収納のプロが買わない100均「靴収納グッズ」! 片付かない家によくあるNGアイテムは?

 整理収納アドバイザー1級の伊藤まきさんが、プロの目線で「買わない」アイテムを紹介する人気シリーズ。これまで「100均の収納ボックス」と「100均の収納グッズ」を取り上げてきました。

 今回は「買ってはいけない」靴の収納グッズを取り上げた記事を再掲。読者の収納にまつわる悩みを“簡単で安く”解決する連載「伊藤まきの『お片付けSOS』相談!」から、「家族4人の靴が下駄箱に入り切らない!」という悩みをズバリ解決した記事を紹介します。片付けができないお宅で、ほぼ必ず見つかる「玄関先の100均グッズ」とは……? ぜひ参考にしてみてください。

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整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します!

■今週の相談「下駄箱の中に、子どもの靴と外遊びのおもちゃを入れたい!」K・Uさん(38歳)練馬区在住

[Before:上段]

[Before:下段]

 家族4人(夫婦+子ども2人)で一軒家に住んでいます。天井まである下駄箱があるにもかかわらず、フル活用できません。悩みのタネは、下駄箱に入りきれない子どもの靴と、外遊び用のおもちゃの「出しっぱなし」。使ったモノは仕舞う習慣を子どもに身につけてもらいたいのですが……。

 今回は持ち家ということで、「下駄箱の板増し」と「一列収納」で解決できます。つい100均グッズで解決しようとしがちですが、モノを増やすことなく問題を解消できます。

 ちなみに、ご相談を受けて伺うお宅で、ほぼ発見しては処分する玄関先の「100均グッズ」が3つあります。ウェブサイトで情報がいろいろ出ていることもあり、多数の方が失敗してるのです。買った満足感はあるものの、使い続けることができないこれらグッズは、しっかり考えて購入しましょう。

買ってはいけない、100均「靴収納グッズ」

[1]シューズホルダー

 まずはシューズホルダーです。下駄箱の収納力アップで知られる名品ですが、出した後に元に戻すという作業が面倒のため長く続きません。また、高さを奪うので棚板を2段にするのと変わりません。なにより100円でも個数を揃えると、予算はUPしてしまいます。

[2]引き出し型のシューズケース

 衣替えの靴を保管するには便利ですが、こちらも箱に戻す作業があるため持続できません。

[3]コの字ラック

 最後は、キッチンコーナーで販売されている[3]コの字ラックです。子ども靴の収納アイデア記事で知られますが、強度が弱く変形するため処分するケースが目立ちます。

 このように、100均グッズで収納を増そうとすると、いずれ処分することになりがち。これらの経験から、持ち家なら「棚増し」、賃貸なら「突っ張り棒」をオススメしています。

[After]

 余白が目立っていた下駄箱の収納力をアップするため、上下段で合計3枚を「板増し」。子どもが成長しても融通が効くのが魅力で、小さな収納グッズを揃えるよりコスパ◎です。マイホームなら、備え付け家具の説明書があるので問い合わせ先に確認してみましょう。Kさん宅の場合は、1枚800円で揃えることができました。

子どもの靴は「一列収納」で、スッキリ入ります!

[After]

 下駄箱の奥行きは、成人男性のサイズです。子どもの靴では、余白が目立ちます。Kさん宅でも、2足揃えた上に重ね置きしていました。写真上のように、靴を「一列収納」にすれば8足も収まります。使用頻度の低い靴は、100均の引き出し収納ケースに保管しました。よく履く靴と保管する靴を分けるのもスッキリポイントです。

 次は、全体像の[After]をチェック!

[Before:上段]

↓[After]↓

 余白が目立っていた下駄箱が、機能的な収納棚に変わりました。外玄関に「出しっぱなし」だった外遊び用のおもちゃも入ります。また、置き場に困っていた子ども用の帽子も「使う場所」にスタンバイできました。

[Before:下段]

↓[After]↓

 大人の靴が少なめだったのも、下駄箱をフル活用できた理由のひとつです。「息子が2人なので、この量でちょうどよい」とKさん。将来的には、1人3段ずつで定数管理できるようにしたいとも。家族の共有スペースだからこそ、ルールを決める! これぞ、大切なモノを管理する能力が育つ仕組みです。

 片付ける時は、すべての靴を取り出してリセット掃除を! 棚板の砂を払って、除菌シートや重曹水などで拭き上げます。扉を開けて換気をしてから、新聞紙を敷いて除湿剤をセットするとよいでしょう。

 どうしても臭いが残るようなら、「次亜塩素酸」という家中のあらゆる臭い・菌に対応できる消臭剤が効果的です。

 蒸れた臭いが気になるなら、炭、緑茶、重曹などの脱臭用シューキーパーや「ヒバチップ」を靴の中に詰めて置きましょう。染み込んだ臭いが消えない場合は、「グランズ レメディ (無香)」がオススメ。天然由来の成分で、臭いの元となるバクテリアを除去する靴用の消臭剤です。これからの時期(ムートンのブーツなど)に活躍してくれます。

※2019年12月2日掲載の記事に再編集を加えています。

 

「着ないけど捨てられない服」に毎日イライラ! プロが伝授、絶対“捨てられる”5つのポイント

汚部屋まるごと片付けます! 連載企画「30代女子の『煩悩部屋』ビフォーアフター」、第5回目のクライアントは葛飾区・3LDKのマンションに暮らす主婦Mさん(32歳)です。

リビングの片付け編
寝室の片付け編

洋服を減らしたいのに、「捨て方」がわからない(主婦Mさん・32歳)

 大きな収納庫(リビングの押入れ寝室のタンス)を2つ片付けた後は、「手放す判断」が最も早くできる洋服を整理します!  なぜなら、クローゼットで「今日着る服」を手に取る瞬間に、捨てる/捨てないの答えが出ているからです。とはいえ、洋服の状態が良いと捨てる決心がつかない。だからいつも、理由をつけてクローゼットへ戻してしまう。そんな経験、ありませんか?

 そんな「捨て時」を見失った洋服を手放す、捨てるポイントを5つご紹介! まずは、集中して作業できる1日を用意して、挑んでください!

捨てるポイント1:自分で選んでいない洋服

 Mさんの重荷になっていたのが、「自分で選んでいない洋服」でした。未使用の子ども部屋やタンスに押し込んでいた洋服は、実母が勝手に送ってきた通販服だそう。もうひとつのクローゼットには、ブランド好きの姉から渡されたお下がりのバッグがどっさり。

 ギフトほど「捨てにくいモノ」はありません。しかも、「自分で選んでいない」ので愛着もゼロ。本来、ギフトの目的は「気持ちの交換」で、モノの役割は「大切に使う」ことです。だからこそ、厄介な気持ちに変わる前にこっそりと手放してあげてください。

 同じ種類の洋服は、「全部集める」からスタート。山積みになった洋服の量と向き合いながら、残すか手放すかを判断していきます。洋服を見ながら、「いつ着たの?」「いつ着るの?」「全部着てあげられる?」と考えましょう。写真上のワンピースの場合、今の生活(育児中)では出番も少なめです。かといって、長く保管しても今のトキメキを失ってしまいます。古臭いと思う前に、そして色褪せないうちに転売したほうが◎です。

捨てるポイント3: 手にした瞬間「負の感情」をもったら終わり!

 着物のように趣味で集めた衣類には、“実際に着て楽しむ”服と“目で鑑賞する”服とがあります。どちらも、手に取った瞬間の気持ちに従いましょう。その気持ちが、「今の歳だと恥ずかしい」「デザインが古臭い」「高かったから」「着ていく場所がない」「着こなし方がわからない」「痩せたら着る」「安っぽい」といった負の感情だったら、手放すサインです。

 手持ちのワードローブを把握していないと、似たような洋服ばかりになってしまいます。こんなときは、同じ系統の2枚を比べて機能的な1枚を残すべき。3パターンのコーディネートが楽しめる1枚を選ぶほど、着こなしの幅が広がります。

 ちなみに、家着・旅行用にと残さないように。結局、今着ない服は次も着ないからです。それでも着倒す自信があるなら、残す数を決める「制限枠」を持つこと。収納箱にまとめて、普段着と一緒に置かないようにしてください。

捨てるポイント5:育児など今の生活シーンに見合わないモノ

 クローゼットに収まらずに溢れ出ていた、バッグの山です。型崩れやホコリかぶり、内側の汚れなど劣化が目立ちます。この写真のほかにも、エコバッグや籠バッグ、ブランドバッグがありました。でも実際に使うバッグは、全体数の3〜4割程度でした。

 バッグを手放す判断基準は、今の生活背景です。Mさんの場合、会社員時代と専業主婦とでは使うバッグも異なります。また、育児中は「重たいバッグ」が苦になります。これらの環境を考えて、本当に使えるバッグだけを残しました。

 いずれも、手に取った瞬間にも迷うなら「とりあえずBOX」へまとめて置きます。1〜2年間、着たい気持ちが出なければ「捨て時」に変わります。

 いろいろな理由をつけて、溜め込んでしまった洋服たちを「5つの捨て方」で減らしました。写真上は、劣化して着る機能を失った洋服のゴミです。ほかは、まだお金に変えるチャンスがあるので「手放すことがどんなに困難か」を体感すべく、さまざまな業社に売る作業に回します。その様子は、次回でご紹介!

 

洗濯物はたたまないでOK! プロが伝授、スッキリ片付く「出しっぱなし」2つの収納法

汚部屋まるごと片付けます! 連載企画「30代女子の『煩悩部屋』ビフォーアフター」、第5回目のクライアントは葛飾区・3LDKのマンションに暮らす主婦Mさん(32歳)です。

洗濯物をたたんだり、収納ができません(主婦Mさん・32歳)

 前回に続き、第5回目のクライアント・東京都葛飾区の3LKに住むMさん(32歳)のマンションです。

[Before]

 当コーナーに応募してくださったきっかけは、「家が汚いせいで夫が帰らない」という理由でした。初日の片付けで早くも良い方向へ向かいましたが、次に解決したい場所は、クローゼットが置いてある寝室です。目的は、クローゼットの収納力を上げること。そして、視界の散らかりをなくし、安眠できる空間へ変えることです。

問題点1:ベッドに衣類を置きっぱなし

[Before]

 洗濯物をたたむ時間がないから、洋服を床に「出しっぱなし」。こんなに布モノ(繊維)が散らかれば当然、ホコリと湿気でムンムンです。寝室にはベッドシーツとカーテンがあるので、余分な布モノや家具を置かないほうが◎。動線がスッキリするほど、風通しも良くなります。

[After]

 安眠できる寝室に変わりましたね。しかしこのままでは、すぐリバウンドです。Mさんにとって「片付けやすい」部屋へと変えなければ終わりません。

 Mさんの場合、洗濯物や着た洋服の「出しっぱなし」が目立ちます。元の場所へ戻せないなら、あえて「出しっぱなし」にする方法がMさんに合うやり方です。

●「いれる」収納
洗濯物の出しっぱなしが多い方は、ランドリーバスケットに「入れる」。部屋の角へ置いても邪魔にならないインテリア性の高いデザインと、コンパクトにたためる布製の深型を選びましょう。家族の人数分を用意して、各自のやり方で収納してもらうのもよいです。タンスへの出し入れ程度の動きでも、毎日だと面倒ですよね。

●「かける」収納
家中にハンガーの「かけっぱなし」が多い方は、「かける」収納が適しています。Mさんは洗濯物は「室内干し」派ということで、干す用と吊るす用のハンガーを同じにすると簡単。

 Mさんは、クローゼットにあるタンスを撤去したら「ハンガーパイプ」を設置しましょう。工務店へ相談か、DIY(※2)でも設置できます。

※   2)ステンレスポール(直径32mm)とブラケットを用意して取り付けます。

[Before]

 大きなクローゼットがあるのに、置き型の「ハンガーラック」も買い足したんだそう。これが障害物となり、ストレスの源に。使いにくいと感じたら、すぐに手放すこと。購入にかけた金額よりも、心地よい環境を優先にするほうがリッチな心になります。

[After]

 障害物だらけだった寝室もハンガーラックを処分するだけで、こんなにスッキリ!  深夜のトイレも行きやすくなりました。

[Before]

 「3年ぶりに見直しました」とMさん。夫妻それぞれ、独身時代の私物と布団が放り込まれていました。不要なモノを処分して、縦の空間を収納ケースで分割。

[After]

 季節の布団やシーツ、思い出グッズや将来のマタニティグッズなど使用頻度の低いモノを収める「保管庫」へと変えました。まだ、余裕があります。

[Before]

[After]

 床や壁までモノが溢れている場合、それは日常的によく使うモノがほとんど。例えば洋服なら、使わない服はクローゼットに埋もれているのです。今回は、不要なモノをクローゼットから移動・処分して、家族3人分のよく着る洋服だけを収納しました。夫と妻の「吊り下げる洋服」は、ハンガーパイプのある別部屋へ移動しました。家族で安眠できる寝室に変わりましたね。

<まとめ>
実は筆者も、洗濯物をたたみたくない女。やりたくないことを優先した結果、シワにならない素材とワンピースだけに絞っています。あえて、「出しっぱなし収納」に変えたことで、「やらなくちゃストレス」を感じなくて済みます。家事の種類が増えた今、苦手なことも手放していいのではないでしょうか。

片付けは「押入れ」からが正解! 家事と育児がラクになる“汚部屋”スッキリ収納法

汚部屋まるごと片付けます! 連載企画「30代女子の『煩悩部屋』ビフォーアフター」、第5回目のクライアントは葛飾区・3LDKのマンションに暮らす主婦Mさん(32歳)です。

片付けの順番を教えて!(主婦Mさん・32歳)

 前回に続き、第5回目のクライアント・東京都葛飾区の3LKに住むMさんのマンションです。

[Before]

 「怒った夫が、部屋中のモノを片っ端からゴミ袋に入れたこともありました。泣きながら止めたものの、片付け方がわかりません」とMさん。ここまで荒んでいれば、どこからやるべきか、迷うのは当然です。

床が見えない! リビングへの「通り道」はどこ?

[Before]

 押入れから散乱したモノと、木の板(子どものベビーガード)が障害物となり、リビングへの「通り道」を塞いでいます。このレベルだと、「作業スペースの確保」が先決です。次に、溢れたモノを収納できる「押入れ」を空にすることで変わります。どうやるのか? 次章より、「片付けの順番」をレッスン!

[計画図]

 まずは、床の上に散らかるモノを一時的に撤去して「作業スペースの確保」を目指します。大きめの家具も部屋の角へ移動(or使わない部屋へ)して、作業しやすい動線を作ること。細かいモノは、紙袋へザッとまとめると簡単です。

[Step.1]押入れからぜんぶ出し!

 散乱したモノを部屋の角へ寄せて、3畳ほどの「作業スペース」を作りました。次に、押入れの中のモノをぜんぶ出します。床にならべる時は、グループ別に分類してまとめます。例えば、加工食品、お菓子、缶詰といった感じです。

 グループ別に分けたモノの山を、「必要・不要」と分けていきます。分別するときは、ペットボトルのダンボール(必要)と、ゴミ袋(不要)を用意すると効率的です。ペットボトルのダンボールは、そのまま収納ボックスとしても活用できます。モノの仕分けが済むまでは、収納グッズを買わないように。

[Step.4]押入れの収納容量を確認

[不要品]

 空っぽになった押入れです。収納の役割を持たなかったラックは、ジモティーで現金にチェンジ。変わりに、大きな空間をフル活用できるラックを用意してもらいました。

[Step.5]スチールラックで空間を分割!

[新しいラック]

 ニトリのスチールラック(W84.5×D29.5×H115.5cm)を2つ用意して、空間を前後に分けた5分割収納に改善。組立時のポイントは、ファイルボックス(約H24cm)の高さ以上(H28〜32cm)にして、棚板を同じ高さにすること。手前に使用頻度の高いモノ(消耗品)、後ろに使用頻度の低いモノ(保管品)を置いて、スライド式で使います。

[Before]

 以前の押入れは、奥のモノが取り出しにくい(モノの回転率が低くなりがち)、在庫内容がわからない(同じモノを何度も買いがち)、半端な空間が多い(余計なモノを詰め込みがち)など散らかる原因ばかりでした。これぞ、Mさんが忙しくなる仕組み。

[After]

 役割を持たない押入れを、生活倉庫(食品ストックと生活用品入れ)にしました。これで、家族の「あれどこ?」もなくなります。必要なモノが見つからないストレスは、家族間の争いを増やすだけ。独りよがりの収納より、家族でわかりやすいを優先に改善できました。

[After 上段の後]

[After 下段の前]

 空間を前後に分けて収納するときは、後ろに「保管品」、前に「消耗品」が鉄則です。回転率が早い「消耗品」は、透明の収納ボックスがオススメ。中身の見えない収納法は、家族のストレスになります。中を開けて確認する手間を省くことで、家族の自主性も得られます。

[After]

 玄関からリビングへの「通り道」もできて、安全になりました。家族の反応はどうでしょう? 「娘は何も悪くないのに、来ちゃダメ! 触っちゃダメ! と叱ってばかりでした。片付けしてからは叱ることもなくなり、娘もうれしそうに走り回っています。夫もご機嫌で、もっと家のことを協力すると言ってくれました」とMさん。

 変わっていく家とMさんに、家族で喜んだそう。これで、Mさんのやる気もマックスに! これから、どんどん「明るい家」に変わるので、乞うご期待。

「片付けられない妻」の心理と汚部屋の原因をプロが紐解く! 家が汚すぎて夫が帰らない!?

汚部屋まるごと片付けます! 待望の連載企画「30代女子の『煩悩部屋』ビフォーアフター」がはじまります。第5回目のクライアントは、葛飾区・3LDKのマンションに暮らす主婦Mさん(32歳)です。

「片付けないなら、離婚する」と夫に言われました(主婦Mさん、32歳)

[応募写真]

 結婚と同時に、3LDKのマンションに住み始めたMさん夫婦。最初の1年は共働きで忙しく、その翌年に愛娘が誕生。出産を機に専業主婦となったものの、ワンオペでの家事と育児の両立は難しくノイローゼ気味に……。何をするにも、育児のストップがかかり「出しっぱなし」状態が続く日々。いつしか片付ける気力を失い、ここまで悪化したそう。でも、独身時代は「こんなにひどくなかった」とMさん。

[リビング]

「優しく穏やかだった夫が別人のように豹変し、『片付けろ』と怒鳴ります。そんな夫の姿を見て、私もパニックになり泣いてしまいます。仕事(稼業)で忙しい夫に、心休める家を提供できない自分が残念です。夫も怒りが抑えられないと、実家で寝泊まりしています。夫(35歳)は娘(2歳)を溺愛しているし、私も夫が大好きです。夫婦の関係を修復したいので、助けてください」

 散らかる場所を検証すると、「モノが増える原因」と「捨てられない理由」が見えてきます。住人が抱える問題をまとめながら、汚部屋を覗いてみましょう。

[原因.1]食品庫

 夫とはグルメの趣味がぴったりと話すMさん。「料理好き」だとわかるキッチン周りでしたが、大人2人では食べきれないほどの食材の量です。 

 Mさんは、焦るほど好きなコトに逃げてしまうのでしょう。専業主婦だから、苦手な片付けや掃除も頑張らなきゃというプレッシャーがあった。その焦りが、好きな料理に向かって食品をつい買い溜めしてしまう。

[原因.2]洗面室

 100均の便利グッズや小物が目立ちます。家事を楽にしたい、可愛いインテリアにしたいという意欲ばかりが散らかっているようでした。

 自分だけの自由な時間とお金がなくなったせいか、安物を爆買いしてストレスを発散しがちだというMさん。ひどい時は、100均で3,000円以上買うことも……。小物を買うことで、偽りの満足感を繰り返しているのでしょう。

[原因.3]リビング

 親のマネをして子は育つ。その言葉どおりか、娘もおもちゃを散らかし放題。片付けても、すぐに散らかします。私を見てそうなったのかと不安だというMさん。

 おもちゃの多くは、両親や親戚からの贈り物ばかり。善意の捨て時がわからない、ギフトの山と化しています。対象年齢を過ぎた古いおもちゃも多く、大人でも片付けられない量。収納の仕組みも問題です。

[原因.4]寝室

 クローゼットを支配するのは、母親が相談もなく送りつけた高級衣装箪笥。洋服の半分以上は、母と姉からの贈り物。わざわざ用意してくれたと思うと、捨てられない。かといって、着たいとも思えず「タンスの肥やし」になる始末。

 母は通販で買ったモノを勝手に送りつけてくる、とMさん。ずっと仕事で忙しかった罪滅ぼしか、モノを買い与える癖があるそう。Mさんもまた、それを断れない。母のお節介と姉の押しつけが原因として見えてきました。

[原因.5]将来の子ども部屋

 アパレルの販売をしていたため、頑張って買った洋服を捨てられないとMさん。また、母と姉からもらった衣類も「いつか売ろう」と山積みのままに……。Mさんの思い出が詰まった洋服と、母と姉からのギフトで部屋が満パン! 

 後回しにしてきた「いつか」を放置した結果、大切なモノを失ってしまうかも。

[まとめ]

 ひとりで解決できないなら、「プロ」に相談を求めてください。Mさん自身も夫から「プロへの相談」を提案され、コチラへたどり着きました。これから劇的に、モノを手放して「片付けやすい仕組み」へと改善していきます。離婚寸前の夫婦仲もどう変わったか、今後のレポートでお届けします!

 

これで2020年の家事が減る! プロが教える、“汚れ予防”プチテクニック8選

整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します! 

今回の相談:せっかく大掃除しても、すぐリバウンドするから面倒くさい。

 2020年こそ、スッキリとした家と心で過ごしたい貴方へ……。年末の大掃除は、家族が共通意識を持って協力してくれるスペシャルイベントです。みんなで家中の汚れをリセットした後は、「汚れを溜めない8つのコツ」でキレイをキープしましょう。

大掃除後こそ「掃除が減る家」を作ろう!

 大掃除後は、汚れの繁殖を未然に防ぐ「予防掃除」と、毎日のちょっとした「ながら掃除」の習慣化でキレイをキープできます。もちろん、断捨離など大掃除までのプロセスも大切です。ちょっと大変に感じるけれど、これが出来れば「毎日のやらなくちゃ……」からも解放され、面倒な家事タイムをカットできます。今回はそんな予防掃除テクを8つ紹介しましょう。

[1]サランラップを「巻くだけ」で、保護シートに!

冷蔵庫や換気扇、棚具の上など視線の届かない場所もホコリがごっそり!サランラップを巻くだけで、手強い汚れもガードできます。ほか、洗濯機のホースにサランラップを巻くのも定番。使い捨ての保護シートとして便利な半面、変え時を忘れがちなので注意しましょう。

冷蔵庫のポケットやトレーに、ランチマットやキッチンペーパーを敷いて液漏れガード。調味料ボトルの下には、新聞紙が油漏れを吸水してくれます。引き出し内の角に溜まりがちなゴミや髪の毛も、厚めの紙を敷くだけで次の掃除が簡単に。100均のアルミシートは、ガスコンロや電子レンジの下などに。アルミが施された表面に防水加工があるため、中性洗剤で汚れを拭き取ることができます。

[3]アルミホイルを「置くだけ」で、減らす!

 排水口に、ふんわりと丸めたアルミホイルの玉を置くだけで「ぬめり」の防止に。下駄箱には、紙コップに入れた重曹を置くと「カビと湿気」の繁殖を抑える効果が期待できます。バスルームをピカピカにしたら、おふろの防カビくん煙剤を置いて完了。押入れを整理したら、除湿剤をセットするのはもはや定番ですね。

換気扇や通気口は、フィルターを貼って「ホコリの吸着」をキャッチ。長く付けていると生活感が出がちなので、こまめに交換したいところ。巾木(壁の継ぎ目)や窓のサッシ(溝の凹凸)、建具の隙間は、メンディングテープでカバー。ただし、テープの粘着でベタつくケースも多いので、早めのサイクルで交換を。

[5]コーティングを「塗るだけ」で水アカをブロック

 
 
 
 
 
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バスルームの鏡に付いた水アカを落とした後は、親水コートで水を弾き流します。対して、車用の撥水コートは水滴の玉になって落とすタイプで、キッチンのシンク、洗面ボウル、浴槽、窓ガラスなどに付く水アカをブロックしてくれます。

 トイレの便座マットとカバーは、「外すほど」掃除が簡単になります。布モノは、雑菌が洗濯する手間も増えます。公共トイレのように、使用時にプッシュ式のアルコール除菌で拭くほうが汚れの蓄積を防ぎます。水回りは、湿気によるカビが増殖しやすいため、布類はもちろん「モノの直置き」も避けたほうが無難。(陶器製の冷たい便座トイレ、保温機能がない場合除く)

[7]コンロ周りの汚れは「熱いうち」に

 
 
 
 
 
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コンロ周り、電子レンジ、オーブンは「熱いうち」に厚手のタオルで拭くと汚れがスルッと落とせます。熱で汚れが浮くので、力を入れて洗う作業と専門の洗剤を揃えるコストもカットできます。油汚れが強い場合は、カークランドの掃除シートを挟むとより効果的です。(※ミトンを付ける等、火傷に注意してください)

 何かのついでに掃除をすることを「ながら掃除」と言います。掃除が嫌いな方はもちろん、汚れが溜まるまで「見て見ぬ振り」をする方ほど「◯◯しながら」が楽ちん。例えば、テレビを見ながら絨毯をコロコロする。歯を磨きながら洗面ボウルを洗う。食器を洗いながら、シンクも洗う。お茶を沸かしながら、コンロを拭くなどです。動作とセットに、習慣化するほど掃除に対する面倒くさいが減らせます。

100均「透明ボックス」収納で“賞味期限切れ”一掃! 食品ストック癖は年8万円のムダだった

整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します! 

 いよいよ今年もラストスパート! 2020年こそ「運気UP」と願うなら、年末に「食品の片付け」をしてみましょう。政府が発表する数字を元に、家庭から出る「食品ロス」を減らせば「年間約8万円」の節約がかないいます。とくに、貯金が苦手な方には「家計の4分の1を占める食費」について考え直すきっかけになるかも……。

今回の相談:新年の開運を願って「賞味期限切れ」食品を一掃!

 今回は、新年の開運を願う、板橋区に住むAさん(37歳/4人家族)のキッチンから「食品庫」を一掃します。洋服や小物より不要になる理由もわかりやすく、チリツモな「無駄使い」に気づきやすいスポットです。

[Before]

 L字型キッチンのコーナー(角)を「食品庫」にしているAさん。使用頻度から考えても、この場所がベストだそう。「特売や買い溜めはしないので、大丈夫だと思う」とのことで、片付ける必要性を感じていないものの、在庫量や食品の種類がひと目で見渡せません。

どんな家にも「賞味期限切れ」の無駄が出る!

 食品ストックが少なめのAさん宅でも、片付けたら「賞味期限切れ」や「腐敗・カビ」による「食品ロス」が出てきました。これ、ほぼ100%の家で見る残念な現実です。日本では約643万トン※の「食品ロス」があると発表されていています。そのうち、約半分が家庭(約291万トン)からの可燃ゴミです。その半面、「食べ物に困っている子ども」が世界中に存在します。重たい話ですが、昨今の気象問題(可燃ゴミの環境負荷)にも大きく関係しています。
※平成28年度推計(農林水産省・環境省)

 国が発表する「食品ロス」問題を、上に表しました。自身の目で現実を実感するなら、食品庫&冷蔵庫にあるモノをぜんぶ出してみてください。驚くほど、食費の無駄使い(=食品ロス)が見えます。それもそのはず、家庭から廃棄される「食品ロス」の量を米の消費量※に換算すると、1年間で約8〜10万円分相当(4人家族の場合)になるそう。日本の家計における食費は、消費支出の4分の1を占めるため貯蓄に大きく影響するのです。※平成28年度推計(農林水産省・環境省)

「見える化」収納で、食費の「無駄使い」を防ぐ!

 「食品ロス」を減らして「貯蓄」に回せば、時間と精神の余裕が生まれ「運気UP」が望めます。でもどうやって「食品ロス」を防ぐの? 食費の予算を決めて、節約と自炊を心がけるはもちろんだけど……実際は、料理の時短や手間を考えると難しいよね? そんな方こそ、「食品の片付け」が効きます。

 保管するモノが一定ではない「食品庫」「冷蔵庫」にも、モノ(食品)の住所が必要です。まずは、整理収納の基本ステップ! 中の食品を「ぜんぶ出す→種類別に分類する→不要を取り出す」の作業をします。空になった空間を一掃したら、寸法を測ります。

 実際に、Aさん宅の食品庫を「見える化」収納に改善してみました。

[After]

 透明の収納箱を用意して種類別に分類します。箱に入れる時は、食品が埋もれない7割収納がベスト。また、賞味期限が近い食品を手前にする陳列方法も大切です。さらに、在庫の可視化が簡単になるように、ラベルや保存容器を使うと効果的です。今回は、セリアとキャンドゥで販売している透明のファイルボックス(横幅約13cm)を使いました。ほか、筆者が愛用しているナカバヤシのファイルボックスもオススメです。

【ポイント】
[1]透明の収納箱
[2]7割収納
[3]賞味期限が近い食品を手前に陳列
[4]ラベルや保存容器で在庫の可視化

[結果]

[まとめ]
 年末年始に向けて、食のイベントも盛りだくさん。お得な食品を買い込む前に、家に眠る「食品ロス予備軍」を食べ尽くしましょう。残念ながら「食品ロス」になった、加工品、乾物、調味料などは「なぜ、そうなったか」を考えると「無駄使いの癖」が見えてきます。あらゆる無駄を減らすほど、「運気UP」が巡ります。


☆☆☆収納のお悩み[何歳でもOK!お住まいどこでもOK!]大募集!☆☆☆

片付けのちょっとした“お悩み”に、収納ライターの伊藤まきさんが、目からウロコの解決方法を提案します! アナタの部屋の「困っている場所」の写真を撮って「お悩み詳細」のコメントを添えて、下記よりご応募ください。

★応募フォームはこちら★

不用品処分で60万円儲かった! 年末に「片付け」だけで「お金が増える」方法教えます!

整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します! 今回は、年末に向けて「大掃除」がテーマ。しかし、伊藤さんいわく「大掃除しない」でOKとのこと……。その理由とは?

 前回も、年末に「大掃除しない宣言」を提案しました。家の中にあるモノで、引き出しひとつでも「必要」「不要」をジャッジした経験がないなら、年末は「捨てる」ことだけに集中してください。さらに「捨てる」モノの中からまだ使えるモノを集めれば「お金」に変わります。お金にするには、時間と労力が必要ですが「お金の使い方」を変える“意識改善”にもつながります。

「捨てられない」初心者は、まず3ステップ!

 まず、「捨てる」ことに抵抗がある人はたくさんいます。そして皆さん、ほぼ同じ理由で残そうと考えるのです。着なくなった服は「家着にするから」、まだ使える鍋は「母にあげるから」など。これではまるで、モノに人が支配されているようです。こうしたとき、筆者は3つの方法を提案します。「ゴミ袋へ直行!」に抵抗がある人も、選択肢が広がります。

[1]家族・友人ではなく「他人」へ譲るべし!

まだ使えるモノだからと、家族や友人に譲るのはNGです。家族だと家からモノが出ていきません。そして友人だと、お礼として別のモノが返ってくるし、また多くの方が「友人にもらったモノ」に困っています。もはや、譲るというより“押し付ける”印象です(育児グッズ除く)。だったら、必要としている他人へ譲り(売る)ましょう。

[2]食品ストックは「寄付」か「消費」すべし!

特売で買った加工食品、いただいたお菓子などの「食品ストック」を、地域のフードバンク(フードドライブ)などに寄付をするという考え方です。もしくは、わかりやすいカゴにまとめて、積極的に消費するよう提案します。

[3]タオルや毛布は「譲る」か「雑巾」にすべし!

あきらかにゴワゴワのタオルなのに、捨て時で悩む人はたくさんいます。古いタオルはハサミで切ってウエス(雑巾)にすれば、気持ちよく使い切ることができます。押し入れに眠っている箱のままのタオルや毛布は、地域の動物愛護団体に譲るなど、譲渡先はたくさんあります。

 最終的には、必要としている「他人」へ「売る」「譲る」が手放しやすいことも。ちなみに、筆者は「超!浪費家」でしたが、そうやって家具や小物を手放したことで60万円以上の利益を得ました。そして「無駄使い貧乏」からも脱出。その経験を通して、不用品をお金に替える方法を紹介します。まずは、不用品の「捨て方」にもいろいろなパターンがあることを説明します。

 「買うのは簡単、出すのが面倒」といえば、大型家具・家電の不要品です。多くの方が、処分費がかかる[3]各自自体への申込みが面倒で置きっぱなしです。状態がよいモノなら、[1]フルマアプリのジモティーを使って現金に。必要な方が、購入&引き取りに来てくれます。人気メーカーや発売から2年以内の家具・家電なら、[2]のリサイクル店で現金(or 無料引き取り)に変わる場合も。他人とのやりとり、面倒なことを省きたい方、処分する量が多い方は[4]有料の不要品回収業社(軽トラック積み放題など)が短時間&簡単で済みます。

小物の「捨て方」5レッスン

 洋服や雑貨を売るなら、[1]フリマアプリの(メルカリ、ラクマ)ですね。ブランドの空き箱、紙袋、使いかけのコスメまでお金に変わります。ブランドの洋服やバッグの点数が多い方は、[2]の大型質店へ。人気ブランドならフリマアプリより高値が付く場合(客層が海外まで広がるため)もあります。ほか、自宅まで買い取り査定に来る店、持ち込み式のグラム単位で買い取る店などニーズに沿った店舗があります。家に長期保管せず、希望価格より「相場価格」で手放しましょう。

 

 少し難アリのアイテムだけど捨てられない、フリマアプリだと送料がかかるから売るのがネック……という人は、対面式のフリーマーケットに参加して「お金」に変えましょう。筆者自身も「捨てられない人」を誘い、大型(出店料相場3000円)から自治体(出店料相場500円)まで多数の参加経験があります。この体験で大切なのが、他人(買い手)が決めるモノの値段です。自分では「高かった服」も、他人からは「お得なら買う服」でしかない、という現実を知れます。客観視することで、フリマを終える頃には迷いが消えて「手放したい」と思えています。

使わないモノが多い=お金を捨てている

 筆者は「貯金のできない女」でした。お給料のすべてを散財するループを繰り返していたのですが、それを止められたのは「不要品を売る」という作業のおかげ。ただ「捨てる」で終わらせず、「売る」という行為に面倒と時間をかけたことで、浪費癖と向き合ったのです。お得や便利、簡単、流行、見栄などから買ったモノ。それらを「苦労して捨てる」経験が、浪費癖を正すには必要だと感じます。

 そして、それら不用品を手放すことで、「あらゆる無駄」が減っていきます。

[まとめ]
使わないモノが多い家ほど、お金を捨てています。家中の黒ペンを集めると、30本以上あるなんて話も珍しくありません。この浪費癖を正すには、「苦労して捨てる」経験が必要だと感じます。モノを使い切らずに買ってしまう人こそ、頑張ってみませんか。きっと「あらゆる無駄」が減り「選択の自由」も広がります。

 

年末は「大掃除しない」宣言! やるべきことは「断捨離」だけ、ゴミ出し〆日をゴールに!

整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します!

今回の相談:大掃除って、やらなきゃダメですか?

 年末になると、「大掃除」の圧が迫ります。スッキリした新年を迎えるためにも、一掃したいけれど「やる気」が出ない方も多いのでは? その原因は、モノが多すぎるからかもしれません。ホームクリーニングを専門にしている方のお話に、そのヒントがありました。

「掃除依頼をする家ほど、モノが多すぎて時間と手間がかかります。私たちの仕事は、棚の上を拭くにもモノを元に戻さなければなりません。だから、頑固な汚れを落としてもすぐ元通りになります。実は、『モノを減らす』ほうが重要ですよ」

 筆者も片付け訪問に伺うたびに、「モノの量=汚れの量」を実感しています。掃除が「メンドクサイ」と感じるのは、モノを動かす手間が目に見えるからです。例えば、写真のような状態なら? 掃除までの行程が遠く、気力を奪われます。

 頑固な汚れが溜まる家には、共通点があります。一番の理由はモノが多すぎるからですが、住人自身が、「汚れる仕組み」を作っているのも問題です。

[1]キッチン周りにモノがいっぱい
キッチンのシンクやコンロ周りには、出しっぱなしのモノが多いため油汚れや水アカが増えます。水切りラックの周り、排水口の中もドロドロです。

[2]トイレは3点カバー付き
布モノは、定期的に洗わなければ不衛生に。細かく飛び散る汚れのため、プッシュ式のアルコール除菌で便座をマメに拭くほうが汚れも溜まりません。汚れを防止するラグやマット類を敷きっぱなしの家ほど、裏側が汚れています。

[3]床や棚上にモノが置きっぱなし
床にモノが散乱しているほど、掃除機をかける作業が面倒になります。棚やテーブルの上のホコリも、モノが少なければサッと拭くだけです。

[4]掃除グッズの種類が多い
場所別の洗剤、ナチュラル系の粉洗剤、100均の掃除シート、モップ類やブラシが多いなど、選択がありすぎて「使い分け」や「出し入れ」さえ疲れます。

[5]小物が仕分けされていない
引き出しやカゴの中も、ホコリが溜まります。細かいモノは、収納箱や袋に仕分けしましょう。箱の中からワンアクションで動かせるほど、簡単になります。

[6]家具や家電が重たい
重たい掃除機よりも、片手で持てるスティック型なら掃除力が上がります。空気清浄機にキャスターを付け、椅子に滑り止めシートを貼るだけで違いがわかります。

 モノが多いほどいつか役に立つ、モノが手に届く範囲にあれば簡単になる……。そんな情報や思い込みに反して、やるべき家事が増えています。

 大掃除の「やる気」が出ないなら、「捨てる」から始めましょう。面倒なのは、「片付け→断捨離→整理収納→掃除」と行程が長いからです。年末年始は、各自治体の「ゴミ出し〆切日」があります。その日をゴールと決めて、2019年に溜め込んだ「負を感じるモノ」&「不用品のモノ」と決別を!

 とはいえ、その「捨てる」が難しい方は「10の呪縛」による恐れ、迷い、優しさによるものです。重度の汚部屋さんも、呪縛が解ければ驚くほど手放せます。

迷わない場所から「30秒で捨てる!」

 また、片付けが苦手な人ほど「どこから手をつけるの?」と固まります。

 まずは[1]クローゼットからスタートを!  身につけるモノほど、瞬時に判断できます。お気に入りの服なら30秒で「必要」と答えますが、高かったから、まだ使えるから、◯◯だから〜と「負の理由」を持つモノは、タンスの肥やしです。30秒以上迷ったら「保留箱」に分けて、再検討へ回します。

 [2]の押し入れは、死蔵品が埋まっているケースばかり。[1]と[2]の片付けで、収納ケースや家電など「大型の不用品」が出てきます。余白が生まれるので、溢れたモノを置く場所の目処もつきます。[3]以降は、使用頻度を元に「負の理由」を持つモノと片をつけます。

[まとめ]
 大掃除よりも、「捨てる」が先です! 不用品を転売した予算で、ホームクリーニングを依頼するほうが効率的です。プロによる掃除は、仕上がりも完璧で満足度も高めです。しかも、窓、ベランダ、屋外の掃除を真冬にやる必要もありません。掃除が簡単になる空間にすることが、「捨てる」の効果です。



☆☆☆収納のお悩み[何歳でもOK!お住まいどこでもOK!]大募集!☆☆☆

片付けのちょっとした“お悩み”に、収納ライターの伊藤まきさんが、目からウロコの解決方法を提案します! アナタの部屋の「困っている場所」の写真を撮って「お悩み詳細」のコメントを添えて、下記よりご応募ください。

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買ってはいけない「100均」グッズ! 下駄箱で“地雷化”する靴収納アイテム、正解はコレ

整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します!

■今週の相談者>>>K・Uさん(38歳)練馬区在住

下駄箱の中に、子どもの靴と外遊びのおもちゃを入れたい!

[Before:上段]

[Before:下段]

 家族4人(夫婦+子ども2人)で一軒家に住んでいます。天井まである下駄箱があるにもかかわらず、フル活用できません。悩みのタネは、下駄箱に入りきれない子どもの靴と、外遊び用のおもちゃの「出しっぱなし」。使ったモノは仕舞う習慣を子どもに身につけてもらいたいのですが……。

【整理収納アドバイザー1級:伊藤まきの回答】
 今回は持ち家ということで、「下駄箱の板増し」と「一列収納」で解決できます。つい100均グッズで解決しようとしがちですが、モノを増やすことなく問題を解消できます。

 ちなみに、ご相談を受けて伺うお宅で、ほぼ発見しては処分する玄関先の「100均グッズ」が3つあります。ウェブサイトで情報がいろいろ出ていることもあり、多数の方が失敗してるのです。買った満足感はあるものの、使い続けることができないこれらグッズは、しっかり考えて購入しましょう。

買ってはいけない、100均「靴収納グッズ」とは?

[1]シューズホルダー

 まずはシューズホルダーです。下駄箱の収納力アップで知られる名品ですが、出した後に元に戻すという作業が面倒のため長く続きません。また、高さを奪うので棚板を2段にするのと変わりません。なにより100円でも個数を揃えると、予算はUPしてしまいます。

[2]引き出し型のシューズケース

 衣替えの靴を保管するには便利ですが、こちらも箱に戻す作業があるため持続できません。

[3]コの字ラック

 最後は、キッチンコーナーにある[3]コの字ラックです。子ども靴の収納アイデア記事で知られますが、強度が弱く変形するため処分するケースが目立ちます。

 このように、100均グッズで収納を増そうとすると、いずれ処分することになりがち。これらの経験から、持ち家なら「棚増し」、賃貸なら「突っ張り棒」をオススメしています。

[After]

 余白が目立っていた下駄箱の収納力をアップするため、上下段で合計3枚を「板増し」。子どもが成長しても融通が効くのが魅力で、小さな収納グッズを揃えるよりコスパ◎です。マイホームなら、備え付け家具の説明書があるので問い合わせ先に確認してみましょう。Kさん宅の場合は、1枚800円で揃えることができました。

子どもの靴は「一列収納」で、スッキリ入ります!

[After]

 下駄箱の奥行きは、成人男性のサイズです。子どもの靴では、余白が目立ちます。Kさん宅でも、2足揃えた上に重ね置きしていました。写真上のように、靴を「一列収納」にすれば8足も収まります。使用頻度の低い靴は、100均の引き出し収納ケースに保管しました。よく履く靴と保管する靴を分けるのもスッキリポイントです。

 次は、全体像の[After]をチェック!

[Before:上段]

↓[After]↓

 余白が目立っていた下駄箱が、機能的な収納棚に変わりました。外玄関に「出しっぱなし」だった外遊び用のおもちゃも入ります。また、置き場に困っていた子ども用の帽子も「使う場所」にスタンバイできました。

[Before:下段]

↓[After]↓

 大人の靴が少なめだったのも、下駄箱をフル活用できた理由のひとつです。「息子が2人なので、この量でちょうどよい」とKさん。将来的には、1人3段ずつで定数管理できるようにしたいとも。家族の共有スペースだからこそ、ルールを決める! これぞ、大切なモノを管理する能力が育つ仕組みです。

 片付ける時は、すべての靴を取り出してリセット掃除を! 棚板の砂を払って、除菌シートや重曹水などで拭き上げます。扉を開けて換気をしてから、新聞紙を敷いて除湿剤をセットするとよいでしょう。どうしても臭いが残るようなら、「次亜塩素酸」という家中のあらゆる臭い・菌に対応できる消臭剤が効果的です。

 蒸れた臭いが気になるなら、炭、緑茶、重曹などの脱臭用シューキーパーや「ヒバチップ」を靴の中に詰めて置きましょう。染み込んだ臭いが消えない場合は、「グランズ レメディ (無香)」がオススメ。天然由来の成分で、臭いの元となるバクテリアを除去する靴用の消臭剤です。これからの時期(ムートンのブーツなど)に活躍してくれます。



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