山口組と吉本興業の関係、「闇営業」問題――元ヤクザの妻が読む『吉本興業史』

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

吉本興業の「謝罪マスター」の著書

 世の中、本当にいろんな、ヤクザに関する本が出ていますね(自分も出してますけど)。書評が続くのもどうかと思いましたが、やはり『吉本興業史』(竹中功著、KADOKAWA)は書かせていただくことにしました。核心的なところはスルーかなと思ってましたが(失礼)、わりとディープでしたね。まあ中田カウスさんについては、報道された事実とかを淡々と書かれている印象でしたが。

 著者は、現在は退職されていますが、吉本興業の伝説の広報マンで、所属芸人の謝罪会見の仕切りなど「謝罪マスター」としても知られる方なのだそうです。

初代吉本興業社長は、山口組三代目の葬儀に列席

「ええか、今日のいまこの時をもって、ヤクザとはいっさい関わってはならん!」

 主だった所属芸人さんたちを前に、吉本興業初代社長の林正之助さんが突然言いだしたのは、バブル前夜の1981年夏のこと。三代目山口組・田岡一雄組長が亡くなる7月23日の少し前だったそうです。

 本書などによると、正之助さんは創業者の吉本せいさんの弟さんで、十代の頃から姉夫婦の仕事を手伝っていました。兵庫県警の内部資料『広域暴力団山口組壊滅史』に「山口組準構成員」と書かれるほどヤクザとの関係は知られていましたが、91年に亡くなられた後も、吉本興業を大きくした「やり手の興行師」としてレジェンドになっていますね。

 ちなみに吉本興業のホームページによると、「吉本吉兵衛(通称・泰三)・せい夫婦が、天満天神近くの寄席『第二文芸館』で、寄席経営の第一歩を踏み出」したのは1912年。初代山口組・山口春吉親分が神戸に山口組の看板を掲げたのは1915年ですから、まったく同じ時代を歩んでいます。

 この正之助さんは二代目山口組・山口登組長とも親しかったそうで、そんな人から急に「ヤクザと付き合うな」と言われても、周囲は困惑しますよねえ。

 そもそも昭和までは、ヤクザの親分が芸人さんをひいきにするのは当たり前で、飲食の面倒はもちろん、用心棒的なこともしていました。うちの亡きオットも芸人さんをスナックなんかで見かけると、お会計をしてあげたりしてましたよ。あと、うちはやってません(と思いたい)が、シャブ屋のパシリ(使い走り、配達係)にしてお小遣いをあげることも珍しくありませんでした。

 ていうか昔の芸人さんたちは、たいていは大酒飲みで女(男)癖も悪く、コンプライアンス的に問題がある人ばかりでしたが、それでも親分の言うことは聞くので、興行師も助かっていたと思います。それに、正之助さん本人は、田岡組長が亡くなった時に葬儀に参列していて、週刊誌に撮られてますしね。記事を見せてきたカウスさんに「あれは双子の弟や」とシレッと釈明するあたり、さすが「吉本の人」です。

 「ヤクザと付き合うな」と言いだしたのは、三代目亡き後の「いろいろ」を考えてのことだったと思います。

現在の社長への愛ある批判も

 本書は、少し前の所属芸人さんの「闇営業」問題についてもページが割かれています。記者会見した現在の社長さんに対する批判もあって、ナルホドと思いました。ラクなお商売はないわけですが、本や服を作る会社とは違うこともよくわかります。約6,000人もの芸人さんを抱える大所帯の経営幹部は「守り」に入ってしまって、もはやファミリーとは呼べないということですね。ヤクザの組織も、そんな感じです。

 それにしても、こういう本って「誰得」なんでしょうね? 今さら「吉本にヤクザが関わってたなんて、ショックゥ」なんて方はいらっしゃらないでしょうし。「オレのこと書いてねえだろうな」って慌てて買っちゃう“関係者”も少しはいるかもですが(笑)、まあ「薄々わかってはいたけど、詳しく知りたい」方々向けなのでしょうか。いずれにしろ、著者さんの古巣への「愛」はよくわかる労作といえます。

四代目山口組組長射殺事件の“ヒットマン”からの手紙――元獄妻が語る、「人殺し」ヤクザの心情

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

75歳になったヒットマン

 話題の『竹中四代目暗殺事件のヒットマン・長野修一~獄中書簡356通全公開~』(木村勝美著、かや書房)がようやく届いたので、読んでみました。

 2002年からの、長野さんの手紙をまとめたものだそうです。長野さんは、1985年1月に起こった四代目山口組・竹中正久組長の射殺事件のヒットマンで、無期懲役の判決を受けて今も熊本刑務所(不良的には「クマケイ」)に服役しています。マスコミ嫌いだったそうですが、著者の木村さんから「自分も80歳になり、体力のあるうちに取材したい」という手紙を受け取り、ご自身も75歳ということで心が動いたのだそうです。

 竹中組を率いていた竹中組長が四代目に襲名した「山口組」と、それに不満を持った山広組・山本広組長らが山口組を脱退して立ち上げた「一和会」との抗争である「山一抗争」(1984〜89年)については、お聞きになったことのある方も多いと思います。四代目の射殺で、山一抗争は一気に火がついてしまい、双方に多くの死傷者を出すことになります。

 長野さんは94年にクマケイで竹中組の関係者から暴行を受けていて、これは私も聞いたことがありました。当時は長野さんとは存じませんでしたが、この件について長野さんは「これは褒めてやりたい。私も立場が逆なら同じことをしてます」と書いていて、さすがという感じでした。すでに仮釈放へ向けた面接も受けておられるそうで、ひとまず安心です。

 実は、この本は、最初はあまり読む気がありませんでした。だいたい懲役(受刑者)の手紙なんて、大半は食事の不満とか、観桜会(お花見)や運動会のお菓子がショボくなったこととかだし、そもそも何を言いたいのかよくわからないことも多いです。あとは事件の言い訳ですね。ちなみにどの手紙も、上手かどうかは別にして、字は罫に沿ってきちんと書かれています。「汚い字だと刑務官に突き返されるから」だそうですが、真偽は不明です。

 でも、本を読み始めて、まず読みやすさに驚きました。山口組の事件や分裂騒動についても本音を淡々とつづっていて、とても興味深かったです。そして、著者や関係者からの差し入れに感謝しながらも、次からは無用と固辞しているのもさすがです。やはり獄中では尊敬されているのでしょう。敵の親分のタマ(生命)をきっちりトって(殺して)いますから、「ええ仕事をした人」といわれているのだと思います。

 獄中ではみんなセコくなりますし、差し入れは1円でも多いほうが存在感を示せるので、断る人はなかなかいないですよ。

ヒットマンになるヤクザの心情

「射殺犯には、どこか命令に背けない中年男の哀愁を感じる。展望もないのに、なぜやったのか」

 作家の正延哲士さんは、竹中組長射殺事件の公判を傍聴した際に、朝日新聞の取材にこう明かしています(1985年5月25日付)。長野さんも、この正延さんが傍聴された裁判の被告人の一人でした。正延さんは『最後の博徒――波谷守之の半生』(幻冬舎アウトロー文庫、現在は絶版)など、レジェンド的なヤクザや冤罪事件を取材していて、不良の間では有名な作家さんです。

 中年男の哀愁――なかなか味わい深いお言葉です。以前も書かせていただいていますが、ヤクザが全員「人殺し」というわけではないです。大半は子どもの頃から居場所がなく、成り行きで行き着いた場所がヤクザ組織だっただけです。そこから組織のために懲役に行くか、死ぬか、あるいは成り上がれるかは運次第なんですね。

 ヒットマンになりたくてヤクザになる人なんか、いません。たまたまヒットマンになるタイミングが回ってきちゃっただけなんですよ。そして指名されたら、もうノーとは言えないのです。長野さんは、書簡で「私は、この事件後、いろいろと考えてみても、何かあの当時起きたことが、諸々と1本の細い糸で結ばれているような気がしてならんのです」と回想されています。本当にいろんなことが重なって「事件」になったのでしょう。切なさしかありません。

「元ヤクザの占い師」の占いが的中! 元極妻が考える、長野と岡山のヤクザ“銃撃事件”

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

5月に2回もヤクザと元ヤクザの銃撃事件

 少し前に、「元ヤクザの占い師」であるガクさんが、5月は星の位置的に「怒りの火種が、小さなきっかけで燃え上がりやすくなる」から、抗争とかが起こりやすいと言っていたのをご紹介しました。

 そうしたら、なんと月末になって2回もヤクザと元ヤクザの銃撃事件が起こってしまいましたね。しかも海の向こうのアメリカ中西部のミネアポリスでは、警察官による黒人暴行死事件が、まさに市民の「怒りの火種」を燃え上がらせてしまいました。抗議のデモは6月に入っても収まらず、一部は暴徒化して、ニューヨークなど他の地域でも略奪や放火が起こっています。

 「いやーガクさんの占い、すごいね」とか、もうそういうレベルじゃないですけど、どの事件も、もともと「怒りの火種」があったんですよね。それは差別や貧困であったり、個人的な恨みであったり、組織の対立であったり、コロナ自粛の閉塞感であったりするので、簡単には解決できないのですけど。

「カタギ」に元妻を取られたヤクザの逆上?

 銃撃事件のひとつ目は、5月26日深夜に長野・坂城町で姉弟2人が射殺され、射殺犯のKさんがその場で自殺した件です。ニュース速報で見た時は、意味がわかりませんでした。この姉弟と射殺犯の関係もわからないし、猟銃ならともかく、なんで拳銃? 歌舞伎町ならともかく、人口約1万5,000人くらいの町ですよ。その後にKさんがヤクザであることが報道されました。それなら拳銃を持っていたのもわかります。

 でも、なぜかどのマスコミもKさんの組織名を出していません。ヤクザ関係者はすでにみんなわかってるようで、オットの元兄弟分のトモさん(仮名)は、「カタギにヨメを寝取られて逆上して、ガキ(=弟さん。未成年)までハジく(銃撃する)なんてみっともねえから、長野県警がソンタクして名前を出してねえんだと思う」と言っていました。

 そんなところで警察のソンタク……。なんだか微妙すぎますが、ありえるのが地方の警察とヤクザの関係なのです。こういうところで恩を売ってあげているのでしょう。

「いろんな意味でありえねえ。今はヤクザも食えねえから、ヨメに愛想を尽かされるのも仕方ないっちゃないけど、オンナを取られるなんてカッコ悪いよなあ。昔は、カタギが連れてる『いい女』を横取りするのがヤクザだったのに」とトモさん。

 そんな分析はともかく、Kさんの「元妻」と同じ職場だったという被害者のお兄さんは、事件の数日前にKさんから暴行を受けて警察に相談していて、別のところに避難していたんですね。こういうのをヤクザは「体(たい)を(かわ)す」というのですが、「そこまでしなくても」的な感じだったご家族が犠牲になってしまいました。

 「だからヤクザは……」と言われても仕方ないですが、お兄さん襲撃の段階で、暴行・傷害の容疑とかでKさんの身柄を拘束しておけば、防げた事件ではなかったかなとも思います。

 さらに5月30日の午後2時半ごろには、岡山市内で、神戸山口組の二次団体・池田組の若頭が銃撃されて重傷を負いました。場所は、池田組の本部事務所の駐車場です。ヒットマンの車を追いかけた池田組関係者も鎖骨などを折ったそうですが、いずれも命に別状はないそうです。

 この日の事務所では、4年前の2016年5月31日に六代目山口組関係者に射殺された当時の若頭の法要が行われており、警察も張り付き警戒をしていました。法要を終えて帰ろうと車に乗り込むタイミングを狙ったんですね。警察官たちの目の前で撃たれてるようですから、警察の面目は丸つぶれといったところでしょう。

 射殺犯は、やはり六代目山口組関係者で、すぐに逮捕されています。二次団体の若頭代行と報じられました。岡山市は「特定抗争指定」の警戒区域ではないのですが、ヒットマンはそのほうがやりやすかったのでしょうね。

 でも、一発しか当たっていないそうですから、もともと「脅かし程度」だったかもしれません。拳銃を使った殺人の場合まず無期懲役ですが、殺人未遂なら有期刑で20年くらいですから、「そのくらいなら行きます」的な感じかなとも思います。

 今回の事件を契機に、マスコミは「大抗争勃発か」みたいになっているようですが、そもそも16年の若頭射殺事件も、去年の神戸山口組の中核組織・山健組の事務所前で関係者2人が射殺された事件も、カエシ(報復攻撃)は行われていませんから、「これからもカエシはない」と見る関係者は多いです。私もそう思います。

 理由はいろいろありますが、ヒットマンは逃亡させるにしても懲役へ行かせるにしても、莫大なお金がかかります。逃亡犯なら生活全般、裁判なら弁護人の選任・ムショへの差し入れ・家族の生活費まで、めっちゃ大変だからです。

 ヤクザの資金力が弱くなっているのもありますが、そもそも若い衆は懲役に行きたがりません。重罰化が進んでいますし、出所するまで組織があるかどうかもわからないからです。「ちょっと前までは、『1億円やるから、撃ってこい』って言えば、みんな手を挙げたけどなあ」と、高齢の元親分がぼやいていました。これはこれでいいことなのでしょう。

五代目山口組、若頭射殺事件のヒットマン満期出所! 元極妻が語る“襲撃犯”の悲しき「その後」

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

宅見勝若頭射殺事件のヒットマンが出所

 あの五代目山口組・宅見勝若頭射殺事件のヒットマンの一人が4月28日に出所したことが報じられましたね。1997年の事件ですから、20年以上前のことです。

 元ヒットマンが懲役20年の刑を終えて出所することは、以前から関係者の間では話題になっていましたし、すでに出所している方もいますが、やはり「週刊実話」(日本ジャーナル出版)の記事を読むと感慨深いものがあります。雷雨の中、コロナ禍で閑散とした空港に降り立つ元ヒットマン……。なんか映画の場面みたいですね。記者さん、GJです。

ホテル内での凶行で市民も巻き添えに

 事件は1997年8月28日の午後、JR新神戸駅のホテルのティーラウンジで起こりました。突然乱入してきた4人の作業服の男が3人の山口組幹部と同席していた宅見若頭にむけて一斉に拳銃を乱射し、隣席の無関係の方にも流れ弾が当たってしまいました。この方は9月3日に死亡しています。

 大組織の大幹部射殺というだけでも大騒ぎですが、普通にお客さんがいるティーラウンジでの銃乱射、しかもカタギさんが巻き添えになったことで、山口組は窮地に立たされることになります。そして、山口組執行部は28日のうちにヒットマンは中野太郎会長率いる中野会系の組員と断定しました。

 警察がヒットマンを別件逮捕するのはなぜかずっと後なんですけど、中野会長以下組員は「針のむしろ生活」を送ることになります。当時の中野会長は山口組若頭補佐を務めていたのですから、大謀反ですよね。

 中野会長は関与を否定し続けましたが、破門のち絶縁という処分を受けて中野会は解散に追い込まれます。この処分の仕方も微妙すぎます。中野会長の著書『悲憤』(講談社)によると、山口組執行部は中野会長に対して何の聞き取りもないまま8月31日の若頭葬儀のあと「破門」の処分にしています。詳しいことは、こちらをお読みください。

 執行部は「絶縁」を主張しましたが、トップである五代目山口組・渡邉芳則組長が「まだ中野と決まったわけではないやないか」と反論したそうです。破門というのは「復活の余地がある処分」ですから、身内のナンバー2を本当に殺していたのであれば、普通はありえません。ソッコー絶縁(復活できない処分)のはずです。実際に後に絶縁になっていますが、これは「流れ弾が当たったカタギさんが亡くなったから」で、むしろ世間体を意識した処分なんですよ。

 とはいえ、若頭襲撃班のメンバーは哀しい運命をたどります。

 事件後、襲撃班グループのメンバーはバラバラに逃亡して、遺体で見つかったり、有罪判決を受けて服役したりしています。すでに出所されている中保喜代春さんは、上告中に手記を出されていましたが、出所後には、事件をずっと取材されてきた木村勝美さんが一連の流れをご本にまとめられています。

 指揮役とされたAさんは潜伏先の韓国で変死体となって発見され、Bさんは沖縄でバイクに乗ったヒットマンとのカーチェイスの末に射殺され、ヒットマンの一人だったCさんは逃亡中に持病が悪化したせいか衰弱死していたことがわかりました。そして、最後のキーマンといわれたDさんは16年もの逃亡の末に逮捕され、無期懲役の有罪判決を受けて今も服役中です。

「報復(カエシ)は考えていない」

 さて今回の元ヒットマン氏の出所については、警察は報復を考えて機動隊員も待機させていたようです。入江禎組長率いる二代目宅見組は神戸山口組の傘下ですから、六代目山口組とは「抗争状態」。警察がピリピリするのもわかります。入江組長にとっては「親分の敵」ですしね。

 でも、「週刊実話」の報道によりますと、「(私怨ではなく)“仕事”の上で実行したのだから、恨みつらみはない」と入江組長が話しているそうです。それどころか出迎えたのは神戸山口組関係者で、こちらに加入のうわさもあるようです。とはいえ、今回は組織として迎えたのではなく、「個人の縁」だそうで、しばらく故郷で静養するとの見方もあります。

 まあまだ51歳だそうですから、しばらくゆっくりして今後を考えられたらいいですね。ひとまず獄中から無事に生還されて、本当によかったと思います。

「オリンピック、来年はダメ」!? 元ヤクザの人気占い師が「東京五輪」と「小池都知事」をジャッジ

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

占星術的には10月にコロナ終息→来夏に五輪の流れ

 5月に入って、コロナ対策の基本といえる緊急事態宣言が延長されましたね。想定内ではありましたが、がっかりしますね。

 前回、オットの元兄弟分で占い師&土木建築業者のガクさん(仮名)にコロナ終息の時期などについて聞いてみましたが、読者の評判もまあまあよかったようですので、調子に乗ってオリンピックなどについて聞いてみました。

 コロナのワクチン開発は、別に占いに頼らなくても来夏くらいになってしまいそうですが、「治療薬は今年の夏の終わりには一般に普及しそう」とガクさん。ただし、副作用など問題がありそうですよね。

ガク 副作用の問題とかあっても、10月には死亡率が下がってきて、パニックは終息する。治療薬が効くとなればオリンピックもイケる。

 でも、今年の秋からの準備で間に合うの? 

ガク そこだよね。2021年の7月から8月の天体の配置は、すごい緊張感がある。

 緊張感?

ガク 開催してもしなくても、もめるだろうね。今の段階でも税金を無駄遣いしてるのに、さらにこれから選手の選抜とかチケット販売、会場や宿泊施設の整備なんかをやるんだから、みんな怒ると思うよ。でも中止にしたら、それはそれでみんなまた怒るだろうし、どっちにしろフラストレーションは最大値になるね。

 えー? じゃあどうすればいいの?

ガク どっちでもダメなら、やっちゃえばいいと思う。ただし来年はダメ。再来年以降で。

 それも難しそうだけど、そのほうがいいよね。きちんと準備しなくちゃ。

 小池百合子都知事はどうなるの?

ガク これは占いじゃなくて、自民党が次の選挙も小池さんを推すことにしたってニュースに出てたね。ほかに候補がいないんだから余裕で勝てるけど、本人はもうやりたくないかも。

 もうイヤになってるだろうね。

ガク 西洋占星術だと、小池さんは強烈な自我の持ち主。話術・文章力にも長けて強い自己アピール力があり、目的のためには他人を犠牲にすることを厭わない傲慢さも、政治家向きだね。

 それは見たまんまだわね。

ガク お父さんの影響を強く受ける星の人だから、「お父さんみたいな人」を求めて、最後まで独身と出てる。

 そんな感じー。

ガク 20年5月現在はコロナもあって心身がとても疲れているけど、これはコロナ終息の秋まで続くし、その後も抵抗勢力やマスコミに足を引っ張られても、もともと「強い男性的」な性格だから乗り切れる。

 なるほど。いかにも昭和のキャリアウーマンだね。

ガク でも都庁も国会も男社会だから、なかなか本人が望むような報われ方はないと思う。

 いくらがんばっても、しょせんは「厚化粧のオバチャン」て言われちゃうのかな。やっぱり男社会って、オンナは生きづらいね。

 それにしても最近は「もうコロナ飽きたよねえ」と言うのにも飽きてきましたが、それは海外も同じようで、イタリアではロックダウン(都市封鎖)の緩和、ドイツでは学校再開などの動きも出ています。でも、日本はもう少しガマンですよね。大阪は徐々に解除を計画しているらしいですが、今はつらくてもガマンしたほうがいいと思います。

 映画も、しばらくはムリでしょうね。山口組の武闘派として知られた後藤忠政元組長をモデルにしたといわれる映画『無頼』も公開が待たれます。 

 後藤元組長の若い衆が映画『ミンボーの女』(1992年公開)の伊丹十三監督を襲撃して大けがをさせたことで有名になりましたが、今の若い人は知らないでしょうね。「ミンボー」とは「民事介入暴力」のことで、要するにヤクザです。市民が協力してヤクザをやっつける話で、この映画を見て怒らないヤクザはいないと言われていました。

 事件について後藤元組長は関与を否定していましたが、今なら「殺人教唆」で逮捕される可能性は否定できません。世知辛い時代になりましたね。

 そして製作は、あのエリカ様が超かわいかった『パッチギ!』(2005年公開)の井筒和幸監督ですから、期待は高まります。ほんとコロナ騒動は早く収まってほしいですね。

 皆様もご自愛ください。

ヤクザの人数が“史上最少”に! 元極妻が語る、「暴力団員が15年連続で減少」のワケ

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

「1958年以来最少」の3万人弱に

 4月1日、警察庁は国内の2019年末の「暴力団員数」が3万人を切り、統計史上最少になったと発表しました。15年連続で減少しているそうです。毎年書いている気がしますが、いつの間にか統計資料のタイトルが『暴力団情勢』から『組織犯罪の情勢』になっているのも微妙なところです。

 資料によると、全組織の組員が2018年より2,300人(7.5%)減って2万8,200人となっています。このうち構成員は前年比1,200人減の1万4,400人、「暴力団と関わりの深い」準構成員数は1,100人減の1万3,800人。構成員、準構成員ともに、統計が残る1,958年以降で最少の人数だそうです。組織別では、六代目山口組は600人減の8,900人、住吉会が400人減の4,500人、稲川会が300人減の3,400人などとなっています。

 このうち高齢化などで亡くなっているヤクザがどんだけいるかわかりませんが、まあ数字的には「コワい暴力団員がますます減ってよかったね」ということになります。私は別にいいとは思いませんが。

 4月2日付の朝日新聞は、「警察庁は、暴力団勢力の減少の中で、一部が準暴力団・半グレと呼ばれるグループに移行している可能性があるとみて、実態解明に力を入れている」と書いています。まあ事実でしょうけど、そうしないと暴力団担当部署がなくなっちゃいますからね。

 とはいえヤクザは社会を映す鏡ですから、少子高齢化がかなり進んでいますし、経済格差が広がっています。さらに過剰な暴排のせいでマトモな仕事には就けませんから、大半の組員は苦しい状況にあります。生活できないからヤクザをやめるケースも多いそうです。

 これも何度も書かせていただいていますが、やめた組員はどこへ行くのでしょうか? 指はないし、あるのは刺青と犯罪歴だけ。まず雇ってくれませんよね。雇ってくれるところもなくはないですが、簡単ではないですよね。

 4月5日に関東圏で放映された『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)の「余命3年の社長と刑務所を出た男 前編~塀の外の夢と現実~」は、日本で最も多く元受刑者を雇い入れていることで知られる北海道の北洋建設の小澤輝真社長を取材していました。

 小澤さんは難病を患い、余命3年を宣告されていますが、刑務所から届く手紙にはすべて返事を書くなど、受刑者や元受刑者に寄り添っていて、懲役の間では有名な方です。小澤社長は、とても情熱のある立派な方ですが、採用した元受刑者の定着率は1割ほどだそうです。それはそうだと思います。ヤクザではなくても建設現場は難しいでしょう。

 きつい、汚い、危険の上に、腰が悪くなる、恋人ができない、結婚できない、休暇が取れない、格好悪い、窮屈、臭い――と、堂々の10K職種ですからね。北洋建設さんのところへ行くのはカタギが多いようですが、ヤクザにも建設現場はハードルが高いと思います。

 作家の宮崎学さんのベストセラー『突破者―戦後史の陰を駆け抜けた50年』(絶版)などによると、宮崎さんのお父様はヤクザの親分で、解体業を営んでおられました。お父様の若い衆は、みんな建設現場で鍛えられているから、日に焼けていて力もケンカも強かったけど、一般的な博徒は夜中にバクチを打っているだけなので、色白でケンカも強くなかったそうです。

 つまり「ヤクザ=マッチョな建設現場もOK」というのは神話なんですよ。ヤクザ組織だけが居場所だった「元組員」たちが、組を離れた後に半グレなどと組んで、「より悪いこと」をするのは当然です。ヤクザが減ったと喜ぶのはどうなんでしょう?

コロナで覚醒剤不足!? 元極妻が考える、世界的感染拡大とヤクザの経済問題

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

コワモテが一生懸命手を洗っている

「姐さん、マスク足りてます?」

 オットの元若い衆のシンちゃん(仮名)から電話がきました。オットが亡くなった後、カタギになって清掃業者をしています。

「今んとこあるけど?」
「ウチは仕事柄けっこうあるんで、どうかなと思って。足りてるならよかったです」
「ちょっと大丈夫? ちゃんとしたところのマスク?」

 ヤクザが若い衆に強引にドラッグストアで集めさせたマスクを中国に売っているというウワサもあるので、やはり心配になります。

「大丈夫ッス!」
「ホントかなあ。ちと不安だけど、元気そうならよかった」
などと話しながら、最近のヤクザのコロナ対応について教えてもらいました。

 意外かもしれませんが、目端の利くヤクザは情報に敏感で、コロナについても詳しいです。ふだんからSNSはもちろん、テレビや雑誌、新聞もチェックして、常にシノギ(主に恐喝)のタネを探しているからです。さらに、コロナをめぐっては「肝炎や高血圧などの基礎疾患がある高齢者」の死亡率が高いという問題もあります。「親分」と呼ばれる皆さんはほぼ該当者ですから、「うちの親分やべぇ」と関係者はヒヤヒヤです。

 親分が感染したら一大事ですから、「手洗い・うがいの徹底」はハンパないそうです。コワモテが一生懸命手を洗っている図はむしろほほ笑ましいですが、こういうところはマジメなんですよ。

シンちゃんによると、感染への懸念から定例会などを控える組も多く、不要不急の外出は控えるようLINEで連絡も来ているようです。最近の組織の連絡は、たいていLINEですね。流行をいち早く取り入れるのもヤクザです。

 もっとも「二つの山口組」は、今は特定抗争指定を受けていて、ほとんどの事務所を使えないので、集まろうにも集まれない状況です。そんなに重要な話でなければLINEや電話で済みますから、会合はなくてもいいんでしょうけど、ここへきて覚醒剤などの違法薬物の輸入減が問題になっているそうです。

「年明けから少しずつ中国の闇工場が稼働できなくなってたんですが、今はほとんど閉鎖状態ですね。それに、コロナは世界中に広まってますから、品不足は深刻です。北朝鮮は正式には感染を公表してないけど、そんなわけないですからね」とシンちゃん。

 たしかに、北朝鮮での感染拡大は新聞にも出てますよね。

「イランの感染がハンパないでしょ? 経済制裁で医療インフラがめちゃめちゃなのは北朝鮮も同じですから、(このまま感染者が急増すると)もう覚醒剤は作れないかもしれません。そうなると、これからマジ覚醒剤が足りなくなります。コカインやヘロインも同じ。(産出国の)南米のコロナ拡大もすごいことになってますから」
「なるほど。今の『在庫』は、どのくらいもつのかしら?」
「わかんないスけど、これからは密輸も難しくなるんで、むしろ(産出国の)在庫は減りにくいかもしれませんね」
「でも今はクスリとオレオレ詐欺くらいしかないから大変よね」
「そこっすよね。今だって食えないから半グレと組んだりして……」
「そうよねえ。シンちゃんは早くやめてよかったね」

 そんな話をして電話を切りました。いやはやコロナ感染拡大は、いろんなところに影響しているんですね。過剰な暴排で生活が苦しいヤクザたちがコロナでますます追い込まれているのは、かなり怖い状況といえます。これからも、まだまだいろんなことが起こるのでしょうね。

「刑事なんか、カネで買える」 元極妻が考える、ヤクザと警察の癒着の“実態”

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

刑事が暴力団組長とカラオケ、美女とラブホ

 なんだか週刊誌がスクープを連発している気がしますね。最近ではやはり「フライデー」(講談社)の「組織犯罪に対するスペシャリストと暴力団幹部との癒着現場をスクープ」に注目しています。

 刑事さんが暴力団組長とカラオケ店から出てくるところを、お店の前に止めたクルマの中から撮ったらしき写真ですが、撮られている皆さんはまったく気づかず、とても楽しそう……。カメラさん、さすがの腕前ですが、もちろん偶然に撮れたわけではないですよね。ウワサやタレコミが絶対にあったはずです。そして、こうしたスクープのために車上生活をしている方もいらっしゃるそうです。

 この刑事さんは、一緒にいた女性とラブホへ入って出てきたところまで「激写」されて、インタビューも受けています。トボけてますけど、この後どうなるのでしょうか? 収賄や情報漏洩がはっきりすれば逮捕+懲戒免職でしょうが、証拠がなければ減給処分のち自己都合辞職でしょう。いずれにしろ警察に居場所はないでしょうから、再就職先が見つからなければ親分に面倒を見てもらうしかないですよね。

 この記事については、ネットを中心に「癒着はけしからん」的な批判より、むしろこの刑事さんがラブホから1時間ほどで出てきたことに対する「早撃ち」への批判が目立った気がしますが、それはさておき。

 1992年に暴力団対策法が施行されてからも20世紀に入ってしばらくするまでは、こんな「お接待」は当たり前でしたよ。亡きオットも、しょっちゅうやっていました。厳しくなってきたのは2011年の暴力団排除条例の後しばらくしてからですね。ちなみに47都道府県と一部の市町村の暴排条例の内容はほぼ同じで、バラバラなのは施行の時期だけです。警察庁がモデル条文を書いていて、それを若干アレンジしただけでしょうが。

 11年秋に東京都と沖縄県が施行したので、報道では「2011年に全国の自治体で出そろった暴排条例」といった表現になっていることが多いです。豆知識でした。

 さて、この暴排条例ですが、ヤクザも金融機関の口座を作れなかったりで、破壊力はたいしたものです。

 とはいえフライデーに激写されたマル暴刑事さんのように、ふだんヤクザとずぶずぶの人にとっても迷惑なのは明らか。ちょっと前までヤクザと警察は「持ちつ持たれつ」だったのに、急に条例で「ヤクザとつきあうな」といわれても、培われた関係は簡単には断ち切れません。フライデーの刑事さんも、ヤクザ人脈は単独で作ったのではないと思います。先輩から、そしてその先輩は、そのまた先輩からと、代々(?)引き継がれてきたのでしょう。

 こんな関係を題材にした映画や小説は、北野武監督の映画『アウトレイジ』シリーズや白石和彌監督の『日本で一番悪い奴ら』『孤狼の血』などなど、たくさんありますよね。

 知り合いの姐さんは、札幌の喫茶店で、『日本で一番悪い奴ら』のモデルになった刑事さんを見かけたことがあるそうです。隣の席でヤクザとコーヒーを飲んでいて、見た目も“反社そのもの”だったとか。ご主人から、「あいつもそろそろパクられる(逮捕される)」と耳打ちされ、実際にその通りになったんですね。この刑事さんも、現在は出所されて、出版した暴露本が映画にもなって、よかったですね。

 今でも地方に行くと「けっこうずぶずぶ」とは聞いていましたが、今回のフライデーは東京しかも六本木という大都会ですから、驚きです。この記事の教訓は、「昭和的なヤクザと警察の癒着は東京にもまだある」ということ、「暴排が厳しくても刑事を接待できるような資金力がある親分もいる」ということですね。
 ちなみにマル暴刑事さんは、ヤクザと情報交換するのも仕事のうちですが、お酒を酌み交わしながら身の上とかを聞いたりしているうちにヤクザに同情して親近感を持ってしまうのは、よくあることのようです。

「刑事なんか、カネで買える」

 あるマル暴刑事さんのヤクザへの捜査情報漏えい事件で、ヤクザがこう話したことがわかっています。ていうか、金額次第のところはありますが、お金で動かない人は少ないでしょう。癒着を批判するのは簡単ですが、過去にも似たようなことはたくさんあったのですから、問題の根は深いのです。これからも出てくると思います。

ヤクザの「代紋入り」が意外な人気! 元極妻が教える、伊勢の「赤福」以外にもあった暴力団グッズ

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

「赤福」の会長辞任のきっかけ

 1月19日、三重県伊勢市の老舗和菓子メーカー「赤福」の会長さんの辞任が発表されましたね。報道などによると、元会長さんは関連会社の酒造会社が製造する焼酎のボトルに「暴力団」の代紋を入れて販売し、11年半の間に総額1,500万円を売り上げていたそうです。この代紋ボトル、前から内部的には問題だったようですが、会長さんのやることですから周囲は文句を言えなかったのかなと拝察いたします。

 今回発覚したのは、恐喝事件があったからです。「暴力団名」が入った空きボトルを古道具屋さんで買った68歳(!)のアルバイト男性が、昨年12月に赤福本社に出向き、「これが世に出たらどうなる?」「50万円で買ってくれ」と言ったのだそうです。少し前なら通用した手口かもしれませんが、当然通報されて逮捕されました。

 もともと会長さんは2007年に消費期限の偽装問題の責任を取って、いったん会長職を辞任していますが、17年にちゃっかり復権した「前科」があるそうです。だから、もはや会社的にはかばう気もなかったのでしょう。もう公にして会長を退いてもらってよかったのかもしれません。

 この68歳アルバイトさんの裁判は、2月25日に三重県の津地裁で開かれています。被告人は起訴事実を認めていて、検察側は懲役1年6月を求刑して結審したと報道されていました。判決は3月9日に出るそうです。1年半(仮釈放もあるかもしれませんね)の懲役中に古希を迎えて、出所後はどうなさるのでしょうね。

 それにしても、恐喝はアレとしても、「代紋入りグッズ」を売るのがそんなに非難されるとは、時代は変わったなあと思いました。以前はどこでも作っていたし、カタギさんも喜んでもらっていたんですよ。

 焼酎やワインのボトルのラベルのほか、大福やおまんじゅう、手ぬぐいやタオルなんかに代紋を入れるんですね。あとは盃事のビデオもあります。ちゃんとプロの制作会社が編集し、テーマ曲などもつける本格派です。もともとヤクザは侠(おとこ)を売る人気商売。今はなくなった実話雑誌もアイドル雑誌と似たような作りでした。ひたすらファンの目線でカッコよく撮るんです。

 グッズもその一環で、組関係者のほかつきあいのあるカタギさんに配るのがほとんどでした。親分衆の別荘に遊びに行くと、お風呂場に「ご自由にお使いください」的に代紋入りタオル(新品)が山積みになっていることもありました。

 オットは「なんでタオルに代紋とかつけるかなあ。これでチン〇とか畏れ多くて拭けんし」と苦笑しながら、実際にはしっかり使わせていただいていましたよ。今思えば何にでも代紋をつければいいってもんでもないですよね。事務所には代紋入り灰皿もありましたが、吸い殻をぎゅうぎゅうと押し付けるのも微妙です。

ネット通販で売られていることも

 事務所といえば、部屋住み君(事務所に住み込んで修行する若い衆)たちの着る工務店の作業服に組の名前を入れることもありました。こうした代紋アイテムは、「配下の組織に大量に買わせる」というアイドル事務所的なシノギの面もたしかにありますが、思えば大学のサークルから暴走族まで、みんな「グッズ好き」ですよね。

 もらったりあげたりすれば話のタネになりますし、受注した会社も潤います。組織名の入った名刺は威圧感があるかもしれませんが、代紋の入ったお酒やおまんじゅうやタオルをもらってビビる人がいたら見てみたいです。ちなみに真偽のほどはわかりませんが、代紋入りのおせんべいの袋に若い衆がコッソリ乗っかってバリバリと割っていた……というのも聞いたことがあります。若いコは、怖いものナシですね。ふざけているんでしょうが、きついシゴキへの反感もあったかもしれません。

 なお、だいぶ前ですが、オットの兄弟分の中でも「わりと有名人」だった某親分の名刺がネット上で1枚3万円で売られていたのですが、怒るどころか「自分で刷ってシノギにしようかなあ。100枚で300万円ならうれしいかも」と笑っていました。こうした代紋グッズは、今でもネット通販で扱っているところもあるようですから、ご興味のある方は見てみてくださいね。

六代目山口組に発砲した76歳のヒットマン——元極妻が考える、老ヤクザの生きざま

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

ヒットマンは76歳

 2月2日午後、六代目山口組のナンバー2の自宅に発砲したヒットマンが76歳だったことが波紋を呼びましたね。引退してからだいぶたっているようですし、私の亡きオットの兄弟分たちも知り合いではないようです。銃をどこで調達したのかも明らかになっていません。

 このヒットマンが対立する神戸山口組の中核組織である山健組の関係者だったことで、対立抗争の火種との懸念もありました。ところが、六代目側はすでに、この件に関してカエシ(報復)を禁じる通達を出していることが一部で報じられています。 

 松葉会の事件の時もそうでしたが、最近は「特定抗争指定暴力団」指定を受けていることもあってか、カエシはしない方向になっているようです。

 それにしても76歳……。山健組事務所前の射殺事件のヒットマンは68歳ですから、やむにやまれぬ事情を考えてしまいますね。

今の若い不良は組員にならない

 1992年に暴力団対策法が施行されていますが、それからもしばらくは、ヤクザもヤクザらしく生きられていました。バブル期ほどではないにしても、経済的になんとかなっていて、抗争で組織のために鉄砲玉となった若者には、裁判費用や家族の生活、出所後のそれなりのポストを用意できていました。

 ところが、2011年までに暴力団排除条例が全国の自治体で施行され、景気もずっと悪いままなので、かなり厳しくなりました。正業に就けず、カタギのスポンサーやビジネスパートナーも激減したことで、違法薬物、オレオレ詐欺、博打くらいしかシノギがなくなってしまったのです。

 組のために長い懲役に行ったところで、服役中に組がなくなる可能性も否定できません。

「若いモンには(銃撃に)行かせられねえって、みんな言ってるよ。かわいそうだもん」

 オットの兄弟分の古参ヤクザは口をそろえます。少子化もあり、今どきの若いコはオレオレ詐欺の出し子などを手伝っても、盃を受ける(=正式な組員になる)ことは減っています。暴排のせいで、そっちのほうがラクだからです。今の若い不良は、ヤクザとも半グレともほどほどに付き合い、都合のいい時だけ犯罪の片棒を担ぐスタイルが増えてきていると聞いています。

 シニアのヤクザたちは、今さらそんな生き方はできません。ヤクザ組織から去るも地獄、残るも地獄となれば、シニアだって銃を取るという選択肢も出てきますね。

「持病もあるし、家族もいないから、俺も古巣のために最後に一花咲かせたいって、マジ思うことあるわ」

 タバコの煙を吐きながら、そう明かす70代もいます。その背景には、もちろん貧困もあります。とはいえ本当に高齢者がヒットマンになるのは簡単ではないですよね。でも、昨今の事件を見ていると、そんなこともあるのかなと思ってしまいます。居場所のない元ヤクザたちは、今後も行動を起こすかもしれません。

 毎度の結論ですが、過剰な暴排は本当に百害あって一利なしですよ。

【待田よりご報告】突然ですが、2月16日の深夜、ついにワタクシもテレビデビューと相成りました。以前も何度かお話をいただいており、あまりにもおこがましすぎるので、辞退申し上げていたのですが、ちょっと今回は魔が差したといいますか(笑)。
『村上マヨネーズのツッコませて頂きます!』という番組、関西テレビで厳密には17日の午前零時30分からで、関西限定なのですが、ご都合が合えばご覧いただきたいと思います。