもしれませんね。巷のウワサでは、実際は豚が人肉の味に近いなんてウワサもありますけど、どうなんでしょ」

桃子「腸内細菌の割合も、人間と豚が近いって言いますよね」

桃子「薬効という視点からは、前に六本木の有名店で冬にクマとイノシシを食べたら体がポッカポカになって、改めてすごいんだなって思いました」

佐藤「ウシも、人間よりはるかにパワフルな生き物じゃないですか。それを消化するので、人間が元気を出しちゃうんですよね。出る、じゃなくて、出す。消化器官もがんばらないといけないし」

◎添加物も農薬も、イメージの問題

桃子「先日、椎名誠さんの『にっぽん全国 百年食堂』を読んでいたら、日本のほかにもフランスや韓国に馬肉をを食べる文化はあるけど、イギリス人はすごく嫌がるという話が出てきました。戦いに行って負けると馬を食べるしかないという〈負けの象徴〉なんですよ。味がどうこうじゃなく、文化的精神的に食べたくない、と」

ギリコ「虫も、戦時中を経験した世代は〈仕方なく食べていたもの〉という印象があって嫌だ、という話はすごく多いです。人は〈イメージ〉で食べているところが、圧倒的に大きいでしょう。添加物農薬を避ける人たちも、実際にどんな害がどれだけあるのかという事実はあまり関係なくて、何となく怖い、自然じゃないからダメというイメージだけで否定している人も少なくないはず」

佐藤「体にいいものを食べているという気持ちからプラセボ的に健康になることもあるので、悪いことではないんだけど、あのへんはちょっと選民思想も入ってきますよね」

ギリコ「家族のために環境のために、選び抜くことをしたという私たちだけが助かる、みたいな感じですかね」

桃子「アンチミルクで語られる、牛乳は仔牛が飲むべきもので人間が飲むものじゃないという主張も、完全に人間の勝手な〈かわいそう〉のイメージですよね。そもそも家畜を否定しているし、しかも本来牛乳は殺さずにたんぱく質をとれるというメリットもあるのに。一部のベジタリアンのあいだでは、エビやカニは痛覚がないから食べていいなんて話も聞くけど、あれなんて完全に〈差別〉ですよね」

ギリコ「人間の勝手な価値観で、〈肉〉に優劣をつけないでほしい」

桃子「私がいつも意味が分からない!って思うのは、包丁のテレビショッピングで見る『このトマト、切られているのに気づいていないんです!』という表現。刃物がいかに切れるかということを伝えたいのは分かるんですけど、そのトマトが美味しいことになるの?」

ギリコ「『美味しんぼ』でも人気アイスクリームショップのアイスは空気をたくさん含んでいるから断面スカスカ! ってあったなあ。おいしいものにはちゃんと理由があるという文脈なんですが、私たちが美味しいと思うものって、裏付けよりもやっぱりビジュアルですよね」

桃子「いかにも美味しそうな料理写真でも、撮影されているそれはガチガチに冷凍されたアイスクリームだったり、ツヤ出しのために油をたっぷり塗られた料理だったりするから、完全にイメージですよ。私たちは、目で食べている。青色で食欲減退させるダイエットふりかけなんてありますし。今はお菓子の『ねるねるねるね』とかアメリカンなケーキとか、ケミカルな色が日常にあるから、少し感覚がマヒしている部分もありそうですが」

佐藤「食べ物は玩具化すると、ケミカルに対するハードルは一気に下がるんですよね」

ギリコ「スピリチュアルな視点の食はどうでしょう。波動を高めるたべもの!とか。聖なる場所である沖縄の御嶽(うたき)にいる猿はエネルギーが高いわ!とか。って、沖縄に猿いないけど」

桃子「猿を食べると猿の何かが取り込めるってなるわけですねえ。知性の象徴だから、知的になる(笑)?」

ギリコ「日本では尊敬されていた故人の仁徳にあやかろうと骨を食べる、〈骨かみ〉とかありますよね。胎盤食やヒトの肝臓から作る薬(江戸時代の人胆丸)と違って、あれもスピ食のひとつなんですかね」

佐藤「スピはさておき、要はだいたいの食材はイメージ戦略して宣伝すればなんとかなっちゃう世界なんですよね。よくある、ウシのキャラクターが『ウシって美味しいよ!』と宣伝している矛盾は、僕の作品『カニバル星人』の起点だったりするんですが。街で見かけるアメリカンポークの宣伝では、豚に『冷凍庫で僕は楽ちん!』とか言わせている(笑)。まあ食べる以上、リスペクトは必要ですし、きれいなうわっぱりだけ見て誰も傷つかず満腹になるのも必要でしょう。動物愛護団体が露悪的に屠畜現場とか隠し撮りして流すじゃないですか。あっちのほうが、ちょっと違うと思うんですよね」

ギリコ「萌えキャラパッケージ食品とかも、肝心の中身(食品)とビジュアルイメージがマッチしているのか、実際にその食品のイメージ向上になっているのか、そのうち観察してみたい。なんにしても〈命に感謝して、美味しくいただく〉という基本がすべてで、宗教や病気の問題がからまない限り、肉は極力平等に食したいところです。スーパーに並ばない〈マイナーミート〉は、その基本を再認識させてくれる食材だ……なんてまとめは無難すぎ?」

桃子「あ、せっかくですから最後にワニの手羽先も食べておきましょうよ」

ギリコ「サル、虫、ヘビには拒絶反応を見せる桃子さんの境界線も、結構ナゾ!」

(虫食いライター・ムシモアゼルギリコ)

◎Infomation:猿肉フェア「完全予約制モンキーミート」(完全予約制)
期間:2017年7月10日(月)~売り切れ次第終了
場所:新宿肉区 パンとサーカス ※新宿三丁目駅から徒歩1分
   03-6457-8532

通常メニューも「ウサギのサラダ」や「ミールワームタコス」「フライドカラス」etc.好奇心を刺激される、「肉」が勢ぞろい! とは言え鉄板の人気メニューは、ウシやブタらしい(笑)。

私たちは、食べるものをイメージで選んでいる。禁断のサル肉を食べながら「食の境界線」を考える

「食の良し悪し」とは何でしょう。基準は実に、人それぞれです。糖質やカロリーが少なければ少ないほどよしとする人もいるでしょうし、産地や作り手など〈納得のいく出所〉であることが重要とみなす人もいるでしょう。その他SNS映えやコスパ、栄養バランス、etc……。

 そんなことが頭に浮かぶのは、生まれて初めて〈猿〉を食べたからです。場所は、毎度おなじみ状態になってきた、東京・新宿三丁目の「新宿肉区 パンとサーカス」。前回の記事では同店のイベントで〈性器料理〉を食しましたが、今回は今月10日から始まっているフェア「完全予約制モンキーミート」の試食班として、メニューをいち早く口にさせていただくことに。

前回当サイトでご紹介した同店の性器料理は、「摩羅(豚・牛)の麻辣火鍋」とダジャレをかましてくれましたが、猿料理でも期待を裏切らず「猿のスパイシー串(1本1200円)」の付け合せは〈バナナ〉、「猿のグリル(2400円)」は〈サルサソース添え〉という飛ばしっぷり!

これを私と一緒に食してくれたのは、「カニバリズム」をテーマにしたアニメ作品を制作した映像作家・佐藤懐智氏(以下佐藤)と、messyで連載を持つ桃子さん(以下桃子)。そして親戚が猿肉を食していたというプロフィールを持つ、格闘家のT氏。

猿肉フェアで提供されるのは、害獣駆除で捕獲された島根県のニホンザル。猿料理と聞けば、きっと多くの人が頭に思い浮かべるのは、映画『インディ・ジョーンズ魔宮の伝説』に登場した、ショッキングな〈猿の脳みそ料理〉かもしれません。でも実際はそこまで奇妙な食べ物というわけでもなく、昭和初期、一部の地域では〈冬の味覚〉として比較的知られた食肉であり、魯山人は「当時は豚よりもむしろ猿を食っていた」(『魯山人珍味』(中央公論)より)と語っています。

猿肉が現在食べられなくなったのは、1974年に狩猟鳥獣から外され、有害駆除許可が下りないと捕獲できなくなったから。タイミングよく手に入れば……という限定品となったのです。そんな〈幻の肉〉を、いろいろな立場の人たちと猿を味わいながら雑〜に語り合ってみたいと思います。

◎いざ、禁断の〈猿肉〉を実食!!

藤&桃子「(ひと口食べてみて)思いっきり普通のお肉ですねー!」

桃子「寒いところに生息している猿だから脂たっぷりなのかと思ったら、全然そんなことないんですね。すごくさっぱりした味」

佐藤「でも脂肪の少ない肉を食ってるというストイックさもなくて、ちゃんとおいしい。うちの近所に鹿肉を出している店があるんですけど、それと比べてもこっちのほうがクセがないですよ」

ギリコ「ヒツジ、ウサギ、クマ、カラス、ハクビシン、コウモリなんかと比べても、圧倒的に上品。柔らかいんだけど繊維がギュッとつまっている感じで、肉を食べています! という歯ごたえがかなり好みです。味付けにスパイスが使われているけど、ソースなしでもどんどん食べられてしまう」

T「僕の大叔父が青森の南のほう、秋田との県境周辺で狩猟をやっていたんです。家にクマの毛皮があったり、母はよくキジ鍋を食べさせてもらったなんて話もしていましたね。で、そのおじさんに一番美味しいのは? って聞くと、猿なんですって」

ギリコ「数年前、趣味で狩猟をしている人たちに猿は食べないのか聞いてみたら、『気味が悪い』なんて言われたものですが、時代の差もあるのかな。ちなみに今回皆さんにお声をかけたときも、佐藤監督は〈食べたくない!〉と(笑)」

T「どうしてもほかの獣と違って、ちょっとグロいというイメージはあるみたいですけどね。実際、大叔父の家族も村の人たちも気味悪がっていたという話です。だから猟師の人たちだけで消費されていたんだとか」

桃子「目の位置が人間に近いっていうだけで、なんとなく禁忌感ありません? 今回こうして美味しいということは分かったけど、じゃあ次も頼むかと聞かれたら……私はきっと食べない(笑)。ワニもカンガルーも抵抗ないんですけど、猿は自分の中にあるタブーのコードに引っかかる感じがするんですよ。食べる風習のある文化は決して否定しませんが、あくまで個人的な線引きとして。でも、〈昔の人は知っていた味!〉みたいな日本人のナショナリズムをくすぐられると、あっさりハードルを越える人も多そうな気はします」

ギリコ「タブーまで深い話じゃないんですが、私の場合は、昔バブルス君(故マイケル・ジャクソンのペット)カワイイーとか言っていたんで、〈お友だちを食べる〉的な罪悪感は否めませんねえ。でもそういった、カワイイと思ってはじめて、種は違えど自分たちと同じ生き物だということが実感できるんですかねえ。生きた肉を加工する体験が日常にない我々は。私なんかは虫を完全に食材扱いしていますけど、それに対してタレントのカブトムシゆかりさんは『ゴキブリは家族なのに、食べるなんて!』となる。虫のかわいさに目覚めたら、命の重みがもっと実感できて、さらにありがたみとおいしさがふくらむのか……」

佐藤「ヒトがヒトを食べると身体によくない、らしいじゃないですか。だからサルの場合は、人に近いイメージの猿を食べ続けると何かある……!なんて思うのもあるんじゃないですか。狂牛病も、要は牛が牛を食べたから発生した病気であって、ほかには近親相姦も遺伝上ダメ。どれをとってもあまり近しいのはよくないって感じですよね」

◎食べる・食べないの境目

ギリコ「なんでしょうね、食べる食べないの決定的な境目って。環境保護の視点はさておき、文化や倫理観における境目。いつもあちこちで話題に出すんですけど、戦中戦後の広島が舞台の『はだしのゲン』で、食糧不足が深刻になってからやっと、家族で山にイナゴを取りに行くエピソードがあるんですよ。山盛り取れて、しかも美味しいタンパク質。飢えるくらいなら、せっせと毎日食べようよ! と思うんですけど、あれって何故なのか」

桃子「連続テレビ小説の『ととねえちゃん』でも、戦後にハトを捕まえて売りにいったら『こんなもの食わねえ、キジバトだよ!』と言って買ってもらえない話が出てくるんですけど、食糧難でも食べるものを選ぶんだなって思わず感心しちゃいました」

佐藤「『はだしのゲン』の虫の話は、原爆後、街にあふれた遺体に虫がわきまくったから、そこからの禁忌があるのかもしれませんね。欧米で食べないのは、虫が病気を運ぶというイメージがあるから日本とはまた違うんだろうけど。映画『エクソシスト2』では、悪魔がイナゴを操り、〈凶作の神〉という恐怖として描かれますよね」

ギリコ「聖書では一応、地を這うタイプはダメだけど、ぴょんぴょん跳ねるイナゴは食べてOKという記述があるのになー。正直〈不浄〉の世界観が、私にはよくわからないんですけどね」

佐藤「倫理も恐怖も文化が違えば、基準が違うのが当たり前ですからね。たとえば、タイのホラー漫画を読んでも、日本人の僕からしたらギャグにしか見えない。ホラー映画の『リング』が秀逸だったのは、当時VHSが世界中に普及していて、それが恐怖をもたらす小道具として多くの世界でも理解され、怪談として広い範囲で成立したから」

桃子「最近は〈春画〉が芸術っていうノリがありますけど、あれも実際は時代によってエロの基準が違うからそう受け止められてるってだけなんですよね。当時はあれがエロくても、今の時代では全然エロじゃない」

佐藤「逆に今どきのエロ漫画も、数百年後には芸術になりうるわけで。60年代は革のジャンプスーツを着た女性なんて大変なポルノグラフィティだったけど、今じゃ普通ですからね。ところで、今の日本人は禁忌の視点から食べないものって、あまりないですよね。結局、いろいろな世界の倫理と比べると、日本人は欲望に忠実でスケベなんですよ。秋葉原なんて、外人にとっては驚嘆の街ですからね。毛さえ見せなければ何やってもいい、みたいな」

ギリコ「それに加えて日本の食は、舶来信仰もあるかも。エスカルゴも本来虫に近い生き物で明らかに嫌われてもおかしくないのに、フレンチで食べられているからOKという認識の人が多いし」

桃子「私以前、あるフレンチレストランへ行ったとき、入口近くにウシガエルが鎮座していたから普通に食材だと思って『逃げてましたよ』って店の人に言ったら、まさかの野ガエルだったことがあります(笑)」

ギリコ「お店もびっくり(笑)。あとは、育った家庭やどんな文化を好むかといった個人差もありますよね。何でも食べられる方が文化度が高くて偉い!というわけではありませんが」

桃子「変わった食材だと、ちょっとチキンレース的な要素もありますよね。逆に私が絶対食べられないのは、セミ! 昔、歯医者の待合室で偶然読んだホラーマンガのせいなんですけど。食の是非にそれぞれの文化的経験が関係するなら、日本のホラーマンガは絶対に食トラウマを生んでますよ! エロ方面も同じで、ひどい犯罪表現とかがあるとトラウマになったりもします」

ギリコ「じゃあ、〈これは猿肉だ〉というみえみえの嘘で納得したふりして、人肉を食べる小説『野火』を読んで、猿肉食べられない……! なんて人もいるかもしれませんね。巷のウワサでは、実際は豚が人肉の味に近いなんてウワサもありますけど、どうなんでしょ」

桃子「腸内細菌の割合も、人間と豚が近いって言いますよね」

桃子「薬効という視点からは、前に六本木の有名店で冬にクマとイノシシを食べたら体がポッカポカになって、改めてすごいんだなって思いました」

佐藤「ウシも、人間よりはるかにパワフルな生き物じゃないですか。それを消化するので、人間が元気を出しちゃうんですよね。出る、じゃなくて、出す。消化器官もがんばらないといけないし」

◎添加物も農薬も、イメージの問題

桃子「先日、椎名誠さんの『にっぽん全国 百年食堂』を読んでいたら、日本のほかにもフランスや韓国に馬肉をを食べる文化はあるけど、イギリス人はすごく嫌がるという話が出てきました。戦いに行って負けると馬を食べるしかないという〈負けの象徴〉なんですよ。味がどうこうじゃなく、文化的精神的に食べたくない、と」

ギリコ「虫も、戦時中を経験した世代は〈仕方なく食べていたもの〉という印象があって嫌だ、という話はすごく多いです。人は〈イメージ〉で食べているところが、圧倒的に大きいでしょう。添加物農薬を避ける人たちも、実際にどんな害がどれだけあるのかという事実はあまり関係なくて、何となく怖い、自然じゃないからダメというイメージだけで否定している人も少なくないはず」

佐藤「体にいいものを食べているという気持ちからプラセボ的に健康になることもあるので、悪いことではないんだけど、あのへんはちょっと選民思想も入ってきますよね」

ギリコ「家族のために環境のために、選び抜くことをしたという私たちだけが助かる、みたいな感じですかね」

桃子「アンチミルクで語られる、牛乳は仔牛が飲むべきもので人間が飲むものじゃないという主張も、完全に人間の勝手な〈かわいそう〉のイメージですよね。そもそも家畜を否定しているし、しかも本来牛乳は殺さずにたんぱく質をとれるというメリットもあるのに。一部のベジタリアンのあいだでは、エビやカニは痛覚がないから食べていいなんて話も聞くけど、あれなんて完全に〈差別〉ですよね」

ギリコ「人間の勝手な価値観で、〈肉〉に優劣をつけないでほしい」

桃子「私がいつも意味が分からない!って思うのは、包丁のテレビショッピングで見る『このトマト、切られているのに気づいていないんです!』という表現。刃物がいかに切れるかということを伝えたいのは分かるんですけど、そのトマトが美味しいことになるの?」

ギリコ「『美味しんぼ』でも人気アイスクリームショップのアイスは空気をたくさん含んでいるから断面スカスカ! ってあったなあ。おいしいものにはちゃんと理由があるという文脈なんですが、私たちが美味しいと思うものって、裏付けよりもやっぱりビジュアルですよね」

桃子「いかにも美味しそうな料理写真でも、撮影されているそれはガチガチに冷凍されたアイスクリームだったり、ツヤ出しのために油をたっぷり塗られた料理だったりするから、完全にイメージですよ。私たちは、目で食べている。青色で食欲減退させるダイエットふりかけなんてありますし。今はお菓子の『ねるねるねるね』とかアメリカンなケーキとか、ケミカルな色が日常にあるから、少し感覚がマヒしている部分もありそうですが」

佐藤「食べ物は玩具化すると、ケミカルに対するハードルは一気に下がるんですよね」

ギリコ「スピリチュアルな視点の食はどうでしょう。波動を高めるたべもの!とか。聖なる場所である沖縄の御嶽(うたき)にいる猿はエネルギーが高いわ!とか。って、沖縄に猿いないけど」

桃子「猿を食べると猿の何かが取り込めるってなるわけですねえ。知性の象徴だから、知的になる(笑)?」

ギリコ「日本では尊敬されていた故人の仁徳にあやかろうと骨を食べる、〈骨かみ〉とかありますよね。胎盤食やヒトの肝臓から作る薬(江戸時代の人胆丸)と違って、あれもスピ食のひとつなんですかね」

佐藤「スピはさておき、要はだいたいの食材はイメージ戦略して宣伝すればなんとかなっちゃう世界なんですよね。よくある、ウシのキャラクターが『ウシって美味しいよ!』と宣伝している矛盾は、僕の作品『カニバル星人』の起点だったりするんですが。街で見かけるアメリカンポークの宣伝では、豚に『冷凍庫で僕は楽ちん!』とか言わせている(笑)。まあ食べる以上、リスペクトは必要ですし、きれいなうわっぱりだけ見て誰も傷つかず満腹になるのも必要でしょう。動物愛護団体が露悪的に屠畜現場とか隠し撮りして流すじゃないですか。あっちのほうが、ちょっと違うと思うんですよね」

ギリコ「萌えキャラパッケージ食品とかも、肝心の中身(食品)とビジュアルイメージがマッチしているのか、実際にその食品のイメージ向上になっているのか、そのうち観察してみたい。なんにしても〈命に感謝して、美味しくいただく〉という基本がすべてで、宗教や病気の問題がからまない限り、肉は極力平等に食したいところです。スーパーに並ばない〈マイナーミート〉は、その基本を再認識させてくれる食材だ……なんてまとめは無難すぎ?」

桃子「あ、せっかくですから最後にワニの手羽先も食べておきましょうよ」

ギリコ「サル、虫、ヘビには拒絶反応を見せる桃子さんの境界線も、結構ナゾ!」

(虫食いライター・ムシモアゼルギリコ)

◎Infomation:猿肉フェア「完全予約制モンキーミート」(完全予約制)
期間:2017年7月10日(月)~売り切れ次第終了
場所:新宿肉区 パンとサーカス ※新宿三丁目駅から徒歩1分
   03-6457-8532

通常メニューも「ウサギのサラダ」や「ミールワームタコス」「フライドカラス」etc.好奇心を刺激される、「肉」が勢ぞろい! とは言え鉄板の人気メニューは、ウシやブタらしい(笑)。