年をまたぐ一部のドラマを除き、2018年のすべての連続ドラマが終了した。そこで、この1年にオンエアされた連ドラをランキング形式で振り返ってみたい。対象は年内に最終回を迎え、10%以上の視聴率を獲得した作品のみ(視聴率はすべてビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。
NHKの連続ドラマ小説、大河ドラマを含め、全局の連ドラで堂々のトップに立ったのは、朝ドラ『半分、青い。』(永野芽郁主演)で21.1%を獲得。ヒロインの永野は高校を卒業したばかりで、撮影当時、まだ18歳の若さでありながら抜群の演技力で視聴者をクギ付けにした。その相手役を務めた佐藤健も好アシストで、高視聴率に導いた。
2位は『わろてんか』(葵わかな主演)の20.1%で、16年以来、2年ぶりに朝ドラでワンツーフィニッシュとなった。しかし、その後の葵は『ブラックペアン』(TBS系)でヒロインに起用されたものの、イマイチ存在感を示せなかった。それだけに、来年の巻き返しに期待したい。
民放トップで総合3位になったのは、嵐・松本潤主演『99.9ー刑事専門弁護士-SEASONII』(TBS系)。松本と香川照之のコンビネーションも依然絶妙で、17.6%をマーク。16年4月期のシーズン1(17.2%)の視聴率を超えたのは大いに評価されるところで、シーズン3のオンエアが待望視される。
米倉涼子が主演した新ドラマ『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日系)は15.7%で4位。米倉は『ドクターX~外科医・大門未知子~』で、16年は民放トップ、昨年は全ドラマでトップに立っていたが、3年連続民放首位はならず。『99.9』に大差をつけられてしまったが、新作できっちり結果を出すあたりはさすが。来年10月期のテレ朝「木9」枠は、すでに米倉枠で内定しているとされるが、『ドクターX』が復活するのか、『リーガルV』続編なのか、はたまた新ドラマとなるのか、注目される。
2クールに渡って放送されるテレ朝の鉄板ドラマ『相棒season16』(水谷豊主演)は、前シーズンと同率の15.2%で5位タイ。“相棒”が4代目の反町隆史に代わってから視聴率は落ちたが、15%をキープしているのはさすがだ。
木村拓哉主演『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)は15.2%で『相棒』と並んだ。今や、すっかりオジサンと化した木村に体を張ったドラマは、かなり厳しいと思われた。それでも、昨年主演した『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)の14.6%を上回ったのは、評価していいだろう。
嵐・二宮和也の4年ぶりの連ドラ主演作『ブラックペアン』(TBS系)は14.3%をマークして7位。同じ嵐のメンバーである松本が主演した『99.9』と同じ「日曜劇場」枠とあって、視聴率を比較されることも多かった。数字的には松本の圧勝となったが、ダークヒーローを演じきった二宮の演技は高評価を得たようだ。
綾瀬はるかが主演した『義母と娘のブルース』(TBS系)は14.2%を挙げて8位。一時は主演ドラマが不振に陥ったが、昨年主演した『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)も12.7%をマーク。民放ドラマで、2作連続の好結果を残したことで、“視聴率を取れる女優”として復活したといえそうだ。
昨年3月に逝去した、故・渡瀬恒彦さんが主演していた『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系)を後継した『特捜9』(V6・井ノ原快彦主演)は、『9係』を超える支持を得て、14.0%をマークし、堂々の9位にランクイン。『9係』時代からの根強いファンが支えているだけに、シーズン2が放送されても、高視聴率を取るのは間違いないだろう。
3年ぶりに続編放送となった『下町ロケット』(TBS系)は10位に入ったが、平均視聴率は18.5%→13.6%と大幅ダウン。最終回で自己最高の16.6%を記録して有終の美を飾ったのは救いだが、仮にシーズン3のオンエアがあるとしたら、脚本や演出、キャストなどを見直す必要がありそうだ。
11位以下を見ると、例年通り、『科捜研の女』『遺留捜査』など、テレ朝のシリーズモノががぜん強さを発揮し、着実に2ケタ超えを記録。これは来年も変わらないだろう。
近年、視聴率低迷が続くフジテレビでは、山崎賢人主演『グッド・ドクター』が下馬評の低さを覆して、よもやの11.2%をマークしてトップ。織田裕二主演『SUITS/スーツ』、沢村一樹主演『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』も共に10%超えを果たした。2ケタに乗せた連ドラは3作で、依然低調なのは確かだが、来年に向け好材料となった。
逆にお先真っ暗なのが、視聴率3冠王の日本テレビだ。今年の最高は、賀来賢人主演『今日から俺は!』の9.9%(24位)で、オール1ケタで壊滅状態。昨年は3作が2ケタに乗せていただけに、ドラマ部門が不振を極めた。しかも、石原さとみ、新垣結衣、波瑠、広瀬すず、吉高由里子といった人気女優たちを主演に起用したドラマでも、1ケタに終わらせてしまった責任は重い。来年は巻き返しを図らないと、「バラエティーだけの日テレ」といわれかねない。
(文=田中七男)
<2018年連続ドラマ平均視聴率ランキング>
※2018年中に放送を終えたドラマのみが対象
1位 『半分、青い。』 (NHK総合) 21.1%
2位 『わろてんか』 (同) 20.1%
3位 『99.9ー刑事専門弁護士-SEASONII』 (TBS系) 17.6%
4位 『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』 (テレビ朝日系) 15.7%
5位 『相棒season16』 (同) 15.2%
5位 『BG~身辺警護人~』 (同) 15.2%
7位 『ブラックペアン』 (TBS系) 14.3%
8位 『義母と娘のブルース』 (同) 14.2%
9位 『特捜9』 (テレビ朝日系) 14.0%
10位 『下町ロケット』シーズン2 (TBS系) 13.6%
11位 『未解決の女 警視庁文書捜査官』 (テレビ朝日系) 13.0%
12位 『警視庁・捜査一課長』シーズン3 (同) 12.8%
13位 『科捜研の女17』 (同) 12.7%
13位 『西郷どん』 (NHK総合) 12.7%
15位 『科捜研の女18』 (テレビ朝日系) 12.5%
16位 『刑事7人』シーズン4 (同) 11.8%
16位 『遺留捜査』シーズン5 (同) 11.8%
18位 『グッド・ドクター』 (フジテレビ系) 11.2%
19位 『アンナチュラル』 (TBS系) 11.1%
20位 『SUITS/スーツ』 (フジテレビ系) 10.8%
21位 『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』 (同) 10.6%
22位 『ハゲタカ』 (テレビ朝日系) 10.4%
23位 『大恋愛~僕を忘れる君と』 (TBS系) 10.1%