
今週の注目記事・第1位「『貴景勝』ご祝儀2700万円の<強奪者>」(『週刊新潮』7/18号)
同・第2位「現役社員が鵜飼いの鵜になった、野村證券同時多発サギ-退職金スッカラカン」(『週刊新潮』7/18号)
同・第3位「暴走コンピューターに大黒柱を奪われた母娘の慟哭-自動運転車で初の惨事!」(『週刊新潮』7/18号)
同・第4位「下町冷蔵庫殺人『連れ子の娘にアザ』『蝶を飼育』和菓子店主の裏の顔」(『週刊文春』7/18号)
同・第5位「橋本龍太郎元首相の息子に妻が送った『離縁状』」(『週刊文春』7/18号)
同・第6位「『伊藤詩織さん』vs.『安倍官邸ベッタリ記者』の法廷対決」(『週刊新潮』7/18号)
同・第7位「神の盾に穴という亡国のイージス・アショア/地元を憤慨させた混乱の舞台裏」(『週刊新潮』7/18号)
同・第8位「<岐阜中3自殺>『イジメ集団は自殺後も笑っていた』」(『週刊文春』7/18号)
同・第9位「<所沢中2殺人>『仲良し同級生』を追い詰めた<上下関係>」(『週刊文春』7/18号)
同・第10位「秋篠宮『動物撮影にご執心』紀子さま『禁断の猛ダッシュ』」(『週刊文春』7/18号)「『紀子さまは癇癪もち』とこぼした『小室圭さん』母上の勝算」(『週刊新潮』7/18号)
同・第11位「中高年でも間に合うという『若返りホルモン』の増やし方」(『週刊新潮』7/18号)
同・第12位「金正日の料理人にかけられた米スパイ容疑」(『週刊文春』7/18号)
同・第13位「貴乃花・我が相撲道/『母と兄とはまだ会えない』」(『週刊文春』7/18号)
同・第14位「芸能界と闇社会『切っても切れない』深―い関係」(『フライデー』7/26号)
同・第15位「テレビ・新聞が黙殺する山本太郎とれいわ新選組は参院選の台風の目となるのか」(『週刊プレイボーイ』7/29号)
同・第16位「参院選<全選挙区>予想、安倍四選揺るがす十二人の『愚か者』」(『週刊文春』7/18号)
同・第17位「参院選の真の争点は何か」(『サンデー毎日』7/28号)
同・第18位「パタゴニア『参院選投票日は直営店を閉店します』」(『AERA』7/22号)
今週最大のニュースはジャニー喜多川が亡くなったことだろう。享年87。
何しろ朝日新聞が一面で取り上げ、社会面でも彼のこれまでの功績を長々と書いたのだから。スポーツ紙は全紙、一面全部を使って報じた。
彼が芸能界に果たした多大な功績を疑うわけではない。僧侶だった父が布教のため渡ったロスで生まれ、一度日本へ戻り、その後、ロスへ行って、米軍の一員として朝鮮戦争に派遣されるなど、波乱の青年時代を経験した。
その後、日本に再び戻り「ジャニーズ」を結成して、次々にスターを輩出し続けた彼の手腕は、戦後芸能史を語るうえで欠かせない重要なものだったと、私も思う。
だが、いくら何でも、手放しでほめ過ぎるのではないか。誰しも、87年も生きていれば、他人に触れられたくない過去が、一つや二つはある。
中でも最大のものは、事務所の少年たちへのセクハラ問題だろう。
朝日(朝日新聞DIGITAL7月10日)だけが、
「1999年には所属タレントへのセクハラを『週刊文春』で報じられた。文春側を名誉毀損(きそん)で訴えた裁判では、損害賠償として計120万円の支払いを命じる判決が確定したが、セクハラについての記事の重要部分は真実と認定された」
と、彼の陰の部分に触れていた。
文春の記事を遡ること18年前、週刊現代にいた私が、ジャニー喜多川の“性癖”について報じたこともあった。
こうしたジャニー喜多川の陰の部分を書かないで、歯の浮くような美辞麗句を並べたフライデーやAERA、サンデー毎日は恥ずかしくないのだろうか。
さて、まずは、参議院選の話題からいこう。新聞によると、参院選に関心のある有権者は18%程度だという。
この数字が本当だとしたら、この国は異常だといわざるを得ない。これだけ、年金問題、統計不正など、数え挙げたらきりがないほどの大問題が山積している安倍政権に対して、ノーを突きつけることができる国民唯一の機会を使わないのは、愚かというだけでは言葉が足りないだろう。
「ウソは安倍の始まり」という言葉が生まれたように、ウソと、誤魔化しと、無視を続けてきた安倍政権を、このままダラダラ続けさせるのか否かを示す千載一遇のチャンスである。
入れたい野党がないなどという理由は、それこそ理由にならない。現政権にノーと思うのなら、安倍自民党、公明党以外の党に投票すればいいのだ。反安倍、非安倍を明確にすることでいい。そうすれば、もし与党で過半数を占めても、彼らは「民意」を怖れるに違いない。
AERAは、アウトドア企業の「パタゴニア」が、参議院選の投開票日の7月21日を、直営店22店舗全部、休業すると発表したと報じている。
パタゴニアの社会部門シニアディレクターの佐藤潤一はこういっている。
「若年層の投票率の低さが問題になっていますが、若い人たちは機会を逸しているのではないか。パタゴニアとして何ができるかを考え、こういう機会を作りました。若い人には投票に行くことをかっこいいと感じてほしい」
企業は、自社のイメージアップ戦略を考えているが、これなどは大ヒットではないか。
ここを知らない私でも、今回名前をしっかり覚えた。週刊プレイボーイに、君たちは年金がいくらもらえるかを試算したものが載っている。
アルバイトA君の場合。独身32歳・飲食。平均月収が20万円で、国民年金のみを20年間払い続けても、もらえる月の年金額は2万6003円にしかならない。
このケースは私の次男と同じである。彼の老後は悲惨の二文字でしかないのかもしれない。今若い人たちが行動を起こさないと、手遅れになる。立て! 若者たちよ。
サンデー毎日に、倉重篤郎が、参院選の争点は何かという一文を書いている。
このおっちゃん、決まりきったことしかいわないが、おさらいの意味で紹介しておく。
安倍政権の第一の罪は、メディアが代行する「国民の知る権利」への敵視。ここでも東京新聞の望月衣塑子記者への質問妨害が取り上げられているが、それだけではない。トランプ大統領以上かもしれない、自分を批判するメディアいじめ、迎合するメディアやメディア人たちを可愛がるやり口は目に余る。
第二の罪は、三権分立で同格であるはずの国会の徹底した軽視だ。第三の罪はモリ・カケ問題を起こしたことである。これは前代未聞の権力の不祥事である。
第四の罪は、霞が関官僚、特に財務省という最重要官庁をここまでもかというほどにダメにしてしまったことだ。
第五の罪は、財界をもスポイルしてしまったことである。第六の罪は、後継者を育てなかったこと。
これらの罪は、安倍がいなくなったとしても、自民党政権が続く限り、終わることがなく、引き継がれていく。
これからも多様化していく世界に対応していくためには、いったん、自民党政権を終わりにするしかないと、私は考えるのだが。
さて、週刊誌の参議院選予測も出そろった。各誌を今一度見てみよう。現代では政治ジャーナリストの鈴木哲夫、選挙プランナーの松田馨、時事通信解説委員の山田惠資が予想している。
結論は、自民党の獲得予想議席数は、選挙区・比例の合計で56議席になると読んでいる。
65議席を獲得して大勝した13年からは10議席前後減らすが、与党が過半数になる53は超えると見ている。
憲法改正に必要な与党で3分の2にはならないが、安倍首相の命脈は保てる議席にはなるというのである。
次はサンデー毎日。選挙プランナーの三浦博史が予想している。自民党は選挙区で43議席、比例で18議席の計61議席を獲得すると見ている。
2016年の参議院選を上回り、非改選と合わせると117議席だが、単独過半数の123議席には届かない。年金問題も、閣僚たちの数々の失言も、消費税増税も、有権者は気にしていないかのようで、まさに「ほくそ笑む安倍政権」である。
では文春はどうか。7月7日に、私の住んでいる中野駅の北口で、安倍首相の丸川珠代応援演説会があった。
安倍が街宣車から降りると、一部の聴衆から「安倍辞めろ」コールが起き、「会場は異様な雰囲気に包まれた」(文春)という。安倍は、こういう事態に備えて、応援演説の日程を公表していない。
なぜこの日は漏れたのか? 前日の読売新聞に、丸川が「安倍が来る」という広告を掲載してしまったからだというのだ。これには官邸が激怒したというが、それはそうだろう。
文春で、政治広報システム研究所の久保田正志代表が参院選を分析している。党派別に見ていくと、自民党は現有議席を大きく減らし、11議席減の55議席になるという。安倍が目指している60台には届かない。
自公の合計でも69議席。非改選と合わせると139議席で過半数には達する。日本維新の会を8議席と読んでいるから、維新の非改選と合わせても改憲勢力は153議席どまり。
久保田は、自民の伸び悩みの背景をこう分析している。
「野党が低調なこともあり、選挙への関心は高まっておらず、投票率は50%に届くか届かないか、という程度でしょう。
本来、低投票率のときは、自民党に追い風が吹く、後援会や地方組織がしっかりしているためです。新聞各社が選挙戦序盤の情勢分析では自民有利としているのも不思議ではありません。しかし、自民党は飽きられています。小池百合子東京都知事が希望の党で国政に挑んだ17年の衆議院選の結果を分析すると、希望と立憲民主党の獲得票数の合計が、自民党票を上回る選挙区が48ありました。そのため、自民党の足腰の弱い選挙区では、野党にひっくり返される可能性が大きいのです」
これで、枝野立憲民主党党首が、カラオケに注ぎ込んでいる情熱のいくばくかを選挙に向けてくれれば、終盤に盛り上がるのだろうが。
今回の参議院選は、自民党に勝つ要素など何もないはずだ。ここへきて、かんぽ生命が詐欺といわれても仕方がない保険販売をしていたことが発覚し、社長がこれを認めて謝罪した。
かんぽといえば、以前大きな問題になった「かんぽの宿」を思い出す。日本郵政が07年に旧郵政公社から引き継いだ70の宿は、土地の取得や建設などの費用が約2400億円もつぎ込まれていた。それを、評価額を126億円に圧縮し、一括入札であのオリックス・グループに109億円で売ってしまったことで大きな政治問題になった。日本郵政は未だに政府が大株主である。もやは、安倍政権が腐敗し、あちこちから腐臭が漂っているのは間違いない。
週刊プレイボーイが山本太郎の「れいわ新選組」を取り上げている。いい視点だ。
私見では、山本という人間はあまり好きなタイプではない。だが、今回の動きは注目に値すると考えている。
何しろ、重度障がい者の木村英子と、難病ALS患者のふなごやすひこを候補として引っ張り出したのだから。
ほかにも、蓮池透や「女性装」として知られる東大教授のやすとみ歩、創価学会員として沖縄辺野古基地建設を反対した野原ヨシマサなど、異色の面々を集めた手腕と努力は、賞賛に値する。
しかも、比例の1,2位を障がい者の2人にして、山本は3番目に退いたのである。
寄付も2億5000万円を集め、街頭演説時に設けられるテントには、寄付する人の列ができるという。
異端児、ウケ狙い、売名など、山本には、こうした声が浴びせられることがある。それを軽く受け流し、テレビや新聞は取り上げないが、山本の選んだ候補たちは、多くの有権者たちの関心を集めている。
木村やふなごが当選したら、国会が変わらざるを得ない。障がい者が議員になることは、かつてもあったが、今回は立場が違う。
山本のような人間がもう少し出てくれば、日本の政治は変わる。今回は大注目である。
ところで、フライデーが、週刊誌としては初めてジャニー喜多川の死について報じた。しかし、タイトルの「芸能界の巨星、墜つ」からもわかるように、内容は手放しの礼賛記事である。
文末は、「ジャニー社長亡き後、彼の魂をいかに受け継いでいくのか。ジャニー氏の死去、それはすなわち、ジャニーズ事務所の新たな始まりである」と結んでいる。
新たな始まりではない。私は、ジャニーズ事務所の終わりの始まりだと思う。
吉本芸人たちの「闇営業」問題がまだ終わりそうもない。吉本の大崎洋会長が共同通信の取材に対して、09年に会社を非上場にして、反社会勢力の人たちには出ていってもらったし、関わった役員や先輩にも出ていってもらったと語っている。自ら、少なくともそれまでは反社との付き合いが続いていたことを認めているのである。
吉本の元役員は、
「吉本はまったく膿を出し切れていない。むしろ非上場にして外部からの監視の目がなくなったことが、闇営業問題の遠因になったのは間違いない」
と批判する。6000人の芸人を抱え、ろくに契約書さえ交わさずに、安いカネでこき使えば、闇でも何でも、食っていくためにやるのは当然ではないか。そのうち、反社とベッタリの“反社芸人”が逮捕でもされたら、吉本は潰れるかもしれない。
文春の貴乃花の連載が今回で終わった。それほどの新しい情報はなかったが、今彼の考えていることは、ほとんどいい終えたのではないか。
その中で、喧嘩別れした兄や母親と会ってみたいといっていた。だが、先方からの連絡はないようだ。
この家族の亀裂がどれほど大きいものか、それを見てもわかろうというものである。
これからどう生きていくのか、孤独にどこまで耐えられるのか、貴乃花の真価が問われるのは、これからである。
さて、一時、「金正日の料理番」として知られた、藤本健二の所在が、6月から確認できなくなっているという。
平壌の百貨店に併設されたビルに、寿司とラーメンをセットで100ドルという、べらぼうな値段の店を出し、結構はやっていたそうだが、渡航客が少なくなり、店は閑古鳥だったそうだ。
日朝関係筋によれば、6月半ばに、市内である人物に物品を渡そうとしているところを、当局に現行犯逮捕されたという。
もしこれが事実だったとしたら、日本政府は動くのだろうか。
このところ新潮は、長生きできるとか、若返りホルモンという特集が多い。
今週は、若返りホルモンといわれる、成長ホルモンとメラトニンについて。
この両方は、加齢とともに減少していく。60代になると20代の4分の1程度になってしまうそうだ。
成長ホルモンは、筋トレ、空腹時、睡眠中に分泌されるという。メラトニンは光を浴びると低下するので、22時を過ぎたらできるだけ光を浴びないようにするといいそうだ。
今は、「アンチエイジングドック」でホルモン年齢を調べてもらうことができるというから、心配な方は受診したらどうか。
秋篠宮眞子さんが、日本人移住120年を記念してペルー・ボリビアを訪問している。新潮が、小室圭の母親が秋篠宮紀子さんを、「癇癪もち」と評していたと報じているが、それより、外遊中の眞子さんが、どこかで圭とお忍びで会うのではないか、週刊誌はその瞬間を逃がすまいと狙っているようだ。フライデーによれば、眞子さんは7月20にロスに1泊する。
もしかすると、秋篠宮紀子さんがロスに飛ぶということがあるかもしれない。
7月5日、埼玉県所沢市で、中学2年の本郷功太郎(13)が、同級生Aに刃物で刺し殺される事件が起きた。
Aは当初、「本郷君は自殺した」といっていたが、後から、「自分が刺しました」と自供した。Aの家は、父親はかつてカリスマ美容師だったが、Aの祖父が亡くなったのをきっかけに鬱になってしまったそうである。結果、店も潰してしまって、両親は自己破産している。
そのため、両親は働きに出ていて、昼間はAの祖母しかいないので、同級生のたまり場になっていたそうだが、Aは彼らからいじめを受けていたという。
Aは、学校側にも人間関係のトラブルを相談していたそうだが、学校側は何もしなかったのだろう。おとなしいAに溜まっていた鬱憤が、何かのきっかけで暴発したのだろうか。
いじめで自殺した岐阜市内の進学校に通う中学3年のケースも、学校側がしかるべく手を打っていれば、悲劇は避けられたと思わざるを得ない。
彼は卓球部の副部長を務め、中体連の大会へ向けて練習に励んでいた。今春、団体戦の同点の場面で出場したが、負けてしまった。すると、いじめの主犯格とされる子が、「お前のせいで負けたんや!」と、卓球のボールをぶつけて怒鳴ったそうだ。
彼がいじめを受けていたのは、よく知られていた。5月31日に、女子生徒が担任に、詳細ないじめの実態を時系列で綴ったメモを渡し、こうメッセージを添えていた。
「本当は言いたくないけど、(A君が)心配です。自分でできることはやりたいので、私も戦います。先生、力を貸してください」
だが、担任も、副主任も、通り一遍にいじめているといわれる生徒に聞いただけで、そのメモを紛失してしまっていた。いじめを根絶することよりも、有名校への進学率を上げることが、校長以下、学校の目的になってしまっているのであろう。
こんな連中ばかりがのさばる学校で、いじめなどなくなりはしない。
新潮で、イージス・アショア問題について、軍事ジャーナリストの豊田穣士が連載を始めた。6000億円を超える巨額のシステムだが、いまのところ、弾道ミサイルに対処する能力しか持たず、爆撃機や巡航ミサイルから、施設を自分自身で守る能力すらないそうだ。
しかも政策立案を担ったのは、防衛省生え抜きの官僚ではなく、他省からの出向者だったというから驚く。これは必読記事である。
ところで安倍ベッタリだった元TBSワシントン支局長の山口敬之にレイプされたとして、伊藤詩織が刑事告訴したが、菅官房長官の秘書官を務めていた中村格警視庁刑事部長(当時)が、ストップをかけたことはよく知られている。
その後、警視庁からの書類送検を受けた東京地検が不起訴と判断。伊藤は検察審査会に審査申し立てを行ったが、不起訴相当という議決が出た。
伊藤は、山口に1100万円の損害賠償請求をしているが、山口のほうも、名誉棄損とプライバシー侵害で、伊藤に対して1億3000万円の損害賠償を求めている。
その山口の「反訴状」から、月額42万円もらっていた企業などの顧問先が浮かび上がってきたと、新潮が報じている。
7月8日に東京地裁で開かれた法廷では、生々しいレイプの現場の状況が再現されたが、そこは割愛する。山口に資金提供していたのは有楽町にあるNKBという会社で、ここは交通広告の代理店で、オーナー兼会長の滝久雄は「ぐるなび」を1996年に開設したことで知られるそうだ。
この滝会長と菅官房長官が仲良しで、山口がTBSを辞めた後、滝会長に、「山口にカネを払ってやってくれないか」と依頼したそうである。
それ以外にも山口は、あちこちから顧問料をもらっていたらしい。権力に近づくということは、おいしい生活ができるということを意味するのだ。
新潮がすごいのは、SPたちに囲まれてウオーキングをしている菅官房長官に直撃していることである。
新潮が、「山口敬之さんからお願いされたんですか? 顧問料を支払えというのは? どういう経緯かだけでも」と声をかける。
菅は、「ちょっと、悪いけど、ちょつと。私、関与してないです」というが、SPが記者を近づけまいとしてもみ合う様子がリアルに伝わってくる。
権力者と近づきになれば、自分も権力を持った気になる。そう勘違いする人間が多いが、特に安倍政権になってから、そういう輩がやたら多くなってきた気がする。これも長期政権が生んだ腐敗の一つだろう。
私には橋本龍太郎という名はとても懐かしい。総理時代に、彼と一晩、懇ろになった銀座のおネエちゃんを取材したことがある。
現役総理なのに、彼女を送って行く車の中で口説き、SPを帰らせて彼女の部屋でヤルとは、よほどの好き者でないとできない芸当だろう。母親が入院している病院へ、毎日のように見舞いに行き、長時間部屋から出てこないことがあった。私は、きっと女を部屋に呼び入れているに違いないと、記者を張り込ませたこともあった。
憎めない人だった。その橋本の息子・岳と大学院時代に結婚した妻・栄里子が出した「離縁状」を文春が入手したそうだ。
どうやら、離婚の大きな理由は、姑・久美子との不和のようだ。栄里子が流産した時、義母に報告したら、「あら、私が留守の間にあったのは神様がそうして下さったのね。留守のときで良かったわ」とおっしゃったそうだ。
それを聞いて栄里子は嘔吐し、鬱になったという。これはどう考えても、姑のほうがいけないと思う。女心のよくわかる父親・龍太郎がいたら、違っていたかもしれない。
このところ、新潮の誌面が充実している。それに比して文春は元気がない。やはり文春は、不倫や密愛スクープがないと物足りない。そうした華々しいスクープがないとき、読者の気を引き、買ってもらえる誌面作りをするかが課題だろう。
さて、その文春に載っている気が滅入る記事。荒川区の和菓子店「菓匠 木津屋」の店主・木津英喜(43)が、「娘を店で切った。死にたい」と家族に電話を入れた。約6時間後、店の冷蔵庫から大学生の娘(18)の遺体が発見された。
それから約4時間後、埼玉県内の河川敷で、首を吊って自殺していた木津が発見された。木津の家族は夫婦と子供2人の4人暮らし。妻は再婚で、亡くなった娘は連れ子だったという。
木津は職人気質で真面目だったが、経営は楽ではなかったようだ。学費などがかさむため、店が終わった後ピザの宅配の仕事を始めたという。
生き物が好きで、特に蝶の飼育に熱心だったというが、娘と何があったのだろう。店内には木津が書いたらしい「二人で死のうと思う」というメモが残されていたという。
警察関係者は、「捜査の過程で、性的虐待を窺わせるような情報も伝わり、(妻は=筆者注)態度を硬化させたようです」と話しているようだが。
テスラの自動運転車「モデルX」が日本で死亡事故を起こしていた。私は新潮を読むまで知らなかった。
昨年の4月29日、東名高速・海老名サービスエリアあたりで起きた。ツーリングをしていた4人が、前を走っていたクルマが急ブレーキをかけたため、バイクがその後部に突っ込んでしまった。そこに「モデルX」がノーブレーキで飛び込み、バイクを跳ね飛ばし、それが頭の上に落下して44歳の男性が亡くなってしまった。
しかも、それを運転していた男は、居眠りしていたのだ。新潮によれば、日本ではレベル2の自動運転車しか走れないそうだ。安全運転にかかわる対応主体は運転者で、法的責任も同じである。
自動運転車とは名ばかりだが、事故を起こした男は、システムの故障だから、自分に責任はないといい出したそうだ。夫を亡くした妻でなくとも、そんなバカなである。
テスラ側は、新潮に対して回答なし。被害者の妻は、「夫の死を無駄にしないためにも、自動運転の可能性だけでなく、危険性や補償の問題についても改めて考えてもらいたい」と語っている。私は、完全な自動運転車など遠い先のことだと思っているが、今我々が真剣に考えなければならない重大な問題である。
同じ新潮が、野村證券の元社員が起こした詐欺事件には、現役の社員も多く関わっていると告発している。
野村證券が7月2日、当社の元社員の中村成治が、当社退職後に、お客様を含む複数の投資家に接触して、架空の投資商品を提案していることが判明したというニュースリリースを出した。
新潮には、中村に退職金を含めて7300万円を騙し取られた千葉県の50代、元会社員の話などが出ている。
だが、中村を紹介したのは、現役の野村の社員だったのだ。他にも騙された人がいるが、やはり野村の社員が仲介している。野村は「ノルマ証券」といわれるぐらい厳しいノルマを課すことで有名だ。そのために、社員たちはうまい話にすぐ飛びつく。
野村では今年になってからも、詐欺や窃盗、大麻所持、女性を泥酔させて暴行など、とんでもない不祥事が続いている。
3月期決算では10年ぶりの最終赤字になった。トップの意識改革をしないと、まだまだ社員たちの不祥事は続くに違いない。
さて今週も、貴乃花関連の記事が目立つが、新潮の貴景勝の記事が光っていた。これに第1位で賞を授与しよう。
貴景勝が6月16日に大々的に開催した「大関昇進披露宴」のご祝儀金を、貴のパパが会場から持ち帰ってしまったことを報じている。
新潮によれば、当日は2000人が集まったといわれ、売り上げは4000万円はあったのではないかと、貴景勝が所属する千賀ノ浦部屋の関係者が話している。事実だとすれば、相撲界を揺るがす大事件だそうである。
なぜなら、こうしたパーティーは、力士の名前を冠して行われるが、あくまでも相撲部屋が主催し、相撲協会もバックアップするから、収入は力士個人のものではないというのが、この世界の常識だからだ。
部屋と力士の取り分は、親方6対力士4というのが相場らしい。それを無視して、なぜ、貴景勝のパパはカネを持ち去ったのか?
新潮が直撃すると、貴景勝のパパ、佐藤一哉が、「嘘を言う人は、刑事告訴しますよ」と物騒なことをいうのである。パパのいい分は、パーティーの1か月半ほど前に、部屋の親方のところへ行き、「親方にはいくら持って行きましょうか」と聞いたところ、親方が、「要らない」といったというのだ。
ところがパーティーの5日前になって、今度は「ご祝儀金はうちで持って帰ります」と親方から電話があった。だが、当日は、ホテルでカネを数えていたら、親方は帰ってしまったという。
だが、貴のパパは、そこに警備員と税理士を連れていったというから、最初から持ち帰るつもりだったのではないか。
その後、ホテルの使用料や、部屋から来た諸経費の請求を払ったから、手元には1000万円程度しか残ってないという。
パパの振る舞いも「慣例破り」で問題だが、さらに問題は、貴景勝が「おかみさんが親父のことをボロカスにいって、それを信じている部屋の奴がおるから、奴らとは口をきかない」といっていることである。だから部屋のチャンコは食べないそうだ。
そういえば、今場所は休場して、大関から陥落してしまったが、将来を慮り、休場を勧める親方に、貴景勝は頑として首を縦に振らず、説得するのに4時間以上かかったという。
千賀の浦親方は、貴乃花部屋がなくなるために、貴乃花が、弟子たちを預かってほしいと頼み込んだのを、何もいわずに受け入れてくれた。
文春で、貴乃花は、彼についてこう語っている。
「千賀の浦さんとおかみさんには、いきなり苦労をかけてしまいました。長く一緒にやってきた千賀の浦さんは、人柄もよく信用に足る方。(中略)弟子たちをまとまった状態で残すことができ、本当にありがたかったです」
親方の心弟子知らず。そういえば、貴ノ岩も、付け人に暴力を振い、現役を引退している。貴乃花は文春の連載で、「頑張ると口にしてはいけない」「過去の栄光にはすがらない」と立派な信条を述べているが、2人の弟子の振る舞いを見る限り、そうしたものは全くといっいいほど弟子たちには受け継がれていないようである。
貴乃花よ、思っていることを口にしなければ、今の若い者には伝わりはしないのだ。貴景勝に、相撲部屋に入った瞬間から親子の縁は切れるのだから、父親がしゃしゃり出てくるような真似はやめさせろと、ガツーンといわないと、貴ノ岩の二の舞になると思う。
(文中一部敬称略)
日本芸能界において数々の功績を残したジャニーズ事務所社長・ジャニー喜多川氏が急逝した。ここでは特別寄稿として、雑誌ジャーナリズムにおける、ジャニーズ事務所と対峙した“縁のある識者”らに、彼が残した芸能界への功績と寄稿者によるジャニーズ関連記事への思いを振り返ってもらいたい。第一回目は、「週刊現代」「フライデー」などの週刊誌編集長を歴任した元木昌彦氏。



