デモ続く「パリ凱旋門」をあらゆる面で超越! 「平壌凱旋門」から見える“禁じられた景色”とは!?

 フランス・マクロン政権の燃料税値上げを発端に始まった「黄色いベスト」運動は政権側が懐柔策を打ち出し、沈静化しつつある。12月1日から閉鎖されていたパリの観光名所・凱旋門も12日から見学可能となったが、依然、不安定な情勢が続いている。

 一方、北朝鮮・平壌の凱旋門は近年、観光客の登楼が許可され、注目が集まっている。長年出入り禁止となっていた平壌凱旋門の展望台からは、一体どんな眺望が楽しめるのか!?

 平壌凱旋門は金日成首席の生誕70周年を記念して、1982年に完成。高さ60mで「パリの凱旋門より10m高い」というのが平壌っ子の自慢だ。

 パリ凱旋門は入場料が12ユーロ(約1,500円)で、高齢者と障害者以外は284段ものらせん階段を上がる必要がある。一方、平壌凱旋門は無料で、誰でもエレベーターを利用できる。さらにパリ凱旋門周辺には週末ごとに黄色いベストを着たデモ隊が集まっているというが、平壌凱旋門は恐怖政治で逆徒を抑え込んでいるため、建設以来、平穏が続く。

 規模、コスト、利便性、治安と、あらゆる面でパリ凱旋門を超越する平壌凱旋門だが、長年、一般の観光客は登楼を許されていなかった。その理由は不明だが、「平壌中心部を360度一望できる。当局にとって見られたくない軍施設や公安関係機関の建物が見えるからではないか」(民間研究者)という推論がある。

 だが、2016年末になって突如、展望台が開放された。平壌凱旋門を観光した経験のある日本人男性は、次のように語る。

「エレベーターを降りると、映画館のような空間があった。そこで建設の経緯を紹介する短編映画を見せられた。お土産店もあり、凱旋門のマグネットや木製模型といった記念グッズ、お菓子、絵、手工芸品といった土産物や本が置いてあった。女性店員がかなり張り切っていて、冗舌なセールストークを展開され、開かずの凱旋門を開放したのは、金もうけもひとつの目的なのかなと思った」

 眺望はというと、牡丹峰(モランボン)という自然公園のようなエリアや、金正恩党委員長の肝いりで開発された高層マンション群が遠景に映える。

「近くに、日本の高度成長期に建てられた団地のようなコンクリート製マンションが垣間見えた。平壌は大通りに面した建物は美しく見えるが、わずかでも内側の町並みをのぞけてよかった」(同)

 どうやら、展望台からは知られざる北朝鮮らしい“絶景”が楽しめるようだ。

大炎上「アンドロメダ瞬女性化問題」に北朝鮮の聖闘士星矢ヲタが物申す!

 2019年にNetflixで配信される『聖闘士星矢』最新シリーズ『聖闘士星矢 Knights of the Zodiac』にて、主要キャラクターであるアンドロメダ瞬の性別が女性に変更され、古参のファンを中心に動揺が広がっています。

 そこで、本連載でも数回にわたり登場していただいた北朝鮮人民の聖闘士星矢オタク・趙さん(職務で第三国在住)に急きょ連絡を取り、見解を伺いました。

***

――アンドロメダ座の瞬の性別が女性に変更されたことが日本で大きな話題となっていますが、趙さんはこの件についてどう思いますか?

趙さん 私も幼い頃にアニメブックを見て、瞬はひょっとして女なのではないかと思ったことがありました。性格も外見も、女っぽいですよね。なので、いっそ女性として描いたほうが的確なのでは、と思うところもありました。

――それが今回、ついに本物の女性キャラに作り変えられることになりました。

趙さん 確かに、女性を英雄的に描く今の世界の趨勢とは、ちょっと違う筋のものであると感じます。わざわざそうする必要はないのではないかと……。

――日本の多くのファンも、そのように感じています。

趙さん ただ、女性化することで、悪いことよりも良いことのほうが増える気もします。

――というと?

趙さん まずは、ジェンダーの多様性において女性たちの役割を肯定的に描けるとともに、(瞬の持つ)女性的な柔らかさをクローズアップすることができるでしょう。

――瞬が、男性としては不完全だという認識でしょうか?

趙さん 不完全というよりも、さらに何かを加えてイメージを膨らませる余地を持っているということです。そして、女体化してラブストーリーの要素を追加することは、作品を小説のように豊かにすることができます。

――ラブストーリーというのは?

趙さん 単純に男女のカップルといえば、主人公のペガサス星矢にはアテナがいるし、ドラゴン紫龍にも恋人がいるでしょう。瞬は、キグナス氷河とくっつくことができるのではないでしょうか。

――氷河×瞬ですか……。

趙さん 瞬が、全身凍傷になった氷河を命懸けで救う場面があるじゃないですか。ラブストーリーがあれば、作品がさらに現実味を帯びると思います。僕は以前から、作品そのものよりも登場人物の出生地や年齢などプロフィールに興味を持っています。彼らがどこかに実在しているかのように思っていますし、実際そうであればいい。だから、恋愛もしてほしいと思うんです。

――しかし、従来の作品の設定や世界観を壊す、と懸念されています。

趙さん 作品が、さらに豊かになるという見方もあるのではないでしょうか。僕も、わざわざ女体化させることには反対です。今のままの瞬でいいです。

――私も、ファンとしてはそう思います。

趙さん しかし、瞬本人が望んで性別を変えるのであれば賛成です。

――えっ!? それは一体どういうことですか?

趙さん まったく新しいストーリーの中で、瞬が自分の意思で女性であることを選択したという説明があればいいです。

――それは、余計に複雑な話になりますね……。

趙さん 原作とは関係ない、異世界であれば全然問題ありません。

――というか趙さん、今回は原作のリメイクで、女性化はもう決定してしまったんですよ……。

趙さん え?

――公式発表されてます。フェニックス一輝とは兄妹になるんです。

趙さん それはおかしいですね。同意できませんよ!

――それで日本のファンが怒っているんです。

趙さん それは(作品の)思い出を壊すことになります。作者はどう考えてらっしゃるのですか?

――作者の車田正美先生は、「原作者の手を離れてどんどん遠いところへ行ってしまっても、ファンがいろいろなテイストの作品を楽しんでくれればそれでよい」という趣旨の発言をされています。

趙さん そうであれば、僕も何も言えません(笑)。

――これが女性化した瞬の画像です(画像を見せる)。

趙さん (笑)。なんだか不思議ですね。ショックでないといえば、うそになりますけど。まあ、でも期待はしています。僕は星矢の関連作品であれば全部観たいので。出来が良くても悪くても構いません。ずっと応援していますよ。

***

 途中まで、ややかみ合っていませんでしたが、趙さんもつまりは女性化に反対とのこと。過去、独自の個性的な解釈を展開することもあった趙さんですが、これについては日本の大多数のファンと同意見のようです。

 まだ登場していない黄金聖闘士も含めて、一体どうなってしまうのでしょうか……。私もファンの一人として、推移を見守りたいと思います。

●やす・やどろく
ライター、編集者。都内大学院の心理学部在籍中。元朝鮮青年同盟中央委員。 政治や民族問題に疲れ、その狭間にある人間模様の観察に主眼を置く。しばしば3重スパイ扱いされるのが悩み。日朝和平、北朝鮮のGDP向上、南北平和統一を願う一市民。ペンネームは実家が経営していたラブホテルの屋号(※とっくに倒産)。<http://blog.livedoor.jp/yasgreen/>

大炎上「アンドロメダ瞬女性化問題」に北朝鮮の聖闘士星矢ヲタが物申す!

 2019年にNetflixで配信される『聖闘士星矢』最新シリーズ『聖闘士星矢 Knights of the Zodiac』にて、主要キャラクターであるアンドロメダ瞬の性別が女性に変更され、古参のファンを中心に動揺が広がっています。

 そこで、本連載でも数回にわたり登場していただいた北朝鮮人民の聖闘士星矢オタク・趙さん(職務で第三国在住)に急きょ連絡を取り、見解を伺いました。

***

――アンドロメダ座の瞬の性別が女性に変更されたことが日本で大きな話題となっていますが、趙さんはこの件についてどう思いますか?

趙さん 私も幼い頃にアニメブックを見て、瞬はひょっとして女なのではないかと思ったことがありました。性格も外見も、女っぽいですよね。なので、いっそ女性として描いたほうが的確なのでは、と思うところもありました。

――それが今回、ついに本物の女性キャラに作り変えられることになりました。

趙さん 確かに、女性を英雄的に描く今の世界の趨勢とは、ちょっと違う筋のものであると感じます。わざわざそうする必要はないのではないかと……。

――日本の多くのファンも、そのように感じています。

趙さん ただ、女性化することで、悪いことよりも良いことのほうが増える気もします。

――というと?

趙さん まずは、ジェンダーの多様性において女性たちの役割を肯定的に描けるとともに、(瞬の持つ)女性的な柔らかさをクローズアップすることができるでしょう。

――瞬が、男性としては不完全だという認識でしょうか?

趙さん 不完全というよりも、さらに何かを加えてイメージを膨らませる余地を持っているということです。そして、女体化してラブストーリーの要素を追加することは、作品を小説のように豊かにすることができます。

――ラブストーリーというのは?

趙さん 単純に男女のカップルといえば、主人公のペガサス星矢にはアテナがいるし、ドラゴン紫龍にも恋人がいるでしょう。瞬は、キグナス氷河とくっつくことができるのではないでしょうか。

――氷河×瞬ですか……。

趙さん 瞬が、全身凍傷になった氷河を命懸けで救う場面があるじゃないですか。ラブストーリーがあれば、作品がさらに現実味を帯びると思います。僕は以前から、作品そのものよりも登場人物の出生地や年齢などプロフィールに興味を持っています。彼らがどこかに実在しているかのように思っていますし、実際そうであればいい。だから、恋愛もしてほしいと思うんです。

――しかし、従来の作品の設定や世界観を壊す、と懸念されています。

趙さん 作品が、さらに豊かになるという見方もあるのではないでしょうか。僕も、わざわざ女体化させることには反対です。今のままの瞬でいいです。

――私も、ファンとしてはそう思います。

趙さん しかし、瞬本人が望んで性別を変えるのであれば賛成です。

――えっ!? それは一体どういうことですか?

趙さん まったく新しいストーリーの中で、瞬が自分の意思で女性であることを選択したという説明があればいいです。

――それは、余計に複雑な話になりますね……。

趙さん 原作とは関係ない、異世界であれば全然問題ありません。

――というか趙さん、今回は原作のリメイクで、女性化はもう決定してしまったんですよ……。

趙さん え?

――公式発表されてます。フェニックス一輝とは兄妹になるんです。

趙さん それはおかしいですね。同意できませんよ!

――それで日本のファンが怒っているんです。

趙さん それは(作品の)思い出を壊すことになります。作者はどう考えてらっしゃるのですか?

――作者の車田正美先生は、「原作者の手を離れてどんどん遠いところへ行ってしまっても、ファンがいろいろなテイストの作品を楽しんでくれればそれでよい」という趣旨の発言をされています。

趙さん そうであれば、僕も何も言えません(笑)。

――これが女性化した瞬の画像です(画像を見せる)。

趙さん (笑)。なんだか不思議ですね。ショックでないといえば、うそになりますけど。まあ、でも期待はしています。僕は星矢の関連作品であれば全部観たいので。出来が良くても悪くても構いません。ずっと応援していますよ。

***

 途中まで、ややかみ合っていませんでしたが、趙さんもつまりは女性化に反対とのこと。過去、独自の個性的な解釈を展開することもあった趙さんですが、これについては日本の大多数のファンと同意見のようです。

 まだ登場していない黄金聖闘士も含めて、一体どうなってしまうのでしょうか……。私もファンの一人として、推移を見守りたいと思います。

●やす・やどろく
ライター、編集者。都内大学院の心理学部在籍中。元朝鮮青年同盟中央委員。 政治や民族問題に疲れ、その狭間にある人間模様の観察に主眼を置く。しばしば3重スパイ扱いされるのが悩み。日朝和平、北朝鮮のGDP向上、南北平和統一を願う一市民。ペンネームは実家が経営していたラブホテルの屋号(※とっくに倒産)。<http://blog.livedoor.jp/yasgreen/>

ファーウェイ幹部逮捕で中国当局が報復! 拘束カナダ人はデニス・ロッドマンの友人だった!?

 中国通信大手・ファーウェイの孟晩舟副会長兼最高財務責任者(CFO)がカナダ・バンクーバーの空港で逮捕された事件をめぐり、中国当局は報復として2人のカナダ人を拘束した。このうち、旅行会社経営のマイケル・スパバ氏の早期解放を願う声が、日本国内からも相次いでいる。北朝鮮の金正恩党委員長と親しい、スパバ氏の“いい人伝説”を追った――。

 中国メディアによると、スパバ氏は「中国の国家安全に危害を与える行為に関わった」という嫌疑で、中朝国境の都市・丹東で拘束されたという。

 韓国での留学とビジネス勤務経験があるスパバ氏は朝鮮語が堪能で、近年は頻繁に北朝鮮への出入りを繰り返していた。2013年から訪朝を続ける元米プロバスケットボール選手デニス・ロッドマンの仲介役として、正恩氏の元山(ウォンサン)にある別荘に呼ばれ、美女軍団のモランボン楽団と遊んだこともあるという。

 スパバ氏を知る日本人男性は「一言で言えば、関西人みたいな性格。ひょうきんで表裏がない。誰にでもフレンドリー。彼を知る人はみんな、冤罪を信じているよ」と語気を強める。

 関係者によると、スパバ氏は白頭文化交流社という会社を立ち上げ、中国東北地方に事務所を置いていた。スポーツや環境問題で北朝鮮と西側諸国の交流を進めようとしていたが、主な収入源は欧米人ツアーの企画・運営だったという。

「欧米人向け団体旅行を得意としていた。彼は障害者でも北朝鮮国内で旅行が楽しめるよう、付きっきりで案内役を務めるようなしっかり者。軍事パレードや商品展示会といった面白そうなイベントに目をつけ、ツアーに組み込むなど、企画力があった。ロッドマン氏の招聘が自慢のタネで、正恩氏と一緒に写った写真をiPadでいつでも出せるようにしていて、会う人みんなに『どうだ、スゴいだろう』と見せびらかしていた」(事情通)

 北への出入りを頻繁にしていると聞くと、なんだか怪しい感じもするが、「純粋にミーハーなだけ。カナダを代表する北朝鮮マニア」(同)とのことで、単なるモノ好きにしか見えなかったそうだ。

 韓国で開かれた平昌冬季五輪にも姿を見せ、「さっそうと美女軍団に声をかけ、うれしそうにしていた」(北朝鮮ウォッチャー)という目撃情報も。米朝の貿易摩擦でとんだ飛び火を受けた北朝鮮マニア、スパバ氏の扱いが注目される。

北朝鮮名物アナウンサー“ピンク・レディ”引退報道はガセ? 正月特番で復帰か

 北朝鮮の朝鮮中央テレビで看板アナウンサーとして君臨してきた李春姫(リ・チュニ)アナウンサー(75)の引退報道をめぐり、正月特番での復帰説が出ている。欧米メディアは「金正恩党委員長が世代交代を望んでいる」と報じたが、日韓の専門家は「格が高く、復帰説以前に引退していないのではないか」と指摘。引退につながる特異な兆候はなく、例年通り、年明け早々の番組に出演し、ピンクのチマチョゴリ姿で復帰する見通しだという。

「敬愛する最高領導者、金正恩同志は……」と高らかに原稿を読み上げる李アナ。直近では12月1日に、金委員長が東海地区水産作業所を現地指導した際の様子を報じるニュース番組に登場した。

 一方、欧米メディアはちょうどそのころから、李アナがいつも着ているピンクのチマチョゴリにちなんで命名した「“ピンク・レディ”引退」と相次いで報道、「正恩氏の意向で若い女子アナに交代する」など、もっともらしく伝えた。

 ある日本の研究者は「李アナは『人民放送員』という最上級の肩書を持っており、定年はない。今年も首脳会談といった金委員長の重要な動静報道に起用され続けており、引退するという兆候のかけらもない」と、引退報道が“フェイクニュース”だと断言する。続けて「あの仰々しいアナウンスは名人芸。もともと彼女は役者ですから……」(同)と、驚きの経歴を明かす。

 韓国情報筋によると、李アナは江原道(カンウォンド)の日本海沿岸にある小さな町で生まれた。両親の階級が良かったことから、平壌演劇映画大学俳優学科を卒業し、国立演劇団や人民軍の劇団で女優として活動した。

「脱北者情報によると、美人だが背が低いため、舞台女優向きではないとされ、1971年に放送委員会に入ったそうだ」(韓国筋)

 この情報筋によると、李アナは江原道の方言がまったくない。さらに「ニュース放送が韓国メディアに引用されることを意識しているようで、北朝鮮特有の言葉やなまりが目立たない」(同)という。

 役者時代に鍛えた感情と気迫が込もったアナウンスは、金日成主席、そして、金正日総書記にも大いに気に入られた。平壌市中心部の高級マンションに自宅があるといい、現在は正恩氏の動静報道以外では仕事をしない、特別待遇となっている。

 大みそかの朝鮮中央テレビは午後11時台後半に平壌駅前の時計を映し出し、年が明けると、李アナが新年を迎えたことを告げる流れが定番となっている。前出の日本の研究者は「年内にあと1回ぐらい、金委員長の動静報道で出るか、年越し番組でまたお目にかかることになるだろう」と、病気で倒れない限りは、生涯現役が続く可能性が高いとみている。

金正恩氏は子ども好き!? 北朝鮮のお菓子が「でっかくなっちゃった!」ワケ

 米朝首脳会談から1カ月が経過したものの、北朝鮮は具体的な非核化の動きを見せていない。そんな中、国内では空前のお菓子ブームが起きているという。過当競争から商品が巨大化し、新興富裕層の多い平壌では、スーパーの陳列棚がお菓子だらけになっているというのだ。アメリカンサイズのお菓子が飛ぶように売れる半面、餓死者も出る北朝鮮の格差は広がる一方のようだ。

 北朝鮮と中国を行き来する貿易会社経営者の男性は「今年に入ってビスケットや飴のお徳用サイズが次々と発売された。平壌にある外貨ショップは、お菓子に占拠されていたよ」と驚く。

 男性が撮影した写真を見ても牛乳飴やビスケット、スナックといった菓子がどれも700~800グラムは入っており、お土産で持って帰るにはかさばるほど。かといって一人で食べると糖尿病になりそうだが、前出男性によると平壌のセレブ層が買っていたといい、アメリカンサイズは都市部で定着しているようだ。

 民間の北朝鮮研究者は「北朝鮮社会では、成人しても両親と同居する人が多い。家族の頭数が多いため、容量の多いお菓子が支持されるというのは、納得できる現象だ」と語る。

 この研究者によると、北朝鮮のお菓子はかなり以前からあったが、金日成主席や金正日総書記の誕生日といった特別な祝日の施しとして、親から子に贈られるのが一般的だった。

「特に『苦難の行軍』と呼ばれる経済難が続いた1990年代には、お菓子なんてぜいたく品で、めったに食べられるものではなかったと聞いている」(同)

 だが、3代目の治世となってから、各地にあるお菓子工場の近代化が進み、最新の製造プラントの導入によって生産量が飛躍的に伸びたという。

「多くは日本や韓国の商品を参考にしているので、ハイチュウのようなソフトキャンディーやポッキーによく似たチョコレート菓子もある。各メーカーの競争で、お徳用サイズの販売にシフトした可能性がある」(同)

 なんとも資本主義っぽいことが社会主義国で起きているようだ。

 異様とも呼べるお菓子産業の振興について、前出研究者は「金正恩党委員長が子ども好きで、子どもたちが喜ぶお菓子を数多く作るよう、頻繁に現地指導(視察)を繰り返しているという見方がある。だが、結局は正恩氏自身が甘党なのが最大の要因じゃないか」と推測する。

 確かに体格からして、推して知るべしだろう。

リアルタイムで歴史の激変を体感できる!? 首脳会談を経て注目された「朝鮮の声放送」

 久しぶりに短波ラジオを取り出している人も多いのではなかろうか。米朝首脳会談を経て、雪解けムードか混乱か、ともあれ予断を許さない朝鮮半島の情勢。そんな中、北朝鮮の最新情報を手軽に知る手段が再び脚光を浴びている。

 北朝鮮は平壌から毎日放送されている国外向けラジオ放送・朝鮮の声放送がそれである。

 この日本語放送は、長らく続く北朝鮮からの一次情報を入手する手軽な手段。インターネット全盛の時代、対外向けラジオ放送の需要は減っているが、北朝鮮はいまだに2つのプログラムで毎日9回の放送を実施している。

 この放送は、北朝鮮の公式見解を対外向けに宣伝するための放送。そのため、長年韓国やアメリカに対する表現は過激だった。

 ニュース番組でも韓国は「南朝鮮傀儡」と呼び、アメリカは「アメリカ帝国・アメリカ帝国主義」という表現が当たり前に用いられてきた。

 そうした敵対的なムードもここに来て、大きく変化している。今回のシンガポールでの金正恩朝鮮労働党委員長とトランプ大統領の会談を経て、放送では敵対的な表現を避けるようになっているのだ。

 朝米(あくまで「米朝」ではない)首脳会談を報じるニュースでは、ついにアメリカを「アメリカ合衆国」と表現。昨年まで「国連安保理は、みすぼらしいアメリカの操り人形」だとか「アメリカ帝国主義一味」と呼称していた放送が、大きく姿を変えているのだ。

 会談を報じるニュースでは、アナウンサーが「朝鮮労働党委員長で朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官の労働党と国家、軍隊の最高指導者・金正恩元帥がアメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領と~」と、史上初めての会談の顛末を読み上げたのである。

 この呼称の変化ひとつをとっても、対外的には雪解けムードを演出したい北朝鮮の姿勢が見え隠れしている。

 今や、北朝鮮の内情はさまざまな報道を通じて知ることができるようになったが、いまだその公式見解を、日本語でほぼリアルタイムで知ることのできる手段は、これだけ。その価値が、ここにきて改めて注目されているのである。

 あまり知られてはいないが、この放送局も最近ではホームページを開設。ニュース番組については音声で聞くことができるようになっている。テレビ・新聞などの報道とは違う形で朝鮮半島に関する情報を知りたい人には、最良の手段として、改めて知られていくことになるだろう。

 実は、インターネットの普及と共に日本語に限らなければ海外の放送を視聴するのは容易になっている。日本で観ることのできる海外ニュースといえばBBCのワールドニュースが知られている。

 ところが、最近ではこれ以外にもYouTubeのライブでニュースを流し続けている放送局は増加中だ。

 もちろん英語を主に各国語での放送なので、そのまま聞き取るのは困難。けれども、字幕は多めなのである程度、内容を理解することは可能だ。

 まったく関係のなさそうな国では朝鮮半島情勢はどのように報じられているのかなど、ワイドショーを観ているよりも多くの情報を得られることは間違いない。
(文=昼間たかし)

金正恩“シークレットブーツ説”に専門家が異議あり!「これが北朝鮮の最新トレンド」

 米朝首脳会談に続き、3度目の訪中にも出掛けて、機動力のある動きを見せる北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長。露出が増えるにつれて、韓国や日本のメディアが「身長が高く見える」「シークレットブーツだ!」などと、身長の詐称疑惑を頻繁に報じている。

 正恩氏の身長は167~170cmとされ、中国・習近平国家首席の180cm、米国・トランプ大統領190cmと並ぶと、見上げるほどの身長差が生じる。だが、米朝首脳会談では北朝鮮メディアだけでなく、外国メディアの配信した写真を見ても、10~20cmの身長差は存在しないように見える。

 そこで資本主義圏のメディアは「シークレットブーツを愛用している」と報道。4月に行われた南北首脳会談の際も、韓国メディアが同様の報道をしていた。

 一方、北の官製メディアが配信した米朝首脳会談の映像・写真では、正恩氏の靴がしっかり映ったシーンが複数あった。

 ある日本人研究者は「1号報道(正恩氏を扱う重要ニュース)で、靴に何か支障があれば、当局がカットするはず。問題がないことの証左だ」と読む。

 実は正恩氏、靴にうるさい。過去に4度も同じ靴工場を現地指導し、デザインや製造方法に注文を付けていた。

 その工場は60年の歴史があると報じられた元山(ウォンサン)靴工場で、2009年には故・金正日総書記が現地指導しており、ロイヤルファミリーの息がかかっているとみていい。

 正恩氏が現地指導した際の写真を見ると、紳士靴のかかとが異様に高くなっているのを確認できる。さらに、正恩氏が靴底に注文を付けているようにも見える。またブーツや女性用の靴も手に取っているが、いずれもヒールが高いものだった。となると、米朝首脳会談で、生まれ故郷とされる元山にある肝いりの靴工場が仕立てた靴を履いても不思議ではない。

「実は、北朝鮮の紳士靴は、かかとの高いタイプが多い。だから正恩氏の靴も“シークレット”ではなく、国内では普通の靴になると思う」(前出研究者)

 それでは、なぜ北朝鮮では、資本主義圏で言うシークレットブーツのような靴が量産されるのか? 先の研究者に聞くと、「よくわからない」といい、独特の文化のようだ。

 どうやら、メディアが面白おかしく「シークレットブーツだ」とはやし立てるのは、早とちりといえるだろう。

【米朝会談】両首脳の“ホンネ”を表情から分析「初対面はトランプ氏に軍配、共同声明では正恩氏の勝利」

 こんにちは。安宿緑です。

 ご存じの通り、6月12日、歴史的な米朝首脳会談が行われました。

 世界中がかたずをのんで見守ったであろう本会談。昨夏から米朝関係が過去最高に険悪となるにつれ、事あるごとに舌戦を繰り広げてきたトランプ大統領と金正恩朝鮮労働党委員長。しまいには「老いぼれ」「チビでデブ」などという小学生レベルの罵り合いにまで発展しますが、そこから一転、あれよあれよと会談にこぎ着けるなど、近年なかった神展開であります。平たく言えば「お互い、一体どんな顔して会うつもりなんだろう」というのが、多くの視聴者の関心事であったと思います。

 そこで、日本国内に数人しかいないとされる認定FACS(Facial Action Coding System:顔面動作符号化システム)コーダーの一人で、微表情研究者の清水建二氏に両首脳の表情を分析してもらい、2人がどのような心理状態にあったのかを推測していただきました。

 分析に用いた動画は次の3つです。

【1】President Trump, Kim Jong Un meet in Singapore(CNN より)

https://www.youtube.com/watch?v=5LqVBkYZhYI&t=1s

【2】Trump shows Kim Jong Un presidential limousine(CNN より)

https://www.youtube.com/watch?v=-Ha-v4cMKP4&t=44s

【3】Trump and Kim hold surprise document signing during summit(Fox News より)

https://www.youtube.com/watch?v=DCWdTT1GZKY&t=598s

 まずは、世紀の初対面の場面から。

「心理的やりとりの構図をわかりやすく、勝ち負けで例えますと、個人戦に関しては、2人のファーストコンタクトで、ほぼ勝敗の行方は方向付けられたように思いました。【1】の00:00:11あたりからの映像を見てください。握手をするため、2人はお互いの距離を縮めます。この状況で、正恩氏がトランプ氏から視線をそらします。握手中、会話を交わしながらも、時折視線をそらします。一方のトランプ氏は、正恩氏から視線をそらしません」

 ここで、トランプ氏が最初のジャブを繰り出しています。

「トランプ氏は眉間にしわの寄った表情をして、正恩氏に視線を送っています。これは、怒り・熟考・決意を意味します。交渉の場ということを考えると、決意という意味を読み取るのが妥当だと思います。『俺はタフな交渉相手だぞ』『俺の決意は固いぞ』ということを伝えるための視線でしょうか。そしてこれは、怒りと認識されることも相まって心理的圧迫や脅威を与える表情ですので、笑顔で握手が交わされることが想定される場面でこうした表情を見せられ、正恩氏は一種の戸惑いを感じ、視線をそらしたのではないかと考えられます」

 初対面の相手にナメられないための「ぶちかまし」においては、育ちの良い正恩氏よりも、ビジネスの場でタフな交渉を勝ち抜いてきたトランプ氏に分があったのかもしれません。

 ただ、正恩氏はトランプ氏のジャブを食らいつつも、とある「対抗技」を繰り出しているとか。

「軽く口角を引き上げた笑顔をトランプ氏に向けています。これは初対面の相手に対する礼儀としての笑顔とも考えられますが、トランプ氏の圧迫的な表情をなだめ、中和するためになされた表情とも考えられます」

 この状況を儀礼的な場としてとらえているならば笑顔は続くと考えられますが、トランプ氏と握手を終え、正面を向いた瞬間に笑顔が消えるため、トランプ氏の攻撃を「無効化」するためのテクニカルな笑顔である可能性が高いと清水氏は言います。

 正恩氏も、なかなかのコミュニケーション上手であることがうかがえますね……。

 そして2人の“表情戦”は、共同声明のサインの場で、意外な局面を迎えることとなります。

■共同声明においては一転、正恩氏が「勝利のほほえみ」

  会談を終えた2人は、ホテルの中庭をプレスがいる方向に歩いていきます(【2】の00:00:43)。そこでトランプ氏はいい会談ができたと話し、「我々はこれからサインする」と発言していますが……。

「このときトランプ氏の上唇が引き上げられ、ホウレイ線が釣り鐘型となる表情が一瞬浮かびます。これは嫌悪の微表情。嫌悪は不快な言動・人・モノを遠ざける、拒否する、除去する機能を持つ感情です。サインという言葉と嫌悪の微表情とが同時に生じたため、この嫌悪はサインに関連付けられた感情だと考えられます」

 トランプ氏の本心は、共同声明にサインしたくなかったということでしょうか? 

「いいえ、北朝鮮との持続的な対話の可能性を開く機会である会談と共同声明を歓迎していないことは考えにくい。そうではなく、この場合の嫌悪は、共同声明の内容が自身の期待した水準を満たしていないため、消極的で不快感の伴うサインであるという感情の表れだと推測できます」

 つまり、アメリカ側としては不本意な内容の可能性があるとのこと。一方、正恩氏の表情は、これとは対照的でありました。

「【3】の00:04:54で正恩氏が4冊目の共同声明文にサインをし終える瞬間、右側の口角が引き上げられます。これは軽蔑表情を意味します。軽蔑というと敵対的なイメージが生じてしまいますが、必ずしもそうではなく、軽蔑は優越感と置き換えることができます。優越感とは、他者と比べて自分のほうが勝っているという感情です。正恩氏は、共同声明文を作成および締結する過程で、米国よりも北朝鮮寄りの内容にすることができ、その内容に満足している可能性が高いと考えられるのです」

 よって、表情分析からは「共同声明文の内容は、北朝鮮のほうが満足する形で締結できたことが推測される。一見すると、米国優位な雰囲気を漂わせていた首脳会談だが、本質的には北朝鮮優位に終わった可能性が見て取れる」のだといいます。

 トランプ氏の威嚇を愛想笑いで右から左に受け流す正恩氏、そしてシナリオ通り自国に有利な共同声明文を持ち帰った北朝鮮政府。きっとホテルに帰って、一同ガッツポーズだったことでしょう。

 ただし、米国側も、これで終わらせるつもりはない様子。

「サインし終えてもなお、眉間にしわを寄せた表情を崩さなかったトランプ氏の様子から、『今後のステージは米国主導の流れに』という心の声が聞こえてきそうではあります」

 次回は、互いの国を訪問する計画も持ち上がっているといいますが、そこではどんな顔を見せるのでしょうか? 引き続き、2人の表情には注目していきたいと思います。

●しみず・けんじ

株式会社「空気を読むを科学する研究所」代表取締役・防衛省講師。1982年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、東京大学大学院でメディア論やコミュニケーション論を学ぶ。学際情報学修士。日本国内にいる数少ない認定FACS(Facial Action Coding System:顔面動作符号化システム)コーダーの一人。微表情読解に関する各種資格も保持。ニュースやバラエティー番組での政治家や芸能人の心理分析、刑事ドラマ『科捜研の女 シーズン16』(テレビ朝日系)の監修、メディア出演の実績も多数ある。著書に『ビジネスに効く 表情のつくり方』(イースト・プレス)、『「顔」と「しぐさ」で相手を見抜く』(フォレスト出版)、『0.2秒のホンネ 微表情を見抜く技術』(飛鳥新社)。

●やす・やどろく
ライター、編集者。元朝鮮青年同盟中央委員。 政治や民族問題に疲れ、その狭間にある人間模様の観察に主眼を置く。しばしば3重スパイ扱いされるのが悩み。日朝和平、北朝鮮のGDP向上、南北平和統一を願う一市民。ペンネームは実家が経営していたラブホテルの屋号(※とっくに倒産)。<http://blog.livedoor.jp/yasgreen/>

独裁者から“美肌元帥”へ……金正恩氏「ツルツル美肌」は大胆なステマだった!?

 歴史的な米朝首脳会談で目立ったのが、金正恩朝鮮労働党委員長の美肌ぶりだ。72歳のトランプ大統領に対し、34歳という若さもあるが、照明がテカテカに反射するほどの艶肌は世界中を驚かせた。徹底したスキンケアは、北朝鮮特産の高麗人参を使った基礎化粧品や美顔膜(パック)を使っているのではないかとの見方があり、今回ツルツル肌を露出した背景には「北朝鮮製の化粧品をアピールする目的があったのでは」(日本の北朝鮮研究者)という大胆な臆測まで飛び交っている。

 トランプ大統領との首脳会談で堂々とした態度を貫き、宿泊先のホテル前では笑顔で手を振るなど、妙に愛嬌を振りまいた正恩氏。特に世界を驚かせたのは11日夜、巨大船のようなホテル「マリーナベイ・サンズ」を訪れた際、シンガポールのバラクリシュナン外相の自撮りに応じたシーンだ。外相はその際の画像をインスタグラムやTwitterに投稿、ツルツルした正恩氏の顔面があらわになった。各国メディアが配信した正恩氏の写真からも同様に、意外なほどの美肌が確認された。

「水がきれいで、美肌成分が含まれる高麗人参を使った化粧品は、北朝鮮の特産品として有名だ。正恩氏も愛用しているのではないか」(同)

 北朝鮮の化粧品には「金剛山」「銀河水」「春の香り」といった複数のブランドがあり、日朝を行き来する在日朝鮮人の男性によると「祖国訪問する同胞の女性たちに人気がある。『肌になじみやすく、美白になる』と口コミで評判が広がっている」という。実は男性用化粧品も平壌の外貨ショップで販売されており、正恩氏の息がかかった「銀河水」ブランドだという。「ここ1~2年のことだが、美顔膜が発売され、人気となっている。高麗人参エキスやヒアルロン酸を含んだ製品で、外貨ショップだと日本円で1枚100円ぐらいだ」(同)といい、正恩氏の艶肌はパックのたまものなのかもしれない。

 一方、美肌アピールは国際社会に向けた“ステマ”ではないかとの見方もある。

「北朝鮮には、今回の首脳会談で国際的な制裁が緩和され、貿易が活発になるという読みがある。だが、鉄鉱石などの鉱物の多くは利権を中国に与えており、武器やミサイルといった飛び道具、魚介類を除くと、輸出産品として通用するのは化粧品ぐらいではないか。“美肌元帥”の自撮り解禁には、そういった意図もあったのでは?」(前出研究者)

 確かに、韓国コスメは日本をはじめ、アジア地域を席巻した実績がある。米朝対話の進展次第では、北朝鮮コスメが、美女軍団とパッケージで世界制覇に乗り出す日は近いかもしれない。