上白石萌音の紅白初出場で気になる「歌うま女優」と「歌へた女優」たち

 サプライズがないと言われる今年の『第72回NHK紅白歌合戦』だが、世間の注目を浴びているのが、歌手として初出場を決めた上白石萌音だ。

 上白石は現在放送中のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で主演しているが、歌手としても大ヒット映画『君の名は。』で脚光を浴びた2016年から本格的に始動し、今年2月には昭和~平成の楽曲をカバーしたアルバム『あの歌』を2作同時に発表。7…

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米津玄師の彼女は10歳年上の社長!? 歳の離れた相手と熱愛が報じられた芸能人3人

 ニュースサイト「文春オンライン」が今年1月に、シンガーソングライター・米津玄師の熱愛をスクープした。気になるお相手は、米津が所属する事務所の社長・Aさん。年齢は米津の10歳上ということで、ネット上で「27歳なら彼女の1人ぐらいいてもおかしくないけど、10歳上の社長って……」と話題になっている。

 同サイトの記事によると彼女は元レコード会社のスタッフで、米津をスカウトした内の1人。米津から絶大な信頼を得ており、個人事務所を設立して社長に就任した人物だという。また米津が2015年にリリースした、3rdシングル『Flowerwall』のジャケットに描かれている女性のモデルはAさんだそうだ。

 2人の関係が取り沙汰されると、SNSなどからは「えっ事務所の社長……。しかもそんなに年上だと別れにくくない?」「相手が社長だと仕事に影響あるから、別れるに別れられないね!」「本当に付き合ってるなら、別れたら同じ事務所に居づらいよね」など米津を心配する声が続出している。

 今回は米津のように、10歳以上歳が離れた相手と交際報道があった芸能人たちをご紹介していこう。

 

●吉田羊

 16年4月に「NEWSポストセブン」が、女優の吉田羊とHey! Say! JUMP・中島裕翔の“連泊愛”をスッパ抜いた。吉田は年齢未公表だが、同年1月に「日本ジュエリーベストドレッサー賞」40代部門に選出されており“40代”であることは公表済み。一方の中島は当時22歳。約20歳も離れた2人の熱愛は、すぐさまネットで拡散され大きな注目を集めた。

 当時のネット上には、「年齢差親子並み!? どっちも好きだけど複雑な心境……」「亀梨とキョンキョン思い出した」「男女逆だったら、“ロリコン気持ち悪い!”ってなるよ」「恋愛は自由だけど、常識的な範囲を越えてるような……。お姉さん側がそれを悟るべきなのに、本人もノリノリなのかな」といった声が。ジャニーズとの熱愛疑惑が浮上したことで吉田に“干され報道”が出たが、ご存知の通り今も第一線で活躍し続けている。

 

●城島茂

 17年5月には「NEWSポストセブン」が、TOKIO・城島茂の熱愛をスクープ。お相手はグラビアアイドルとして活動する菊池梨沙で、当時なんと21歳。城島は当時46歳だったため、2人は“25歳差のカップル”ということに。

 現役アイドルの熱愛疑惑にネット上は荒れるかと思いきや、「ついにリーダーにも春が来たのか!」「リーダーにはほんと幸せになってほしい」「なんとか結ばれてくれ! リーダーの喜ぶ姿が見たいんだ」といった祝福の声が続出していた。一時は破局報道があった城島と菊池だが、昨年3月には復縁したとの報道が。また12月には、変装せずにデートする2人の姿が撮影されている。以前放送されたラジオ番組で城島は、結婚について「もういいかな」と発言。結婚願望が無いことを明かしているが、2人の恋の行方はどのような結末を迎えるのだろうか。

吉田羊、おまえもか!? 「海外留学」報道の裏で“レプロ移籍”情報が……

 火のない所に煙は立たない? 12月18日発売の「女性自身」(光文社)が、女優・吉田羊の所属事務所の女社長Y氏との“ケンカ別れ”を報道。独立に加え、ロンドンに演劇留学する予定であることから、来年のスケジュールが白紙状態だと伝えている。

 その吉田は同日のインスタグラムで、Y氏と乾杯する写真とともに「吉田羊留学するの?」「嘘が本当のように報道される」「来年も日本でがんばります」と報道を否定。しかし、業界内では吉田のコメントを額面どおりに受け止めている人は少ないという。

「小劇場の売れない女優だった吉田をスカウトしたY社長は、バイトしなくても吉田が生活できるように、お金を貸してまで一流女優に育て上げた。その献身ぶりには、業界内で“彼氏”と呼ぶ人もいたほど。しかし、2016年に吉田の自宅にHey!Say!JUMPの中島裕翔が7連泊したことが発覚して以来、吉田のプライベートに口を挟むようになり、関係がぎくしゃくするようになっていたという話は、しばしば耳にしていました。今や芸能人の『海外留学』は、何かしらの“問題”から逃避したいときの常套句ですから、吉田にも冷却期間を置きたい裏事情があったのではないでしょうか」(芸能記者)

 現在は吉田のスケジュールは親族が管理しているといい、独立の可能性もささやかれている。テレビ関係者が語る。

「実は、吉田が新垣結衣らが所属するレプロエンタテインメントに移籍するとの情報が飛び交っています。レプロといえば、今年9月に真木よう子が移籍。すぐに主演ドラマが決まるなど、改めて事務所の剛腕ぶりがクローズアップされました。名バイプレーヤーの吉田は、新垣や真木との相性も良さそう。レプロとしても、ゴタゴタのあったのんと再契約するよりも吉田と契約したほうがメリットは大きいですから、年明けの動きが見ものです」

“彼氏”と破局か、それとも元サヤか……。

吉田羊「年明けにも事務所から独立」報道、恩人A氏との決別の裏に親しい“大物歌手”が関係!?

 記事によると、吉田に惚れこみスカウトしてきたという現事務所の女社長でマネジャーでもあるA氏だが、吉田が売れるようになると、仕事以外に吉田のプライベートでの振る舞いに関しても意見するようになったそう。そんなA氏に吉田は不満が募っていたようで、ついには吉田の方から「仕事のパートナー関係は終わりに」と切り出し、これをA氏も承諾。現在はお互い弁護士を立てて、最終調整に入っているという。

 この報道にネットでは「お互いに合意の上ならいいんじゃない」「若い頃に苦労しているし、独立してやりたいことするのもいいかと思う」と賛成の声もあるが、多くは吉田への批判。「育ててくれた社長へ恩を仇で返すって非常識」「売れてしまえば人は変わるのね」「ジャニーズに手を出したとき干されそうになったのを助けてくれたのが社長なのに~」「吉田さんのための事務所だから経営大丈夫?」との声が上がっている。

 世間では賛否両論を巻き起こしている吉田の事務所独立報道だが、この独立の裏に「実はある大物歌手の存在があったのではないか?」と週刊誌記者は、こう語る。

「ある大物歌手というのは椎名林檎さんのこと。椎名さんと言えば、2003年に前事務所『ソリッドボンド』とギャラや待遇で揉めた末にドロ沼訴訟に発展したことが週刊誌で報じられました。その後、独立。現在は個人事務所を設立し、親族が経営しています。そんな椎名さんと吉田さんは公私共に仲が良く、音楽番組で共演経験もある関係。また、ファッション誌で吉田さんは『憧れの人は椎名林檎さん』と発言するほど慕っている。吉田さんのスケジュール管理を現在は親族がしているとの報道もありましたし、もしかしたら、椎名さんに触発されて『私も独立しよう』と考えたかもしれませんね」

 年齢非公開とは言え、吉田も“いい大人”。独立して“自由”を手に入れたいと思うのは仕方ないと思ってしまうのだが……。

 ちなみに吉田が尊敬する椎名の方は、独立後も活躍している。それだけに、吉田にも成功して欲しいものだ。

 

泰葉の「さんまからのプロポーズ」は本当!? ぶっちゃけ恋愛トークで世間を沸かせた女性芸能人たち

 持ち前のサービス精神からか、ブログやバラエティ番組でぶっちゃけ発言を連発し、世を賑わすお騒がせ美女。そんな彼女たちの最新発言をお届けしていこう。

 まず、5月11日に投稿したブログの内容が話題を呼んでいる歌手でタレントの泰葉。泰葉は「さんまさんからプロポーズ」というタイトルでブログを更新し、若い頃に明石家さんまからプロポーズを受けたと暴露した。「初めて会った時 目と目があった時 お互いピーンと来るものがありました」とお互い憎からず思っていたところ、仕事で共演した際に楽屋へ誘われ、そこで「わいと結婚してくれへんか?」との言葉と共に電話番号が書かれた紙を渡されたと明かした。

 このプロポーズを本気にした泰葉だったが、後日、さんまに「林家三平の名を襲名したかっただけ」と謝られたとか。しかし元夫との結婚式にさんまを招いたところ、返ってきた手紙には「泰葉さん 三平師匠の名前は諦めます 幸せになってください」と自筆で丁寧に書かれており、泰葉は涙が出るほど感動したことを綴っている。

「若いころの泰葉さんのかわいくて天真爛漫な雰囲気は、元妻の大竹しのぶさんや今のお気に入りの長澤まさみさんに共通するものがあります。さんまさんのタイプだったとしてもおかしくはなく、芸能界では“本当だろう”という見解が出ています。しかし、かなり昔のことをほじくり返されているわけですから気の毒ですよね」(テレビ局勤務)

 また、酒好きのぶっちゃけキャラとしてバラエティで人気沸騰中の夏菜は、5月12日放送の『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)に出演した際、今までの恋愛遍歴を赤裸々にトーク。歴代の彼氏に共通している点については「奥二重。他人が『格好良い』と言わないタイプが好き」として、B専(ブサイク専門)ではないものの、本物のイケメンよりは“イケメン風”がいいと語った。さらに、意外と押しに弱いタイプなこともカミングアウト。「(男性からの)押しが強いとコロっといっちゃうんです」と、意外と流されやすいところがあることを明かしていた。それゆえ、付き合ってすぐ別れるパターンもあるといい、現在の彼氏について聞かれると「それは、うにょうにょうにょって感じです」と隠し事ができない素直さを見せていた。

 隠し事ができないキャラといえば、年齢非公開のクールビューティ・吉田羊もそうだ。吉田は公開中の初主演映画『ラブ×ドック』のPRのためにバラエティ番組に多数出演。映画のテーマが恋愛ということもあり、恋愛関連のトークをさまざまな番組で語っているのだが、いずれも興味深い発言をしている。5月2日に出演した『梅沢富美男のズバッと聞きます!』(フジテレビ系)では人生で1回だけ結婚を前提に交際した相手がいたことを告白。さらに5月7日に出演した『しゃべくり007』(日本テレビ系)では、「これまで男性から告白されたことがない」と自分から告白する肉食タイプだとカミングアウト。そして5月9日に出演した『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)では恋人にボロ雑巾のように捨てられたことや、7〜8年は付き合うものの「重たいって言われちゃう」と不幸な恋愛体験をトークしていたのだった。

 人間味溢れるこれらの美女のぶっちゃけ発言、女性からの支持は得ることができそうだが、男性ファンにはガッカリされてしまいそう!?

吉田羊、ジャニヲタに2年越しの爆弾投下!? 「裕翔くん完全に食われてるじゃん」と悲しみの声

 5月7日放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)に、女優の吉田羊が登場。自身の恋愛遍歴について語ったのだが、なぜかジャニーズファンを怒らせることになってしまった。

 この日、番組では何かと男性を勘違いさせがちな吉田の行動が話題に。例えば俳優の吉田鋼太郎に「モテるでしょ?」と言われた時は、「そんなこと言うわりには私を真剣に口説いてくれる人はいない」と返答して彼の顔をチラリ。この行動に吉田鋼太郎は、「私を口説いてる」と思ったようだ。

 相当モテそうな吉田羊だが、番組内で彼女は「告白されたことないんですよ」と発言。有田哲平が「本気でくる人はいない、みたいな?」と聞くと、吉田は「本当にいないです。みんな口ばっかり!」と愚痴をこぼした。しかしこの時の発言が、ジャニーズファンの神経を逆なでしたという。

「2016年4月に、『週刊ポスト』(小学館)が吉田の熱愛を報じていました。そのお相手は当時22歳だった、Hey!Say!JUMPの中島裕翔。一方で吉田は女優としてのこだわりで年齢を非公開にしているものの、40代であることは広く知られています。ほとんど親子のような年の差ですが、今回の『告白されたことない』発言が本当ならば吉田から誘ったということに。そのため中島のファンからは、『20歳以上離れてる裕翔くんに自分からアタックしたのかよ……』『裕翔くん完全に食われてるじゃん』と悲しみの声が上がっていました」(芸能ライター)

 また「告白されたことない」発言にも、さまざまな疑惑が。2017年に放送された『A-Studio』(TBS系)でのトークによると、吉田鋼太郎は彼女にはっきりと思いを伝えている。そのためネット上では「いや吉田鋼太郎に本気で口説かれたって言ってたでしょ」「吉田鋼太郎はノーカウントってこと?」といった声が上がっていた。

「“年下好き”として知られる吉田羊ですが、以前は春風亭昇太との交際がウワサになったこともあります。2015年に放送された『ぴったんこカンカン』(TBS系)では、吉田が『50歳になっても結婚してなかったら昇太さんがもらってくれる』と公言。そのため春風亭昇太が結婚できないのは『吉田羊が50歳になるのを待っているから』という説もあるほどです」(同)

 果たして吉田羊が春風亭昇太に寄せる思いは本物なのか。年代を問わず魅了してしまう彼女の今後に注目していきたい。

吉田羊、ジャニヲタに2年越しの爆弾投下!? 「裕翔くん完全に食われてるじゃん」と悲しみの声

 5月7日放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)に、女優の吉田羊が登場。自身の恋愛遍歴について語ったのだが、なぜかジャニーズファンを怒らせることになってしまった。

 この日、番組では何かと男性を勘違いさせがちな吉田の行動が話題に。例えば俳優の吉田鋼太郎に「モテるでしょ?」と言われた時は、「そんなこと言うわりには私を真剣に口説いてくれる人はいない」と返答して彼の顔をチラリ。この行動に吉田鋼太郎は、「私を口説いてる」と思ったようだ。

 相当モテそうな吉田羊だが、番組内で彼女は「告白されたことないんですよ」と発言。有田哲平が「本気でくる人はいない、みたいな?」と聞くと、吉田は「本当にいないです。みんな口ばっかり!」と愚痴をこぼした。しかしこの時の発言が、ジャニーズファンの神経を逆なでしたという。

「2016年4月に、『週刊ポスト』(小学館)が吉田の熱愛を報じていました。そのお相手は当時22歳だった、Hey!Say!JUMPの中島裕翔。一方で吉田は女優としてのこだわりで年齢を非公開にしているものの、40代であることは広く知られています。ほとんど親子のような年の差ですが、今回の『告白されたことない』発言が本当ならば吉田から誘ったということに。そのため中島のファンからは、『20歳以上離れてる裕翔くんに自分からアタックしたのかよ……』『裕翔くん完全に食われてるじゃん』と悲しみの声が上がっていました」(芸能ライター)

 また「告白されたことない」発言にも、さまざまな疑惑が。2017年に放送された『A-Studio』(TBS系)でのトークによると、吉田鋼太郎は彼女にはっきりと思いを伝えている。そのためネット上では「いや吉田鋼太郎に本気で口説かれたって言ってたでしょ」「吉田鋼太郎はノーカウントってこと?」といった声が上がっていた。

「“年下好き”として知られる吉田羊ですが、以前は春風亭昇太との交際がウワサになったこともあります。2015年に放送された『ぴったんこカンカン』(TBS系)では、吉田が『50歳になっても結婚してなかったら昇太さんがもらってくれる』と公言。そのため春風亭昇太が結婚できないのは『吉田羊が50歳になるのを待っているから』という説もあるほどです」(同)

 果たして吉田羊が春風亭昇太に寄せる思いは本物なのか。年代を問わず魅了してしまう彼女の今後に注目していきたい。

最上もがに続く!? 叶姉妹、吉田羊、さかなクン……“年齢非公表芸能人”たち

 元でんぱ組.incの最上もがが年齢を公表し話題となっている。2月25日の誕生日をきっかけに、公式Twitter上で1989年生まれの29歳であると明かした。突然の年齢公表の背景には何があるのだろうか。

「もともと最上は、短大卒業後にアルバイトをしていたところをスカウトされた経緯があります。10代からの活躍が当たり前のアイドルの世界では“遅咲き”といえます。そのため、ミステリアスなイメージで売り出すことになって、それを保つために年齢を非公表としていたのでしょう。しかし、テレビ番組では父親の年齢が70歳を越えていると話していたほか、ネット上では実年齢に関する情報も出回っていました。中には、すでに30歳を過ぎているといった“都市伝説”もあったほどです」(放送作家)

 芸能界にはイメージを保つため年齢を非公表とする人間が少なくない。ほかには誰がいるだろうか。

「年齢非公表芸能人の代表格といえば叶姉妹ですね。姉妹と言いつつも血縁がないことも周知の事実ですが、実年齢は、すでに50代と見られています。多くのドラマに出演し、Hey!Say!JUMPの中島裕翔との年の差熱愛も話題になった女優の吉田羊も、ほぼ特定されてはいますが、年齢非公表のスタンスです。もともと小劇団シーンで長く活躍したあとでブレイクしており、現在44歳と言われています。そのほか、さかなクンも年齢非公表だったのですが、中学・高校で同級生のお笑いコンビ『ドランクドラゴン』の鈴木卓との番組共演でバレてしまいました」(同)

 こうしてみると、年齢不詳の芸能人は誰もがミステリアスなイメージをまとっているとも言える。最上もバイセクシャルを公言するなど、不思議ちゃん要素のある人物である。年齢公表に続く、さらなるぶっちゃけ話の登場にも期待したい。
(文=平田宏利)

吉田羊が絶叫! 鈴木福も慄然! “生きる放送事故”平野レミ先生のNHK『早わざレシピ』が今回もスゴかった!

 8日の朝、祝日の朝を破壊するかのような、けたたましい料理番組『ぽかぽか家族に福きたる!~平野レミの早わざレシピ~』(NHK総合)が放送された。ご存知「生きる放送事故」こと平野レミ先生の活躍を堪能できる、みなさんお待ちかねのプログラムだ。

 2015年の年末に、シリーズの第1弾となる『おせち家族に福きたる!~平野レミの早わざレシピ~』が放送されて以来、ほぼ年2ペースで放送されてきた「早わざ」シリーズも今回で早5回を迎え、季節の到来を告げる人気シリーズとなっている。

 奇想天外なレシピを堪能できるだけでなく、限られた時間内に何品作れるかというタイムトライアル的な縛りや、無駄に多数配置された登場人物が、それぞれガヤったり驚いたりすることで生じる喧騒が、そもそもハイなレミ先生をさらに焚きつけ、謎のトランス状態を味わえる放送。翌日からの本格的な仕事始めを控え、お正月の時が止まったような生ぬるい番組を見続けてきた我々の脳に、ダイレクトに作用する気つけ薬のような五感覚醒番組である。

 一応、中山秀征を父親とする、料理に困っている「グータラ家族」のお茶の間に、出張料理人的にレミ先生が訪れてきてアイデア料理を多数披露してくれるというコント仕立ての設定があるにはあるのだが、中山や吉田羊(母親)、鈴木福(息子)らの家族コント部分は申し訳程度で、開始1分ですぐさまキッチンセットに移動。そこでは、もはや中山を家父長とする一家という設定はすっ飛ばされ、ただ暴れまわるレミ先生にかき回され、周囲は必死にフォローしまくるただの芸能人と化す。ちなみに、番組冒頭から巻き(急ぐ指令)がかかっているらしい。

 今回も69分で13品を作るという、ケツに火をつけられた状態のレミ先生。さてどんな料理が飛び出したのか見ていきたい。

 

■やりたい放題のクッキング・ハイ状態

 ぶ厚いボールの底でニンニクを叩き潰すという、レミ先生おなじみの荒技から料理スタート。「ガン! ガン!」という音に「えーーーちょっちょっちょっちょ」と怯える初登場の吉田羊。他のメンバーは動じない。いつもそうだから。

 まな板の上のニンニクが一瞬で粉砕される。1かけとかではない。コブシ大のを丸ごと1個だ。そして、まったく沸騰していない鍋にニンニクと豚肉が投入される。吉田羊の目が、たまに泳ぐ。慣れていないから。どうやら「七臭(ななくさ)がゆ」というレシピらしい。

 同時に「紅白トリ南ばん」に取り掛かる。麺の代わりに大根と人参の細切りを使うヘルシー料理。フライパンに鶏肉を投入するのだが、肉の乗った平皿をものすごいスピードで真っ逆さまに叩きつけるため、皿のヘリがフライパンの底に激しくぶつかり「ガン!」という金属音が炸裂。思わず「おええええーーー?????」とおののく吉田羊。2人の背後から「決して怒ってるわけじゃないいです」と笑顔の中山。おそらく仕事始めだろうに、なぜこの仕事を選んだのか、吉田羊。

 この最中も、ピーラーで根菜を剥く福くんが助手役の佐藤俊吉アナウンサーに指示を仰いでいたり、常に会話が2カ所以上で行われているため、ずっと、ずーっと、ガチャガチャしている。先生は、ずーっとしゃべり続けている。

「沈まないタラコ鍋」に取り掛かる。鍋にはっただし汁に、それぞれ調味料を足していくのだが、小皿にうっすら張り付いて残っている調味料が気になるのか、塩や醤油を入れたあとの小皿をだし汁の中で当たり前のように2、3度ゆすぐレミ先生。

 ネット上は、例によって盛り上がる。レミ先生は「料理学校にも行ってないし、修行もしていないから我流だ」と以前から発言しているが、こういう人前では見せなくていいような自宅用の、個人用の技を平気で見せてしまう脇の甘さが魅力だ。拒否反応を示す人もいるが、この「実はやってるけど人前ではやらなくてもいいこと」に共感してる人も多いはずだ。

 後半パートでは、材料を投入しつつ、その小皿で炒めるというバリエーションも見せてくれる。

 ちなみに「沈まない」とはカタクリでとろみをつけるので汁の中に入れたタラコ粒が沈殿しないというアイデア料理だ。

「ふっくら胸にネギダレ」という鶏胸肉料理にレミ先生が夢中になっている際、ほったらかしにされた「タラコ鍋」が吹きこぼれそうになるが、あわてる吉田羊に佐藤アナがすかさず「これはねセルフでやるシステムになってますから」とフォロー、火を調整する。学食のような料理番組。この騒ぎの最中、隣にいるレミ先生は一瞥もくれず「ネギダレかけますよー」と、胸肉の盛り付けについて独り言を言っている。

 もう、今何を作っているのか? どの手順なのか? が途中からどうでもよくなってくるシステム。我々はただ画面の喧騒を見つめて、思考を停止させればいい。

「七臭がゆ」の完成間際、おそらくフロアディレクターがカンペ指示を間違ったらしく「それじゃないでしょ!」と鬼の首を取ったように喜ぶレミ先生。自分はカンペ無視して段取り間違うのが当たり前なのに、嬉々として、菜箸でディレクターを差してあげつらう。無邪気だ。

 後半パートでは、指をぐるぐる回す「巻きで(急いで)」のディレクターの指示に「何してんの? これ(ぐるぐる)何?」と聞き返してしまうくだりまで披露してくれた。

 最後の仕上げに大皿に盛られた7つの香草を一つずつ説明し、順番に加えて行く段取りだのが、

「ニラ、パセリ、パクチー……ニ……ニンンク……ないじゃない?」

「ニンニクもう入ってます」

「……まあいいや、みんな入れちゃう」

 と、刻んだ葉っぱの識別がつかなくなり、めんどくさくなったのか、残りの説明を放棄して全部適当にぶっこむ先生。

「セロリの葉っぱ、クレソン、春菊も入りましたー」と、こうなることを見透かしてたかのごとく、平然とフォローを入れる佐藤アナ。中谷文彦アナから引き継いでの前回からの登板だが、お見事。

 まず第一ブロックの4品が完成して、ダイニングセットに移動して全員で試食。時間が押してるからなのか、全員が早食いでかき込む。まるで工事現場だ。

 慌ただしいのは出演者だけでなく、セットの裏から「ドンガラガッシャーーン」(イメージ)という音まで飛び出してくる。どうやら片付けをするスタッフが皿をひっくり返したらしい。もう大騒ぎだ。自分は散々大きな音で吉田を驚かしてきたのに、異様にキョロキョロして動揺を隠せないレミ先生。クッキングハイでない時は、知覚が落ち着いているらしい。

■「おったて鯛」とは?

 中盤をなんとかこなしいよいよ後半にさしかかるころ、佐藤アナが「ここからは、これぞ平野レミ! というアイデアレシピ、そして、美味しく楽しいレシピを中心にご紹介していきたい」と紹介。期待が高まる。

 なんと言っても今回の目玉となったのが、「おったて鯛(たい)」。

 その名を聞き、調理前に、すでにざわざわしだす出演者たち。

 実は20年前の『今日の料理』で、すでに「おったてて」いるレシピらしいのだが、「そのころの立ち方よりも、さらにバージョンアップしたバージョンで今回は立たせる」という佐藤アナからの不安な予告が。

「ギンギンに?」(中山)というギリギリアウトなコメントも飛び出すハイなスタジオ。正月のNHKの料理番組なのに。

 鯛をオーブンに入れる前に塩を振るのを忘れてることを福くんに指摘され、「坊や、ありがとーーーう」「すごい坊や、最高!」と大喜びするレミ先生。「みんなで頑張る」と照れる福くん。

 そんなことはおかまいなしに「さて!」と、鯛に串を刺すためにしていた軍手を思いっきり調理台に叩きつけ、次の作業に移るレミ先生。景気づけなのかわかならいが、まるで1800年代の決闘だ。

 さらに「にんじんまるごと蒸し」という豪快な料理では、鍋に塩とオリーブオイル、さらに丸のままの巨大な人参2本を入れ「3~40分このまま」と得意げに放置しようとするも、火を点けるのを忘れており、またしても福くんがこっそり着火して事なきを得る。

 それを佐藤アナに指摘されると、平野は「ああ~、いーこいーこいーこいーこ!」と、危うくただの油まみれの生の人参になる窮地を救った恩人に対し、ただ頭を撫でてあげるという子ども騙しな感謝で乗り切る。

「今日のキーワードは『みんなでがんばる』です」と冴える佐藤アナ。

「寒気断(さむけダン)」という参鶏湯を手軽にした料理に取りかかるも、ここでも鶏肉を鍋に入れる際、「ガゴン!!」と皿を鍋肌に激突させる。「わーお」と、いまだ慣れない吉田に、「音も料理の一つ」と、合ってるかわからないフォローをする佐藤アナ。

 ゴボウやネギ、なつめ、酒、ごま油など全ての材料を投入。しかし、またしても福くんが「火が入ってない」と着火する。「寒気を断する」料理だと言っていたのに、彼がいなかったらと思うとゾッとする。ちなみに福くんの趣味は料理。照れ隠しなのか、「全部発見ね、全部発見ね」という謎の褒め言葉で乗り切るレミ先生。

 そんな恩人に、ダイナミックな鍋さばきで熱した油をかけてしまうも気づかないという「恩を仇で返す」っぷりも披露していたレミ先生だが、佐藤アナは「自分の身は自分で守る」と好フォロー。この日、輝いていた。

 

■いよいよ「おっ立つ」

 いよいよ鯛がオーブンで焼き上がり、飾り付けで「おっ立てる」ことに。鯛をぶっとい串に尾っぽから突き刺し、大根の土台に天を仰ぐように上を向かせ突き立てる。1997年の「元祖おったて鯛」では腹を下にして泳ぐように背を立たせるだけだったが、20年の時を経て今回は直立に。

 その磔にされたキリストのような鯛に、頭からトロトロの餡をブチかける。吉田が笑っている。仕方ない、これは笑う。澤部佑の「お墓まいりじゃないんだから」というコメントが、まさにだから。

 トドメに、鯛の口に松の葉や梅の花などをぶっ刺すレミ先生。よかれとやった生け花が、より屍体感を際立たせる。まさに死鯛。

 レミ先生は「結婚式で使ってほしい」と切望していたが、料理というより見せしめのような死鯛を採用する式場はおそらく少ないだろう。

 この料理のコツは、身が冷めてから立たせること。熱いままでは身が崩れてしまうらしく、レミ先生は「あったかいと立ちませんね、フニャフニャだからね」と、どこか危なっかしいコメントだった気がするのだが、考えすぎだろうか。

 食べる前にも、この鯛に向かって願いごとをしようと提唱していたが、

「結婚したいとか、合格したいとか、健康でいたいとか、見たいとか、やりたいとか、触りたいとか……」

 ここまで言って、周りから止められていた。欲求不満なのか心配だ。

 食べるときは立たせたまま、身をむしり落とすドネルケバブスタイル。アンコウの吊るし切りにも見えるが、とにかく奇抜だ。

 さらに、最後に「華麗の滝 in かぼちゃ」という料理が出てきたのだが、これもすごい。くり抜いたかぼちゃの中にキーマカレールーがなみなみと入っており、一人ずつ側面に刺さった野菜(ブロッコリーやアスパラやカリフラワー)を抜いていき、唯一貫通している穴から下に敷かれたライスに誰がルーを注ぐかを楽しむという、まさかの「黒ひげ危機一髪」スタイル。各地のダムで人気の「ダムカレー」をヒントに作ったのだろうか、面目躍如な創作料理でラストを締めくくった。

 途中、先生は「これも塩麹が入ってるから体にいいしさー」と焼き鮭の乗った皿を菜箸で「チンチン」と叩き、周りにたしなめられるやいなや「みんな真似しちゃダメよーーー!」と笑顔で絶叫。前代未聞の「真似をしてはいけない料理番組」ということが発覚したが、もはや真似しようにも真似できない領域ではないだろうか。

 今回も非常に評判となった『早わざレシピ』。おそらく夏ぐらいにあるであろう、第6弾にも期待したい。
(文=柿田太郎)

星野源が初めて笑った……!『コウノドリ』最終回の充実ぶりと“シーズン3”への期待

 周産期母子医療センターを舞台に出産にまつわるさまざまな物語を見せてくれた『コウノドリ』(TBS系)も、いよいよ最終回。10.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と数字は思ったより伸びなかったものの、毎回2ケタ視聴率をキープ、前シーズンを上回る安定感を見せた。レギュラーメンバーそれぞれの行く末はいかに?

 

■帰ってきたメンバー

 

 急患の中国人旅行客への言語対応で四苦八苦する産科医の鴻鳥(綾野剛)や助産師の小松(吉田羊)の前に、颯爽と現れ中国語で通訳し始めた同僚の産科医・倉崎(松本若菜)。才女ぶりがかっこいい。もとヘビーメタル愛好家なのに、そのギャップはなんなのか。しかも中国語を話せることに対し「理由は聞かないでください」というのが、またいかす。女・四宮のようになってきた。

 救命科に転科した下屋(松岡茉優)の代わりにやってきた彼女だが、真顔でボケまでこなし、すっかりペルソナ産科に馴染んだようだ。

 その急患の出産の際中、新生児科医として現場に現れたのは、なんと新井恵美(山口紗弥加)だ。前シリーズでバーンアウトしてペルソナから姿を消し、ついこの前の第8話(参照記事)で講談医科大にいることがわかったばかりの彼女。「なんで?」と驚く鴻鳥や小松に対し「話はあとで。モタモタしないでお産に集中してください」と言い放つ。

 鴻鳥と連絡は取っていたようだが、それでもなんの連絡もなく帰ってきて、迷惑をかけた仲間に説明もなく、いきなり「モタモタするな」「集中しろ」とは、さすが「鉄の女」と呼ばれていただけのことはある。だが、そんな性格を知ってる鴻鳥らは、それすらうれしそうに受け入れる。

 どうやらペルソナの院長(浅野和之)が講談医科大に土下座をしてまで頼んでくれたらしい。

 そして、もう一人。前シーズンに出ていた助産師の角田真弓(清野菜名)も産休を終えて産科に戻ってきた。しかも、立て続けに2人も産んでるとは! 復帰を希望したのは小松だというが、その真意は……?

 

■「オランダへようこそ」

 

 21トリソミー(ダウン症候群)の子どもを出産する決意はしたものの、不安が消えない高山透子(初音映莉子)。

 そんな透子に、新生児科医の今橋(大森南朋)が渡したのは、ダウン症の子をもつエミリー・パール・キングスレイという作家が書いた「オランダへようこそ」という文章。

 キングスレイは、あの『セサミストリート』の作家を長く務めており、『セサミ~』は昔から人間の多様性を意識的に織り込んできた番組。最近も自閉症のキャラクターを登場させ、発達障害への理解を啓蒙しているほど。

 その文章の中でキングスレイは、予定通りの旅にならず違う目的地(オランダ)に着いてしまっても、その新たな場所を楽しめばよい。いつまでも行けなかった場所のことばかり考えていたら、今いる場所のよさが見えない。と、自身の経験をもとに語る。

「イタリア旅行をずっと夢見てきたのに」「あんなに一生懸命に計画を立てたのに」「手違いで飛行機はオランダに着いてしまった」

「でもある日、ゆっくりと胸に空気を吸い込んだら……素敵な風車が目についた。綺麗なチュウリップが目についた」

 特に、

「周りの人たちはイタリアの話で盛り上がっている」「そうよ、私もそこに行くはずだったのよ……」

 という部分はキングスレイ自身の当時の苦悩をうかがわせる。しかし、最後の、

「みんなとは違う土地だけど、私はオランダを思い切り楽しんで、そして大好きになりました。」

 という結びは透子に大きな勇気を与えてくれただろう。

 しかもこの文章はダウン症や障害を持つ妊婦だけでなく、すべての、予定通りにいかなかった人生を生きる人々の傍に寄り添うことのできる力がある。今回の放送を機に、この文章も話題となり広まっている。

 透子は、同じダウン症の子を持つ木村弓枝(奥山佳恵)らにも会い、話を聞く。同じ境遇の仲間の存在は、医師とまた違う助けになるのだろう。透子の夫・光弘(石田卓也)も、いまだダウン症の子を育てることに心のどこかで否定的だったが、やはり同じ立場である弓枝の夫(今里真)と接し、気持ちが溶けていく。

「案ずるより産むが易し」(向井)

「傘を忘れて家を出ても意外となんとかなるもんだし」(小松)

 付き添いつつ、夫妻の肩の力を抜いてあげるペルソナ熟女コンビ。『北風と太陽』のやり口。

 カンファレンスで鴻鳥や今橋は、とにかく押し付けず見守ることが大切だと言っていた。しかし「太陽」のつもりで接しても「北風」だと感じられてしまうことは日常生活でも多々あることで、こういう配慮は医療技術とはまた別の信頼につながるのだろう。

 後日、透子は双方の親の前で「オランダへようこそ」を聞かせる。

「この子はみんなの子だもの」

 当初反対していた夫方の親も今は味方だ。周囲も「イタリア」だけが目的地ではないことに気づこうとしている。

 

■四宮の迷い

 

 父親の訃報に、三たび帰郷した四宮。能登の曇った海岸で、生前に父から渡されたヘソの尾を見つめ、亡き父を想う。

「この街を子どもが産めない街にはさせない」「この街のお産を守ることが使命だと思っている」

 気持ちを知ってか知らずか、戻ってきた四宮を飯に誘う鴻鳥。店に入って荻島(佐々木蔵之介)を見つけるなり「はめられた」という顔をする四宮。塩顔大集合。

 荻島は今シーズンの第1話で鴻鳥がヘルプで向かった隠岐の島で開業医として切り盛りしていたあの荻島だ。鴻鳥の先輩なのだから当然同期の四宮の先輩でもある。

「そういう郷土愛とかセンチメンタリズムに左右されて設備の整っていないところでお産をすることは、俺は尊いとは思いません。医師一人が全てを抱えるのは無理がある」

 故郷で働く思いを語る荻島に対し、いきなり中二病丸出し発言をぶつける四宮。おそらく父親のことがあるから感情的になっているのだろう。

 現地で実際に孤軍奮闘してる先輩に久しぶりに会っていきなりこれを言うのはなかなか頭おかしいので、そうあってほしい。

 しかし、大人の荻島は怒ったりなんかしない。

「酒が足りないんじゃないか?」と冗談でかわしつつも「何をそんなに怖がってるんだ? しかめっ面はお前の本当の顔じゃないだろ?」「同じ産科医、場所は違っても心意気は同じ。どこへ行っても一人ぼっちで戦わなきゃいけないなんてそんなことはないんだ」荻島の言葉が四宮に響くのがわかる。

 

■さらに成長した若手

 

 間もなくペルソナを離れ講談医科大に小児循環外科医の修行にでる白川(坂口健太郎)。
「俺、先生の一番弟子になれましたかね?」と不安げに聞く白川に、「僕の弟子じゃない。頼りになるパートナーだよ」とニクいことを言う今橋。これで安心して新天地に向かえるだろう。

 救命科で居眠りしてる下屋を起こそうとする加瀬(平山祐介)に、「寝かせといてやりなよ。面白いねよ。ガッツだけでなんとかやっていけるもんなんだ」「産科には返さないって言ってみようか?今橋先生がどんな顔するか見たくない?」と冗談めかしつつ下屋を認める救命科部長の仙道(古舘寛治)。

 研修医から一人前の医師になる過程でつまずいた同期2人も、どうやらもう一段成長し認められているようだ。

 ちなみに、すっかり丸くなった仙道部長だが、第6話で、鴻鳥、四宮らを含む産科新生児科医師全員の前で「産科ってさ、毎日妊婦さん相手にお世辞言ってる感じでしょ? 君たち危機感たりないんじゃないの?」と失礼極まりなく言い放っていたのが忘れられない。

 もちろん下屋が飛び込むことになる救命科の厳しさを煽る演出なのは重々承知だが、あれだけ人を殺したピッコロやベジータが平然と仲間になっているくらいの違和感を感じるのは筆者の器が小さいからだろうか。それだけ古舘がいい存在感を出してたのだ。

 

■オールスター IN 手術室

 

 診療にくるたびに小松とじゃれ合う同期の助産師・武田京子(須藤理彩)が、いよいよ出産。子宮口がなかなか開かず、帝王切開に切り替え、無事子どもを出産したものの、安心したのもつかの間、床が血の海に。

 さすが助産師「結構出てるね?」と他人事のような、冷静な「まな板の鯉」ならぬ「手術台の助産師」武田に安心させられるが血はまったく止まらない。羊水が母体の血中に入って引き起こされるという、子宮型羊水塞栓症。胎児の成分で起こるアナフィラキシーショックらしい。

 手術前、鴻鳥・四宮の揃い踏みに「豪華だね」と笑っていた武田だが、白川はもちろん途中から今橋や新井もくるわ、下屋や加瀬ら救命科までやってきて心臓マッサージするわ、もはやオールスター手術室。心停止した緊迫したシーンなのに、正直「豪華」だと思ってしまったのは、やはり最終回だからだろうか。

 同期の死の気配に、一瞬気が動転しつつも、一度の深呼吸で「大丈夫です、もう落ち着きました」と立て直す小松がさすがだ。

 心停止でもうダメかと思われたが「武田ー! 生きろー!!」の小松の声でなんとか息を吹き返し、子宮を全摘出したものの一命は取り留めた。戦友のような関係だからこその双方の信頼をとても強く感じたシーン。

 

■出て行くメンバー

 

 武田の手術直後、一息つく鴻鳥と小松を前に突如「ペルソナをやめようと思う。能登に帰る」と切り出す四宮。親のいた産科を継ぐのだ。

「飛び込んでみるしかない、怖がってるばかりじゃなくて」と語ったのは、やはり荻島の言葉を意識してのことだろう。

「四宮はそう言うと思ってたよ」鴻鳥もわかっていて荻島に会わせたようだ。

「俺も赤ちゃんが好きだからな」わかってはいたが、こんなことを四宮が言うなんて。

 そして、それに呼応するかのように自分もペルソナをやめると言い出す小松。「お母さんのケアに力を入れた場所を作りたい」という。

「産む前も、産んだあともお母さんの家族の人生に寄り添いたい」という決意は、ペルソナでたびたび患者に寄り添いすぎて注意を受けてしまう小松ならではだ。

「離れてたって僕たちが目指す場所は同じだ」と受け入れる鴻鳥。四宮は驚いていたのに。どうせ小松の気持ちもわかっていたのだろう。何でも知っている男・鴻鳥。

「僕はいつまでもペルソナにいてみんなを繋げていく。お母さん・赤ちゃんと社会を。そして、それぞれの場所でがんばる仲間たちを繋げていく、そういう医者に僕はなりたい」

 まるで宮沢賢治のようだ。

「また夢みたいなこと言ってるかな」という鴻鳥に「でもいいんじゃないか? 夢みたいなことをいう奴がいないと先には進めないからな」と四宮。

 鴻鳥は小松に言われ、ペルソナが自分の家族だと気づかされる。孤児の鴻鳥に親も兄弟もいない。夕日が差し込む部屋で抱きしめあう3人。

 少し前に屋上で下屋に「鴻鳥先生はずっとペルソナにいますよね?」と問われた時に鴻鳥は何もいわず遠くを見ていた。「もしや、鴻鳥も……?」と思いかけたが、あの時何を思っていたのか。

 白川も講談医科大にいくため新生児科に別れを告げ、ロビーで会った下屋に「お前がいたから今までやってこれた」と事実上告白とも取れる発言をするが、下屋はそれには答えず大声で、何かを吹っ切るように「白川ー! 頑張れよー!!」とエールを送る。

「お、お前もなー!」去っていく白川を目で追う下屋は、一瞬顔を歪める。安易に恋愛に発展しない若駒同士の関係が美しい。

 鴻鳥と四宮のラスト2ショットは屋上で。

「ちゃんと野菜たべなきゃだめだよ」とお母さんみたいな鴻鳥。

「お前にいわれたくない」と彼氏のような四宮。2人ともカップ焼きそばとジャムパンだけで暮らしてそうだから、見ているこっちが心配になる。

「ペルソナは任せろ」と力強く四宮を送り出す鴻鳥に、四宮は自ら手を出し握手を求めた。シーズン3があるのかはわからないが、2人の関係は今後も変わらないだろう。

 

■4カ月後・エピローグ

 

・高山夫妻は無事女の子を出産。子どもの心臓は今の所問題なく、子どもが可愛くて仕方がない様子だ。

・小松は新しい職場を作るため内装業者に相談、若干、恋の予感も!

・能登で父の跡を継ぎ、働く四宮は、マイペースでおおらかな地元の患者にも今まで通りの四宮として接しつつも充実してる様子。そこに現れたのは、地域医療研修医として派遣されてきた赤西吾郎(宮沢氷魚)。

「サクラのやつ……」とフィクサー鴻鳥の差し金を見破る四宮。「邪魔はするなよ、ジュニアくん」という第一回と同じ皮肉に対し「体当たりで学ばせてもらいます、ジュニア先輩」と言い返す成長した赤西。

 これに、ぷっと吹き出して笑う四宮。このシリーズ通して、初めて見せる四宮の笑顔。しかも笑い方が素すぎて一瞬NGなのかと思ったほど。いや、正直あれはNGでもいいのではないかと今でも思っているほど、「らしくない」笑い方だった。気をとりなおして「ついてこい」とカッコつける四宮。この続きをスピンオフでぜひ見たい。

 

■シーズン3は……?

 

 今シリーズでは、妊婦や家族だけでなく医師やスタッフの苦悩が多く描かれた。特に後半はその進退にからめて、毎回誰かが一人減り二人減りという状態。まるで『バトルロワイヤル』だ。

 オリジナルの話を生かしつつ、レギュラーメンバーそれぞれの苦悩も丁寧に描き、さらに第10話ではほぼオリジナルで「新型出生前診断」の問題に切り込むなど、構成や脚本も複雑に練られたものだった。

 第1話で鴻鳥が隠岐の島に行く設定にあまり意味を感じなかったのだが、ここにつながってくるとは。意味を感じなかったことをお詫びしたい。

 今回見終わって気になったのは、鴻鳥の裏の顔が人気ピアニストBABYであるという必要性がほぼなくなっていたことだ。

 前シーズンでは、クライマックスで正体を記者に嗅ぎ付かれつつも、それを記者の良心で記事にせず、ことなきを得るなど、最後まで意味を持っていた設定だが、今回は正直なくてもいいような場面でピアノを弾くシーンが挿入されたり、意味なく患者がBABYのファンで動画を見るシーンが加えられていたり、かといって本筋に一切かかわらなかったりと、設定を持て余しているように見えた。

 これは原作でも、その設定の「旨味」を使いつくしぎみな傾向が見られるので仕方がないことなのかもしれないが、BABYと交流のある米国の人気歌手(アレサ)が来日中に鴻鳥に助けられる話など、何か一つ鴻鳥がBABYである意義を入れて欲しかった。

 しかし裏を返せば、今回は「実は人気ピアニスト」という奇抜な設定が入る余地がないくらい、王道の詰まった内容だったということでもある。

 続編を期待する声も多そうだが、思ってた以上にメンバーが散り散りになってしまい、裏の要だった小松までも出て行ってしまったので、果たしてどうなるのだろうか。しかし、故郷の慣れない地で揉まれる四宮の話はぜひ見てみたいし、新天地で輝く小松や白川も見てみたい。もちろん「家族」の一部と離れ「家」を守る鴻鳥母さんの寂しそうな顔も気になる。

 シーズン3とまでいかなくてもそれぞれの活躍を描くスピンオフはぜひとも作っていただきたい。
(文=柿田太郎)