NetflixやAmazonプライム、ディズニープラス……動画配信サービスが普及したことで、俳優たちにとっては地上波ドラマや劇場公開映画だけでなく、配信ドラマ・映画も重要な活躍の場となった。そんな配信作品にひときわ多く出演しているのが、伊藤沙莉だ。
2019年にNetflixで配信された『全裸監督』シーズン1への出演も大きく話題となった伊藤。その後、Huluで配信された…
NetflixやAmazonプライム、ディズニープラス……動画配信サービスが普及したことで、俳優たちにとっては地上波ドラマや劇場公開映画だけでなく、配信ドラマ・映画も重要な活躍の場となった。そんな配信作品にひときわ多く出演しているのが、伊藤沙莉だ。
2019年にNetflixで配信された『全裸監督』シーズン1への出演も大きく話題となった伊藤。その後、Huluで配信された…
コロナ禍により配信ビジネスが絶好調。今現在、あらためてそのポンテシャルに目をつけている企業も多い。そんななか、NETFLIXで配信が始まった『全裸監督シーズン2』が、本家のアノ業界に火をつけたようだ。
「世界190カ国以上で視聴されている『全裸監督』は、業界のレジェンド・村西とおる監督を有名俳優の山田孝之がみごとに演じ、女優役にも有名女優や元アイドルがキャスティングされ、惜し…
「みなさん、お待たせしました。お待たせすぎたかもしれません」
AV監督・村西とおるの往年の決め台詞は、2019年に配信スタートしたNetflixオリジナルドラマ『全裸監督』の大ヒットによって、再び流行するようになった。バブル時代の日本の狂乱ぶりを再現した『全裸監督』の新作となる『全裸監督 シーズン2』(全8話)が、2021年6月24日より世界同時配信されている。
<…6月24日、Netflixはオリジナルシリーズ『全裸監督 シーズン2』を全世界同時配信した。
2019年に配信されたシーズン1は、キャスト陣の渾身の熱演と痛快なストーリーで一大旋風を巻き起こし、Netflixの有料会員数を前年比77%増にする原動力となっている。
「今作では、前所属事務所と騒動後に退所した西内まりやが登場し、彼女はセクシーな姿をみせつけつつ、激…
Netflixで配信中の『全裸監督』で大胆なヌードやセックスシーンに挑んだ、女優の冨手麻妙に注目が集まっている。
グラビアアイドル時代を経て、園子温監督のロマンポルノ『アンチポルノ』の主演に抜擢され、近年では『娼年』でもヌードを披露。デビュー10周年のタイミングで写真集『別冊月刊 冨手麻妙』を発表するなど、“全裸活動”が話題を呼んでいる。
「彼女は『脱ぐ』という仕事をする際、『男に媚びる』のが嫌いだと一部ニュースサイトで語っています。グラビア時代には『なんで私は見ず知らずの人にエロをアピールしなきゃいけないんだろう?』と疑問を感じていたと言い、Amazonの写真集のコメントに『これじゃヌケなかったです』と書かれていたのを見て、『知らないよ! なんであなたにそんなこと期待されなきゃいけないの?』という気持ちになったと明かしています」(芸能ライター)
グラビア卒業後、園子温監督を出待ちして、直接自分を売り込むという行動に出たことを機に、現在は「脱げる女優」のポジションを獲得した冨手。そんな彼女に今でもついて回るのが「元AKB48」という肩書だ。アイドル誌編集者が述懐する。
「彼女は09年にAKB48の8期生として芸能活動をスタートさせましたが、AKB48ファンの間では『暗黒の8期生』と呼ばれています。というのも、8期生は全員解雇されて、正規メンバーに昇格した人は一人もいません。解雇理由も、『連絡せずにレッスンを休んだり遅刻や早退を頻繁に行っていた』『男遊びや夜遊びをしていて荒れた生活態度だった』『先輩メンバーの悪口をネットに書き込んだりして先輩を誹謗中傷したりした』というもの。真面目に取り組んでいる人もいたものの、運営は他のメンバーに悪影響が及ぶのを恐れて『連帯責任』としたのです」
冨手本人も「当時の私は、色々足りなかったかなぁ……」と振り返っているが、アイドル時代の「黒歴史」を経て、ようやく女優としての「白歴史」が花開きそうだ。
Netflixで配信中の『全裸監督』で大胆なヌードやセックスシーンに挑んだ、女優の冨手麻妙に注目が集まっている。
グラビアアイドル時代を経て、園子温監督のロマンポルノ『アンチポルノ』の主演に抜擢され、近年では『娼年』でもヌードを披露。デビュー10周年のタイミングで写真集『別冊月刊 冨手麻妙』を発表するなど、“全裸活動”が話題を呼んでいる。
「彼女は『脱ぐ』という仕事をする際、『男に媚びる』のが嫌いだと一部ニュースサイトで語っています。グラビア時代には『なんで私は見ず知らずの人にエロをアピールしなきゃいけないんだろう?』と疑問を感じていたと言い、Amazonの写真集のコメントに『これじゃヌケなかったです』と書かれていたのを見て、『知らないよ! なんであなたにそんなこと期待されなきゃいけないの?』という気持ちになったと明かしています」(芸能ライター)
グラビア卒業後、園子温監督を出待ちして、直接自分を売り込むという行動に出たことを機に、現在は「脱げる女優」のポジションを獲得した冨手。そんな彼女に今でもついて回るのが「元AKB48」という肩書だ。アイドル誌編集者が述懐する。
「彼女は09年にAKB48の8期生として芸能活動をスタートさせましたが、AKB48ファンの間では『暗黒の8期生』と呼ばれています。というのも、8期生は全員解雇されて、正規メンバーに昇格した人は一人もいません。解雇理由も、『連絡せずにレッスンを休んだり遅刻や早退を頻繁に行っていた』『男遊びや夜遊びをしていて荒れた生活態度だった』『先輩メンバーの悪口をネットに書き込んだりして先輩を誹謗中傷したりした』というもの。真面目に取り組んでいる人もいたものの、運営は他のメンバーに悪影響が及ぶのを恐れて『連帯責任』としたのです」
冨手本人も「当時の私は、色々足りなかったかなぁ……」と振り返っているが、アイドル時代の「黒歴史」を経て、ようやく女優としての「白歴史」が花開きそうだ。
デスク 今年も『24時間テレビ』(日本テレビ系)が放送されたね。
記者 平均視聴率は16.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、瞬間最高視聴率はエンディングを迎えた午後8時51分の39.0%だったそうです。エセチャリティ番組なんて揶揄されてますが、なんだかんだ、数字持ってるんですよね。
デスク やっぱり、エンディングの「サライ」を聞かないと、8月が終わらないっていうのかな……。僕もエンディングだけは毎年必ず見てる(笑)。今年のチャリティーマラソンは駅伝方式が採られたけど、最終ランナー・いとうあさこが、両国国技館へあと少しで到着するというところで番組は終了。「駅伝のゴールは(次番組の)『行列のできる法律相談所』で生放送」との告知が入ったけど、結局、番組が始まる前のCM中にゴールしちゃったみたいだね。せっかくの見せどころだったに、かわいそうだったなぁ。
記者 当日発表となった“最後のランナー”は大方の予想通り、水卜麻美アナでしたし、なんかパッとしなかったですね。チャリティーマラソンは本番前の練習期間も含めて拘束時間が長く、苦労も多いとはいえ、いざ出演すればタレント好感度も上がるし、日テレとのパイプも強まるということでやりたがる芸能人も多かったんですが、近年は候補者の辞退が続出し、仕方なく駅伝形式となったようです。
デスク デーブ・スペクターもTwitterで指摘してたけど、「障害を持つ方へのサポートを目的にしているはずなのに、実際は広告代理店と企業の利益とイメージアップのために続けられている」というのが実情だよね。近年は、裏でやってるEテレ『バリバラ』のほうがよっぽど話題になってる。僕らも毎年毎年『24時間テレビ』についてああだこうだ書くの、飽きちゃったよ!
記者 そんな体たらくな民放を尻目に、Netflixで配信中の『全裸監督』が各所で話題になっています。AV界の帝王として名をはせた村西とおるの半生を描いた作品で、白ブリーフ姿の山田孝之が「ナイスですね」「ビューティフルです」と熱演しています。
デスク 見た見た! 山田クン、村西監督にそっくりすぎてびっくりしたよ。しょっちゅうセックスシーンがあるから、嫁と娘にバレないように、こっそり視聴したよ。スポンサーやコンプラを気にしすぎて過剰に規制しがちな地上波ドラマに比べ、予算も潤沢で縛りもないNetflixや外資に活路を見いだすクリエイターはこれからどんどん増えていくだろうね。
記者 実際、すでに有能なテレビマンは、こぞって外資に移っているとか。僕もすっかり地上波のドラマは見なくなって、夜な夜なNetflixを徘徊してます。
デスク 若い放送作家の子たちはどんどんYouTubeをはじめとしたネットを主戦場にしているし、ジャニーズや吉本への忖度うんぬんって言ってる場合じゃないよね。テレビ業界、マジでヤバい!
記者 今年2月、脱税容疑で逮捕された“青汁王子”こと三崎優太被告が8月19日、新宿歌舞伎町・愛本店でホストデビュー。源氏名は「三崎愛汁(えちる)」だそうです。
デスク 何それ!? めっちゃダサくない!?
記者 自身のTwitter上でフォロワーから募集したみたいですよ。初出勤当日の売り上げは、なんと370万円超。その後5日間の出勤で、売り上げが3,000万円超、指名本数86本だったことを報告しています。一部では、いま若者から絶大な人気を誇るローランド級になれるのでは、という声もあるそうですが……。
デスク ちょっとちょっとー! ローランド様と一緒にするなんて100年早いよ。彼は18歳からホストを始めて、その頂点を極めた本当のスターだよ!? ……僕、『ソノサキ』(テレビ朝日系)見て、すっかりファンになっちゃって(てへ)。とにかく、彼の口からは名言しか出てこないんだよ。
記者 ローランドさんの『俺か、俺以外か。』(KADOKAWA)は、確かに面白かったです。青汁王子もビジネス書を出す計画が水面下で進められていたそうですが、プロデューサーとして暗躍していたのが、カラテカ・入江慎也だったとか。しかし、先の闇営業問題で、立ち消えになったといいます。
デスク なんか2人とも、うさん臭さが漂うもんね。そういえば入江、渋谷でボランティア活動していたところを週刊誌で直撃されてたね。みんなそんなにボランティアが好きなら『24時間テレビ』でテレフォンオペレーターでもやればよかったのに!

先日、SixTONESとSnow Manの同時デビューが決まったが、嵐、TOKIO、関ジャニ∞にはもう頼れない”とばかりにジャニーズ事務所の動きが活発になってきている。
「各局にいたジャニ―喜多川氏担当はそのまま”後継者”の滝沢秀明担当にスライド。次世代アイドルの売り出しに力を入れています。実際、9月4日に行われるジャニ―氏のお別れ会を機に、彼に見出されたアイドルたちはグループの活動を休止や脱退の動きが加速すると予想されています」(芸能記者)
そんななか、軋轢を生みそうなのが関ジャニ∞の錦戸亮だという。
「フジテレビで錦戸主演の月9ドラマ『トレース~科捜研の男~』の続編を来年放送する計画が持ち上がったといいます。今年1月期に放送された同ドラマは、平均視聴率10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、最終回は11.5%を記録するなど合格点だった。ところが、ジャニーズ側が難色を示してこの話は立ち消えに。グループを解散して役者1本で行きたい意向を持っているとされる錦戸ですが、ジャニーズ退所の可能性も出ていました」(芸能関係者)
また、錦戸は最近ある作品を観て役者魂を揺さぶれたという。エンタメ誌ライターが言う。
「錦戸はNetflixで配信された山田孝之主演のドラマ『全裸監督』に触発されたようで、会員向けの日記にて『憧れに似た嫉妬も交えて…』と感想を綴っていたといいます。AV業界を舞台にした同作は、ナインティナイン岡村隆史、爆笑問題・太田光、有吉博行らが大絶賛。村西とおる監督を演じた山田をはじめとする出演者たちの体当たり演技が話題を呼び、異例の早さで続編が決定しました。『ジャニーズのアイドル』という制約があるからか、錦戸はクールなキャラや好青年の役が多かった。山田のようにあらゆる役を演じられる俳優になるため、事務所を辞めるという選択に踏み切るかもしれません」
一部では滝沢の「ブラックリスト」に入っているとも報じられている錦戸。気持ちはすでに固まった?
山田孝之主演のNetflixオリジナルドラマ『全裸監督』が、世界190カ国で現在配信中だ。バブル時代へと向かっていた1980年代の日本で“AV界の帝王”と呼ばれた村西とおる監督の破天荒な半生を描いたものだが、アダルト業界が舞台なだけに女優のヌードシーンなど過激な描写が多い。武正晴総監督をはじめ、スタッフ&キャストがそろってクランクイン前にセクハラ防止の講習会に参加するなど、トラブルが起きないよう充分ケアした上での撮影だったという。そんな努力も功を奏し、従来の地上波ドラマとも予算が限られた邦画とも異なる、スケール感のある大人向けの連続ドラマ(全8話)に仕上がっている。
レビュー前編では村西監督が独自の流通網を持つことでビニ本業界の覇者となったことを紹介したが、レビュー後編は「サファイア映像」を立ち上げた村西(山田孝之)が“AV界の女王”となる黒木香(森田望智)と邂逅することになる第5話を中心に触れていきたい。
ベータとの規格戦争に勝利したVHSが主流となり、1980年代には一般家庭へとビデオデッキがいっきに普及していった。ビデオデッキの普及には、AVの存在が大きく貢献した。黎明期のAV男優は股間を前貼りで覆い、卵白とミルクを混ぜた手づくりのスペルマを注射器で飛ばすという疑似本番が主流だったが、村西は男女がガチンコでせめぎあう“本番”にこだわった。そのため、競合社・ポセイドン企画の池沢社長(石橋凌)の肝いりで発足した「ビデ倫」から締め出されてしまう。
窮地に陥った村西の前に、救世主が現れる。それが黒木香だった。知的で清楚な雰囲気を漂わせる女子大生の黒木だが、村西によって快楽の扉を開かれた彼女はベッドの上で別人へと変身する。名作AV『SMぽいの好き』の撮影シーンを、第5話は長回しを多用してたっぷりと再現する。
1986年に発売された『SMぽいの好き』は、画期的なAV作品として語り継がれている。作品とキャストは消耗品扱いされるAV界にあっては、これは異例のことだ。監督である村西自身が男優となり、黒木の相手を務めた。男女の結合部分はモザイクで隠されているも、黒木は快感の度合いに応じて笛を吹いた。絶頂度が高まるにつれ、笛がピーピーと鳴る。あまりのコミカルさに『SMぽいの好き』を初めて観たユーザーは唖然としたが、黒木が鳴らす笛の音はSEXをタブー視する時代は終わったことを告げる新時代到来のファンファーレだった。
日陰の存在だったAVがメジャー化し、SEXそのものがカジュアル化する、SEX革命の始まりだった。それまで自宅で抑圧された性生活を送っていた黒木の表情が華やいでいく。
黒木役を演じた森田望智は1996年生まれの22歳。武監督がオーディションで見いだした逸材だ。オーディションの際に森田はわきにマジックペンでわき毛を描いて臨んだという。また、人気絶頂期にはテレビ番組に引っ張りだこだった黒木香の「わたくし、主張するヴァギナでございます」などの独特のトークも完璧にコピーしてみせている。SEX革命を起こした黒木香の人格とわき毛が、まるでそのまま森田に乗り移ったかのようだ。黒木香が瞬く間にAV界の女王となったように、我々は配信ドラマという新しいメディアから森田望智というニューヒロインが誕生した瞬間を目撃することになる。
■カルト教団さながらの合宿生活だった村西軍団
黒木香という至高のミューズを得て、相手役を務めた村西監督もそのユニークなキャラが知れ渡り、時代の寵児となっていく。時代はまさにバブル。第6話では村西軍団を率いてハワイロケを敢行するなど、村西監督の無軌道ぶりにますます拍車が掛かる。その一方、米国のポルノ女優の視点から辛口の村西像、日本のAV作品の評価が語られるのも、世界市場をターゲットにしているNetflixだからこそだろう。
本橋信宏氏の原作本『全裸監督 村西とおる伝』(太田出版)には、バブル期の村西軍団の暮らしぶりについても描かれている。全盛期には年商100億円を稼ぎ出していたものの、村西監督をはじめスタッフは全員会社に寝泊まりし、取り憑かれたかのようにAV作品をひたすら撮り続けた。スタッフは男優も兼ね、専属女優たちと撮影中に本番を行った。寝食だけでなく、SEXパートナーも共有するという、カルト教団さながらの合宿生活を送っていた。
やがてバブル経済は弾け、村西監督は総額50億円もの負債を抱え込むことになる。このとき、黒木香は村西監督に映像業界を離れ、新興宗教の教祖になることを勧めたと原作には記されている。黒木は巫女役を務めるつもりだったそうだ。もし、村西監督がこのとき応じていたら、とんでもないSEX教団が誕生していたに違いない。バブル時代は見方を変えれば、バブル社会に適応できない人々の心のすき間に、カルト宗教が忍び込もうとした時代でもあったのだ。
親バレや顔バレによってそれまでの生活をすべて失ってしまうAV女優や裏ビデオを介した裏社会との繋がりなど、AV業界のダークな部分にもきっちりと触れた『全裸監督』第1シリーズは、昭和が終わり平成という新しい時代の到来と共にエンディングを迎える。第2シリーズでは、バブル期に栄華を極めた村西軍団が地獄のドン底へと転落していく崩壊劇が描かれるはずだ。
巨乳ブームを巻き起こした松坂季実子をモデルにした女性キャラクターは第1シリーズには姿を見せなかったが、もし登場するならば誰が演じるのか。第1話でセールスマン時代の村西にビジネスの極意を伝授した小野(板尾創路)は再登場することになるのか。そして何よりも莫大な借金を背負いながらも生命力旺盛に生き続ける村西を、Netflixという格好の居場所を見つけた山田孝之がどう演じ切るのか。アダルト業界を舞台にした大河ドラマとして、『全裸監督』第2シリーズにも期待したい。
Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』
原作/本橋信宏 監督/武正晴、内田英治、河合勇人
出演/山田孝之、満島真之介、森田望智、柄本時生、伊藤沙莉、冨手麻妙、後藤剛範、吉田鋼太郎、板尾創路、余貴美子、小雪、國村隼、玉山鉄二、リリー・フランキー、石橋凌
山田孝之主演のNetflixオリジナルドラマ『全裸監督』が、世界190カ国で現在配信中だ。バブル時代へと向かっていた1980年代の日本で“AV界の帝王”と呼ばれた村西とおる監督の破天荒な半生を描いたものだが、アダルト業界が舞台なだけに女優のヌードシーンなど過激な描写が多い。武正晴総監督をはじめ、スタッフ&キャストがそろってクランクイン前にセクハラ防止の講習会に参加するなど、トラブルが起きないよう充分ケアした上での撮影だったという。そんな努力も功を奏し、従来の地上波ドラマとも予算が限られた邦画とも異なる、スケール感のある大人向けの連続ドラマ(全8話)に仕上がっている。
レビュー前編では村西監督が独自の流通網を持つことでビニ本業界の覇者となったことを紹介したが、レビュー後編は「サファイア映像」を立ち上げた村西(山田孝之)が“AV界の女王”となる黒木香(森田望智)と邂逅することになる第5話を中心に触れていきたい。
ベータとの規格戦争に勝利したVHSが主流となり、1980年代には一般家庭へとビデオデッキがいっきに普及していった。ビデオデッキの普及には、AVの存在が大きく貢献した。黎明期のAV男優は股間を前貼りで覆い、卵白とミルクを混ぜた手づくりのスペルマを注射器で飛ばすという疑似本番が主流だったが、村西は男女がガチンコでせめぎあう“本番”にこだわった。そのため、競合社・ポセイドン企画の池沢社長(石橋凌)の肝いりで発足した「ビデ倫」から締め出されてしまう。
窮地に陥った村西の前に、救世主が現れる。それが黒木香だった。知的で清楚な雰囲気を漂わせる女子大生の黒木だが、村西によって快楽の扉を開かれた彼女はベッドの上で別人へと変身する。名作AV『SMぽいの好き』の撮影シーンを、第5話は長回しを多用してたっぷりと再現する。
1986年に発売された『SMぽいの好き』は、画期的なAV作品として語り継がれている。作品とキャストは消耗品扱いされるAV界にあっては、これは異例のことだ。監督である村西自身が男優となり、黒木の相手を務めた。男女の結合部分はモザイクで隠されているも、黒木は快感の度合いに応じて笛を吹いた。絶頂度が高まるにつれ、笛がピーピーと鳴る。あまりのコミカルさに『SMぽいの好き』を初めて観たユーザーは唖然としたが、黒木が鳴らす笛の音はSEXをタブー視する時代は終わったことを告げる新時代到来のファンファーレだった。
日陰の存在だったAVがメジャー化し、SEXそのものがカジュアル化する、SEX革命の始まりだった。それまで自宅で抑圧された性生活を送っていた黒木の表情が華やいでいく。
黒木役を演じた森田望智は1996年生まれの22歳。武監督がオーディションで見いだした逸材だ。オーディションの際に森田はわきにマジックペンでわき毛を描いて臨んだという。また、人気絶頂期にはテレビ番組に引っ張りだこだった黒木香の「わたくし、主張するヴァギナでございます」などの独特のトークも完璧にコピーしてみせている。SEX革命を起こした黒木香の人格とわき毛が、まるでそのまま森田に乗り移ったかのようだ。黒木香が瞬く間にAV界の女王となったように、我々は配信ドラマという新しいメディアから森田望智というニューヒロインが誕生した瞬間を目撃することになる。
■カルト教団さながらの合宿生活だった村西軍団
黒木香という至高のミューズを得て、相手役を務めた村西監督もそのユニークなキャラが知れ渡り、時代の寵児となっていく。時代はまさにバブル。第6話では村西軍団を率いてハワイロケを敢行するなど、村西監督の無軌道ぶりにますます拍車が掛かる。その一方、米国のポルノ女優の視点から辛口の村西像、日本のAV作品の評価が語られるのも、世界市場をターゲットにしているNetflixだからこそだろう。
本橋信宏氏の原作本『全裸監督 村西とおる伝』(太田出版)には、バブル期の村西軍団の暮らしぶりについても描かれている。全盛期には年商100億円を稼ぎ出していたものの、村西監督をはじめスタッフは全員会社に寝泊まりし、取り憑かれたかのようにAV作品をひたすら撮り続けた。スタッフは男優も兼ね、専属女優たちと撮影中に本番を行った。寝食だけでなく、SEXパートナーも共有するという、カルト教団さながらの合宿生活を送っていた。
やがてバブル経済は弾け、村西監督は総額50億円もの負債を抱え込むことになる。このとき、黒木香は村西監督に映像業界を離れ、新興宗教の教祖になることを勧めたと原作には記されている。黒木は巫女役を務めるつもりだったそうだ。もし、村西監督がこのとき応じていたら、とんでもないSEX教団が誕生していたに違いない。バブル時代は見方を変えれば、バブル社会に適応できない人々の心のすき間に、カルト宗教が忍び込もうとした時代でもあったのだ。
親バレや顔バレによってそれまでの生活をすべて失ってしまうAV女優や裏ビデオを介した裏社会との繋がりなど、AV業界のダークな部分にもきっちりと触れた『全裸監督』第1シリーズは、昭和が終わり平成という新しい時代の到来と共にエンディングを迎える。第2シリーズでは、バブル期に栄華を極めた村西軍団が地獄のドン底へと転落していく崩壊劇が描かれるはずだ。
巨乳ブームを巻き起こした松坂季実子をモデルにした女性キャラクターは第1シリーズには姿を見せなかったが、もし登場するならば誰が演じるのか。第1話でセールスマン時代の村西にビジネスの極意を伝授した小野(板尾創路)は再登場することになるのか。そして何よりも莫大な借金を背負いながらも生命力旺盛に生き続ける村西を、Netflixという格好の居場所を見つけた山田孝之がどう演じ切るのか。アダルト業界を舞台にした大河ドラマとして、『全裸監督』第2シリーズにも期待したい。
Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』
原作/本橋信宏 監督/武正晴、内田英治、河合勇人
出演/山田孝之、満島真之介、森田望智、柄本時生、伊藤沙莉、冨手麻妙、後藤剛範、吉田鋼太郎、板尾創路、余貴美子、小雪、國村隼、玉山鉄二、リリー・フランキー、石橋凌
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