「戸棚の中がグチャグチャ」「クローゼットがすぐ散らかる」「デッドスペースを活用したい」「トイレに収納がない」など、 “片付かない”ちょっとした悩みはありませんか? 収納ライターの伊藤まきが、イライラする“収納の悩み”を“簡単で安く”解決するコツを提案します!
■今週の相談者>>>M・Kさん(31歳)東京都八王子市在住
「リビングに散らかる“おもちゃ”をスッキリまとめたい」

八王子の分譲マンション(1SLDK+WIC)に、家族4人で暮らしています。写真は、リビング脇のサービスルーム(約5畳)です。今は、兄弟(5歳と3歳)がおもちゃを楽しむ、プレイルームとして使っています。いつも、リビングから色が散乱しているのが見えて、気が休まりません。夫婦ともにフルで働いているので、片付ける時間がありません。

子どもたちだけで片付けができる仕組みに整えたいのですが、何をどうすれば良いのかわかりません。対象年齢を過ぎたおもちゃもありますが、処分しようとすると「イヤイヤ」に……。さすがに限界なので、5月の連休を使って片付けたいと思っています。

兄弟でおもちゃの片付けができるように、わかりやすく整えたいです。また、室内干しの部屋としても使っているので、足元にモノが転がらないようにスッキリできれば助かります。
【伊藤まきの回答】
~時が来たら誇りをもって脇にどけ!~
大人の私物を移動して、子どもに棚(スペース)を譲りましょう。
「子どものおもちゃ収納」についてのお悩みを、八王子市在住のM・Kさんから受け取りました。はじめに、「時が来たら誇りをもって脇にどけ」とは、故・樹木希林さんが愛した名言(ドイツの詩人作)だそうです。過去の発言をまとめた書籍は、すでに100万部を超えです。私も愛読していますが、子育てや片付けのことについても触れています。とても説得力がある、わかりやすい喩えなので使わせていただきました。

人生訓だけでなく、モノとの関係も勉強になります! この「脇にどけ」とは、「大人の私物」を指します。
夫婦ともに「時間がないほど忙しい」ということで、趣味を楽しむ時間がほぼゼロと想像します。たとえ、音楽を聞くにしても「子どもの遊ぶ時間」に比べると、使用頻度は劣るはずです。だのに、部屋の中で一番取り出しやすい場所を「大人の私物」で埋め尽くしています。
これに対する解決法は一つです。定期的な「収納の見直し」を習慣化することです。
ライフサイクルの変化とともに、「収納の見直し」を!

Mさんはこの部屋を、兄弟がおもちゃを楽しむ「プレイルーム」だと説明しています。部屋の目的を決めていると、作業もスピーディです。
部屋の隅には、本棚とレコードラック(上にDJ ブース)があります。「大人の私物」が詰まっていますが、回転率は低そうです。ここに、使用頻度の高いモノ(おもちゃ)を収めること。これが、今回の答えです。
一番出し入れがスムーズな場所(ゴールデンスペース)こそ、定期的な「収納の見直し」が大切です。以下、4つのチェックを心がけましょう。
[1]毎日使うモノを優先に置きましょう。
[2]使う人が取り出しやすい場所に置きましょう。
[3]モノの住所をきちんと決めましょう。
[4]持っているモノの量が見渡せるようにしましょう。
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【ステップ1】
どこに片付けるかを明確にするために、「大人の私物」を処分して、窓際のレコードラックを空けましょう。子どもが大人の行動を見て学ぶため、使っていないモノを処分する理由と行動をみせるのが大切です。
【ステップ2】
子どもたちに、「専用の“おもちゃラック”を用意した」と伝えます。自分で管理すべきスペースを与えることで、自立心UPです。ここから溢れたら「収納を見直す」を繰り返し、子どもが管理できる量だけに留めます。
【ステップ3】
おもちゃをグループ別に分けて、使うモノだけを棚に入れます。まずは、ダンボールなどで分別してください。ワンボックスにワンアイテム収納を目安に、ざっくりと分けます。収納箱は、フタを付けずに“ポイポイと投げ入れる”簡単なモノに。1つの棚を2〜3つに分別するなら、ファイルボックスがオススメです。
【ステップ4】
フィギュア、パズル、ブロックなど細かいモノは「ランドリーネット」が優秀です。中のモノがひと目で確認できて、モノを大切に扱う姿勢が保てます。ビニール袋では、気持ちも雑になり中のモノを開けて確認する手間が増えます。
【ステップ5】
モノ(おもちゃ)の住所が決まったら、ラベルを貼りましょう。カードにカタカナ書きでも良いですし、写真に撮って貼るのも◎。一緒に考えて工作を楽しみながら、完成するのが理想です。
子どもの目線にあわせて、どんな収納法・分別法・適切な量が快適なのか意見を聞いたり、観察したりすることが大切です。
最後に、Mさんのリクエストに戻ります。色の洪水でゴチャゴチャしていたおもちゃも、レコードラックに収まれば視界に入りません。また、本棚のコーナー(凹なので)は、突っ張り棒カーテンで目隠しが可能です。面が整えば、リビングからの風景もスッキリします。
【まとめ】
Mさん、今まで「片付け」という言葉が家族の争いごとを連想させるようだったなら、連休では「おもちゃの引っ越し」という楽しいイベントに変えてみてはいかがですか? 引っ越しそばのように、ご褒美ランチを用意してポジティブな予定にしちゃいましょう!
――「お片付けSOS相談」は次回、4月15日(月)に更新!
<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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片付けや掃除に悩む人ほど、自分の「やりたくないコト」に向き合って欲しいと思います。ココがわからないと、新しい家や収納家具を買ってもずーっと解決できません。とにかく「やりたくないコト」を一番に考えると、答えが見えてきます。













