先生、消防士、お坊さんも覚醒剤で逮捕! 需要があるから成り立つ「ヤクザの商売」

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

先生、消防士、お坊さんまで覚醒剤で逮捕

 先が見えないコロナ禍ですが、緊急事態宣言下で「覚醒剤が品薄」という説があります。便乗値上げもある……と聞いていましたら、わりとカタギさんの逮捕案件があって驚いております。しかも特別支援学級の先生とか、消防士さんとか、さらにはお坊さんまで(笑)。

 まあいずれもストレスの多いお仕事なんだと思います。今は覚醒剤もネットで買えますし、需要がある以上、ヤクザも供給し続けるということですね。

 ちなみにオットの兄弟分で特別支援学級に通っている子のパパがいましたが、先生方は優しかったそうです。どう見ても「反社会的勢力全開」でお迎えに行っても、温かく接してくださったと。怖かっただけかもしれませんが(苦笑)。

 また、ウチの若い衆の(ケンカの)ケガが悪化して歩けなくなってしまったときにお願いした救急隊員さん(消防署員ですね)は、「なんでこんなになるまで放って……」と怒鳴ろうとして、若い衆の全身刺青を見て静かになってました。

 暴排条例の前でしたから、オットは会社を経営していて、若い衆たちは社会保険に加入していましたが、今でも国民健康保険には入れます。いわゆる暴力団を排除する条項はないんです(東京都の場合)。

 ヤクザが国保に入れるとはケシカランと思われるでしょうね。でも、更生のためにも最低限の生活は守ってあげてほしいです。このことは難しいし、書くと長くなってしまうのですが、やっぱり人権は「ある」か「ない」かではなく、もともとあるものだと思っています。 

 さて、正業に就けないヤクザのシノギが、ほとんど覚醒剤などの違法薬物の密売とオレオレ詐欺となっている現在、沿岸地域では「密漁」の問題もたまに聞きますね。夜中にナマコやアワビを勝手に捕まえるのはカタギさんでも昔からあったんですが、NHKとかが「『貧困暴力団』という新たな脅威」とあおっています。

 とはいえ、実は密漁もそんなに簡単に参入できるものでもなくて、ボートやウェットスーツなど潜水用具一式も用意しなくてはなりませんし、盗った獲物を売りさばくルートの確保も必要です。それに、漁業法の罰則規定も「懲役3年以下・罰金200万円以下」から「懲役3年以下・罰金3,000万円以下」へと強化されています。3,000万円は個人に対する罰金の最高額ですから、誰でもできるシノギとはいえないですね。

 話はそれますが、冷たい海に入るためには、覚醒剤も必須アイテムだそうです(笑)。イッパツ打ってからじゃないと、寒くてダメなんですね。今までも密漁グループは一罰百戒的に現行犯逮捕されていますが、去年パクられた(逮捕された)密漁グループのメンバーが、裁判で「(密漁の)捜査情報は海上保安官から得ていた」と証言したことで、ちょっとざわついているようです。

 証言を受けて海上保安本部が捜査に乗り出したことが2月4日に報じられました。報道では保安官は漏えいを否定しているそうですが、どうなりますかね。まあ、これもよくある話です。お小遣いが欲しい人と、情報を買いたい人の関係ですから。その前提として、ナマコを安く買いたい人と、盗品を売りたい人。それぞれ需要と供給があるんですよ。

 ヤクザとずぶずぶの警察官も、まだけっこういますしね。いいか悪いかは別として、こうした需要と供給の関係がある限り、いろんな問題が続いていくのでしょう。

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 いつも好き勝手なことを書かせていただいているのに、なんと連載100回を迎えることになりました。ひとえに読者の皆様のおかげです。本当にありがとうございます。

 100回を記念して、図々しくも、サイン本をプレゼントさせていただこうかと思っています。この連載へのリクエスト、私への質問などをお寄せいただいた方の中から抽選で1名様に編集部より拙著を送らせていただきます。お待ちしております(締め切り2021年2月22日)。

外国人が犯罪者になる原因――元極妻が語るヤクザの偽装結婚

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

偽装国際結婚にベトナム人急増中?

「今どき“じゃぱゆきさん”みたいな話、あるんですね」

 編集者さんから聞かれました。1月21日の報道によりますと、「永住者の資格を得たかった」ベトナム人の女性が、ヤクザ関係者に数百万円を渡したようです。

 「結婚の意思はないけどメリットあるから結婚する」って、別に日本でもいろんな人がやってるんじゃないかと思うんですけど(笑)、法律的にナニが問題かというと「公正証書原本不実記録・同供用罪等」に当たるんですよ。

 人を殺したわけでもないのに、「ヤクザが絡んでるから問題」ということでしょうかね。売春とか覚醒剤密輸とかならわかりますけどね。まあ昔の「アジア女性残酷物語」みたいのとはちょっと違うんですけど、「日本でもうけたいアジア人」と「アジア人を利用したいヤクザ」との間でギブアンドテイクみたいな感じでしょうか。

 最近はあんまり問題になってないし、同罪での検挙件数も減ってるようですよ。警察の最新データ(『令和2年上半期における組織犯罪の情勢』)では、ベトナム14人、中国8人、フィリピン3人「等」だそうで、「等」がちょっと気になるところですが、ベトナム人が多いんですね。昔はタイ人とフィリピン人のイメージでしたけど。

 ベトナム人の犯罪が増えてるのは、やっぱり留学生や実習生へのひどい仕打ちがあるからだと思います。偽装結婚するのも、実習時代の借金を返すために日本で働きたいのかもしれませんしね。

 オットの若い頃の兄弟分にも、会ったこともないアジア人と結婚してバツイチとかバツニとかがけっこういました。厄介なのは、兄貴分とかが決めるから、勝手に離婚できないことです。しかも、仕切ってるヤクザが今回みたいにパクられたりしちゃうと、さらにややこしくなります。

 どうしても離婚したいなら、自分の戸籍から相手の名前を調べて、その人が今どこにいるか調べるところからです。相手がナニをしてるかわからないし、自分の「やぶへび案件」もあるかもしれないしで、面倒で放置していることも多いようです。新しいカノジョに「なんで結婚してくれないの?」とか言われるくらいならまだいいんですが、相手が亡くなった時もまた面倒なんですよね。相続も発生しますしね。

「組織化」は強くなるために

 今回逮捕された女性のように日本のヤクザと手を組む人もいますが、同国人でグループを作る人もいます。

 たとえば、あの「怒羅権(ドラゴン)」を作った汪楠(ワン・ナン)さん。中国から来た汪さんは、日本で壮絶ないじめを受けて立ち向かうために「怒羅権」を結成、事件を起こして服役もしています。 

 まあ私が元極妻で、「ひでー男」をいっぱい見てるんで、ついかばってしまうところもあるんですが、やっぱり貧困と差別、いじめが、犯罪者を作り出しているんですよ。

 「怒羅権」や日本のヤクザ組織も、強くなるために作られたグループなんですよ。まあ強くなると、つい悪いこともしちゃうんで、それはそれで逮捕したらいいんです。「犯罪者は悪くない」とは言いませんが、なぜ罪を犯すのか、ちゃんと考えたいものです。無邪気な子どもが凶悪な犯罪者に、一朝一夕ではならないのです。汪さんのご両親も中国ではエリートで、ご本人も不良のカケラもなかったそうです。

史上初「指定暴力団トップへの死刑求刑」の波紋! 元極妻が語る激動のヤクザ社会

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

工藤會の野村悟総裁に死刑求刑

 想定内ではありましたが、指定組織のトップに史上初の死刑が求刑されました。1月14日に福岡地裁(足立勉裁判長)で行われた論告求刑で、五代目工藤會の野村悟総裁に対して、検察側が死刑を求刑したのです。

 この件については、以前から私も注目していましたが、やはり関係者はショックを隠せないようです。だって、亡くなられたのは1人で、「トップの指示」が争点。いいことではないですが、死刑は重すぎます。

 日刊紙の記者さんによると、論告は「〜と推認される」という文が続き、論理的には微妙だったとか。「いくら反社会的勢力の事件でも、論理的に問題があって、死刑廃止論者からは批判が出るかも」だそうです。

 やはり作家の宮崎学さんが普段おっしゃるように「ヤクザ罪」として刑が5割増しになっているということを実感しますね。

「元警察官襲撃」が虎の尾に?

 この裁判は、元漁協組合長射殺(1998年)、元福岡県警の警部銃撃(12年)、看護師刺傷(13年)、歯科医師刺傷(14年)の4つの事件について、野村総裁とナンバー2の田上文雄会長(稼業名)による指示があったかどうかが争われ、お2人とも一貫して無罪を主張されてきました。

 さきの記者さんは、「やはり元警察官襲撃が警察庁の虎の尾を踏んでしまったのではないか」とおっしゃっていました。まあ漁業組合長はいったん裁判が終わっていましたし、ナースも亡くなってはいませんし、そういう見方は前からありましたね。

 検察(と警察)は、「一般人への執拗な襲撃」と「反社会的勢力の組織的な暴力」を根拠に死刑を前提に捜査と裁判を進めて、今回の求刑になったわけです。そもそも、これまでにヤクザの大親分に対しては死刑が求刑されたことはなく、とにかく「初物好き」な印象しかないです。

 1月14日は、たった6席の一般傍聴席を求めて127人が抽選会場に来たそうです。「ヤクザとマル暴刑事は区別がつきにくいのですが、あいさつがハキハキしていたグループは會の関係者でしょう」と記者さん(笑)。けっこう関係者も来ていたようです。

 それにしても6席って。ソーシャル・ディスタンスで座れる席を減らしているのでしょうが、少なすぎですよね。

 おもしろかったのは、「右翼の街宣アクシデント」です。抽選に並んでいた方によると、「正門近くで威勢のいい街宣車が威勢のいいことを言ってるなーと思ったら、急にマイク越しに『……スミマセン……ハイ……』と言って静かになったので、振り返ったら、工藤會関係者“ふう”の方が街宣車に向かって唇に人差し指を当てていた」そうです。工藤會がカタギに迷惑をかけないというパフォーマンスと言われたらそうかもしれませんけど、ちょっとおもしろかったです。

 この裁判は、3月に弁護人最終弁論、8月に判決が予定されています。まだ地裁ですし、意外に福岡の裁判所はリベラルなところもあるので、今後はわかりませんが、これからのヤクザの裁判を大きく変えることになることは間違いないですね。というか、最近はヤクザをとりまく環境も変化が激しいです。

 昨年暮れには神戸山口組本部長で毛利組の毛利善長組長、今年の初めには、五代目山口組直参・中野会を率いておられた中野太郎会長の訃報がネットでも流れていました。ひとつの時代が終わったなあとしみじみします。

 お2人とも山口組の重鎮として活躍された大親分であり、尊敬を集められていましたね。毛利組長はほとんどメディアには登場されませんでしたが、中野会長は晩年に出されたご本が話題になりました。

 ヤクザが発信すると、いろいろ軋轢もあるでしょうが、「週刊実話」(日本ジャーナル出版)に連載された野村総裁の獄中記も話題でしたね。

 私もおこがましいと思いつつ好き勝手なことを書かせていただいていますが、やっぱり「報道とは違うヤクザ社会」を知っていただきたい気持ちがあります。

山口組分裂問題、工藤會トップの“死刑”はどうなる? 「2021年のヤクザ業界」を元極妻が大予想!

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

神戸山口組も絆會も「まだ戦う気」満々?

 皆様、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

 昨年もヤクザ業界はいろいろありましたが、今年はどうなるのでしょうか? ちょっと考えてみたいと思います。

 2020年は、どの組織も例年のような忘年会っぽい事始め式は行わず、事務的な会合で終わったようですね。

 報道などによると、六代目山口組では12月21日に納会に代わる「寄合」が行われています。そこで発表された令和三年度の組の指針は、例年と同様の「和親合一」でした。統一を諦めていない、ということですかねえ。

 これに対して、神戸山口組の組指針は「金剛不壊(こんごうふえ)」だそうです。もとは仏教用語のようですが、要するに「金剛(ダイヤモンド)のように硬くて壊れない」こと。こちらも「組織を堅持する=六代目山口組には戻らない」意志が伝わってきます。「だからといって、神戸山口組を取り巻く環境が厳しいことには変わりがない」とビジネスジャーナルにあります。難しいところですね。 

 そして、五代目山健組の組指針は「信賞必罰」、絆會は「常在戦場」といずれも臨戦モードなのが気になりました。

 一説には、六代目山口組は2020年の事始め式までの統一を目指して、高山清司若頭が11月5日に「抗争終結宣言」をするといわれていました。でも、11月3日に尼崎で発砲事件が起こってしまいます。この事件で、司忍六代目や高山若頭の出身母体である弘道会の関係者が出頭したことで、統一への道がまた遠くなったんですね。

 「終結宣言構想」が事実だとしたら、高山若頭と司組長の思いをぶっちぎって発砲したわけですから、「元さや」はなかなか簡単ではないですよ。

 この背景には、やっぱりお金の問題があると思います。どこの組織も過剰な暴排のせいでシノギが苦しいので、もめ事の99%はお金問題です。

 ある親分の名言に、「親の言うことも聞かないでヤクザになったのだから、ヤクザにいいヤツなどいない」というのがありますが、それでもシノギが回っているうちは、対立しながらもなんとかなっていたんです。今はそんな時代じゃありませんからね。元はみんな同じ組織だから「愛と憎しみの関係」にあることも多いし、ヘタしたら数万円でももめますから、若い衆だってウンザリしていなくなりますよ。

 まあ、そもそも「事始めまでに統一」って、分裂した2015年からいわれてましたから、そんなに簡単ではないのでしょう。

 個人的にも注目しているのは、野村悟総裁ほか工藤會最高幹部の公判です。1月14日に求刑が予定されていますが、死刑が求刑されるとみられています。

 もう何回も書かせていただいてますが、指定組織のトップに死刑求刑という「史上初案件」に、警察も検察も盛り上がっているようです。なんかこう「初モノ好き」ってスケベなオッサンの感じがしますよね。

 工藤會は、人数的には山口組より少ないのですが、アメリカ財務省に「最凶組織」とかいわせて国外でも知名度を上げています。そんな工藤會のトップに死刑を求刑することで、「ヤクザにも厳しい警察国家」をアピールしたいのかもしれませんね。判決は死刑でも、最高裁判決確定まで時間がかかりますし、野村総裁も高齢なので、実務的には執行はないかなと勝手に考えています。

 いずれにしろたっぷり税金を使って、もったいない話ですが、「暴力団を壊滅させる」ためですから、文句を言う人は少ないですしね。でも、こんなことで「ヤクザのいない明るい社会」は実現しないと思いますよ。ヤクザがいなくなっても、半グレなど警察が把握しにくい形の不良はいなくなりませんしね。

 お正月から暗いお話ですみません。せめてイケメンさんのヤクザ映画でも見て、楽しく過ごすといたしましょう。今年もよろしくお願い申し上げます。

山口組分裂問題、工藤會トップの“死刑”はどうなる? 「2021年のヤクザ業界」を元極妻が大予想!

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

神戸山口組も絆會も「まだ戦う気」満々?

 皆様、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

 昨年もヤクザ業界はいろいろありましたが、今年はどうなるのでしょうか? ちょっと考えてみたいと思います。

 2020年は、どの組織も例年のような忘年会っぽい事始め式は行わず、事務的な会合で終わったようですね。

 報道などによると、六代目山口組では12月21日に納会に代わる「寄合」が行われています。そこで発表された令和三年度の組の指針は、例年と同様の「和親合一」でした。統一を諦めていない、ということですかねえ。

 これに対して、神戸山口組の組指針は「金剛不壊(こんごうふえ)」だそうです。もとは仏教用語のようですが、要するに「金剛(ダイヤモンド)のように硬くて壊れない」こと。こちらも「組織を堅持する=六代目山口組には戻らない」意志が伝わってきます。「だからといって、神戸山口組を取り巻く環境が厳しいことには変わりがない」とビジネスジャーナルにあります。難しいところですね。 

 そして、五代目山健組の組指針は「信賞必罰」、絆會は「常在戦場」といずれも臨戦モードなのが気になりました。

 一説には、六代目山口組は2020年の事始め式までの統一を目指して、高山清司若頭が11月5日に「抗争終結宣言」をするといわれていました。でも、11月3日に尼崎で発砲事件が起こってしまいます。この事件で、司忍六代目や高山若頭の出身母体である弘道会の関係者が出頭したことで、統一への道がまた遠くなったんですね。

 「終結宣言構想」が事実だとしたら、高山若頭と司組長の思いをぶっちぎって発砲したわけですから、「元さや」はなかなか簡単ではないですよ。

 この背景には、やっぱりお金の問題があると思います。どこの組織も過剰な暴排のせいでシノギが苦しいので、もめ事の99%はお金問題です。

 ある親分の名言に、「親の言うことも聞かないでヤクザになったのだから、ヤクザにいいヤツなどいない」というのがありますが、それでもシノギが回っているうちは、対立しながらもなんとかなっていたんです。今はそんな時代じゃありませんからね。元はみんな同じ組織だから「愛と憎しみの関係」にあることも多いし、ヘタしたら数万円でももめますから、若い衆だってウンザリしていなくなりますよ。

 まあ、そもそも「事始めまでに統一」って、分裂した2015年からいわれてましたから、そんなに簡単ではないのでしょう。

 個人的にも注目しているのは、野村悟総裁ほか工藤會最高幹部の公判です。1月14日に求刑が予定されていますが、死刑が求刑されるとみられています。

 もう何回も書かせていただいてますが、指定組織のトップに死刑求刑という「史上初案件」に、警察も検察も盛り上がっているようです。なんかこう「初モノ好き」ってスケベなオッサンの感じがしますよね。

 工藤會は、人数的には山口組より少ないのですが、アメリカ財務省に「最凶組織」とかいわせて国外でも知名度を上げています。そんな工藤會のトップに死刑を求刑することで、「ヤクザにも厳しい警察国家」をアピールしたいのかもしれませんね。判決は死刑でも、最高裁判決確定まで時間がかかりますし、野村総裁も高齢なので、実務的には執行はないかなと勝手に考えています。

 いずれにしろたっぷり税金を使って、もったいない話ですが、「暴力団を壊滅させる」ためですから、文句を言う人は少ないですしね。でも、こんなことで「ヤクザのいない明るい社会」は実現しないと思いますよ。ヤクザがいなくなっても、半グレなど警察が把握しにくい形の不良はいなくなりませんしね。

 お正月から暗いお話ですみません。せめてイケメンさんのヤクザ映画でも見て、楽しく過ごすといたしましょう。今年もよろしくお願い申し上げます。

倉敷の神戸山口組系事務所に発砲! 山口組「抗争」は激化しているのか? 12月13日「事始め」の動向は? 元極妻が考察

倉敷の神戸山口組系事務所に発砲! 山口組「抗争」は激化しているのか? 12月13日「事始め」の動向は? 元極妻が考察の画像1今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

また神戸山口組系事務所に発砲事件

 12月3日朝、また倉敷の神戸山口組系組織の事務所に向けて発砲がありました。事務所には人がいたようですが、死傷者はなく、この日のうちに六代目山口組傘下の弘道会系組織の関係者が出頭、逮捕されたことが報道されています。

 弘道会は司忍六代目の出身母体で、六代目山口組の中で基軸となっている組織です。そして、この倉敷市というのがポイントですかね。岡山市は、特定抗争指定暴力団に指定されている六代目山口組と神戸山口組の抗争が想定される「警戒区域」として、事務所への立ち入りはもちろん、対立組織の事務所に近づくことや、組員が「おおむね5人以上」(3〜4人ならいいってことですかね)で集まることが禁止されているのですが、倉敷は岡山から近くても「警戒区域」ではないのです。だから、発砲された事務所にも組員がいたんです。

 警察に出頭した2人のうち1人は発砲を認め、もう1人は「何も言いたくない」と言っているそうですが、今後は神戸山口組がどう出るのか注目されます。分裂からずっと神戸山口組は目立ったカエシ(報復)をしてこなかったのですが、11月には尼崎市内の弘道会系の事務所が発砲を受けるなど、だんだん「抗争激化か?」みたいな感じになってきている……のでしょうか。 

 この動きをどう見るか、ですね。

 「抗争激化」なのか、このままアリバイ作り的に発砲事件だけが続くのか、まあ全然わからないわけです。ていうか発砲くらい(?)で「激化」というのかどうか……。やはりヤクザも、昔よりは慎重になってきていますね。山一抗争の前後、平成の初めくらいまでなら、とっくに抗争は激化していたと思います。

 以前はヤクザに経済力がありましたから、長い懲役でもフォローできましたからね。今は重罰化もかなり進んでいますし、そもそもヒットマンになる若い衆が激減しています。少子化もありますが、規律の厳しい組織にわざわざ入る若者はいないし、入っても厳しすぎて続かないんですね。

 以前も書きましたが、兄貴分にLINEで「やめます」とだけ送って飛ぶ(逃げる)ならまだいいほうで、黙って消える若い衆も多いのだそうです。

 オットが現役の頃も、なじめないコはいましたけど、慰めるのも姐の務めでした。「『出てけ!』って言われても、ホントに出て行くことはないよ」とかね。思い出話に浸っている場合ではなかったです。

今年の「事始め」は?

 この事態を受けて、「2つの山口組」の対立抗争の沈静化を図るために、兵庫県警が尼崎市に「特暴隊」を投入したことがニュースに出ていました。「特別暴力団対策隊」というんですね。尼崎市内で発砲が続いたことを受けて、住民の不安の解消と警戒態勢の強化のために、組事務所や組員の居宅周辺を監視しているそうです。

 メンバーは、暴力団専従捜査員や、各警察署でパトロールを担当する警察官だそうですが、人数など細かいことは「捜査に支障が出る」ので公表されていないそうです。たくさん見張っている人がいれば、それなりの抑止力にはなると思います。といっても抗争は尼崎市内だけではないですから、まあちょっとアレですかね。

 この特暴隊って初めて聞きましたが、報道によると、「2017年5月に尼崎市の神田地区や神戸市の三宮地区など歓楽街での暴力団によるみかじめ料徴収など、活動を封じ込める目的」で結成されています。「今回の発砲事件を受け、目標を抗争の沈静化に切り替えた」そうです。今後は、「住宅を事務所のように使うケースもある」ことも想定して、「暴力団事務所」と認定された建物以外の「関係先」でも組員の活動を制限できるよう法令改正も含めて検討されるようです。「対立抗争の沈静化を図る」と大きく出たので注目しましたが、単なる人海戦術でした。

 さて、もうじき12月13日、「事始め」の日を迎えます。本来はお正月の準備を始める日ですが、ヤクザにとってはお正月行事。かつては一門が集って楽しく過ごしていました。昨年はジミに事務連絡だけやったり、前倒しでやったりしていたようで、今年もそんな感じのようです。

 この事始めの前に、もっぺんドンパチあるかどうか、というところですね。

倉敷の神戸山口組系事務所に発砲! 山口組「抗争」は激化しているのか? 12月13日「事始め」の動向は? 元極妻が考察

倉敷の神戸山口組系事務所に発砲! 山口組「抗争」は激化しているのか? 12月13日「事始め」の動向は? 元極妻が考察の画像1今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

また神戸山口組系事務所に発砲事件

 12月3日朝、また倉敷の神戸山口組系組織の事務所に向けて発砲がありました。事務所には人がいたようですが、死傷者はなく、この日のうちに六代目山口組傘下の弘道会系組織の関係者が出頭、逮捕されたことが報道されています。

 弘道会は司忍六代目の出身母体で、六代目山口組の中で基軸となっている組織です。そして、この倉敷市というのがポイントですかね。岡山市は、特定抗争指定暴力団に指定されている六代目山口組と神戸山口組の抗争が想定される「警戒区域」として、事務所への立ち入りはもちろん、対立組織の事務所に近づくことや、組員が「おおむね5人以上」(3〜4人ならいいってことですかね)で集まることが禁止されているのですが、倉敷は岡山から近くても「警戒区域」ではないのです。だから、発砲された事務所にも組員がいたんです。

 警察に出頭した2人のうち1人は発砲を認め、もう1人は「何も言いたくない」と言っているそうですが、今後は神戸山口組がどう出るのか注目されます。分裂からずっと神戸山口組は目立ったカエシ(報復)をしてこなかったのですが、11月には尼崎市内の弘道会系の事務所が発砲を受けるなど、だんだん「抗争激化か?」みたいな感じになってきている……のでしょうか。 

 この動きをどう見るか、ですね。

 「抗争激化」なのか、このままアリバイ作り的に発砲事件だけが続くのか、まあ全然わからないわけです。ていうか発砲くらい(?)で「激化」というのかどうか……。やはりヤクザも、昔よりは慎重になってきていますね。山一抗争の前後、平成の初めくらいまでなら、とっくに抗争は激化していたと思います。

 以前はヤクザに経済力がありましたから、長い懲役でもフォローできましたからね。今は重罰化もかなり進んでいますし、そもそもヒットマンになる若い衆が激減しています。少子化もありますが、規律の厳しい組織にわざわざ入る若者はいないし、入っても厳しすぎて続かないんですね。

 以前も書きましたが、兄貴分にLINEで「やめます」とだけ送って飛ぶ(逃げる)ならまだいいほうで、黙って消える若い衆も多いのだそうです。

 オットが現役の頃も、なじめないコはいましたけど、慰めるのも姐の務めでした。「『出てけ!』って言われても、ホントに出て行くことはないよ」とかね。思い出話に浸っている場合ではなかったです。

今年の「事始め」は?

 この事態を受けて、「2つの山口組」の対立抗争の沈静化を図るために、兵庫県警が尼崎市に「特暴隊」を投入したことがニュースに出ていました。「特別暴力団対策隊」というんですね。尼崎市内で発砲が続いたことを受けて、住民の不安の解消と警戒態勢の強化のために、組事務所や組員の居宅周辺を監視しているそうです。

 メンバーは、暴力団専従捜査員や、各警察署でパトロールを担当する警察官だそうですが、人数など細かいことは「捜査に支障が出る」ので公表されていないそうです。たくさん見張っている人がいれば、それなりの抑止力にはなると思います。といっても抗争は尼崎市内だけではないですから、まあちょっとアレですかね。

 この特暴隊って初めて聞きましたが、報道によると、「2017年5月に尼崎市の神田地区や神戸市の三宮地区など歓楽街での暴力団によるみかじめ料徴収など、活動を封じ込める目的」で結成されています。「今回の発砲事件を受け、目標を抗争の沈静化に切り替えた」そうです。今後は、「住宅を事務所のように使うケースもある」ことも想定して、「暴力団事務所」と認定された建物以外の「関係先」でも組員の活動を制限できるよう法令改正も含めて検討されるようです。「対立抗争の沈静化を図る」と大きく出たので注目しましたが、単なる人海戦術でした。

 さて、もうじき12月13日、「事始め」の日を迎えます。本来はお正月の準備を始める日ですが、ヤクザにとってはお正月行事。かつては一門が集って楽しく過ごしていました。昨年はジミに事務連絡だけやったり、前倒しでやったりしていたようで、今年もそんな感じのようです。

 この事始めの前に、もっぺんドンパチあるかどうか、というところですね。

山口組の「報復」より気になる、ヤクザの「逃走・出頭映像」――元極妻が考える尼崎銃撃事件

山口組の「報復」より気になる、ヤクザの逃走・出頭映像――元極妻が考える尼崎銃撃事件の画像1今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

尼崎でまた発砲事件発生

 尼崎で、また発砲事件が起こりました。今回、死傷者はナシのようで、よかったです。

 11月18日、日付が変わってすぐの頃に六代目山口組の「関係者宅」に3発の銃弾が撃ち込まれたのですが、関西テレビなどは監視カメラの映像を入手して公開しています。

 ここは、六代目山口組の二次団体・司興業傘下の琉真会の会長宅だそうですから、テレビ局が監視カメラ映像をもらえるのは警察ルートしかありません。ふだん警察と仲よくしておけばもらえるということです。まあ、そのおかげで私なども映像を見られるわけですが。バイクが2人乗りで走ってきて、壁材らしいものが飛び散ったのが確認できます。

 報道などによると、「パンパンパンと音が聞こえた」と110番通報したのはご近所さんだそうで、会長さん宅の外壁と玄関に3カ所の銃弾痕らしきものがあったそうです。

 この琉真会とは、六代目山口組の司忍組長が設立した司興業の傘下組織ですから、これは11月3日の神戸山口組関係者銃撃の報復であり、六代目への挑戦とみていいでしょう。 

「オレは二代目を譲った覚えはない」という対立も背景に?

 今回の銃撃には、「因縁説」もあります。

 11月3日に銃撃された三代目古川組組長は、六代目山口組傘下の琉真会から神戸山口組に移籍しているのです。2015年の山口組の分裂を境に、敵対関係になってしまったんですね。

 ビジネスジャーナルは、「形としては、三代目古川組の組長と舎弟頭が発砲されたことに対する返し。つまりは、神戸山口組側による犯行との見方が強いだろう。ただ、もっと根深いものがあるのではないか。三代目古川組組長は、まだ二代目古川組体制の頃に、三代目琉真会の会長として組名乗り(※編集部註・ヤクザとしての自分を宣言)をしていた時期がある。だが、その先々代にあたる初代琉真会会長は、18年に、“実際には代を譲ってはいない”と主張しだし、初代琉真会として司興業に加入、六代目山口組陣営に入ったのだ。今回狙われたのは、この初代琉真会会長の自宅。つまり、三代目古川組組長と初代琉真会会長は、ただならぬ因縁があったということ。今回の事件は、神戸山口組による組織的な報復というより、元身内同士の骨肉の争いともいえる側面もあったのではないか」と指摘しています。

 ちょっと難しいかもしれませんが、「ひとつの組織として名乗りを上げるのは、それだけ重みがあるんだな」と思ってください。こうした因縁もあるのでしょうが、これからさらにカエシ(報復)があるのかどうか。微妙なところです。

 さて、11月3日の銃撃事件では、1人目の実行犯は5日に出頭しましたが、2人目も11日に出頭しましたね。やはり司興業の傘下の関係者でした。出てこないかもと思っていたので、ちょっと意外でした。

 この時は、事前にマスコミに警察から情報が流れていたようで、出頭する姿がバッチリ撮影されて放映されています。

「タバコをふかしながらキャリーバッグを引く男。丁寧に手を消毒し、警察署に入ります……」
「(犯人は)今日午前11時頃、兵庫県警尼崎南署に出頭しました」
「調べに対し、加藤容疑者は容疑を認めているということです」

 報道を見て、いろいろ感慨深いものがありましたね。ヤクザが警察に出頭していく姿を、しかも除菌剤できちんと手を消毒するところまで一部始終を撮った映像をネットで見る時代が来るとは……。シュールな映画みたいです。入り口で体温を測って、高かったらどうなるんですかね(笑)。

 もっとも、事前に警察や検察がマスコミに捜査情報を流すのは珍しくないんですよ。ガサ入れ(家宅捜索)なんかはそうですね。「東京地検」と書かれた段ボール(当たり前だけど特注だそうです)をいかにも重そうに運ぶ地検職員とかの「絵」は、事前に聞いて現場に行かなければ撮れませんよ。しかも事前に証拠書類はあらかた押収しているから、カメラが捉える段ボール群はカラだったりするらしいです。

 最近は、ガサ入れをされた人たちが「カラだった」とか言うもんだから、少しは入っている……と聞きましたが、ホントですかね(笑)。

先代組長は路上で“ハチの巣”射殺! 分裂と移籍を繰り返す「山口組」を元極妻が分析

先代組長は路上でハチの巣射殺! 分裂と移籍を繰り返す「山口組」を元極妻が分析の画像1今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

尼崎で白昼に銃撃事件発生

 11月3日の尼崎の銃撃事件の実行犯の1人が、5日に出頭しましたね。六代目山口組を率いる司忍組長が設立した「司興業」の幹部でした。報道などによりますと、事件は3日のお昼前、尼崎市内のコンビニ駐車場近くで起こりました。撃たれたのは神戸山口組若頭補佐で三代目古川組の仲村石松組長と舎弟頭で、命に別状はなく、「面識のない2人組に撃たれた」と話していたそうです。またもや路上の発砲事件で、元ですが極妻としてはカタギさんへの迷惑を考えるとツラくなりますね。

 ややこしいのですが、現在、「古川組」は神戸山口組系と絆會系で2つあります。元は同じで、2019年11月に射殺された三代目古川組の古川恵一総裁(当時59)が率いていた組織でした。いろいろあって17年5月に若頭と全若い衆(!)が任俠団体山口組(現・絆會)に移籍して、別組織としての「二代目古川組」を設立しています。

先代は路上でハチの巣に……

 ちなみに絆會は、神戸山口組の体制を批判して離脱した関係者が17年4月に立ち上げた組織で、今回銃撃された仲村組長は、二代目・古川恵一組長の後継者として17年7月に三代目を襲名、古川組長は総裁職に就いています。

 この古川総裁を射殺したのは、六代目山口組傘下の二代目竹中組の「元組員」と報じられましたが、トップに責任を及ばせないための「偽装破門」の説も根強いです。この事件も尼崎市内の路上で、マフィア映画みたいな「自動小銃でハチの巣状態の射殺」でしたから、世論的には非常に厳しい感じで見られていましたね。

 この時は、1時間後くらいに実行犯は逮捕されているのですが、仲村組長の事件は実行犯逮捕までに2日かかっているので、いろいろな臆測が出ていました。たとえば、日刊ゲンダイ(11月5日午前6時配信)は、「今回の実行犯は、絆會から野内組傘下組織に移った連中やとみとる。古川総裁はじめ、『六代目に牙を剥いたらとことんまでやるで』いうメッセージと、絆會の連中同様、戻ってきたかったら、おとがめなしという意味が込められているんちゃうかな」と「捜査事情通」氏の分析を紹介しています。

 この野内組も弘道会(司組長の出身母体)傘下で、この8月に絆會系の古川組関係者が何人も野内組傘下組織に移籍しているそうですから、こういう見方も十分アリでしたね。

 いずれにしろ六代目山口組は、今後も離脱者の切り崩し工作と報復を強め、分裂した山口組の再統一を図るとみられていますから、まだ銃撃はありそうです。警察とマスコミが喜ぶだけなんですが、名門のメンツとして、それはしょうがないのでしょうね。

絆會から六代目山口組への移籍が続出

 ちなみに現在の絆會は、六代目山口組に移籍する関係者が後を絶たないようです。9月28日には、長野県内で移籍をめぐって銃撃事件も起きていますね。

 なんと絆會傘下の竹内組の先代と当代がもめて、先代が車の中で当代を撃っています。「親子の内紛」はさすがに珍しいのですが、そこまでヤクザ社会が切羽詰まっているということでしょう。要するに「ヤクザとして生きていくためには六代目山口組に移りたい」という当代を先代が「命がけで六代目山口組から離脱して、神戸山口組に参画、さらに絆會を結成して一緒にがんばってきたのに、そりゃないだろ!」ということのようです。

 当代の命には別状はないそうですが、この原稿を書いている11月6日現在も、先代は指名手配中です。