EXILEも慰問に来るムショの休日 一番の楽しみはアレの話

 覚せい剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■EXILEのATSUSHI、浜崎あゆみ、コロッケが慰問に

 ちまたでは、有名企業の労働条件の悪さが問題になっていますね。怒鳴ったり暴力を振るったりは論外ですが、風邪で休んだら罰金を取るなんて、ホンマひどいですね。

 ムショの時給はあってないようなものですが、労働時間だけはちゃんとしています。調理などは遅くなってしまうことがたまにありますが、残業もほとんどなく、基本的に刑務作業は1日8時間・週40時間以内で、土日祝日・年末年始はお休みです。有給休暇はありませんけどねって当たり前か(笑)。 もちろん風邪やケガ等で体調が悪いときには休むことはできます。

 お休みの日には、運動会、カラオケ大会などのイベント、有名人の慰問などがありました。今は法務省の「矯正支援官」に就任されたEXILEのATSUSHIさんや浜崎あゆみさん、コロッケさんなどが法務省経由で慰問に来てくださるそうで、ちょっとうらやましいですね。

 私はお笑い芸人さんが来てくれたらうれしいなあと思っていました。特にダウンタウンさんです! 実現しなかったけど。

 また、「母の日」には地元の幼稚園の子どもたちが来たりして、自分の子どもと重なって見えて涙が流れるときも多々ありました。出所しても家族と暮らせない事情のある受刑者のコたちは、複雑な気持ちだったと思います。あとは地域の婦人会の方にもたくさんお話をしていただいて、お母さんと話せているようで少し心が温かくなったこともありました。

 こうした行事を通じて自分自身で反省したり悔やんだり……。そして、「逆に今度こそ更生して家族を大切にしよう」と心に誓ったりしていました。

■お休みの日の楽しみはアレ

 運動の時間が入ることもありますが、3連休がまるまるお休みになることも多いです。

 平日は分刻みで生活させられている分、ゆっくりできるとうれしいですね。家族や友だちに手紙を書いたり、マンガを読んだり、同じ房の仲間とおしゃべりしたり、時にはケンカになったり(笑)、午睡(昼寝の時間)で寝だめしていた人もいました。

 おしゃべりのテーマは本当にいろいろで、楽しかったですね。彼氏や夫の自慢、愚痴、昔の恋バナから、「次はこうやったらバレない」とかの犯罪の危険な指南(!)から「刑務官にバレない違反のやり方」(笑)まで。あとは、やっぱり男がするよりもかなりハードな“エロ話”で夜な夜な盛り上がりましたね。

 とはいえ、お菓子も自由に食べられないし、まして手紙を書く相手や、お金や本を差し入れてくれる身内がいない人は本当に寂しそうです。そんな人は担当の刑務官からもいじめられるケースが多かったですね。刑務所の中でも境遇の差で扱いが変わるんです。「やっぱり塀の中もカネなんやなあ」と思ったものでした。

 私は幸いにも彼氏がいて、いつも差し入れをしてくれて、面会もできるだけ来てくれていたので、寂しさは半分でした。

 また、刑務所は医療の面でもいろいろ問題があるのですが、体調が悪いのに医務で診てもらえないときには、面会に来た彼に「体がしんどいのに担当が相手にしてくれないから、診てもらえない」と露骨に言いつけたりしていました。そうすると、面会の後そのまま医務に連れていってもらえることもあるんです。でも、家族と会えない人や家族と関わりの少ない人、誰も面会に来てくれない人は医務でもキツいことを言われ、薬も出してもらえないことがあったと聞いています。

 ちなみに、私は彼氏への手紙を書く時間が一番楽しかったので、何度も何度も便箋に書いては破り捨てて、また書き直す、を繰り返して「妄想デート」の時間を楽しんでいました。

■女子刑務所には美容室も

 男子刑務所では懲役は全員丸刈りですが、女子は、髪形は任意で2カ月に1回カットできる日があります。パーマやカラーリングはダメですけどね。主な施設にはだいたい理美容室があって、理容師や美容師の資格のある懲役が切ってくれます。プロが出張してくるところもあるようです。

 たとえば私が勤めていた和歌山刑務所には「白百合美容室」というのがあって、矯正や職業訓練の一環として運営されています。美容師の国家資格が習得できるんですよ。普通に理美容の専門学校に行くと授業料がタイヘンですが、刑務所ならタダですからね。3年以上の比較的ロングな懲役の人にはオススメです。ハサミを持つので、懲役の中でもかなりエリート的な存在です。

 白百合美容室だけではなく、刑務所の運営する美容室は一般の方も入れるので、機会があったら行ってみてください。カットは1000円くらいです。わりとオシャレにやってくれるようですよ。

 私は美容室の利用は前髪カットのみで、懲役の間にバージンへアに戻すようにしていました。そして、家に帰ってから好きなヘアスタイルにできるように髪の毛は切りませんでしたね。こんな中にいても社会復帰してお洒落することをいつもいつも夢見ていました。懲役期間中だって、一応「女」ですからね(笑)。そんな感じで、ムショの休日は過ぎていきました。

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)

元女囚が明かす、刑務所の「臭い飯」の実態! 誰ですか、「ムショ飯はうまい」なんて言ってるのは?

 覚せい剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■塀の中の一番の楽しみは食事

 この冬は例年以上の寒さですね。風邪やインフルエンザなどでダウンされている方も多いと思います。「ムショは寒い」と言われてきましたが、最近の新しい刑務所は比較的快適なようです。でも、長野刑務所(長野県須坂市)に収容されていたホリエモンさんは「めっちゃ寒かった」とおっしゃっていましたね。長野はホンマ寒いと聞いています。まあ、女子刑務所は快適とまでは言いませんが、冷暖房も入るので男性刑務所よりはマシですが。

 そんな不自由な生活での一番の楽しみは、やっぱり食事です。食事も受刑者が作っています。たまに調理関係の仕事の経験者もいますが、基本的にプロが作ってるわけではないのです。ムショでは基本的に三食ごはん、白米が3割くらいの麦飯で、ぶっちゃけおいしくないです。白米も古米です。今は麦の方が値段が高いそうですから、実はイヤガラセかもしれません。

 朝食は、どんぶりごはんと味噌汁、つくだ煮、ふりかけなどの簡単なおかずです。昔は、ヤクルトやヨーグルトがついてきてましたが、禁止されている「食べ物のやりとり」の違反が多いので、なくなりました(涙)。昼食は、どんぶりごはんに、メインのおかずと副菜が2種類くらいつきます。夕食も同じような感じですが、レトルトのカレーやシチューが出ることもあります。

 このムショ飯については、最近は刑務所や拘置所によっては工夫をしていて、メディアでも紹介されることが多くなりました。たとえば男子刑務所なら、網走刑務所の受刑者が育てた「網走監獄和牛」は「A5」クラス(日本食肉格付協会の最高ランク)の評価がつくものもあるそうです。塀の中ではごくたまにしか出ないらしいですが。府中刑務所のコッペパンも有名です。これらは「矯正展」などのイベントでシャバの人も食べることができますが、大人気なのでコッペパンは2時間待ちも珍しくないです。岐阜刑務所の「味噌煮込みうどん」も、おいしいそうですよ。

 でも、並んで食べるほどのものとは思えないですけどね。それに和牛の焼き肉やパンが毎日食べられるわけはなく、ふだんはかなり味気ないです。麦飯は二度と食べたくないですね。

 私も、月に何回かのパン食の日は、とても楽しみでした。お菓子も自由に買えないので、ジャムなどの甘いものは貴重なのです。シャバでは甘いものを食べない男性も、ムショではなぜか、おしるこなどをおいしいと思うそうです。ものすごく規制された世界だからかもしれませんね。

■お菓子を食べられるのは、所内イベントの時

 出された食事しか食べられないムショでお菓子を食べられるのは、年末年始やひな祭りなどのほか、盆踊りや運動会、慰問、カラオケ大会などの所内イベントの時です。運動場や体育館などの会場で食べる時と舎房での喫食(食べたり飲んだりすること)が認められる時がありますが、やはり舎房でおしゃべりしながら食べられるとうれしいですね。

 お菓子は普通にスーパーや100円均一ショップで売られているもので、「コアラのマーチ」や「チップスター」みたいな箱入りのお菓子のほか、ロールケーキのような生菓子、かりんとうのような袋菓子も出ます。私が楽しみだったのは、コンビニのレジ前でよく売られている「黒糖まんじゅう」とかですね。

 シャバと違うのは「取っておいて明日また食べる」ことができないので、おなかがいっぱいでも必死に食べるところです。だいたいは昼食後に配られて、舎房での喫食が認められても、その日の夕食後までに食べなくてはなりません。もちろん誰かにあげてはダメ。バレたら懲罰が待っています。シャバにいればいつでも食べられるお菓子も、ムショでは超貴重で、何日も前から楽しみなんです。まあ、懲役に行くようなことをしなければいいんですが……。

 あとは、同じ受刑者でもマジメに勤めている(受刑態度が特に良好)かどうかで「第1類」から「第5類」までランク付けされて、いわゆる「模範囚」(第1類から第3類)には特別にお菓子やジュースが支給されたり、面会や手紙の発信の回数を増やしてもらえます。

 まあ第1類の人は見たことがありませんけど、法律ではCDを聞いてもいいことになっていますし、シャバへの電話も許されています。ビックリでしょ!! でも、トラブルを起こさずにおとなしくしている受刑者は、お菓子や面会が目当てなだけで、反省なんかしてませんよ。というか「違反が見つかったこと」は反省して、「次はうまくやる」と考えます。懲りませんね。

 ちなみに私はお年寄りの受刑者におかずを分けてあげたりして、しょっちゅう懲罰を受けていました。悪いこととは思っていないのですが、規則違反は規則違反ということです。では、また次回。

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)

女子刑務所での受刑者の時給は10円! シャバに出ても役に立った作業とは?

 覚せい剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■刑務所での作業の時給は10円くらい

 今回は「懲役」についてお話ししますね。懲役とは、「刑事施設に拘置して所定の作業を行わせる」(刑法第12条の2)ことです。この「所定の作業」にはいろいろあり、刑務所ではなく拘置所で作業をする場合もあります。

 逮捕後に起訴されて、判決をもらうまで入っているのが「拘置所」で、判決が「懲役○年」と出ると「刑務所」に行きます。でも、判決の当日に刑務所に行くことはまずなくて、どこの刑務所に行くのか決まるまで何日かかかります。そして、法的には、拘置所にいても確定の日から「懲役囚」となります。

 拘置所にいる間、つまり判決が確定していない「未決囚」の時は、私服を着て毎日面会や手紙書きができて、お菓子もお金があれば差し入れ屋から買えるのですが、刑が確定した途端に、拘置所でも「懲役囚」とされます。服は舎房着(いわゆる囚人服)で、いくらお金があっても、お菓子は買えません。面会と手紙も限られてしまいます。

 そして、「所定の作業」が待っています。未決の時でも「請願作業」といって、本人が願い出ればできます。未決でも既決でも「賃金」ではなく、「作業賞与金」という雀の涙よりも少ないお金がもらえますが、「未決で作業やったはる人なんかおるの?」ってくらい見たことないですね。だって時給は10円くらいですよ。

 そして、刑務所が決まると移管されます。だいたい「関西なら和歌山刑務所」とか、家の近くにしてもらえるのですが、遠方の刑務所に飛ばされることもあります。飛行機や列車での移動は、他のお客様には見られないようになっているのですが、キホン手錠に腰縄なので、ちょっと恥ずかしいです。ちなみに護送車は中から開けられないワンボックスやマイクロバスで、そんなにゴツいものではありません。

 刑務所に着くと、手荷物の検査を受け、私服や腕時計、財布などはすべて預けさせられます(「領置」といいます)。持ち込んでいいのは、メガネや無地の下着など少しだけ。再審の準備をしている人は、裁判資料などを持ち込んだりできます。

 そして、どの作業に就かせるかの「審査」を受けます。調理師の資格を持っているとか、適性や性格を審査して担当を決めるのです。刑務官にずらっと囲まれ、シャバにいた時のことや健康のことなどを聞かれます。で、その後に「これからは○○工場で作業してもらいます」と言い渡されます。

■シャバに出ても役に立った作業とは?

 作業は施設によって違いますが、女子刑務所の場合、縫製(刑務官の制服を縫うところもあります)、お盆や家具などの木工(「矯正展」という展示会で販売します)、金属加工(電気製品の部品などを一般企業の委託を受けて作ります)が多いです。

 このほか受刑者の食事を調理する「炊場(すいじょう)工場」、刑務官の食事を作る「官炊(かんすい)工場」、舎房着などを洗濯する「洗濯工場」、受刑者の労働時間と賞与金などを計算する「計算工場」、差し入れの本や新聞の仕分けをしたり、備え付けの本(官本)の整理や修繕をする「図書工場」、施設の修理をする「営繕工場」、施設内の清掃をする「内掃(ないそう)」、外の草刈りなど施設回りの清掃をする「外掃(がいそう)」などがあり、こうした作業を拘置所で受け持つ場合もあります。

 これらの作業に就ける人は、いわば「エリート」ですね。包丁やアイロンなどの危ないものを持ったり、外に出ての作業などは、誰もがさせてもらえるわけではないのです。そして、施設によってはネイリスト、介護職、ボイラー技士、危険物取扱者などの資格取得ができます。ちなみに私はフォークリフトの資格と宅建の講習まで受けさせていただきました。リフトは工場などで働くには本当に必要な資格なので、免許証は大切に保管しています。ほかには配食や縫製を教える係を担当しましたが、特に縫製は覚えておいてよかったです。

 シャバに出てからも、息子のズボンや地元の「だんじり祭り」の法被(はっぴ)などをどんどん縫っています。裁縫とミシンは誰にも負けない自信があります。ホント役に立ちますよ。……が、木工とかは、シャバではあまり役に立たないのと違いますかね(笑)。

 また、施設によってはお神輿や漆器、革靴などを作っているところもありますし、佐賀の鳥栖にある麓(ふもと)刑務所製のミニソーイングセットのような小物もあります。こうして思えば、ムショもいろんなことをやっていますねえ。でも、もう行きたくないです。では、次回また。

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などの出演でも注目を集める。
経営するラウンジ「祭(まつり)」 

女子刑務所での受刑者の時給は10円! シャバに出ても役に立った作業とは?

 覚せい剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■刑務所での作業の時給は10円くらい

 今回は「懲役」についてお話ししますね。懲役とは、「刑事施設に拘置して所定の作業を行わせる」(刑法第12条の2)ことです。この「所定の作業」にはいろいろあり、刑務所ではなく拘置所で作業をする場合もあります。

 逮捕後に起訴されて、判決をもらうまで入っているのが「拘置所」で、判決が「懲役○年」と出ると「刑務所」に行きます。でも、判決の当日に刑務所に行くことはまずなくて、どこの刑務所に行くのか決まるまで何日かかかります。そして、法的には、拘置所にいても確定の日から「懲役囚」となります。

 拘置所にいる間、つまり判決が確定していない「未決囚」の時は、私服を着て毎日面会や手紙書きができて、お菓子もお金があれば差し入れ屋から買えるのですが、刑が確定した途端に、拘置所でも「懲役囚」とされます。服は舎房着(いわゆる囚人服)で、いくらお金があっても、お菓子は買えません。面会と手紙も限られてしまいます。

 そして、「所定の作業」が待っています。未決の時でも「請願作業」といって、本人が願い出ればできます。未決でも既決でも「賃金」ではなく、「作業賞与金」という雀の涙よりも少ないお金がもらえますが、「未決で作業やったはる人なんかおるの?」ってくらい見たことないですね。だって時給は10円くらいですよ。

 そして、刑務所が決まると移管されます。だいたい「関西なら和歌山刑務所」とか、家の近くにしてもらえるのですが、遠方の刑務所に飛ばされることもあります。飛行機や列車での移動は、他のお客様には見られないようになっているのですが、キホン手錠に腰縄なので、ちょっと恥ずかしいです。ちなみに護送車は中から開けられないワンボックスやマイクロバスで、そんなにゴツいものではありません。

 刑務所に着くと、手荷物の検査を受け、私服や腕時計、財布などはすべて預けさせられます(「領置」といいます)。持ち込んでいいのは、メガネや無地の下着など少しだけ。再審の準備をしている人は、裁判資料などを持ち込んだりできます。

 そして、どの作業に就かせるかの「審査」を受けます。調理師の資格を持っているとか、適性や性格を審査して担当を決めるのです。刑務官にずらっと囲まれ、シャバにいた時のことや健康のことなどを聞かれます。で、その後に「これからは○○工場で作業してもらいます」と言い渡されます。

■シャバに出ても役に立った作業とは?

 作業は施設によって違いますが、女子刑務所の場合、縫製(刑務官の制服を縫うところもあります)、お盆や家具などの木工(「矯正展」という展示会で販売します)、金属加工(電気製品の部品などを一般企業の委託を受けて作ります)が多いです。

 このほか受刑者の食事を調理する「炊場(すいじょう)工場」、刑務官の食事を作る「官炊(かんすい)工場」、舎房着などを洗濯する「洗濯工場」、受刑者の労働時間と賞与金などを計算する「計算工場」、差し入れの本や新聞の仕分けをしたり、備え付けの本(官本)の整理や修繕をする「図書工場」、施設の修理をする「営繕工場」、施設内の清掃をする「内掃(ないそう)」、外の草刈りなど施設回りの清掃をする「外掃(がいそう)」などがあり、こうした作業を拘置所で受け持つ場合もあります。

 これらの作業に就ける人は、いわば「エリート」ですね。包丁やアイロンなどの危ないものを持ったり、外に出ての作業などは、誰もがさせてもらえるわけではないのです。そして、施設によってはネイリスト、介護職、ボイラー技士、危険物取扱者などの資格取得ができます。ちなみに私はフォークリフトの資格と宅建の講習まで受けさせていただきました。リフトは工場などで働くには本当に必要な資格なので、免許証は大切に保管しています。ほかには配食や縫製を教える係を担当しましたが、特に縫製は覚えておいてよかったです。

 シャバに出てからも、息子のズボンや地元の「だんじり祭り」の法被(はっぴ)などをどんどん縫っています。裁縫とミシンは誰にも負けない自信があります。ホント役に立ちますよ。……が、木工とかは、シャバではあまり役に立たないのと違いますかね(笑)。

 また、施設によってはお神輿や漆器、革靴などを作っているところもありますし、佐賀の鳥栖にある麓(ふもと)刑務所製のミニソーイングセットのような小物もあります。こうして思えば、ムショもいろんなことをやっていますねえ。でも、もう行きたくないです。では、次回また。

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などの出演でも注目を集める。
経営するラウンジ「祭(まつり)」 

女子刑務所で人気のテレビ番組は「警察24時」! 塀の中のスケジュールは分刻み

 覚せい剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■おかずを分けてあげたら「懲罰」

 今回は、ムショの一日についてお話しします。

 ムショや拘置所は、施設によって細かい規則がかなり違っていて、同じ施設でも所長が変わると規則も変わったりします。法律(「刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律」)も、大まかなところを決めて、「あとは施設の長の判断で」みたいにしているのです。これは、それぞれの施設の大きさや設備が違うので、現場で判断していいということのようです。なので、同じ女子刑務所でも私が勤めた和歌山と栃木ではいろいろ違っていましたし、私がいた頃と現在はまた違っているかもしれません。

 とはいえだいたいは同じですけどね。「どこのVIPやねん」というくらいの分刻みの毎日です。朝は、平日6時40分、休日7時40分時くらいの起床です。夏と冬で少し違うこともありますが、基本的に舎房には時計がないので(脱走防止のためらしいです)、時間は「何となくわかる」感じです。

 起床の音楽が鳴ると、ソッコーで布団を上げて着替え、洗面、清掃を済ませ、朝の「点検」を受けます。ちなみにパジャマは塀の中にはまったく似つかわしくない可愛い布地のフリフリパジャマです(笑)。それ以外はずっと舎房着(いわゆる囚人服)を着ています。洗濯も懲役がします。洗濯工場はアイロンを使ったりするので、ケンカっ早い人とかは選ばれません。体力のいる作業なので体格のいい子が選ばれやすいです。

 点検では、舎房の入り口前に正座して並び、刑務官が来るのを待ちます。刑務官に「○房!」と言われたら、座っている左端から順にあいさつします。刑務官からは名前ではなく「呼称番号」で呼ばれているので、各自が「呼称番号○番! おはようございます!」と声を出します。

 朝食の時間は15分ほどで、ゆっくり食べられません。舎房で食べる施設と大食堂でみんなで食べる施設があります。メニューはごはんと味噌汁、つくだ煮、ふりかけなどの簡単なおかずです。自分が食べる分は自分だけで食べなくてはならず、誰かに分けたら「懲罰」の対象になります。「強い人」が食べ物を取り上げていた時代が続いたからのようです。

 懲罰になったら、独居房に入れられて工場にも出られず、ひたすらじっとしていなくてはなりません。面会や手紙もダメですし、仮釈放の評価にも響きます。いわゆる模範囚は、罪を反省しているわけではなくて、こういうことを計算できる人です。私はできずに、おばあさん(今はムショも高齢化がめっちゃ進んでいます)におかずをあげたりして、たまに懲罰を受けていました。すぐ食べてくれればいいのに、やっぱりお年寄りは何かと動きが遅いのでバレてしまうんですよ。

■シャワーは90人で奪い合い

 朝食が終わると工場に出ます。昼食と休憩、30分の運動と入浴以外は16時までひたすら労働です。大勢なので、お風呂も昼間に交代で入るんです。今はシャワーの数もだいぶ増えたようですが、私がいた頃はシャワーの争奪戦はある意味壮観でした。全裸の女たちが90人くらいでシャワーを取り合うって、すごい光景ですよね。

 昼食は11時40分からで、20分くらいで食べます。どんぶりごはんにメインのおかずと副菜が2種類くらい。ごはんは白米が3割くらいの麦飯で、おいしくありませんが、今思えばわりとヘルシーですね。もう二度と食べたくないですが。月に何回かのパン食の日がめっちゃ楽しみでした。お菓子も自由に買えないので、ジャムなどの甘いものがうれしいんです。

 工場での作業が終わると、舎房に戻って朝と同じ点検を受けます。そして、夕食は17時30分くらいから。いくら何でも早すぎますよね。メニューは昼食とだいたい同じような感じで、最近はレトルト製品も増えました。

 お正月には、お雑煮やおせち料理が出て、3月3日のひな祭りやクリスマス、慰問などの行事のある時はお菓子が出たりするので季節感はわりとありましたね。今は予算が足りずにだいぶセコくなっているとも聞いています。

■人気のテレビ番組は「警察24時」

 慰問には有名な歌手が来ることもありますが、知らない歌手もいました。行事といえば、体育の日の運動会のほか、盆踊り、カラオケ大会もあります。運動会はリレーとか綱引きとかですが、けっこう熱くなりますよ。こういう行事は楽しみでした。

 こうして日中は「分刻み」の行動を強制されますが、夕食後は何もなくて、21時の消灯までけっこうヒマです。早寝早起き過ぎますよね。それほど長くはないですが、テレビの視聴もできます。人気があるのはドラマや旅番組ですが、ドキュメンタリーみたいな「警察24時」モノも人気があります。自分がパクられ(逮捕され)ているのにヘンですよね。

 ちなみに大みそかは昔なら『NHK紅白歌合戦』でしたが、最近は「お笑い」や「格闘技」などに変わっています。それって、なぜなんでしょうか。気になるところです。とにかく、土日祝日のほか年末年始は作業もないので、これまたヒマなんです。面会もありませんから、おしゃべりしたり、ケンカしたりしていました。もちろんケンカがばれたら懲罰です。そんな感じで、ムショの毎日は過ぎていきます。

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などの出演でも注目を集める。
経営するラウンジ「祭(まつり)

女子刑務所で人気のテレビ番組は「警察24時」! 塀の中のスケジュールは分刻み

 覚せい剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■おかずを分けてあげたら「懲罰」

 今回は、ムショの一日についてお話しします。

 ムショや拘置所は、施設によって細かい規則がかなり違っていて、同じ施設でも所長が変わると規則も変わったりします。法律(「刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律」)も、大まかなところを決めて、「あとは施設の長の判断で」みたいにしているのです。これは、それぞれの施設の大きさや設備が違うので、現場で判断していいということのようです。なので、同じ女子刑務所でも私が勤めた和歌山と栃木ではいろいろ違っていましたし、私がいた頃と現在はまた違っているかもしれません。

 とはいえだいたいは同じですけどね。「どこのVIPやねん」というくらいの分刻みの毎日です。朝は、平日6時40分、休日7時40分時くらいの起床です。夏と冬で少し違うこともありますが、基本的に舎房には時計がないので(脱走防止のためらしいです)、時間は「何となくわかる」感じです。

 起床の音楽が鳴ると、ソッコーで布団を上げて着替え、洗面、清掃を済ませ、朝の「点検」を受けます。ちなみにパジャマは塀の中にはまったく似つかわしくない可愛い布地のフリフリパジャマです(笑)。それ以外はずっと舎房着(いわゆる囚人服)を着ています。洗濯も懲役がします。洗濯工場はアイロンを使ったりするので、ケンカっ早い人とかは選ばれません。体力のいる作業なので体格のいい子が選ばれやすいです。

 点検では、舎房の入り口前に正座して並び、刑務官が来るのを待ちます。刑務官に「○房!」と言われたら、座っている左端から順にあいさつします。刑務官からは名前ではなく「呼称番号」で呼ばれているので、各自が「呼称番号○番! おはようございます!」と声を出します。

 朝食の時間は15分ほどで、ゆっくり食べられません。舎房で食べる施設と大食堂でみんなで食べる施設があります。メニューはごはんと味噌汁、つくだ煮、ふりかけなどの簡単なおかずです。自分が食べる分は自分だけで食べなくてはならず、誰かに分けたら「懲罰」の対象になります。「強い人」が食べ物を取り上げていた時代が続いたからのようです。

 懲罰になったら、独居房に入れられて工場にも出られず、ひたすらじっとしていなくてはなりません。面会や手紙もダメですし、仮釈放の評価にも響きます。いわゆる模範囚は、罪を反省しているわけではなくて、こういうことを計算できる人です。私はできずに、おばあさん(今はムショも高齢化がめっちゃ進んでいます)におかずをあげたりして、たまに懲罰を受けていました。すぐ食べてくれればいいのに、やっぱりお年寄りは何かと動きが遅いのでバレてしまうんですよ。

■シャワーは90人で奪い合い

 朝食が終わると工場に出ます。昼食と休憩、30分の運動と入浴以外は16時までひたすら労働です。大勢なので、お風呂も昼間に交代で入るんです。今はシャワーの数もだいぶ増えたようですが、私がいた頃はシャワーの争奪戦はある意味壮観でした。全裸の女たちが90人くらいでシャワーを取り合うって、すごい光景ですよね。

 昼食は11時40分からで、20分くらいで食べます。どんぶりごはんにメインのおかずと副菜が2種類くらい。ごはんは白米が3割くらいの麦飯で、おいしくありませんが、今思えばわりとヘルシーですね。もう二度と食べたくないですが。月に何回かのパン食の日がめっちゃ楽しみでした。お菓子も自由に買えないので、ジャムなどの甘いものがうれしいんです。

 工場での作業が終わると、舎房に戻って朝と同じ点検を受けます。そして、夕食は17時30分くらいから。いくら何でも早すぎますよね。メニューは昼食とだいたい同じような感じで、最近はレトルト製品も増えました。

 お正月には、お雑煮やおせち料理が出て、3月3日のひな祭りやクリスマス、慰問などの行事のある時はお菓子が出たりするので季節感はわりとありましたね。今は予算が足りずにだいぶセコくなっているとも聞いています。

■人気のテレビ番組は「警察24時」

 慰問には有名な歌手が来ることもありますが、知らない歌手もいました。行事といえば、体育の日の運動会のほか、盆踊り、カラオケ大会もあります。運動会はリレーとか綱引きとかですが、けっこう熱くなりますよ。こういう行事は楽しみでした。

 こうして日中は「分刻み」の行動を強制されますが、夕食後は何もなくて、21時の消灯までけっこうヒマです。早寝早起き過ぎますよね。それほど長くはないですが、テレビの視聴もできます。人気があるのはドラマや旅番組ですが、ドキュメンタリーみたいな「警察24時」モノも人気があります。自分がパクられ(逮捕され)ているのにヘンですよね。

 ちなみに大みそかは昔なら『NHK紅白歌合戦』でしたが、最近は「お笑い」や「格闘技」などに変わっています。それって、なぜなんでしょうか。気になるところです。とにかく、土日祝日のほか年末年始は作業もないので、これまたヒマなんです。面会もありませんから、おしゃべりしたり、ケンカしたりしていました。もちろんケンカがばれたら懲罰です。そんな感じで、ムショの毎日は過ぎていきます。

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などの出演でも注目を集める。
経営するラウンジ「祭(まつり)

知られざる女子刑務所ライフ 元女囚が明かす厳しい実態

 覚せい剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る。刑務所や拘置所など刑事収容施設への差し入れ代行業でテレビ出演し話題になった中野さんは、現在、大阪・堺でラウンジを経営、収容者や家族の相談に乗っているほか、日本財団による元収容者の就労支援策「職親(しょくしん)プロジェクト」にも携わっている。

■後悔をムダにしないために

 はじめまして、中野瑠美です。ムショ帰りを隠さず、むしろ同じようなつらさを抱えた人たちに寄り添いたいと思って、会社を作ったり、覚せい剤についてメディアにコメントしたりしています。そして、おかげさまで2016年春には念願のラウンジを故郷の堺にオープンできました。実は逮捕される前にも経営していたのですが、懲役ですべてがダメになってしまったのです。

 本当に、愚かなことをしました。なので、この私の経験をムダにしないために、いろいろな形で情報を発信していきたいと思っています。もちろん刑務所には入らないほうがいいに決まってますが、読者の皆様が万が一の際には「経験者」としてなんでも相談に乗りますので、お気軽にご連絡ください(笑)。

 では、そもそも刑務所とは、どんなところなのでしょうか? 第1回はそんなお話から始めたいと思います。

■そもそも「刑務所」とは?

 刑務所とか拘置所という名前は皆さんも耳にすることがあるでしょうが、違いなどはご存じないと思います。まず、覚せい剤や傷害などの「刑事事件」で警察に逮捕されると、警察署の留置場に留置されます。そして、取り調べの後に起訴されると拘置所、そして、刑が確定すると刑務所に収容されます。

 拘置所までは刑が確定していないので、「未決囚」としてわりに自由な生活が送れます。もちろん「看守」に見張られてはいますが、ジャージなどの私服がOKで、差し入れ屋さんでお菓子やお弁当、雑誌なども買えます。面会や手紙も毎日1回ずつ許され、工場などでの労働(刑務作業)もありません。同じ部屋(8人くらい)の人と大笑いしながら話もできますから、「いじめ」とかに遭っていない限り、楽しく過ごせる場所です。

 もちろん規則は厳しいです。お化粧はダメですし、首吊り自殺をしないようにパーカーやスウェットパンツのヒモを外すとか、ショーツはレースつきやTバックなど華美なものはダメなどの決まりがあります。最近ではラインストーンやボタンがついた下着、短すぎる短パンなどもダメですね。

 また、手紙を書いたり、ものを買ったりするのは基本的に「願箋」(がんせん)という用紙に必要事項を記入します。これがめんどくさいです。字が汚いと却下されることもあります。薬を飲む場合も、いちいち願箋に書いて飲むところを確認されます。飲んだフリをして溜めておいて、一気に飲んで自殺を図ることもあるからなのだそうです。

 そして、刑務所は拘置所と比べものにならないくらい何をするにも、とにかく「不自由」です。刑が確定して「既決囚」になると、舎房着(いわゆる囚人服)を着せられ、男性は丸刈りにされます。手紙や面会も、多くて月に4回程度になります。手紙を出す相手も、関係をしつこく聞かれたうえで「許可」か「不許可」が決まります。そして、許可をもらっていないのに勝手な行動をしたら、一瞬で「調査&懲罰の対象」になります。

 1日8時間は無言で「刑務作業」ですから、おしゃべりもできません。面会も許可されている人としかできないので、情報交換も次第にできなくなって、「浦島太郎」となっていきます。

■人殺しから万引まで一緒

 こうした規則の厳しさは、男性の刑務所とそんなに変わりません。男性との大きな違いは、人数ですね。『犯罪白書』(平成27年)によると、男性の既決囚約5万人に対して、女性は約5,000人と、10分の1くらいだそうです。ですから、女子刑務所の数は少なく、男性のように「LB」(累犯の長期受刑)などの区分もありません。人殺しから万引常習者まで、みんな一緒です。ちなみに一番多いのはナント「覚せい剤」関連です。自分で使ったり、バイ(密売)やバイ目的の所持ですね。

 刑務作業を行う工場は「初犯」と「累犯」に分けられ、さらに通称「モタ工」(モタモタ工場の略)という高齢者や障がい者向けの軽作業のグループもあります。「モタ工」は男女共通で、差別語かもしれませんが、刑務所では普通に使われています。このほか調理や高齢の収容者の介護などの担当もありますが、これは誰でもできるわけではなく、品行方正で真面目な人が担当します。堀江貴文さんや鈴木宗男さんなどは高齢者の介護を担当されていたそうですね。

 そして、初犯の工場のほうが、むしろ厳しくされます。「つらい仕打ちに耐えて、二度と戻ってこないように」という刑務官の親心なのかもしれませんが、この私でさえ、つらくて死にたくなったことがあるほどです。累犯のほうは、「また戻ってきたの? しゃあないなあ」って感じで、なれ合いすら感じます。いずれにしろ「きちんと更生しよう」という気持ちになれるシチュエーションではないですね。少なくとも、ムショは反省するところではないです。いわゆる模範囚も「早く仮出所したい」や「お菓子が食べたい」(問題を起こさないでいると、仮出所の審査の時に有利だったり、お菓子の購入や面会・手紙回数の増加などのご褒美があるんです)とか、そんな下心しかありません。

 懲役とは、簡単に言うと「働く」ことなので、基本的にこうした工場が生活の中心となります。寝起きする舎房も、工場のメンバーと一緒です。舎房ではケンカあり、イジメあり、笑いあり、涙ありと、いろいろあって面白いのですが、もう戻りたくはないです。では、続きはまたお話しします。

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。
経営するラウンジ「祭(まつり)」  

大盛況の府中刑務所文化祭で見えた、塀の中の厳しい現実と課題

<p> 今年11月3日の文化の日、澄み切った秋晴れの空の下、日本最大の刑務所、府中刑務所で文化祭が行われた。刑務所で文化祭とは、かなりマニアックな気もするが、今年は例年を上回る約1万8,200人が訪れ、賑わいをみせた。先頭グループのひとりに聞いてみたところ、午前10時の開場に向けて8時から並んでいるという。<br /> </p>