『Dr.コトー診療所』は医師の自己犠牲賛美のスポ根映画?不誠実極まりない結末

 映画『Dr.コトー診療所』が公開中だ。本作は2003年と2006年に放送された大人気ドラマの16年ぶりの続編となる劇場版。12月16日の公開日から1ヶ月が経過し、興行収入は20億円を超えるヒットとなっている。

 映画.comで3.4点、Filmarksで3.7点などレビューサイトの平均得点はまずまずではあるのだが……一部では激烈な否定的な意見も見受けられる。そして、筆者個人の…

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担当医がナースコールを無視して患者死亡! 理由は病院パンフレットの集合写真撮影!?

 中国ではここ数年、日本への医療ツーリズムが非常に人気となっており、日本での健康診断や病気治療を仲介する旅行会社も急増している。背景には、中国人が自国の医療を信用していないことが大きな要因としてあるのだが、「さもありなん」という事件が起こってしまった。

「新京報」(7月23日付)によると同14日、山西省文水県の人民病院に高齢女性が搬送されてきた。女性には嘔吐などの症状が見られ、検査の結果、重篤な病状であることが判明し心臓内科へ入院、治療が行われることとなった。女性の家族も、病室で夜通し看病した。

 ところが翌日、女性の容体は急変。家族は急いでナースコールを押し、担当医を呼ぼうとしたが、とんでもない理由で断られてしまう。医師は「これから病院のパンフレットに載せる集合写真を撮影するので、しばらく患者の対応ができない」と言ってのけたのだ。

 家族はその後、3回にわたって直接担当医を呼びに行ったが、撮影が終わるまで待つように言われ、結局、医師が病室に現れたのは容体の急変から20分後のことだった。女性はこのときすでに息を引き取っており、死亡が確認された。

 病院側は遺族に対し、「治療が遅れたことと、死亡してしまったことの間には因果関係はない」と、過失責任を逃れようとする説明を行ったという。

 病院側の対応に不信感を覚えた遺族は、病院を管轄する医療保障局と地元警察に通報。当局による調査が行われることとなった。

 女性が亡くなった病室と撮影場所は、わずか10メートル程度の距離だったという。パンフレット撮影のために重症患者を放置したことが事実であれば、遺族からすれば見殺しにされたと思うのも当然である。地元政府はすでに担当医と院長に対し、それぞれ停職処分、警告処分を命じている。

 患者にとって一番安心できるはずの病院で起こった今回の事件、これでは自国の医療を信用できないのも無理はない。

(文=青山大樹)