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さらに不可解な出来事もあった。大迫が逮捕される前、坂本さんの遺品が大迫の自宅近くで焼かれていたことだ。これも大迫犯行説の有力な証拠の1つだったが、そこにはとんでもない事情が隠されていた。遺品が焼かれた当日、大迫は午後11時まで警察で取調べを受けていた。心身共に疲労していたことは、周囲の関係者も証言していることだ。そんな状況の中で、大迫は夜中に家を抜け出し、3.6キロ先の大雨の後のぬかるみの林まで行ったと警察は主張したのだ。しかし、大迫の自宅周辺には24時間態勢で監視する4人の刑事たちがいた。しかも刑事たちは1時間毎に大迫の車を確認していたというが、大迫が車で外出した形跡もなければ、車に泥もついていなかった。いわば、警察自身が大迫のアリバイ証人となるはずだが、しかしそうではなかった。警察は「我々の目を盗んでコッソリ徒歩か別の車で行った」などと間抜けな理屈を主張したのだ。
警察が主張するように3.6キロを徒歩で往復すれば、通常でも2時間近くはかかる。真っ暗な闇の深夜、ぬかるみの中と考えればそれ以上の時間がかかるはずだ。またほかの車で外出したなら警察は当然それを察知するだろう。そうなれば大迫以外の第三者がそれを実行したと考えた方が自然である。
